| 【発明の名称】 |
加熱処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】榎本 守正
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| 【要約】 |
【課題】被処理物の出し入れにおいても過熱蒸気の消費ロスの発生を防ぐことができると共に、被処理物に対して瞬時に熱処理工程に入ることができる加熱処理装置を提供する。
【解決手段】下面が開放した加熱炉2に、この加熱炉2内に過熱蒸気の発生装置から過熱蒸気を供給する噴射ノズル11を接続し、上記加熱炉2の直下に昇降動するリフト機構3を配置し、このリフト機構3の上に上昇位置で加熱炉2のブース6内に収まる被処理物の収納部材4を載置し、上記リフト機構3によって上昇動する部分に、上昇位置で加熱炉2の下端開口を閉じる閉鎖部材19が設けてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下面が開放した加熱炉に、この加熱炉内に過熱蒸気を供給する供給管を接続し、上記加熱炉の直下に昇降動するリフト機構を配置し、このリフト機構上に、上昇位置で加熱炉内に収まる被処理物の収納部材を載置し、上記リフト機構によって上昇動する部分に、上昇位置で加熱炉の下端開口を閉じる閉鎖部材を設けた加熱処理装置。 【請求項2】 上記被処理物の収納部材が、被処理物の収納容器を上面に載置する回転テーブルで形成されている請求項1に記載の加熱処理装置。 【請求項3】 上記被処理物の収納部材が、リフト機構上に載置した回転ドラムで形成されている請求項1に記載の加熱処理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、過熱蒸気を用い、例えば、各種食品の焼成や医療機具の殺菌、豆類の焙煎や粉粒の加圧殺菌を行なうための加熱処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、熱源に過熱蒸気を用い、各種食品の焼成や医療機具の殺菌、豆類の焙煎や粉粒の加圧殺菌を行なう加熱処理装置としては、内部に過熱蒸気が供給される加熱炉に入口と出口を設け、この入口と出口の間に搬送体を設置し、入口側で供給した被処理物を搬送体で搬送しながら加熱炉内を通過させることにより、焼成や殺菌を連続的に行なうものや、内部に過熱蒸気が供給される加熱炉に開閉可能な出入口を設け、被処理物を入れた容器を加熱炉内に出入口から出し入れして焼成や殺菌を行なうものが提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のような従来の加熱処理装置は、連続的に処理するタイプでは入口と出口が開放しており、また、出し入れタイプでは出入口の開閉が必要になるため、加熱炉内に供給した過熱蒸気が入口や出口の部分及び開閉操作ごとに出入口の部分から外部に放出されることになり、過熱蒸気の消費にロスが生じるという問題がある。 【0004】また、加熱炉内は入口と出口の部分の温度が低く、また、出入口の開閉ごとに加熱炉内の温度が低下するため、被処理物に対する加熱処理に時間がかかることになる。 【0005】そこで、この発明の課題は、被処理物の出し入れにおいても過熱蒸気の消費ロスの発生を防ぐことができると共に、被処理物に対して瞬時に熱処理工程に入ることができる加熱処理装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決するため、この発明は、下面が開放した加熱炉に、この加熱炉内に過熱蒸気を供給する供給管を接続し、上記加熱炉の直下に昇降動するリフト機構を配置し、このリフト機構上に、上昇位置で加熱炉内に収まる被処理物の収納部材を載置し、上記リフト機構によって上昇動する部分に、上昇位置で加熱炉の下端開口を閉じる閉鎖部材を設けた構成を採用したものである。 【0007】ここで、上記被処理物の収納部材は、被処理物の収納容器を上面に載置する回転テーブルで形成したり、リフト機構上に載置した回転ドラムで形成することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。 【0009】図1乃至図3に示す第1の実施の形態の加熱処理装置は、魚肉類等の食品の焼成や医療器具類の殺菌に適したタイプであり、複数本の支柱1で床面上に支持した加熱炉2と、この加熱炉2の直下に昇降動するよう配置したリフト機構3と、リフト機構3上に上昇位置で加熱炉2内に収まるよう載置した被処理物の収納部材4と、加熱炉2の近接位置に配置した過熱蒸気の発生装置5とで形成されている。 【0010】上記加熱炉2は、断熱材を用いて内部のブース6が平面円形でその下面が開放した容器に形成され、周壁の一部に覗き窓7と上壁に炉内温度の検出センサ8及び上壁に排気口9が設けられ、この周壁の下端面には内周側に突出するダスト受け10が設けられ、周壁の内側に過熱蒸気を供給する供給管となる噴射ノズル11が配置されている。 【0011】上記リフト機構3は、加熱炉2の直下に位置する床面上に設置したテーブルリフターで形成され、このテーブルリフターは、図示の場合、上面のテーブル12をクロスリンク13で水平に支持し、モータやシリンダでテーブル12を昇降させるようにしたものを例示している。 【0012】このリフト機構3のテーブル12上に設けた収納部材4は、テーブル12上に載置した回転テーブル14と、回転テーブル14上に設けた複数段の棚部材15と、棚部材15に抜き差しするトレー16からなり、回転テーブル14は、テーブル12上に固定したギヤボックス17の出力軸に取り付けられ、ギヤボックス17の入力軸に連結したモータ18の駆動により回転するようになっている。 【0013】上記回転テーブル14と棚部材15は、加熱炉2のブース6内に収まる上下高さと平面的な大きさを有し、回転テーブル14の下部位置に、リフト機構3の伸長で回転テーブル14と棚部材15が上昇して加熱炉2のブース6内に収まる状態で、周囲が加熱炉2の下端面に当接してブース6の下面開口を閉じる円形の薄い板状となる閉鎖部材19が取り付けてある。なお、リフト機構3の収縮時は、図1に実線で示すように、棚部材15の上端が加熱炉2の下端よりも下方にある下降位置になる。 【0014】前記過熱蒸気の発生装置5は、給水管20から加圧供給された水を加熱して、例えば200℃〜400℃の過熱蒸気を発生させるボイラー構造になっており、この発生装置の出口と加熱炉2内の噴射ノズル11が開閉バルブ21を介して配管22で接続され、開閉バルブ21の開状態で噴射ノズル11に過熱蒸気を供給することになり、過熱蒸気の温度や供給は、操作盤23によって制御するようになっている。 【0015】また、配管22には開閉バルブ21の閉時に過熱蒸気を逃がすための逃がし管24が分岐接続され、この逃がし管24は開閉バルブ25を介してサイレンサー26に接続されている。 【0016】図3のように、上記加熱炉2におけるブース6の内周下部に設けたダスト受け10が、配管27でサイレンサー26に接続されている。 【0017】この発明の第1の実施の形態の加熱処理装置は、上記のような構成であり、加熱炉2内に過熱蒸気が充填された状態で、リフト機構3が収縮して回転テーブル14が下降位置にある状態で、開閉バルブ21を閉じて噴射ノズル11からの過熱蒸気の噴出を止め、開閉バルブ25を開いて過熱蒸気の発生装置5からの過熱蒸気をサイレンサー26に逃がしておき、この状態で被処理物を入れたトレー16を回転テーブル14上の棚部材15に挿入し、リフト機構3の上昇用スイッチがONして、該リフト機構3が伸長作動すると、回転テーブル14と棚部材15が上昇して加熱炉2のブース6内に進入し、これと同時に開閉バルブ25を閉じ、開閉バルブ21が開となって噴射ノズル11から過熱蒸気がブース6内に噴出し、続いてモータ18への通電となって回転テーブル14が回転し、トレー16に入れた被処理物の過熱処理が開始される。 【0018】回転テーブル14と棚部材15が上昇位置にあるとき、閉鎖部材19が加熱炉2の下端面に当接してブース6の下面開口を閉じ、ブース6の下面開口から過熱蒸気が流出するのを防ぎ、被処理物は回転を与えられることにより、過熱蒸気で平均に加熱されることになる。 【0019】ちなみに、ブース6内に供給する過熱蒸気は、温度が200℃〜400℃、圧力は常圧〜0.3Mpa程度であり、加熱処理の具体的な内容としては、魚肉類の焼成や医療器具の殺菌を例示することができる。 【0020】タイマーにより設定した所定時間の加熱処理が完了すると、開閉バルブ21を閉じて噴射ノズル11からの過熱蒸気の噴出を止め、開閉バルブ25を開いて過熱蒸気の発生装置5からの過熱蒸気をサイレンサー26に逃がし、リフト機構3の下降用スイッチがONし、回転テーブル14と棚部材15が下降してモータ18への通電が切れ、回転テーブル14の回転が停止し、下降した棚部材15から被処理物を入れたトレー16を取り出せばよい。 【0021】回転テーブル14と棚部材15が下降することにより、加熱炉2のブース6は下面が開放することになるが、ブース6内に残留している過熱蒸気は、大気よりも比重が軽いため、ブース6内から流出することがない。 【0022】また、新たな被処理物を入れたトレー16を回転テーブル14上の棚部材15に挿入し、上記したと同様の工程で加熱処理を繰り返し行なうことになるが、ブース6内には過熱蒸気が残留しており、ブース6内への棚部材15の挿入と同時に瞬時に熱処理工程が開始されることになり、加熱に要する時間が短くて済むと共に、ブース6内の過熱蒸気の無駄が全く生じないことになる。 【0023】また、ブース6内で発生したドレンは、サイレンサー26により処理することになる。 【0024】次に、図4乃至図6は第2の実施の形態の加熱処理装置を示している。なお、上述した第1の実施の形態と同一部分には、同一符号を付して説明に代える。 【0025】この加熱処理装置は、粉粒体の加圧殺菌や豆類の焙煎、有機物の炭化及び酢液の回収に適したタイプであり、加熱炉2を下面が開放した蒲鉾型に形成し、この加熱炉2の直下に昇降動するよう配置したリフト機構3の上面に、被処理物の収納部材4が載置されている。 【0026】この収納部材4は、リフト機構3のテーブル12上に前面が開閉自在となる回転ドラム31を水平に支持する複数のローラ32を設け、ローラ32を減速機33を介してモータ34で駆動することにより、回転ドラム31に回転を与えるようになっている。なを、リフト機構3のテーブル12の上面が上昇時にブース6の下面を閉じる閉鎖部材19になっている。 【0027】加熱炉2のブース6内には、上昇してこのブース6内に位置する回転ドラム31の下部で両側の位置に、回転ドラム31に向けて過熱蒸気を吹き付ける供給管の噴射ノズル35と、回転ドラム31の上部の位置に冷却水の噴射ノズル36が配置され、上記ブース6の内周下部に設けたダスト受け10とサイレンサー26を開閉バルブ37を介して接続する配管38の途中と酢液回収凝縮器39を、開閉バルブ40を介して配管41で接続し、酢液回収凝縮器39でドレンを冷却することにより、酢液を回収するようになっている。 【0028】この第2の実施の形態の加熱処理装置は、上記のような構成であり、その工程は先の第1の実施の形態と同様であり、リフト機構3が収縮して下降位置にある回転ドラム31内に被処理物を入れ、リフト機構3の伸長で回転ドラム31を加熱炉2のブース6内に進入させ、開閉バルブ21の開によって噴射ノズル35からブース6内に噴射された過熱蒸気で回転ドラム31を加熱すると共に、ブース6内で回転ドラム31を回転させることにより、回転ドラム31内の被処理物をタイマーで設定した所定時間だけ加熱処理し、処理後は回転ドラム31を下降させて被処理物の取り出しを行うことになる。 【0029】ちなみに、ブース6内に噴射する過熱蒸気は、200℃〜400℃で圧力は常圧〜0.3Mpaであり、回転ドラム31内を真空にしたり加圧状態にして、各種粉粒体の加圧殺菌や豆類の焙煎、有機物の炭化等を行なうものである。 【0030】また、ブース6内で発生したドレンは、開閉バルブ37を開くことでサイレンサー26により処理するか、開閉バルブ37を閉じて開閉バルブ40を開くことでドレンを酢液回収凝縮器39に送り込み、ドレンから酢液を回収することができる。 【0031】なお、何れの実施の形態においても、加熱炉2のブース6内に対する過熱蒸気の供給は、加熱処理時のみ開閉バルブ21を開いて間欠的に供給する例を示したが、加熱炉2のブース6内に対して供給する過熱蒸気を循環流させる方式を採用して、過熱蒸気の使用効率を上げるようにしてもよい。 【0032】 【発明の効果】以上のように、この発明によると、下面が開放した加熱炉に過熱蒸気を供給する供給管を接続し、上記加熱炉の直下に昇降動するよう配置したリフト機構上に、上昇位置で加熱炉内に収まる被処理物の収納部材を載置し、上記リフト機構によって上昇動する部分に、上昇位置で加熱炉の下端開口を閉じる閉鎖部材を設けたので、過熱蒸気を用いた加熱処理において、加熱炉内に下部の開口から収納部材を出し入れすることにより、外気との比重差で過熱蒸気の流出がなく、過熱蒸気の消費ロスの発生を防ぐことができると共に、加熱炉内に常に過熱蒸気が残留しているので、被処理物に対して瞬時に熱処理工程に入ることができることになり、加熱処理の時間短縮が可能になる。 【0033】また、リフト機構上の収納部材を、回転テーブルや回転ドラムとすることにより、被処理物を均一に加熱処理することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591288229 【氏名又は名称】ジョンソンボイラ株式会社 【識別番号】500045693 【氏名又は名称】株式会社中国メンテナンス 【識別番号】500194706 【氏名又は名称】中国アライアンス株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月16日(2001.1.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074206 【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−209739(P2002−209739A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月30日(2002.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2001−7635(P2001−7635) |
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