| 【発明の名称】 |
首部日除付き帽子 |
| 【発明者】 |
【氏名】玉井 義郎
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| 【要約】 |
【課題】首に紫外線が当たるのを遮蔽し、風通しが良く、外部の音も明瞭に聞き取る事が出来、風によりめくれ上がることのない日除付き帽子を提供する。
【解決手段】前方に鍔部12が形成され、帽子本体部11の後方周縁部から下方に向かって紫外線を遮蔽するための日除部20が設けられた帽子である。この日除部の帽子本体部との接続部の両端部20e、20eが、鍔部の帽子本体部との接続部の両端部に覆いかぶさるように形成される。これにより日除部は、両側の耳部から後頭部、及び首部と密着することなく、これらの部分と適宜間隔を保ってこれらの部分を被覆することができる。日除部の周縁部には、布製テープ25が縫着されており、この布製テープが重りとなって日除部が風によってめくれ上がることがない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】帽子本体部(11)の前方に鍔部(12)が形成され、帽子本体部(11)の後方周縁部から下方に向かって紫外線等の太陽光線を遮蔽するための日除部(20)が設けられた帽子において、この日除部(20)の帽子本体部(11)との接続部の両端部(20e)(20e)が、鍔部(12)の帽子本体部(11)との接続部の両端部上に覆いかぶさるように形成されたことを特徴とする首部日除付き帽子。 【請求項2】日除部(20)が風等の影響によりめくれ上がらないように、日除部(20)の適宜位置に重り部材を付加したことを特徴とする請求項1に記載の首部日除付き帽子。 【請求項3】重り部材が日除部(20)の周縁部に縫着された帯状テープ(25)からなることを特徴とする請求項2に記載の首部日除付き帽子。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、太陽光線、特に紫外線から首部後側を主に守ることの出来る日除付き帽子に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の帽子としては、特開2000−129523号公報に記載の日除兼雨除帽子が挙げられるが、この帽子は、前方にツバを備えた帽子本体の後方周縁に日除兼雨除部を装着したものであって、この日除兼雨除部を帽子本体の後頭被覆部に着脱自在にしてなるものである。上記従来の帽子は、特に紫外線の遮断をその第一の目的とするものではなく、一般的な日除け又は雨除けとして開発されたものである。しかしながら、現代においては、オゾン層の破壊という地球規模の極めて大きな問題が生じており、これから生ずる紫外線の悪影響を如何に防止するかがとりわけ大きな問題としてクローズアップされている。現実の問題としては、婦人の美容上の観点から紫外線を排除することの要請が第一に挙げられるが、この紫外線からの悪影響は、特に小学校児童等の年少者に対して顕著に現れているのであり、とりわけ首部の後側に多くの紫外線を浴びることにより、甲状腺に悪影響が及び、甲状腺ガンなどの原因となるというものである。同様に、この紫外線は、皮膚ガンの原因となることもよく知られた事実である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明においては、その紫外線による首部への悪影響を遮断するための帽子を提供することをその第一の課題としている。また、上記従来の帽子においては、その日除兼雨除部自体は、布地等から形成されており、柔軟なものからなるため、風等の影響により、容易にめくれ上がってしまうという問題がある。また、その素材の柔軟性により、日除兼雨除部が後頭部並びに首部後側に密着して、風通しが悪くなり、汗ばんだり、不快感を与えたりする。更には、この日除兼雨除部が耳部を覆ってしまうと、外からの音が聴き取りずらいという恐れも生じるのである。そこで、本願発明においては、上記第一の紫外線の遮断という課題の解決を目指しつつ、上記従来の帽子に見られる種々の問題点を解決すべく、即ち、風通しがよく、爽快で、しかも、外部の音も明瞭に聞き取ることが出来、更には風等の影響によりめくれ上がってしまうことのない、首部日除付き帽子を提供することをその課題とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、本願の第1の発明は、帽子本体部11の前方に鍔部12が形成され、帽子本体部11の後方周縁部から下方に向かって紫外線等の太陽光線を遮蔽するための日除部20が設けられた帽子において、この日除部20の帽子本体部11との接続部の両端部20e、20eが、鍔部12の帽子本体部11との接続部の両端部上に覆いかぶさるように形成されたことを特徴とする首部日除付き帽子を提供する。 【0005】この第1の発明に係る日除部20の存在により、この帽子の着用者の後頭部並びに首部後側に紫外線が当たる事が良好に防止されうる。また、日除部20の帽子本体部との接続部の両端部20e、20eが、鍔部の両端部とオーバーラップしていることにより、日除部20は、両側の耳部から後頭部、及び首部と密着することなく、適宜間隔をもってこれらの部分を被覆する事が出来るため、風通しがよく、爽快で、しかも外部の音も明瞭に聞き取ることが可能となる。 【0006】本願の第2の発明は、上記第1の発明において、日除部20が風等の影響によりめくれ上がらないように、日除部20の適宜位置に重り部材を付加したことを特徴とする首部日除付き帽子である。この第2の発明に係る重り部材の存在により、日除部20は、風等の悪影響を抑止することができ、それがめくれ上がってしまうことを防止することができる。本願の第3の発明は、上記第2の発明において、重り部材が日除部20の周縁部に縫着された帯状テープ25からなることを特徴とする首部日除付き帽子である。この第3の発明においても、上記第2の発明と同様に、日除部20が風等によってめくれ上がってしまうことが防止されるが、同時に美観の観点から見ても極めてスマートな外観を呈するものとなる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、添付の図面に従って本願発明の実施の形態について説明する。添付の図面は、すべて本願発明の実施形態を図示している。図1は、本願発明に係る首部日除付き帽子の一実施形態の正面図、図2は、その側面図であり、それぞれ着用されている状態を図示している。この実施形態に係る帽子10は、頭部に被せる本体部11と、本体部11の前方部に設けられた鍔部12と、本体部11の後方側の下縁部に縫着された日除部20とからなる。日除部20を度外視すれば、その帽子の形状は、いわゆる野球帽(キャップ)の形を有している。 【0008】年少者、特に小学校の児童が使用している赤白帽子は、その前方に設けられている鍔部の張り出しが小さく、実際にはその前方への張り出し長さは、約4cm程度であるが、本願発明の実施形態においては、出来る限りこの鍔部の張り出し長さ及び張り出し面積を大きく形成して、顔面に当たる紫外線の照射量を極力抑えるようにしている。具体的には、その前方への張り出し長さLを約7cm程度としており、それに対応して横方向への張り出し長さも可能な限り大きく形成して、鍔部の張り出し面積が極力大きくなるように形成している。本体部11は、従来の帽子と同様であり、頭部の上方部分に被せることができるような略半球形状を有するものからなる。 【0009】日除部20は、使用者の両側頭部(耳部)と後頭部及び首部両側と後部を十分に覆うことが出来るような大きさで、これらの周りに、これらと適宜の間隔をおいて設けられている。日除部20の使用材料は、ポリエステル84%、綿16%の混紡であり、裏はスムース目に構成し、メッシュ組織ながら紫外線を通しにくいものを採用している。ポリエステル繊維としては、芯部のポリマーに紫外線遮蔽性セラミックを練り込んだ、芯鞘構造ポリエステル長繊維を使用している。この繊維を使用した場合には、遮熱効果も発揮する。また、風などの影響で日除部がめくり上がりにくいように、バイアス織りにしてもよい。また、この日除部を、ニット素材によって形成してもよいし、メッシュ形式に、或いは不織布によって形成することも出来る。このように、日除部20は、種々の素材から構成することができる。例えば、日除部20の形状を維持しうる程度の若干の腰のある素材を用いて適度な保形性を有するものとして、本体部11の下方部分を取り囲むように、一定の形状を維持するものとすることもでき、逆に、柔軟性の高い素材を用いることによって、日除部20の自由度を高めることも出来る。 【0010】いずれにしても、日除部20の上方端縁部は、本体部11と接続し、縫着されているが、この上方端縁部の両端部20e,20eは、それぞれ鍔部11の両端部とオーパーラップしており、つまり、日除部20の両端部20eが鍔部12の両端部を被覆するように設けられている。これは、紫外線の当たる部分をできるだけ少なくするためと、そしてまた、日除部20が両側の耳部50、50を塞いでしまわないようにすることを保証するためであり、これにより外部の音を明瞭に聞き取ることが可能となるのである。この実施形態においては、日除部20の両端部20eのそれぞれは、約1cm程度(図2中の符号Mの部分)鍔部12の両端部を覆うように取り付けられている。このように、本体部20は、図1及び図2の両図から解る通り、両側の耳部50を塞ぐことなく、両側の耳部50及びその下方の首部から後頭部並びにその下方の首部後部に至るまでを取り囲むことができるのである。 【0011】更に、日除部20の周縁部の全体には、帯状の布製テープ25が縫着されている。この布製テープ25は、従って、日除部20の両端部20e,20eの部分にも設けられ、日除部20が風等の影響により上方にめくれ上がってしまうこと(カーリング)を防止する重りの役目を担うものであり、上述した日除部20の保形性にも寄与することとなる。勿論このテープは、必ずしも布製のものでなく、その他の素材からなるものであってもよい。この重りの役目を果たすために、このようなテープの縫着ばかりでなく、アップリケを日除部の適宜位置に装飾をも兼ねて設けたり、ワッペン等を適宜位置に貼り付けることもできる。 【0012】本体部11の後方側下縁部に日除部20が縫着されているが、その縫着部分の近傍の全体に、又は、その一部にゴム(図2中の符号15)を入れることもできる。これにより帽子の本体部11が使用者の頭の形によりフィットすることとなる。更に、本体部の両側の適宜位置にゴム紐の両端を取り付けて、環状に配設し、このゴム紐(図2中の符号26)を顎部に引っかけることが出来るように構成して、帽子が風によって飛ばされないようにすることが出来る。鍔部12の裏面には、光の反射を防止すべく濃紺の裏地を縫着している。これは、地面等からの照り返しによる紫外線の反射を防止するためであり、この実施形態においては、淡色と組み合わせても、移染しにくいカチオン染料を使用した素材からなるものを使用している。尚、鍔部以外の他の部位の色は自由である。また、鍔部12には、鍔部が変形しにくいようなウレタン入りの鍔芯を使用している。 【0013】図3(A)及び(B)は、日除部の周縁に重り部材として縫着する布製テープの取り付け方法を示す断面概念説明図である。図3(A)に図示したものにあっては、日除部20の周縁部20sを帯状の布製テープ25が取り囲むように配設され、布製テープ25の両縁部を内側に捲き込むようにして、縫着したものである。図3(B)においては、帯状の布製テープ25を筒状に形成したものを、日除部20の周縁部20sを少し上方に折り返し、その部分に前記布製テープ25を縫着したものである。このように、布製テープを日除部に取り付けることにより、そのテープが重り部材となって、日除部が風により、めくれ上がることが防止され、尚且つ、この日除部の周縁部の構成により、日除部の形状維持の効果にも一役買うこととなるのである。 【0014】以上、本願発明の実施形態について説明したが、本願発明においては以下の通りその形態を変更することが出来る。帽子の本体部の大きさ並びに形状等は、適宜設計変更可能である。鍔部の大きさ及び形状等も同様に適宜自由に設計変更可能であるが、出来る限りその前方への張り出し長さ並びにこれに対応して横方向の長さも大きくして、その面積を出来る限り大きく形成することが望ましい。日除部の構成も適宜自由に変更することができ、それがメッシュのものであってもよいし、或いはニット編み地でもよく、更には不織布からなるものでもよい。また、柔軟な素材を使用するばかりでなく、ある程度の腰のある素材から形成されているものであってもよい。また、日除部の大きさや形状等も自由に設計することができ、要は、これが適宜間隔をもって、両側の耳部から後頭部並びに首部の両側から後ろ側を被覆できるものであればよい。 【0015】 【発明の効果】本願の第1の発明においては、その日除部の存在により、この帽子の着用者の耳部から後頭部にかけて並びに首部の両側と後側に紫外線が当たる事が良好に防止されうる。また、日除部の帽子本体部との接続部の両端部が、鍔部の両端部とオーバーラップすることにより、日除部は、両側の耳部から後頭部、及び首部の両側と後部に密着することなく、適宜間隔をもってこれらの部分を被覆する事が出来、風通しがよく、爽快で、しかも外部の音も明瞭に聞き取ることが可能となる。本願の第2の発明においては、その重り部材の存在により、日除け部がめくれ上がってしまうことが防止され、風等の悪影響を抑えることができる。本願の第3の発明においては、上記第2の発明と同様に、日除部が風等によってめくれ上がってしまうことが防止されると共に、美観の点から見ても極めてスマートな外観を呈するものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】395004977 【氏名又は名称】テイコク株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月21日(2001.3.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086346 【弁理士】 【氏名又は名称】鮫島 武信
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| 【公開番号】 |
特開2002−275722(P2002−275722A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月25日(2002.9.25) |
| 【出願番号】 |
特願2001−80627(P2001−80627) |
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