| 【発明の名称】 |
炊飯器 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤田 敏広
【氏名】久保 雅史
【氏名】高麗 敦
【氏名】小山 政博
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| 【要約】 |
【課題】ふきこぼれ性能を向上させ、ご飯の食味を改善すること。
【解決手段】蒸気を外部へ排出する蒸気排出流路7と、外気を吸気する外気吸気手段10とを有し、外気吸気手段10は吸入した外気を蒸気排出流路7の上方より本体内に向かって直接吹き付ける構成としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上部より鍋を着脱自在に収納してなる本体と、前記鍋を内包し、前記本体の上部開口部を覆う蓋体と、概蓋体には炊飯時に発生する蒸気を外部へ排出する蒸気排出流路と、外気を吸気する外気吸気手段とを有し、該外気吸気手段は吸入した外気を前記蒸気排出流路の上方より本体内に向かって直接吹き付ける構成を有することを特徴とする炊飯器。 【請求項2】 外気吸気手段は蓋体上部に位置し、その外気吸気手段の外気通路系を蓋体より着脱自在な構成とした請求項1記載の炊飯器。 【請求項3】 外気吸気手段は、その吸入外気を蒸気排出流路内において、本体内方とその逆の蒸気口方向とに分配して吹き付ける分配弁を有してなる請求項1記載の炊飯器。 【請求項4】 分配弁は可変とし、吹き付ける配分を変化させることができる構成とした請求項3記載の炊飯器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭、あるいは業務用に使用する炊飯器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の炊飯器は、例えば、炊飯器本体内には鍋が着脱自在に収納され、炊飯器本体の上部を覆う蓋体は、一端を開放自在で他端をヒンジ軸により枢支されている。蓋体には、炊飯時に鍋から発生した蒸気を炊飯器本体外に排出する蒸気排出流路が設けられており、鍋内に米と水を入れて加熱、炊飯を行うと、鍋内から蒸気が発生し、この蒸気は蒸気排出流路を通って本体外に排出される構成となっていた。 【0003】また、炊飯器本体の外部への排出のための送風装置を備えた炊飯器の例として、特公平10−71077号公報に記載のように、上部を開閉自在に覆う蓋体内に蒸気排気通路と送風装置を設けると共に、蒸気排出通路と外気吸気通路を設け、強制排気手段により蒸気と外気を混合して排気する構成のものがある。 【0004】前述のように構成した炊飯器においては、おもに、炊飯時に発生する高温の蒸気を、比較的温度の低い空気と混合することにより排出蒸気の温度を低下させ、主に蒸気吐出による火傷や怪我の防止など、使用時の安全性を改善することを目的として構成されている。 【0005】また、近年の炊飯器においては、米と水を加熱することにより米内部の澱粉質が流出して生じるおねばが、炊飯過程における沸騰の勢いにより蒸気排出通路を通って本体外部に流出するいわゆるふきこぼれ現象を防止するために、ふきこぼれが起こりそうな時期に火力を弱め、内部の沸騰の勢いを緩和する制御手法がとられている。しかし、この時期に火力を弱めることは炊き上がるご飯の食味の上では好ましくないために、従来より、限られた大きさの中で蒸気排出通路の経路の長さや、空間容積を確保する工夫によりおねばの絶対貯蔵量を増加させたり、蒸気排出流路内に磁石のころを配置して、おねばが上昇してころを動かすことにより生じる磁界の変化を検知し、加熱パターンを制御する手段を設けるなどして、ふきこぼれ現象を未然に防止する手段が種々提案されてきている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般におねばが上昇してくる時の形態としては、高温の泡状の場合が多い。このような泡状のおねばは、体積が大きく上昇速度が速いため、従来の炊飯器では、さまざまな変動要因に対応するために、あらかじめ余裕をもって火力を弱める結果となり、強火で炊き上げるタイミングで十分な火力を供給できず、ご飯の食味を十分に引き出すことができなかった。 【0007】また、前述のような送風装置を備えた炊飯器においては、使用者が誤って蒸気に触れることによる火傷や怪我の防止、すなわち安全性の向上を主な目的としており、ふきこぼれ防止や食味向上に主眼をおくものではない。従って、蒸気排出通路を上昇してきたおねばに対して、送風装置により外向きに排気しようとすると、ふきこぼれの勢いをさらに増大させ、ふきこぼれ性能が悪化することになる。 【0008】また、外気を直接吹き付けるのではなく、本体や、蓋内部を通って導入される空気は、炊飯時の熱をもらって温度が上昇し、排出蒸気との温度差が小さくなるため、おねばに吹き付けたとしても高温のおねばを十分冷却し、ふきこぼれを抑制する効果は期待できない。 【0009】そこで、本発明は前記のような問題点を解決するためになされたもので、炊飯中に蒸気排出通路を上昇してくる高温の泡状のおねばに対して、上方より蒸気との温度差の大きい外気を吹き付けることにより、おねばの上昇を抑え、また、泡をつぶすと共に、おねばを冷却して液体化し、おねばの上昇速度を抑制することにより、ふきこぼれを防止できる。したがって、沸騰火力で炊き上げる必要のある炊飯工程において、不必要に火力を弱めることなく炊飯できるため、より美味しいご飯を炊くことができる。このことは、かまどで炊飯するときにふきこぼれするタイミングでかまどの火を弱めることなく、強火の中でかまどの蓋をずらすことによりふきこぼれの泡を抑える現象と同様の効果を発揮できるものである。 【0010】また、ふきこぼれ性能が向上することにより、製品および設置場所付近のおねばによる汚れを軽減することができると同時に、外気吸気手段を着脱自在に構成することにより、ほこりの付着などが気になるであろう吸気経路に対してもお手入れ性を飛躍的に向上させることができ、機器を清潔に使用できる。 【0011】さらに、外気吹き付け方向を分配弁により、本体内方向と蒸気排出方向に分配して吹き付ける構成により、ふきこぼれにおいては、十分蒸気との温度差の大きい外気を本体内方向に吹き付けて上昇してくるおねばを冷却し、泡を消滅させてふきこぼれ性能を向上させることができ、また、同時に蒸気排出方向にも蒸気との温度差の大きい外気を吹き付けることにより、高温の蒸気と低温の外気が混合され、排出蒸気の温度を下げることができ、火傷防止での安全性を高めることができる。 【0012】また、分配弁を可変とし、分配する配分を調節することで、上述の事柄に加えて、ふきこぼれを抑えて炊き上げるのか、排出蒸気の温度を下げるのかを選択でき、使用時の選択の幅が広がることによって、より多くのお客様の好みにあわせた炊飯が可能となる。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の炊飯器は上部より鍋を着脱自在に収納してなる本体と、前記鍋を内包し、前記本体の上部開口部を覆う蓋体と、概蓋体には炊飯時に発生する蒸気を外部へ排出する蒸気排出流路と、外気を吸気する外気吸気手段とを有し、該外気吸気手段は吸入した外気を前記蒸気排出流路の上方より本体内に向かって直接吹き付ける構成を有することを特徴としている。つまり、炊飯時に内部で沸騰がおこることにより発生し、泡状となって蒸気排出流路を上昇してくる高温のおねばに対して、上方から蒸気との温度差が大きい外気を直接吹付けることにより、おねばの泡を消滅させてふきこぼれを防止し得るので火力を弱める必要もなく強火でご飯を炊き上げることができ、ご飯の食味を改善できる。 【0014】 【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、上部より鍋を着脱自在に収納してなる本体と、本体上部開口部を覆う蓋体と、前記蓋体には炊飯時に発生する蒸気を外部へ排出する蒸気排出流路と、外気を吸気する外気吸気手段とを有し、該外気吸気手段は吸入した外気を前記蒸気排出流路の上方より本体内に向かって直接吹き付ける構成を備えてなるものであり、炊飯中に蒸気排出通路を上昇してくる高温の泡状のおねばに対して、上方より蒸気との温度差の大きい外気を吹き付けることにより、おねばを冷却して液体化し、おねばの上昇速度を抑制することにより、ふきこぼれを抑えて沸騰火力で炊き上げることができるので、不必要に火力を弱めることなく炊飯でき、より美味しいご飯を炊くことができる。 【0015】請求項2記載の発明は、特に、前記外気吸気手段を蓋体上部に位置させ、その外気吸気手段の外気通路系を蓋体より着脱自在な構成を備えてなるものであり、外気吸気系を着脱自在に構成することにより、外気の通る通路全てを取り外して洗えることとなり、お手入れ性を向上させることができ、機器を清潔に使用できる。 【0016】請求項3記載の発明は、特に、吸入外気を、蒸気排出流路内において、本体内方とその逆の蒸気口方向とに分配して吹き付けてなる構成を備えてなるものであり、外気を本体内部方向と外部方向に分配して外気を吹き付けることにより、ふきこぼれにおいては、十分蒸気との温度差の大きい外気を本体内方向に吹き付けて上昇してくるおねばを冷却し、泡を消滅させてふきこぼれ性能を向上させることができ、また、同時に蒸気排出方向にも蒸気との温度差の大きい外気を吹き付けることにより、高温の蒸気と低温の外気が混合され、排出蒸気の温度を下げることができ、火傷防止での安全性を高めることができるものである。 【0017】請求項4記載の発明は、前記分配弁は可変とし、吹き付ける配分を変化させることができる構成としたものであり、分配弁は可変とし、吹き付ける配分を変化させることができる構成とすることにより、分配弁を調整することで、上述の事柄に加えて、ふきこぼれを抑えて炊き上げるのか、排出蒸気の温度を下げるのかを選択でき、使用時の選択の幅が広がることによって、より多くのお客様の好みにあわせた炊飯が可能となる。さらに、ふきこぼれ性能が向上することにより、製品および設置場所付近においては、おねばの飛散による汚れを軽減することができる。 【0018】 【実施例】(実施例1)本発明の第の一実施例について、図1、2を用いて説明する。 【0019】図1,2において、1は本体で、本体1内部には鍋2が着脱自在に内包されている。3は鍋2を誘導加熱するための加熱コイルである。本体1の上部には、上部開口部を覆う位置に蓋体4が載置されており、蓋体4は一端を開放自在に他端をヒンジ軸5により枢支されている。蓋体4には、鍋2内部から外部に連通した蒸気筒6が構成されており、蒸気筒6上部には鍋2内で発生した蒸気を外部に排出するための流路を形成している蒸気排出流路7が設けられた蒸気蓋8が着脱自在に構成されている。また、蒸気蓋8の天面には蒸気の出口である蒸気口9が設けられており、さらに、蓋体4の蒸気筒6近傍には外気吸気手段10が設けられている。この外気吸気手段10は、モーターユニット11とファンユニット12により構成されており、これらのユニットに取り付けられたマグネット13の引力によるカップリング作用によって、蓋体4を介してモーターユニット11の回転力をファンユニット12に伝達しファンユニット12を回転駆動させる間接駆動方式をとっている。これにより、通電の必要なモータユニット11を蓋体4内部に、送風経路を構成しているファンユニット12を蓋体4の外面に着脱自在に構成することができ、ファンユニット12のお手入れ性が向上し、機器を清潔に使用できる。 【0020】ここで、外気吸気手段10はファンユニット12の軸直上方から十分温度差の大きい外気を吸い込み、ファンユニット12の円周方向に設けられた外気吐出流路14を通って蒸気蓋8内に送り込まれる構成となっている。この外気吐出流路14の吐出口15は蒸気蓋8の上部天面付近に、水平よりも下向きの角度を持って設けられており、吐出項5から吐出された吸入外気は、蒸気排出流路7内で上方から下方に向かってに吹き付けられることとなる。したがって、炊飯時に生じる高温の泡状のおねばに対して、上方から十分温度差の大きい外気を直接吹き付けることができるために、おねばの泡を消滅させることができ、おねばの上昇を抑え、ふきこぼれ性能を向上させることができる。これにより、従来はふきこぼれを抑えるために、泡状のおねばが蒸気口9に到達するまでに加熱コイル3への通電を停止し、おねばの勢いをやわらげ、おねばが鍋2内に十分還流するのを待って再び加熱コイル3に通電し、加熱することを繰り返して制御していたものが、積極的におねばの泡を消滅させて体積を減少させることにより、ふきこぼれ始めるまでの時間が大幅に長くなり、加熱コイル3への通電時間を長くすることができる。 【0021】さらに、おねばが上昇してきて、加熱コイル3への通電を停止させた場合についても、上方より蒸気との温度差の十分大きい外気を直接吹き付けることにより、おねばが速やかに冷却されて液体化し、おねばの上昇速度を抑制するとともに、鍋2内への還流が促進されるため、加熱コイル3への通電停止時間が短くできるものである。これらのことより、沸騰火力で炊き上げる必要のある炊飯工程において、不必要に火力を弱めることなく一気に炊き上げなら、高温状態をより長く維持して炊飯できるので、より美味しいご飯を炊くことができる。 【0022】また、蒸気蓋8の天面は外気吸気手段の上面の吸気部を覆う位置まで広く構成することにより、蒸気や埃が外気吸気手段に付着することが防止でき、より清潔に機器を使用することが可能となっている。 【0023】以上のように、本発明の第一の実施例においては、蒸気蓋とファンユニットが別部品となった構成の例を述べたが、これらを一体に構成した場合でも上述同様の効果が得られ、さらに、一度の着脱でお手入れできるため、さらにお手入れ性が向上することは言うまでもない。 【0024】(実施例2)本発明の第2の実施例を図3を用いて説明する。 【0025】図2において、基本構成は第一の実施例と同様であり、蒸気筒8内には分配弁16が設けられている。吐出口15から吹き付けられる外気をこの分配弁16にて本体内方向と、蒸気排出方向とに分流する。したがって、分配弁15の下側を通って本体内方向に吹き付けられた外気はおねばを冷却し、おねばの泡を消滅させることによりふきこぼれを抑制できるため、沸騰火力で炊き上げる必要のある炊飯工程において、不必要に火力を弱めることなく炊飯し、より美味しいご飯を炊くことができる。 【0026】また、分配弁15の上側を通って蒸気排出流路7内に吹き付けられる蒸気と十分温度差のある外気は、蒸気排出流路内7内部で高温の蒸気と混合され、蒸気口8から排出される蒸気温度を下げることができるので、火傷防止での安全性を高めることができる。 【0027】また、本実施例においては、分配弁16は一枚のフラップ似より構成された例について述べたが、複数枚のフラップにより構成された分配弁でも上記同様の効果が得られることは言うまでもない。 【0028】さらに、本実施例においては、分配弁16は固定されたフラップ状のものとしたが、分配弁16を可変とし、吹き付ける外気の配分を調節可能な構成とした場合においては、分配弁を調整することによって、ふきこぼれを抑えて炊き上げるのか、排出蒸気の温度を下げるのかを選択でき、使用時の選択の幅が広がることによって、より多くのお客様の好みにあわせた炊飯ができる。 【0029】さらに、本発明の上記2つの実施例においては、外気を吹き付ける位置を蒸気蓋の天面に配置した場合について述べたが、おねばの泡を消滅させることができれば、蒸気蓋の側面に下向きに吹き付ける位置に配置しても同様の効果が得られることは言うまでもない。 【0030】 【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明は、炊飯中に蒸気排出通路を上昇してくる高温の泡状のおねばに対して、上方より蒸気との温度差の大きい外気を吹き付けることにより、おねばの上昇を抑え、また、泡をつぶすと共に、おねばを冷却して液体化し、おねばの上昇速度を抑制することにより、ふきこぼれを防止できる。したがって、沸騰火力で炊き上げる必要のある炊飯工程において、不必要に火力を弱めることなく炊飯できるので、より美味しいご飯を炊くことができる。このことは、かまどで炊飯するときにふきこぼれするタイミングでかまどの火を弱めることなく、強火の中でかまどの蓋をずらすことによりふきこぼれの泡を抑える現象と同様の効果を発揮できるものである。 【0031】さらに、ふきこぼれ性能が向上することにより、製品および設置場所付近においては、おねばの飛散による汚れを軽減することができるものである。 【0032】また、請求項2記載の発明は、外気吸気系を着脱自在に構成することとなり、外気の通る通路全てを取り外して洗えることとなり、お手入れ性を向上させることができ、機器を清潔に使用できるものである。 【0033】また、請求項3記載の発明は、外気を本体内部方向と外部方向に分配して外気を吹き付けることにより、ふきこぼれにおいては、十分蒸気との温度差の大きい外気を本体内方向に吹き付けて上昇してくるおねばを冷却し、泡を消滅させてふきこぼれ性能を向上させることができ、また、同時に蒸気排出方向にも蒸気との温度差の大きい外気を吹き付けることにより、高温の蒸気と低温の外気が混合され、排出蒸気の温度を下げることができ、火傷防止での安全性を高めることができるものである。 【0034】また、請求項4記載の発明は、この分配弁は可変とし、吹き付ける配分を変化させることができる構成とすることにより、分配弁を調整することで、上述の事柄に加えて、ふきこぼれを抑えて炊き上げるのか、排出蒸気の温度を下げるのかを選択でき、使用時の選択の幅が広がることによって、より多くのお客様の好みにあわせた炊飯が可能となるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月12日(2001.1.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−209729(P2002−209729A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月30日(2002.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2001−4670(P2001−4670) |
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