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【発明の名称】 物品保持具
【発明者】 【氏名】豊沢 学

【要約】 【課題】ロール体の保持操作が簡単で支持も安定し小物入れ単体として使用する場合とロール保持具を組付て使用する場合とでの変更作業も簡単で輸送過程において支持アーム等が破損せず使用時にアームを取付ける必要もなくする。

【解決手段】ロール保持具60が小物入れ10の底面積と同等の上面積を有する平板状基部70と、これの奥行き幅と略同じ幅を有し基部の左右方向にスライド可能に取り付けられたスライド板と、これに一体に形成された側板81と、これに回動可能に取り付けられロール体Rを支持する支持アーム90とを備え、基部が小物入れの底部に対し係合し前後方向にスライドすることで小物入れに対して着脱可能に取り付けられている。側板同士を連結する伸縮可能なロッドであってその最小長さが側板同士の最小間隔に略等しい長さとなっている補強ロッド100を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ラップケース等の小物を入れるための小物入れと、この小物入れの下部に設けられ、ペーパータオル等のロール体を保持するロール保持具とを備えた物品保持具であって、前記ロール保持具が、前記小物入れの底面積と略同等の上面面積を有する略平板状の基部と、この基部の奥行き幅と略同じ奥行き幅を有し、当該基部の前後縁に形成された第1ガイド部と係合しかつこの第1ガイド部に案内されて左右方向にスライド可能に当該基部に取り付けられた左右一対のスライド板と、このスライド板にそれぞれ一体に形成された側板と、この側板にそれぞれ回動可能に取り付けられ、前記ロール体の左右を回転可能に支持する左右一対の支持アームと、この支持アームで支持されたロール体の回転を、ロール体の引き出し方向に基づく支持アームの回動状態に応じて停止させるストッパとを備え、かつ、前記ロール保持具の基部が、前記小物入れの底部に形成された第2ガイド部と係合しかつこの第2ガイド部に案内されて前後方向にスライドすることで当該小物入れに対して着脱可能に取り付けられていることを特徴とする物品保持具。
【請求項2】 前記小物入れは、上方と前方とが開放された受け部を有する本体と、この本体の前記受け部に対し、その前方側に回動可能に支持され、前記受け部とともに物入れ部を形成する回動部材とを備え、この回動部材が、前板とこの前板と一体に形成された底板とを有し、かつ前記受け部はその底部が部分的に開口しており、その開口縁部によって、前記第2ガイド部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の物品保持具。
【請求項3】 基部と、この基部に対して、左右方向にスライド可能に取り付けられた左右一対のスライド板と、このスライド板にそれぞれ一体に形成された側板と、この側板にそれぞれ回動可能に取り付けられ、ペーパータオル等のロール体の左右を回転可能に支持する左右一対の支持アームと、この支持アームで支持されたロール体の回転を、ロール体の引き出し方向に基づく支持アームの回動状態に応じて停止させるストッパと、前記側板同士を連結する伸縮可能なロッドであってその最小長さが前記側板同士の最小間隔に略等しい長さとなっている補強ロッドとを備えていることを特徴とする物品保持具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品保持具に関するものである。主として、台所で使用される物品を保持する保持具であって、例えばラップケースやアルミホイルケース等を入れるのに適した小物入れと、この小物入れの下部に設けられ、ペーパータオル等のロール体を保持するロール保持具とを備えた物品保持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ラップケース等の小物を入れるための小物入れと、この小物入れの下部に設けられ、ペーパータオル等のロール体を保持するロール保持具とを備えた物品保持具としては、例えば、図14に示すようなもの(特開平10−23979号公報)と、図15に示すようなもの(実公平3−54681号公報)とが知られている。
【0003】図14に示すものは、ラップケース等の小物を入れるための小物入れ1と、この小物入れ1の下部に設けられ、ペーパータオル等のロール体Rを保持するロール保持具2とを備えている。ロール保持具2は、正面視でL字型をなす左右一対の支持アーム3,3(一方のみ図示)を有しており、この支持アーム3の上部3aを、前記小物入れの底部に形成された、係合ガイド部1a,1aまたは1b,1b(一方の係合ガイド部1a,1bのみ図示)に着脱可能に取り付けることによって構成される。支持アーム3の着脱は、その上部3aを、前記係合ガイド部1aまたは1bに対して前後方向(図(b)において左右方向)にスライドさせることによって行われる。図(a)に実線で示すように、支持アーム3を、内側の係合ガイド部1aに取り付けることによって、比較的短いロール体Rを保持させることができ、仮想線で示すように、支持アーム3を、外側の係合ガイド部1bに取り付けることによって、比較的長いロール体を保持させることができる。
【0004】図15に示すものは、ラップケース等の小物を入れるための小物入れ4と、この小物入れ4の下部に設けられ、ペーパータオル等のロール体を保持するロール保持具5とを備えている。ロール保持具5は、小物入れ4の底面積よりも小さな上面面積を有し、小物入れ4の底部に形成されたガイド部4aと係合しかつこのガイド部4aに案内されて左右方向にスライド可能に小物入れ4に取り付けられた左右一対のスライド板6,6と、このスライド板6の端部に対してそれぞれヒンジ構造7で開閉可能に取り付けられた左右一対の支持アーム8とを備えている。このロール保持具5は、図(a)(b)に示すように支持アーム8,8を開いた状態で、スライド板6,6を左右にスライドさせてその位置を調整することによって、種々の長さのロール体を支持アーム8,8で保持することができる。また、ロール保持具5は、その不使用時(例えば輸送時や販売時)には、図(c)に示すように、支持アーム8,8を閉じることによって、コンパクトにすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の物品保持具には次のような課題がある。
<課題1>図14に示した物品保持具は、長さの異なるロール体を保持する際に、ロール保持具2の支持アーム3,3を係合ガイド部1a,1aまたは1b,1bに対していちいち脱着する必要があり、その操作が面倒である。また、係合ガイド部1a,1bに着脱される支持アーム3の上部3aの奥行き幅(図14(b)における左右方向長さ)が小物入れ1の底部の奥行き幅に比べて小さくなっているので、支持アーム3,3の取付状態が必ずしも安定せず、したがって、ロール体Rの支持状態も不安定になりがちであるという問題がある。図15に示した物品保持具は、左右一対のスライド板6,6の奥行き幅が小物入れ4の底部の奥行き幅に比べて小さくなっているので、このスライド板6,6に取り付けられている支持アーム8,8の状態が必ずしも安定せず、しかも、支持アーム8,8は、スライド板6,6の端部に対してヒンジ構造7で開閉可能に取り付けられているので、その取付状態が不安定で、がたつき易い。このため、ロール体の支持状態が不安定になるという問題がある。さらに、図14、図15に示したいずれの物品保持具も、そのロール保持具を小物入れから取り外すことによって、小物入れ単体としても使用することが可能であるが、小物入れ単体として使用する場合と、ロール保持具を組み付けて使用する場合とで、その使用状態に応じていちいち左右一対の支持アーム3,3あるいはスライド板6,6を着脱する必要があり、その作業が面倒である。この発明の第1の目的は、上記課題を解決し、長さの異なるロール体を保持する際の操作が簡単でかつロール体の支持状態が安定しており、しかも、小物入れ単体として使用する場合と、ロール保持具を組み付けて使用する場合とで、その使用状態に応じた変更作業も簡単な物品保持具を提供することにある。
<課題2>図15に示した物品保持具は、支持アーム8,8がスライド板6,6の端部に対してヒンジ構造7で開閉可能に取り付けられているので、ロール保持具5の不使用時(例えば輸送時や販売時)には、図(c)に示したように支持アーム8,8を閉じることによってコンパクトにすることはできるが、前述したように、支持アーム8,8がスライド板6,6の端部に対してヒンジ構造7で開閉可能に取り付けられているが故に、その取付状態は不安定で、がたつき易いという難点を有している。これに対し、図14に示した物品保持具は、そのロール保持具にヒンジ構造を有していない分だけ、図15のものに比べれば支持アームの取付状態は安定することとなる。しかしながら、図14のものを、同図に示したように支持アーム3,3を取り付けた状態で輸送あるいは販売しようとした場合、その過程において、図14(a)に示すように、支持アーム3に対してその外側から何らかの外力Fが作用すると、支持アーム3、あるいは小物入れ1の係合ガイド部1aまたは1b部分が破損してしまうという問題がある。この問題は、支持アーム3,3を小物入れ1から取り外した状態で輸送あるいは販売することによって解決することは可能ではあるが、そうすると、ユーザーが、使用時に、支持アーム3,3を小物入れ1に対していちいち装着しなければならなくなるという別の問題が生じる。この発明の第2の目的は、上記課題2を解決し、支持アームの取付状態が安定し、かつ輸送過程あるいは販売過程等において支持アーム等が破損せず、しかも、ユーザーが使用時に、支持アーム等を取り付ける必要もない物品保持具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成するために請求項1記載の物品保持具は、ラップケース等の小物を入れるための小物入れと、この小物入れの下部に設けられ、ペーパータオル等のロール体を保持するロール保持具とを備えた物品保持具であって、前記ロール保持具が、前記小物入れの底面積と略同等の上面面積を有する略平板状の基部と、この基部の奥行き幅と略同じ奥行き幅を有し、当該基部の前後縁に形成された第1ガイド部と係合しかつこの第1ガイド部に案内されて左右方向にスライド可能に当該基部に取り付けられた左右一対のスライド板と、このスライド板にそれぞれ一体に形成された側板と、この側板にそれぞれ回動可能に取り付けられ、前記ロール体の左右を回転可能に支持する左右一対の支持アームと、この支持アームで支持されたロール体の回転を、ロール体の引き出し方向に基づく支持アームの回動状態に応じて停止させるストッパとを備え、かつ、前記ロール保持具の基部が、前記小物入れの底部に形成された第2ガイド部と係合しかつこの第2ガイド部に案内されて前後方向にスライドすることで当該小物入れに対して着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。請求項2記載の物品保持具は、請求項1記載の物品保持具において、前記小物入れは、上方と前方とが開放された受け部を有する本体と、この本体の前記受け部に対し、その前方側に回動可能に支持され、前記受け部とともに物入れ部を形成する回動部材とを備え、この回動部材が、前板とこの前板と一体に形成された底板とを有し、かつ前記受け部はその底部が部分的に開口しており、その開口縁部によって、前記第2ガイド部が形成されていることを特徴とする。上記第2の目的を達成するために請求項3記載の物品保持具は、基部と、この基部に対して、左右方向にスライド可能に取り付けられた左右一対のスライド板と、このスライド板にそれぞれ一体に形成された側板と、この側板にそれぞれ回動可能に取り付けられ、ペーパータオル等のロール体の左右を回転可能に支持する左右一対の支持アームと、この支持アームで支持されたロール体の回転を、ロール体の引き出し方向に基づく支持アームの回動状態に応じて停止させるストッパと、前記側板同士を連結する伸縮可能なロッドであってその最小長さが前記側板同士の最小間隔に略等しい長さとなっている補強ロッドとを備えていることを特徴とする。
【0007】
【作用効果】請求項1記載の物品保持具は、ラップケース等の小物を入れるための小物入れと、この小物入れの下部に設けられ、ペーパータオル等のロール体を保持するロール保持具とを備え、前記ロール保持具が、前記小物入れの底面積と略同等の上面面積を有する略平板状の基部と、この基部の奥行き幅と略同じ奥行き幅を有し、当該基部の前後縁に形成された第1ガイド部と係合しかつこの第1ガイド部に案内されて左右方向にスライド可能に当該基部に取り付けられた左右一対のスライド板と、このスライド板にそれぞれ一体に形成された側板と、この側板にそれぞれ回動可能に取り付けられ、前記ロール体の左右を回転可能に支持する左右一対の支持アームと、この支持アームで支持されたロール体の回転を、ロール体の引き出し方向に基づく支持アームの回動状態に応じて停止させるストッパとを備え、かつ、前記ロール保持具の基部が、前記小物入れの底部に形成された第2ガイド部と係合しかつこの第2ガイド部に案内されて前後方向にスライドすることで当該小物入れに対して着脱可能に取り付けられているので、以下に詳しく説明するように、この物品保持具によれば、長さの異なるロール体を保持する際の操作が簡単でかつロール体の支持状態が安定し、しかも、小物入れ単体として使用する場合と、ロール保持具を組み付けて使用する場合とで、その使用状態に応じた変更作業も簡単になる。すなわち、小物入れに対して着脱可能なロール保持具の基部が、小物入れの底面積と略同等の上面面積を有していて、小物入れの底部に形成された第2ガイド部と係合しかつこの第2ガイド部に案内されてスライドすることで当該小物入れに対して装着されるので、基部の小物入れに対する装着状態が安定する。また、この基部に対してスライド可能に取り付けられたスライド板は、基部の奥行き幅と略同じ奥行き幅を有していて、基部の前後縁に形成された第1ガイド部と係合しこの第1ガイド部に案内されて左右方向にスライド可能となっているので、スライド板の基部に対する取付状態およびスライド動作も安定する。したがって、長さの異なるロール体を保持する際の操作が簡単であるとともに、支持アームを回転可能に支持する側板がスライド板に対して一体的に形成されているので、支持アームの取付状態も安定し、結果として、ロール体の支持状態も安定することとなる。そして、ロール保持具は、その基部を、小物入れの底部に形成された第2ガイド部に対してスライドさせることによって、小物入れに対して着脱することができるので、従来のように一対の支持アーム等を着脱する場合に比べて、小物入れ単体として使用する場合と、ロール保持具を組み付けて使用する場合とで、その使用状態に応じた変更作業が簡単になる。以上のように、この請求項1記載の物品保持具によれば、長さの異なるロール体を保持する際の操作が簡単でかつロール体の支持状態が安定し、しかも、小物入れ単体として使用する場合と、ロール保持具を組み付けて使用する場合とで、その使用状態に応じた変更作業も簡単になるという効果が得られる。さらに、基部のスライド方向が前後方向、基部に対するスライド板のスライド方向が左右方向であり、両者のスライド方向が異なっているので、スライド板をスライドさせる際に、基部が一緒にスライドしてしまうことがない。したがって、スライド板を確実かつ円滑にスライドさせることができる。さらにまた、ロール保持具は、支持アームで支持されたロール体の回転を、ロール体の引き出し方向に基づく支持アームの回動状態に応じて停止させるストッパを備えているので、ペーパータオル等を片手で引き出してかつ切断することができる。この引き出しおよび切断動作は、前述したようにロールの支持状態が安定していることによって円滑に行うことができる。請求項2記載の物品保持具によれば、請求項1記載の物品保持具において、前記小物入れは、上方と前方とが開放された受け部を有する本体と、この本体の前記受け部に対し、その前方側に回動可能に支持され、前記受け部とともに物入れ部を形成する回動部材とを備え、この回動部材が、前板とこの前板と一体に形成された底板とを有し、かつ前記受け部はその底部が部分的に開口しており、その開口縁部によって、前記第2ガイド部が形成されているので、さらに次のような作用効果が得られる。すなわち、小物入れは、上方と前方とが開放された受け部を有する本体と、この本体の前記受け部に対し、その前方側に回動可能に支持され、前記受け部とともに物入れ部を形成する回動部材とを備えているので、この小物入れによれば、ラップケース等の小物を物入れ部に対して出し入れする際に、回動部材が前方側に回動し、小物を容易に出し入れすることができることとなる。また、前記回動部材が、前板とこの前板と一体に形成された底板とを有し、背板を有していないので、ラップケース等の小物を物入れ部に入れる際に、小物の下端が回動部材の背板上縁部に当接するという事態が生じず、小物を物入れ部により一層入れ易くなるという効果が得られる。そして、前記受け部の底部が部分的に開口しており、その開口縁部によって、前記第2ガイド部が形成されているので、従来技術のように特別のガイド(図14の1a,1b等)を形成する必要がなくなるとともに、その分物品保持具の高さを低減させることが可能となる。別言すれば、上記回動部材が底板を有しているので、受け部の底部を部分的に開口させて上記第2ガイド部を形成することが可能となる。請求項3記載の物品保持具は、基部と、この基部に対して、左右方向にスライド可能に取り付けられた左右一対のスライド板と、このスライド板にそれぞれ一体に形成された側板と、この側板にそれぞれ回動可能に取り付けられ、ペーパータオル等のロール体の左右を回転可能に支持する左右一対の支持アームと、この支持アームで支持されたロール体の回転を、ロール体の引き出し方向に基づく支持アームの回動状態に応じて停止させるストッパと、前記側板同士を連結する伸縮可能なロッドであってその最小長さが前記側板同士の最小間隔に略等しい長さとなっている補強ロッドとを備えているので、この物品保持具によれば、支持アームの取付状態が安定し、かつ輸送過程あるいは販売過程等において支持アーム等が破損せず、しかも、ユーザーが使用時に、支持アーム等を取り付ける必要もなくなる。すなわち、支持アームを回転可能に支持する側板がスライド板に対して一体的に形成されているので、支持アームの取付状態も安定し、結果として、ロール体の支持状態も安定することとなる。また、支持アームを回転可能に支持する側板同士を連結する伸縮可能なロッドであってその最小長さが側板同士の最小間隔に略等しい長さとなっている補強ロッドを備えているので、スライド板(側板)および支持アームを取り付けた状態で輸送あるいは販売する過程において、支持アームあるいは側板に対してその外側から何らかの外力が作用したとしても、その外力が前記補強ロッドで受けられることとなる。したがって、支持アーム等が破損してしまうということがなくなる。結果として、スライド板(側板)および支持アームを取り付けた状態で輸送あるいは販売することが可能となるので、ユーザーが、使用時に、支持アーム等をいちいち装着する必要もなくなる。上記補強ロッドは、側板同士を連結しているが伸縮可能となっているので、スライド板のスライド動作を阻害しない。以上のように、この請求項3記載の物品保持具によれば、支持アームの取付状態が安定し、かつ輸送過程あるいは販売過程等において支持アーム等が破損せず、しかも、ユーザーが使用時に、支持アーム等を取り付ける必要もなくなる。さらに、支持アームで支持されたロール体の回転を、ロール体の引き出し方向に基づく支持アームの回動状態に応じて停止させるストッパを備えているので、ペーパータオル等を片手で引き出してかつ切断することができる。この引き出しおよび切断動作は、ロールの支持状態が安定していることによって円滑に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る物品保持具の一実施の形態を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。図2は左側面図、図3は背面図である。これらの図に示すように、この物品保持具は、ラップケース等の小物50(図2参照)を入れるための小物入れ10と、この小物入れ10の下部に設けられ、ペーパータオル等のロール体Rを保持するロール保持具60とを備えている。先ず小物入れ10について説明し、次いでロール保持具60について説明する。
【0009】図4は小物入れ10を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。図5(a)は右側面図、(b)は図4(b)におけるVb−Vb断面図である。また、図6は本体を示す図で、(a)は正面図、(b)は図(a)におけるb−b断面図である。図7は本体の平面図である。図8は回動部材を示す図で、(a)は部分切断平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は図(b)におけるd−d断面図である。
【0010】主として図4,図5に示すように、この実施の形態の小物入れ10は、上方U(図5参照)と前方Fとが開放された受け部21(図6,図7参照)を有する本体20と、この本体20の受け部21に対し、その前方F側に回動可能に支持され(図5仮想線参照)、受け部21とともに物入れ部11を形成する回動部材30とを備えている。
【0011】本体20は合成樹脂による一体成型品であり、図6,図7に示すように、背板22と、側板23,23と、仕切板24,24とを有しており、これらによって、上記受け部21が3つ形成されている。側板23,23および仕切板24,24の前側下部は、連結部25で連結されているとともに、中央の受け部21(仕切板24同士の間)には底板26が設けられている。また、両側の受け部21,21には、その下縁に沿ってのみU字型に底板27が設けられている。これら連結部25および底板26、27によって本体の強度が強くなっている。側板23および仕切板24は、その前部側の厚さt1に比べて背部側の厚さt2の方が大きくなっており、これによって、受け部21は、平面視で奥側に向かって多少幅狭に形成されている。
【0012】回動部材30は合成樹脂による一体成型品であり、図8に示すように、前板31と底板32とを有しているが、背板は有していない。前板31と底板32は、その左右両端部分が薄い略三日月形(内縁部33aが湾曲している略L字型)の側板33によって連結され、これによって回動部材30の強度が強くなっている。回動部材30の幅は、上記受け部21の形状と適合するように、前部側の幅W1が背部側の幅W2に比べて多少大きくなっている。前板31と底板32とは、その左右方向両端部分においてのみ側板33で連結されており、中間部分(側板33同士の間)は開口34となっている。側板33の角部33aは円弧状に形成されており、この円弧部33aが本体20の連結部25の略断面円弧状の上面25a(図5(b)参照)によって支持されている。したがって、回動部材30は、その左右方向両端部分においてのみ本体20によって回動可能に支持されていることとなる。
【0013】前板31の幅W3(図8(a)参照)は、その両端部31aが側板33の外側面33bよりも多少突出するように形成されており、この突出部31aが、図5(a)および図4に示すように本体20の側板23ないし仕切板24の前面23aないし24a(図6参照)に当接することによって、回動部材30の本体20側(図5(b)における時計方向)への回動が規制されている。一方、図4(a)、図5(b)、図6、および図7に示すように、本体20の側板23の内側面および仕切板24の両側面の背部側下方には、ストッパ28が一体的に形成されており、回動部材30が図5(b)に仮想線で示すように前方F側(図5(b)において反時計方向)へ回動した際、回動部材30の側板33の後端上部33c(図8参照)が前記ストッパ28に下方から当接することによって、回動部材30の、前方F側への回動位置が規制されるようになっている。したがって、回動部材30は、図5(b)に仮想線で示すように前方F側へ、また実線で示すように本体20側へ回動可能である。そして、回動部材30は、これが図5(b)に実線で示すように本体20側に向かって回動した際、その底板32の上面32aが、水平線Hよりも、本体側(背部側であり図5(b)において右方)に向かって下り傾斜状となるように形成されている。その傾斜角αは後述する作用が得られるようにすべく適宜設定することが可能である。また、回動部材30が図5(b)に仮想線で示すように前方F側へ回動した際の回動部材30の重心Gは、その回動中心(連結部25の円弧状上面25aの中心部)よりも多少前方F側に位置している。したがって、図5(b)に仮想線で示すように前方F側へ回動させられた回動部材30は、これに外力が作用しない限り、その位置(図5(b)に仮想線で示す位置)に保持される。
【0014】図6(a)に示すように、ストッパ28の上面28aは、受け部21(物入れ部11)の内側に向かって下り傾斜状となっている。
【0015】本体20の背面には、背板22に設けた取付穴(だるま穴)22aを用いて磁石40を着脱可能に取り付けることができ、したがって、この小物入れ10は、磁石40によって冷蔵庫等の壁面W(図5(b)参照)に取り付けて使用することも可能である。
【0016】以上のような小物入れ10によれば次のような作用効果が得られる。この小物入れ10は、上方Uと前方Fとが開放された受け部21を有する本体20と、この本体20の前記受け部21に対し、その前方F側に回動可能に支持され、前記受け部21とともに物入れ部11を形成する回動部材30とを備えているので、この小物入れ10によれば、図9(a)(b)に示すように、ラップケース等の小物50を物入れ部11に対して出し入れする際に、回動部材30が前方F側に回動し(図(a)の仮想線参照)、小物50を容易に出し入れすることができる。また、図9(a)に矢印Bで示すように小物50を取り出した際に、回動部材30が仮想線で示すように回動すると、これがそのままの位置に維持されるので、その後、矢印Aで示すように再び小物50を入れる際には、一層容易に入れることができる。そして、さらに、次のような作用効果が得られる。
(a)回動部材30が、前板31とこの前板31と一体に形成された底板32とを有してはいるが、背板を有していないので、ラップケース等の小物50を物入れ部11に入れる際に、小物50の下端51(図9(a)参照)が回動部材30の背板上縁部に当接するという事態が生じなくなる。したがって、小物50を物入れ部11により一層入れ易くなるという効果が得られる。しかも、図9(a)に示すように、小物50の下端角部52を本体20の背板22の内面22bに沿わせるようにしてこの内面22bをガイドとして入れることも可能になるので、小物50をより一層容易に入れることが可能となる。
(b)図9(b)に示すように、回動部材30が本体20側に向かって回動した際、回動部材30の底板32の上面32aが、水平線Hよりも、本体20側に向かって下り傾斜状となるので、物入れ部11に入れられた小物50が、略確実に本体20の背板22側に向かってこれにもたれかかるように倒れることとなる。したがって、物入れ部11に入れられたラップケース等の小物50の状態が安定するという効果が得られる。
(c)回動部材30の、前方F側への回動位置を規制するストッパ28が、本体20側に設けられているので、図9(b)に示すように回動部材30が本体20側に向かって回動した際に、ストッパを逃がすためのスペースを設ける必要がなくなる。したがって、本体20の背部にデッドスペースが生じるということもなくなるという効果が得られる。
(d)図6(a)に示したように、ストッパ28の上面28aが、受け部11の内側に向かって下り傾斜状となっているので、ストッパ28が本体20側に設けられているにもかかわらず、図9(a)矢印Aで示すようにラップケース等の小物50を物入れ部11に入れる際にストッパ28が邪魔になるということがなくなる。すなわち、図9(a)矢印Aで示すようにラップケース等の小物50を物入れ部11に入れる際に、仮に小物50の下端51がストッパ28に当接したとしても、小物50の下端51はストッパ28の上面28a上を滑るようにして上面28aに案内されてストッパ28を容易に乗り越えることとなるので、ストッパ28が邪魔になるということがない。
(e)回動部材30は、その左右方向両端部分33aにおいてのみ本体20によって回動可能に支持されているので、その支持部における摩擦抵抗が低減し、回動部材30の円滑な回動動作が得られることとなる。したがって、小物50の出し入れがより一層容易になるという効果が得られる。
【0017】次に、ロール保持具60について説明する。図10はロール保持具60の正面図である。
【0018】図10および図1,図2に示すように、このロール保持具60は、基部70と、この基部70に対して左右方向にスライド可能に取り付けられた左右一対のスライド板80,80(図12参照)と、このスライド板80に一体に形成された側板81と、この側板81に回動可能に取り付けられた左右一対の支持アーム90と、補強ロッド100とを備えている。
【0019】図11は基部70を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は底面図、(e)は図(a)におけるe−e断面図である。基部70は、その上面71が、前記小物入れ10の底面10a(図1〜図3参照)の面積(後述する開口29の面積も含む)と略同等の面積を有する略平板状となっている。基部70の上面71には、2組のフック群72,72が形成されている。フック群72は、一対の前フック72a、72aと一対の後フック72b、72bとで構成されている。図(c)に明示されるように、基部70の下面73には、その前後縁に断面L字型のレール74が形成されており、このレール74と下面73とで、基部70の前後縁に第1ガイド部をなすガイド溝75が形成されている。なお、78は、ロール体Rを上方から覆う図示しないカバーの上部両端を掛けるためのカバー掛け部である。
【0020】図12はスライド板80および側板81と、側板81に回動可能に取り付けられた支持アーム90との組み立て体を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。同図のものは、図10における左方のものを示しているが、右方のものはこれと対称に構成される。
【0021】スライド板80は、前記基部70の奥行き幅D(図11(c)参照)と略同じ奥行き幅D’を有しており、その前後縁部82,82が、基部70の前後縁に形成された前記第1ガイド部75,75に係合するように挿入されかつ第1ガイド部75に案内されて左右方向にスライド可能に基部70に取り付けられている(図10参照)。取り付けられた状態では、基部70の下面73とスライド板80の上面83とがスライド可能に接触する。スライド板80の下面には、前記縁部82,82に沿って補強レール84,84が形成されている。この補強レール84はスライド板80の強度を増大させるためのものであるが、前記第1ガイド部をなすレール74の内側面と摺接させて、ガイドレールとしての役割をもたせることもできる。スライド板80の内端には、可撓性を有するフック85が形成されているとともに、図11(d)に示すように前記基部70の下面73には、上記フック85のスライド方向に沿う矩形溝76が形成されている。したがって、スライド板80を基部70に装着すると、スライド板80のフック85が基部70の矩形溝76に対してスライド可能に入り込み、スライド板80を外方にスライドさせた際にフック85が矩形溝76の外端部76aと係合することによって、スライド板80の基部70からの抜けが防止される。なお、スライド板80の内方へのスライド範囲は、スライド板80と側板81との連結部86を肉厚に形成し、かつ補強リブ86aを形成した、その補強リブ86aが基部70の外側面70a(図11参照)と当接することによって規制される(図10参照)。図12(a)に示すようにスライド板80には、そのスライド方向に沿って複数個(図示のものは3個)の穴87・・・が形成されているとともに、図11(a)(c)(d)に示すように基部70には舌片77が形成され、この舌片77の先端下部に上記穴87・・・と係脱する突起77aが形成されている。したがって、スライド板80を左右方向にスライドさせた際、上記突起77aと穴87とが係合することによって、スライド板80はクリック感をもって一時停止することとなる。この停止位置は、市販されているペーパータオル等のロール体Rの複数種の標準的な長さに対応した位置となっている。したがって、ユーザーは、使用するロール体Rが標準的な長さのものである場合には、上記クリック感を目安にしてスライド板80のスライド調整すなわち支持アーム90,90の間隔調整を行うことができるが、使用するロール体Rが標準的な長さのものでない場合でも、スライド板80はそのスライド範囲内における任意の位置で停止させることができ、スライド板80は基部70に対してスライド可能ではあるがそのガイド部ないし摺接面がある程度密着した状態で装着されていて、ある程度の停止力をもって停止するので、任意の長さのロール体に対応させて支持アーム90,90の間隔調整を行うことができる。
【0022】図12に示すように、側板81は、スライド板80の外端において一体的に垂下形成されている。側板81には、その内面に軸受け部81aが形成されており、この軸受け部81aに対して、支持アーム90の内側に一体形成された割ピン状の軸91が、外方から挿通されて回転可能に取り付けられている。したがって、支持アーム90は、側板81に対し軸91を中心として回転可能である。支持アーム90の先端内側には、割ピン状の軸92(図(c)参照)が一体的に形成されており、この軸92に、ローラ93が回転可能に取り付けられている。図1(b)に示すように、このローラ93,93によってロール体Rの両端が回転可能に支持される。ローラ93の外周面にはローレット93aが形成されている。
【0023】側板81の下端前面には、水平方向に伸びる突起88が一体的に形成されている。この突起88は、図2に示すように、ロール体Rから例えばそのキッチンペーパPを略水平方向Hに引き出す際にはロール体Rの回転を許し、略下方Vに引き出そうとすると、ロール体Rの外周R1に食い込んでロール体Rの回転を阻止する。すなわち、ロール体Rからそのキッチンペーパ等を略水平方向Hに引き出す際には支持アーム90が矢印a方向(突起88から遠ざかる方向)へ揺動するため突起88がロール体Rの外周R1に食い込まずロール体Rの回転が許容されるが、略下方Vに引き出そうとすると、支持アーム90が矢印b方向(突起88へ向かう方向)へ揺動するために、突起88がロール体Rの外周R1に食い込んでロール体Rの回転が阻止されることとなる。したがって、ユーザーは、キッチンペーパ等を先ず略水平方向Hに引き出し、次いで、略下方Vに引くことによって、そのミシン目からペーパーを切断することができる。すなわち、片手で、ペーパーの引き出しおよび切断を行うことができる。このように、突起88は、支持アーム90で支持されたロール体Rの回転を、ロール体Rの引き出し方向に基づく支持アーム90の回動状態に応じて停止させるストッパを構成している。
【0024】補強ロッド100は、図10および図12に示すように、側板81の下端内面に一体的に形成された筒状部110,110と、これら筒状部110,110を連結する連結棒120とで構成されている。図13に示すように、連結棒120は、大径部121とその両端に形成されたフランジ部122,122と、さらにその外側に形成された小径部123,123とを有しており、小径部123,123が上記筒状部110,110に挿通されている。したがって、この補強ロッド100は、全体としてみれば、側板81,81同士を連結する伸縮可能なロッドとなっている。また、図10に示すように、この補強ロッド100は、筒状部110,110の先端111,111が連結棒120のフランジ部122に当接する状態のときに最小長さとなり、その長さは、図10からも明らかなように、側板81,81同士の最小間隔に等しい長さとなっている。したがって、図10に示す状態でロール保持具60(あるいはロール保持具60を有する物品保持具(図1参照))を輸送あるいは販売する過程において、支持アーム90ないし側板81に対してその外側から何らかの外力Fが作用したとしても、その外力Fは補強ロッド100で受けられることとなるので、支持アーム90や側板81、あるいは側板81とスライド板80の連結部86等が破損してしまうということがなくなる。
【0025】以上のようなロール保持具60は、一括して前記小物入れ10に対し着脱可能に構成されている。すなわち、基部70には、図11を参照して説明したように、一対の前フック72a、72aと一対の後フック72b、72bとで構成された2組のフック群72,72が形成されているとともに、図7に示すように小物入れ10の受け部21はその底部が部分的に開口29しており、その開口29の両側縁部27a、27a(図3,図6参照)が、上記基部70のフック72a、72a、72b、72bと係合し、かつ前後方向に案内する第2ガイド部を形成している。したがって、ロール保持具60は、そのフック72a、72bを小物入れ10のガイド部27aに係合させるようにして前後方向にスライドさせることによって、小物入れ10に対して着脱可能である。なお、図7に示すように開口29の両側縁部27a、27aは前方に向かうにしたがい両者間の間隔が狭くなるテーパ状に形成されており、このテーパ形状に対応させて、図11(a)に示すように、一対の前フック72a、72a同士の間隔よりも一対の後フック72b、72b同士の間隔の方が大きくなるように構成してあるので、ユーザーがロール保持具60の前後を間違えて装着してしまうということがない。また、ロール保持具60の側板81の背部下端には、支持突起89(図1(a)、図2,図3,および図12参照)が形成されており、この支持突起89が図2に示すように冷蔵庫等の壁面Wに当接することで、磁石40の吸着面41と壁面Wとが平行になって密着するようになっているので、小物入れ10およびロール保持具60すなわちこの実施の形態の物品保持具は冷蔵庫等の壁面Wに強固に取り付けることができる。
【0026】以上のような物品保持具によれば次のような作用効果が得られる。
(i)ラップケース等の小物を入れるための小物入れ10と、この小物入れ10の下部に設けられ、ペーパータオル等のロール体Rを保持するロール保持具60とを備え、ロール保持具60が、小物入れ10の底面積と略同等の上面面積を有する略平板状の基部70と、この基部70の奥行き幅Dと略同じ奥行き幅D’を有し、基部70の前後縁に形成された第1ガイド部75,75と係合しかつこの第1ガイド部75,75に案内されて左右方向にスライド可能に基部70に取り付けられた左右一対のスライド板80,80と、このスライド板80,80にそれぞれ一体に形成された側板81,81と、この側板81,81にそれぞれ回動可能に取り付けられ、ロール体Rの左右を回転可能に支持する左右一対の支持アーム90,90と、この支持アーム90,90で支持されたロール体Rの回転を、ロール体Rの引き出し方向に基づく支持アーム90,90の回動状態に応じて停止させるストッパ88とを備え、かつ、ロール保持具60の基部70が、小物入れ10の底部に形成された第2ガイド部27a、27aと係合しかつこの第2ガイド部72a、72aに案内されて前後方向にスライドすることで小物入れ10に対して着脱可能に取り付けられているので、この物品保持具によれば、長さの異なるロール体Rを保持する際の操作が簡単でかつロール体Rの支持状態が安定し、しかも、小物入れ10単体として使用する場合と、ロール保持具60を組み付けて使用する場合とで、その使用状態に応じた変更作業も簡単になる。詳しく説明すると、小物入れ10に対して着脱可能なロール保持具60の基部70が、小物入れ10の底面積と略同等の上面面積を有していて、小物入れ10の底部に形成された第2ガイド部27a、27aと係合しかつこの第2ガイド部27a、27aに案内されてスライドすることで小物入れ10に対して装着されるので、基部70の小物入れ10に対する装着状態が安定する。また、この基部70に対してスライド可能に取り付けられたスライド板80は、基部70の奥行き幅Dと略同じ奥行き幅D’を有していて、基部70の前後縁に形成された第1ガイド部75,75と係合しこの第1ガイド部75,75に案内されて左右方向にスライド可能となっているので、スライド板80の基部70に対する取付状態およびスライド動作も安定する。したがって、長さの異なるロール体Rを保持する際のスライド操作が簡単であるとともに、支持アーム90を回転可能に支持する側板81がスライド板80に対して一体的に形成されているので、支持アーム90の取付状態も安定し、結果として、ロール体Rの支持状態も安定することとなる。そして、ロール保持具60は、その基部70を、小物入れ10の底部に形成された第2ガイド部27a、27aに対してスライドさせることによって、小物入れ10に対して一括して着脱することができるので、従来のように一対の支持アーム等を着脱する場合に比べて、小物入れ10単体として使用する場合と、ロール保持具60を組み付けて使用する場合とで、その使用状態に応じた変更作業が簡単になる。以上のように、この実施の形態の物品保持具によれば、長さの異なるロール体Rを保持する際の操作が簡単でかつロール体Rの支持状態が安定し、しかも、小物入れ10単体として使用する場合と、ロール保持具60を組み付けて使用する場合とで、その使用状態に応じた変更作業も簡単になるという効果が得られる。さらに、基部70のスライド方向が前後方向、基部70に対するスライド板80のスライド方向が左右方向であり、両者のスライド方向が異なっているので、スライド板80をスライドさせる際に、基部70が一緒にスライドしてしまうことがない。したがって、スライド板80を確実かつ円滑にスライドさせることができる。さらにまた、ロール保持具60は、支持アーム90で支持されたロール体Rの回転を、ロール体Rの引き出し方向に基づく支持アーム90の回動状態に応じて停止させるストッパ88を備えているので、ペーパータオル等を片手で引き出してかつ切断することができる。この引き出しおよび切断動作は、前述したようにロールRの支持状態が安定していることによって円滑に行うことができる。
(ii)小物入れ10は、上方Uと前方Fとが開放された受け部21を有する本体20と、この本体20の受け部21に対し、その前方側に回動可能に支持され、受け部21とともに物入れ部11を形成する回動部材30とを備え、この回動部材30が、前板31とこの前板31と一体に形成された底板32とを有し、かつ受け部21はその底部が部分的に開口29しており、その開口縁部によって、第2ガイド部27a、27aが形成されているので、さらに次のような作用効果が得られる。すなわち、前述したように、小物入れ10は、上方と前方とが開放された受け部21を有する本体20と、この本体20の受け部21に対し、その前方側に回動可能に支持され、受け部21とともに物入れ部11を形成する回動部材30とを備えているので、この小物入れ10によれば、ラップケース等の小物を物入れ部11に対して出し入れする際に、回動部材30が前方側に回動し、小物を容易に出し入れすることができることとなる。また、回動部材30が、前板31とこの前板31と一体に形成された底板32とを有し、背板を有していないので、ラップケース等の小物を物入れ部に入れる際に、小物の下端が回動部材の背板上縁部に当接するという事態が生じず、小物を物入れ部により一層入れ易くなるという効果が得られる。そして、受け部21の底部が部分的に開口29しており、その開口縁部によって、第2ガイド部27a、27aが形成されているので、従来技術のように特別のガイド(図14の1a,1b等)を形成する必要がなくなるとともに、その分物品保持具の高さを低減させることが可能となる。別言すれば、上記回動部材30が底板32を有しているので、受け部21の底部を部分的に開口29させて上記第2ガイド部27a、27aを形成することが可能となる。
(iii)ロール保持具60(物品保持具の一例)は、基部70と、この基部70に対して、左右方向にスライド可能に取り付けられた左右一対のスライド板80と、このスライド板80にそれぞれ一体に形成された側板81と、この側板81にそれぞれ回動可能に取り付けられ、ペーパータオル等のロール体Rの左右を回転可能に支持する左右一対の支持アーム90と、この支持アーム90で支持されたロール体Rの回転を、ロール体Rの引き出し方向に基づく支持アーム90の回動状態に応じて停止させるストッパ88と、側板81同士を連結する伸縮可能なロッドであってその最小長さが側板81同士の最小間隔に略等しい長さとなっている補強ロッド100とを備えているので、この物品保持具(ロール保持具60)によれば、支持アーム90の取付状態が安定し、かつ輸送過程あるいは販売過程等において支持アーム等が破損せず、しかも、ユーザーが使用時に、支持アーム等を取り付ける必要もなくなる。詳しく説明すると、支持アーム90を回転可能に支持する側板81がスライド板80に対して一体的に形成されているので、支持アーム90の取付状態も安定し、結果として、ロール体Rの支持状態も安定することとなる。また、支持アーム90を回転可能に支持する側板81同士を連結する伸縮可能なロッドであってその最小長さが側板同士の最小間隔に略等しい長さとなっている補強ロッド100を備えているので、スライド板80(側板81)および支持アーム90を取り付けた状態で輸送あるいは販売する過程において、支持アーム90あるいは側板81に対してその外側から何らかの外力Fが作用したとしても、その外力Fが補強ロッド100で受けられることとなる。したがって、支持アーム等が破損してしまうということがなくなる。結果として、スライド板80(側板81)および支持アーム90を取り付けた状態で輸送あるいは販売することが可能となるので、ユーザーが、使用時に、支持アーム等をいちいち装着する必要もなくなる。補強ロッド100は、側板81同士を連結しているが伸縮可能となっているので、スライド板80のスライド動作を阻害しない。以上のように、この物品保持具によれば、支持アーム90の取付状態が安定し、かつ輸送過程あるいは販売過程等において支持アーム90等が破損せず、しかも、ユーザーが使用時に、支持アーム90等を取り付ける必要もなくなる。さらに、前述したように、支持アーム90で支持されたロール体Rの回転を、ロール体Rの引き出し方向に基づく支持アームの回動状態に応じて停止させるストッパ88を備えているので、ペーパータオル等を片手で引き出してかつ切断することができる。この引き出しおよび切断動作は、ロールの支持状態が安定していることによって円滑に行うことができる。
【0027】以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0028】
【出願人】 【識別番号】000109129
【氏名又は名称】株式会社ダイヤコーポレーション
【出願日】 平成13年1月19日(2001.1.19)
【代理人】 【識別番号】100093115
【弁理士】
【氏名又は名称】佐渡 昇
【公開番号】 特開2002−209771(P2002−209771A)
【公開日】 平成14年7月30日(2002.7.30)
【出願番号】 特願2001−11785(P2001−11785)