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【発明の名称】 防護用頭巾
【発明者】 【氏名】小林 健次

【要約】 【課題】ヘルメットの位置ずれを防止することができるフードキャップを提供する。

【解決手段】頭部および顔面を覆うフードキャップ1であり、フードキャップ1の上部が外覆い部材4と内覆い部材とで内外二重構造に構成され、ヘルメット7が外覆い部材4と内覆い部材との間に形成された収納部6に収納される。外覆い部材4には、ヘルメット7を出し入れ可能な開口部9と、この開口部9を開閉するファスナー10とが設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも頭部を覆う防護用頭巾であって、上部が外覆い部材と内覆い部材とで二重構造に構成され、上記外覆い部材と内覆い部材との間に、頭部を保護する頭部保護体が収納されることを特徴とする防護用頭巾。
【請求項2】 上部に、外覆い部材を開閉する開閉手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の防護用頭巾。
【請求項3】 頭部周りの緩みをとる締め付け手段が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の防護用頭巾。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクリーンルーム等で使用される防護用頭巾に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の防護用頭巾としては、例えばクリーンルーム等で使用されるフードキャップがある。このフードキャップは、作業者が頭から被って、頭部および顔面を覆うものである。上記フードキャップの前部には、両目を通して目視をするための窓が形成されている。作業者は、上記フードキャップを被ることにより、クリーンルーム内に毛髪等が落下したり毛髪等に付着したパーティクルが落下するのを防止していた。
【0003】また、クリーンルーム等で作業上、頭部を保護する必要がある場合、作業者は、フードキャップの上からヘルメット(頭部保護体)を被って作業を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の従来形式では、フードキャップは滑り易いため、フードキャップの上からヘルメットを被って作業を行う際、作業者が頭を動かす度に、ヘルメットが滑って位置ずれし、作業に支障を来すといった問題があった。
【0005】本発明は、ヘルメット等の頭部保護体の位置ずれを防止することができる防護用頭巾を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本第1発明は、少なくとも頭部を覆う防護用頭巾であって、上部が外覆い部材と内覆い部材とで二重構造に構成され、上記外覆い部材と内覆い部材との間に、頭部を保護する頭部保護体が収納されるものである。
【0007】これによると、頭部保護体は外覆い部材と内覆い部材との間に収納されるため、頭部保護体の位置がずれるのを防止することができる。本第2発明は、上部に、外覆い部材を開閉する開閉手段が設けられているものである。
【0008】これによると、開閉手段で外覆い部材を開くことによって、頭部保護体を外覆い部材と内覆い部材との間から出し入れすることができる。したがって、頭部保護体が不要である場合、頭部保護体を防護用頭巾から容易に取り外すことができる。
【0009】本第3発明は、頭部周りの緩みをとる締め付け手段が設けられているものである。これによると、締め付け手段で防護用頭巾を締め付けて頭部周りの緩みをとることができ、防護用頭巾を頭部にぴったりと密着させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4に示すように、1はクリーンルーム等で用いられるフードキャップ(防護用頭巾の一例)であり、作業者が頭から被って、頭部および顔面を覆うものである。上記フードキャップ1は、本体部2と、本体部2の下端に設けられたスカート部19とで構成されている。尚、上記フードキャップ1はヘッドカバーやヘッドキャップ等とも呼ばれる。
【0011】上記フードキャップ1の本体部2は、その上部2aが作業者の頭頂部を覆い、前部2bが作業者の顔面を覆い、後部2cが作業者の後頭部を覆い、両側部2dが作業者の側頭部を覆うように、筒袋状に形成されている。
【0012】上記フードキャップ1の前部2bには、作業者の両目を通して目視をするための窓3が形成されている。また、図3,図5,図6に示すように、フードキャップ1の上部2aは、布状の外覆い部材4と網(メッシュ)状の内覆い部材5とで、内外二重構造に構成されている。上記外覆い部材4と内覆い部材5との間には収納部6が形成され、この収納部6に、作業者の頭部を保護するヘルメット7(頭部保護体の一例)が収納される。
【0013】また、上記外覆い部材4には、ヘルメット7を出し入れ可能な開口部9と、この開口部9を開閉するファスナー10(開閉手段の一例)とが設けられている。尚、上記開口部9は前後方向に沿って形成されている。また、上記ヘルメット7は椀状に形成されており、庇等の外部へ突出するものは設けられていない。
【0014】また、図2,図3に示すように、フードキャップ1の後部2cには、頭部横周りの緩みをとる締め付け手段12が設けられている。上記締め付け手段12は、フードキャップ1の後部2cに設けられた締付帯13と、締付帯13の遊端部に設けられた一方の面ファスナー14と、フードキャップ1の後部2cに設けられた他方の面ファスナー15とで構成されている。尚、上記他方の面ファスナー15は締付帯13の基端部の左右一側方に位置しており、両方の面ファスナー14,15同士が離着自在になっている。
【0015】また、フードキャップ1の本体部2の下部には、この部分を絞るための紐16が通してあり、この紐16の両端部16aがフードキャップ1の後部2cから外側に垂らしてある。また、上記スカート部19は、作業者の肩を覆うものであり、下部が広がっている。
【0016】以下、上記構成における作用を説明する。クリーンルーム等で作業する場合、作業者は、先ず、口をマスクで覆ったりあるいは頭部をヘアーネットで覆い、その後、図4に示すように、フードキャップ1を頭から被って、頭部および顔面を覆う。さらに、紐16の両端16aを引っ張って結ぶことにより、フードキャップ1の本体部2の下部を絞る。これにより、クリーンルーム内等に作業者の毛髪等が落下するのを防止し得る。
【0017】また、クリーンルーム等で作業上、頭部を保護する必要がある場合、作業者は、図5に示すようにファスナー10を開け、図6に示すようにヘルメット7を開口部9からフードキャップ1の収納部6へ入れ込む。その後、図7に示すように、作業者がファスナー10を閉じることによって、開口部9が閉じられ、ヘルメット7が収納部6に収納されるため、作業者の頭部がヘルメット7で保護される。
【0018】上記のように作業者が頭部にフードキャップ1を被って、ヘルメット7を収納部6に収納した際、上記ヘルメット7は外覆い部材4と内覆い部材5との間に挟まれて固定されるため、作業中にヘルメット7の位置がずれるのを防止することができる。
【0019】また、ヘルメット7が不要である場合、ファスナー10を開いて、ヘルメット7を収納部6からフードキャップ1の外部へ取り外せばよい。このように、フードキャップ1に対して容易にヘルメット7を着脱することができるため、非常に利便性が良い。
【0020】また、図2に示すように、締付帯13を他方の面ファスナー15の方向Aへ引っ張った状態で、一方の面ファスナー14を他方の面ファスナー15へ密着させることにより、フードキャップ1の頭部横周りの緩みを取ることができるため、フードキャップ1を作業者の頭部にぴったりと密着させることができる。
【0021】上記実施の形態では、フードキャップ1をクリーンルームで使用しているが、クリーンルーム以外の施設で使用してもよい。上記実施の形態では、開閉手段の一例としてファスナー10を用いたが、面ファスナーやボタンなどを用いて開口部9を開閉してもよい。
【0022】上記実施の形態では、開口部9を前後方向に形成しているが左右方向に形成してもよい。上記実施の形態では、外覆い部材4を布状に形成しているが、網(メッシュ)状に形成してもよい。また、内覆い部材5を網(メッシュ)状に形成しているが、布状に形成してもよい。
【0023】上記実施の形態では、作業者がフードキャップ1を装着した後、ヘルメット7をフードキャップ1に取り付けているが、先にヘルメット7をフードキャップ1に取り付けておき、この状態で、作業者がフードキャップ1を装着してもよい。
【0024】上記実施の形態では、作業者は、フードキャップ1を被る前に、クリーン用のマスクやヘアーネットを装着しているが、これらマスクやヘアーネットを不要にしてもよい。また、ヘアーネットを装着した後、フードキャップ1を被り、その後、マスクを装着してもよい。
【0025】上記実施の形態では、通常、フードキャップ1を白色にしているが、フードキャップ1の上部2aを白色以外に着色してもよい。これにより、従来のようなヘルメットを内蔵しないフードキャップと区別することができる。したがって、作業者がヘルメット内蔵型のフードキャップ1を使用していることを一目して判別することができる。
【0026】上記実施の形態では、図7に示すようにフードキャップ1で頭部と顔面(鼻,口)とを覆っているが、他の実施の形態として、図8に示すようにフードキャップ1の前部2bに開口部21を形成し、この開口部21から顔面(目,鼻,口)を露出させてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本第1発明によれば、頭部保護体は外覆い部材と内覆い部材との間に収納されるため、頭部保護体の位置がずれるのを防止することができる。
【0028】本第2発明によれば、開閉手段で外覆い部材を開くことによって、頭部保護体を外覆い部材と内覆い部材との間から出し入れすることができる。したがって、頭部保護体が不要である場合、頭部保護体を防護用頭巾から容易に取り外すことができる。
【0029】本第3発明によれば、締め付け手段で防護用頭巾を締め付けて頭部周りの緩みをとることができ、防護用頭巾を頭部にぴったりと密着させることができる。
【出願人】 【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
【出願日】 平成13年2月27日(2001.2.27)
【代理人】 【識別番号】100068087
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 義弘
【公開番号】 特開2002−249915(P2002−249915A)
【公開日】 平成14年9月6日(2002.9.6)
【出願番号】 特願2001−51324(P2001−51324)