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【発明の名称】 炊飯器その他の電気調理器具における放熱板リングと放熱板との取付構造
【発明者】 【氏名】山辺 直

【要約】 【課題】炊飯器その他の電気調理器具の放熱板リングと放熱板との取付作業を、ねじ止めを用いずに短時間で行えるようにする。

【解決手段】放熱板リング6に爪6aを形成し、また、前記放熱板リング6に装着すべき放熱板5の周縁部である立ち上がり部5aに孔5bを形成し、この孔5bと前記爪6aとを係合させる。あるいは、放熱板リング6に係合段部6bを形成し、また、放熱板リング6に装着すべき放熱板5の周縁部である立ち上がり部5aの端縁を折曲し、この折曲端縁部5cを前記係合段部6bに係合させる。放熱板リング6と前記放熱板リング6に装着すべき放熱板5との間に、放熱板パッキン7を介装する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】放熱板リング6に爪6aを形成し、また、前記放熱板リング6に装着すべき放熱板5の周縁部である立ち上がり部5aに孔5bを形成し、この孔5bと前記爪6aとを係合させて放熱板リング6と放熱板5とを固定したことを特徴とする炊飯器その他の電気調理器具における放熱板リングと放熱板との取付構造。
【請求項2】放熱板リング6に係合段部6bを形成し、また、前記放熱板リング6に装着すべき放熱板5の周縁部である立ち上がり部5aの端縁を折曲し、この折曲端縁部5cを前記係合段部6bに係合させて放熱板リング6と放熱板5とを固定したことを特徴とする炊飯器その他の電気調理器具における放熱板リングと放熱板との取付構造。
【請求項3】放熱板リング6とこの放熱板リング6に装着すべき放熱板5との間に、放熱板パッキン7が介装されており、この放熱板パッキン7の弾撥力によって、放熱板リング6と放熱板5との係合状態をさらに強固ならしめることを特徴とする請求項1記載の炊飯器その他の電気調理器具における放熱板リングと放熱板との取付構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放熱板リングと放熱板とを備えている炊飯器その他の電気調理器具において、放熱板リングと放熱板との取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放熱板リングと放熱板とを備えている炊飯器その他の電気調理器具にあっては、従来、ねじによって放熱板リングと放熱板とが固定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合においては、数カ所でねじ止めされるのが普通であるから、それらに掛かるコストは無視できず、ねじを廃止することが好ましい。また、全てのねじを締めるのに時間を要するという欠点もある。本発明は、ねじを用いないで放熱板リングと放熱板とを固定することによって、上記欠点を解消しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明では、図2(a) 又は図2(b) に示すように、放熱板リング6に爪6aを形成し、また、前記放熱板リング6に装着すべき放熱板5の周縁部である立ち上がり部5aに孔5bを形成し、この孔5bと前記爪6aとを係合させて放熱板リング6と放熱板5とを固定するようにした。この場合には、放熱板5の周縁部である立ち上がり部5aに形成されている孔5bに放熱板リング6の爪6aが係入され、従来の場合のようなねじを全く用いることなく、放熱板リング6と放熱板5とを固定することができる。
【0005】また、上記目的は、図2(c) に示すように、放熱板リング6に係合段部6bを形成し、また、前記放熱板リング6に装着すべき放熱板5の周縁部である立ち上がり部5aの端縁を折曲し、この折曲端縁部5cを前記係合段部6bに係合させることによっても達成することができる。この場合には、放熱板リング6に形成されている係合段部6bに、放熱板5の周縁部である立ち上がり部5aの折曲端縁部5cが係合し、従来の場合のようなねじを全く用いることなく、放熱板リング6と放熱板5とを固定することができる。
【0006】上記の場合において、放熱板リング6とこの放熱板リング6に装着すべき放熱板5との内外間に、放熱板パッキン7を介装し、この放熱板パッキン7の弾撥力によって、放熱板リング6と放熱板5との係合状態をさらに強固ならしめるようにするのが好ましい。このようにすると、放熱板リング6とこの放熱板リング6に装着すべき放熱板5との間に位置する放熱板パッキン7の弾撥力によって、放熱板リング6と放熱板5との係合状態、すなわち、図2(a) 又は図2(b) に示す場合には、放熱板5の周縁部である立ち上がり部5aに形成されている孔5bと放熱板リング6の爪6aとの係合状態が、また、図2(c) に示す場合には、放熱板5の周縁部である立ち上がり部5aの折曲端縁部5cと放熱板リング6の係合段部6bとの係合状態がさらに強固となる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基いて詳細に説明する。図1に示す炊飯器は、内釜1を収容した炊飯器本体2の上面に、後端部に位置せしめたヒンジピン3を支点として開閉する蓋4を設け、放熱板リング6を介して蓋4に装着した放熱板5によって内釜1の上端開放面を閉塞し、炊飯器本体2内に設けた内釜1の加熱手段(図示していない)によって炊飯の調理を行うものである。
【0008】放熱板リング6に放熱板5を取り付けるに当って、従来の場合には、数カ所でねじ止めする方法が採用されていたが、ここに示す場合には、図2(a) 〜図2(c)に示す方法が採用され、従来の場合のようなねじは一切用いられていない。図2(a) と図2(b) に示す場合には、放熱板リング6に爪6aを形成し、また、前記放熱板リング6に装着すべき放熱板5の周縁部である立ち上がり部5aに孔5bを形成し、この孔5bと前記爪6aとを係合させることによって放熱板リング6と放熱板5とを固定している。
【0009】なお、図2(a) に示す場合には、放熱板リング6の外周面側に爪6aを形成し、外側に突出するこの爪6aを放熱板5の周縁部である立ち上がり部5aに形成されている孔5bの内側から孔5bに係合させてある。一方、図2(b) に示す場合には、放熱板リング6の内周面側に爪6aを形成し、内側に突出するこの爪6aを放熱板5の周縁部である立ち上がり部5aに形成されている孔5bの外側から孔5bに係合させてある。
【0010】また、図2(c) に示す場合には、放熱板リング6に係合段部6bを形成し、また、前記放熱板リング6に装着すべき放熱板5の周縁部である立ち上がり部5aの端縁を折曲し、この折曲端縁部5cを前記係合段部6bに係合させることによって放熱板リング6と放熱板5とを固定している。なお、図2(c) に示す場合には、放熱板リング6の外周面側に係合段部6bを形成し、前記放熱板リング6に装着すべき放熱板5の周縁部である立ち上がり部5aの端縁を内側に折曲し、内側に折曲されたこの折曲端縁部5cを前記係合段部6bに係合させてある。図示はしないが、放熱板リング6の内周面側に係合段部6bを形成し、前記放熱板リング6に装着すべき放熱板5の周縁部である立ち上がり部5aの端縁を外側に折曲し、外側に折曲されたこの折曲端縁部5cを前記係合段部6bに係合させてもよい。
【0011】図2(a) 〜図2(c) に詳示するように、放熱板リング6とこの放熱板リング6に装着すべき放熱板5との内外間及び上下間には、放熱板パッキン7の一部、すなわち、図面符号7a、7b、7c部分がそれぞれ介装されている。この放熱板パッキン7の7a部分、7b部分及び7c部分のそれぞれの弾撥力によって、放熱板リング6と放熱板5との係合部分の内外及び上下の位置関係が微妙に変動し、両者の係合状態はさらに強固となる。蓋4を閉じたとき、この放熱板パッキン7の下端周縁部7dが図1に示すように内釜1に密接し、シール状態を維持する。
【0012】内釜1の開放面を閉塞する放熱板5は、蓋4に固定された加熱板8によって加熱され、炊飯直後に発生する露を蒸発させるとともに、保温時の補助的熱源としても有効に作用する。また、放熱板5は蒸気筒9などの機構とともに、内蓋セットとして蓋4に対して着脱できるようになっている。なお、ここでは、本発明を炊飯器に適用した場合について説明したが、本発明は放熱板リングと放熱板とを備えている他の電気調理器具にも適用することができる。
【0013】
【発明の効果】請求項1又は2記載の発明によれば、従来の場合のようなねじを用いることなく放熱板リングと放熱板とを容易に固定できるので、製品を安価なものとすることができるのみならず、組立作業時間を短縮することができる効果がある。
【0014】請求項3記載の発明によれば、放熱板リング6とこの放熱板リング6に装着すべき放熱板5との間に位置する放熱板パッキン7の弾撥力によって、放熱板リング6と放熱板5との係合状態がさらに強固となる効果がある。
【出願人】 【識別番号】000002473
【氏名又は名称】象印マホービン株式会社
【出願日】 平成13年1月16日(2001.1.16)
【代理人】 【識別番号】100103654
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 邦彦 (外1名)
【公開番号】 特開2002−209731(P2002−209731A)
【公開日】 平成14年7月30日(2002.7.30)
【出願番号】 特願2001−7430(P2001−7430)