| 【発明の名称】 |
防虫ネット |
| 【発明者】 |
【氏名】土田 敏雅
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| 【要約】 |
【課題】顔からかぶった場合であっても、良好な視界を確保することができる防虫ネットを提供する。
【解決手段】本防虫ネット10は、一端に第1の開口部11、他端に第2の開口部12を有する網状の素材からつくられているネット部材13からなる。第1の開口部11を上にしてネット部材13をかぶったときに、顔面に対応する位置に透明板16が取り付けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一端が閉じており、他端に開口部を有する網状の素材からつくられているネット部材からなる防虫ネットであって、前記一端を上にして前記ネット部材をかぶったときに、顔面に対応する位置に透明板が取り付けられていることを特徴とする防虫ネット。 【請求項2】 一端に第1の開口部、他端に第2の開口部を有する網状の素材からつくられているネット部材からなる防虫ネットであって、前記第1の開口部を上にして前記ネット部材をかぶったときに、顔面に対応する位置に透明板が取り付けられていることを特徴とする防虫ネット。 【請求項3】 帽子と、網状の素材からなるネット部材と、からなる防虫ネットであって、前記ネット部材は、一端に第1の開口部、他端に第2の開口部を有しており、前記ネット部材は前記一端において前記帽子の下方に取り付けられており、前記ネット部材には、前記帽子をかぶったときに、顔面に対応する位置に透明板が取り付けられていることを特徴とする防虫ネット。 【請求項4】 前記透明板を外側に凸になるように湾曲させる湾曲手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の防虫ネット。 【請求項5】 前記湾曲手段は、前記透明板の両端部にそれぞれ取り付けられた紐と、前記紐を引っ張った状態で固定する手段と、からなるものであることを特徴とする請求項4に記載の防虫ネット。 【請求項6】 前記透明板の位置を上下方向において調整する位置調整手段を備えていることを特徴とする請求項4または5に記載の防虫ネット。 【請求項7】 前記位置調整手段は、両端が前記透明板の上方において前記ネット部材に固定された紐と、前記紐を引っ張った状態で固定する手段と、からなるものであることを特徴とする請求項6に記載の防虫ネット。 【請求項8】 前記第1の開口部に沿って弾性部材が取り付けられており、前記第1の開口部は伸縮自在であることを特徴とする請求項2及び4乃至7の何れか一項に記載の防虫ネット。 【請求項9】 前記ネット部材は前記帽子に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項3乃至7の何れか一項に記載の防虫ネット。 【請求項10】 前記ネット部材には、その下端において、前側及び後側にそれぞれ紐部材が取り付けられており、前記防虫ネットをかぶったときに前記紐部材を脇の下で結ぶことにより、前記防虫ネットを固定することができることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の防虫ネット。 【請求項11】 前記ネット部材には前記防虫ネットを収納するためのポケット部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の防虫ネット。 【請求項12】 前記ネット部材の少なくとも一部は防水シートからなるものであることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の防虫ネット。 【請求項13】 前記ネット部材の少なくとも一部は紫外線を遮断する素材からなるものであることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の防虫ネット。 【請求項14】 前記開口部または前記第2の開口部を閉じる手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の防虫ネット。 【請求項15】 前記ネット部材の少なくとも一部の領域に反射板、蛍光板及び蓄光板のうちの少なくとも何れか一つを取り付けたことを特徴とする請求項1乃至14の何れか一項に記載の防虫ネット。 【請求項16】 前記ネット部材にはファスナー部材が取り付けられており、前記ネット部材の少なくとも一部は開放自在であることを特徴とする請求項1乃至15の何れか一項に記載の防虫ネット。 【請求項17】 前記ネット部材は防虫性を有する素材からなるものであることを特徴とする請求項1乃至16の何れか一項に記載の防虫ネット。 【請求項18】 前記ネット部材の前記一端には支持枠が取り付けられており、前記支持枠は、着用者の頭部を収容する頭部部分と、前記頭部部分から前方に突き出ている突出部分と、からなるものであることを特徴とする請求項1、2、4乃至7及び9乃至17の何れか一項に記載の防虫ネット。 【請求項19】 前記帽子は鍔付き帽子であることを特徴とする請求項3、4乃至7及び9乃至17の何れか一項に記載の防虫ネット。 【請求項20】 請求項1乃至19の何れか一項に記載の防虫ネットを一部に有する衣服。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、顔にかぶって用いる防虫ネットに関する。 【0002】 【従来の技術】夏期に畑仕事その他の野外での作業を行う場合、虫除けとして、網状の素材からつくられている防虫ネットを顔からかぶることが一般的に行われている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この防虫ネットは、顔からかぶることができるように、網状の素材を単に袋状に縫い合わせたものである。このため、作業者は網を通して外部のものを見なければならず、必ずしも良好な視界を確保できるものではなかった。 【0004】本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、顔からかぶった場合であっても、良好な視界を確保することができるとともに、その他の点において作業者の利便性を向上させることができる防虫ネットを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、本発明は、一端が閉じており、他端に開口部を有する網状の素材からつくられているネット部材からなる防虫ネットであって、前記一端を上にして前記ネット部材をかぶったときに、顔面に対応する位置に透明板が取り付けられていることを特徴とする防虫ネットを提供する。 【0006】本発明に係る防虫ネットによれば、作業者が本防虫ネットをかぶったときに、目線には透明板が配置されているため、従来の防虫ネットよりも格段に視認性を向上させることができる。 【0007】また、本発明は、一端に第1の開口部、他端に第2の開口部を有する網状の素材からつくられているネット部材からなる防虫ネットであって、前記第1の開口部を上にして前記ネット部材をかぶったときに、顔面に対応する位置に透明板が取り付けられていることを特徴とする防虫ネットを提供する。 【0008】本発明に係る防虫ネットは、作業者が帽子をかぶった後で、その帽子の上からかぶるものとして使用される。帽子の上からかぶることにより、第1の開口部が帽子に嵌合し、防虫ネットを帽子に固定することが可能になる。 【0009】加えて、作業者が本防虫ネットをかぶったときに、目線には透明板が配置されているため、従来の防虫ネットよりも格段に視認性を向上させることができる。 【0010】さらに、本発明は、帽子と、網状の素材からなるネット部材と、からなる防虫ネットであって、前記ネット部材は、一端に第1の開口部、他端に第2の開口部を有しており、前記ネット部材は前記一端において前記帽子の下方に取り付けられており、前記ネット部材には、前記帽子をかぶったときに、顔面に対応する位置に透明板が取り付けられていることを特徴とする防虫ネットを提供する。 【0011】本発明に係る防虫ネットは帽子を備えているので、作業者はこの帽子をかぶることにより、自動的に防虫ネットをかぶることになる。さらに、ネット部材は帽子に取り付けられているので、帽子をかぶることにより、防虫ネットは必然的に作業者の頭部に対して固定されることになる。 【0012】加えて、作業者が本防虫ネットをかぶったときに、目線には透明板が配置されているため、従来の防虫ネットよりも格段に視認性を向上させることができる。 【0013】本防虫ネットは、前記透明板を外側に凸になるように湾曲させる湾曲手段を備えていることが好ましい。 【0014】湾曲手段により透明板を湾曲させることにより、本防虫ネットの着用者は外部の視界をパノラマとして確保することが可能になり、より一層、視認性を向上させることができる。 【0015】前記湾曲手段は、例えば、前記透明板の両端部にそれぞれ取り付けられた紐と、前記紐を引っ張った状態で固定する手段と、から構成することができる。 【0016】本防虫ネットは、前記透明板の位置を上下方向において調整する位置調整手段を備えていることが好ましい。 【0017】このような位置調整手段を設けることにより、本防虫ネットの着用者は自分の目線に合わせて透明板を上下させることができ、確実に視界を確保することができる。 【0018】位置調整手段は、例えば、両端が前記透明板の上方において前記ネット部材に固定された紐と、前記紐を引っ張った状態で固定する手段と、から構成することができる。 【0019】本防虫ネットは、前記第1の開口部に沿って弾性部材を有していることが好ましい。この弾性部材により、前記第1の開口部は伸縮自在に形成される。 【0020】例えば、本防虫ネットの着用者が帽子をかぶり、その帽子の上から本防虫ネットをかぶる場合、弾性部材の弾性力により、第1の開口部を帽子に密着させることができ、本防虫ネットを確実に帽子に固定させることができる。 【0021】前記ネット部材は前記帽子に対して着脱自在に取り付けられているものであることが好ましい。 【0022】ネット部材をこのように構成することにより、帽子を任意のものに自在に交換することが可能になる。 【0023】前記ネット部材には、その下端において、前側及び後側にそれぞれ紐部材が取り付けられていることが好ましい。 【0024】本防虫ネットをかぶったときに、この紐部材を着用者の脇の下で結ぶことにより、本防虫ネットを着用者の体に確実に固定することができる。 【0025】前記ネット部材には前記防虫ネットを収納するためのポケット部が設けられていることが好ましい。 【0026】本防虫ネットを使用しないときには、本防虫ネット自体をこのポケット部に畳み込んで収納しておくことができる。このため、本防虫ネットの持ち運びが容易になる。 【0027】前記ネット部材の少なくとも一部は防水シートから構成することができる。 【0028】雨期などの雨の多い時期には、例えば、ネット部材の背面を全て防水シートで構成することにより、雨中での作業時における雨よけとすることができる。 【0029】また、前記ネット部材の少なくとも一部は紫外線を遮断する素材から構成することができる。 【0030】例えば、夏期のように、直射日光が強い日に野外で作業を行う場合には、本防虫ネットをかぶることにより、虫除けの効果と同時に紫外線を遮断する効果を得ることができる。 【0031】本防虫ネットは、前記開口部または前記第2の開口部を閉じる手段を備えていることが好ましい。 【0032】本手段により開口部または第2の開口部を閉じておくことによって、本防虫ネットの装着後に、本防虫ネットと作業者の衣服との間から虫が入り込むことを防止することができる。 【0033】本防虫ネットにおいては、前記ネット部材の少なくとも一部の領域に反射板、蛍光板及び蓄光板のうちの少なくとも何れか一つを取り付けることが好ましい。 【0034】例えば、蛍光板を取り付けることにより、夜間での作業時において、自分の存在を相手方に知らせることができ、夜間での作業の安全性を向上させることができる。 【0035】前記ネット部材にはファスナー部材を取り付けておくことが好ましい。 【0036】このファスナー部材により、前記ネット部材の少なくとも一部は開放自在となり、緊急時には、このファスナー部材を開けることにより、即座に本防虫ネットを脱ぐことができる。 【0037】前記ネット部材は防虫性を有する素材から構成することができる。 【0038】これにより、防虫効果を高めることができる。防虫性を有する素材としては、例えば、ヒノキチオールや除虫菊などの成分を含有させた繊維を用いることができる。 【0039】前記ネット部材の前記一端には支持枠が取り付けることができる。この支持枠は、着用者の頭部を収容する頭部部分と、前記頭部部分から前方に突き出ている突出部分と、から構成される。 【0040】本防虫ネットの着用者は、支持枠の頭部部分をかぶることにより、自動的に防虫ネットをかぶることになる。このため、帽子を持っていない場合であっても、本防虫ネットを確実に頭部に着用することができる。 【0041】また、支持枠には突出部分が設けられているので、この突出部分が頭部部分から前方に突出している分だけ、ネット部材と着用者の顔面との間の距離が維持される。このため、着用者と透明板とはある程度の距離だけ離れることになり、着用者にとって、透明板を介して外部が見やすくなる。 【0042】ネット部材に取り付けられる帽子は鍔付き帽子であることが好ましい。 【0043】鍔付き帽子の鍔の分だけ、ネット部材と着用者の顔面との間の距離が維持される。このため、着用者と透明板とはある程度の距離だけ離れることになり、着用者にとって、透明板を介して外部が見やすくなる。 【0044】以上の防虫ネットはそれ単独でも使用することが可能であるが、例えば、本防虫ネットを予め衣服の一部に組み込むことも可能である。 【0045】 【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態に係る防虫ネット10の前方斜視図、図2は防虫ネット10の背面図である。 【0046】図1に示すように、防虫ネット10は、上端に第1の開口部11、下端に第2の開口部12を有する網状の素材からつくられているネット部材13からなる。 【0047】ネット部材13には、第1の開口部11に沿って、弾性部材としてのゴムひもが取り付けられている。このため、第1の開口部11は、常態においては、ゴムひもの弾性力によって、第1の開口部11の大きさが小さくなる方向に付勢されている。 【0048】また、第2の開口部12の周囲に沿って空洞部が形成されており、この空洞部には紐部材14が挿入されている。空洞部には、ネット部材13の前側において、2つの孔14aが設けられており、この2つの孔14aから紐部材14の両端が抜け出ている。さらに、紐部材14の両端はストッパー15に通されており、紐部材14はストッパー15に対して固定された状態にある。 【0049】紐部材14を両端において引っ張ることにより、第2の開口部12が狭まり、ネット部材13を着用者の体に密着させることができるようになっている。引っ張られた紐部材14はストッパー15により引き戻されないように固定される。ストッパー15の構造については後述する。 【0050】ネット部材13には、第1の開口部11を上にしてネット部材13をかぶったときに、着用者の顔面に対応する位置において、透明板16が取り付けられている。 【0051】さらに、ネット部材13には、透明板16を外側に向かって凸になるように湾曲させる湾曲手段が設けられている。 【0052】この湾曲手段は、透明板16の両端部にそれぞれ取り付けられた紐17a、17bと、紐17a、17bを引っ張った状態で固定するストッパー18と、からなる。 【0053】透明板16の両端付近には孔が設けられており、紐17a、17bはネット部材13の内側からこの孔に通され、透明板16の外側において結び目をつくることにより、透明板16に取り付けられている。 【0054】透明板16を湾曲させる際には、紐17a、17bを引っ張り、透明板16を湾曲させた後、紐17a、17bを引っ張ったままの状態でストッパー18で固定する。これにより、透明板16を湾曲させた状態に維持することができる。 【0055】ネット部材13には、透明板16の位置を上下方向において調整する位置調整手段が設けられている。この位置調整手段は、両端が透明板16の上方において縫い付け、接着その他の方法によりネット部材13に固定された一本の紐部材19と、紐部材19を引っ張った状態で固定するストッパー20と、からなる。 【0056】透明板16を上方に移動させる際には、紐部材19を上方に引っ張り、紐部材19を引っ張った状態のまま、ストッパー20で紐部材19を固定する。これにより、透明板16を上方の位置に移行させることができる。 【0057】透明板16を元の位置に戻す場合には、ストッパー20をゆるめ、紐部材19が引っ張られている状態を解除する。これにより、透明板16は自動的に元の位置に復帰する。 【0058】ネット部材13の下端の近傍には、ネット部材13の全周囲にわたって一定間隔をあけて複数個の反射板21が取り付けられている。なお、反射板21に代えて、あるいは、反射板21とともに、蛍光板または蓄光板をネット部材13に取り付けることも可能である。 【0059】さらに、ネット部材13には、透明板16から離れた位置において、上下方向にファスナー部材22が取り付けられている。このファスナー部材22を開けることにより、ネット部材13を自在に開放することができるようになっている。なお、このファスナー部材22の長さは任意である。すなわち、ネット部材13の一部のみがファスナー部材22によって開放できるようにしてもよく、あるいは、ネット部材13がファスナー部材22によって2つに分かれるようにしてもよい。 【0060】さらに、図2に示すように、ネット部材13の背面側には、ポケット部23が設けられている。ポケット部23は上方が開口しているビニール袋からなり、本防虫ネット10の非使用時にはこのポケット部23に本防虫ネット10を収納しておくことができる。 【0061】なお、本実施形態においては、ポケット部23はネット部材13の外面側に設けられているが、ネット部材13の内面側に設けることも可能である。 【0062】図3はストッパー15、18、20の構造を示す一部透視図である。ストッパー15、18、20は何れも同一の構造を有している。このため、図3には、ストッパー15の構造を示す。 【0063】ストッパー15は、本体24と、可動体25とからなる。本体24は一端が閉じており、他端が開口している中空の円筒形状をなしている。可動体25は、本体24の長さ方向において本体24の内部を移動可能である程度の大きさを有している。 【0064】本体24の閉じた側の端部にはバネ部材26がその一端において取り付けられており、バネ部材26はその他端において可動体25に固定されている。バネ部材26は、可動体25を本体24から外部に押し出す方向Aに、可動体25に対して付勢力を与えている。 【0065】本体24の側壁には貫通孔27が設けられており、貫通穴27は本体24の反対側の側壁まで貫通している。同様に、可動体25にもその直径方向に貫通している貫通穴28が設けられている。 【0066】図2に示すように、2つの貫通穴27と28とが重なり合った領域に2つの紐部材14a、14bが通されている。 【0067】可動体25はバネ部材26により、A方向に付勢されているため、2つの紐部材14a、14bは貫通穴27の端部27aと貫通穴28の端部28aとの間に挟み込まれる。すわなち、2つの紐部材14a、14bはこの状態で固定される。 【0068】2つの紐部材14a、14bをゆるめる場合には、可動体25をバネ部材26に抗して本体24の中に押し込み、2つの貫通穴27と28とが重なり合う領域を広げる。これによって、2つの紐部材14a、14bは貫通穴27の端部27aと貫通穴28の端部28aとの間に挟み込まれた状態から解放され、2つの紐部材14a、14bをゆるめることが可能になる。 【0069】以上のような構成を有する本実施形態に係る防虫ネット10は次のようにして用いられる。 【0070】本防虫ネット10の着用者は、先ず、麦藁帽子その他適当な帽子をかぶってから、本防虫ネット10をその帽子の上からかぶる。これにより、第1の開口部11が帽子に嵌合し、防虫ネット10を帽子に固定することが可能になる。 【0071】第1の開口部11の周囲にはゴムひもが取り付けられているため、このゴムひもの弾性力によって、ネット部材13は第1の開口部11において確実に帽子に嵌合する。 【0072】本実施形態に係る防虫ネット10によれば、着用者が本防虫ネット10をかぶったときに、目線には透明板16が配置されているため、従来の防虫ネットよりも格段に視認性を向上させることができる。 【0073】さらに、この透明板16を湾曲手段により湾曲させることにより、外部の視界をパノラマ的に確保することができる。また、透明板16を位置調整手段を介して上下させることにより、別々の着用者が本防虫ネット10を着用した場合でも、各着用者の目線に透明板を合わせることが可能である。 【0074】また、紐部材14及びストッパー15により第2の開口部12を閉じることにより、第2の開口部12と着用者との間の隙間から虫が入り込むことを防止することができる。 【0075】さらに、ネット部材13には蛍光板21が取り付けられているので、夜間に野外作業を行う場合の安全性を高めることができる。 【0076】また、ファスナー部材22によりネット部材13を即座に開放することができるため、緊急時には、即座に本防虫ネット10を脱ぎ捨てることができる。 【0077】また、本防虫ネット10の非使用時には、ポケット部23に本防虫ネット10の全体を収納しておくことができるため、本防虫ネット10の持ち運びを簡便に行うことができる。 【0078】図4は本発明の第2の実施形態に係る防虫ネット30の前方斜視図である。 【0079】本実施形態に係る防虫ネット30は、図1及び図2に示した第1の実施形態に係る防虫ネット10の構成に加えて、鍔付き帽子31と、ネット部材13の前側の下端に取り付けられている紐部材32aと、ネット部材13の後側の下端に取り付けられている紐部材32bと、を備えている。 【0080】すなわち、防虫ネット30は、鍔付き帽子31と、鍔付き帽子の下方に取り付けられた防虫ネット10と、2つの紐部材32a、紐部材32bと、からなる。 【0081】なお、本実施形態に係る防虫ネット30には、第1の実施形態に係る防虫ネット10において第1の開口部11の周囲に取り付けられていたゴムひもは取り付けられていない。 【0082】本実施形態に係る防虫ネット30によっても、第1の実施形態に係る防虫ネット10と同様の効果を得ることができる。 【0083】それに加えて、本実施形態に係る防虫ネット30は帽子31を備えているので、着用者はこの帽子31をかぶることにより、自動的に防虫ネット30をかぶることになり、防虫ネット30は必然的に作業者の頭部に対して固定されることになる。 【0084】さらに、本実施形態に係る防虫ネット30においては、鍔付き帽子31の鍔の分だけ、ネット部材13と着用者の顔面との間の距離が維持される。このため、着用者と透明板16とはある程度の距離だけ離れることになり、着用者にとって、透明板16を介して外部が見やすくなる。 【0085】なお、防虫ネット10は帽子31に対して縫い付けその他の方法により固定的に取り付けてもよく、あるいは、ファスナー、フックなどの部材により帽子31に対して取り外し可能に取り付けることも可能である。防虫ネット10を帽子31に対して着脱自在に構成することにより、防虫ネット10及び帽子31を単体でも使用することが可能になり、あるいは、帽子31を新しいものに交換したうえで防虫ネット10を取り付けることも可能になる。 【0086】また、本防虫ネット30をかぶった後、2つの紐部材32a、32bを着用者の脇の下で結ぶことにより、本防虫ネット30を着用者の体に固定することができる。 【0087】図1及び図2に示した第1の実施形態に係る防虫ネット10におけるネット部材13には第1の開口部11が設けられているが、第1の開口部11を設けずに、閉じた状態にしておくことも可能である。すなわち、ネット部材13を、上端が閉じており、下端に第2の開口部12が設けられているように構成することも可能である。 【0088】図5は、上端が閉じているネット部材を有する防虫ネット40の一実施例を示す斜視図である。 【0089】図5に示す実施例に係る防虫ネット40におけるネット部材41は上端が閉じている。この閉じた上端の内部には支持枠42がネット部材41に対して固定的に取り付けられている。 【0090】支持枠42は、着用者の頭部を収容する頭部部分42aと、頭部部分42aから前方に突き出ている突出部分42bと、からなる。 【0091】本防虫ネット40の着用者は、支持枠42の頭部部分42aをかぶることにより、自動的に防虫ネット40をかぶることになる。このため、帽子を持っていない場合であっても、本防虫ネット40を確実に頭部に着用することができる。 【0092】また、支持枠42には突出部分42bが設けられているので、この突出部分42bが頭部部分42aから前方に突出している分だけ、ネット部材41と着用者の顔面との間の距離が維持される。このため、着用者と透明板16とはある程度の距離だけ離れることになり、着用者にとって、透明板16を介して外部が見やすくなる。 【0093】上述の実施形態及び実施例におけるネット部材13、41は全てが網状の素材から構成されていることは必ずしも必要ではない。 【0094】例えば、ネット部材13、41の一部を防水シートから構成することも可能である。 【0095】雨期などの雨の多い時期には、例えば、ネット部材13、41の背面を全て防水シートで構成することにより、雨中での作業時における雨よけとすることができる。 【0096】また、ネット部材13、41の一部を紫外線を遮断する素材から構成することもできる。 【0097】例えば、夏期のように、直射日光が強い日に野外で作業を行う場合には、着用者の両眼の付近をそのような素材で構成した防虫ネットを使用することにより、着用者の眼を紫外線から守ることができる。 【0098】あるいは、ネット部材13、41の一部または全部を防虫性を有する素材、例えば、ヒノキチオールや除虫菊などの成分を含有させた繊維からつくることも可能である。 【0099】このような素材を用いることにより、防虫効果を高めることができる。 【0100】上述の防虫ネット10、30、40は何れも単体で用いるものであったが、これらの防虫ネット10、30、40は予め衣服の一部として衣服に組み込んだ形で用いることも可能である。 【0101】図6は第1の実施形態に係る防虫ネット10を一部に有する衣服50の正面図である。 【0102】図6に示すように、防虫ネット10、30、40は衣服50の一部を構成するものとして使用することも可能である。 【0103】 【発明の効果】以上のように、本発明に係る防虫ネットによれば種々の効果を奏する。 【0104】第一に、本発明に係る防虫ネットによれば、作業者が本防虫ネットをかぶったときに、目線には透明板が配置されているため、従来の防虫ネットよりも格段に視認性を向上させることができる。 【0105】また、ネット部材に第1の開口部を設けておくことにより、作業者が帽子をかぶった後で、その帽子の上から防虫ネットをかぶることにより、第1の開口部が帽子に嵌合し、防虫ネットを帽子に固定することが可能になる。 【0106】また、予め防虫ネットに帽子を組み込んでおくことにより、着用者はこの帽子をかぶることにより、自動的に防虫ネットをかぶることになる。さらに、ネット部材は帽子に取り付けられているので、帽子をかぶることにより、防虫ネットは必然的に作業者の頭部に対して固定されることになる。 【0107】さらに、湾曲手段により透明板を湾曲させることにより、本防虫ネットの着用者は外部の視界をパノラマとして確保することが可能になり、より一層、視認性を向上させることができる。 【0108】また、位置調整手段を設けることにより、本防虫ネットの着用者は自分の目線に合わせて透明板を上下させることができるようになる。 【0109】また、第1の開口部に沿って弾性部材を取り付けることにより、第1の開口部は伸縮自在に形成される。この結果、帽子の上から本防虫ネットをかぶる場合、弾性部材の弾性力により、第1の開口部を帽子に密着させることができ、本防虫ネットを確実に帽子に固定させることができる。 【0110】ネット部材を帽子に対して着脱自在に取り付けることにより、帽子を任意のものに自在に交換することが可能になる。 【0111】また、ネット部材の下端において、前側及び後側にそれぞれ紐部材を取り付けることにより、本防虫ネットをかぶったときに、この紐部材を着用者の脇の下で結び、本防虫ネットを着用者の体に確実に固定することができる。 【0112】ネット部材にポケット部が設けることにより、本防虫ネットを使用しないときには、本防虫ネット自体をこのポケット部に畳み込んで収納しておくことができる。このため、本防虫ネットの持ち運びが容易になる。 【0113】また、ネット部材の少なくとも一部を防水シートから構成することにより、雨中での作業時における雨よけとすることができる。 【0114】また、ネット部材の少なくとも一部を紫外線を遮断する素材から構成することにより、夏期などの直射日光の強い日における野外作業時に、虫除けの効果と同時に紫外線を遮断する効果を得ることができる。 【0115】また、第2の開口部を閉じる手段を設けることによって、本防虫ネットの装着後に、本防虫ネットと作業者の衣服との間から虫が入り込むことを防止することができる。 【0116】また、ネット部材に反射板、蛍光板または蓄光板を取り付けることにより、夜間での作業時において、自分の存在を相手方に知らせることができ、夜間での作業の安全性を向上させることができる。 【0117】また、ネット部材にファスナー部材を取り付けることにより、ネット部材の少なくとも一部は開放自在となり、緊急時には、このファスナー部材を開けることにより、即座に本防虫ネットを脱ぐことができる。 【0118】また、ネット部材を防虫性を有する素材から構成することにより、防虫効果を高めることができる。 【0119】また、ネット部材の閉じた端部に支持枠が取り付けることにより、帽子を持っていない場合であっても、本防虫ネットを確実に頭部に着用することができる。 【0120】また、支持枠には突出部分が設けられているので、この突出部分が頭部部分から前方に突出している分だけ、ネット部材と着用者の顔面との間の距離が維持される。このため、着用者と透明板とはある程度の距離だけ離れることになり、着用者にとって、透明板を介して外部が見やすくなる。 【0121】ネット部材に取り付けられる帽子として鍔付き帽子を用いることにより、鍔付き帽子の鍔の分だけ、ネット部材と着用者の顔面との間の距離が維持される。このため、着用者と透明板とはある程度の距離だけ離れることになり、着用者にとって、透明板を介して外部が見やすくなる。 【0122】さらに、本発明に係る防虫ネットはそれ単独でも使用することが可能であるが、例えば、本防虫ネットを予め衣服の一部に組み込み、衣服として使用することも可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】399095047 【氏名又は名称】株式会社ディックコーポレーション
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| 【出願日】 |
平成13年2月27日(2001.2.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096105 【弁理士】 【氏名又は名称】天野 広
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| 【公開番号】 |
特開2002−249916(P2002−249916A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月6日(2002.9.6) |
| 【出願番号】 |
特願2001−51995(P2001−51995) |
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