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【発明の名称】 集合郵便受け構造
【発明者】 【氏名】植村 敏正

【氏名】中島 宏

【要約】 【課題】簡単に施工でき、低コストで耐火安全性にも優れた集合郵便受け構造を提供する。

【解決手段】複数の住戸を有する共同住宅3において、屋外から投入された郵便物を屋内から取り出すことができるようになされた集合郵便受け1構造であって、屋外と屋内とを貫通するスリット状の間隙Dが、外壁パネル30によって分断された形で形成され、この間隙Dに、住戸数に応じた複数個の郵便受け10が固定され、これら郵便受け10以外の間隙Dに、目隠し板2が固定されてなるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の住戸を有する共同住宅において、屋外から投入された郵便物を屋内から取り出すことができるようになされた集合郵便受け構造であって、屋外と屋内とを貫通するスリット状の間隙が、外壁パネルによって分断された形で形成され、この間隙に、住戸数に応じた複数個の郵便受けが固定され、これら郵便受け以外の間隙に、目隠し板が固定されてなることを特徴とする集合郵便受け構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共同住宅において、屋外から投入された郵便物を屋内から取り出すようになされた外壁貫通タイプの集合郵便受け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数の住戸を有する共同住宅においては、住戸に関係ない人の出入りを無くすために、共同玄関に施錠がされており、暗証番号などをキー入力して共同玄関を開閉することが行われている。
【0003】従来より、このような共同住宅においては、郵便物の配達者も不用意に出入りできないので、共同玄関の屋外側から各住戸毎に設けられた郵便受けに郵便物を投入し、それを各住戸の居住者が屋内側から取り出すことができるようになされていた。
【0004】したがって、これらの郵便受けは、共同玄関周縁の外壁に、屋外から屋内に貫通する貫通孔を設け、この貫通孔に嵌め込んだ後、これら郵便受けと貫通孔との間隙を耐火処理して仕上げていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の郵便受けの場合、外壁に貫通孔を穿孔する手間が煩わしく、施工精度にもばらつきを生じる。
【0006】また、外壁に貫通孔を穿孔してしまうので、この貫通孔周縁の耐火処理にも手間がかかり、施工コストが嵩むことになる。
【0007】さらに、貫通孔の穿孔を失敗してしまうと、外壁ごと新しいものに交換して施工し直さなければならないこととなるので、施工に慎重を要する。
【0008】本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、簡単に施工でき、低コストで耐火安全性にも優れた集合郵便受け構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明の集合郵便受け構造は、複数の住戸を有する共同住宅において、屋外から投入された郵便物を屋内から取り出すことができるようになされた集合郵便受け構造であって、屋外と屋内とを貫通するスリット状の間隙が、外壁パネルによって分断された形で形成され、この間隙に、住戸数に応じた複数個の郵便受けが固定され、これら郵便受け以外の間隙に、目隠し板が固定されてなるものである。
【0010】この構成により、外壁に貫通孔を穿孔することなく郵便受けを設置することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】図1ないし図3は集合郵便受け1構造の全体構成の概略を示し、図4は同集合郵便受け1構造の施工状態を示している。
【0013】すなわち、この集合郵便受け1構造は、スリット状の間隙Dに複数個の郵便受け10が固定され、これら郵便受け10以外の間隙Dの部分に目隠し板2が固定されている。
【0014】間隙Dは、共同住宅3における共同玄関31の横に設けられている。この間隙Dは、幅約400mmで、床レベルから天井レベルの高さまでのスリット状となされ、共同住宅3の屋外から屋内の共同玄関ホール(図示省略)へと貫通するようになされている。また、この間隙Dは、共同住宅3の外壁を構成する外壁パネル30によって完全に分断されて独立した形で形成されている。
【0015】郵便受け10は、幅360mm、奥行き260mm、高さ100mmに形成されており、共同住宅3の住戸数と同じ数だけ高さ方向に積み重ねられ、集合郵便受け1が形成される。この集合郵便受け1は、フレーム11によって周囲が固定される。この集合郵便受け1は、上記間隙Dを設けられた状態で、フレーム11の底部および上部に、断面略L字状のアングル部材12を介して、この間隙Dの外壁パネル30にビス固定される。この際、集合郵便受け1の固定位置は、集合郵便受け1を構成する郵便受け10の数によって決定する。
【0016】目隠し板2は、鋼板に複数の孔が穿孔されてなるいわゆるパンチングメタル板が使用される。この目隠し板2は、上記間隙Dに固定された集合郵便受け1の上下を塞ぐために設けられる。この目隠し板2は、集合郵便受け1の屋外側と面一となるように、この集合郵便受け1の上下に設けられ、集合郵便受け1の屋内側から、断面略L字状のアングル部材21を介して、間隙Dの外壁パネル30にビス固定される。
【0017】この集合郵便受け1構造によると、各住戸の郵便受け10は、外壁パネル30によって完全に分断されて独立した形となされた間隙Dにビス固定しているだけなので、施工の煩わしさも無く、簡単に低コストで施工できる。
【0018】また、外壁パネル32には、郵便受け10を取り付けるための開口部(図示省略)を穿孔するといった作業を必要としないので、従来のように穿孔後の耐火処理などをしなくても充分な耐火安全性を得ることができる。
【0019】なお、本実施の形態では、間隙Dには、高さ方向に縦一列で郵便受け10が重ねられているが、間隙Dの幅を広くして、高さ方向に縦二列で郵便受け10を重ねるようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、外壁に貫通孔を穿孔することなく、スリット状の間隙に郵便受けを設置することによって、簡単に施工できる。
【0021】また、外壁に貫通孔を穿孔しないので、施工後の耐火処理なども必要なく、施工コストが低減できるとともに、耐火安全性も確保することができる。
【出願人】 【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
【出願日】 平成12年7月13日(2000.7.13)
【代理人】 【識別番号】100075502
【弁理士】
【氏名又は名称】倉内 義朗
【公開番号】 特開2002−28067(P2002−28067A)
【公開日】 平成14年1月29日(2002.1.29)
【出願番号】 特願2000−212939(P2000−212939)