|
|
【発明の名称】 |
櫛付き容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】角田 義幸 |
【課題】櫛付き容器において内容物の吐出量を調整できるようにする。
【解決手段】内容物を収納する容器本体と、この容器本体の口部に組み合わさり、容器本体内の内容物を各櫛歯より排出する櫛部とからなる櫛付き容器において、前記櫛部を、容器本体の口部に係合し、容器本体内の内容物を導通させる内筒を備えたベース部分と、このベース部分の内筒にかぶさり、ベース部分の基端を基準にして該内筒の回りに回動自在な櫛歯部分とにて構成し、前記内筒に、櫛歯部分の回動位置によって各櫛歯から排出される内容物の吐出領域を選択的に変更する開口を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内容物を収納する容器本体と、この容器本体の口部に組み合わさり、容器本体内の内容物を各櫛歯より排出する櫛部とからなる櫛付き容器において、前記櫛部は、容器本体の口部に係合し、容器本体内の内容物を導通させる内筒を備えたベース部分と、このベース部分の内筒にかぶさり、ベース部分の基端を基準にして該内筒の回りに回動自在な櫛歯部分とからなり、前記内筒は、櫛歯部分の回動位置によって各櫛歯から排出される内容物の吐出領域を選択的に変更する開口を有することを特徴とする櫛付き容器。 【請求項2】 櫛歯部分は、各櫛歯を全てにおいて連続的に貫通する貫通孔を有する請求項1記載の櫛付き容器。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、容器内の内容物を櫛歯の先端より排出するタイプの櫛付き容器に関し、内容物の吐出量を、状況に応じて簡便に変更しようとするものである。 【0002】 【従来の技術】染毛料を頭髪に塗布するのに使用される櫛付き容器は、容器の本体部分を繰り返し押圧することによって内容物を排出するスクイズタイプのものや加圧媒体を利用して内容物を排出するエアゾールタイプのものが知られており、この点に関する先行技術としては、櫛歯の幅を櫛歯の厚みよりも大きくし、注出口が櫛歯の対向する面に設けられた染毛用塗布具について提案された特開平9−23922号公報が参照される。 【0003】ところで、上記のような従来の櫛付き容器は、タイプのいかんに係わらず、内容物が各櫛歯から一斉に、それも一定の吐出量にて排出される構造になっているのが普通であるところ、近年、この種の容器においては、櫛歯の局所領域に内容物を排出して部分的な塗布を可能としたり、吐出量の変更ができるものが求められてきており、そのような要求を満足できる容器の開発が望まれている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は内容物の部分的な吐出や吐出量の変更を簡便に行い得る新規な櫛付き容器を提案するところにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、内容物を収納する容器本体と、この容器本体の口部に組み合わさり、容器本体内の内容物を各櫛歯より排出する櫛部とからなる櫛付き容器において、前記櫛部は、容器本体の口部に係合し、容器本体内の内容物を導通させる内筒を備えたベース部分と、このベース部分の内筒にかぶさり、ベース部分の基端を基準にして該内筒の回りに回動自在な櫛歯部分とからなり、前記内筒は、櫛歯部分の回動位置によって各櫛歯から排出される内容物の吐出領域を選択的に変更する開口を有することを特徴とする櫛付き容器であり、櫛歯部分は、各櫛歯を全てにおいて連続的に貫通する貫通孔を有するものとする。 【0006】 【発明の実施の形態】櫛部のベース部分に容器本体内の内容物を導通させる内筒を設け、この内筒に櫛歯から排出される内容物の吐出領域を選択的に変更するための開口を形成する。 【0007】 【実施例】以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。図1は本発明に従う櫛付き容器の全体構成を示したものである。図においてAはスクイズタイプあるいはエアゾールタイプ等、種々のものが適用することができる容器本体、Bは容器本体Aの口部に組み合わさる櫛部である。 【0008】櫛部Bは容器本体A内の内容物を導通させる通路を形成する内筒1を備えたベース部分2と、内筒1にかぶさりベース部分2の基端Pを基準にして内筒1の回りに回動自在な櫛歯部分3とからなる。櫛歯部分3には複数の櫛歯3aが配列されていてその内部には内容物を排出する経路rがそれぞれ設けられている。そして経路rは各櫛歯3aの厚さ方向において連続的に貫通する貫通孔sにつながっていて、そこから内容物を排出する。 【0009】図2は上掲図1に示した櫛部Bにつき、それを分解状態で示した外観図であって、図における4a、4bは内筒1の長手方向に沿い上下2段の例で示した開口である。この開口4a、4bは何れも櫛歯3aの経路rにつながるものであり、下側に位置する開口4aは比較的狭幅の開口幅を有し、上側に位置する開口4bは開口4aよりも広い開口幅を有する。 【0010】また、5は櫛歯部分3に設けられ櫛歯3aの経路rの位置を表示する突起、6、7はベース部分2に設けられた突起であって、これらの突起のうち突起6は開口4a、4bが櫛歯3aの経路rの全領域に面している全開状態を表示し、突起7は開口4bが上側に位置する3つの櫛歯3aの経路rに面している半開状態を表示する。 【0011】櫛歯部分3を回動させ、それに設けた突起5をベース部分2に設けた突起6に合致させるべく櫛歯部分3を図3の仮想線で示したようにすると、開口4a、4bが櫛歯3aの全ての経路rと連通することになり、この状態で容器本体1から内容物を排出すると内容物は櫛歯3aの全てから吐出されることになる。 【0012】一方、櫛歯部分3を回動させ、それに設けた突起5をベース部分2に設けた突起7に合致させるべく図3の実線で示したようにすると、開口4bが上側に位置する3つの櫛歯3aの経路rとのみ連通することになり、この状態で容器本体1から内容物を排出すると内容物は上側の3つ櫛歯3aから吐出されることになり、この時、内容物の吐出量は全開時の半分となる。 【0013】全開状態における内筒1の平面を図4に、また、半開状態における内筒1の平面を図5にそれぞれ示す。 【0014】図6は、上掲図1のC−C断面を示したものである。櫛歯部分3を回動させて全開あるいは半開吐出のための位置合わせを行なうに当たっては、ベース部分2の内壁面に突起2aを設け、櫛歯部分3には、突起2aに適合する凹部3bを設け突起2aにて櫛歯部分3の動きを規制する。 【0015】上掲図1では、内筒1に櫛歯3aにおける吐出領域を選択的に変更する上下2段の開口4a、4bを設け、櫛歯部分3を回動させて全開状態、あるいは半開状態で内容物を吐出する2ウエイ形式を例として示したが、かかる開口4a、4bの形成領域は逆転させることも可能であり、また、櫛歯3aの経路rに連通する開口を一つおきに設けることもでき、この場合には、内容物の吐出量を半減した状態で櫛歯3aの長手方向に沿いほぼ均一に内容物を排出することが可能となる。さらに、櫛歯部分3の回動にて開口4a、4bを全閉状態とし、容器の流通時あるいは不使用時の不用意な押圧に基づく内容物の吐出を防止する構造を選択することも可能である。 【0016】容器本体Aの材質は本発明ではとくに限定はされないが、とくにスクイズタイプのものを適用するに当たっては、その容積を容易に縮減できる柔軟性に富む合成樹脂からなる容器が有利に適合する。 【0017】櫛部Bについては廃棄時の分別回収を容易にする観点から、より好ましくは容器本体Aと同一材質のものにて構成することができるが、塗布面に悪影響を与えないものであればその材質について限定はされない。 【0018】 【発明の効果】本発明によれば、櫛歯から排出される内容物の吐出量を簡便な仕組みでもって変更できるので、需要者の使用形態に応じた対応が可能になる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000006909 【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
|
| 【出願日】 |
平成12年9月26日(2000.9.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100059258 【弁理士】 【氏名又は名称】杉村 暁秀 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2002−95523(P2002−95523A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月2日(2002.4.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−291630(P2000−291630) |
|