| 【発明の名称】 |
機能追加型帽体 |
| 【発明者】 |
【氏名】柿沼 茂
【氏名】森原 彰則
【氏名】清水 信成
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| 【要約】 |
【課題】種々の機能及び形状を有する機能付加部材を着脱自在且つ安定的に固定できると共に、上記部材を取り外した際にも着用感を損ねず、取り付け、非取り付け何れの状態においても使用感,外観に優れた機能追加型帽体を提供する。
【解決手段】帽体1の内側に可撓性を有するシート状の固定部材3をその一縁側(11)のみにおいて接合して自在に折り返し可能とすると共に、折り返すことで帽体内表面に現れる固定部材3の裏面に、帽体1に所定の機能を付加する機能付加部材4を着脱自在に固定する面固定手段(14)を設けた。また、前記帽体がスベリ2を有する場合、スベリ2と帽体内面との間に固定部材3を接合し、固定部材3が折り返されることで面固定手段(14)がスベリ2の表側に現れるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 人体頭部に被着する帽体内側に可撓性を有するシート状の固定部材を設け、該固定部材はその一縁側のみにおいて帽体内面に接合されることにより自在に折り返し可能であると共に、折り返されることで帽体内表面に現れる前記固定部材の裏面には、帽体に所定の機能を付加する機能付加部材を着脱自在に固定する面固定手段を設けたことを特徴とする機能追加型帽体。 【請求項2】 帽体は、該帽体内側周縁部に沿って縫着されたスベリを有し、該スベリと帽体内面との間に固定部材が接合され、且つ、該固定部材が折り返されることで固定部材裏面の面固定手段がスベリの表側に現れるようにした請求項1記載の機能追加型帽体。 【請求項3】 固定部材が、機能付加部材を支持し得る強度,寸法安定性を有するシート状素材からなり、帽体内面に接合される一縁側と、面固定手段を設けた部材固定部側との略中間部に位置した折曲部分が、前記部材固定部側に比べて幅が狭く形成されている請求項1または2記載の機能追加型帽体。 【請求項4】 固定部材が、テープ状物の両端を略同方向に斜に折り返し、該各折り返し部分を帽体に縫着してなる舟形織ネーム状をなし、且つ、その裏面に面固定手段を設け、機能付加部材の取付け時には表裏反転させることで面固定手段が表に出るようにした請求項1または2記載の機能追加型帽体。 【請求項5】 人体頭部に被着する帽体内側に可撓性を有するシート状の固定部材を設け、該固定部材はその一縁側において帽体内面に接合されることにより他側の部材固定部が帽体内面から離反可能であると共に、該部材固定部には、帽体に所定の機能を付加する機能付加部材に設けた帯状またはポケット状固定部に挿入することで該機能付加部材を固定部材に支持固定可能な張出部分を設けたことを特徴とする機能追加型帽体。 【請求項6】 固定部材に設けた張出部分が、機能付加部材に設けた帯状またはポケット状固定部を係止するクリップをなす請求項5記載の機能追加型帽体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、帽子、ヘルメット等の帽体に冷却部材や汗取り、日除けなどの機能付加部材を取り付け可能な機能追加型帽体に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、帽体に冷却部材や汗取り等の物品を取り付ける方法としては、(1)スベリに両面粘着テープや面ファスナを用いて固定する、(2)ハネなどの被係止片をスベリと帽体との間に差し込み係止する、(3)冷却部材や吸汗素材など機能付加部材自体でスベリを構成する、または、これらの部材を縫着等の手段でスベリに恒久的に固定する等が有り、更に、冷却部材の場合には(4)帽体内に設けたポケットに収容する場合が有る。 【0003】これらのうち上記(1)は、物品を取り外した際に両面粘着テープや面ファスナが頭部と接蝕し違和感,不快感を生じるという問題があった。また、上記(2)は、違和感,不快感を生じない反面、固定力が小さく外れ易いという問題があった。また、上記(3)は、恒久的に固定されているため機能付加部材の取外し、交換が不可能であり、機能用途が限定されるという問題がある。更に、上記(4)も他の用途での使用はできず、機能用途が限定される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の上記の点に鑑みて、種々の機能及び形状を有する機能付加部材を着脱自在且つ安定的に固定できると共に、上記部材を取り外した際にも着用感を損ねず、取り付け、非取り付け何れの状態においても使用感に優れた機能追加型帽体を提供することを目的としてなされたものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の機能追加型帽体は、人体頭部に被着する帽体内側に可撓性を有するシート状の固定部材を設け、該固定部材はその一縁側のみにおいて帽体内面に接合されることにより自在に折り返し可能であると共に、折り返されることで帽体内表面に現れる前記固定部材の裏面には、帽体に所定の機能を付加する機能付加部材を着脱自在に固定する面固定手段を設けた。また、前記帽体は、該帽体内側周縁部に沿って縫着されたスベリを有し、該スベリと帽体内面との間に固定部材が接合され、且つ、該固定部材が折り返されることで固定部材裏面の面固定手段がスベリの表側に現れるようにした。 【0006】そして、上記固定部材が、機能付加部材を支持し得る強度,寸法安定性を有するシート状素材、例えばプラスチックフィルムやプラスチックシート、編織物,不織布などの布帛、プラスチックフィルムやプラスチックシートを編織物,不織布等に接合して補強したもの等からなり、帽体内面に接合される一縁側と、面固定手段を設けた部材固定部側との略中間部に位置した折曲部分が、前記部材固定部側に比べて幅が狭く形成されていることが好適である。又、上記固定部材が、テープ状物の両端を略同方向に斜に折り返し、該各折り返し部分を帽体に縫着してなる舟形織ネーム状をなし、且つ、その裏面に面固定手段を設け、機能付加部材の取付け時には表裏反転させることで面固定手段が表に出るようにしても良い。 【0007】また、人体頭部に被着する帽体内側に可撓性を有するシート状の固定部材を設け、該固定部材はその一縁側において帽体内面に接合されることにより他側の部材固定部が帽体内面から離反可能であると共に、該部材固定部には、帽体に所定の機能を付加する機能付加部材に設けた帯状またはポケット状固定部に挿入されることで該機能付加部材を固定部材に支持固定可能な張出部分を設けるようにしても良い。更に、該張出部分が、機能付加部材に設けた帯状またはポケット状固定部を係止するクリップをなすようにすることもできる。 【0008】 【発明の実施の形態】図1乃至図4に本発明実施形態の帽体1を示す。図において、帽体1は、該帽体1の内側周縁部に沿って縫着されたスベリ2を有し、帽体1の人体前頭部に当接する部分のスベリ2と帽体1内面との間に固定部材3が接合されている。 【0009】固定部材3は、帽体としての通常の利用において着用感を損ねず、且つ、可撓性を有すると共に後述する機能付加部材4を安定的に支持できる強度・保形性を有するシート材、例えばプラスチックフィルムやプラスチックシート、編織物,不織布などの布帛、プラスチックフィルムやプラスチックシートを編織物,不織布等に接合して補強したもの等からなり、その一縁側の基端部11において帽体内面のスベリ2の裏側、帽体1とヒサシ5との縫代6に縫着、接着、熱融着等の手段により接合されている。 【0010】また、固定部材3は使用者の額部分をカバーする汗取り或は冷却等の機能付加部材4に対応して幅が広い先端側の部材固定部12に対し、基端部11の幅が狭く形成され、且つ、その略中間部に位置した折曲部分13は更に幅が狭く形成されることで、プラスチックフィルムのように面剛性が有る固定部材3を帽体1内部の3次元的な曲面に沿って比較的容易に折曲可能としている。 【0011】更に、図3及び図6に示すように基端部11はスベリ2に沿って湾曲した円弧状をなし、且つ、折曲部分13において折り返されることで基端部11及びスベリ2とほぼ重合する部材固定部12も同様に円弧状をなしている。そして、折り返した際に帽体1の内表面(スベリ2の表面)に現れる前記部材固定部12の裏面には、機能付加部材4を着脱自在に固定するための面ファスナ14(面固定手段)を設けている。 【0012】機能付加部材4は、帽体1に、冷却,汗取り,日除けその他の機能を付加すべく取り付けられる部材であり、帽体1と人体頭部との間に介在させるものであるため、基本的に平坦な形状をなし、その裏面側に機能付加部材4を帽体1に着脱自在に固定するための面固定手段として、前記面ファスナ14に対応した面ファスナ15を適宜手段で固定してある。 【0013】上記のように構成された帽体1は、機能付加部材4の非使用時には図1に示すように固定部材3を上方に真っ直ぐ伸ばしておくことで面ファスナ14が帽体1の内表面に現れず、通常の帽子としての着用感を損ねることが無い。固定部材3が実施形態の如くプラスチックフィルムのような適度な面剛性のある素材であれば、帽体1の内面に沿って周方向に湾曲状態となることで容易に折れ曲がらず、帽子の芯材としての機能も有する。 【0014】そして、帽体1に機能付加部材4を取付ける場合には、固定部材3を下方に折り返してスベリ2の表面に出し、面ファスナ14,15を接合し機能付加部材4を取付ける。この際、折曲部分13を真っ直ぐに伸ばせば比較的容易に折曲でき、且つ、前記同様一旦折り返してしまえば周方向に湾曲状態となることで折曲状態が保持され、機能付加部材4を安定的に支持できる。 【0015】機能付加部材4は、特に限定されるものではないが、以下のようなものが想定される。冷却部材としては、(1)粉末状,粒状,繊維状等の形態の超吸水性高分子または、レーヨン等の親水性繊維,異形断面繊維等の含水繊維など、水をため込む性質を有する繊維を、不織布等の透水性布帛で包覆し、使用前に予め水を含ませ、その蒸発潜熱を利用し冷却するもの、(2)固体−液体間の相変換潜熱を利用し、使用前に冷凍庫などで冷却されたもの、(3)袋内に非接触状態で封入された水剤,寒剤等の薬液を接触させ冷却反応を起こさせるもので、例えば、薬液棒を、使用前に折ることで化学反応を開始させ、瞬間急速冷却するもの、等がある。尚、上記(2),(3)では、通常、冷却部材を直接取り付けずに、面ファスナ15を付けた適宜の袋体に収容し、該袋体を固定部材3の面ファスナ14に固定する。 【0016】汗取り部材としては、(1)タオル,綿布等の天然吸汗素材、(2)レーヨン等の親水性,吸水性に優れた合成繊維、(3)繊維状超吸水性高分子吸収体等の合成物を活用した吸汗素材、等がある。 【0017】日除けとしては、(1)タオル,綿布等の天然素材で首に当たる際の肌触りのよいもの、(2)紫外線防止効果(UVカット)を有する素材で肌触りのよいもの、(3)銀メッシュ、アルミコートなど太陽光線を反射するもの、等がある。 【0018】また、図7は固定部材の他の実施形態を示すものであり、テープ状布帛70の両端71,71を舟形織ネームのように斜に折り返して下方に向け、各折返し部分71,71の先端を先述した帽体1とヒサシ5との縫代6に縫着76すると共に、テープ状布帛70の中央部72に面ファスナ74を設けて固定部材7を構成している。 【0019】上記実施形態では固定部材3,7を帽体1とヒサシ5との縫代6に逢着する場合を示したが、固定部材3,7は帽体1の他の部位やスベリの無い帽体に設けることもできる。固定部材の接合によって帽体の着用感が阻害されないようにするためには、固定部材はスベリの裏面や先端、またはスベリで被覆される帽体の内表面に設けることが好適である。また、ヒサシやスベリに芯材がある場合それをそのまま延長して固定部材を構成しても良い。 【0020】更に、図8に示す実施形態の帽体1′如く、固定部材3aの面ファスナ14bに対応した帽体1′の内表面に面ファスナ14aを設け、非使用時には面ファスナ14aと14bとを接合して固定部材3aを帽体1′の内表面に固定しておき、帽体1′に機能付加部材4aを取付ける際には固定部材3aを図9に示す如く下方に折り返し、面ファスナ14a,14bと機能付加部材4aの面ファスナ15a,15bとを夫々接合して機能付加部材4aを帽体1′に固定することもできる。 【0021】図10乃至図15は、機能付加部材や固定部材の種々の実施形態を示すものである。図10及び図11に示す実施形態は、機能付加部材4cの両側部分にポケット状固定部14c,14cを設けておき、該ポケット状固定部14c,14cに部材固定部12両側の張出部分12c,12cを挿入することで、機能付加部材4cを帽体に固定するように構成している。この場合、図示例の如く固定部材3に面ファスナを設けずにポケット状固定部14c,14cのみで機能付加部材4cを帽体に固定することもできるが、面ファスナを併用しても良い。固定部材3の基本構造は前記実施形態と同様である。 【0022】また、面ファスナを用いない場合には、固定部材3は必ずしも折曲げ可能である必要はない。図12に示す固定部材3cのように前記実施形態の固定部材3とは逆に帽体内表面に下向きに取り付け、非使用時には固定部材3cの部材固定部12をスベリ2の内側に収容しておき、使用時に部材固定部12をスベリ2の表側に引出して機能付加部材4dを固定するようにしても良い。また同実施形態の機能付加部材4dは、前記ポケット状固定部14cの代わりに左右各2箇所の帯状固定部14d,14dを設け、該帯状固定部14d,14dに張出部分12d,12dを挿入することで、機能付加部材4dを帽体に固定するようにている。尚、帯状固定部14dはテープ状の他に紐状でも良く、ゴム紐、ゴムバンドのような伸縮性を有するものであってもよい。 【0023】図13に示す実施形態の固定部材3eは、前記実施形態の固定部材3cと同じく帽体内表面に下向きに取り付けられ、非使用時には固定部材3eをスベリ2の内側に収容しておき、使用時にスベリ2の表側に引出して機能付加部材4cを固定するものであるが、同実施形態の固定部材3eは両側張出部分12c,12cに更に略U字状の切込みを入れることでクリップ12e,12e(小張出部分)を形成し、機能付加部材4cのポケット状固定部14cに張出部分12c,12cを挿入すると共に、クリップ12e,12eは前記ポケット状固定部14cの表に出し、ポケット状固定部14cを係止することで機能付加部材4cを固定するようにしている。 【0024】図14に示す実施形態の固定部材3fは、部材固定部12の上縁部から左右2箇所ずつ切込みを入れることで小張出部分12f,12fを形成する一方、機能付加部材4fには下向きにポケット状固定部14fを形成しておき、該ポケット状固定部14fに小張出部分12f,12fを挿入することで機能付加部材4fを固定部材3fに係止し固定するようにしている。尚、図中14sは各ポケット状固定部14fを区画するマチであるが、省略することもできる。 【0025】図15に示す実施形態の固定部材3gは、部材固定部12の中間部に略U字状の切込みを入れることで上向きのクリップ12g,12g(小張出部分)を形成し、該クリップ12g,12gを機能付加部材4gのポケット状固定部14gに挿入することで機能付加部材4gを固定部材3gに係止し固定するようにしている。これら各実施形態において、クリップ12e,12f,12g(小張出部分)やポケット状固定部14f,14gを設ける数は必要に応じて変更できる。また、これら各実施形態において、図1乃至図6に示した実施形態の面ファスナ14の構成を併用することもできる。 【0026】次に、図16乃至図18は機能付加部材として日除けタレ24を追加可能な帽体21の実施形態を示すものである。図において帽体21は、後側中央にサイズ調節用のアジャスター22を有すると共に、その左右両側の帽体内面に固定部材23,23を設けている。各固定部材23,23は基本的に先述した固定部材3と同構造でその幅を縮小した形状をなし、各固定部材23,23の裏面には面固定手段として面ファスナ34を設けている。 【0027】このような帽体21ではアジャスター22の左右両側に固定部材23,23を独立して設け、且つ、面固定手段として任意の位置で接合できる面ファスナ34を設けているので、アジャスター22としてのサイズ調節機能を全く損なわずに着脱自在の日除けタレ24を追加可能である。 【0028】尚、面固定手段としては以上述べた面ファスナ以外に、両面粘着テープ等の粘着剤、スナップやボタン等を利用できる。また、上記各実施形態では、帽体の前側及び後側に機能付加部材4,4a,4c,4d,4f,4g,24を取り付ける場合を示したが、帽体の他の部位、更には上記以外の帽体、例えばヘルメットやそのインナーキャップ、毛糸帽、バンダナ、バイザー等に実施することも可能である。 【0029】 【発明の効果】本発明の機能追加型帽体は、以上述べたように構成されているので、冷却,吸汗、日除け等、種々の機能,形状を有する機能付加部材を着脱自在且つ安定的に固定できると共に、取り外した際にも帽体の着用感を損ねず、取付け、非取付け何れの状態においても使用感にも優れている。また、機能用途が限定されず使用時期、使用目的に応じて機能付加部材を選択、交換でき汎用性に優れ経済的である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390030351 【氏名又は名称】クレトイシ株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年4月12日(2001.4.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068124 【弁理士】 【氏名又は名称】大野 克躬 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−309429(P2002−309429A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月23日(2002.10.23) |
| 【出願番号】 |
特願2001−114124(P2001−114124) |
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