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【発明の名称】 炊飯器
【発明者】 【氏名】久保 雅史

【氏名】小山 政博

【氏名】藤田 敏広

【要約】 【課題】炊飯時及び保温時の余分な水分を排出する炊飯器において、吸気口から侵入するほこりを抑制すること。

【解決手段】送風機19を一定時間運転することにより、外気をカバー25と蓋5の隙間から吸気口24を通って吸気し、ファン部21から送風通路26を通って鍋2内に送り込まれ、一方、鍋2内の余分な水分を含んだ空気が蒸気通路28から蒸気筒15を通って外部に排出することにより、鍋2内の余分な水蒸気が外部に排出されるが、この際、送風機19の吸気口24の上部をカバー25で覆う構成とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記本体内に設けられ前記鍋を加熱する加熱手段と、前記本体の上面開口部を覆い開閉自在に軸支した蓋とからなり、前記蓋には炊飯時の蒸気を排出する鍋内に連通した蒸気通路と、前記蓋表面から鍋内に連通した送風通路と、送風通路の蓋表面側に送風機を備え、前記送風機の吸気口の上部にカバーを設けた炊飯器。
【請求項2】 蒸気通路に外側より着脱可能に蒸気筒を設け、前記蒸気筒の一部で送風機の吸気口上部を覆ってカバーとした請求項1記載の炊飯器。
【請求項3】 送風機の吸気口上部のカバーの全部又は一部を透明とした請求項1または2記載の炊飯器。
【請求項4】 カバーの着脱検知を設け、カバーがないときに送風機の運転を停止する請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭、あるいは業務用に使用する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の炊飯器では、炊飯が終了して保温になると加熱手段への通電をOFFし所定の保温温度に下げて保温するように構成されているが、加熱手段がOFFのままでは余分な水分が蒸発して蓋および鍋側面への結露し、その結露水が滴下してご飯がべたつく等の問題を防止するために間欠的に加熱手段への通電を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の炊飯器では、加熱手段への加熱によって余分な水分が鍋や放熱板に付かないようにしていたため、ご飯が必要以上に加熱されご飯の変質、変色が著しくなるとともに、加熱による方法では強制的に鍋内の余分な水分を外部に排出することが出来ないため加熱手段の加熱のばらつきによって生じる温度差で温度の低いところに結露水が付着しやすいという課題があった。
【0004】本発明は、上記課題を解決するもので、炊飯器内部にほこりが入りにくく、また、汚れにくい構成でご飯の余分な水分を減らしてご飯のべたつきをおさえるとともに、早く保温温度まで降下させてご飯の劣化を少なくする。また、お手入れする部分を集中させて製品のまとまりを良くし、お手入れしやすくするとともに、安全性を高めることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は、本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記本体内に設けられ前記鍋を加熱する加熱手段と、前記本体の上面開口部を覆い開閉自在に軸支した蓋とからなり、前記蓋には炊飯時の蒸気を排出する鍋内に連通した蒸気通路と、前記蓋表面から鍋内に連通した送風通路と、送風通路の蓋表面側にに送風機を備え、前記送風機の吸気口の上部にカバーを設けてなるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、本発明は、本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記本体内に設けられ前記鍋を加熱する加熱手段と、前記本体の上面開口部を覆い開閉自在に軸支した蓋とからなり、前記蓋には炊飯時の蒸気を排出する鍋内に連通した蒸気通路と、前記蓋表面から鍋内に連通した送風通路と、送風通路の蓋表面側にに送風機を備え、前記送風機の吸気口の上部にカバーを設けることにより、送風機の吸気口にほこりやごみが入るのを防止できる構成で、ご飯のべたつきをおさえるとともに、飯の劣化を少なくすることができる。
【0007】請求項2記載の発明は、蒸気通路に外側より着脱可能に蒸気筒を設け、前記蒸気筒の一部で送風機の吸気口上部を覆ってカバーとすることにより、送風機の吸気口を覆う別部品を設けず、すっきりとした外観で保温性能を向上することができる。
【0008】請求項3記載の発明は、送風機の吸気口上部のカバーの全部又は一部を透明とすることにより、送風機の動作状態を確認できる構成で、送風機の吸気口にほこりやごみが入るのを防止して保温性能を向上することができる。
【0009】請求項4記載の発明は、カバーの着脱検知を設け、カバーがないときに送風機の運転を停止するので、送風機の回転中に指や異物が入って送風機の回転をとめることがなく、安全である。
【0010】
【実施例】(実施例1)本発明の第1の実施例について、図1を用いて説明する。
【0011】図1において、本体1は、上面が開口し、この本体1内部に鍋2の収納部である保護枠3が配設され、この保護枠3の外側に加熱手段である誘導コイル4が設けられている。
【0012】5は本体1の上面開口部を覆う蓋で、この蓋5は本体1の上部を構成する上枠6の上部に一体成形されたヒンジ部材7にピン8を介して回動自在に支持されている。9は外蓋カバーで、この外蓋カバー9は蓋5の内側に固定されている。この外蓋カバ−9には発熱体である放熱板10と鍋パッキン11を備えた放熱板ユニット12が着脱自在に取付けられており、この放熱板10の上部には外蓋カバー9に支持されている蓋加熱手段である蓋誘導コイル13が位置している。この蓋誘導コイル13の電磁作用により放熱板10が発熱する。
【0013】また、鍋パッキン11は、前記蓋5を閉じたときに鍋2のフランジ14に圧接してその鍋2を密閉するようになっている。
【0014】15は蓋5に着脱自在に設けられた蒸気筒であり、この蒸気筒15の下部には磁気性のあるフロート16が炊飯時のおねばにより移動するように設けており、蓋5内のフロート16に対向する位置にリードSW17を配している。おねばがフロート16部分まで達するとフロート16が移動し、リードSW17が検知し加熱手段である誘導コイル4への出力を制御し、おねばが外部に吹きこぼれるのを防止している。また、蒸気筒15を取り付けていないときにはリードSW17が検知して通電を停止する安全機構を備えるとともに、蓋5の開閉に際しても移動するように構成されており、蓋5の開閉検知も兼ねている。
【0015】さらに、蓋5の表面凹部18に送風機19のファン部20を外蓋5から着脱自在に設けている。送風機19のモーター部21は蓋5内部側に設けており、モーター部21にモーター磁石22、ファン部20にファン磁石23を設けており、モーター部21を回転させるとモーター磁石22とファン磁石23の吸引力によりファン部20を回転させることができる。
【0016】送風機19の吸気口24の上部を覆うカバー25を設けている。また、送風機19からの送風を鍋2内に送る送風通路24を構成し、送風通路26の放熱板10との接続部は送風通路パッキン27でシールされ送風機19からの送風が放熱板ユニット12と外蓋カバー9の間に漏れないように構成されている。
【0017】また、蒸気筒15が設けられている蒸気通路28と放熱板10との接続部は蒸気板パッキン29でシールされ鍋2内の排気が放熱板ユニット12と外蓋カバー9の間に漏れないように構成されている。
【0018】送風口26は蓋誘導コイル13の内方に配置することにより、蓋5内部の空間を有効に利用でき、コンパクトなサイズにすることが出来る。
【0019】以上のように構成された炊飯器で、炊飯が終了すると、送風機19を一定時間運転すると、外気はカバー25と蓋5の隙間から吸気口24を通って吸気され、ファン部21から送風通路26を通って鍋2内に送り込まれる。外気を鍋2内に送り込むと鍋2内の余分な水分を含んだ空気が蒸気通路28から蒸気筒15を通って外部に排出することにより、鍋2内の余分な水蒸気が外部に排出され、鍋2の側面や放熱板ユニット12への結露を防止し、ご飯のべたつきを防ぐ。すなわち、木製のおひつに入れたご飯では、余分な水分は木が吸ってべたつきのないご飯になるのと同様の効果がある。また、鍋2内の空気を排出し外気を入れることにより、保温による劣化で発生するご飯の臭いも外部に排出することが出来るため、保温のご飯を臭いの面からも良くすることが出来る。さらに、鍋2内の温度より低い外気が鍋2内に流入することにより、鍋2内のご飯の温度を所定の温度まで早く下げることが出来る。ご飯は高温での保持時間が長いほど酸化等による劣化や変色が大きいため、早く所定の保温温度まで下げることにより劣化や変色を少なくすることができる。
【0020】また、送風機19の駆動を保温時だけでなく炊飯終了時にも行うことにより、ご飯の炊き上がり時に残った水分を飛ばすことが出来、ご飯の炊き上がり状態を向上することが出来る。
【0021】そして、吸気口24の上部はカバー25により覆われているため、炊飯器表面のほこりや、台所の油ミスト等はカバー25表面に付着し吸気口24の内部のファン部20に入り難くなる。
【0022】また、カバー25や送風機19のファン部20が汚れた場合は、カバー25とファン部20を蓋5から外して洗うことが出来、常に清潔に保ことが出来る。
【0023】さらに、カバー25を透明部材で形成することにより、ファン部20の動作状態が確認出来るだけでなく、もし、ファン部20が汚れた場合も簡単に目視で確認できる等の効果がある。
【0024】(実施例2)次に本発明の第2の実施例について、図2を用いて説明する。図2において、本体1から吸気口24までの構成は第一の実施例と同じである。送風機19の吸気口24の上部を覆うカバー30を蒸気筒15の一部で構成している。そして、送付通路26から蒸気板パッキン29までの構成も第一の実施例と同じである。
【0025】送風機19の吸気口24の上部を覆うカバー30を蒸気筒15の一部で構成し、お手入れする部分を集中させており、お手入れする時も、蒸気筒15とファン部20の二つの部品を外して洗うだけで良く、お手入れ性が向上するとともに、カバー30と蒸気筒15が一部品で構成されているため、分割部がすくなくなり製品のまとまりを良くし外観上もすっきりとさせることが出来る。また、カバー30を別部品で構成する必要がなく、部品点数が少なくなりコストも下げることが出来る。
【0026】蒸気筒15を取り付けていないときには蒸気筒15内の磁気性のあるフロート16がないためリードSW17が検知して送風機19の通電を停止する。したがって、送風機19にカバー30がないときには送風機19が運転されないため、送風機19の運転中に指や異物がかみ込むことがなく安全性が向上する。さらに、第一の実施例と同様に、カバー30部分を透明部材で形成することにより、ファン部20の動作状態が確認出来るだけでなく、もし、ファン部20が汚れた場合も簡単に目視で確認できる等の効果がある。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によれば、吸気口からほこりや汚れが入り難い構成で、鍋内の余分な蒸気を排出してご飯のべたつきをおさえるとともに、ご飯の劣化を少なくすることができる。
【0028】また、請求項2記載の発によれば、特に、お手入れ性を向上させて、すっきりとした外観で保温性能を向上することができる。
【0029】また、請求項3記載の発明によれば、特に、ファン部の動作状態が確認出来るだけでなく、ファン部が汚れた場合も簡単に目視で確認できる等の効果がある。
【0030】また、請求項4記載の発明によれば、特に、送風機の回転中に指や異物が入って送風機の回転をとめることがなく、安全である。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成13年1月12日(2001.1.12)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2002−209734(P2002−209734A)
【公開日】 平成14年7月30日(2002.7.30)
【出願番号】 特願2001−4676(P2001−4676)