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【発明の名称】 |
棒状化粧料繰り出し容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】小浦 義樹 【氏名】東田 弘幸 【氏名】鬼沢 一郎 【氏名】柚原 幸知 |
【課題】一つの棒状化粧料繰り出し容器で、二種類の化粧料を使用できるようにして、その利便性を向上した棒状化粧料繰り出し容器を提供する。
【解決手段】螺旋溝23を内周面に有する筒状の容器本体21内側に、筒軸C方向に案内スリット33を有する案内筒31を回転自在に設け、案内筒31内側に、棒状化粧料41を保持する保持筒51を筒軸C方向に移動自在に設けるとともに、保持筒外周面に形成された凸部53を、案内筒の案内スリットを貫通して容器本体の螺旋溝に係合させて、容器本体と案内筒とを相対回転させることにより保持筒を案内スリットに案内させて筒軸C方向に上下移動させる。棒状化粧料は、前記相対回転の正転操作にて容器本体の上方に向かって突出する上部化粧料43と、上部化粧料の下端に直に接合された、異種の下部化粧料45とからなる。容器本体の下端には、逆転操作にて下部化粧料が突出する開口25を形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 螺旋溝を内周面に有する筒状の容器本体内側に、筒軸方向に案内スリットを有する案内筒を回転自在に設け、該案内筒内側に、棒状化粧料を保持する保持筒を筒軸方向に移動自在に設けるとともに、該保持筒外周面に形成された凸部を、案内筒の前記案内スリットを貫通して容器本体の前記螺旋溝に係合させて、容器本体と案内筒とを相対回転させることにより保持筒を案内スリットに案内させて筒軸方向に上下移動させるようにした棒状化粧料繰り出し容器において、前記棒状化粧料は、前記相対回転の正転操作にて容器本体の上方に向かって突出する上部化粧料と、該上部化粧料の下端に直に接合された、異種の下部化粧料とからなり、容器本体の下端には、逆転操作にて下部化粧料が突出する開口を形成したことを特徴とする棒状化粧料繰り出し容器。 【請求項2】 前記案内筒は保持筒の外周面を覆って上方に延在するとともに、その上端には着脱自在な閉塞キャップが設けられ、これら案内筒、閉塞キャップ、および保持筒が、該保持筒の下端から溶融状態で順次充填される上部・下部化粧料の成形型となることを特徴とする請求項1に記載の棒状化粧料繰り出し容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、棒状化粧料を常時は収納し、その使用時には容器の一部を回転することで突出させて用いることができる棒状化粧料繰り出し容器に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、唇に色をつける彩色用口紅には、固形化された一種類の棒状化粧料が使用され、この棒状化粧料は、外郭の一部が回転可能となった棒状化粧料繰り出し容器内に収納されている。そして、その使用時にはキャップを外して前記外郭の一部を回転することにより前記棒状化粧料を容器上端から突出させて、使用し終わったら反対に回転して前記棒状化粧料を容器内に収納するようになっている。 【0003】ところで、最近、メイクアップの幅を広げる目的で、彩色用口紅を唇につけた直後に、その上から艶出し(グロス)用の透明口紅に代表される補助口紅をブラシなどでつけるリップメイクがおこなわれている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この補助口紅は、彩色用口紅をつけた直後に使用される機会が多いにもかかわらず、前記彩色用口紅の棒状化粧料繰り出し容器とは別の容器に収納されていて、リップメイクの際に、逐一各々の容器を化粧入れから出し入れしなければならず手間や時間がかかり甚だその利便性は悪い。 【0005】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたもので、一つの棒状化粧料繰り出し容器で、二種類の化粧料を使用できるようにして、その利便性を向上した棒状化粧料繰り出し容器を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するために請求項1に示す発明は、螺旋溝を内周面に有する筒状の容器本体内側に、筒軸方向に案内スリットを有する案内筒を回転自在に設け、該案内筒内側に、棒状化粧料を保持する保持筒を筒軸方向に移動自在に設けるとともに、該保持筒外周面に形成された凸部を、案内筒の前記案内スリットを貫通して容器本体の前記螺旋溝に係合させて、容器本体と案内筒とを相対回転させることにより保持筒を案内スリットに案内させて筒軸方向に上下移動させるようにした棒状化粧料繰り出し容器において、前記棒状化粧料は、前記相対回転の正転操作にて容器本体の上方に向かって突出する上部化粧料と、該上部化粧料の下端に直に接合された、異種の下部化粧料とからなり、容器本体の下端には、逆転操作にて下部化粧料が突出する開口を形成したことを特徴とする。 【0007】上記発明に係る棒状化粧料繰り出し容器によれば、棒状化粧料の上部化粧料の下端には、これとは異種の下部化粧料が接合されていて、前記容器本体と案内筒との相対回転の正転操作によって、前記棒状化粧料を保持する保持筒を上方へ移動して、その上部化粧料を棒状化粧料繰り出し容器の上端から突出させて使用できるとともに、逆転操作によって下方へ移動して、同容器下端の開口から下部化粧料を突出させて使用することができる。したがい、一つの棒状化粧料繰り出し容器で、二種類の化粧料を使用することができる。また、下部化粧料は上部化粧料の下端に直に接合されて、一本の棒状化粧料状に一体化されているので、この下部化粧料用に別途収納空間を画成しなくて済み、容器構成を簡略化できる。 【0008】請求項2に示す発明は、請求項1に記載の棒状化粧料繰り出し容器において、前記案内筒は保持筒の外周面を覆って上方に延在するとともに、その上端には着脱自在な閉塞キャップが設けられ、これら案内筒、閉塞キャップ、および保持筒が、該保持筒の下端から溶融状態で順次充填される上部・下部化粧料の成形型となることを特徴とする。 【0009】上記発明に係る棒状化粧料繰り出し容器によれば、前記保持筒および案内筒内に、保持筒の下端から溶融状態の上部化粧料および下部化粧料を順次充填して固化させることで、前記保持筒から上方に突出して同保持筒と一体化した異種の化粧料からなる棒状化粧料を成形することができる。したがい、異種の棒状化粧料を成形する成形型を単一化できる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図1〜図6は本発明の棒状化粧料繰り出し容器の第1実施形態を示し、図1は、棒状化粧料としての棒状口紅の収納状態を一部拡大して示す同容器の縦断面図、図2は、一部要部を破断して示す同容器の分解斜視図、図3は、同容器の一構成部品たる案内筒の案内スリットを拡大して示す正面図、図4は、同容器に口紅を溶融直充填して成形している状態を示す同容器の縦断面図、図5は、棒状口紅を上昇限に上昇させた状態を示す同容器の縦断面図、図6は、棒状口紅を下降限に下降させた状態を示す同容器の縦断面図である。 【0011】図1に示すように、本第1実施形態の棒状化粧料繰り出し容器11は基本的には、螺旋溝23を内周面に有する筒状の容器本体21内側に、筒軸C方向に案内スリット33を有する案内筒31を回転自在に設け、該案内筒31内側に棒状口紅41を保持する保持筒51を筒軸C方向に移動自在に設けるとともに、該保持筒51外周面に形成された凸部53を、案内筒31の前記案内スリット33を貫通して容器本体21の前記螺旋溝23に係合させて、容器本体21と案内筒31とを相対回転させることにより保持筒51を案内スリット33に案内させて筒軸C方向に上下移動させるようになっている。そして、これに加えて、前記棒状口紅41は、前記相対回転の正転操作にて容器本体21の上方に向かって突出する上部口紅43と、該上部口紅43の下端に直に接合された、異種の下部口紅45とからなり、容器本体21の下端には、逆転操作にて下部口紅45が突出する開口25を形成して構成されている。 【0012】図1および図2に示すように、本第1実施形態は、上部と下部とが異種の口紅43、45で形成された棒状口紅41用の棒状化粧料繰り出し容器11であり、この棒状化粧料繰り出し容器11は、前記棒状口紅41を内側に保持する保持筒51と、該保持筒51を筒軸C方向に摺動自在に嵌挿する案内筒31と、該案内筒31の外側に相対回転自在に嵌合されてその内周面に螺旋溝23が形成される筒状の容器本体21とを備える。 【0013】保持筒51は所定長さの円筒体であり、その外周面の下部には前記螺旋溝23に係合するための円柱凸部53が周方向に2個突設されるとともに、これら円柱凸部53より下方の円筒55外径は、この部分が、後述する延長用案内筒61内に嵌挿される関係上、その内径に合わせて小径に形成されている。また、この保持筒51の内周面には、棒状口紅41を定着する棚部57が一体形成されている。 【0014】この保持筒51の内側に密着嵌合された棒状口紅41は、同保持筒51よりも長い円柱状に形成されていて、保持筒51から上方に大きく下方から小さく突出しており、これら突出部43a、45aの外径は近接する保持筒51の外径に倣ってその外径と同径に、それぞれ大径、小径に設定されている。この棒状口紅41は筒軸C方向の上下に二種類の口紅43、45が一体的に接合されてなり、その大部分は、上部のメイン口紅である彩色用口紅43で、その下端には下部口紅として少量のグロス用透明口紅45が接合されている。この二種類の口紅43、45の配分は、その消耗量や材料単価などを勘案して決定され、これら上・下部口紅43、45は後述する溶融直充填方法によって一体形成される。 【0015】案内筒31は、前記保持筒51およびこれに保持された棒状口紅41を収納するのに必要な長さを概ね有するとともに、その内径が、前記保持筒51の大径側52の外径とほぼ同径な円筒体として形成されている。そして、その収納状態にあっては、棒状口紅41の上端43bは案内筒上端35の開口と概ね面一で、同口紅41および保持筒51の下端45b、59は案内筒下端37の開口から少し突出している。但し、この案内筒下端37の開口には、この突出部の外周を覆う延長用案内筒61が嵌合されていて、その下端67の開口と突出部端たる口紅下端45bとは面一になっている。すなわち、収納状態にあっては、これら案内筒61および延長用案内筒61によって前記保持筒51および棒状口紅41はその全長が覆われている。 【0016】この延長用案内筒61は、外周に、前記案内筒外径と同径の円環状凸部63が一体形成された円筒体であり、上部の円筒65を前記案内筒下端37内側に、円環状凸部63が当接するまで差し込まれて取り付けられ、前記案内筒31とともに、その内側に保持筒51および棒状口紅41を上下摺動自在に収納する。尚、この延長用案内筒上端65の内周縁65aは面取りされているので、図5に示すように、延長用案内筒61から上方に飛び出した透明口紅45が、再び延長用案内筒61内に挿入される際には、滑らかに延長用案内筒61内に誘導される。 【0017】一方、図1および図2に示すように、案内筒51の側壁には、筒軸C方向にその中間から下端に亘って直線状に延びる一対の案内スリット33が互いに対向して形成され、これら案内スリット33には、それぞれ前記保持筒51外周の一対の円柱凸部53が貫通して外方に突出している。そして、これら円柱凸部53は、同スリット33内を上下に摺動自在であり、この案内によって保持筒51に保持された棒状口紅41は、案内筒31との相対回転を規制されつつ筒軸C方向に上下の相対移動可能となっている。 【0018】図3に示すように、この案内スリット33の幅は前記円柱凸部53の外径と概ね同寸法に設定されるが、このスリット33における筒軸C方向の下部には、スリット幅が若干狭く形成された一対の括れ部39が、互いの間を概ね前記円柱凸部53の外径分隔てて形成されている。この括れ部39は、前記円柱凸部53が通過する際に、前記相対移動に要する抵抗力が若干増える程度に突出形成され、この一対の括れ部39の間に円柱凸部53が嵌った状態33aにて、口紅41は図1に示す前記収納状態、すなわち棒状口紅41の上下端43b、45bが、案内筒上端35の開口および延長用案内筒下端67の開口とそれぞれ面一に収納された状態となる。 【0019】そして、図3および図5に示すように、この収納位置33aから案内スリット上端33bまでの円柱凸部53の移動ストローク分、案内筒上端35の開口から彩色用口紅43が突出可能であるとともに、図3および図6に示すように、前記収納位置33aから案内スリット下方にある延長用案内筒61の上端面69までの円柱凸部53の移動ストローク分、延長用案内筒下端67の開口から透明口紅45が突出可能となっている。 【0020】また、図1および図2に示すように、案内筒31外周面の筒軸C方向の中間部には、後述する案内筒押さえ71と係合して、容器本体21に組み付けられた案内筒31の、容器本体21との間の相対動作を規制する円環状凸部32が一体形成されている。 【0021】容器本体21は上下端が開口して、その内径が前記案内筒31外径とほぼ同径の円筒体であり、案内筒31の前記円環状凸部32から延長用案内筒61下端67に亘ってその外周を覆って相対回転自在に設けられる。この容器本体21の内周面には、前記案内スリット33の筒軸C方向の形成範囲に対応して、概ね容器本体21の全長に亘って螺旋溝23が形成される。 【0022】この螺旋溝23には、前記案内スリット33を通って外方に突出する、保持筒51の円柱凸部53の先端部が係合されていて、前記容器本体21と案内筒31とが筒軸中心の相対回転をすると、前記案内スリット33の形成範囲に亘って円柱凸部53が上下に移動するようになっている。 【0023】容器本体21の下端部22は、その内側に前記延長用案内筒61が嵌挿するように小径に形成され、この小径部22aの上端の円環状段部22bに、前記延長用案内筒61の円環状凸部63が係合して、延長用案内筒61およびこれと連結した案内筒31が容器本体21内に位置決めされる。 【0024】また、容器本体21の上端面27には、筒軸と同軸に円筒体状の案内筒押さえ71が固定されていて、この案内筒押さえ71の内側から上方に向かって突出する案内筒31と前記容器本体21との間の相対回転を許容しつつ、筒軸C方向の相対移動を規制するようになっている。 【0025】この案内筒押さえ71には、その下部外周に円環状鍔部73が一体形成されているとともに、同鍔部73よりも下方の円筒部77の内周面には、前記案内筒31の円環状凸部32と相対回転自在に嵌合する円環状溝75が形成される。そして、容器本体21の上端面27に、上から順に大径、小径と二段に形成された二段環状凹部29に、案内筒押さえ71の前記鍔部73およびその下方の前記円筒部77が嵌合接着されると同時に、その内周面の円環状溝75に、前記案内筒31の円環状凸部32が嵌合するようになっていて、前述した、案内筒31と容器本体21との間の相対動作の規制作用を奏する。 【0026】また、この案内筒押さえ71の内周面上端には円環状の振れ抑え72が内方に突出形成され、その内周面にて案内筒31の外周面を支持して案内筒31の筒径方向の振れを抑えている。 【0027】容器本体下端部22の外周には雄ねじ22cが形成され、これと螺合する雌ねじ83を備えた有蓋筒状の下端閉塞キャップ81が着脱自在に取り付けられる。また、前記案内筒押さえ71の外周面に、緩曲線にて形成された円環状凸部74には、図1に示すように、これと嵌合する円環状凹部93を内周に備えた上端閉塞キャップ91が着脱自在に取り付けられる。 【0028】かかる構成の本第1実施形態の棒状化粧料繰り出し容器11の組み付け、および同容器11にから繰り出される棒状口紅41の溶融直充填による成形は以下のようにしてなされる。まず、図1および図2に示すように、保持筒51の円柱凸部53を案内スリット33に挿入しつつ保持筒51を案内筒31内に嵌挿したら、同案内筒31の下端37に延長用案内筒61を取り付ける。そして、これら案内筒組み付け体を、容器本体21上端の開口26から挿入するとともに、その螺旋溝23に前記円柱凸部53の先端部を係合して、案内筒組み付け体と容器本体21を適宜相対回転させながら容器本体21内に前記案内筒組み付け体を押し込む。 【0029】そして、容器本体下端部22内周面の円環状段部22bと、延長用案内筒61の円環状凸部63とが当接するところまで案内筒組み付け体を押し込んだら、容器本体上端面27の二段環状凹部29に案内筒押さえ71を取り付けて接着しつつ、案内筒押さえ71内周面の円環状溝75に案内筒31の前記円環状凸部32を嵌合して、案内筒31と容器本体21とを相対回転可能、かつ筒軸C方向の相対移動不可能に組み付ける。 【0030】次いで、図4に示すように、案内筒31内の保持筒51を筒軸C方向下方の前記収納位置まで移動して、この状態にて案内筒上端35の開口に、有蓋筒状の閉塞キャップ101を液密に嵌着し前記開口を密閉する。そして、これら組み付けられた容器全体を図示のように上下逆さまにして、上方に位置する延長用案内筒61の開口から溶融状態の彩色用口紅43を、保持筒51内およびこれに連通する案内筒31内に、保持筒51の途中まで充填する。そして、そこから更に、溶融状態の透明口紅45を延長用案内筒61の開口が満ちるまで充填する。 【0031】充填後、冷風などを容器に当てて冷却固化させて、彩色用口紅43と透明口紅45とが一体化された棒状口紅41が成形される。この時、前記閉塞キャップ101、案内筒31、保持筒51、延長用案内筒61は、彩色用口紅43および透明口紅45の成形型として機能する。 【0032】前記口紅41が固化したら、案内筒31の開口の閉塞キャップ101を外して、代わりに、図1に示すように、前記上端閉塞キャップ91を被せるとともに、容器本体下端部22に前記下端閉塞キャップ81を嵌めて、繰り出し容器の組み付けおよび棒状口紅の成形の全工程が完了する。そして、商品名などの容器外装の装飾や包装を経て出荷される。 【0033】このように製造された棒状化粧料繰り出し容器11の彩色用口紅43を使用する場合には、まず図1に示す上端閉塞キャップ91を外して、一方の手で案内筒31の外側を持ち、他方の手で容器本体21を正転すると、案内筒31は容器本体21に対して相対的に回転されることになる。この時、案内スリット33に円柱凸部53が貫通して回転方向に係合されているため、保持筒51および口紅41も前記案内筒31と一体に、容器本体21に対して相対回転され、これと同時に円柱凸部53はこれが係合する螺旋溝23に沿って相対移動しつつ上方に持ち上げられる。その結果、口紅41は保持筒51とともに案内筒31内を上方に摺動して、図5のように彩色用口紅43の先端が案内筒上端35の開口から突出される。尚、前記口紅41が適宜量突出した状態で案内筒31と容器本体21とが相対回転しないように手で保持しておくことにより、口紅41の下降方向への戻りが阻止されるので、唇に口紅41を安定して押し付けて塗ることが可能となる。 【0034】彩色用口紅43をつけ終わったら、次いで透明口紅45をつけるのであるが、その際には、まず下端閉塞キャップ81を外す。そして、前記容器本体21を逆転することにより、円柱凸部53の先端部が螺旋溝23によって下方に降下され、これに伴い案内筒上端35から突出した彩色用口紅43は案内筒31内に降下される。棒状口紅41の収納位置近傍にて、円柱凸部53が図3に示す案内スリット33の括れ部39を通過するので、容器本体21の回転抵抗力が二回連続して大きくなるが、これに抗して回転を続けると図6のように容器本体下端部22の延長用案内筒下端67の開口から透明口紅45の先端が突出される。 【0035】この突出状態にて、唇に直接、若しくはブラシによって透明口紅45をつけてメークを終えたら、容器本体21を正転させて円柱凸部53を動かして、延長用案内筒61から突出した透明口紅45を収納する。そして、図3に示すように前記円柱凸部53が前記一対の括れ部39の間に嵌って、棒状口紅41は図1のような収納状態となる。尚、この収納位置に達する前には、一方の括れ部39のみ円柱凸部53が通過してその際一回だけ回転抵抗力が大きくなるので、この回転抵抗力の変化によって使用者は、棒状口紅41を視認しなくても、確実に収納位置に棒状口紅41を納めることができる。そして、最後に、棒状化粧料繰り出し容器11の上下に各々、上端・下端閉塞キャップ81、91を取り付けて終了する。 【0036】図7は、本発明の棒状化粧料繰り出し容器の第2実施形態を示し、その棒状口紅の収納状態を示す同容器の縦断面図である。尚、前記第1実施形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。 【0037】本第2実施形態の棒状化粧料繰り出し容器12は、容器本体下端部22に延長用案内筒61が取り付けられていない点で第1実施形態と相違する。 【0038】即ち、この実施形態では、保持筒51は、全長に亘って案内筒31内径と同径に形成されるとともに、収納状態にて容器本体21下端部22の開口25から若干突出するように形成されている。そして、同保持筒51は、案内筒31内周および容器本体21下端部22内周に案内されて、筒軸C方向に摺動自在に移動し、その下端54が、容器本体21下端22の開口25から出没されるようになっている。透明口紅45は、前記保持筒51の内側に、その下端54開口と面一に充填されている。このため、この透明口紅45はブラシなどですくい取って使用される。 【0039】以上、本発明に係る一実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すような変形が可能である。 (a)本実施形態においては、棒状化粧料として棒状の口紅への適用例を示したが、これに限るものではなく、これに代えて他の固形化粧料やまた固形糊(接着剤)などに適用してもよい。 (b)本第1実施形態においては、案内筒と延長用案内筒とを別体で形成したが、両者を一体化して一部材で形成してもよく、この場合には、部品点数を少なくできて、製造コストの削減が図れる。 【0040】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に示す発明によれば、一つの棒状化粧料繰り出し容器で、二種類の化粧料を使用することができるので、化粧入れからの化粧品の出し入れ回数を減らせて手間や時間をかけずに化粧ができて利便性に富む。また、上部・下部化粧料は一本の棒状化粧料状に一体化されているので、下部化粧料用の収納空間を画成しなくて済み、容器構成を簡略化できて、製造コストの削減が図れる。 【0041】請求項2に示す発明によれば、異種の棒状化粧料を成形する成形型を単一化できて複数の成形型を用いなくて済むので、棒状化粧料の製造工程の簡略化がおよび製造コストの削減が図れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001959 【氏名又は名称】株式会社資生堂 【識別番号】000160223 【氏名又は名称】吉田工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年9月11日(2000.9.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071283 【弁理士】 【氏名又は名称】一色 健輔 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−85154(P2002−85154A) |
| 【公開日】 |
平成14年3月26日(2002.3.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−275048(P2000−275048) |
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