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【発明の名称】 |
まつ毛カーラー |
| 【発明者】 |
【氏名】遠藤 謙治 |
【課題】固定された整形枠に対して接離移動する押圧具を備えたまつ毛カーラーにおいて、押圧具を上下操作する操作機構を前ケースに仮り組みした状態において、操作機構の動作確認を行えるようにする。以て、操作機構の動作不良を早期に発見し、動作不良があった場合に無駄になる、組み立ての手間を減少する。
【解決手段】ケース1を蓋合わせ接合される前ケース7と後ケース8とで構成する。押圧具6と、その操作機構とを、前ケース7に作動可能な状態で仮り組みし、この仮り組み状態において、操作機構の動作を確認する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ケース1と、ケース上端に配置されて、まつ毛を上下に挟み保持するカーリングヘッド2とを備えており、カーリングヘッド2は、ケース上部に突設される整形枠5と、整形枠5に対して操作機構で接離操作される押圧具6とを含み、ケース1は、蓋合わせ状に接合されて部品収容所を区画する前ケース7および後ケース8を含み、押圧具6と、その操作機構とが、前ケース7に作動可能な状態で組み付けられてユニット部品化してあることを特徴とするまつ毛カーラー。 【請求項2】 操作機構が、前ケース7に往復変化自在に組まれた操作具3と、操作具3の動作を押圧具6の接離方向の動作に変換して、押圧具6に伝える動作変換機構と、押圧具6ないし動作変換機構に作用して押圧具6を待機位置へ向かって復帰付勢するばね35とを含み、操作具3と、動作変換機構と、押圧具6とが、互いに連動可能な状態で前ケース7に組み付けられており、動作変換機構の構成部品のひとつが、前ケース7に連結固定してある請求項1記載のまつ毛カーラー。 【請求項3】 押圧具6ないし操作機構と前ケース7との間に、押圧具6が前ケース7から離脱するのを防ぐ規制体46が設けてある請求項1または2記載のまつ毛カーラー。 【請求項4】 押圧具6と前ケース7との間に、押圧具6を復帰付勢するばね35が配置されており、前記ばね35が規制体46を兼ねている請求項2または3記載のまつ毛カーラー。 【請求項5】 押圧具6が前ケース7で往復スライド自在に案内支持されており、押圧具6のスライド領域に臨む前ケース7の一部に規制体46が設けてある請求項2または3記載のまつ毛カーラー。 【請求項6】 後ケース8の下半部に電池17が収容されており、操作具3の外郭線の一部が、電池17の外郭線と前後に重なる状態で、操作具3が前ケース7に組み付けてある請求項2、3、4または5記載のまつ毛カーラー。 【請求項7】 操作具3が前ケース7に対して出没する押しボタン型の操作体として構成されており、操作具3の出没ストロークの一部が、電池17の上部外郭線と重なるように、操作具3が前ケース7に組み付けてある請求項2、3、4または5記載のまつ毛カーラー。 【請求項8】 操作具3がその下部に設けた支軸38を中心にして、前後方向へ出没揺動可能に支持されており、操作具3の支軸38が、前ケース7に設けた軸受座40で受け止められて、軸受座40と対向する位置に設けた規制具63で抜け外れ不能に保持固定してある請求項5、6または7記載のまつ毛カーラー。 【請求項9】 軸受座40と前後に対向する電池17の表面が規制具63を兼ねている請求項8記載のまつ毛カーラー。 【請求項10】 軸受座40と対向する後ケース8の内面に、支軸38を保持固定する規制具63が突設してある請求項8記載のまつ毛カーラー。 【請求項11】 押圧具6の内部にくせ付け促進用のヒーター50が配置されており、押圧具6と後ケース8との間のケース内空所に、ヒーター50の駆動を制御する制御回路が実装された回路基板19を配置している請求項1から10に記載のいずれかひとつのまつ毛カーラー。 【請求項12】 後ケース8の上部後面に、整形枠5を照射する照明具20が配置されており、前記回路基板19に照明具20のリード線を直接結線して、回路基板19が照明具の支持具を兼ねている請求項1から11のいずれかひとつに記載のまつ毛カーラー。 【請求項13】 ケース1が、蓋合わせ状に接合される前ケース7および後ケース8と、これら両ケース7・8の下部に外嵌係合して、両ケース7・8を分離不能に保持するスリーブ9と、スリーブ9の下方に突出する後ケース8に対して、ケース下方から着脱可能に外嵌係合する化粧ケース10とからなる請求項1から12のいずれかひとつに記載のまつ毛カーラー。 【請求項14】 化粧ケース10が、内ケース25と、内ケース25に外嵌する、透明ないし半透明の外ケース26とで二重筒状に形成されており、内外の両ケース25・26の間に、装飾シート27が巻装してある請求項13に記載のまつ毛カーラー。 【請求項15】 後ケース8の電池収容部14の一部と、内ケース25の一部のそれぞれに、軸心方向に沿う平坦壁14a・25aが形成されており、電池収容部14の平坦壁14aに沿って通電用のリード板47を配置し、内ケース25の平坦壁25aと外ケース26との間において、装飾シート27の周方向端縁どうしが内外に重ねてある請求項13または14に記載のまつ毛カーラー。 【請求項16】 外ケース26の内面と、装飾シート27の外面のいずれか一方に、装飾シート27の密着を防ぐ微少凹凸28が形成してある請求項13、14または15に記載のまつ毛カーラー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、まつ毛を押圧具と整形枠とで上下に挟んでくせ付けを行う、手動式のまつ毛カーラーに関する。 【0002】 【従来の技術】この種のまつ毛カーラーは、例えば特許第2916367号公報に公知である。そこでは、ケースの上端に設けた整形枠と、スライドしながら整形枠に接離する押圧具とで、まつ毛を上下に挟んでくせ付する。押圧具を上下にスライド操作するために、ケースの下半部に揺動自在な操作レバーを設け、ケース内に操作レバーの前後揺動動作を上下動作に変換して押圧具へ伝える動作変換機構を設けている。動作変換機構は、操作レバーで前後揺動操作される第1レバーと、第1レバーの動きを受けて上下揺動する第2レバーと、第2レバーの動作を受け継ぐスライドリンクおよび第2レバーを復帰付勢するばねとからなる。押圧具はスライドリンクと一体に形成してある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記のように、多くの部品で構成した押圧具用の操作機構は、全ての部品をケースに組み込んだ後、動作確認を行って、各部品が正常に作動するのを確かめる必要がある。動作確認の結果、操作機構の動作が不完全である場合には、以後の部品組立を中止し、組立途中品をライン外へ除去する。除去された全ての組立途中品は、分解されて動作不良の原因を究明したうえで、使用できる部品を回収する。 【0004】このように、メカニカルな動作部品を多く含むまつ毛カーラーにおいては、操作機構の全部品をケースに組み付けてからでないと、部品の不良や異常を発見できず、殆どの場合は、操作機構を組み付けた時点で組立工程の大半を終えているので、多くの手間と時間とが無駄になってしまう。さらに、組立途中品の分解や、動作不良の原因究明に要する手間も少なくはなく、生産性を向上するうえで問題がある。 【0005】この発明の目的は、仮り組みした時点で操作機構の動作確認を行うことができ、従って動作不良を早期に発見して、無駄になる組み立ての手間を大幅に減少できるうえ、以後に行われる動作不良の原因究明や部品回収に要する手間も少なくて済むまつ毛カーラーを提供することにある。この発明の他の目的は、押圧具の操作機構を仮り組みした時点でその状態を自己保持でき、従って、仮り組みされた操作機構を1個のユニット部品として取り扱うことができ、以後の組立作業を容易にしかも迅速に行えるまつ毛カーラーを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明のまつ毛カーラーは、ケース1と、ケース上端に配置されて、まつ毛を上下に挟み保持するカーリングヘッド2とを備えている。カーリングヘッド2は、ケース上部に突設される整形枠5と、整形枠5に対して操作機構で接離操作される押圧具6とを含む。ケース1は、蓋合わせ状に接合されて部品収容所を区画する前ケース7および後ケース8を含む。押圧具6と、その操作機構とが、前ケース7に作動可能な状態で組み付けてユニット部品化する。 【0007】上記の操作機構は、前ケース7に往復変化自在に組まれた操作具3と、操作具3の動作を押圧具6の接離方向の動作に変換して、押圧具6に伝える動作変換機構と、押圧具6ないし動作変換機構に作用して押圧具6を待機位置へ向かって復帰付勢するばね35とを含む。操作具3と、動作変換機構と、押圧具6とは、互いに連動可能な状態で前ケース7に組み付ける。動作変換機構の構成部品のひとつを、前ケース7に連結固定する。 【0008】押圧具6ないし操作機構と前ケース7との間に、押圧具6が前ケース7から離脱するのを防ぐ規制体46を設ける。 【0009】押圧具6と前ケース7との間に、押圧具6を復帰付勢するばね35を配置する。このばね35で規制体46を兼ねる。 【0010】押圧具6を前ケース7で往復スライド自在に案内支持する。押圧具6のスライド領域に臨む前ケース7の一部に規制体46を設ける。 【0011】後ケース8の下半部に電池17を収容する。操作具3の外郭線の一部が、電池17の外郭線と前後に重なる状態で、操作具3を前ケース7に組み付ける。 【0012】操作具3は前ケース7に対して出没する押しボタン型の操作体として構成する。操作具3の出没ストロークの一部が、電池17の上部外郭線と重なるように、操作具3を前ケース7に組み付ける。 【0013】操作具3はその下部に設けた支軸38を中心にして、前後方向へ出没揺動可能に支持する。操作具3の支軸38は、前ケース7に設けた軸受座40で受け止められて、軸受座40と対向する位置に設けた規制具63で抜け外れ不能に保持固定する【0014】軸受座40と前後に対向する電池17の表面で規制具63を兼ねる。 【0015】軸受座40と対向する後ケース8の内面に、支軸38を保持固定する規制具63を突設する。 【0016】押圧具6の内部にくせ付け促進用のヒーター50を配置する。押圧具6と後ケース8との間のケース内空所に、ヒーター50および電装品の動作を制御する制御回路が実装された回路基板19を配置する。 【0017】後ケース8の上部後面に、整形枠5を照射する照明具20を配置する。前記回路基板19に照明具20のリード線を直接結線して、回路基板19が照明具の支持具を兼ねるようにする。 【0018】ケース1は、蓋合わせ状に接合される前ケース7および後ケース8と、これら両ケース7・8の下部に外嵌係合して、両ケース7・8を分離不能に保持するスリーブ9と、スリーブ9の下方に突出する後ケース8に対して、ケース下方から着脱可能に外嵌係合する化粧ケース10とで構成する。 【0019】化粧ケース10は、内ケース25と、内ケース25に外嵌する、透明ないし半透明の外ケース26とで二重筒状に形成する。内外の両ケース25・26の間に、装飾シート27を巻装する。 【0020】後ケース8の電池収容部14の一部と、内ケース25の一部のそれぞれに、軸心方向に沿う平坦壁14a・25aを形成する。電池収容部14の平坦壁14aに沿って通電用のリード板47を配置する。内ケース25の平坦壁25aと外ケース26との間において、装飾シート27の周方向端縁どうしを内外に重ねる。 【0021】外ケース26の内面と、装飾シート27の外面のいずれか一方に、装飾シート27の密着を防ぐ微少凹凸28を形成する。 【0022】 【発明の作用効果】蓋合わせ状に接合される前ケース7と後ケース8とを含んでケース1を構成し、押圧具6と、その操作機構とを前ケース7に作動可能な状態で組み付けてユニット部品化するので、押圧具6および操作機構を前ケース7に仮り組みした状態で、操作機構と押圧具3が正常に作動するか否かの動作確認を行える。従って、従来のまつ毛カーラーに比べて、操作機構および押圧具6の動作不良を、組立工程の早い段階で発見でき、その分だけ無駄になる組み立ての手間と動作不良の原因究明や回収に要する手間を軽減できる。 【0023】押圧具6とその操作機構を前ケース7に組み付けてユニット部品化するので、前ケース7を後ケース8に組み付ける際の手間を著しく軽減でき、以後の組立作業を容易にしかも迅速に行える。押圧具6とその操作機構の前ケース7への仮り組み作業も容易化できる。 【0024】操作具3と動作変換機構と、復帰用のばね35等で操作機構を構成し、動作変換機構の構成部品のひとつを前ケース7に締結具42で締結固定したまつ毛カーラーによれば、先の締結具42を締結固定するだけで、動作変換機構を仮り組み状態に保持して、操作機構の動作確認を行えるうえ、動作不良が発見された場合には、締結具42を取り外すだけで操作機構の全体を前ケース7から分解する際の手間をさらに軽減できる。 【0025】押圧具6とその操作機構を前ケース7に仮り組みしてユニット化した状態において、押圧具6は自重で前ケース7から離れる向きへ遊動できる。この押圧具6の遊動を防ぐための規制体46を設けておくと、ユニット部品化された前ケース7の以後の取り扱いを容易化して、前ケース7と後ケース8との組立時の作業性を向上できるうえ、押圧具6の動作確認をより確実に行える。 【0026】押圧具6を待機位置へ向かって復帰付勢するためのばね35を利用して、このばね35が先の規制体46を兼ねる操作機構によれば、部品の追加や構造の不可を伴うことなく押圧具6の遊動を規制できるので、その分だけ操作機構の構造を簡素化し、コストを削減できる。 【0027】前ケース7の一部に設けた規制体46で押圧具6の遊動を阻止する操作機構によれば、仮り組み時に押圧具6を規制体46に差し込み装着するだけで、その遊動を規制できるうえ、規制体46を前ケース7と一体に成形しておくことにより、部品数が増えるのを阻止できる。 【0028】操作具3の外郭線の一部が、電池17の外郭線と前後に重なるように、操作具3を前ケース7に組み付けると、先の両外郭線が重なる分だけ上下寸法を小さくして、まつ毛カーラーを小型化しコンパクトに構成できる。 【0029】操作具3を押しボタン状に構成しておいて、その出没ストロークの一部が電池17の上部外郭線と重なるようにしたまつ毛カーラーによれば、操作具3の出没ストロークと電池17の上部外郭線とが重なる分だけ、ケース1の前後寸法を短くできるうえ、押し込み操作された操作具3を電池17で受け止めることにより、操作具3がストローク限界を越えて過剰に押し込み操作されるのを阻止できる。従って、操作具3の過剰操作に伴う故障、例えば押圧具6に設けたゴム製の毛受体49が整形枠5に過剰に押し付けられて、その端が千切れるなどの故障を未然に防止できる。 【0030】前ケース7に対して操作具3を前後方向へ出没揺動可能に支持し、その下部に設けた支軸38を、前ケース7の軸受座40で受け、さらに軸受座40と対向する位置に設けた規制体46で保持固定するまつ毛カーラーによれば、操作具3の前ケース7に対する仮り組みを簡単に行えるうえ、組立完了状態においては、支軸38が軸受座40から浮き離れるのを確実に阻止して、操作具3の前後出没動作を円滑に行える。 【0031】上記の規制体46として電池17を利用する場合には、別途規制体46を設ける必要がないので、構造の簡素化に寄与できる。また、電池17に代えて、商用電源を用いる場合には、後ケース8に規制体46を設けておくことにより、支軸38の浮き離れを確実に防止できる。 【0032】押圧具6の内部にくせ付け促進用のヒーター50を配置し、その制御用の回路基板19を押圧具6と後ケース8との間のケース内空所に配置すると、ヒーター50と回路基板19を接続するリード線の長さを小さくできるので、押圧具6が整形枠5に接離するための余裕を考慮に入れた場合にも、先のリード線をケース1に止め付けて固定するための構造を省略でき、その分だけケース構造を簡素化できる。 【0033】後ケース8の上部に整形枠5用の照明具20を設け、そのリード線を回路基板19に直接結線して、回路基板19で照明具20を支持する形態によれば、照明具20を遊動不能に支え保持するための構造を省略し、その分だけ後ケース8の内部構造を簡素化できる。 【0034】蓋合わせ状態に接合される前ケース7と後ケース8を、両ケース7・8に外嵌係合するスリーブ9で分離不能に保持し、さらに、スリーブ9の下方から突出する後ケース8に対して、着脱可能に化粧ケース10を外嵌係合したケース構造によれば、電池交換のために化粧ケース10を取り外す際に、スリーブ9を含むケース上部を握って、まつ毛カーラーを保持できるので、化粧ケース10の抜き外し操作を確実にしかも容易に行える。さらにスリーブ9で前後ケース7・8を分離不能に保持するので、化粧ケース10の着脱時に 前後ケース7・8の接合面が離れて、そこに指先等を挟んでしまうのを防止できる。化粧ケース10を外した状態でまつ毛カーラーを取り落としてしまった場合にも、前後ケース7・8が落下衝撃を受けてばらばらに分離するのを防止できる。 【0035】化粧ケース10を内ケース25と、透明ないし半透明の外ケース26とで二重筒状に形成し、両ケース25・26の間に装飾シート27を介装したまつ毛カーラーによれば、装飾シート27を変更するだけで、見かけの印象が異なるシリーズ商品を安価に提供できるうえ、外ケース26を介して装飾シート27を見ることになるので、着色形成したケースと同様の深みのある色合いを表現できる。 【0036】後ケース8の電池収容部14の一部に平坦壁14aを設け、この平坦壁14aに沿ってリード板47を配置するので、リード板47を安定保持でき、電池17の出し入れ時にリード板47が遊動するのを阻止できる。さらに、先の平坦壁14aに対応して内ケース25に平坦壁25aを設けることにより、外ケース26と内ケース25の平坦壁25aとの間に他より大きな隙間を形成できるので、この隙間を利用して、内外の両ケース25・26の間に巻装した装飾シート27の周方向端縁どうしを無理なく内外に重ねることができる。 【0037】外ケース26の内面と、装飾シート27の外面のいずれかに微少凹凸28を形成すると、装飾シート27が外ケース26に密着して、モアレ模様状の密着模様が生じるのを阻止し、装飾シート27の見かけの印象を向上できる。 【0038】 【実施例】図1ないし図14はこの発明に係るまつ毛カーラーの実施例を示す。図2および図3においてまつ毛カーラーは、縦長筒状のケース1を有し、その上端にまつ毛を上下に挟んでくせ付けするためのカーリングヘッド2を設け、ケース1の上部正面と右側面のそれぞれに操作具3と電源スイッチ4を設けてなる。カーリングヘッド2は、ケース1の上端後面に突設される門形の整形枠5と、整形枠5に対して操作機構で接離操作される押圧具6とからなる。電源スイッチ4は、ヒーター50への通電をオン・オフし、あるいは照明具20への通電をオン・オフする。 【0039】図4においてケース1は、前後に分割されて蓋合わせ状に接合される前ケース7および後ケース8と、これら両ケース7・8の下部に外嵌装着されるスリーブ9と、グリップを兼ねる化粧ケース10とで構成する。前ケース7は、半割筒状の下半部と、下半部に連続して上端へ向かって徐々に左右幅が拡がる扇形の上半部とを有し、下半部の前面中央に操作具3用の開口12を設ける。ケース上半部の前面壁はケース前面から見て内凹み状に湾曲され、その上端縁がまつ毛の湾曲線に沿って上凸状に湾曲してある。また、内凹み状の湾曲面の全体は、ケース1の筒中心軸に対してケース後面へ向かって傾斜させてあり、この後傾する内凹み面に沿って先の押圧具6が接離スライドする。 【0040】後ケース8は、筒状に形成される下半側の電池収容部14と、前ケース7が接合される上半の機構収容部15とを有し、後方へ向かって膨出形成される機構収容部15の上端後面に先の整形枠5を一体に成形してなる。電池収容部14の前面には出入口16が開口してあり、この出入口16から電池17を出し入れできる。図7に示すように出入口16と正対する電池収容部14の後部に平坦壁14aを形成し、平坦壁14aに沿って通電用のリード板47を配置している。機構収容部15の内面下部には、電池17用の端子板18を配置し、内面上部には回路基板19を配置する(図5参照)。機構収容部15の上部壁は、前ケース7の側へ向かって上り傾斜し、しかも押圧具6に沿う湾曲壁で形成し、その左右中央に整形枠5を照らすための照明具20を配置する(図3参照)。電池17は、後述するヒーター50を駆動し、照明具20および回路基板19に駆動電流を供給する。 【0041】スリーブ9は、上下が開口する円筒状のプラスチック成形品からなり、その前面および側面に操作具3用の切欠22と電源スイッチ4用の切欠とを設けてなる。先の前後ケース7・8を蓋合わせ接合した後、スリーブ9を両ケース7・8の下部に外嵌し、さらに図8に示すようにスリーブ9の上縁後側の爪24を後ケースの係合穴に係合することにより、前後ケース7・8を分離不能に保持固定できる。 【0042】化粧ケース10は、電池収容部14に外嵌する内ケース25と、内ケース25に外嵌する外ケース26とで二重筒状に形成し、両ケース25・26の間に装飾シート27を巻装してなる。内ケース25は有底筒状に形成し、その上端にフランジを張り出し、底壁に固定穴を通設する。内ケース25の後面中央には、電池収容部14の平坦壁14aに対応する平坦壁25aが形成してある。この平坦壁25aと外ケース26との間において、装飾シート27の周方向端縁どうしを内外に重合させている(図7参照)。装飾シート27は、着色されたポリカーボネイト製のシートの表面に、微粒上のプラスチックチップを接着して形成してありプラスチックチップを接着することにより微少凹凸28を形成して、シート表面が外ケース26に密着するのを防ぎ、さらに光輝性を与えて高級感を発揮できるようにしている。 【0043】外ケース26は透明なプラスチック材を素材にして有底筒状に形成し、その内底に溶着突起29が突設してある。外ケース26に装飾シート27を装着し、さらに先の溶着突起29に内ケース25の底壁に通設した固定穴と係合ばね30を嵌め、突起の端部を溶融変形させることにより、内外の両ケース25・26を一体化する。図6に示すように係合ばね30は、後ケース8の下部周面に形成した周回溝31と係合して、後ケース8に装着した化粧ケース10を抜け止め保持している。係合ばね30に抗して化粧ケース10を後ケース8から抜き外すと、出入口16を開放して電池17の交換を行うことができる。 【0044】押圧具6をスライド操作する操作機構は、前ケース7で前後揺動可能に支持した操作具3と、操作具3の動作を上下スライド方向の動作に変換して押圧具6に伝える動作変換機構とからなる。図8ないし図10において動作変換機構は、操作具3の前後揺動動作を受けて上下揺動する三角状の中継ピース33と、中継ピース33の動作を押圧具6に伝えるリンク34と、押圧具6を退入付勢する引っ張りコイル形のばね35および先の中継ピース33を軸支するブラケット36とからなる。 【0045】図8および図10に示すように、操作具3は内向きに開口する角ボタン状の成形品からなり、その下端面側に支軸38を突設し、上端に中継ピース33を押圧する突片39を設けてなる。操作具3を前ケース7の内側面から開口12に嵌め、先の支軸38をケース内面に設けた軸受座40に嵌めこむことにより、操作具3は支軸38を中心にして前後揺動できる。 【0046】中継ピース33は、三角形状の左右壁と、左右壁どうしを繋ぐ中間壁とを備えており、中間壁の前端に操作具3の突片39と連接する受動部37を設ける。左右壁の前上隅に通設した揺動穴を、ブラケット36に設けたピン41で軸支することにより、中継ピース33はピン41の回りに上下揺動できる。図13に示すようにブラケット36は門形の枠体からなり、その左右側壁の外面にピン41が突設してある。枠体を前ケース7の内面に突設したボスにビス(締結具)42で固定することにより、ブラケット36が前ケース7と一体化される。 【0047】リンク34は断面コ字状の枠体からなり、その下端が中継ピース33の後端にピン43で相対回動自在に連結してある。ピン43はリンク34と一体に形成される。リンク34はヒンジ部44を介して押圧具6と繋がっており、従って、図11に示すように操作具3をケース1内へ押し込み操作すると、その動きが中継ピース33とリンク34およびヒンジ部44を介して押圧具6へ伝えられ、押圧具6は整形枠5へ向かって上昇スライドする。ばね35は、押圧具6の下端と前ケース7との間に掛止され、その下端側は先に説明したビス42を利用して固定してある。 【0048】ブラケット36およびばね35の一端をビス42で固定し、中継ピース33をブラケット36に組み、さらにリンク34を中継ピース33に組むことにより、動作変換機構を前ケース7に仮り組みできる。ついで、操作具3を前ケース7に組み、ばね35の上端を押圧具6に掛止することにより、図1に示すように押圧具3と操作機構の全体を前ケース7に仮り組みでき、この状態で操作具3を押し込み操作し、あるいは中継ピース33をばね35に抗して上方揺動操作することにより、各部品が正常に作動しているか否かの動作確認を行える。仮り組み状態における押圧具6の下端は、ヒンジ部44で支えられ、さらにばね35で下向きに引っ張り付勢されている。そのため、押圧具6は前ケース7の内面のスライド面45に密着し、前ケース7から分離することはない。つまりばね35は、仮り組み状態において、押圧具6が前ケース7から離脱するのを防ぐ規制体46を兼ねている。 【0049】図10および図12において、押圧具6は、前ケース7の上部形状に沿って湾曲する、逆台形状のホルダー48と、ホルダー48の上端に嵌め込み装着されるゴム製の毛受体49とからなり、毛受体49の内部にくせ付け促進用のヒーター50とサーミスター(温度センサー)51を配置している。ホルダー48の上半部には、毛受体49を装着するための凹部52を設け、その底壁にヒーター50およびサーミスター51のリード線を通す穴を通設する。凹部52の下側は、ケース後面へ向かって開口する空所53になっており、その下端両側の通口から、先のリード線を導出できるようにしている。この空所53は、ホルダー48に接着固定されるカバー54で塞がれている。 【0050】毛受体49は、上端に整形枠5のくせ付枠59を受け止めるための断面V字状の溝55を有し、その下面に凹部52の底壁と接当する前後一対のリブ56を突設し、このリブ56の中央に設けた取付部57にサーミスター51を嵌め込み装着している(図12参照)。このように、リブ56を設けて毛受体49の下部断面形状を門形にし、毛受体49と凹部52との間に隙間を形成すると、隙間内の空気層の断熱作用によって、ヒーター50の熱が空所53側へ逃げるのを効果的に阻止できるので、まつ毛のくせ付けに寄与しない熱が無駄に放散されるのを防いで、その分だけ電池17の消耗をよく防止できる。さらに、サーミスター51による温度検時の動作遅れをよく防止できる。 【0051】図9において整形枠5は、後ケース8の上端両側から立設される一対の腕部58と、両腕部58の突端どうしを繋ぐくせ付枠59とで門形に形成する。このとき図3に示すように、くせ付枠59の背面両側より左右中央寄りにおいて、くせ付枠59を両腕部58で支持することにより、その下縁59aの両端外側面を開放し、従来のくせ付枠に比べて、くせ付枠59の有効幅を拡大し、さらに任意位置にあるまつ毛の形を修正できるようにしている。また腕部58の突出基端を押圧具6のスライド領域より後方へ遠ざかる側に偏寄配置し、腕部58の前縁を凹ませることによって、くせ付枠59の下縁59aの両端下方を開放している。なお、くせ付枠59は、図11に示すように断面くさび状に形成し、全体が毛受体49の湾曲形状に対応して、ケース背面側へ向かって外凸状に湾曲され、しかもまつ毛の湾曲線に沿って上凸状に湾曲してある。 【0052】先に説明したヒーター50および照明具20の動作を制御するために制御回路を設ける。この制御回路は回路基板19に実装されていて、電源スイッチ4、サーミスター51およびタイマー回路からの信号を受けて、ヒーター50の発熱温度を適温に維持し、電源スイッチ4をオン操作した後、ヒーター50が適温に達した状態で照明具20を点灯させる。回路基板19は、図11に示すように押圧具6と後ケース8との間の空所に配置して、後ケース8に固定する。このように、押圧具6の近傍に回路基板19を配置し、ヒーター50およびサーミスター51から導出したリード線を回路基板19に接続すると、リード線の長さを極力小さくできので、ケース1の内部にリード線を止めつけるための爪や押え具を設ける必要がなく、その分ケース内構造を簡素化できる。 【0053】回路基板19は照明具20の支持具を兼ねている。詳しくは、発光ダイオードからなる照明具20のリード線を回路基板19に直接半田付けしたうえで、リード線を上向きに折り曲げ、発光部を後ケース8に設けた投光穴61内へ差し込み装填することにより、照明具20を遊動不能に固定保持している。 【0054】以上のように構成したまつ毛カーラーは、前ケース7に押圧具6と操作具3および動作変換機構を組み付けて1個のユニット部品として取り扱えるようにする。後ケース8には、端子板18、照明具20、電源スイッチ4および回路基板19などを組み付ける。次いで、ヒーター50およびサーミスター51のリード線を、回路基板19に半田付けしたうえで、前ケース7を後ケース8に接合し係合装着する。この接合状態において始めて、押圧具6が前後ケース7・8で前後に挟まれて、上下スライド自在に案内支持されることになる。 【0055】一体化した前後ケース7・8の下方からスリーブ9を外嵌して、両ケース7・8を分離不能に固定する。さらに、スリーブ9より下方に突出する後ケース8に化粧ケース10を外嵌し、その内底の係合ばね30を後ケース8の周回溝31に係合させることにより、化粧ケース10を抜け外れ不能に係合固定できる。使用時には、化粧ケース10を後ケース8から抜き外して、電池収容部14を露出させ、そこに2個の電池17を直列接続状態で装填し、化粧ケース10を再装填する。 【0056】この発明においては、各構成部品の配置形態を以下のように設定して、まつ毛かーラーの小型化とコンパクト化等を実現した。後ケース8の下半部には電池17を収容しているが、図14に想像線で示すように操作具3をケース内へ押し込んだときに、電池17の一部が操作具3の凹内に入り込み、操作具3の外郭線の一部が、電池17の外郭線と前後に重複して、外郭線が重なる分だけケース1の前後寸法を小さくできるようにした。この場合の操作具3は、上下に往復動するスライドノブであってもよい。 【0057】上記の操作具3と電池17との関係は、ケース1の上下寸法を小さくすることにも役立っている。例えば、操作具3を上側の電池17の上端より上方に配置する場合には、その分だけケース1の上下長を長くする必要がある。そこで、この発明では、図11に示すように押しボタン状に形成した操作具3の出没ストロークの一部が、電池17の上部外郭線と重なるようにして、この重なり部分の分だけケース1の上下寸法を小さくし、しかもケース1の前後寸法を小さくしている。また、電池17は押し込み操作された操作具3を受け止めて、操作具3の押し込み限界を規定するストッパーを兼ねている。従って、操作具3の過剰な押し込み操作を確実に阻止して、過剰な押し込み操作に基づく故障を防止できる。例えば、押圧具6に設けたゴム製の毛受体49が整形枠5に過剰に押し付けられて、その端が千切れるなどの故障を未然に防止できる。この場合の操作具3は、前後スライド可能に支持された押ボタン型の操作具であってもよい。なお、操作具3を適正に押し込み操作して、押圧具6を整形枠5に接当させた状態では、図11に実線で示すように、操作具3の一部と電池17の外郭線とが前後に重なるが、さらに操作具3が押し込み操作される場合には、操作具3の開口両側縁の上下中途部が電池17の表面に接当して、それ以上押し込み操作されるのを防いで、電池17がストッパーとして機能することになる。 【0058】電池17は操作具3の支軸38が、前ケース7の軸受座40から脱落するのを確実に防ぐ規制具63を兼ねている。詳しくは、図11に示すように、電池収容部14に電池17を収容した状態において、上側の電池17の周面を操作具3の下端中央に接当させて、支軸38が軸受座40から分離するのを阻止している。なお、規制具63は、軸受座40と対向する後ケース8の内面に突設することができる。 【0059】上記の実施例では、押圧具6を復帰付勢するばね35が規制体46を兼ねるようにしたが、その必要はない。例えば。図15に示すように前ケース7のスライド面45と対向する上端内面に、ホルダー48を受け止める左右一対の規制体46を突設して、仮組み状態のホルダー48が前ケース7から分離するのを阻止できる。この場合のばね35は捻りコイル形のばねで形成し、このばね35でリンク34を押し下げ付勢した。ばね35の一方のばね腕は前ケース7に当て、他方のばね腕は中継ピース33の中間壁に当てる。 【0060】微少凹凸28は、装飾シート27の表面を梨地状に加工して形成でき、あるいは外ケース26の筒壁内面を梨地状に加工して形成することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000164461 【氏名又は名称】九州日立マクセル株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年10月3日(2000.10.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077920 【弁理士】 【氏名又は名称】折寄 武士
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| 【公開番号】 |
特開2002−101942(P2002−101942A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月9日(2002.4.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−303708(P2000−303708) |
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