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【発明の名称】 電気湯沸かし器
【発明者】 【氏名】島田 一幸

【氏名】駒田 雅道

【要約】 【課題】コードレス出湯機能を有する電気湯沸かし器で、モーター駆動電源の再充電時に充電の終了を速やかに表示して、コードレス出湯の再使用可能時期を明確にすることを目的とする。

【解決手段】液体を収容する容器1と、前記容器内の液体を外部に吐出する出湯手段8a,8b,8cと、出湯手段を駆動させる操作手段7と、商用電源遮断時にも出湯手段の駆動を可能とする蓄電手段9と、商用電源印加時に蓄電手段を充電する充電手段10とを備え、報知手段14は蓄電手段への充電状況に応じて、蓄電手段の充電終了を報知するので、使用者がコードレスで使用できるかどうかを知ることの可能な電気湯沸かし器を提供することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液体を収容する容器と、前記液体を外部に吐出する出湯手段と、前記出湯手段を駆動させる操作手段と、商用電源遮断時にも前記出湯手段の駆動を可能とする蓄電手段と、商用電源印加時に前記蓄電手段を充電する充電手段と、報知手段とを備え、前記報知手段は前記蓄電手段への充電状況に応じて、前記蓄電手段の充電終了を報知することを特徴とする電気湯沸かし器。
【請求項2】 液体の水量を測定する水量測定手段を設け、報知手段はこの水量測定手段の測定した水量により蓄電手段の充電終了報知タイミングを変更する請求項1に記載の電気湯沸かし器。
【請求項3】 報知手段は、水量測定手段の測定した水量と、蓄電手段への充電状況から、前記測定した水量を前記蓄電手段が出湯可能になるまでの充電時間を推定して表示する請求項2に記載の電気湯沸かし器。
【請求項4】 報知手段は、蓄電手段への充電状況から出湯可能水量あるいは所定の水量が出湯可能となるまでの時間を推定して、その旨を表示させる請求項1に記載の電気湯沸かし器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内に収容された液体を加熱・保温する電気湯沸かし器の商用電源未接続状態での出湯操作制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気湯沸かし器は、例えば特開平8−322726号記載されているようなものがあった。図10は前記公報に記載された従来の商用電源未接続時の出湯操作を示すものである。図10において容器内の液体を外部に吐出する出湯手段8と、前記出湯手段8を駆動させる操作手段7と、商用電源遮断時にも前記出湯手段8の駆動を可能とする蓄電手段9と、商用電源印加時に前記蓄電手段9を充電する充電手段10とで構成され、商用電源が切り離されると蓄電手段9を電源とし商用電源未接続後一定時間は前記蓄電手段9に蓄えられた電力によって容器内の液体を吐出することが可能となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の構成では、近年電気湯沸かし器の断熱性能の向上により電源未接続状態が長期間継続しても温かいお湯が維持できるようになってくると、それに応じて電源未接続状態が長期間に達してもそのまま出湯できることへの要求も高まってきた。
【0004】しかしながら、長時間出湯能力を高めるためには、商用電源未接続時の制御回路の消費電流量をさらに抑制するのと同時に、蓄電手段自身の容量を増やすことが必要となってくるので、その結果として価格が高くなるため使い勝手の悪いものとなってしまう。
【0005】また、一方で商用電源未接続状態で出湯できなくなった場合に、一度商用電源を印加してもらうことですぐに容器内の液体をすべて出湯可能にできるよう蓄電手段を充電するが、いつ使用可能になるのかを表示していないために使用者の判断に委ねられる格好となり、使い勝手の悪いものになっていた。
【0006】本発明は、上記従来の課題を解決するもので、蓄電手段への充電終了を外部に報知することで、電源未接続状態での出湯不可能状態を極力短時間にすることを目的とする。特に電気2重層コンデンサのような短時間で急速充電が可能なものを蓄電手段として用いると2〜3分程度で使用可能になるという便利さを十分知らしめることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決するために、本発明の電気湯沸かし器は、液体を収容する容器と、前記容器内の液体を外部に吐出する出湯手段と、前記出湯手段を駆動させる操作手段と、商用電源遮断時にも前記出湯手段の駆動を可能とする蓄電手段と、商用電源印加時に前記蓄電手段を充電する充電手段と、前記蓄電手段の充電終了を報知する報知手段を備えたものである。
【0008】この構成により、蓄電手段への充電終了を外部に報知することで、短時間で商用電源未接続状態での出湯可能状態に復帰させたことを知らせるようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、液体を収容する容器と、前記液体を外部に吐出する出湯手段と、前記出湯手段を駆動させる操作手段と、商用電源遮断時にも前記出湯手段の駆動を可能とする蓄電手段と、商用電源印加時に前記蓄電手段を充電する充電手段と、報知手段とを備え、前記報知手段は前記蓄電手段への充電状況に応じて、前記蓄電手段の充電終了を報知することにより、電気湯沸かし器が商用電源未接続状態で、所定時間あるいは所定量の液体を出湯可能とする状態に復帰したことを使用者に早期に知らせることができ、使用者が安心して商用電源未接続状態で使用できるようにしたものである。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1の構成で特に、液体の水量を測定する水量測定手段を設け、報知手段はこの水量測定手段の測定した水量により蓄電手段の充電終了報知タイミングを変更するように構成することにより、商用電源未接続状態において残水量が出湯可能な状態へ復帰したことを報知できるようにしたので、商用電源未接続状態で使用するために、使用者が待機する時間をさらに短縮をすることができる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の構成で特に、報知手段はこの水量測定手段の測定した水量により蓄電手段の充電終了報知タイミングを変更することで、容器内の全てのお湯を出湯させるのに必要な時間を使用者に示すことができる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1の構成で特に、報知手段は蓄電手段への充電状況から出湯可能水量所定の水量が出湯可能となるまでの時間を推定して表示させるよう構成することで、商用電源から機器を分離したときに、その時点でどれくらい給湯できるかあるいは、どれくらいで、現在の残湯量あるいは所定の湯量がすべて給湯できるようになるかを使用者に知らせることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1〜9を参照にしながら説明する。
【0014】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施例を示す電気湯沸かし器のブロック図で、1は液体を収容する容器,2は加熱手段で、容器1に当接し容器内の液体を加熱する第1の加熱手段と、これと同様に容器内の液体を加熱・保温する第1の加熱手段よりも加熱電力の小さな第2の加熱手段によって構成されている。
【0015】3は容器1に当接され容器内の液体の温度を検知する温度検知手段、4は通電手段,5は沸騰検知手段,6は加熱開始手段であり、この加熱開始手段6は前記温度検知手段3が第1の所定温度(本実施例では約90℃とする)未満を検知したり、強制的に加熱を開始させる再加熱手段によって構成され、これらの入力によって前記沸騰検知手段5を駆動させる。この沸騰検知手段5は前記通電手段4を駆動することによって前記加熱手段2を制御するものである。前記沸騰検知手段5は前記温度検知手段3の検知温度より温度上昇勾配を測定し、第1の所定の温度上昇勾配よりも勾配が緩やかになったことを検知して前記加熱手段2を停止させるよう構成している。
【0016】7は操作手段,8は出湯手段であり、この操作手段7をオンさせることで出湯手段8を駆動し、容器1内の液体を外部に吐出する。出湯手段8は前記容器1の底部からの外部まで液体を送り出す導水路8aとこの導水路8a中に構成され液体を外部まで送り出すポンプ8bおよびこのポンプを駆動させるモ−タ−8cから構成されている。
【0017】9は商用電源未接続時(以後この状態を電源オフという)に前記操作手段7が入力されて前記出湯手段8を駆動する際の駆動電源として用いられる蓄電手段,10は商用電源印加時(以後この状態を電源オンという)に前記蓄電手段9の充電状況を検知し、充電可能な最大量まで充電が完了していなければ前記蓄電手段9の電力量を増やすように制御する充電手段,11は商用電源12の接続状況を検知する電源検知手段,13は電源オン時に前記出湯手段8の駆動電源をなしてさらには前記通電手段4や前記沸騰検知手段5等の駆動電源をなす直流電源である。
【0018】14は前記蓄電手段9の充電終了を音または光などによって知らしめる報知手段である。
【0019】図2は、本発明の第1の実施例の電気湯沸かし器の回路図である。図において、15は前記沸騰検知手段5や、前記蓄電手段9,前記充電手段10,前記電源検知手段11の比較判定を行わせる制御手段である。その詳細な動作については後術する。
【0020】12は商用電源、13は直流電源である。この直流電源13は前記商用電源12から整流回路やレギュレータを介して生成されるものであり、また電源オフ状態になったとしてもすぐには電圧が低下するものでなく第2の所定時間(本実施例では2〜3秒)は前記制御手段15の駆動が可能な蓄電能力を持たせ、前記蓄電手段8や前記報知手段14等の電源オフ状態の制御を可能にする。
【0021】前記加熱手段2は、容器内の液体を加熱する第1の発熱体2aと、第1の発熱体2aよりも加熱電力が小さく容器内の液体を加熱保温する第2の発熱体2bとで構成され、これを通電手段4によって制御する。通電手段4は商用電源12と直列に接続されたリレー接点4a,4bと、このリレー接点4a,4bの制御を行なうリレーコイル4c,4dで構成され、このリレーコイルは前記制御手段15のポートaおよびbを制御することで電流を流し、前記リレー接点を閉じるようになっている。
【0022】温度検知手段3は、温度を抵抗値に変換する感温素子3aと、この感温素子3aと抵抗3bとで分圧電圧値をつくり、これを2進符号に変換するAD変換器3cに入力される。AD変換器3cは約30〜120℃の範囲を所定の単位温度幅(本実施例では約0.5℃)の温度刻みにし、この単位温度上昇するごとの信号を前記制御手段15に出力している。
【0023】前記加熱開始手段6の一部をなして保温中の液体を強制的に再加熱する再加熱手段は、スイッチ入力6aと抵抗6b,6cで構成される。
【0024】操作手段7および出湯手段8は、この出湯手段8を構成するモーター8cと直列に接続された出湯スイッチ7aおよびトランジスタ8dと、このトランジスタ8dを制御する制御手段15からなる出湯構成部と、前記トランジスタ8dをオン状態にする信号を前記制御手段15に出力するロック解除スイッチ7bから構成されている。
【0025】ロック解除スイッチ7bがオンされると前記制御手段15はその時の前記出湯スイッチ7aの状態をこの出湯スイッチ7aと前記モータ−8c間の電位を抵抗7c,7dを介して前記制御手段15が判断する。この電位が"H" となっておれば前記出湯スイッチ7aがオンされている状態なので前記トランジスタ8dをオンすると即出湯する恐れがあるので安全のためにこのロック解除スイッチ7bの入力を無効とする。前記電位が"L" の場合は前記出湯スイッチ7aはオフ状態にあるために即出湯される恐れもないために前記トランジスタ8dをオン状態にする(この状態を本実施例では出湯待機状態という)。この状態で前記出湯スイッチ7aをオンすると出湯を行う(この状態を本実施例では出湯状態という)。そして出湯終了から第3の所定時間(本実施例では10秒とする)以上、次の出湯が行われなければ前記トランジスタ8dは再びオフ状態とし前記出湯待機状態を解除する(この状態を本実施例では出湯禁止状態という)。出湯禁止状態になると出湯スイッチ7aをオンするだけでは出湯できないような構成となっている。
【0026】蓄電手段9は急速充電が可能な電気2重層コンデンサや2次電池等を複数個直列または並列に接続されてからなる蓄電部9aと、その蓄えられた電力を昇圧して前記出湯手段8の駆動可能とする昇圧部9bと、蓄電部9aの充電状況をモニターする前記制御手段15のポートcにて構成してある。さらに、電源オフ状態になっても前記蓄電手段9が前記出湯手段10の駆動電源を確保できる電力量を維持している間は前記制御手段15の電源を確保するために抵抗9cを通して制御手段15の駆動が可能な微少電流を電解コンデンサ16にて確保する構成してある。
【0027】充電手段10は充電を制御するトランジスタ10aとこれを前記制御手段15のポートeでオンオフすることによって構成され、電源オン状態において前記制御手段15のポートcで検知された充電状態が少ないときには前記トランジスタ10aを駆動することにより前記蓄電手段9を充電する。
【0028】電源検知手段11は抵抗11a〜11cから構成されており、その出力を前記制御手段15のポートdに出力する。
【0029】14は報知手段であり、ブザー14aによって沸騰終了や各スイッチ入力の受付時や、前記蓄電手段9の充電が終了時になどを報知したり、LED14b,14c によって湯沸かし中や保温中あるいは空炊き検知や前記蓄電手段9の充電が終了時になどを報知したり、LCDや7セグメントLED14dを用いて現在温度等の表示を行うものである。
【0030】前記制御手段15(以後マイコンと略する)はそのプログラムを実行することで既に述べたような各手段間の制御を実現している。
【0031】図3〜6は、第1の発明におけるマイコンに記憶されたプログラムの温度制御および出湯制御部分のフローチャートを示したものであり、これに基づいて動作を説明する。
【0032】図3は電源オン時の動作である。まず、電気湯沸かし器に電源オンされると、前記第1の所定温度以上であるか未満であるかを前記温度検知手段3の検知温度より判断する(ステップS1)。一般的には前記容器内1には水を入れて沸し始めるので前記第1の所定温度未満であるが、前記第1の所定温度以上で電源オンされた時にはステップS2で前記再加熱手段6aが押されているかどうかを検知し、押されていないことを検知すると、ステップS9の保温中の制御に移行する。
【0033】ステップS1で前記第1の所定温度未満の場合あるいはステップS2で前記再加熱手段6aが押されたと検知した場合には、ステップS3にて前記報知手段14を湯沸かし時の表示に設定した後、ステップS4前記加熱手段2(本実施例では第1の発熱体2aのみとする)を駆動して湯沸しを開始する。
【0034】次のステップS5、S6において、充電制御に関する処理と出湯操作に関する制御を行う。これについては後術する。
【0035】その後、前記温度検知手段3の検知温度が沸騰検知測定を開始させる沸騰開始温度(本実施例では約80℃とする)以上を検知すると、前記単位温度幅上昇する時間の計時を繰り返し、この計時時間が第4の所定時間(本実施例では約20秒とする)以上を計時するまでステップS3からステップS7を繰り返す(ステップS7)。この第4の所定時間はその前記単位温度幅や前記加熱手段2の熱容量および容器の定格容量などによって異なるものである。
【0036】ステップS7で沸騰を検知すると、ステップS8に移行して沸騰終了の処理に移行する。まず前記加熱手段2を停止させてさらに前記報知手段14のブザー14aにより沸騰したことを報知する。つぎにステップS9にて前記LCD14dや前記LED14b,14cの表示を沸騰の表示を終了して保温中の表示に切り替える。
【0037】次のステップS10、S11において、再度充電制御に関する処理と出湯操作に関する制御を行う。
【0038】そして保温中の動作に移行するが、ここではステップS12で第2の所定温度(本実施例では約95℃とする)より温度が高いか低いかを判断し、低い時は前記加熱手段2の第2の発熱体2bをオンし、高い時はオフするように駆動する(ステップS13,S14)。その後ステップS1の戻りステップS14までの動作を繰り返す。以上が電源オン状態でのマイコン15の動作内容である。
【0039】次に図4を用いて電源オフ状態になったときの動作を説明する。
【0040】図3の各ステップ実行中に電源オフ状態になったことを前記電源検知手段11が検知するとステップS21に移行して、全ての表示および負荷の駆動を停止させる(出湯回路駆動用の電源の昇圧回路もオフのままであり、マイコンを駆動できる電源のみ供給されている)。次に前記ロック解除スイッチ7bがオンされたかどうかを検知して、オンされてなければステップS21に戻り、オンされるとステップS22で前記蓄電手段9に蓄えられている電力を前記出湯手段8を駆動できる電圧へ昇圧し、前記第3の所定時間を計時するカウンタをクリアする(ステップS24)。そして前記蓄電部9aに充電されている電圧を検知して、前記出湯手段8を駆動可能な電圧かどうかを判定して不可能であればステップS21に戻り、可能であれば前記報知手段14にて出湯可能状態であることを表示して前記出湯待機状態にさせる(ステップS26)。この駆動可能レベルというのは、例えば使用されるモーター8cが十分な吐出量を確保するモーター駆動電圧をVaとし、蓄電部9aは電圧Vbまで充電できるものとし、また昇圧回路9bの昇圧比をyとすると、駆動可能な蓄電部9aの最低電圧Vcは(Vc>Va/y)となる値で決定されるものであり、Vc未満となると出湯性能が確保できないために出湯できないように構成している。
【0041】次にステップS27にて前記ロック解除スイッチ7bがオンされたかどうかを再度検知して、オンされると前記出湯禁止状態に戻すためステップS21に戻る。ここでオンされてなければ、前記出湯待機状態なのでステップS28にて前記出湯スイッチ7aが駆動されたかどうか検知し、オンされていればステップS24に戻って前記第2の所定時間を計時するカウンタをクリアする。一方ステップS28で前記出湯スイッチ7aがオフされていると、前記カウンタをカウントしてその結果が前記第2の所定時間経過したかどうかを判断する。ここで、第2の所定時間を経過するとステップS21に戻り、経過していなければステップS25に戻って出湯待機状態を継続する(ステップS29,S30)。
【0042】そしてこの電源オフ状態のあらゆる状態から、前記電源検知手段11にて電源オンを検知すると、ステップS1に移行させる。以上が電源オフ状態でのマイコンの動作ないようである。
【0043】次に、図5を用いて前記ステップS5,S10において行われる前記蓄電手段9への充電制御について説明する。
【0044】ここではまず、現在の蓄電部9aの充電電圧を検知する。前記蓄電部9aの充電を開始するのは、前記蓄電部9aが安全に蓄電することができる電圧以下に設定された前記Vbよりも低い値に設定されたVd未満を検知したときである(ステップS41,S42)。前記Vd未満だとステップS43前記トランジスタ10aをオンして、ステップS44で前記報知手段14を充電完了用の表示をオフして、ステップS6またS11に移行する。前記Vd以上Vb未満の時はそのときの充電制御状態を維持させるためにそのままステップS6またはS11に移行する。
【0045】一方、蓄電部9aの充電電圧がVd以上になると、ステップS45で前記トランジスタ10aをオフして、ステップS46で前記報知手段14を充電完了用の表示をオンして、ステップS6またはS11に移行する。以上が蓄電手段9と充電手段10に関する動作内容である。
【0046】次に、図6を用いてステップS6またはS11で行われる前記操作手段7および前記出湯手段8の制御について説明する。
【0047】まず、ステップS51にて前記ロック解除スイッチ7bが押されたかどうかを判断する。ここで押されていなければステップS52にて、前記第3の所定時間を計時するカウンタをカウントする。次にステップS53で現在が出湯待機状態なのかどうかを判別する解除フラグの有無を判断し、フラグがなければ出湯禁止状態なのでステップS8またはステップS12に移行する。前記解除フラグが設定されておれば、現在が出湯待機状態であることを意味し、よってステップS54で前記第3の所定時間が経過したかどうかを判断する。第3の所定時間が経過するとステップS58へ移行して出湯禁止状態にするための制御を行う。第3の所定時間が経過していないときには、前記出湯スイッチ7aが押されているかどうかを判断する。ここで、出湯スイッチ7aが押されていると出湯状態なのでステップS56で前記カウンタをクリアし、押されていなければ出湯待機状態なのでカウンタはそのままの状態でステップS8またはステップS12に移行する。
【0048】一方でステップS51で前記ロック解除スイッチ7bが押されていると検知すると、ステップS57で前記ロック解除フラグの有無を判断して、フラグがあれば出湯禁止状態に戻す処理として、前記ロック解除フラグをクリアして前記トランジスタ8dをオフ状態にする(ステップS58,S59)。ステップS57で解除フラグがない場合は、出湯待機状態にする処理を行うので、前記解除フラグをセットして前記第3の所定時間を計時するカウンタをクリアして前記トランジスタ8dをオン状態に設定した後にステップS8またはステップS12に移行する(ステップS60〜S62)。
【0049】このようして、蓄電手段9への充電状況(この場合には蓄電部9aの電圧)を監視して、充電終了を検知し、報知手段14により外部に報知するので、長時間電源オフ状態での機器の放置あるいは使用が継続したため、電源オフ状態での出湯が不可能になった際にも、電源オン後出湯可能状態に復帰すればすぐに使用者に知らせるので、使用者が商用電源から切り離して使用するため待機する時間を極力短時間にすることができる。
【0050】なお、蓄電手段9への充電状況は、蓄電部9aへの充電電流あるいは充電時間を監視して行っても良いが、上記のように充電電圧から充電終了を検知すれば簡単な構成とすることができる。
【0051】なお、本実施例では湯沸しは第1の発熱体2aのみで行うように制御しているが第2の発熱体2bも併用して湯沸させる構成も可能である。
【0052】なお、報知手段14は、LEDや液晶等の視覚的なものに限らず、ブザー等聴覚的なもので構成して充電完了の報知を行っても良い。
【0053】(実施例2)本発明の第2の実施例について図1,図2および図7を参照しながら説明する。なお、第1の実施例で説明したものと同一構成部材には同一番号を用い、その説明を省略する。
【0054】図1は本実施例の構成を示すブロック図であり、第1の実施例と異なる点は、水量測定手段16を設けた点で、この水量測定手段16の測定する水量により求められた充電電圧に前記蓄電手段9の充電量が達すると、前記報知手段14が容器内の液体を全て出湯させることが可能になったことを報知するよう構成した点である。
【0055】図2は本実施例の電気湯沸かし器の回路図である。図において第1の実施例と異なる点は、前記出湯手段8を構成する導水路8aに取り付けられ容器内の水量を測定する水量検知手段16が構成されている点で、この水量検知手段16は導水路8aを複数に等分した位置に取り付けられた電極16a、16b(本実施例では3等分)で構成され、容器内の液体が取り付けられた電極位置に到達するとその電極は通電されて”H”を出力するように構成している。
【0056】なお、ここでは水量検知手段8は、出湯用の導水路8aに取り付けられた構成となっているが、容器の下部から容器の上部を接続する水位管に取り付けた場合にも同様の構成で検知することができるものである。
【0057】図7は、本発明の実施例のマイコンに記憶されたプログラムの一部で、前記ステップS5,S10において行われる前記蓄電手段9への充電制御についてのフローチャートである。これによって充電制御について説明する。
【0058】図5と同様に、最初に現在の蓄電部9aの充電電圧を検知する。前記蓄電部9aの充電を開始するのは、前記蓄電部9aが安全に蓄電することができる電圧以下に設定された前記Vbよりも低い値に設定されたVd未満を検知したときである(ステップS71,S72)。前記Vd未満だとステップS73で前記トランジスタ10aをオンして、ステップS74で前記水量測定手段16を駆動して前記容器内の液体量を測定する。そして測定した水量と現時点での前記蓄電部9aの充電電圧から全て出湯可能かどうかを判断し、全て出湯可能なら前記報知手段14の出湯可能を示す表示を行わせ、全て出湯させるのが不可能なら前記報知手段14の出湯可能を示す表示をオフさせて、ステップS6またはS11に移行する(ステップS75〜S77)。ステップS72で前記Vd以上Vb未満の時はそのときの充電制御状態を維持させるためにそのままステップS6またはS11に移行する。
【0059】一方、蓄電部9aの充電電圧がVd以上になると、ステップS78で前記トランジスタ10aをオフして、ステップS79で前記報知手段14を充電完了用の表示をオンして、ステップS6またはS11に移行する。
【0060】このようして、液体の水量を測定する水量測定手段16を設け、報知手段14はこの水量測定手段16の測定した水量により蓄電手段9の充電終了報知タイミングを変更する、すなわち、容器内の水量分だけ外部に吐出可能な蓄電手段9への充電が終了すると外部に報知するので、電源オン後、蓄電手段9が電源未接続状態でも出湯可能な状態に復帰したことをより短時間で使用者に知らせることができる。従って、電源未接続状態で使用するために待つ使用者の待機時間を極力短くすることができる。
【0061】(実施例3)本発明の第3の実施例について図8を参照しながら説明する。なお、第2の実施例で説明したものと同一構成部材には同一番号を用い、その説明を省略する。
【0062】図8は、本発明の実施例のマイコンに記憶されたプログラムの一部で、前記ステップS5,S10において行われる前記蓄電手段9への充電制御についてのフローチャートである。これによって充電制御について説明する。
【0063】図7と同様に、最初に現在の蓄電部9aの充電電圧を検知する。前記蓄電部9aの充電を開始するのは、前記蓄電部9aが安全に蓄電することができる電圧以下に設定された前記Vbよりも低い値に設定されたVd未満を検知したときである(ステップS91,S92)。前記Vd未満だとステップS93で前記トランジスタ10aをオンして、ステップS94で前記水量測定手段16を駆動して前記容器内の液体量を測定する。次に、測定した水量と現時点での前記蓄電部9aの充電電圧から全て出湯可能となる残時間を計算し、その時間を前記報知手段14に表示する。そしてこの表示時間が0になると、前記報知手段14の出湯可能を示す表示を行わせ、残時間0でなければ前記報知手段14の出湯可能を示す表示をオフさせて、ステップS6またはS11に移行する(ステップS95〜S100)。ステップS92で前記Vd以上Vb未満の時はそのときの充電制御状態を維持させるためにそのままステップS6またはS11に移行する。
【0064】一方、蓄電部9aの充電電圧がVd以上になっていると、ステップS101で前記トランジスタ10aをオフして、ステップS102で前記報知手段14を充電完了用の表示をオンして、ステップS6またはS11に移行する。
【0065】このようして、報知手段14は水量測定手段16の測定した水量と、蓄電手段9への充電状況から、前記測定した水量を蓄電手段9が出湯可能になるまでの充電時間を推定して表示することで、商用電源未接続状態にして、容器内の水量分だけ外部に吐出可能とするのに、電源オン状態としてどれだけ待つ必要があるかを使用者に知らせることができる。
【0066】(実施例4)本発明の第4の実施例について図9を参照しながら説明する。なお、第1の実施例で説明したものと同一構成部材には同一番号を用い、その説明を省略する。
【0067】図9は、本発明の実施例のマイコンに記憶されたプログラムの一部で、前記ステップS5,S10において行われる前記蓄電手段9への充電制御についてのフローチャートである。これによって充電制御について説明する。
【0068】図5と同様に、最初に現在の蓄電部9aの充電電圧を検知する。前記蓄電部9aの充電を開始するのは、前記蓄電部9aが安全に蓄電することができる電圧以下に設定された前記Vbよりも低い値に設定されたVd未満を検知したときである(ステップS111,S112)。前記Vd未満だとステップS113で前記トランジスタ10aをオンして、ステップS114で前記蓄電部9aの充電電圧を測定してこの結果より現時点で出湯可能な水量を計算し、その水量を前記報知手段14に表示させて、ステップS6またはS11に移行する(ステップS114〜S116)。ステップS112で前記Vd以上Vb未満の時はそのときの充電制御状態を維持させるためにそのままステップS114に移行する。
【0069】一方、蓄電部9aの充電電圧がVd以上になっていると、ステップS117で前記トランジスタ10aをオフして、ステップS114に移行する。
【0070】このようして、報知手段14は、蓄電手段9aの充電電圧から出湯可能な水量を推定して、随時表示してやることで、電源オフ時に使用する際の必要出湯量を供給できる状態に、蓄電手段9が到達しているのかどうか、あるいはいつ使用できるかの情報を使用者に知らせることができる。
【0071】なお、上記の出湯可能な液体量の代わりに、容器の定格容量の水が出湯可能となるまでの時間あるいは定格容量以外の所定の水量が出湯可能となる時間を推定して表示するようにしても同様の効果を得ることができる。
【0072】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜4に記載の発明によれば、機器から商用電源を切り離し、蓄電手段の充電容量がなくなって出湯させることが不可能になったときに、再度商用電源に接続することで出湯可能状態に復帰させると、その状況を簡単な構成で知らせることがき、使用者の使い勝手を良くする湯沸かし器を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成13年1月18日(2001.1.18)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2002−209749(P2002−209749A)
【公開日】 平成14年7月30日(2002.7.30)
【出願番号】 特願2001−9790(P2001−9790)