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【発明の名称】 帽 子
【発明者】 【氏名】古鍛治 正嘉

【要約】 【課題】つば部を種々の形態に変化させて保形することができ、好みや状況に応じた形態にすることで、ファッション性と実用性を高めることができる帽子を提供する。

【解決手段】帽子本体2の周囲に設けたつば部3を芯材に可撓性芯材を用いて形成し、このつば部3の折り曲げ形状を可変とすると共に、上記つば部3の周囲に線材7を沿わせて設け、この線材7でこのつば部3の折り曲げ形状を保形するようになっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 帽子本体の周囲に設けたつば部を芯材に可撓性芯材を用いて形成し、このつば部の折り曲げ形状を可変とすると共に、上記つば部の周囲に折り曲げ可能で保形性のある線材を沿わせて設け、この線材でこのつば部の折り曲げ形状を保形するようにした帽子。
【請求項2】 前記つば部の周囲に沿わせた線材の両端に保護キャップを取り付けた請求項1に記載の帽子。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、帽子本体の周囲に設けたつば部の形状を自由に折り曲げて変化させることができると共に、この折り曲げ形状を保形できるようにした帽子に関する。
【0002】
【従来の技術】帽子には種々の用途とそれに合わせた形態や素材があるが、帽子本体の前部で周囲につば部を設けたものが、年齢層や男女を問わず一般的な帽子として愛用されている。
【0003】上記のような従来の帽子におけるつば部は、硬質の芯材を用い、この芯材の上面と下面に外装用の生地を重ね、芯材と生地を縫着することにより庇状に形成された構造になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従来の帽子における硬質の芯材を用いて形成されたつば部は、その形状が一定化したものであり、せいぜい円弧状にくせを付けることができる程度の変化しかできないため、ファッション的につば部の形態を変化させて楽しんだり、状況に合わせてつば部の向きを変化させることができないという不便がある。
【0005】また、つば部を途中から上向きに屈曲させたようなデザインの帽子も提案されているが、このようなつば部は屈曲状に型付けされて固定化されており、形態の変化はできないものである。
【0006】そこで、この発明の課題は、帽子におけるつば部を種々の形態に変化させて保形することができ、好みや状況に応じた形態にすることで、ファッション性と実用性を高めることができる帽子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決するため、この発明は、帽子本体の周囲に設けたつば部を芯材に可撓性芯材を用いて形成し、このつば部の折り曲げ形状を可変とすると共に、上記つば部の周囲に折り曲げ可能で保形性のある線材を沿わせて設け、この線材でこのつば部の折り曲げ形状を保形するようにした構成を採用したものである。
【0008】上記つば部の芯材は、発泡ポリエチレンを用い、この芯材の上面と下面に外装用の生地を重ね、芯材と生地を縫着することによりつば部が形成され、また、線材には防錆性があり熱伝導性の低いステンレス線や被覆金属線を使用し、つば部の縫製時にこの線材をつば部の芯材の周囲に沿うよう配置して内部に縫い込むようにする。
【0009】また、上記つば部の周囲に沿わせた線材の両端に、ゴムや合成樹脂製等の保護キャップを取り付け、安全性を向上させるようにすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。図示のように、帽子1は、キャップ部分となる帽子本体2の周囲で前部の位置に少し大きめの庇状のつば部3を設けた形状を有し、上記つば部3は、可撓性芯材4の上面と下面に外装用の布地5、6を重ね、芯材4と布地5、6を縫着することにより折り曲げ形状が可変となるように形成され、このつば部3の周囲に折り曲げ可能で保形性のある線材7が沿わせて設けられている。
【0011】上記芯材4は、発泡ポリエチレンのシートを用い、帽子本体2に沿わせる部分が弧状の凹入縁4aでこの凹入縁4aの両端から前方へ弧状に張り出した形状に裁断され、前方へ弧状に張り出した部分の周囲に沿うよう線材7が重ねて配置され、つば部3の縫製時にこの線材7は芯材4と布地5の間に縫い込まれている。
【0012】上記線材7は、つば部3の折り曲げ形状を保持するためのものであり、折り曲げ可能で折り曲げ形状を保持することのできる各種金属線材、例えば、防錆性があり熱伝導性の低いステンレス線や、同様の金属線をゴムや合成樹脂で覆った被覆金属線を使用し、その両端にゴムや合成樹脂製等の保護キャップ8を取り付け、安全性を向上させるようにしている。ちなみに、ステンレス線の場合、直径0.9mm程度の線材を用いるのが、折り曲げ性や保形性、つば部3への組み込み性の点から適している。
【0013】なお、帽子1のデザイン形状や使用する材質は、自由に選択すればよく、特に、つば部3の形成に使用する布地5、6は、線材7を縫い込むためと安全性の確保及び、繰り返しの折り曲げに対応できるように、強度的に強い材料を選んで使用するのが好ましい。
【0014】この発明の帽子1は、上記のような構成であり、つば部3は可撓性芯材4を用いて折り曲げ形状が可変となるように形成され、このつば部3の外周部には、線材7が沿わせて設けてあるため、線材7はつば部3の折り曲げを許容すると共に、つば部3の折り曲げ形状を保持することができる。
【0015】従って、この発明の帽子1は、つば部3の形態を自由に変化させることができることになる。図1は、つば部3を帽子本体2の前方へ略フラットに突出する通常の形態にした状態を示し、また、図3は、つば部3を二つ折りの山形にした形態を示し、図4は、つば部3を途中の位置で先端を上方へはね上げた形態を示している。
【0016】このように、つば部3は、可撓性芯材4の使用と外周部に沿わせた線材7の採用により、自由に折り曲げてその形態を変化させることができ、気分や周囲の環境、気分、条件等に合わせて一つの帽子1で異なる形態の帽子を楽しめることになる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、帽子本体の周囲に設けたつば部を芯材に可撓性芯材を用いて形成し、このつば部の周囲に折り曲げ可能で保形性のある線材を沿わせて設け、この線材でこのつば部の折り曲げ形状を保形するようにしたので、つば部の折り曲げ形態を自由に変化させることができることになり、つば部を折り曲げてその形態を変化させることで、気分や周囲の環境、条件等に合わせて一つの帽子で異なる形態の帽子を楽しめ、ファッション性と実用性を高めることができる。
【出願人】 【識別番号】301015967
【氏名又は名称】株式会社コカジ
【出願日】 平成13年3月28日(2001.3.28)
【代理人】 【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
【公開番号】 特開2002−285424(P2002−285424A)
【公開日】 平成14年10月3日(2002.10.3)
【出願番号】 特願2001−92921(P2001−92921)