| 【発明の名称】 |
雨衣・防寒衣用フード |
| 【発明者】 |
【氏名】金岡 健治
|
| 【要約】 |
【課題】本発明は雨衣・防寒衣用フードに関し、顔面や頭部との良好な密着性を図って雨や風の浸入を確実に防止し、着用感を向上させた雨衣・防寒衣用のフードを提供することを目的とする。
【解決手段】フード本体の顔面開口部に沿って紐通しを形成し、当該紐通しに第一紐を挿通させてこれをフード本体のあご当て部で長さ調整可能とすると共に、フード本体の左右のこめかみ部に紐屈曲部を設け、フード本体の後頭部の左右上方に第二紐の端部を固定し、フード本体の両側面で当該第二紐を紐屈曲部を介して後頭部の下方へ略くの字に架け渡して、第二紐をフード本体の後頭部の下方で長さ調整可能としたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フード本体の顔面開口部に沿って紐通しを形成し、当該紐通しに第一紐を挿通させてこれをフード本体のあご当て部で長さ調整可能とすると共に、フード本体の左右のこめかみ部に紐屈曲部を設け、フード本体の後頭部の左右上方に第二紐の端部を固定し、フード本体の両側面で当該第二紐を紐屈曲部を介して後頭部の下方へ略くの字に架け渡して、第二紐をフード本体の後頭部の下方で長さ調整可能としたことを特徴とする雨衣・防寒衣用フード。 【請求項2】 第二紐に保持部材を装着し、当該保持部材を介して第二紐をフード本体の後頭部の下方で長さ調整可能としたことを特徴とする請求項1記載の雨衣・防寒衣用フード。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、雨衣・防寒衣用フードに関する。 【0002】 【従来の技術】特開平7−252712号公報に開示されるように、従来、パーカーやレインジャケット等の雨衣や防寒衣には、襟にフードが収納可能または着脱可能に取り付けられており、フードに通した紐の長さを調整することによって顔面とフードとの間の隙間をなくし、フード内への雨や風の浸入を防止している。 【0003】図7乃至図9は上記特開平7−252712号公報に開示されたフードを示し、このフード1は、柔らかな防水布からなるフード本体3の顔面開口部5に沿って紐通し7を形成し、この内部に通した紐9をあご当て部11で留め具13により長さ調整可能とすると共に、フード本体3の両こめかみ位置から後頭部にかけて紐通し15を形成し、そして、この内部に通した紐17の一端を顔面開口部5のこめかみ部に固定して、後頭部で留め具19により長さ調整可能としたものである。 【0004】その他、図中、21は顔面開口部5の上側部分に形成されたつば、23はあご当て部11に縫着された面ファスナーで、図8に示すようにあご当て部11は左右に分割された分割片11a,11bからなり、両分割片11a,11bは面ファスナー23を介して接続,分離されるようになっている。而して、上記フード1によれば、着用時に留め具13を操作して紐通し7内の紐9の長さを調整することによって顔面開口部5の開口面積が調整できるため、その絞り込みによって顔面開口部5が着用者の顔面に密着し、また、留め具19を操作して紐通し15内の紐17の長さを調整することで、顔面開口部5の両こめかみ部のだぶつきをなくすことができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】而して、一般に釣人は帽子の上からフードを被ることが多いが、上記フード1は紐17の一端側がこめかみ部に固定された構造上、こめかみ部のだぶつきをなくすために紐17を後頭部の下方(図7中、矢印A方向)へ引っ張ると、フード本体3の上部側(つば21側)が後方(図7中、矢印B方向)へ反って、帽子のつばとの間に隙間が生じてしまう欠点があった。 【0006】そして、斯様にフード本体3の上部側が後方へ反ってしまうと、フード本体3の後頭部の上方(図7中、C領域)に皺が発生し、そして、帽子のつばとの隙間から侵入した風が当該C領域に流入してフード本体3をバタ付かせるため、着用感が悪く、また、フード本体3のバタ付く音が釣人に耳障りなものとなっていた。本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、顔面や頭部との良好な密着性を図って雨や風の浸入を確実に防止し、着用感を向上させた雨衣・防寒衣用のフードを提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するため、請求項1に係る雨衣・防寒衣用フードは、フード本体の顔面開口部に沿って紐通しを形成し、当該紐通しに第一紐を挿通させてこれをフード本体のあご当て部で長さ調整可能とすると共に、フード本体の左右のこめかみ部に紐屈曲部を設け、フード本体の後頭部の左右上方に第二紐の端部を固定し、フード本体の両側面で当該第二紐を紐屈曲部を介して後頭部の下方へ略くの字に架け渡して、第二紐をフード本体の後頭部の下方で長さ調整可能としたことを特徴とする。 【0008】そして、請求項2に係る発明は、請求項1記載の雨衣・防寒衣用フードに於て、第二紐に保持部材を装着し、当該保持部材を介して第二紐をフード本体の後頭部の下方で長さ調整可能としたものである。 【0009】(作用)請求項1に係る発明によれば、着用時に紐通し内の第一紐の長さを調整することで顔面開口部の開口面積が調整できるため、その絞り込みによって顔面開口部が着用者の顔面に密着する。 【0010】また、第二紐の長さを調整すると、紐屈曲部がフード本体のこめかみ部を後方に引いて着用時の視界を確保すると共に、フード本体の上部側が前方へ垂れて帽子のつば等に密着し、そして、斯様にフード本体の上部側が前方へ垂れることでフード本体の後頭部の布が緊張して皺が発生することもない。そして、請求項2に係る発明によれば、保持部材によって第二紐の長さが調整されることとなる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1乃至図3は請求項1及び請求項2に係る雨衣・防寒衣用フードの一実施形態を示し、図中、31はナイロン等の柔らかな防水布で形成されたフード本体で、その前面に顔面開口部33が設けられている。 【0012】そして、顔面開口部33の開口縁に沿って袋状の紐通し35が設けられており、当該紐通し35の内部に1本の第一紐37が挿通している。そして、第一紐37はフード本体31のあご当て部39で外方に出て、装着された従来周知の左右のスピンドルストッパ(保持部材)41によって、紐通し35内部の長さが調整できるようになっている。 【0013】尚、フード本体31のあご当て部39は、図8の従来例と同様、左右に分割された分割片39a,39bからなり、両分割片39a,39bは面ファスナー(図示せず)を介して接続,分離されるようになっている。そして、フード本体31のこめかみ部に位置する紐通し35部分に、図2の如く帯状の布からなるベルトループ(紐屈曲部)43が縫着されている。 【0014】また、図中、45,47はフード本体31の両側部表面に防水布を縫着して形成された紐通しで、一方の紐通し45は、フード本体31の後頭部の上方からベルトループ43へ向かって斜め方向に形成され、そして、他方の紐通し47は、ベルトループ43からフード本体31の後頭部の下方へ斜め方向に形成されており、両紐通し45,47内に第二紐49が挿通されている。 【0015】第二紐49は、その一端部49aが紐通し45内でフード本体31の後頭部の上方に縫着され、そして、紐通し45を通って外部に出た第二紐49は、図1に示すようにベルトループ43,紐通し47を挿通してフード本体31の後頭部の下方へ略くの字に架け渡されている。そして、第二紐49は、後頭部の下方でフード本体31を貫通して裏面側へ向かい、同様にフード本体31の他側面側で第二紐49はフード本体31を貫通し、そして、図示しない紐通しとベルトループを介して略くの字に架け渡されて、その他端部がフード本体31の後頭部の上方に縫着されている。 【0016】而して、図3に示すようにフード本体31の後頭部の下方には、連結紐51を介してスピンドルストッパ53が取り付けられており、当該スピンドルストッパ53に第二紐49が挿通している。そして、スピンドルストッパ53を挿通した第二紐49にリング55が取り付けられており、当該リング55によってスピンドルストッパ53からの第二紐49の抜止めが図られ、また、上述したようにスピンドルストッパ53は連結紐51によってフード本体31に取り付けられているため、第二紐49の長さ調整の際に、スピンドルストッパ53を手で保持することなくリング55を摘んで引っ張るだけで、第二紐49の長さ調整ができるようになっている。 【0017】本実施形態に係るフード57はこのように構成されているから、着用時にスピンドルストッパ41を操作して紐通し35内の第一紐37の長さを調整することで顔面開口部33の開口面積が調整できるため、その絞り込みによって顔面開口部33が着用者の顔面に密着する。また、リング55を摘んで第二紐49を図1の矢印D方向へ引っ張って紐通し45,47内の第二紐49の長さを調整すると、ベルトループ43がフード本体31のこめかみ部を後方に引いて着用時の視界を確保するが、上述したように本実施形態は、第二紐49の両端部49aを、夫々、フード本体31の後頭部の左右の上方に固定し、そして、ベルトループ43を介して第二紐49をフード本体31の両側面で略くの字に配置したので、斯様に第二紐49を矢印D方向へ引っ張ると、フード本体31の上部側が前方(図1中、矢印E方向)へ垂れて帽子のつばに密着し、そして、斯様にフード本体31の上部側が前方へ垂れることでフード本体31の後頭部の布が緊張して、図7の従来例のような皺が発生することもない。 【0018】このように本実施形態によれば、第一紐37の絞り込みによって顔面開口部33が着用者の顔面に密着し、そして、第二紐49の絞り込みによってフード本体31の上部側が前方へ垂れて帽子のつばに密着すると共に、フード本体31の後頭部の布が緊張して皺が発生することがないので、図7の従来例に比し顔面や頭部との密着性が向上してフード57内への雨や風の浸入を確実に防止することができ、着用感も向上することとなった。 【0019】そして、斯様に顔面や頭部との密着性が向上する結果、フード本体31が外方に突出することがなくなって、実釣時に釣糸がフード57に絡むこともなくなる。また、第二紐49の絞り込みにより、ベルトループ43がフード本体31のこめかみ部を後方に引くため、着用時の良好な視界を確保することができると共に、スピンドルストッパ53を連結紐51によってフード本体31に取り付けたので、第二紐49の長さ調整の際に、スピンドルストッパ53を手で保持することなくリング55を摘んで引っ張るだけで第二紐49の長さ調整ができると共に、斯様にリング55を第二紐49に取り付けたため、これを摘んで引っ張るだけで第二紐49の長さ調整が容易にできる利点を有する。 【0020】尚、上記実施形態では、図2に示すようにベルトループ43を第二紐49の紐屈曲部としてフード本体31のこめかみ部に設けたが、図4に示すように当該ベルトループ43に樹脂製のD環59を取り付けてこれに第二紐49を通してもよいし、図5及び図6に示すように樹脂で形成した支持部材61の対向片61a,61bにローラ63を回転可能に取り付け、そして、支持部材61とローラ63の間に第二紐49を通してこれを略くの字に架け渡してもよい。 【0021】而して、これらの変形例によれば、第二紐49の長さ調整が滑らかに行える利点を有する。また、上記実施形態では、第一紐37にスピンドルストッパ41を装着したが、これに代え、あご当て部39から外部に出ている第一紐37の左右の端部を結ぶことで長さ調整ができるようにしてもよいし、スピンドルストッパ53をフード本体31に連結する連結紐51は省略してもよい。 【0022】 【発明の効果】以上述べたように、各請求項に係る発明によれば、第一紐の絞り込みによって顔面開口部が着用者の顔面に密着し、そして、第二紐の絞り込みによってフード本体の上部側が前方へ垂れて帽子のつばに密着すると共に、フード本体の後頭部の布が緊張して皺が発生することがないので、従来に比し顔面や頭部との密着性が向上してフード内への雨や風の浸入を確実に防止することができ、着用感も向上することとなった。 【0023】そして、斯様に顔面や頭部との密着性が向上する結果、フード本体が外方に突出することがなくなって、実釣時に釣糸がフードに絡むこともないし、第二紐の絞り込みによって紐屈曲部がフード本体のこめかみ部を後方に引くため、着用時の良好な視界を確保することができる利点を有する。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年6月21日(2000.6.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072718 【弁理士】 【氏名又は名称】古谷 史旺
|
| 【公開番号】 |
特開2002−4125(P2002−4125A) |
| 【公開日】 |
平成14年1月9日(2002.1.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−185894(P2000−185894) |
|