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【発明の名称】 音楽鑑賞用椅子
【発明者】 【氏名】遠藤 康弘

【要約】 【課題】スピーカから楽音を出力すると共に楽音に同調した振動を発生する振動ユニットを備える音楽鑑賞用椅子において、簡単な構成で簡易的なマッサージ効果を体感しながらリラックスした状態で音楽鑑賞をすることができる音楽鑑賞用椅子を提供する。

【解決手段】椅子本体と、オーディオ信号を入力する入力部と、オーディオ信号を増幅するオーディオ信号増幅部と、オーディオ信号を変換し楽音を出力するスピーカと、予め振動を発生させるための振動信号を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されている振動信号の振動周期を可変させて出力する振動周期可変手段と、振動周期可変手段から出力された振動信号を増幅する振動信号増幅部と、オーディオ信号増幅部により増幅されたオーディオ信号または前記振動信号増幅部により増幅された振動信号を変換し振動を発生させる振動発生手段とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】椅子本体と、オーディオ信号を入力する入力部と、前記入力部から入力されたオーディオ信号を増幅するオーディオ信号増幅部と、前記オーディオ信号増幅部により増幅されたオーディオ信号を変換し楽音を出力するスピーカと、予め振動を発生させるための振動信号を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている振動信号の振動周期を可変させて出力する振動周期可変手段と、前記振動周期可変手段から出力された振動信号を増幅する振動信号増幅部と、前記オーディオ信号増幅部により増幅されたオーディオ信号または前記振動信号増幅部により増幅された振動信号を変換し振動を発生させる振動発生手段とを備えることを特徴とする音楽鑑賞用椅子。
【請求項2】請求項1記載の音楽鑑賞用椅子において、前記入力部から入力されるオーディオ信号から予め定めた周波数領域の信号を検出する信号検出手段を備え、前記振動周期可変手段は、前記信号検出部により検出した予め定めた周波数領域の信号に応じて前記記憶手段に記憶されている振動信号の振動周期を可変させることを特徴とする音楽鑑賞用椅子。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽音を出力するスピーカと振動を発生する振動ユニットを備える音楽鑑賞用椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、椅子本体に内蔵されたスピーカと振動ユニットにオーディオ信号を入力し、楽音を再生すると同時に楽音に同調して振動ユニットが振動を発生させる音楽鑑賞用椅子が知られている。
【0003】図3は、従来の音楽鑑賞用椅子の一例の構成を示す模式図である。本従来例において、音楽鑑賞用椅子100は、図示しない記録媒体再生装置、例えば、光ディスク再生装置と接続されている。音楽鑑賞用椅子100は、座部2、背もたれ部3、肘掛部4、スピーカ5、オーディオ信号増幅部11、振動ユニット12、入力部15、操作部101及び制御部170を備える。
【0004】背もたれ部3は座部2の後方に固定される。肘掛部4は、座部2の左右側面に固定される。
【0005】図4は、従来の音楽鑑賞用椅子の構成を示すブロック図である。図示しない光ディスク再生装置は、光ディスクに記録されているオーディオ信号を再生し、再生したオーディオ信号を出力する。
【0006】入力部15は、導電ワイヤーにより光ディスク再生装置と接続される。入力部15は、光ディスク再生装置から出力されたオーディオ信号を入力する。
【0007】操作部101は、操作により、第1の指示信号又は第2の指示信号を制御部170へ出力する。制御部170は、操作部101から第1の指示信号が入力されると、オーディオ信号増幅部11に入力部15から入力されたオーディオ信号の増幅度を増大させるよう制御を行い、操作部101から第2の指示信号が入力されると、オーディオ信号増幅部11に入力部15から入力されたオーディオ信号の増幅度を減少させるよう制御を行う。
【0008】オーディオ信号増幅部11は、制御部170の制御に応じて、入力部15から入力されたオーディオ信号の増幅度を増大または減少させ、スピーカ5及び振動ユニット12へ出力する。スピーカ5は、オーディオ信号増幅部11から出力されたオーディオ信号を変換し楽音を出力する。
【0009】振動ユニット12は、オーディオ信号増幅部11から出力されたオーディオ信号から20〜50Hz程度の低い周波数領域の信号を抽出し、抽出した信号を振動に変換し出力する。
【0010】音楽鑑賞用椅子100は、図3に示すように、光ディスク再生装置により再生されたオーディオ信号をスピーカ5により楽音として聴取すると共に、楽音に同調した振動を振動ユニット12により体感することによって、音楽鑑賞用椅子100に座った人20は臨場感のある音楽鑑賞をすることができる。
【発明が解決しようとする課題】
【0011】従来の音楽鑑賞用椅子100は、振動ユニット12が振動を発生させるための低い周波数領域のオーディオ信号が記録された光ディスクを光ディスク再生装置により再生させないと振動ユニット12は振動を発生しない。
【0012】従来の音楽鑑賞用椅子100において、振動ユニット12を用いて簡易的なマッサージ効果を得ることができるように、専用の振動ユニット駆動信号源を備えることが考えられる。しかしながら、この場合、スピーカから出力される楽音のテンポと振動ユニット駆動信号の振動が異なる。音楽鑑賞用椅子100に座った人20は、スピーカ5から出力される楽音のテンポと振動ユニットから出力される振動の周期が異なった状態で音楽鑑賞をしてもリラックスした状態で音楽鑑賞をすることができない。
【0013】本発明は、スピーカから楽音を出力すると共に楽音に同調した振動を発生する振動ユニットを備える音楽鑑賞用椅子において、簡単な構成で簡易的なマッサージ効果を体感しながらリラックスした状態で音楽鑑賞をすることができる音楽鑑賞用椅子を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1記載の発明は、音楽鑑賞用椅子において、椅子本体と、オーディオ信号を入力する入力部と、前記入力部から入力されたオーディオ信号を増幅するオーディオ信号増幅部と、前記オーディオ信号増幅部により増幅されたオーディオ信号を変換し楽音を出力するスピーカと、予め振動を発生させるための振動信号を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている振動信号の振動周期を可変させて出力する振動周期可変手段と、前記振動周期可変手段から出力された振動信号を増幅する振動信号増幅部と、前記オーディオ信号増幅部により増幅されたオーディオ信号または前記振動信号増幅部により増幅された振動信号を変換し振動を発生させる振動発生手段とを備えることを特徴とする。
【0015】本願の請求項2記載の発明は、請求項1記載の音楽鑑賞用椅子において、前記入力部から入力されるオーディオ信号から予め定めた周波数領域の信号を検出する信号検出手段を備え、前記振動周期可変手段は、前記信号検出部により検出した予め定めた周波数領域の信号に応じて前記記憶手段に記憶されている振動信号の振動周期を可変させることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面を参照して説明する。なお、従来技術で示した構成と同一の構成については同符号を用いて説明する。
【0017】図1は、本発明の音楽鑑賞用椅子の一実施例の構成を示す模式図である。図2は、音楽鑑賞用椅子1の構成を示すブロック図である。本実施例において、音楽鑑賞用椅子1は、図示しない記録媒体再生装置、例えば、光ディスク再生装置と接続されている。
【0018】音楽鑑賞用椅子1は、座部2、背もたれ部3、肘掛部4、スピーカ5、操作部10、オーディオ信号増幅部11、振動ユニット12、信号抽出部13、記憶部14、入力部15、振動信号増幅部16、制御部17、信号検出部18及び振動周期可変部19を備える。
【0019】背もたれ部3は座部2の後方に固定される。肘掛部4は、座部2の左右側面に固定される。
【0020】光ディスク再生装置は、光ディスクに記録されているオーディオ信号を再生し、再生したオーディオ信号を出力する。
【0021】入力部15は、導電ワイヤーにより光ディスク再生装置と接続される。入力部15は、光ディスク再生装置から出力されたオーディオ信号を入力する。
【0022】操作部10は、操作により、第1の指示信号又は第2の指示信号を制御部17へ出力する。制御部17は、操作部10から第1の指示信号が入力されると、オーディオ信号増幅部11に入力部15から入力されたオーディオ信号の増幅度を増大させるよう制御を行い、操作部10から第2の指示信号が入力されると、オーディオ信号増幅部11に入力部15から入力されたオーディオ信号の増幅度を減少させるよう制御を行う。
【0023】オーディオ信号増幅部11は、制御部17の制御に応じて、入力部15から入力されたオーディオ信号の増幅度を増大または減少させ、スピーカ5及び信号抽出部13へ出力する。スピーカ5は、オーディオ信号増幅部11から出力されたオーディオ信号を変換し楽音を出力する。
【0024】信号抽出部13は、オーディオ信号増幅部11から出力されたオーディオ信号から20〜50Hz程度の低い周波数領域の信号を抽出し、抽出したオーディオ信号を振動ユニット12へ出力する。
【0025】信号検出部18は、入力部15から入力されたオーディオ信号から予め定めた周波数領域の信号、例えば、20〜200Hzの低い周波数領域の信号(低域信号)を検出する。信号検出部18は、検出した低域信号の繰り返し周期を検出する。
【0026】記憶部14は、予め周波数領域が20〜50Hz程度の振動信号を記憶し、記憶された振動信号を振動周期可変部19へ出力する。
【0027】振動周期可変部19は、記憶部14に記憶された振動信号の振動周期を変化させる。振動周期可変部19は、信号検出部18が検出した低域信号の繰り返し周期に同調するように振動信号の振動周期を変化させ、変化させた振動振動信号を振動信号増幅部16へ出力する。
【0028】振動信号増幅部16は、振動周期可変部19から出力された振動信号を増幅し振動ユニット12へ出力する。
【0029】振動ユニット12は、信号抽出部13から出力されたオーディオ信号と振動信号増幅部16から出力された振動信号のどちらか一方又は両方を振動に変換し出力する。
【0030】図1に示すように、人20が音楽鑑賞用椅子1に座った状態で、オーディオ信号が記録された光ディスクを光ディスク再生装置により再生する。入力部15が光ディスク再生装置からのオーディオ信号及び同期信号を入力すると、スピーカ5は、オーディオ信号増幅部11により増幅されたオーディオ信号を楽音に変換し出力する。このとき、振動周期可変部19は、信号検出部18により検出した低域信号に応じて記憶部14に記憶されている振動信号の振動周期を変化させることにより、振動ユニット12は、スピーカ5から出力される楽音に同調した振動を発生させる。
【0031】音楽鑑賞用椅子1に座った人20は、楽音を聴取すると共にオーディオ信号のテンポに同調した振動を振動ユニット12により体感する。このことにより、人20は、リラックスした状態で簡易的なマッサージ効果を得ると共に音楽鑑賞をすることができる。
【0032】本実施例の音楽鑑賞用椅子1は、低い周波数領域のオーディオ信号が記録されていない光ディスクを再生させた場合でも、スピーカ5から出力される楽音に同調した振動を振動ユニット12から発生させることができる。よって、クラッシックやロック等のどのような音楽ジャンルの楽音を光ディスク再生装置により再生させても振動ユニット12から発生される振動を体感することができる。
【0033】また、音楽鑑賞用椅子1は、振動ユニット12から発生される振動をスピーカ5から出力される楽音に同調させた振動としての利用と、マッサージ効果を生じるための振動としての利用をすることができる。
【0034】本実施例の音楽鑑賞用椅子1は、信号検出部18により光ディスクに記録されている低域信号を検出し、検出した同期信号に応じて振動周期可変部19が記憶部14に記憶されている振動信号の振動周期を変化させる構成としたが、操作により振動周期可変部19の振動周期を設定する設定部を備え、振動周期可変部19は、設定部により設定された振動周期に振動信号を変化させる構成としても良い。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、スピーカから楽音を出力すると共に楽音に同調した振動を発生する振動ユニットを備える音楽鑑賞用椅子において、簡単な構成で簡易的なマッサージ効果を体感しながらリラックスした状態で音楽鑑賞をすることができる音楽鑑賞用椅子を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】301066006
【氏名又は名称】株式会社デノン
【出願日】 平成13年3月30日(2001.3.30)
【代理人】 【識別番号】100074550
【弁理士】
【氏名又は名称】林 實
【公開番号】 特開2002−291579(P2002−291579A)
【公開日】 平成14年10月8日(2002.10.8)
【出願番号】 特願2001−97892(P2001−97892)