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【発明の名称】 傘用カバー
【発明者】 【氏名】小俣 純一

【氏名】木嶋 純

【要約】 【課題】通常市販されている傘に、必要に応じてカバーを被せることによって炎天下における熱を確実に遮断することができる傘用カバーを提供すること。

【解決手段】傘の生地を覆うようにして張設される傘用カバーであって、発泡シートまたは気泡シートを含む断熱シートによって形成され、中心部に石突に嵌合させる孔を備え、周縁に露先に着脱自在に係合する係合部材を備えたことを特徴としている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 傘の生地を覆うようにして張設される傘用カバーであって、主体が発泡シートまたは気泡シートを含む断熱シートによって形成され、中心部に石突に嵌合させる孔を備え、周縁に露先に係合する係合部材を備えたことを特徴とする傘用カバー。
【請求項2】 前記断熱シートは、前記傘の生地と接触する面とは反対面に金属膜を形成してなることを特徴とする請求項1記載の傘用カバー。
【請求項3】 前記断熱シートは、前記傘の生地と接触する面に補強層を形成してなることを特徴とする請求項2記載の傘用カバー。
【請求項4】 前記係合部材は、少なくとも伸縮自在な紐を含む構成であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の傘用カバー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は傘用カバーに関するもので、詳しくは、炎天下における熱を遮るための傘用カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】炎天下においてゴルフ,釣り等を行なう場合には、日傘が使用されている。しかしながら、このような傘は、直射日光を防ぐことはできるものの、熱を防ぐことはできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、通常市販されている傘に、必要に応じてカバーをつけることによって炎天下における熱を確実に遮断することができる傘用カバーを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1の傘用カバーは、傘の生地を覆うようにして張設される傘用カバーであって、発泡シートまたは気泡シートを含む断熱シートによって形成され、中心部に石突に嵌合させる孔を備え、周縁に露先に着脱自在に係合する係合部材を備えたことを特徴としている。
【0005】この発明の傘用カバーによれば、傘とは別に保管しておき、通常においては傘のみを使用し、炎天下においては、そのカバーにおける中心部の孔を傘の石突に嵌合させ、係合部材を露先に係合させることによって傘に被せる。したがって、必要なときのみカバーを持ち出せばよく、使用する際の傘への取り付けが容易であるばかりでなく、構造も極めて単純で安価であり、さらに発泡シートまたは気泡シートを含む断熱シートによって形成されているため確実に熱を遮断することができ、軽量であるため持ち運びも容易である。また、ゴルフ場等ではゴルフボールが当たっても緩衝性があることから安全である。
【0006】本発明に係る請求項2の傘用カバーは、請求項1の発明において、前記断熱シートは、前記傘の生地と接触する面とは反対側の面に金属膜を形成してなることを特徴としている。
【0007】この発明の傘用カバーによれば、傘の生地と接触する面とは反対側の面に金属膜を形成しているため、日光の反射効率が良く、断熱効果がより高くなるばかりでなく、反射によって人の存在が容易に確認されるため、ゴルフ場等においては安全に寄与する。
【0008】本発明に係る請求項3の傘用カバーは、請求項2の発明において、前記断熱シートは、前記傘の生地と接触する面に補強層を形成してなることを特徴としている。
【0009】この発明の傘用カバーによれば、直射日光を反射するとともに、熱を遮断することができる。さらに、熱可塑性樹脂からなる補強層が他方の面に存在することで縫製した際の孔が拡がることがなく、引き裂き強度も向上し、また耐久性が向上する。
【0010】本発明に係る請求項4の傘用カバーは、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記係合部材は、少なくとも伸縮自在な紐を含む構成であることを特徴としている。
【0011】この発明の傘用カバーによれば、紐が伸縮するため、係合部材の係合,取り外しが容易になるばかりでなく、主体の大きさよりも大きな傘にも適用できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る傘用カバーの一実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0013】図1は本発明に係る傘用カバーを通常の傘に取付ける状態を示した斜視図,図2は本発明に係る傘用カバーを通常の傘に取付けた状態を示した斜視図,図3は本発明に係る傘用カバーの主体の構成を示した拡大部分斜視図である。
【0014】この傘用カバー1では、主体2が発泡シートまたは気泡シートを含む断熱シートによって形成されており、該主体2は略3角形の片を互いに縫製して多角形状に形成されている。そして、主体2の中心には孔3が形成され、周縁の各角部には係合部材4が配設されている。孔3は金属製,硬質合成樹脂等のリングを縫着,接着,嵌着等によって補強されている。また、係合部材4は伸縮自在な紐5を含む構成であって、該紐5は主体2に縫い付けられた取り付けリング6によって主体2に取り付けられ、該紐5には傘10の露先12に係合させる係合リング7が取り付けられている。上記伸縮自在な紐5としては、例えばゴム紐,輪ゴム等のゴム製の紐が挙げられる。
【0015】このように構成された傘用カバー1は、使用しない場合には、折り畳んで保管され、使用に際して主体2を拡げ、孔3を傘10の石突11に嵌合させ、係合部材4の係合リング7を傘10の露先12に嵌合させて、図2に示したように、傘10の上面に被せる。なお、傘用カバー1は、図2に示したように、傘10の生地13の大部分を覆うものばかりでなく、例えば生地13の半分程度を覆うものであっても構わない。
【0016】主体2を構成する断熱シートとしては、発泡シート又は気泡シート、さらにそれらの少なくとも片面に金属膜を形成してなるものが挙げられる。
【0017】前記した発泡シート又は気泡シートを構成する基材樹脂としては、熱可塑性樹脂が挙げられる。中でも傘用カバー1は折りたたむことから柔軟性及び耐折性に優れたポリオレフィン系樹脂が好ましい。前記したポリオレフィン系樹脂としては、オレフィンの単独重合体、オレフィン同士の共重合体(ランダム共重合体、ブロック共重合体等)、オレフィン単位成分を50重量%以上含有するオレフィンと他のモノマーとの共重合体(ランダム共重合体、ブロック共重合体等)、上記単独重合体及び上記共重合体から選ばれた2以上の混合物、上記単独重合体及び上記共重合体の少なくとも1種と、それらとは異なる熱可塑性樹脂又は/及び熱可塑性エラストマーとの混合物であって混合物中のオレフィン単位成分割合が50重量%以上のもの、或いは上記混合物と酸化防止剤、滑剤、紫外線吸収剤、難燃剤、耐電防止剤、抗菌剤、充填剤等の樹脂添加剤との混合物であって混合物中のオレフィン単位成分割合が50重量%以上のもの、上記単独重合体または上記共重合体50重量%以上と、酸化防止剤、滑剤、紫外線吸収剤、難燃剤、耐電防止剤、抗菌剤、充填剤等の樹脂添加剤50重量%以下との混合物等が包含される。
【0018】前記したポリオレフィン系樹脂としては、具体的には、例えば、低密度ポリエチレン樹脂、超低密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、エチレン−プロピレンランダム共重合体樹脂、エチレン−プロピレンブロック共重合体樹脂、エチレン−ブテンランダム共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−メタクリレート共重合体樹脂、プロピレン重合体樹脂、プロピレン−エチレンランダム共重合体樹脂、プロピレン−ブテンランダム共重合体樹脂、プロピレン−エチレンブロック共重合体樹脂、プロピレン−エチレン−ブテン三元共重合体樹脂、エチレン、プロピレン、ブテン等のオレフィンと共重合可能なビニルモノマーとの共重合体樹脂等が挙げられる。
【0019】断熱シートに関しては、使用される目的、用途との関係において断熱性の他に柔軟性を有することが要求されることから、本発明の主体2に採用される発泡シートの場合、見かけ密度は180g/L以下であることが好ましく、断熱性の点から15g/L〜180g/Lであることが好ましく、断熱性と引張った際に破れ難い点から30g/L〜90g/Lであることが好ましく、厚みは0.05〜5mmが好ましく、縫製する際の取扱いの点から0.07〜3mmがより好ましい。また、気泡シートの場合は、凸部8を含めた厚みは0.05〜7mmが好ましく、0.07〜5mmがより好ましい。そのような見かけ密度と厚みを持つ発泡シート又はそのような厚みを持つ気泡シートを含む断熱シートは断熱性が特に優れているので、断熱シートとして使用した場合、直射日光の熱を防ぐことができるため好ましい。
【0020】主体2の断熱シートとしての発泡シートは、前記したポリオレフィン系樹脂の中でもコスト等経済性に優れる上、高発泡化が容易であることからポリエチレン系樹脂を基材樹脂とすることが好ましく、柔軟性に優れた発泡シートが容易に得られることから基材樹脂の密度が935g/L以下、特にその中でも密度が880g/L〜930g/Lの基材樹脂を使用することが好ましい。なお、本発明においてポリエチレン系樹脂とは、次のf)乃至i)のいずれかに該当するものを意味する。f)エチレンの単独重合体、g)エチレン成分と他のモノマー成分とからなる共重合体であってかつエチレン成分比率が50重量%以上の共重合体、h)上記f)、およびg)の群から選ばれた2以上の混合物、i)上記f)またはg)またはh)と、f)ないしh)のいずれとも異なる熱可塑性樹脂、合成ゴム、天然ゴム、および熱可塑性エラストマーの群から選ばれた1または2以上の重合体との混合物であってかつ混合物中のエチレン成分割合が50重量%以上のもの。
【0021】発泡シートは、通常行われている下記の方法で製造される。即ち、熱可塑性樹脂を押出機中で溶融させると共に物理発泡剤および必要に応じて気泡調節剤等の添加剤を溶融樹脂中に混合して高圧下で溶融混練物を形成し、その溶融混練物を押出機先端に位置する環状ダイスやTダイス等のダイスから低圧下に押出して発泡させてシート化する方法(押出発泡方法)により製造することができる。
【0022】また、熱可塑性樹脂を押出機中で溶融させると共に熱分解型発泡剤および必要に応じて架橋剤や架橋助剤等の添加剤を溶融樹脂中に混合して高圧下で溶融混練物を形成し、その溶融混練物を押出機先端に位置する環状ダイスやTダイス等のダイスから低圧下に押出して実質的に無架橋の状態、かつ実質的に無発泡の状態のシートを製造し、このシートを架橋後または架橋と同時に熱分解型発泡剤の分解温度以上の温度に加熱して発泡剤を分解させることにより発泡させてシート化する方法(常圧架橋発泡方法)により製造することができる。
【0023】主体2を構成する断熱シートとしての発泡シートは、これらの方法に限られず他の方法で製造することもできるが、上記押出発泡方法を採用して製造することが好ましい。押出発泡方法は、熱可塑性樹脂に架橋構造を導入しなくても容易に発泡シートを製造することができるので架橋工程を省略できるし、また発泡シートの生産性も高いので好ましい。
【0024】主体2を構成する断熱シートとしての気泡シートは、図3(a)に示したように、表面に多数のドーム状凸部8を形成したフィルムAと平らなフィルムBとを互いに接着して両フィルムA,B間に多数の独立空気室を備えた構成とすることができる。断熱性を高める上では、図3(b)に示したように、凸部8にフィルムCを重ね合わせて接着してさらに空気室を形成することが好ましい。この気泡シートにおいて、その凸部8の形状は特に制約されず、円柱、多角柱、円錐、多角錐、円錐台、多角錐台、半球等の各種の形状が包含される。気泡シートの各凸部8の底面積は10〜1300mm、好ましくは20〜1000mmである。各凸部8間の距離は1〜40mm、好ましくは1.5〜30mmである。凸部8の配列形状は特に制約されないが、その気泡シートの長手方向においては直線的に配列され、その長手方向とは直角方向(幅方向)には千鳥状に配列されているものか、またその逆に配列されているものが好ましい。
【0025】気泡シートを構成するフィルムA、B及びCの厚さは10〜350μm、好ましくは15〜150μm、更に好ましくは25〜65μmである。また、気泡シートの坪量は、30〜600g/mの範囲が適切であり、好ましくは30〜120g/m、より好ましくは30〜90g/mである。気泡シートの好ましい構造については、例えば、実開平4−83740号公報、特開昭64−11827号公報、特開平7−148873号公報等に記載されている。
【0026】気泡シートを製造するには、例えば、平らな熱可塑性樹脂フィルムを軟化状態でエンボスロール(成形ロール)に送り、先ずその表面に凸部8を形成する。この場合、成形ロールの温度を30〜100℃とする。次に、成形ロール上において、この表面に凸部8を有するフィルムの裏面上に熱可塑性樹脂フィルムを軟化状態で重ね、その上から弾力性ロール、例えば、シリコーンゴムロールで押圧する。これによって所望の気泡シートを得ることができる。
【0027】本発明の傘用カバー1における断熱シートは、傘10の生地13と接触する面とは反対側の面(外側の面)に金属膜を形成してなることが好ましい。つまり、傘10に被せた傘用カバー1の表側に金属膜を形成したことで、直射日光を反射するため断熱性が一層高まる。さらに、補強層を含むことで引張った際、破け難くなる。上記した傘用カバー1における断熱シートの構成としては、例えば、1)金属膜,補強層,発泡シートまたは気泡シートの順で積層した構成、2)金属膜,発泡シートまたは気泡シート,補強層の順で積層した構成、3)金属膜,補強層,発泡シートまたは気泡シート,補強層の順で積層した構成、4)金属膜,発泡シートまたは気泡シート,金属膜の順で積層した構成、5)金属膜,補強層,発泡シートまたは気泡シート,補強層,金属膜の順で積層した構成、6)金属膜,発泡シートまたは気泡シート,補強層,金属膜の順で積層した構成、7)金属膜,補強層,発泡シートまたは気泡シート,金属膜の順で積層した構成が挙げられる。上記の中でも構成がシンプルで縫製の際の孔3が拡がることがなく、引き裂き強度も向上することから2)の金属膜,発泡シートまたは気泡シート,補強層の順で積層した構成が好ましい。
【0028】補強層は、傘10の生地13と接触する面とは反対面に金属膜の反射性を大きく阻害しない範囲で金属膜の上に設けることができる。場合によっては、補強層を傘10の生地13と接触する面とは反対面にのみ設けることができる。
【0029】上記した金属膜の金属としては、銀,アルミニウムが挙げられる。上記の中でも経済性の点でアルミニウムが好ましい。上記した金属膜を形成してなる形態としては、例えば、熱可塑性樹脂層に金属を蒸着してなるもの,金属箔のみのもの,金属箔を熱可塑性樹脂層に積層してなるものが挙げられる。中でも、強度と取扱いの点から熱可塑性樹脂層に金属を蒸着してなるもの,金属箔を熱可塑性樹脂層に積層してなるもなが好ましい。
【0030】前記した金属膜を形成してなるものにおいて用いられる熱可塑性樹脂層の熱可塑性樹脂としては、例えば、発泡シートまたは気泡シートのポリオレフィン系樹脂として例示されたものと同様なポリオレフィン系樹脂、その他ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等の芳香族ポリエステル系樹脂等が挙げられる。金属膜を形成してなるものにおいて用いられる熱可塑性樹脂層の熱可塑性樹脂としては、全体の価格などのコストを考慮して一般的には、ポリオレフィン系樹脂及び芳香族ポリエステル系樹脂が使用される。中でも金属を熱可塑性樹脂層に蒸着する場合、より高い耐熱性の点からアルミ蒸着しやすい芳香族ポリエステル系樹脂が好ましい。また、金属箔を熱可塑性樹脂層に積層する場合、より高い柔軟性と加工性の点からポリオレフィン系樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂層は、所望に応じて商品名、商標あるいは商品の表示などを印刷したりすることができる。この場合、印刷面を金属膜側となるように内側とすることが摩擦により印刷が消えたり、色が他のものに付着することがないことから好ましい。また、熱可塑性樹脂層は通常厚さ3μm〜100μmのものが使用される。この場合の熱可塑性樹脂層の熱可塑性樹脂としては、耐熱性と柔軟性の点から芳香族ポリエステル系樹脂またはポリオレフィン系樹脂が好ましい。
【0031】上記した補強層の形態としては、例えば傘用カバー1が引き裂かれ難くする点からフィルム,織布,不織布等が挙げられる。中でも引き裂き強度がより高いことと、熱変形による寸法安定性の点から織布が好ましく、さらに嵩張らない点からフラットヤーンクロスが好ましい。さらに、加工性の点から基材が熱可塑性樹脂であるものが好ましい。前記した熱可塑性樹脂の中でも柔軟性および耐折性に優れたポリオレフィン系樹脂が好ましい。そして、補強層は、通常50μm〜300μmの厚さものが使用される。
【0032】本発明における係合部材4は、少なくとも伸縮自在な紐5を含んだ構成であって、該係合部材4は前記主体2の周縁に取り付けられていることが好ましい。このようにすると、係合部材4の係合,取り外しが容易になるばかりでなく、主体2の大きさよりも大きな傘10にも適用できる。係合部材4の構成として例えば、伸縮自在な紐5と係合リング7からなる構成,伸縮自在な紐5のみからなる構成,取り付けリング6と伸縮自在な紐5と係合リング7とからなる構成が挙げられる。上記の中でも耐久性の点から取り付けリング6と伸縮自在な紐5と係合リング7とからなる構成が好ましい。上記した伸縮自在な紐5としては、ゴムが挙げられる。また上記したリング6,7としては金属製,樹脂製が挙げられる。なお、伸縮自在な紐5または取り付けリング6を主体2に取り付ける際は縫製によって取り付けられる。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
【0034】
【実施例1】断熱シートの態様として、特に図示しないが、金属膜としてアルミ蒸着した厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム層、アンカーコート層(接着層),発泡シートとして低密度ポリエチレン樹脂を基材樹脂とする厚さ1mm、見かけ密度0.038g/cmの発泡シート層,補強層として高密度ポリエチレン樹脂を基材樹脂とする厚さ160μmのフラットヤーンクロス層を順に積層してなる断熱シートを、図1および図2に示したように、傘10の生地13と相似形に縫製して、中心部を通る直線上の一方の周縁と他方の周縁との最大長さが1200mmの主体2とし、係合部材4として、金属製のリングと輪ゴムと金属製のリングとからなるものを使用し、金属製のリングを主体2の周縁に縫製によって取り付けて、傘用カバー1を作製した。得られた傘用カバー1を傘10の石突11を通り、一方の露先12から他方の露先12までの最大長さが1400mmの傘10に取り付けた。その結果、傘用カバー1を取り付ける前と比べて、明らかに日光の熱を防ぐことができた。
【0035】
【実施例2】断熱シートの態様として、特に図示しないが、金属膜としてアルミ蒸着した厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム層、アンカーコート層(接着層)、気泡シートとして厚さ25μmの低密度ポリエチレン樹脂フィルムからなる上層シートと多数の凸部8を有する平坦部厚みが35μm、凸部8の厚みが10μmの低密度ポリエチレン樹脂フィルムからなる中間層シートと平らな上層シートと同様の組成を有する厚み25μmの低密度ポリエチレン樹脂フィルムからなる下層シートとを順に接合させ、高さH:3.3mm、直径L:10mm、凸部8間最大距離12mmの多数の凸部8からなる独立気泡室を有する坪量75g/mの気泡シート層、補強層として高密度ポリエチレン樹脂を基材樹脂とする厚さ160μmのフラットヤーンクロス層が順に積層された断熱シートからなり、図1および図2のように、傘10の生地13と相似形に縫製して、中心部を通る直線上の一方の周縁と他方の周縁との最大長さが1200mmの傘用カバー1の主体2とし、係合部材4として、輪ゴムからなるものを使用し、主体2の周縁に縫製によって取り付けられている傘用カバー1を作製した。そして、この傘用カバー1を実施例1と同様に、傘10に取り付けた。その結果、傘用カバー1を取り付ける前に比べて、明らかに日光の熱を防ぐことができた。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る請求項1の傘用カバーによれば、傘とは別に保管しておき、通常においては傘のみを使用し、炎天下においては、そのカバーにおける中心部の孔を傘の石突に嵌合させ、係合部材を露先に係合させることによって傘に被せる。したがって、必要なときのみカバーを持ち出せばよく、使用する際の傘への取り付けが容易であるばかりでなく、構造も極めて単純で安価であり、さらに発泡シートまたは気泡シートを含む断熱シートによって形成されているため、確実に熱を遮断することができ、軽量であるため持ち運びが容易である。また、ゴルフ場等ではゴルフボールが当たっても緩衝性があることから安全である。また、本発明に係る請求項2の傘用カバーによれば、傘の生地と接触する面とは反対側の面に金属膜を形成してなるため、日光の反射効率が良く、断熱効果がより高くなるばかりでなく、反射によって人の存在が容易に確認されるため、ゴルフ場等においては安全に寄与する。さらにまた、本発明に係る請求項3の傘用カバーによれば、直射日光を反射するとともに、熱の遮断することができる。さらに、補強層が傘の生地と接触する面に存在することで縫製した際の孔が拡がることがなく、引き裂き強度も向上し、耐久性が向上する。さらにまた、本発明に係る請求項4の傘用カバーによれば、紐が伸縮するため、係合部材の係合,取り外しが容易になるばかりでなく、主体の大きさよりも大きな傘にも適用できる。
【出願人】 【識別番号】000131810
【氏名又は名称】株式会社ジエイエスピー
【出願日】 平成13年3月5日(2001.3.5)
【代理人】 【識別番号】100094547
【弁理士】
【氏名又は名称】岩根 正敏
【公開番号】 特開2002−253314(P2002−253314A)
【公開日】 平成14年9月10日(2002.9.10)
【出願番号】 特願2001−59921(P2001−59921)