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【発明の名称】 商品陳列棚における中間支柱の取付構造
【発明者】 【氏名】高橋 誠

【要約】 【課題】背板を交換することなく、中間支柱を上下部連結材に簡単かつ強固に取り付けることができるとともに、前後の中間支柱の相互の位置合せを簡単に行なえるようにした商品陳列棚における中間支柱の取付構造を提供する。

【解決手段】左右の支柱の上下の端部同士を、左右方向を向く上部連結材2及び下部連結材3をもって互いに連結した商品陳列棚の中間部に中間支柱8、9を取り付ける構造において、前後1対の中間支柱8、9のいずれか一方の上端に、上部連結材2に上方より跨嵌する係合部12を設けるとともに、他方の中間支柱9の上端に、係合部12を左右より挟んで、それぞれが上部連結材2に上方より跨嵌する二股状の係合部15を設け、少なくとも一方の係合部12、15を上部連結材2に止着する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右の支柱の上下の端部同士を、左右方向を向く上部連結材及び下部連結材をもって互いに連結した商品陳列棚の中間部に中間支柱を取り付ける構造において、前後1対の中間支柱のいずれか一方の上端に、前記上部連結材に上方より跨嵌する係合部を設けるとともに、他方の中間支柱の上端に、前記係合部を左右より挟んで、それぞれが前記上部連結材に上方より跨嵌する二股状の係合部を設け、少なくとも一方の係合部を上部連結材に止着したことを特徴とする商品陳列棚における中間支柱の取付構造。
【請求項2】 前後の中間支柱の下端に設けたほぼ水平の取付片を、下部連結材の上面に当接させて固着した請求項1記載の商品陳列棚における中間支柱の取付構造。
【請求項3】 前後の中間支柱の間で、かつ上下部連結材の間に、背板を設けた請求項1または2記載の商品陳列棚における中間支柱の取付構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品陳列棚における中間支柱の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、商品陳列棚には、左右の支柱の上下の端部同士を連結する左右方向を向く上部連結材及び下部連結材の任意の中間部に、中間支柱の上下部を、上向きコ字状及び下向きコ字状の連結金具をもって連結しうるようにしたものがある(例えば実公昭63−45978号公報参照)。
【0003】しかし、この従来のものでは、上部連結材と下部連結材との間に設けられる背板の左右方向の幅を、左右の支柱と中間支柱との間の間隔に一致させなければならないため、中間支柱の取付位置を変更すると、背板もその都度左右幅がそれに適合するものと交換しなければならない。
【0004】背板を交換する必要のないものとしては、例えば特公昭62−19166号公報に開示されているように、中間支柱の下端に形成した左右1対の下向き突片を、下部連結材の上面に穿設した切欠孔に嵌合し、かつ中間支柱の上端部より両側方に延出する取付片を、上部連結材の前面に当接させてねじ止めしたものがある。
【0005】しかし、このものでは、中間支柱の上端部を上部連結材をねじ止めする際、その上端部が左右方向に位置ずれしたり、前方に倒れたりするおそれがあるので、中間支柱をしっかりと保持しておかなければならず、組み付け作業が面倒である。また、上部連結材の前後に中間支柱を取り付ける場合、その位置合せが面倒である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、背板を交換することなく、中間支柱を上下部連結材に簡単かつ強固に取り付けることができるとともに、前後の中間支柱の相互の位置合せを簡単に行なえるようにした商品陳列棚における中間支柱の取付構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 左右の支柱の上下の端部同士を、左右方向を向く上部連結材及び下部連結材をもって互いに連結した商品陳列棚の中間部に中間支柱を取り付ける構造において、前後1対の中間支柱のいずれか一方の上端に、前記上部連結材に上方より跨嵌する係合部を設けるとともに、他方の中間支柱の上端に、前記係合部を左右より挟んで、それぞれが前記上部連結材に上方より跨嵌する二股状の係合部を設け、少なくとも一方の係合部を上部連結材に止着する。
【0008】(2) 上記(1)項において、前後の中間支柱の下端に設けたほぼ水平の取付片を、下部連結材の上面に当接させて固着する。
【0009】(3) 上記(1)または(2)項において、前後の中間支柱の間で、かつ上下部連結材の間に、背板を設ける。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明の一実施形態を備える商品陳列棚を示す。なお、図1の右下方が前方である。
【0011】この商品陳列棚は、左右1対の支柱(1)(1)と、それらの上下の端部同士を連結する左右方向を向く上部連結材(2)及び下部連結材(3)と、両支柱(1)(1)の下端部前後面に固着または係止され、そこから前後方向に延出する脚杆(4)(4)と、左右の脚杆(4)(4)の先端同士を連結するキックボード(5)と、左右の脚杆(4)(4)とキックボード(5)との上に載置された台板(6)と、左右の支柱(1)(1)の間で、かつ上部連結材(2)と下部連結材(3)との間に挾まれるようにして設けられた背板(7)と、上下の端部が上部連結材(2)及び下部連結材(3)に連結され、背板(7)の前後に配設された前後1対の中間支柱(8)(9)とを基本構造として備えている。
【0012】左右の支柱(1)(1)の前後面と、前方の中間支柱(8)の前面、及び後方の中間支柱(9)の後面には、複数の係合孔(10)が左右2列として上下方向に等間隔をもって穿設されており、任意の係合孔(10)に、棚板ブラケット(図示略)の後端に形成された下向きのフックを係止し、等高とした左右1対の棚板ブラケット上に棚板(図示略)を載置することにより、複数の棚板を支柱(1)(1)及び中間支柱(8)(9)の前後面に所望の高さで支持しうるようになっている。
【0013】本発明は、前後の中間支柱(8)(9)の取付構造に関するものであり、この例では、各中間支柱(8)(9)は、開口部が互いに対向するように後方及び前方を向く平面視コ字状をなしている。
【0014】前方の中間支柱(8)の上端には、平面視方形をなす水平の上片(11a)の後端に下向片(11b)が折曲して形成された取付金具(11)における上記上片(11a)の前部下面が溶接等により固着されている。中間支柱(8)の上端部と、そこから後方に延出する取付金具(11)の上片(11a)と、下向片(11b)とにより、上部連結材(2)に上方より跨嵌する係合部(12)が形成されている。
【0015】後方の中間支柱(9)の上端には、左右方向の幅を取付金具(11)の上片(11a)の左右幅より大とし、かつ前部中央に取付金具(11)の後部が嵌合しうるようにした方形の切欠き(13)を設けることにより、平面視前向きコ字状とした水平の上片(14a)と、その二股状となった上片(14a)の前端より垂下する左右1対の下向片(14b)とからなる取付金具(14)における上記上片(11a)の後部下面が溶接等により固着されている。
【0016】中間支柱(9)の上端部と、そこから前方に延出する取付金具(14)の上片(14a)における二股状の部分と、下向片(14b)とにより、取付金具(11)の後部を左右から挟んで、それぞれが上部連結材(2)に上方より跨嵌する二股状の係合部(15)が形成されている。
【0017】各中間支柱(8)(9)の下端には、左右両側方に水平に延出する取付片(16)が設けられている。
【0018】前方の中間支柱(8)は、その係合部(12)を、ほぼ下向きコ字状(または角管状)をなす上部連結材(2)に上方より跨嵌し、かつ取付金具(11)の上片(11a)の後部中央に穿設した取付孔(17)に挿通したタッピンねじであるねじ(18)(以下の説明において、ねじ(18)はすべてタッピンねじである。)を、上部連結材(2)の上面要所に予め穿設しておいた下孔(19)に螺合し、さらに、下端の左右の取付片(16)を、ほぼ下向きコ字状(または角管状)をなす下部連結材(3)の上面要所に当接させて、各取付片(16)に穿設した取付孔(17)に挿通したねじ(18)を、下部連結材(3)の上面要所に予め穿設しておいた下孔(19)に螺合することにより、上部連結材(2)及び下部連結材(3)に、前後、左右、及び上下方向に移動不能として確実に取り付けられている。
【0019】後方の中間支柱(9)は、その二股状の係合部(15)が前方の中間支柱(8)の係合部(12)を左右から挾むようにして、上部連結材(2)に上方より跨嵌し、かつ取付金具(14)の上片(14a)の左右両側部に穿設した取付孔(17)に挿通したねじ(18)を、上部連結材(2)の上面要所に予め穿設しておいた下孔(19)に螺合し、さらに、下端の左右の取付片(16)を、下部連結材(3)の上面要所に当接させて、各取付片(16)に穿設した取付孔(17)に挿通したねじ(18)を、下部連結材(3)の上面要所に予め穿設しておいた下孔(19)に螺合することにより、上部連結材(2)及び下部連結材(3)に、前後、左右、及び上下方向に移動不能として確実に取り付けられ、しかも二股状の係合部(15)が前方の取付金具(11)の後部を左右から挟むように係合するので、前方の中間支柱(8)との位置決めが容易になされる。
【0020】なお、上述の実施形態においては、前方の中間支柱(8)の取付金具(11)と後方の中間支柱(9)の取付金具(14)との両方を、ねじ(18)をもって上部連結材(2)に固着しているが、例えば図5に示すように、後方の取付金具(14)のみを2個のねじ(18)をもって上部連結材(2)に固着したり、図6に示すように、前方の取付金具(11)のみを1個のねじ(18)をもって上部連結材(2)に固着し、他方の取付金具(11)、(14)は、上部連結材(2)に上方より跨嵌させるだけとしても、上記とほぼ同様の作用及び効果を奏することができる。
【0021】すなわち、両取付金具(11)(14)は、互いに係合することにより、それらの左右方向の位置ずれが阻止され、しかも両中間支柱(8)(9)の下端部は、ねじ(18)をもって下部連結材(3)に固着されているので、それらの一方のねじ止めを省略しても、それが左右に位置ずれしたり、上方に外れたりすることはない。
【0022】また、前後の中間支柱(8)(9)により、背板(7)を前後から挟んでいるので、背板(7)の前後方向の位置ずれやがたつきを防止できるとともに、背板(7)を補強することができ、しかも、背板(7)を交換することなく、前後の中間支柱(8)(9)の左右方向の取付位置を自由に変更することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果を奏することができる。
(a) 請求項1記載の発明によると、前後1対の中間支柱が上部連結材の前後に配設され、上下部連結材の間に配設される背板と干渉することがないので、背板を交換することなく、中間支柱を上下部連結材の左右方向の任意の位置に簡単に取り付けることができる。
【0024】また、前後1対の中間支柱のいずれか一方の係合部が他方の中間支柱の二股状の係合部により左右から挾まれて、上部連結材に跨嵌されるので、両中間支柱の相互の位置決めが容易になされるとともに、両中間支柱が上部連結材に強固に取り付けられる。
【0025】(b) 請求項2記載の発明によると、各中間支柱の下端が、前後及び左右だけでなく、上方へも移動不能として下部連結材に取り付けられ、その結果、前後の中間支柱の上端部は、両係合部が互いに左右方向に相対移動しないように係合した状態で、それぞれが上部連結材に跨間し、上方への離脱が阻止されるので、両係合部のいずれか一方を上部連結材に止着するだけで、他方のものまで上部連結材にあらゆる方向に移動不能として連結される。したがって、連結作業が簡単になる。
【0026】(c) 請求項3記載の発明によると、中間支柱により、背板が制約されることがなくなるとともに、背板が前後の中間支柱により挾まれることによって、背板の前後方向の位置ずれやがたつきを防止でき、しかも背板を補強することができる。
【出願人】 【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社岡村製作所
【出願日】 平成13年1月17日(2001.1.17)
【代理人】 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外2名)
【公開番号】 特開2002−209689(P2002−209689A)
【公開日】 平成14年7月30日(2002.7.30)
【出願番号】 特願2001−9139(P2001−9139)