| 【発明の名称】 |
作業用帽子 |
| 【発明者】 |
【氏名】沢田 順次
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| 【要約】 |
【課題】頭髪の落下をより抑制し得る頭髪落下防止構造を有する作業用帽子を提供すること。
【解決手段】帽子本体部1、両側面のフラップ部2a、2bを少なくとも有する作業用帽子である。帽子本体部は、着用者の少なくとも頭髪部全体および両耳を覆い、フラップ部は、こめかみから頬を通り顎までを覆うように、帽子本体部の両側部からさらに広がっている。両フラップ部には、こめかみ部から顎部まで紐通し用のパイピング3a、3bが設けられ、両パイピングにはそれぞれ紐4a、4bが通されている。両紐は、パイピング内の奥部に一端を固定され、他端はパイピングから出ており、かつ、両紐のうちパイピング内に位置する部分5が、弾性的に伸縮し得る素材からなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 帽子本体部と両側面のフラップ部とを少なくとも有し、帽子本体部は着用者の少なくとも頭髪部全体および両耳を覆う部分であり、フラップ部は、こめかみから頬を通り顎までを覆うように、帽子本体部の両側部からさらに広がった部分であり、両フラップ部には、こめかみ部から顎部まで紐通し用のパイピングが設けられ、両パイピングにはそれぞれ紐が通されており、両紐は、パイピング内の奥部に一端を固定され、他端はパイピングから出ており、かつ、パイピング内に位置する部分が、弾性的に伸縮し得る素材からなることを特徴とする作業用帽子。 【請求項2】 帽子本体部の下端縁およびこれに連なる両フラップ部の下端縁からさらにスカート部が延びており、該スカート部は、着用者の襟首下部、肩部、喉から胸元上部までを覆い、着用者の前側で互いに重なり合うことができる構成とされている請求項1記載の作業用帽子。 【請求項3】 額を覆っている部分に、ひさしが設けられている請求項1記載の作業用帽子。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、作業用帽子に関し、特に、衛生的であることを求められる工場において用いられる作業用帽子に関する。 【0002】 【従来の技術】衛生的であるべき製品を製造する工場、特に、食品工場では、作業者の頭髪が製品に混入しないよう、作業用帽子(作業帽)の着用が作業者に義務付けられている。 【0003】従来、食品工場用に提供されている作業帽の形態は、頭髪を十分に覆うべく、野球帽型のキャップに両耳・襟首を覆う部分を加えたタイプのものや、図4に示すように、前記のようなタイプの帽子を本体部分A1として、これに両頬から顎まで、さらには襟首下部、肩部を覆い、喉部で互いに重ね合うことができるスカート部A2を加えたタイプのものが知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者のタイプのように、耳や襟首を覆うだけでは、頭髪の落下は防止できない。また、図4に示す形態の作業帽では、両スカート部同士をマジックテープ(登録商標)で連結し、顔だけを出すことができるように構成されている。しかし、両スカート部をマジックテープで連結するような構成では、顔の輪郭にぴったりと沿うように着用したとしても、生地に伸縮性が無いために、動作時にずれが生じ、こめかみの部分や頬の部分に隙間が生じやすく、そこから頭髪が落下するおそれがある。 【0005】本発明の課題は上記問題を解決し、頭髪の落下をより抑制し得る頭髪落下防止構造を有する作業用帽子を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は以下の特徴を有するものである。 (1)帽子本体部と両側面のフラップ部とを少なくとも有し、帽子本体部は着用者の少なくとも頭髪部全体および両耳を覆う部分であり、フラップ部は、こめかみから頬を通り顎までを覆うように、帽子本体部の両側部からさらに広がった部分であり、両フラップ部には、こめかみ部から顎部まで紐通し用のパイピングが設けられ、両パイピングにはそれぞれ紐が通されており、両紐は、パイピング内の奥部に一端を固定され、他端はパイピングから出ており、かつ、パイピング内に位置する部分が、弾性的に伸縮し得る素材からなることを特徴とする作業用帽子。 【0007】(2)帽子本体部の下端縁およびこれに連なる両フラップ部の下端縁からさらにスカート部が延びており、該スカート部は、着用者の襟首下部、肩部、喉から胸元上部までを覆い、着用者の前側で互いに重なり合うことができる構成とされている上記(1)記載の作業用帽子。 【0008】(3)額を覆っている部分に、ひさしが設けられている上記(1)記載の作業用帽子。 【0009】 【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して具体例を示しながら、本発明をより詳細に説明する。本発明による作業用帽子(以下、「当該作業帽」とも呼ぶ)は、図1に一例を示すように、帽子本体部1と両側面のフラップ部(2a、2b)とを少なくとも有する。両フラップ部(2a、2b)には、こめかみ部から顎部まで紐通し用のパイピング(3a、3b)が設けられており、両パイピングにはそれぞれ紐(4a、4b)が通されている。紐(4a、4b)は、パイピング(3a、3b)内のそれぞれの奥部(31a、31b)、即ち、こめかみ部の付近に一端を固定され、他端はパイピングから出ている。さらに、両紐は、引張り力が作用していない状態において、その全長のうちパイピング内に位置している部分が、弾性的に伸縮し得る素材からなる。以下、この紐の一部である、弾性的に伸縮し得る素材からなる部分を、「弾性部分」と呼ぶ。図1では、片側のパイピング3aだけを部分的に切り欠いて内部を見せており、弾性部分5を見せている。 【0010】上記のように構成することによって、両パイピングから出ている紐(4a、4b)を引っ張って弾性部分を伸ばした状態で、両紐の先端部を着用者の顎下部分で連結することができる。弾性部分が伸ばされた状態で両紐が連結されることで、図2(a)、(b)に矢印で示すように、常に着用者の顔の輪郭に沿って弾性的な張力が作用し続けるので、顎などの動きに追従し、顔の輪郭に適正にフィットし、こめかみの部分や頬の部分に隙間が生じることがない。即ち、両サイドのフラップを顎下で合わせるタイプの構造でありながら、頭髪が落下する余地がない。 【0011】帽子本体部は、着用者の少なくとも頭髪部全体および両耳を覆う部分であり、フラップ部は、こめかみから頬を通り顎までを覆うように、帽子本体部の両側部からさらに下方へ広がった部分である。図1の例では、帽子本体部1とフラップ部(2a、2b)とは、一体的かつ連続的に形成されており、明確な境界はないが、敢えて区別するならば、図1中にハッチングを施した部分がフラップ部2bである。 【0012】帽子本体部は、頭髪を覆うことができるものであればよいが、野球帽型のキャップに両耳・襟首を覆う部分を加えた形状が好ましい形態として挙げられる。頭頂部は、半球状、平坦状等でよく、縫製構造は限定されない。 【0013】帽子本体部の素材は、帽子を構成し得るものであればよく、限定はされないが、軽さと柔らかさの点から布が好ましい。本明細書でいう「布」とは、織物、編物、不織布だけでなく、フィルム素材、皮革など、衣料品に使用可能な全てのシート状素材を含む。織物、編物、不織布等に用いる繊維も、衣料品に使用可能な全てのものを用いてよく、天然繊維、再生繊維、合成繊維、これらの混合物などが挙げられる。通常の食品工場であれば、布としては、綿布や、綿と合成繊維との混合布、合成繊維だけからなる布などが好ましい。 【0014】フラップ部は、こめかみから頬を通り顎までを覆うように広がっておればよく、エッジラインのデザインは限定されない。例えば、図1の例では、フラップ2bの下部先端の角部21bは角張っているが、この部分を丸く形成してもよい。また同図の例では、こめかみから頬を通り顎に至るエッジラインは直線状であるが、必要に応じた曲線状としてもよい。 【0015】フラップ部は、上記のように「こめかみから頬を通り顎までを覆う」ものであるが、ここで言う「顎」とは、顎関節部分から口の直下部分までの範囲を意味する。従って、フラップ部の形態も、図2(a)のような顎関節部分までのものから、図2(b)のような口の直下部分までのものまで、工程の衛生管理のレベルなどに合わせて自由に選択してよい。 【0016】紐通し用のパイピングは、こめかみから頬を通り顎まで設ければよく、設置経路は限定されないが、図1に示すように、露出する顔面との境界の縁部に沿って設ける態様とすることによって、顔の輪郭により好ましくフィットし、縁部がひらひらと捲れることもない。また、紐通し用のパイピングは、文字通り紐通し用として機能するものであればよく、こめかみから顎まで連続した1本のトンネルである必要はなく、例えばズボンのベルト通しのように、間欠的な形態であってもよい。パイピングのトンネル形成方法は、フラップ部の縁部を折り返す態様や、長尺状の布を縫い合わせるなど、衣類に形成される公知の方法にて、紐の経路が確定し得るように形成すればよい。 【0017】紐は、着用者の顎下部分で互いに連結できるものであればよく、断面円形、断面平角などの形態や、材料・素材は限定されない。例えば、編み紐や、組み紐、の他、樹脂などを押し出してなる単線、布を細長く裁断・縫製した紐、皮革製の紐などであってもよい。 【0018】紐の一部として設けられる弾性部分は、弾性的に伸縮し得るよう形成された紐であればよく、ゴムからなる単線であっても、ゴム紐のようにゴム編みされたものであってもよい。好ましい素材としては、ソフトオペロンなどが挙げられる。 【0019】弾性部分を設ける位置は、パイピングの内部とする。これによって、紐同士を結ぶ態様とする際に、紐を結ぶ作業、それを解く作業を、一般的な紐で行なうことが出来、作業が容易にもなる。これに反して、ゴム紐同士を結ぶ態様とすると、その伸びのために結び目が小さく硬くなり、これをほどくことが困難となる。 【0020】弾性部分の弾力性は、顔に心地よくフィットし、かつ頭髪の落下を封じ込める程度のものであればよい。また、弾性部分の自然長は、用いる素材の弾力性にもよるが、5cm〜10cm程度が好ましい。 【0021】両フラップ部のパイピングから出ている紐を互いに連結する方法は限定されない。例えば、適当な出しろを確保して図2のように互いに結ぶ態様、マジックテープ、スナップ、フック、バックルなどの連結器具を紐の先端部に付与し連結する態様であってもよい。これらの態様のなかでも、紐を互いに結ぶ態様は、部品を必要としない簡単な作りで、すばやく装着でき、喉部に異物感がなく、無段階的に締め付け力(弾性部分の伸び量)を調節できる点で、好ましい態様である。 【0022】当該作業帽には、頭髪の脱落防止性や、取扱い性などを、より向上させるために、種々の付帯構造を加えてよい。例えば、図3の例では、図2(b)に示す態様の下端縁、即ち、首筋の下端縁およびこれに連なる両フラップ部の下端縁に、さらに、前開きのスカート部6が加えられている。該スカート部6は、図4に示す従来の作業帽にも付与されているように、着用者の襟首下部、肩部を覆い、喉部で互いに重なり合うことができるように構成される。図3の例では、スカート部の内部に紐(破線で示す)4a、4bが隠れており、スカート6は、マジックテープ7で互いに止めることができる構成となっている。 【0023】また、図1などの例では、額部分のひさし10や、後頭部の伸縮自在のギャザー11などがオプションとして加えられており、装着性、頭部形状への追従性を向上させている。図3の例では、耳の部分8がメッシュ素材で形成され、周囲の音を聞き取り易くし、かつ、毛髪の脱落を防ぐ態様となっている。さらに、この耳の部分には開閉自在のフラップ9a、9bが設けられ、同図の9bのように、マジックテープによって折り畳んで固定することが可能となっている。 【0024】当該作業帽は、独立した単独の製品としての態様だけでなく、襟首部分において上着の襟と連結されてもよい。当該作業帽は、衛生的であることを求められる工場、特に、頭髪の製品への混入を防止しなければならない工場にとって有用な作業用着衣となる。 【0025】 【発明の効果】当該作業帽は、上記説明のとおり、フラップ部のパイピングに通された紐の一部が弾性部分となっているから、フラップ部が、顔の動きに追従して、常に顔の輪郭に適正にフィットし、こめかみの部分や頬の部分に隙間が生じることがなく、頭髪が落下する余地がない。本発明によって、頭髪の落下をより抑制し得る作業用帽子を提供することができるようになった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591145483 【氏名又は名称】原田産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月10日(2001.1.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080791 【弁理士】 【氏名又は名称】高島 一
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| 【公開番号】 |
特開2002−212824(P2002−212824A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月31日(2002.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2001−2941(P2001−2941) |
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