| 【発明の名称】 |
ネクタイ留め具 |
| 【発明者】 |
【氏名】播磨 弘二郎
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構造でネクタイの表に表れることが無く、ワイシャツのボタンの位置に関係なく任意の高さにネクタイを係止することができるネクタイ留め具を提供する。
【解決手段】ネクタイ12の裏側の帯片14の内側に差し込まれる合成樹脂等の板状の差込板16と、差込板16の一部に揺動自在に重ねられたクリップ板28と、クリップ板28を差込板16に向かって付勢する弾性部22を備える。クリップ板28の揺動中心とは反対側の端縁部には、クリップ板28の内側に形成された逃げ部32を有する。差込板16は、弾性を有する合成樹脂製であり、弾性部22は差込板16に一体に形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ネクタイの幅広前部の裏面に設けられこのネクタイの幅狭後部が挿通される帯片を挟持してネクタイを留めるネクタイ留め具において、上記帯片の内側に差し込まれる板状の差込板と、上記差込板の一部に揺動自在に重ねられたクリップ板と、上記クリップ板を上記差込板に向かって付勢する弾性部とが設けられていることを特徴とするネクタイ留め具。 【請求項2】 上記クリップ板の内側に形成されていると共に、上記クリップ板の揺動中心とは反対側の端縁部から形成された逃げ部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のネクタイ留め具。 【請求項3】 上記差込板は弾性を有する合成樹脂製であり、上記弾性部は上記差込板に一体に形成され、この弾性部は上記差込板から上記クリップ板の厚みより高く立ち上がる基端部と、上記基端部から上記クリップ板表面を押圧して当接する舌片が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のネクタイ留め具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ネクタイとこのネクタイを着用している衣服を連結するネクタイ留め具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ワイシャツの襟に着用する帯状のネクタイは、上着を着用していない場合には、体をかがめたり風が吹いたりすると揺動するため、食事等においてその取り扱いが煩雑であった。このため、いわゆるネクタイピンやタイタックなどのネクタイ留め具を使用して、ネクタイをワイシャツの胸前で留めて揺動するのを防止している。 【0003】しかし、これら従来のネクタイ留め具は、ネクタイの表側に現れてしまうものであり、ネクタイとネクタイ留め具との色調やデザイン等が一致せずに、ネクタイの色調や柄等を損なうという問題があった。特に最近のネクタイは、ネクタイ全体で一つのまとまりをなす色調や絵柄が設けられたものもあり、ネクタイの絵柄を損なわないように、ネクタイ留め具を用いないことも多い。 【0004】また、ネクタイ表面に現れないネクタイ留め具として、特開平9−238711号公報に開示されているネクタイ止め具があった。このネクタイ止め具は、ネクタイの幅広前部の裏側に設けられネクタイの幅狭後部を挿通する帯片に取り付けるものである。このネクタイ止め具は、帯片を上方から挟み込むU字形の帯体と、この帯体の外側面に取り付けられたコの字形の止め部材が設けられている。この止め部材は、帯体の長手方向に対して直交して設けられ、止め部材の開口部が使用状態において左側に向くように取り付けられている。 【0005】このネクタイ止め具の使用方法は、ネクタイの帯片の上方から帯片を挟んで帯体の弾性力により取り付け、止め部材にワイシャツの前見頃の縁部を差し込んで取り付ける。これによりネクタイはワイシャツに連結され、揺動が抑えられる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の場合、ネクタイ止め具の位置と、ワイシャツのボタンが一致すると、止め部材を留めることができなかった。ネクタイ止め具をボタンの上方に止めるとネクタイの長さが余ってたるみ、またボタンの下方に止めるとネクタイの長さが足りなくて突っ張ったりして、外観が良くなかった。さらに、これを防ぐためには、ネクタイの帯片の位置を移動させるようにネクタイを結び直さなければならず、手間がかかるものであった。 【0007】この発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造でネクタイの表に表れることが無く、ワイシャツのボタンの位置に関係なく任意の高さにネクタイを係止することができるネクタイ留め具を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明は、ネクタイの幅広前部の裏面に設けられこのネクタイの幅狭後部が挿通される帯片を挟持してネクタイを留めるネクタイ留め具において、上記帯片の内側に差し込まれる合成樹脂等の板状の差込板と、上記差込板の一部に揺動自在に重ねられたクリップ板と、上記クリップ板を上記差込板に向かって付勢する弾性部とが設けられているネクタイ留め具である。 【0009】上記クリップ板の揺動中心とは反対側の端縁部には、上記クリップ板の内側に形成された逃げ部が設けられている。上記差込板は、弾性を有する合成樹脂製であり、上記弾性部は上記差込板に一体に形成されている。この弾性部は上記差込板から上記クリップ板の厚みより高く立ち上がる基端部と、上記基端部から上記クリップ板表面を押圧して当接する舌片が設けられている。 【0010】上記差込板には、上記逃げ部に連通する凹部が設けられていても良い。また、上記クリップ板と上記差込板の少なくとも一方には、他部材側へ突出する滑り止め用の三角形等の突起やその他の滑り止めが形成されている。 【0011】この発明のネクタイ留め具は、クリップ板と差込板の間にワイシャツを挟んで弾性部の弾性力よって係止し、差込板の、クリップ板が設けられていない部分をネクタイの帯片に通してネクタイを係止する。これによりネクタイとワイシャツを連結し、ネクタイを体の動きに追随させ揺動を抑える。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態のネクタイ留め具10は、適度な弾性を有する合成樹脂で作られている。そして、ネクタイ12の帯片14の内側に差し込まれる板状の差込板16が設けられている。差込板16は一方向が長い矩形に形成され、長手方向の一方の端部16aは、図1において右側に位置する側縁部16bから側方に突出する突出部20が形成されたL字形に設けられている。差込板16の下方の端部16dは、一対の角部が丸められている。 【0013】差込板16の突出部20付近には、一対の弾性部22が図1において上下に並べられて形成されている。弾性部22は、差込板16に対して直角に立ち上がる基端部24と、基端部24の頭頂部から図面上左側に連続しその先端が差込板16へ近づくように傾斜して設けられた薄肉の舌片25が一体に形成されている。また、一対の基端部24には、差込板16の長手方向に対して平行に透孔26が各々形成されている。 【0014】差込板16の端部16a側には、突出部20から側縁部16cを覆うクリップ板28が設けられている。クリップ板28には、弾性部22の一対の基端部24を避ける切欠部が形成され、基端部24に挟まれている狭窄部には、弾性部22の基端部24に形成された透孔26に連通する透孔29が形成されている。そして透孔26,29には、揺動中心としての軸となるピン30が挿通されている。また、クリップ板28には弾性部22の舌片25の先端が当接し、差込板16の方へ付勢されている。そして、クリップ板28の、差込板16の突出部20側の端部は、差込板16から離れる方向へ一度折り曲げられさらにその先端が差込板16に対して平行に位置する操作部34となっている。クリップ板28の、操作部34の反対側端部は、凹状の逃げ部32が形成されている。逃げ部32は、後述するように、ボタン38の直径よりも大きな幅を有する。また、差込板16とクリップ板28の、互いに対向する面には、他部材側へ突出する三角突起33やその他滑り止めが形成されている。 【0015】次にこの実施形態のネクタイ留め具10の、使用方法について説明する。まず、ネクタイ12をワイシャツ35の襟に結び、ネクタイ12の幅広前部12aの裏側に設けられた帯片14に幅狭後部12bを挿通する。そして帯片14と幅狭後部12bの間に、ネクタイ留め具10の差込板16を上方から差し込む。次に、クリップ板28の操作部34と差込板16を手で摘んで互いに近づくように押圧すると、クリップ板28は弾性部22の付勢力に抗して、ピン30を中心に揺動し、クリップ板28と差込板16が開く。そしてクリップ板28と差込板16の間にワイシャツ35の前見頃の縁部36を差し込み、押圧を解除する。すると、弾性部22の弾性力でクリップ板28は差込板16側に閉じ、ワイシャツ35の縁部36を挟む。そして、クリップ板28と差込板16に形成された三角突起34で、確実にワイシャツ35の縁部36を係止する。 【0016】このとき、図1,図2に示すように、ワイシャツ35の縁部36にボタン38がある時は、ボタン38及び取付糸40を、ワイシャツ35の裏側でクリップ板28の逃げ部32間に差し込む。これにより、ワイシャツ35の縁部36とボタン38は差込板16とネクタイ12の間で逃げ部32に間に位置し、クリップ板28と差込板16の衝合した間にはワイシャツ35の生地だけが位置し確実に閉じられる。 【0017】この実施形態のネクタイ留め具10によれば、簡単な構造で部品数が少なく、確実にネクタイ12の揺動を抑え、身体の動きに追随させることができる。そしてネクタイ12の表に現れないため、ネクタイ12の絵柄を邪魔することが無く、また絵柄に合う配色やデザインを選択する必要が無く便利である。弾性部22は差込板16と一体で部品点数が少なく、また合成樹脂で作られているため軽量である。さらに、逃げ部32によりネクタイ12の帯片14がワイシャツ35のボタン38と近接する位置に来たときにも、ボタン38に関係なくその位置でネクタイ12を保持することができる。 【0018】また、クリップ板28は一対の舌片25により差込板16に付勢され、ワイシャツ35の生地を2点で保持し確実に留める。さらに、差込板16やクリップ板28は樹脂により一体成形され、製造が容易であり、部品数も少なく、取り扱いも容易である。 【0019】なお、この発明のネクタイ留め具は、上記実施の形態に限定されるものではなく、クリップ板と差込板の位置は、互いに適宜設定可能であり、差込板の中央部にクリップ板を設けても良い。また、差込板は、コ字形に一体成型して、コ字状の間にネクタイの帯片を挿入するものでも良い。また逃げ部は、差込板にも設けても良く、その幅や位置は適宜設定可能である。さらに、弾性部の形状やクリップ板の操作部の形状、素材等、自由に変更可能である。 【0020】 【発明の効果】この発明のネクタイ留め具は、簡単な構造で部品数が少なく。組立が簡単であり、ネクタイの帯片とワイシャツ等のボタンの位置にかかわらず、帯片の位置でネクタイを保持することができる。そして、確実にネクタイの揺動を抑え身体の動きに追随させることができる。さらに、留め具がネクタイの表側に表れないため、ネクタイがすっきりして見える。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501150783 【氏名又は名称】播磨 弘二郎
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| 【出願日】 |
平成13年4月13日(2001.4.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095430 【弁理士】 【氏名又は名称】廣澤 勲
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| 【公開番号】 |
特開2002−306211(P2002−306211A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月22日(2002.10.22) |
| 【出願番号】 |
特願2001−115200(P2001−115200) |
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