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【発明の名称】 機能椅子
【発明者】 【氏名】臼井 勇

【要約】 【課題】普通の椅子、安楽椅子、ベットとしての機能を備え、且つ簡単な構造で容易な操作によって使用することが出来るようにする椅子。

【解決手段】背もたれ取付枠4下方を旋回軸3に設けて揺動可能としてなる背もたれ揺動手段と 座本体27を設けた座枠6一端寄りに揺動軸7を設け、他端に連結軸を設けアーム8の中央を連結軸の両端に設け、アーム8一端を背もたれ取付枠4両外側下端にアーム8他端が下側となるよう設け、連結アーム14一端を揺動軸7の両端に設け、連結桿15にてアーム8他端と連結アーム14中央を連結し、揺動可能とした座席移動手段と、支持台2両側の旋回軸3と反対側端に湾曲する案内溝19を穿設した案内板20を設け、ベアリングを設けた案内軸を座枠6の揺動軸7寄りの下方に設け、ベアリングと案内溝19を対応させて設けるようにした座席移動円滑手段の組合せとしたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 肘本体を支持台上方に設け、旋回軸を支持台上部に設け、背もたれ本体を設けた背もたれ取付枠下方を旋回軸に設けて揺動可能としてなる背もたれ揺動手段と、座本体を設けた座枠一端寄りに揺動軸7を設け、他端に連結軸を設けアームの中央を連結軸の両端に設け、アーム一端を背もたれ取付枠両外側下端にアーム他端が下側となるよう設け、連結アーム一端を揺動軸両端に設け、連結桿にてアーム他端と連結アーム中央を連結し、足座本体を設けた足座枠上端を連結アーム他端に固定して揺動可能とした座席移動手段と、支持台両側の旋回軸と反対側端に湾曲する案内溝を穿設した案内板を設け、ベアリングを設けた案内軸を座枠の揺動軸寄りの下方に設け、ベアリングと案内溝を対応させて設けるようにした座席移動円滑手段の組合せとしたことを特徴とする機能椅子。
【請求項2】 抑摺体をベアリングの両側に設け、案内板を挟持するよう締結具にて締結してなる座席位置決め手段を設けるようにした請求項1記載の機能椅子。
【請求項3】 ストッパーを連結桿上昇時に案内軸にあたる位置に設けてなる座席位置決め手段を設けるようにした請求項1記載の機能椅子。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、普通の椅子、安楽椅子、ベットとしての使用が可能な機能を備え、且つ腰を掛ける人の体重の移動により背もたれを倒し足乗せを連動させて起こすことが出来るようにした機能椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】椅子も色々な種類があり、食事用や事務用など最も普遍的な小椅子に肘もたれの付いた肘掛椅子、そして座の奥行は増し座の高さは低くなり後へ傾斜がつくようにした安楽椅子などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし何れの場合もその目的に合った一機能を備えているのが多いため、目的に合った物を準備しようとすれば椅子の数が増えるだけである。又多機能にした物は、その構造が複雑となり使用する場合にレバーやスイッチなどが多く戸惑うなど使用上非常に不都合を感じていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不都合を解消し、構造を簡単にし座る人の自重の移動によって普通の椅子、安楽椅子、ベットとしての使用が可能とした機能椅子を提供せんとするものである。
【0005】上方を開口状とした支持台上方を覆うように肘本体を支持台上方に設け、旋回軸を支持台上部に設け、背もたれ本体を設けた枠体からなる背もたれ取付枠下方を旋回軸に設けて揺動可能としてなる背もたれ揺動手段と、座本体を設けた枠体からなる座枠一端寄りに揺動軸7を先端が突き出るよう設け、他端に連結軸を設けアームの中央を連結軸の両端に設け、アーム一端を背もたれ取付枠両外側下端にアーム他端が下側となるよう設け、連結アーム一端を揺動軸両端に設け、連結桿にてアーム他端と連結アーム中央を連結し、足座本体を設けた枠体の足座枠上端を連結アーム他端に固定して揺動可能とした座席移動手段と、支持台両側の旋回軸と反対側端に湾曲する案内溝を穿設した案内板を設け、ベアリングを設けた案内軸を座枠の揺動軸より下方に設け、ベアリングと案内溝を対応させて設けるようにした座席移動円滑手段の組合せとしたものである。更に、抑摺体をベアリングの両側に設け、案内板を挟持するよう締結具にて締結してなる座席位置決め手段を設け、ストッパーを連結桿上昇時に案内軸にあたる位置に設けてなる座席位置決め手段を設けるようにしたものである。
【0006】
【作用】まず普通の椅子として使用する場合について。座本体上に腰掛け背もたれ本体にもたれて普通の椅子として使用する。この時掛けた人の体重で座本体が下方に押されるため、背もたれ本体が押されて背もたれ取付枠4が旋回軸を軸として倒れようとしても、連結軸・アーム・連結桿・連結アームで座枠を起こすことが出来ず背もたれ本体を後方に倒すことが出来ないので普通の椅子として使用することが出来る。
【0007】次いで安楽椅子として使用する場合について。座本体の奥深く腰掛けて背もたれ本体を背中でもたれながら押すと、掛けた人の体重による座本体への抑えが背もたれ本体側に移動する。このように体重の掛かる箇所の移動によって背もたれ本体を倒し易くなり、背もたれ取付枠が旋回軸を軸として倒れ、連結軸・アーム・連結桿・連結アームで座枠を前方上方に押し上げる。そして背もたれ本体を押し旋回軸を軸として背もたれ取付枠を倒すと、前述の作用にて座枠は前方上方に更に押し上げられ安楽椅子の状態となって使用することが出来る。
【0008】この時、座枠の移動は、座席揺動円滑手段の案内溝とベアリングにて案内されスムーズに行なえると共に、座席位置決め手段の抑摺体によって停止した位置で背もたれ本体に倒すより大きな力を加えない限り、そのままの状態を維持する。このように倒れた背もたれ本体と座本体とによって安楽椅子の状態になった時、連結アームが連結桿によって押されて旋回し、連結桿に連結している足座枠を起こして足座本体に足を乗せることが出来るようになる。そして安楽椅子の状態から元に戻すには、背もたれ本体にもたれていた力を無くして背もたれ本体を持ち上げると、座本体はそれ自体の重量と掛けた人の体重と背もたれ本体を持ち上ける力との何れか或は全部によって座枠を下方へ押し下げ、連結する連結軸・アーム・連結桿・連結アームで背もたれ取付枠を揺動軸を軸として起こし、元の位置へ戻し普通の椅子として用いる。
【0009】そしてベットとして使用する場合について。安楽椅子として使用する場合と同じ要領で背もたれ本体を押し、案内軸が案内溝の上端に当たり且つストッパーが案内軸に当たるまで倒すと背もたれ本体は水平状態となると共に、連結アームの固定部に固定する足座枠も連結アームの揺動にて水平状態に持ち上げられベットの状態となって使用することが出来る。元に戻すには安楽椅子の場合と同じ要領で操作すれば良い。このように普通の椅子・安楽椅子・ベットの三機能を備え、使用する人の体重移動と簡単な操作によつて希望する状態にして使用することが出来る。
【0010】
【実施の形態】以下本発明の一実施例を図面について説明する。図中1は背もたれ揺動手段を具体化した背持たれ揺動体全体を示し、2は支持台であって、両端を折り曲げた支持部2a先端両側に支柱2bを直立設置し、取付部2cを支柱2bの上端に支柱2b間を開口するよう平行に設け、取付部2c先端に揺動軸3を設けている。4は長方形の枠体からなる背もたれ取付枠であって、補強材4a複数本を一平面側に設け、下方を揺動軸3に設けて揺動可能としている。5は座席移動手段を具体化した座席移動装置全体を示し、6は長方形の枠体からなる座枠であって、補強材6a複数本を上面に設け、一端寄りに揺動軸7を両端が突き出るよう設けている。8は取付部8aとアーム部8bをくの字状に設けてなるアームであって、座板を介して背もたれ取付枠4両外側下端にアーム部8bを下側となるよう設け、連結軸9を中央部に設けている。
【0011】10は突出部10aを突き出してL字形とした取付材であって、突出部10aが上方となるよう座枠6他端外側に突設し、連結軸9に設けたベアリング11に突出部10aを連結し、背もたれ取付枠4に設置した押材12を連結軸9に設けてベアリング11を押さえ、締結具13をアーム8外側より設けて連結し、座枠6の上下動を可能としている。14は湾曲状の固定部14aを先端に設けた連結アームであって、前記揺動軸7両端に固定部14aが外側になるよう設けている。15は一端を屈曲させた連結桿であって、一端をアーム部8b先端に、他端を固定部14aの元部側に連結している。16は長方形の枠体からなる足座枠であって、補強材16a複数本を広い一面に設け、揺動軸7に対して広い一面が放射状となるよう広い他面の先端両側に固定部14aを設けている。
【0012】17は座席移動円滑手段を具体化した座席移動円滑具全体を示し、18は支持台2両側の支柱2bと取付部2cに連結するL字形状の取付桿であって、湾曲状の案内溝19を穿設する案内板20を支柱2bと取付部2cと取付桿18内に斜状で凹部が上側になるよう設けている。21は座席位置決め手段を具体化した座席位置決め具全体を示し、22は両端にベアリング22aを設けた案内軸であって、座枠6の揺動軸7寄りの下方に設置する軸受体22bにて支持し、案内溝19にベアリング22aが当たるよう設け、プラスチックの抑摺体23をベアリング22a両側に案内板20を挟持するよう設け、案内軸21の揺動を可能に締結具24にて締結している。25はストッパーであって、連結桿15の上昇時に案内軸21に当たるよう案内軸21側よりの連結桿15上面に設けている。26は背もたれ本体であって、背もたれ取付枠4に設けている。27は座本体であって、座枠6上部に設けている。28は足座本体であって、足座枠16上部に設けている。29は肘本体であって、支柱2bと取付部2cの外側を覆うよう支持台2に設けている。
【0013】まず普通の椅子として使用する場合について。座本体27上に腰掛け背もたれ本体26にもたれて普通の椅子として使用する。この時掛けた人の体重で座本体27が下方に押されるため、背もたれ本体26が押されて背もたれ取付枠4が旋回軸3を軸として倒れようとしても、連結軸9・取付材10或はアーム部8b・連結桿15・連結アーム14で座枠6を起こすことが出来ず背もたれ本体26を後方に倒すことが出来ないので普通の椅子として使用することが出来る。
【0014】次いで安楽椅子として使用する場合について。座本体27の奥深く腰掛けて背もたれ本体26を背中でもたれながら押すと、掛けた人の体重による座本体27への抑えが背もたれ本体26側に移動する。このように体重の掛かる箇所の移動によって背もたれ本体26を倒し易くなり、背もたれ取付枠4が旋回軸3を軸として倒れ、連結軸9・取付材10或はアーム部8b・連結桿15・連結アーム14で座枠6を前方上方に押し出す。そして背もたれ本体26を押し旋回軸3を軸として背もたれ取付枠4を倒すと、前述の作用にて座枠6は前方上方に更に押され安楽椅子の状態となって使用することが出来る。
【0015】この時、座枠6の移動は、案内溝19とベアリング22aにて案内されスムーズに行なえると共に、抑摺体23によって停止した位置でより背もたれ本体26に倒す力を加えない限り、そのままの状態を維持する。更に連結アーム14が連結桿15によって押されて旋回し 連結桿15に連結している足座枠16を起こして足座本体26に足を乗せることが出来るようになる。そして安楽椅子の状態から元に戻すには、背もたれ本体26にもたれていた力を無くして背もたれ本体26を持ち上げると、座本体27はそれ自体の重量と掛けた人の体重と背もたれ本体26を持ち上げる力との何れか或は全部によって座枠6を下方へ押し下げ、連結する連結軸9・取付材10或はアーム部8b・連結桿15・連結アーム14で背もたれ取付枠4を揺動軸3を軸として起こし、元の位置へ戻し普通の椅子として用いる。
【0016】そしてベットとして使用する場合について。安楽椅子として使用する場合と同じ要領で背もたれ本体26を押し、案内軸22が案内溝19の上端に当たり且つストッパー25が案内軸22に当たるまで倒すと背もたれ本体26は水平状態となると共に、連結アーム14の固定部14aに固定する足座枠16も連結アーム14の揺動にて水平状態に持ち上げられベットの状態となって使用することが出来る。元に戻すには安楽椅子の場合と同じ要領で操作すれば良い。
【0017】
【発明の効果】上述の如く本発明の請求項1に於いては、普通の椅子・安楽椅子・ベットの三機能を備え、使用する人が目的よって腰掛ける位置の違いを利用して背もたれ揺動手段と座席移動手段にて背もたれ本体を容易に傾倒することが出来、而も背もたれ本体と座席本体の起倒を座席移動円滑手段にてスムーズに行なうことが出来るようにしたものである。請求項2に於いては、座席位置決め手段によって背もたれ本体を傾倒した状態でより大きい力を加えない限りその位置で維持することが出来るようにしたものである。請求項3に於いては、座席位置決め手段のストッパーにて背もたれ本体が水平状態を保ちそれ以上倒れ過ぎないようにし、ベットとして安心して使用出来るようにしたものである。このように構造が簡単で誰でも操作することが出来る等多くの特長が有り産業利用上非常に優れた発明である。
【出願人】 【識別番号】500068050
【氏名又は名称】株式会社富士交易
【出願日】 平成13年1月22日(2001.1.22)
【代理人】 【識別番号】100076945
【弁理士】
【氏名又は名称】六川 詔勝
【公開番号】 特開2002−209673(P2002−209673A)
【公開日】 平成14年7月30日(2002.7.30)
【出願番号】 特願2001−53149(P2001−53149)