| 【発明の名称】 |
腕時計 |
| 【発明者】 |
【氏名】金子 浩
【氏名】菅野 伸一
【氏名】望月 孝洋
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| 【要約】 |
【課題】曲げや捩じれなどの外力が加わっても、十分な強度および気密性を確保できる。
【解決手段】可撓性を有する軟質合成樹脂からなるバンド1の上面にこれよりも硬質の上面部材3をモジュール収納孔2の上側を覆った状態で配置し、バンド1の下面にこれよりも硬質の裏蓋4をモジュール収納孔2の下側を覆った状態で配置し、この状態で裏蓋4のねじ挿通孔18にねじ5を挿入して上面部材3の取付ボス14のねじ穴15に螺入させることにより、上面部材3と裏蓋4とをねじ5で締結した。従って、バンド1を上面部材3と裏蓋4とで確実かつ強固に挟持させることができ、このためバンド1のモジュール収納孔2の付近に曲げや捩じれなどの外力が加わっても、バンド1よりも硬質の上面部材3と裏蓋4とによって、十分な強度を確保することができると共に、モジュール収納孔2の気密性をも確保することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】モジュール収納孔が形成された合成樹脂製のバンドと、このバンドの上面に配置され、前記モジュール収納孔の上側を覆う前記バンドよりも硬質の上面部材と、前記バンドの下面に配置され、前記モジュール収納孔の下側を覆う前記バンドよりも硬質の裏蓋とを備え、前記上面部材と前記裏蓋とを締結することにより、前記バンドを前記上面部材と前記裏蓋とで挟持したことを特徴とする腕時計。 【請求項2】前記上面部材の下面には、ねじ穴を有する取付部が前記バンドの下面側に向けて突出形成され、前記裏蓋には、ねじが挿入するねじ挿通孔が前記取付部に対応して設けられ、前記裏蓋の下側から前記ねじが前記ねじ挿通孔を通して前記取付部の前記ねじ穴に螺着することにより、前記上面部材と前記裏蓋とを締結することを特徴とする請求項1に記載の腕時計。 【請求項3】前記上面部材の下面には、かしめ部が前記バンドの下面側に向けて突出形成され、前記裏蓋には、前記かしめ部が挿入する挿通孔が設けられ、前記かしめ部を前記裏蓋の前記挿通孔に挿入させてかしめることにより、前記上面部材と前記裏蓋とを締結することを特徴とする請求項1に記載の腕時計。 【請求項4】モジュール収納孔が形成された合成樹脂製のバンドと、このバンドの上面に固着されて前記モジュール収納孔の上側を覆う前記バンドよりも硬質の上面部材と、前記バンドの下面に固着されて前記モジュール収納孔の下側を覆う前記バンドよりも硬質の裏蓋とを備えたことを特徴とする腕時計。 【請求項5】前記バンドと前記上面部材との接合面の一方には、前記モジュール収納孔の外周側を囲む凹溝が設けられ、前記接合面の他方には、前記凹溝に挿入する凸部が設けられていることを特徴とする請求項1または4に記載の腕時計。 【請求項6】前記バンドと前記裏蓋との接合面の少なくとも一方には、前記モジュール収納孔の外周側を囲む凸部が設けられていることを特徴とする請求項1または4に記載の腕時計。 【請求項7】前記裏蓋の外周縁には、前記バンドの上面側に向けて折り曲げられた突起部が設けられ、前記バンドの下面には、前記突起部が嵌合する凹溝が設けられていることを特徴とする請求項1または4に記載の腕時計。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、腕時計に関し、更に詳しくは時計バンド一体型の腕時計に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、腕時計においては、小型化および薄型化が要望され、これに伴って時計ケースと時計バンドとを一体に形成した時計バンド一体型のものが開発されている。この種の腕時計としては、可撓性を有する合成樹脂製の上面シートと、可撓性を有する合成樹脂製の下面シートとを重ね合わせ、これらの間に時計モジュールを挟み付け、この状態で上面シートと下面シートとを接合させた構造のものがある。この場合、上面シートと下面シートとは、それぞれバンド部と時計モジュールを収納するモジュール収納凹部とからなり、上面シートのモジュール収納凹部には、時計モジュールの表示部が外部から見える透明な窓部が設けられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような腕時計では、可撓性を有する合成樹脂製の上面シートと可撓性を有する合成樹脂製の下面シートとを重ね合わせて接合させた構造であるから、十分な強度が得られず、曲げや捩じれなどの外力が時計モジュール付近に加わると、時計モジュールが破壊されたり、モジュール収納凹部が気密不良を起したりする懸念がある。この発明の課題は、曲げや捩じれなどの外力が加わっても、十分な強度および気密性を確保できるようにすることである。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の腕時計は、モジュール収納孔が形成された合成樹脂製のバンドと、このバンドの上面に配置され、前記モジュール収納孔の上側を覆う前記バンドよりも硬質の上面部材と、前記バンドの下面に配置され、前記モジュール収納孔の下側を覆う前記バンドよりも硬質の裏蓋とを備え、前記上面部材と前記裏蓋とを締結することにより、前記バンドを前記上面部材と前記裏蓋とで挟持したことを特徴とする。この発明によれば、合成樹脂製のバンドの上面にこれよりも硬質の上面部材をモジュール収納孔の上側を覆って配置し、バンドの下面にこれよりも硬質の裏蓋をモジュール収納孔の下側を覆って配置し、これら上面部材と裏蓋とを締結してバンドを上面部材と裏蓋とで挟持したので、バンドのモジュール収納孔付近に曲げや捩じれなどの外力が加わっても、バンドよりも硬質の上面部材と裏蓋とによって十分な強度および気密性を確保することができる。 【0005】この場合、請求項2に記載のごとく、前記上面部材の下面には、ねじ穴を有する取付部が前記バンドの下面側に向けて突出形成され、前記裏蓋には、ねじが挿入するねじ挿通孔が前記取付部に対応して設けられ、前記裏蓋の下側から前記ねじが前記ねじ挿通孔を通して前記取付部の前記ねじ穴に螺着することにより、前記上面部材と前記裏蓋とを締結する構造であれば、上面部材と裏蓋との間にバンドを確実かつ強固に挟持することができるほか、ねじを取り外すことにより容易に分解することもできる。また、請求項3に記載のごとく、前記上面部材の下面には、かしめ部が前記バンドの下面側に向けて突出形成され、前記裏蓋には、前記かしめ部が挿入する挿通孔が設けられ、前記かしめ部を前記裏蓋の前記挿通孔に挿入させてかしめることにより、前記上面部材と前記裏蓋とを締結する構造であれば、上面部材と裏蓋との間にバンドを確実かつ強固に挟持することができる。 【0006】また、請求項4に記載の発明の腕時計は、モジュール収納孔が形成された合成樹脂製のバンドと、このバンドの上面に固着されて前記モジュール収納孔の上側を覆う前記バンドよりも硬質の上面部材と、前記バンドの下面に固着されて前記モジュール収納孔の下側を覆う前記バンドよりも硬質の裏蓋とを備えたことを特徴とする。この発明によれば、合成樹脂製のバンドの上面にこれよりも硬質の上面部材をモジュール収納孔の上側を覆って固着し、バンドの下面にこれよりも硬質の裏蓋をモジュール収納孔の下側を覆って固着したので、バンドのモジュール収納孔付近に曲げや捩じれなどの外力が加わっても、バンドに固着されかつバンドよりも硬質の上面部材と裏蓋とにより、十分な強度および気密性を確保することができる。 【0007】この場合、請求項5に記載のごとく、前記バンドと前記上面部材との接合面の一方には、前記モジュール収納孔の外周側を囲む凹溝が設けられ、前記接合面の他方には、前記凹溝に挿入する凸部が設けられていることにより、凹溝に凸部が挿入することでバンドに対す上面部材の位置決めができると共に、バンドに上面部材を取り付けるときに、凸部と凹溝との一方が圧縮されることで高い気密性が確保できる。また、請求項6に記載のごとく、前記バンドと前記裏蓋との接合面の少なくとも一方には、前記モジュール収納孔の外周側を囲む凸部が設けられていることにより、バンドに裏蓋を取り付けるときに、凸部が圧縮されるか、または凸部が食い込むことで高い気密性が確保できる。さらに、請求項7に記載のごとく、前記裏蓋の外周縁には、前記バンドの上面側に向けて折り曲げられた突起部が設けられ、前記バンドの下面には、前記突起部が嵌合する凹溝が設けられていることにより、裏蓋の突起部がバンドの凹溝に挿入することで、バンドに対す裏蓋の位置決めができる。 【0008】 【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図1〜図7を参照して、この発明を電子腕時計に適用した第1実施形態について説明する。図1はこの発明の電子腕時計の外観正面図、図2はその側面図、図3はその裏面図、図4は図1のA−A矢視の拡大断面図、図5は図1のB−B矢視の拡大断面図、図6は図1のC−C矢視の拡大断面図、図7は図6の分解図である。この電子腕時計は、モジュール収納孔2が形成されたバンド1と、このバンド1の上面にモジュール収納孔2の上側を覆って配置された上面部材3と、バンドの下面にモジュール収納孔2の下側を覆って配置された裏蓋4と、上面部材3と裏蓋4とを締結するねじ5と、バンド1のモジュール収納孔2内に配置される時計モジュール6とを備えている。 【0009】バンド1は、ポリウレタン樹脂などの可撓性を有する合成樹脂からなり、そのほぼ中間部分に矩形状のモジュール収納孔2が上下に貫通して形成されている。このバンド1の12時側の先端部には、6時側のバンド1の先端側を係脱可能に係止する尾錠7が取り付けられており、この12時側のバンド1の中間部分には、6時側のバンド1の先端が挿脱可能に挿入する遊環8がスライド可能に取り付けられている。また、6時側のバンド1には、尾錠7のツク棒7aが挿入する係止孔9がほぼ中間部分から先端側に亘って等間隔で設けられている。なお、尾錠7はポリアセタール樹脂などの硬質合成樹脂またはステンレスなどの金属からなっており、遊環8はポリウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなっている。 【0010】上面部材3は、図4〜図7に示すように、枠状のベゼル部10と、このベゼル部10に装着された透明板11とからなり、ベゼル部10がバンド1の上面におけるモジュール収納孔2の外周部に形成された装着凹部12に配置され、透明板11がモジュール収納孔2の上側を覆った状態でベゼル部10に装着されるように構成されている。この場合、ベゼル部10は、バンド1よりも硬質の材料、例えばABS樹脂などの硬質合成樹脂、またはステンレスなどの金属からなっている。また、透明板11は、アクリル樹脂などの透明な合成樹脂まはた透明な無機ガラスからなり、モジュール収納孔2内に収納された時計モジュール6が外部から見えるように構成されている。 【0011】ところで、ベゼル部10の四隅における各下面には、図5〜図7に示すように、バンド1の装着凹部12の四隅に形成された各貫通孔13内にそれぞれ挿入する取付ボス14が下側に向けて突出して形成されており、これら取付ボス14の中心部には、その下端面からねじ穴15がそれぞれ形成されている。また、ベゼル部10の下面には、図4および図7に示すように、凹溝16がモジュール収納孔2の外周側を囲むように連続して形成されている。この場合、バンド1の装着凹部12には、凹溝16に嵌合する凸部17が凹溝16と同様に連続して形成されている。この凸部17は、凹溝16の深さよりも少し高く形成され、ベゼル部10がバンド1の装着凹部12に取り付けられるときに、圧縮されるように構成されている。 【0012】一方、裏蓋4は、バンド1よりも硬質の材料、例えばステンレスなどの金属からなり、モジュール収納孔2に対応する部分に凹部が形成されたほぼ平板状に形成されている。この裏蓋4の四隅には、ねじ5が挿入するねじ挿通孔18がバンド1の貫通孔13に対応して形成されている。また、この裏蓋4の外周縁には、バンド1の上面側に向けて折り曲げられた突起部19が連続して設けられており、これに対応するバンド1の下面には、突起部19が嵌合する凹溝20が突起部19と同様に連続して設けられている。さらに、裏蓋4の周縁部分の平坦部に対応するバンド1の下面には、図7に示すように、凸部21がモジュール収納孔2の外周側を囲むように連続して設けられている。 【0013】ねじ5は、バンド1の上面側の装着凹部12に上面部材3のベゼル部10が装着され、このベゼル部10の取付ボス14がバンド1の貫通孔13に挿入された状態で、バンド1の下面に配置された裏蓋4のねじ挿通孔18にその下側から挿入された上、取付ボス14のねじ穴15に螺入して締め付けられることにより、上面部材3と裏蓋4とを締結して上面部材3と裏蓋4との間にバンド1を挟み付ける。なお、時計モジュール6は、時刻などの情報を表示するために必要な各種の電子部品を備え、アナログ表示機能とデジタル表示機能との少なくとも一方の表示機能を有するように構成されている。 【0014】このような電子腕時計を組み立てる場合には、予め、ベゼル部10に透明板11を装着して上面部材3を構成し、この上面部材3のベゼル部10をバンド1の上面の装着凹部12に配置する。このときには、ベゼル部10の下面に設けられた各取付ボス14をバンド1の各貫通孔13に挿入すると共に、ベゼル部10の下面に設けられた凹溝16に装着凹部12上の凸部17を挿入させる。これにより、上面部材3がバンド1のモジュール収納孔2の上側を覆った状態でバンド1の上面側の所定個所に位置決めされる。 【0015】そして、バンド1のモジュール収納孔2内に時計モジュール6を収納し、バンド1の下面に裏蓋4を配置する。このときには、裏蓋4の周縁部に設けられた突起部19をバンド1の下面に設けられた凹溝20に挿入させることにより、裏蓋4がバンド1のモジュール収納孔2の下側を覆った状態でバンド1の下面の所定個所に位置決めされ、これにより裏蓋4の各ねじ挿通孔18がバンド1の各貫通孔13に対応する。この状態で、裏蓋4の下側からねじ5を裏蓋4のねじ挿通孔18に挿入し、このねじ5をベゼル部10の取付ボス14のねじ穴15に螺入させて締め付けることにより、上面部材3と裏蓋4とをねじ5で締結し、上面部材3と裏蓋4との間にバンド1を挟み付ける。 【0016】このときには、ベゼル部10の凹溝16に挿入したバンド1の凸部17が凹溝16の深さよりも少し高いので、この凸部17が凹溝16内で圧縮され、これによりバンド1のモジュール収納孔2と上面部材3との気密性が確保される。これと同時に、裏蓋4の周縁部分の平坦部がバンド1の下面に設けられた凸部21を押圧して圧縮するので、バンド1のモジュール収納孔2と裏蓋4との気密性が確保されると共に、裏蓋4の外周縁の突起部19がバンド1の凹溝20に食い込むので、これによってもバンド1のモジュール収納孔2と裏蓋4との気密性が確保される。 【0017】このように、この電子腕時計によれば、可撓性を有する軟質合成樹脂からなるバンド1の上面にこれよりも硬質の上面部材3をモジュール収納孔2の上側を覆った状態で配置し、バンド1の下面にこれよりも硬質の裏蓋4をモジュール収納孔2の下面を覆った状態で配置し、この状態で裏蓋4のねじ挿通孔18にねじ5をその下側から挿入して上面部材3の取付ボス14のねじ穴15に螺入させて締め付けることにより、上面部材3と裏蓋4とをねじ5で締結しているので、上面部材3と裏蓋4との間にバンド1を確実かつ強固に挟持させることができる。このため、バンド1のモジュール収納孔2の付近に曲げや捩じれなどの外力が加わっても、バンド1よりも硬質の上面部材と裏蓋4とによって、十分な強度を確保することができると共に、モジュール収納孔2の気密性をも確保することができる。また、ねじ5を緩めて取り外すことにより、容易に分解することができるので、修理や保守点検が簡単にできる。 【0018】なお、上記第1実施形態では、上面部材3のベゼル部10の下面に凹溝16を設け、バンド1の装着凹部12上に凸部17を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図8に示す第1変形例のように、ベゼル部10の下面に凸部25をモジュール収納孔2を囲むように連続して設け、バンド1の装着凹部12にベゼル部10の凸部25が挿入する凹溝26を設けた構造でも良い。この場合にも、ベゼル部10の凸部25は、バンド1の凹溝26の深さよりも少し長く形成されていることが望ましい。このような構造にすれば、上面部材3と裏蓋4とがねじ5で締め付けられて締結されるときに、ベゼル部10の凸部25がバンド1の凹溝26内に食い込むので、第1実施形態と同様、気密性を確保することができる。 【0019】また、上記第1実施形態では、バンド1の下面に設けられた凸部21を裏蓋4の周縁部分の平坦部で押圧して圧縮させるように構成したが、これに限らず、例えば図9に示すように、裏蓋4の周縁部分の平坦部にバンド1の凸部21が挿入する凹溝27を設け、上面部材3と裏蓋4とがねじ5で締め付けられて締結されるときに、裏蓋4の凹溝27にバンド1の凸部21を挿入させて圧縮させるように構成しても良い。また逆に、バンド1の下面を平坦面に形成し、かつ裏蓋4の周縁部分の平坦部に凸部を設け、この裏蓋4の凸部をバンド1の下面の平坦面に食い込ませるように構成しても良い。 【0020】[第2実施形態]次に、図10を参照して、この発明を電子腕時計に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図7に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。この電子腕時計は、上面部材3のベゼル部10の下面にかしめ用のボス部30を形成し、このかしめ用のボス部30を裏蓋4の挿通孔31に挿入させてかしめることにより、上面部材3のベゼル部10と裏蓋4とをかしめ用のボス部30で締結して、バンド1を上面部材3と裏蓋4との間に挟み付けた構造で、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構造になっている。 【0021】この場合、裏蓋4の四隅には、それぞれ挿通孔31がバンド1の各貫通孔13に対応して形成されている。また、かしめ用のボス部30は、ベゼル部10の下面における四隅にそれぞれ下側に向けて突出して形成され、バンド1の装着凹部12の四隅に形成された各貫通孔13に挿入され、その各下端部がバンド1の下面に配置された裏蓋4の各挿通孔31から下側に突出し、この突出した各下端部がかしめられることにより、ベゼル部10と裏蓋4とを締結するように構成されている。 【0022】このような電子腕時計では、ベゼル部10のかしめ用のボス部30を裏蓋4の挿通孔31に挿入させてかしめることにより、上面部材3と裏蓋4とをかしめ用のボス部30で締結するので、上面部材3と裏蓋4との間にバンド1を確実かつ強固に挟持することができる。このため、第1実施形態と同様、バンド1のモジュール収納孔2の付近に曲げや捩じれなどの外力が加わっても、バンド1よりも硬質の上面部材3と裏蓋4とによって、十分な強度を確保することができると共に、モジュール収納孔2の気密性をも確保することができるほか、特にビス5を用いないので、第1実施形態よりも、部品点数を削減できると共に、低価格なものを得ることができる。 【0023】[第3実施形態]次に、図11を参照して、この発明を電子腕時計に適用した第3実施形態について説明する。この場合にも、図1〜図7に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。この電子腕時計は、バンド1の上面側の装着凹部12に上面部材3のベゼル部10を固着させ、バンド1の下面に裏蓋4を固着させた構造で、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構造になっている。すなわち、ベゼル部10の下面とバンド1の装着凹部12の上面とは、接着剤35によって固着されている。また、裏蓋4の上面とバンド1の下面とは、上記と同様、接着剤35によって固着されている。この場合、裏蓋4の周縁部は、バンド1の下面に密着すように平坦面に形成されている。 【0024】このような電子腕時計では、合成樹脂製のバンド1の上面の装着凹部12に上面部材3のベゼル部10をモジュール収納孔2の上側を覆った状態で接着剤35により固着し、バンド1の下面に裏蓋4をモジュール収納孔2の下側を覆った状態で接着剤35により固着したので、バンド1とベゼル部10との接合面間、およびバンド1と裏蓋4との接合面間にそれぞれ設けられた各接着剤35によってモジュール収納孔2の気密性を確保することができると共に、上面部材3のベゼル部10と裏蓋4とがバンド1よりも硬質の材料で形成されていることにより、第1実施形態と同様、バンド1のモジュール収納孔2の付近に曲げや捩じれなどの外力が加わっても、十分な強度を確保することができる。 【0025】なお、上記第3実施形態では、上面部材3のベゼル部10とバンド1の装着凹部12との接合面を平坦面に形成し、また裏蓋4の外周部とバンド1の下面との接合面を平坦面に形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図12に示す変形例のように、ベゼル部10の下面に凸部25をモジュール収納孔2の外周側を囲むように連続させて設け、バンド1の装着凹部12の上面にベゼル部10の凸部25が挿入する凹溝26を凸部25と同様に連続させて設けた構造でも良く、また裏蓋10の外周縁に突起部19を連続させて形成し、バンド1の下面に裏蓋4の突起部19が挿入する凹溝20を突起部19と同様に連続させて形成した構造でも良い。 【0026】このように構成すれば、ベゼル部10の凸部25をバンド1の凹溝26に嵌合させることにより、その両者を位置決めすることができ、この状態でベゼル部10とバンド1とを接着剤35で固着することができ、また裏蓋4の突起部19をバンド1の凹溝20に嵌合させることにより、その両者を位置決めすることができ、この状態で裏蓋4とバンド1とを接着剤35で固着することができる。このときには、ベゼル部10の凸部25がバンド1の凹溝26内に食い込むので、上面部材3とバンド1のモジュール収納孔2との気密性をより一層確保することができると共に、裏蓋4の外周縁の突起部19がバンド1の凹溝20に食い込むので、これによっても裏蓋4とバンド1のモジュール収納孔2との気密性をより一層確保することができる。 【0027】また、上記第3実施形態およびその変形例では、上面部材3のベゼル部10とバンド1との接合面、および裏蓋4とバンド1との接合面をそれぞれ接着剤35で固着するようにしたが、これに限らず、例えば上面部材3のベゼル部10とバンド1との接合面、および裏蓋4とバンド1との接合面をそれぞれ超音波などによる溶着によって固着するようにしても良い。 【0028】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の発明の腕時計によれば、合成樹脂製のバンドの上面にこれよりも硬質の上面部材をモジュール収納孔の上側を覆って配置し、バンドの下面にこれよりも硬質の裏蓋をモジュール収納孔の下側を覆って配置し、これら上面部材と裏蓋とを締結してバンドを上面部材と裏蓋とで挟持したので、バンドのモジュール収納孔付近に曲げや捩じれなどの外力が加わっても、バンドよりも硬質の上面部材と裏蓋とによって、十分な強度および気密性を確保することができる。 【0029】この場合、上面部材の下面にねじ穴を有する取付部を形成し、裏蓋にねじが挿入するねじ挿通孔を形成し、このねじを裏蓋のねじ挿通孔を通して取付部のねじ穴に螺着することにより、上面部材と裏蓋とを締結すれば、上面部材と裏蓋との間にバンドを確実かつ強固に挟持することができる。また、上面部材の下面にかしめ部を形成し、裏蓋にかしめ部が挿入する挿通孔を設け、かしめ部を裏蓋の挿通孔に挿入させてかしめることにより、上面部材と裏蓋とを締結すれば、上面部材と裏蓋との間にバンドを確実かつ強固に挟持することができる。 【0030】また、請求項4に記載の発明の腕時計によれば、合成樹脂製のバンドの上面にこれよりも硬質の上面部材をモジュール収納孔の上側を覆って固着し、バンドの下面にこれよりも硬質の裏蓋をモジュール収納孔の下側を覆って固着したので、バンドのモジュール収納孔付近に曲げや捩じれなどの外力が加わっても、バンドに固着されかつバンドよりも硬質の上面部材と裏蓋とによって、十分な強度および気密性を確保することができる。 【0031】この場合、バンドと上面部材との接合面の一方にモジュール収納孔の外周側を囲む凹溝を設け、その接合面の他方に凸部を設け、この凸部を凹溝に挿入させることでバンドに対す上面部材の位置決めができると共に、バンドに上面部材を取り付けるときに凸部と凹溝との一方が圧縮されることで高い気密性が確保できる。また、バンドと裏蓋との接合面の少なくとも一方に、モジュール収納孔の外周側を囲む凸部を設けたことにより、バンドに裏蓋を取り付けるときに、凸部が圧縮されるか、または凸部が食い込むことで高い気密性が確保できる。さらに、裏蓋の外周縁に、バンドの上面側に向けて折り曲げられた突起部を設け、バンドの下面に突起部が嵌合する凹溝を設けたことにより、裏蓋の突起部がバンドの凹溝に挿入することで、バンドに対す裏蓋の位置決めができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001443 【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月23日(2001.5.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073221 【弁理士】 【氏名又は名称】花輪 義男
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| 【公開番号】 |
特開2002−345517(P2002−345517A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月3日(2002.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−153837(P2001−153837) |
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