| 【発明の名称】 |
染毛剤塗布用ブラシ |
| 【発明者】 |
【氏名】藤沼 宏之
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| 【要約】 |
【課題】簡単な操作で髪の根元と髪全体を染め、頭皮への染毛剤の付着を低減させ、櫛通り感を向上させる。
【解決手段】染毛剤塗布用ブラシ1Aが、ブラシ部4と、染毛剤を収容する容器2と、ブラシ部4と容器2との間にある連結部5からなる。連結部5は、容器2内に連通する導液路20を内部に有し、ブラシ部4側に染毛剤の吐出口21が列設されている。ブラシ部4は、染毛剤の吐出口21の列の両側に対向するように設けられた複数の外側櫛歯31からなる外側櫛歯部30と、対向する外側櫛歯部30の間で、上下方向に移動可能に保持された剤受け部材60からなり、剤受け部材60が吐出口21との間に液だまり部63を形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ブラシ部と、染毛剤を収容する容器と、ブラシ部と容器との間にあって、容器内に連通する導液路を内部に有し、ブラシ部側に染毛剤の吐出口が列設されている連結部とからなる染毛剤塗布用ブラシであって、ブラシ部が、染毛剤の吐出口の列の両側に対向するように設けられた複数の外側櫛歯からなる外側櫛歯部と、対向する外側櫛歯部の間で上下方向に移動可能に保持され、液だまり部を形成する剤受け部材からなる染毛剤塗布用ブラシ。 【請求項2】 剤受け部材が、所定間隔をあけて複数列設したT字状又はY字状の板状部材からなる請求項1記載の染毛剤塗布用ブラシ。 【請求項3】 対向する外側櫛歯部に挟まれた領域が、仕切板によってブラシ部の長手方向に区切られている請求項1又は2記載の染毛剤塗布用ブラシ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、染毛剤を髪の根元も含めて髪全体に塗布するために好適な染毛剤塗布用ブラシに関する。 【0002】 【従来の技術】図10に示すように、染毛剤塗布用ブラシ1として、染毛剤を収容する容器2に、櫛歯3を列設させたブラシ部4を連結部5を介して装着したものが知られている。この櫛歯3は、先端部6が先細りになった扁平な板状形状をしており、その内部には、容器2の内部と連通する導液路7が形成されている。また、櫛歯3の側面(隣接する櫛歯との対向面)には、染毛剤の吐出口9が形成されている。 【0003】この染毛剤塗布用ブラシ1によれば、容器2を押圧することにより櫛歯3の吐出口9から染毛剤を吐出させ、染毛剤を髪に塗布しつつ、先端部6で髪を梳くことができるので、染毛剤の収容容器とブラシが別体となっている場合に比して、容易に染毛剤を髪に塗布することができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の染毛剤塗布用ブラシ1では、髪の根元へ染毛剤を供給し易くするために図11(a)のように吐出口9の位置を櫛歯3の先端側に寄せると、隣り合う櫛歯3間で、吐出口9から吐出された染毛剤Aの保持量が減る。そのため、染毛に要する仕事量(塗布回数)が増えるという不具合が生じる。 【0005】反対に、同図(b)のように吐出口9を櫛歯基面8側に寄せると、櫛歯3間での染毛剤Aの保持量は増えるが、櫛歯3間で保持される染毛剤Aと櫛歯3の先端部6との距離が大きくなるので、髪の根元の着剤が難しくなる。髪の根元の着剤を容易にするためには、先細りになっている先端部6を短くすることも考えられるが、先端部6を短くすると髪を梳き難くなり、櫛通り感が悪くなる。また頭皮に染毛剤が付着しやすくなる。 【0006】このように、従来の染毛剤塗布用ブラシでは、髪の根元への着剤のし易さと染毛に要する仕事量の低減と櫛通り感の全てを同時に向上させることができない。 【0007】これに対し、本発明は、簡単な操作で髪の根元や髪全体を染め、頭皮への染毛剤の付着を低減させ、櫛通り感にも優れる染毛剤塗布用ブラシを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明者は、染毛剤の収容容器とブラシ部を一体化した染毛剤塗布用ブラシにおいて、染毛剤の吐出口の列の両側に対向するように外側櫛歯を列設させ、この対向する外側櫛歯間に剤受け部材を上下可動に設け、吐出口と剤受け部材との間が液だまり部となるようにすると、吐出口から吐出させた染毛剤がここに十分な量で保持され、さらにこのブラシで髪を梳くと、液だまり部に保持されている染毛剤で髪を染めることができること、この場合、液だまり部に保持されている染毛剤の量に応じて剤受け部材が髪で押し上げられるので、櫛通りが悪くなることが無いことを見出した。 【0009】即ち、本発明は、ブラシ部と、染毛剤を収容する容器と、ブラシ部と容器との間にあって、容器内に連通する導液路を内部に有し、ブラシ部側に染毛剤の吐出口が列設されている連結部とからなる染毛剤塗布用ブラシであって、ブラシ部が、染毛剤の吐出口の列の両側に対向するように設けられた複数の外側櫛歯からなる外側櫛歯部と、対向する外側櫛歯部の間で上下方向に移動可能に保持され、液だまり部を形成する剤受け部材からなる染毛剤塗布用ブラシを提供する。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一または同等の構成要素を表している。 【0011】図1は、本発明の一実施例の染毛剤塗布用ブラシ1Aを表しており、図2、図3、図4はぞれぞれこの染毛剤塗布用ブラシ1Aのブラシ部4を構成する外側櫛歯部30、剤受け部材60、剤受け部材の固定用ストッパー50を表している。 【0012】この染毛剤塗布用ブラシ1Aは、染毛剤を収容する容器2、ブラシ部4、容器2とブラシ部4とを連結する連結部5からなっている。 【0013】容器2は、押圧により染毛剤を押し出すことのできる可撓性材料からなっている。このような可撓性材料としては、例えば、特開2000−16470号に開示されているような可撓性外側層と、その外側層に剥離自在に積層された内側層からなるものを使用し、容器の押圧後に空気を外側層と内側層との間に導入し、外側層を押圧前の形状に復元させつつ内側層を剥離させて収縮変形させるものが好ましい。これにより、ディップチューブが不要となり、また、容器2を正立させても倒立させても使用することが可能となる。 【0014】連結部5は、その内部に染毛剤の導液路20が形成されており、ブラシ部4側に染毛剤の吐出口21が列設されている。連結部5は、容器2と一体的に形成してもよいが、別部材としてもよい。 【0015】ブラシ部4は、染毛剤の吐出口21の列の両側に対向するように設けられた外側櫛歯部30と、対向する外側櫛歯部30の間で、上下方向(外側櫛歯31の起立方向)に移動可能に保持された剤受け部材60からなっている。 【0016】外側櫛歯部30は、複数の外側櫛歯31からなっている(図2(a))。対向する外側櫛歯部30に挟まれた領域は、仕切板35によってブラシ部4の長手方向に区切られている。また、この領域には、剤受け部材60と吐出口21との間となる位置に剤保持用櫛歯36が設けられている。 【0017】剤受け部材60は、T字状の板状部材61を所定間隔をあけて支柱62に複数列設したものからなっている(図3)。剤受け部材60と吐出口21との間の領域に染毛剤を保持する液だまり部63が形成されるように(図1(e))、板状部材61の幅a、厚みb、隣り合う板状部材61の間隔c(図3(b)、(c))が、当該染毛剤塗布用ブラシが適用される染毛剤の粘度、対向する外側櫛歯31の間隔d(図2(d))、外側櫛歯31の厚みb1、隣り合う外側櫛歯31の間隔c1(図2(c))等に応じて定められる。この場合、a<d、b≦b1、c≧c1とする。また、櫛通りが悪くならないように、板状部材61は、その面方向が、対向する外側櫛歯31を結ぶ方向と一致するように設けられており、板状部材61のピッチp(図3(b))と外側櫛歯31のピッチp1(図2(c))とは等しく、図1(b)に示すように、これらのピッチに位相ずれはない。 【0018】図5に示すように、剤受け部材60を対向する外側櫛歯部30の間にはめ、ストッパー50で両端を押さえることにより、剤受け部材60は矢印A(図1(e))のように上下可動に保持される。 【0019】この染毛剤塗布用ブラシ1Aの使用時において、容器2を押圧すると、図6(a)に示すように、容器2内に収容されていた染毛剤が吐出口21から矢印のように押し出され、剤受け部材60が外側櫛歯31の先端側に移動し、液だまり部63に染毛剤が保持される。この場合、剤受け部材60は、支柱62にT字状の板状部材61を列設したものからなるので、吐出口21から吐出した染毛剤は、支柱62にぶつかって矢印のように2方向に分かれて流れ、対向する外側櫛歯31の双方に均等に供給される。さらに、仕切板35と剤保持用櫛歯36によって、液だまり部63に保持された染毛剤がブラシ部の長手方向に移動することが防止される。したがって、液だまり部63内で染毛剤が偏ることがなく、外側櫛歯部30の何れの部位から髪を梳いても良好に染毛剤を髪に塗布することができる。 【0020】また、図10の染毛剤塗布用ブラシ1に比して櫛歯3内の導液路7が省略されているので、より少ない力で染毛剤を押し出すことができる。吐出口21から吐出された染毛剤は、液だまり部63に保持されるので、染毛剤の吐出時の剤の飛び散りを防止することも可能となる。 【0021】染毛剤を液だまり部63に押し出した状態でブラシ1Aを頭皮に沿わせて動かすと、図6(b)に示すように、剤受け部材60は髪Hに押されて吐出口21側に移動する。この場合、板状部材61がT字状であるので、髪Hは、支柱62にまで到達する。このため良好な櫛通りが確保され、また、液だまり部63に保持されていた染毛剤が残らず髪Hに塗布される。また、剤保持用櫛歯36が、液だまり部63に保持されていた染毛剤を効率的に外側櫛歯31の先端部側に向かわせるので、染毛剤を髪の根元まで良好に供給することができる。さらに、髪を梳く外側櫛歯31の角度(対向する外側櫛歯31を結ぶ直線と頭皮とのなす角度)によらず、頭皮に接する外側櫛歯31の先端部と、液だまり部63に保持されている染毛剤との距離が極めて小さいので、確実に染毛剤を髪の根元に塗布することができる。一方、頭皮と液だまり部63との間には、常に板状部材61が介在するので、頭皮への染毛剤の付着が防止される。 【0022】染毛後は、剤受け部材60が可動するので容易に洗浄でき、さらにストッパー50を外すことにより、剤受け部材60を外側櫛歯部30から外すことができるので、より確実に各部の洗浄を行うことができ、また、図5に示したように組み立てることができる。 【0023】本発明は、この他種々の態様をとることができる。例えば、図1の染毛剤塗布用ブラシ1Aは、吐出孔21の列の両側のそれぞれに外側櫛歯31が一列に設けられているが、複数列設けてもよく、個々の外側櫛歯31や剤受け部材60も種々の形状をとることができる。したがって、図7に示す染毛剤塗布用ブラシ1Bのように、外側櫛歯31a、31bを吐出孔21の列の両側にそれぞれ二列設け、それに伴い、T字状の板状部材として、幅aの異なる大小2通りの板状部材61a、61bを交互に設けてもよい。この染毛剤塗布用ブラシ1Bにおいても、図8(a)に示すように、剤受け部材60と吐出孔21との間の液だまり部63に染毛剤が保持され、これを頭皮に沿わせて動かすことにより図8(b)に示すように剤受け部材60が髪Hに押されて吐出口21側に移動するので、頭皮への染毛剤の付着を防止しつつ、髪の根元まで染毛剤を供給することができる。また、図1の染毛剤塗布用ブラシ1Aに比して櫛通り感をより向上させることができる。 【0024】剤受け部材60を構成する板状部材61の形状は、図9に示すようにY字状にしてもよい。この場合にも、その支柱62上に位置する吐出孔から吐出した染毛剤を図6(a)の矢印のように2方向に分け、対向する外側櫛歯の双方に均等に供給することができる。 【0025】複数の吐出口21から吐出される染毛剤の量を等しくするために、連結部5内の導液路20の口径を容器2に遠いほど広げてもよく、また、吐出口21の開口面積を容器に遠い程広げても良い。 【0026】 【発明の効果】本発明の染毛剤塗布用ブラシによれば、頭皮への染毛剤の付着を低減させ、かつ簡単な操作で髪の根元や髪全体を染めることができ、良好な櫛通り感も得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000918 【氏名又は名称】花王株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月22日(2001.5.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095588 【弁理士】 【氏名又は名称】田治米 登 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−345544(P2002−345544A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月3日(2002.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−152761(P2001−152761) |
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