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【発明の名称】 無煙ロースター
【発明者】 【氏名】中藤 裕

【要約】 【課題】炭つぼ下端部に肉汁等が溜まらない構成とするとともに、火格子を安定的に保持できるようにした無煙ロースターを提供する。

【解決手段】炭つぼ14は、上端開口15から下端開口16に向かって細くなる円筒形に形成したから、下端開口部に肉汁等が溜まって燃え上がることがない。火格子18には、略120度間隔置きに大径のリング状載置部材18dの外周から斜め上方に突出する姿勢安定腕18hと、大径のリング状載置部材18dの外周から突出させないで、略120度間隔置きに下方に略直角に屈曲させた位置決め脚18iが形成され、火格子18を炭つぼ14の下端開口部に嵌装すると、姿勢安定腕18hが円筒部14bの内周面の3箇所で当接して略水平の安定姿勢で保持されるとともに、位置決め脚18iが直円筒部14cの内周面の3箇所で当接可能に位置するから、火格子18が下端開口16の略中心に位置決めされる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天板に形成した調理用開口に嵌着した外釜と、該外釜に嵌装した水槽とにより、前記調理用開口と外釜の底部に形成した排煙口を連通する排煙通路を区画形成するとともに、該排煙通路に排気ダクトを接続して前記調理用開口部で発生する焼煙、排ガス等を外部に吸引排気するようにし、前記水槽に炭つぼを嵌装保持した無煙ロースターにおいて、前記炭つぼは上端開口と下端開口を有し、該上端開口から下端開口に向かって細くなる円筒形に形成され、該下端開口よりも差し渡し寸法が大きな火格子を下端開口部に保持するようにしたことを特徴とする無煙ロースター。
【請求項2】 前記火格子は、熱源を載置する載置面から上方に突出して前記炭つぼの下端部内側面に当接する複数の姿勢保持部材を有することを特徴とする請求項1に記載の無煙ロースター。
【請求項3】 前記火格子は、熱源を載置する載置面の下面から突出して前記炭つぼの下端部内側面に当接可能な複数の位置決め脚を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無煙ロースター。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無煙ロースターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無煙ロースターは、天板に形成した調理用開口に外釜を嵌着し、該外釜に嵌装した水槽に炭つぼを保持するとともに、円筒形の炭つぼの下端にフランジ状の載置棚を形成して、該載置棚に火格子を載置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のように載置棚に火格子を載置する構成では、炭つぼの内側面を伝い落ちる肉汁等が載置棚に溜まってしまう。溜まった肉汁等に火が付いて燃え上がると、煤が生じて焼き網に載せた肉等に付着してしまう場合がある。また、単に載置棚に火格子を載置する構成では、火格子の姿勢が安定せずガタを生じたり、位置がずれたりするなどの不都合があった。本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、炭つぼ下端部に肉汁等が溜まらない構成とするとともに、火格子を安定的に保持できるようにした無煙ロースターを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1に記載された無煙ロースターは、天板に形成した調理用開口に嵌着した外釜と、該外釜に嵌装した水槽とにより、前記調理用開口と外釜の底部に形成した排煙口を連通する排煙通路を区画形成するとともに、該排煙通路に排気ダクトを接続して前記調理用開口部で発生する焼煙、排ガス等を外部に吸引排気するようにし、前記水槽に炭つぼを嵌装保持した無煙ロースターにおいて、前記炭つぼは上端開口と下端開口を有し、該上端開口から下端開口に向かって細くなる円筒形に形成され、該下端開口よりも差し渡し寸法が大きな火格子を下端開口部に保持するようにしたことを特徴とする。
【0005】請求項2に記載された無煙ロースターは、請求項1に記載した構成において、前記火格子は、熱源を載置する載置面から上方に突出して前記炭つぼの下端部内側面に当接する複数の姿勢保持部材を有することを特徴とする。
【0006】請求項3に記載された無煙ロースターは、請求項1又は請求項2に記載した構成において、前記火格子は、熱源を載置する載置面の下面から突出して前記炭つぼの下端部内側面に当接可能な複数の位置決め脚を有することを特徴とする。
【0007】
【発明の作用及び効果】請求項1に記載された無煙ロースターによれば、炭つぼは上端開口と下端開口を有し、該上端開口から下端開口に向かって細くなる円筒形に形成され、該下端開口よりも差し渡し寸法が大きな火格子を下端開口部に保持する構成であるから、肉汁等は下端開口部から水槽内に落下してしまい、下端開口部に溜まって燃え上がることがない。
【0008】請求項2に記載の無煙ロースターによれば、火格子は、熱源を載置する載置面から上方に突出して炭つぼの下端部内側面に当接する複数の姿勢保持部材を有するから、該火格子を炭つぼの下端開口部にガタを生じない安定した姿勢で保持することができる。
【0009】請求項3に記載の無煙ロースターによれば、火格子は、熱源を載置する載置面の下面から突出して炭つぼの下端部内側面に当接可能な複数の位置決め脚を有するから、該火格子を炭つぼの下端開口部に位置ずれを生じることなく保持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の1実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は本実施形態に係る無煙ロースター1の断面図である。テーブル2の天板3の略中央には、円形の調理用開口4が形成され、該調理用開口4を縁取るテーブル枠5が嵌着されている。外釜6は、上端開口を調理用開口4とテーブル枠5の下端間に挿し込んで、該調理用開口4に嵌着されている。テーブル枠5の内周には、トップリング7が嵌着されている。トップリング7の内周面には、多数の吸引口8が形成されている。
【0011】上記トップリング7の内側に嵌装される水槽9は、外釜6の底面中央に形成した排煙口10の外周に配置したリング状のフィルターユニット11上に載置されている。上記テーブル枠5と外釜6、テーブル枠5とトップリング7及びトップリング7と水槽9間を略気密に保持するとともに、該外釜6と水槽9とにより吸引口8と排煙口10が連通する排煙通路12が区画形成される。フィルターユニット11は、充填したグリスフィルター11aにより、排煙中の油粒子を捕捉除去する。
【0012】上記水槽9の上端部には支持段部13が形成され、該支持段部13に炭つぼ14が載置支持されている。図2に示すように炭つぼ14は、上端開口15と下端開口16を有する略円筒形であって、上端開口15にはフランジ15aが形成され水槽9の支持段部13に載置するようになっている。上端開口15と下端開口16の間は、下端部に向かって一定の曲率で細くなる湾曲円筒部14aと、該湾曲円筒部14aに連続する直円筒部14bと、該直円筒部14bから下端開口16に向かって拡径する拡径円筒部14cが形成されている。上端開口15のフランジ15aには、焼き網17が載置され、下端開口16には火格子18が着脱可能に保持される。
【0013】図3〜図5に示すように火格子18は、中心小円板18aから略等角度間隔で放射状に突出させた6本の連結棒18b上に、前記中心小円板18aと同心に、上記直円筒部14bの内径と略等しい外径のリング状載置部材18dと、それよりも小径のリング状載置部材18eを溶接するとともに、各連結棒18b間に補強連結棒18fをリング状載置部材18d、18eに溶接して、炭の載置面18gが形成されている。連結棒18bは、一本置きに大径のリング状載置部材18dの外周に突出させた突出端を、斜め上方に屈曲させて姿勢安定腕18hを形成したものと、大径のリング状載置部材18dの外周から突出させないで、下方に位置決め脚18iを略直角に屈曲したものとがある。
【0014】上記火格子18は、炭つぼ14の下端部に嵌装すると、略120度間隔置きに大径のリング状載置部材18dの外周から斜め上方に突出する3個の姿勢安定腕18hが、湾曲円筒部14aの内周面の3箇所で当接して略水平の安定姿勢で保持される。さらに、大径のリング状載置部材18dの外周から突出させないで、略120度間隔置きに下方に略直角に屈曲させた3個の位置決め脚18iが、直円筒部14bの内周面の3箇所に当接可能に位置して、火格子18が下端開口16の略中心に位置決めされる。
【0015】上記水槽9の側壁には、炭つぼ14の下方側部に対応させて火起こし風の送給口19が形成されている。外釜6には、該送給口19に対応させて送風ファン20が取り付けられている。送給口19と送風ファン20の送風口21は、送風管22により接続されている。
【0016】さらに、上記外釜6の排煙口10には、吸引口8から吸引される焼煙、排ガス等を室外に排気する排気ダクト25が接続されている。排気ダクト25は、温度ヒューズ26及び排気量調節ダンパ27が配置されている。温度ヒューズ26は、グリスフィルター11aに付着した油粒子が着火する等により、排気ダクト25内の温度が上昇すると溶断して、排気量調節ダンパ27を図略のバネの付勢力により閉じ、炎が排気ダクト25内に吸引されるのを防止する。
【0017】上記構成の無煙ロースター1の炭つぼ14は、上端開口15と下端開口16の間に、下端部に向かって一定の曲率で細くなる湾曲円筒部14aと、該湾曲円筒部14aに連続する直円筒部14bと、該直円筒部14bから下端開口16に向かって拡径する拡径円筒部14cを形成し、火格子18を下端開口部に嵌装保持したものであるから、肉汁等は下端開口16水槽9内に落下してしまい、該下端開口部に溜まって燃え上がることがない。
【0018】また、火格子18には、略120度間隔置きに大径のリング状載置部材18dの外周から斜め上方に突出する3個の姿勢安定腕18hと、大径のリング状載置部材18dの外周から突出させないで、略120度間隔置きに下方に略直角に屈曲させた3個の位置決め脚18iが形成されている。従って、火格子18を炭つぼ14の下端開口部に嵌装すると、姿勢安定腕18hが湾曲円筒部14aの内周面の3箇所で当接して、火格子18が略水平の安定姿勢で保持されるとともに、位置決め脚18iが直円筒部14bの内周面の3箇所で当接可能に位置するから、火格子18が下端開口16の略中心に位置決めされる。
【出願人】 【識別番号】598040514
【氏名又は名称】ジョイテック株式会社
【出願日】 平成13年1月24日(2001.1.24)
【代理人】 【識別番号】100090239
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 始
【公開番号】 特開2002−209759(P2002−209759A)
【公開日】 平成14年7月30日(2002.7.30)
【出願番号】 特願2001−16041(P2001−16041)