トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 折たたみ椅子
【発明者】 【氏名】藤沢 克浩

【要約】 【課題】不使用時に平積みした際に水平方向へのずれを防止し、嵩張らず、しかも使用時には隣接する左右の椅子と相互に連結可能とした折たたみ椅子を提供する。

【解決手段】上部に背もたれ(14)を有する前脚(11)と、上端部が前記前脚(11)に枢着され、下端部が開口端に挿通された連結杆(15)を介して前記前脚(11)に連結された後脚(12)と、前記前脚(11)と後脚(12)に枢着された座部(13)を備えた折たたみ椅子(100)において、前記連結杆(15)の前後の側面に凸部と、突出した凹部を対向して一対形成したことを特徴とする折たたみ椅子とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】上部に背もたれを有する前脚と、後脚と上端部が前記前脚に枢着され下端部が前記後脚の開口端に挿通されて前脚と後脚を連結する連結杆と、前記前脚に枢着された座部とを備えた折たたみ椅子において、前記連結杆の前後の側面に凸部と、突出した凹部を対向して一対形成したことを特徴とする折たたみ椅子。
【請求項2】前記連結杆の上端部に配設された枢着部の外側面に鉤形のフックと突出縁を形成し、該フックと突出縁により左右に隣接する折たたみ椅子と連結可能としたことを特徴とする請求項1記載の折たたみ椅子。
【請求項3】不使用時に前後の脚部を略並行状に揃え、併せて座部をも略並行状に揃えて偏平に折たたみ可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の折たたみ椅子。
【請求項4】前脚及び後脚の下部床面側に側面に突起部を有する滑り止め部材を着設したことを特徴とする請求項1から3に記載の折たたみ椅子。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】前脚、後脚及び座部の各構成部材を折たたみ可能に連結した折たたみ椅子、特には不使用時に平積み可能とした折たたみ椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従前から、折たたみ椅子に関しては多くの形状構造が案出されている。例えば、連結杆を有する折たたみ椅子については実公昭56−5984号公報には、支持杆を後脚杆の両端上部内にそれぞれ摺動自在に嵌挿し、両支持杆における支持頭部の左右外側部には一方に雄形ジョイントを、他方に雌形ジョイントをそれぞれ嵌め込み式に着脱できるようにして、隣接する左右の椅子と連設可能にした形状のものがある。
【0003】一方、折たたみ椅子は、不使用時には折たたんで保管できるという利点を有しており、その為の工夫も種々されている。例えば、折たたみ椅子を折たたんで平積みするための方法としては、折たたみ椅子の脚部に、平積みした祭に下の折たたみ椅子の脚部に合致するように、合成樹脂製の凹部を設ける方法等によって水平方向へのずれを防止する手段が採られている。
【0004】しかし、このような形状は合成樹脂製の凹部と金属製の脚部との接触であるために滑りやすい欠点を有している。また、折たたんだときに前脚と後脚が重なるために、積み重ねると嵩張る上に、滑りやすく非常に危険なものである。不使用時に保管場所を少なくすると共に、安全に積み重ねることができる折たたみ椅子の出現が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記事実に鑑みてなされたもので、不使用時に平積みした際に水平方向へのずれを防止し、嵩張らず、しかも使用時には隣接する左右の椅子と相互に連結可能とした折たたみ椅子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、不使用時に平積みしても崩れないように相互に係合する凸部と、突出する凹部を各一対設けると共に、平積みしても場所をとらないように、折たたんだ祭に前後の脚部と座部が略並行状に揃えて偏平になると共に、さらに使用時には隣接する左右の椅子を相互に連結可能な折たたみ椅子を完成した。
【0007】本願発明の第一の特徴は、上部に背もたれを有する前脚と、上端部が前記前脚に枢着され、下端部が開口端に挿通された連結杆を介して前記前脚に連結された後脚と、前記前脚と後脚に枢着された座部を備えた折たたみ椅子において、前記連結杆の前後の側面に凸部と、突出した凹部を対向して一対形成したことを特徴とする折たたみ椅子である。連結杆の前後の側面に凸部と、突出する凹部を各一対設けることによって、折たたんで平積みした際に、上下の椅子の連結杆に設けられた凸部と凹部が係合して、水平方向へのずれを防止し、嵩張らず、安定に積み上げておくことができる。また、凹部を連結杆から突出させることによって、凸部との係合を容易にすると共に、連結杆の径内に凹みが生じないために連結杆の強度を損ねない。
【0008】本発明の第二の特徴は、連結杆の上端部に前記前脚に枢着する枢着部と、該枢着部の下方側面に鉤形のフックと突出縁を形成し、該フックと突出縁により隣接する折たたみ椅子と連結可能としたことである。連結杆の枢着部の下方側面に左右に隣接する折たたみ椅子と相互に係合する係合手段を設けることにより、左右に椅子を並べても相互に椅子を連結することができ、並列された椅子の列が乱れを防止することができる。
【0009】本発明の第三の特徴は、不使用時に前後の脚部が略並行状に揃え、合わせて座部が略並行状に揃えて偏平に折たたむことができる折たたみ椅子である。折たたんだ際に、椅子の前後の脚部が略並行状に揃えられると共に、座部が脚部の間に略並行状に収まり、不使用時に平積みしたとき、嵩張らず、安定に積み重ねることができる。
【0010】本発明の第四の特徴は、前脚及び後脚の下部床面側に側面に突起部を有する滑り止め部材を着設したことである。折たたみ椅子の前後の脚部の下部の床面側に滑り止め部材を付設することにより、使用時に椅子が床面を滑らず、安定に設置することができる。さらに滑り止め部材の側面に突起部を設けたことにより、不使用時に平積みしたとき、上下の椅子の滑り止め部材が側面に設けられた突起部に当接して、水平方向へのずれを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を例示するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0012】本発明の折たたみ椅子(100)は、図1に示すように、上部に背もたれ(14)を有するコ字状の前脚(11)と、上端部を前脚(11)に枢着した連結杆(15)を後脚(12)の開口端(121)に挿通することにより回動自在に連結された後脚(12)と、前脚(11)と後脚(12)の高さの途中に左右側端部を枢着して、開脚時に略水平となる座部(13)を備えた折たたみ椅子である。
【0013】この連結杆(15)は図2に示すように、上端部には前脚(11)に枢着する枢着部(151)を、この枢着部(151)より下方の位置の前後の側面に凸部(154)と、連結杆(15)から突出する凹部(155)を対向して一対設け、さらに、連結杆(15)の外側面に鉤形のフック(152)と突出縁(153)を形成し、連結杆の摺動部(156)には摺動方向にそって溝が設けられている。
【0014】図2a、b、c、及び図3に示すように、連結杆(15)の枢着部(151)の下方前側部に図2bに示す凸部(154)と、これに対向する後側部に図2aに示すように突出した凹部(155)が設けられている。この凸部(154)と突出した凹部(155)は、椅子の左右に配設された連結杆(15)のうち、一方の連結杆(15)の前側面を凸部(154)、それに相対する後側面を突出した凹部(155)とし、他方の連結杆(15)の前側面を突出した凹部(155)とし、相対する後側面を凸部(154)としても良い。側面より示すと図2cのように、この枢着部、凹凸、及び連結手段は一体に形成されている。
【0015】この連結杆(15)の前後の側面に形成する凸部(154)と突出した凹部(155)は、折たたみ椅子を不使用時に折たたんで平積みした際に、上下の椅子の凹凸(154,155)が嵌合して、水平方向へのずれを防止する効果を有している。また、凹部(155)を連結杆(15)より突出させることにより、係合が容易となり、さらに、連結杆(15)の強度を高める効果を有している。連結杆に設けられる水平方向へのずれを防止する凸部の形状は本発明の矩形板体に限定されるものではなく、円柱状でも、角柱状であってもよい。凹部の形状もまた前記凸形状に係合する凹み形状でよく、さらには、凸片を2個並列して形成された間隙であっても良い。不使用時に椅子を折たたんで平積みしたときに上部の椅子の凸部と下部の椅子の凹部が嵌合して固定される方法であればいずれでの形状であってもよい。
【0016】図3に示すように、連結杆(15)の枢着部の下方側面に設けられる鉤形のフック(152)と突出縁(153)は、椅子を並列させたときに左右に隣接する椅子の鉤形のフック(152)が相互に係合して、突出縁(153)によりフックの抜脱が防止される。したがって、連結杆(15)に設けられるフックの鉤の向く方向は、連接するフックと互いに係合するように左右の連結杆(15)で相対する方向を向いている。
【0017】前記長形矩形状の前脚(11)と、開口端(121)を有するコ字状に形成した後脚(12)は金属のパイプより成り、後脚(12)の開口端に挿通する連結杆(15)は鉤形のフック(152)、突出縁(153)、凸部(154)、突出した凹部(155)がそれぞれ一体に成形された合成樹脂よりなる。座部(13)はロ字形、又はコ字形の金属パイプの側面を開脚時に略水平になるよう前後脚に形設し、ロ字形、又はコ字形の上部に合成樹脂等でできた座板を固設する。
【0018】本発明折たたみ椅子は、使用時には図4に示すように連結杆の摺動部(156)は後脚の開口部内にあるが、不使用時には図5に示すように連結杆(15)の摺動部(156)の一部が後脚の開口端の上部に突出して前脚(11)と後脚(12)が略並行状に揃えることができる。それに合わせて座部(13)が前後脚の間に略並行状に揃えて偏平に折たたむことができる折たたみ椅子(100)である。座部(13)と前後脚とが略並行状に揃えて偏平に折たたむことができることにより、不使用時に折たたんで平積みしても嵩張らず、安定に積み上げることができる。
【0019】さらに連結杆(15)の摺動部(156)には、溝が設けられており、後脚の上部開口端より挿着されている。該連結杆(15)は剛性を備えた合成樹脂製であるが、溝を設けることによりその強度をさらに増すのみならず、連結杆(15)の摺動を滑らかにすると共に、ゴミなどが入りにくい構造とすることができる。
【0020】折たたみ椅子(100)の前後脚(11,12)の下部に滑り止めのために、図6に示すように、片側側面の一個所に突起部(171,181)を有する滑り止め部材(17,18)を凸設する。該突起部(171,181)は、折たたみ椅子を折たたんで平積みしたときに、上下の椅子の脚部の滑り止め部材(17,18)が突起部(171,181)に当接して、椅子が水平方向へのずれるのを防止する作用を有している。滑り止め部材(17,18)に設ける突起部(171,181)の形状は、爪状でも、あるいは、滑り止め部材の側面を垂直に立ち上げても良く。また、その個数は側面の片側一個所でも、両側に設けても良く、その形状は滑り止め部材(17,18)が係合して、椅子を平積みしたときに嵩張らず、水平方向へのずれを防止できる形状を有していれば良く、形状、個数は特に限定されるものではない。前記連結杆に設けられた凹凸の係合と脚部の滑り止め部材が突起部に当接することにより、平積みした椅子の水平方向へのずれをより効果的に防止する。
【0021】該滑り止め部材(17,18)の固設する際に、滑り止め部材(17,18)を脚部に金属ネジで直接固設すると、合成樹脂が摩耗した場合、あるいはネジが緩んだ場合等に金属ネジが飛び出して、金属ネジによって床面を傷つける恐れがある。そこで図7に示すように、滑り止め部材(17,18)の裏面、すなわち、滑り止め部材(17,18)が前後脚部(11,12)に接する面の中央部に頭部が軸部よりも大きな拘止部(172,182)を設け、前後脚部(11,12)の床に接する側に設けられた固定位置に前記突起部の軸部に合致する孔が設けられている。該孔に滑り止め部材(17,18)の拘止部(172,182)を打設することにより、軸部より大きな頭部が脚部パイプ内に入り、滑り止め部材(17,18)は固定される。滑り止め部材(17,18)の裏面に設けられる該拘止部(172,182)は1本、あるいは複数本でも良く、滑り止め部材(17,18)が抜脱せず、強固に固定できればよい。
【0022】
【発明の効果】本発明の折たたみ椅子は前脚と後脚を連結する連結杆に、連結杆の前後の側面に凸部と、突出する凹部を各一対設けることによって、折たたんで平積みした際に、上下の椅子の連結杆に設けられた凸部と凹部が係合して、水平方向へのずれることがなく安定に積み上げておくことができる。また、凹部を連結杆から突出させることによって、凸部との係合を容易にすると共に、凹凸の抜脱がしにくく平積みした際に水平方向へのずれを防止する等の効果がある。
【0023】さらに、連結杆の枢着部の下方側面に左右に隣接する折たたみ椅子と相互に係合する係合手段を設けることにより、左右に椅子を並べても左右の椅子を相互に連結することができ、並列された椅子の列が乱れることがない等の効果がある。
【0024】折たたんだ際に、前後の脚部が略並行状に揃えられると共に、座部が脚部の間に収まり、不使用時に平積みしたとき、嵩張らず、安定に積み重ねることができる。折たたみ椅子の前後の脚部の下部に側面片側に突起部を有する滑り止め部材を設けることにより、不使用時に平積みしたとき、該滑り止め部材が突起部に当接して、水平方向へのずれを防止することができる。
【0025】以上のように、本発明の折たたみ椅子は、不使用時に椅子を折たたむと前後の脚部が略並行状に揃えられると共に、座部が脚部の間に収まり、また、連結杆の上部に設けられた凹凸の係合によって椅子の中間部が固定され、さらに前後の脚部の下部に設けられた滑り止め部材の突起部に当接固定されて、平積みした場合に嵩張らず、安定に保管できる効果を有している。
【出願人】 【識別番号】598137423
【氏名又は名称】藤沢工業株式会社
【出願日】 平成13年4月16日(2001.4.16)
【代理人】 【識別番号】100083932
【弁理士】
【氏名又は名称】廣江 武典
【公開番号】 特開2002−306270(P2002−306270A)
【公開日】 平成14年10月22日(2002.10.22)
【出願番号】 特願2001−117038(P2001−117038)