| 【発明の名称】 |
原稿移動型普通紙複写機における型紙複写装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 敏輝
【氏名】吉川 幸佑
【氏名】坂場 真
【氏名】丸山 豊
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| 【要約】 |
【課題】複数枚の型紙を、ずれたりすることなく、同時に普通紙にコピーできる原稿移動型普通紙複写機における型紙複写装置を提供する。
【解決手段】複写機2の後方側から、複数枚の型紙4を型紙保持シート1上に間隔を有して載置して前方側へ移送してコピー用紙6に型紙4をコピーすることができると共に、複写機2の前方側から型紙コピー済用紙7、あるいは予め複数の型紙を表示した紙面を原稿として一旦後方側へ移送した後、再び前方側へ移送してコピー用紙6にコピーすることができる型紙複写装置であって、前記型紙保持シート1は、その表面に微細な凹凸面を多数形成するマット加工を施されると共に、露光ランプ5の光を透過することのできるシートにより形成されると共に、該シートの後方側中央に、センサー24で後端縁を検知できる方形孔40が、シートの末端側に余白部41を残して形成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】複写機の後方側から、複数枚の型紙を型紙保持シート上に間隔を有して載置して前方側へ移送してコピー用紙に型紙をコピーすることができると共に、複写機の前方側から前記コピー用紙にコピーされた型紙コピー済用紙、あるいは予め複数の型紙を表示した紙面を原稿として一旦後方側へ移送した後、再び前方側へ移送してコピー用紙にコピーすることができる原稿移動型普通紙複写機における型紙複写装置であって、前記複写機には、露光ランプ、ドラム、現像ユニット、転写/分離ユニット、ヒーターユニット、給紙ローラ、ロール紙、排紙ローラおよび板状レンズ等、普通紙複写機としての必要な公知の機器をケーシング内に内蔵すると共に、該ケーシングの上方前方側には原稿テーブルが突設され、且つ該ケーシングの上方後方側には奥行きが深い型紙セット台板が突設され、前記ケーシングの上方部には、カバーが開閉自在に載置固定されると共に、該カバーの底板の前方側および後方側には間隔を有して複数個の原稿送りローラが2列に亘って回転可能に軸支され、且つ前記ケーシングの天板には、駆動装置により回転する原稿送り回転ロ―ラが前記原稿送りローラと同一間隔を有して2列に亘って軸支され、且つ前記天板の前方側中央にセンサーを設ける一方、前記カバーの底板に2列に亘って配設された原稿送りローラの各列間の中央長手方向に、細い黒い点線より成るラインを狭い間隔を有して多数本設けた線条シートが装着固定され、更に、前記カバーの前方側側面に操作パネルが設けられると共に、該カバーの後方側側面に、シート送り込みボタンスイッチおよび戻し/停止ボタンスイッチがそれぞれ設けられ、前記複写機の前方側の前面パネルに、型紙ストッカーを該前面パネルより前方側に隙間を有して突設し、且つ前記前面パネルの下方側にシート受けを突設すると共に、前記複写機の後方側の後面パネルの下方側にコピー用紙受けを装着し、前記型紙保持シートは、その表面に微細な凹凸面を多数形成するマット加工を施されると共に、前記露光ランプの光を透過することのできるシートにより形成され、且つ該シートの後方側中央に、前記センサーで後端縁部として検知することができる方形孔が、シートの末端側に余白部を残して形成され、前記型紙は、紙により形成されると共に、出来上り線、ぬい代およびたち切り縁部をそれぞれ設けて形成されたことを特徴とする原稿移動型普通紙複写機における型紙複写装置。 【請求項2】細い黒い点線より成るラインに代えて、細い黒い連続した線より成るラインを多数本設けた請求項1記載の原稿移動型普通紙複写機における型紙複写装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、アパレル関係において使用する大小さまざまな型紙を複数枚同時に型紙保持シート上に、オペレーターが手差しで載置してずれたりすることなく、普通紙に簡単にコピーすることができ、また該型紙をコピーした紙面を原稿として、あるいは複数の型紙を予め表示した紙面を原稿として、これらを汎用されている普通紙複写機同様にコピーすることのできる機能をも有する原稿移動型普通紙複写機における型紙複写装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、型紙複写装置としては、本出願人の所有に係る特許第2899589号公報に開示されたものが公知である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記特許第2899589号公報に開示された複写装置においては、巾が広く、且つ長さの長い机上に広げられた載置用フィルムと被覆用フィルムとで構成されたキャリアシートの前記載置用フィルム上に大小の型紙を適宜載置した後、その上に前記被覆用フィルムを被覆し、然る後前記フィルム間の空気を筒状部材のスェード部分で該被覆用フィルムの表面を摺動させながら抜き去ると共に、前記被覆用フィルムの下面に発生する適度の静電気を利用して該被覆用フィルムを各型紙および該各型紙内の載置用フィルムに密着させて、各型紙をキャリアシートに挟持して大型普通紙複写機に挿入して複写するようにしていたため、各型紙のキャリアシートへの装着に手間がかかると共に、キャリアシートを拡げることのできる巾が広く、且つ長さの長い机が必要で場所を取り、狭い場所での作業は不可能であるという課題があった。 【0004】本発明は前記課題を解決すべくなされたもので、普通紙複写機に、型紙保持シートの最初のセッティング作業において、該複写機に後方部を挟持されて予め型紙セット台板上にセットされた型紙保持シート上に、複数枚の型紙を単に手差しで載置するだけで直ちに第1回目のコピーをすることができると共に、前記第1回目の型紙コピーに続き連続して型紙をコピーする際には、型紙の長さに合わせてコピーしたいコピー用紙の長さを任意に設定することができ、また汎用の普通紙複写機としての機能をも有し、更に従来のように、型紙をセットするのに机が不要で、且つ狭い場所でも使用することができる原稿移動型普通紙複写機における型紙複写装置を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、複写機の後方側から、複数枚の型紙を型紙保持シート上に間隔を有して載置して前方側へ移送してコピー用紙に型紙をコピーすることができると共に、複写機の前方側から前記コピー用紙にコピーされた型紙コピー済用紙、あるいは予め複数の型紙を表示した紙面を原稿として一旦後方側へ移送した後、再び前方側へ移送してコピー用紙にコピーすることができる原稿移動型普通紙複写機における型紙複写装置であって、前記複写機には、露光ランプ、ドラム、現像ユニット、転写/分離ユニット、ヒーターユニット、給紙ローラ、ロール紙、排紙ローラおよび板状レンズ等、普通紙複写機としての必要な公知の機器をケーシング内に内蔵すると共に、該ケーシングの上方前方側には原稿テーブルが突設され、且つ該ケーシングの上方後方側には奥行きが深い型紙セット台板が突設され、前記ケーシングの上方部には、カバーが開閉自在に載置固定されると共に、該カバーの底板の前方側および後方側には間隔を有して複数個の原稿送りローラが2列に亘って回転可能に軸支され、且つ前記ケーシングの天板には、駆動装置により回転する原稿送り回転ロ―ラが前記原稿送りローラと同一間隔を有して2列に亘って軸支され、且つ前記天板の前方側中央にセンサーを設ける一方、前記カバーの底板に2列に亘って配設された原稿送りローラの各列間の中央長手方向に、細い黒い点線より成るラインを狭い間隔を有して多数本設けた線条シートが装着固定され、更に、前記カバーの前方側側面に操作パネルが設けられると共に、該カバーの後方側側面に、シート送り込みボタンスイッチおよび戻し/停止ボタンスイッチがそれぞれ設けられ、前記複写機の前方側の前面パネルに、型紙ストッカーを該前面パネルより前方側に隙間を有して突設し、且つ前記前面パネルの下方側にシート受けを突設すると共に、前記複写機の後方側の後面パネルの下方側にコピー用紙受けを装着し、前記型紙保持シートは、その表面に微細な凹凸面を多数形成するマット加工を施されると共に、前記露光ランプの光を透過することのできるシートにより形成され、且つ該シートの後方側中央に、前記センサーで後端縁部として検知することができる方形孔が、シートの末端側に余白部を残して形成され、前記型紙は、紙により形成されると共に、出来上り線、ぬい代およびたち切り縁部をそれぞれ設けて形成するという手段を採用することにより、上記課題を解決した。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。先ず、本発明原稿移動型普通紙複写機における型紙複写装置に使用する型紙保持シート1は、予め複写機2の型紙セット台板3上にセットされ、且つ該セットされた型紙保持シート1上面に、複数枚の大小の型紙4を、オペレータが手差しで載置するだけで、複写機2の作動時において該型紙4がずれたりすることのないよう形成されている。すなわち、型紙保持シート1はその表面に微細な凹凸面を多数形成するマット加工を施されたシートにより形成されている。従って、前記型紙保持シート1は前記マット加工されると共に、複写機2に装置された露光ランプ5の光を透過することのできるシートにより形成される必要がある。合成樹脂製の透明シートは光の透過率はよいが、表面が鏡面状のため型紙4がずれてしまうので使用することができず、また白色の紙は光の透過率が悪く使用することができない。 【0007】本発明で採用することのできる型紙保持シート1は、特に限定する必要はないが、好ましくは「株式会社 きもと」がマット加工を施して販売している使用品名「キモレックPF」を使用することが推奨される。そして、前記「キモレックPF」は乳白色をしているので、透明シートに較べれば光の透過率は悪いが、本発明の目的を達成するには充分な透過率を有し、本発明に採用できる。 【0008】前記型紙保持シート1上に載置される型紙4は、一般的に厚紙とか、鏡面仕上げされていない紙が使用されている。そして、これら厚紙とか、鏡面仕上げされていない紙は、顕微鏡的に観察すると、その表裏面には多数の凹凸面が形成されており、これら多数の凹凸面を表裏面に有する紙により形成された型紙4を前記型紙保持シート1に載置すると、前記型紙4の凹凸面と型紙保持シート1の凹凸面が接触することにより摩擦係数が大となり、その結果型紙4が型紙保持シート1上にずれたりすることなく、該型紙保持シート1上に載置されるのである。 【0009】一方、本発明で使用する複写機2は、原稿移動型普通紙複写機であって前方側および後方側からその目的に応じて使用することができるよう形成されている。すなわち、複写機2の後方側からは、複数枚の型紙4を型紙保持シート1上に載置せしめて前方側へ移送してコピー用紙6にコピーすることができる。また、複写機2の前方側からは、前記後方側から前記コピー用紙6に型紙4をコピーして得られた型紙コピー済用紙7を原稿として一旦後方側へ移送した後、再び前方側へ移送するときに前記型紙コピー済用紙7を新たなコピー用紙6にコピーすることができるようにして形成されている。なお、当然のことではあるが、前記型紙4をコピーした型紙コピー済用紙7ではなく、予め複数の型紙を表示した紙面も同様にコピーすることもできる。 【0010】すなわち、本発明装置に使用する複写機2は型紙4をコピーする機能の外に、普通紙複写機としての機能をも備えている。そして、前記複写機2には、従来公知の普通紙複写機に備えられている露光ランプ5、ドラム8、現像ユニット9、転写/分離ユニット10、ヒーターユニット11、給紙ローラ12、ロール紙13および排紙ローラ14等、原稿移動型普通紙複写機としての必要な機器がケーシング15内に内蔵されている。 【0011】ケーシング15の上方前方側には奥行きが浅く、且つ緩やかに下り傾斜した原稿テーブル16が突設され、且つ該ケーシング15の上方後方側には奥行きが深く、且つ緩やかに下り傾斜した原稿セット台板3が突設されている。前記後方側の原稿セット台板3は、後述するように該原稿セット台板3上に予めセットされた型紙保持シート1上に、1枚あるいは複数枚の型紙4をオペレーターが手差しで載置してコピー用紙6にコピーするものである。 【0012】一方、原稿テーブル16は、前方側から後方側へ移送される型紙保持シート1のガイド板としての役目を果たすと共に、前記原稿テーブル16は、該原稿テーブル16上に、前記型紙4をコピー用紙6にコピーして得られた型紙コピー済用紙7、あるいは図示していないが、予め複数の型紙を表示した紙面を原稿として載置して複写機2に差込み新たなコピー用紙6にコピーする際のガイドとして使用する。 【0013】すなわち、後方側には奥行きの深い型紙セット台板3が形成されているため、該型紙セット台板3上に予めセットされた型紙保持シート1上に、1枚または複数枚の型紙4を上方より押さえ用のシートを使用して挟持することなく、オペレーターが手差しにより簡単に載置できる。 【0014】前記ケーシング15の上方部には、カバー17が開閉自在に載置固定されると共に、該カバー17の下面の底板18の前方側および後方側には、間隔を有して複数個の原稿送りローラ19,20が2列に亘って回転可能に軸支されている。そして、前記ケーシング15の上面の天板21には、前記カバー17の各原稿送りローラ19,20に密接して原稿を送る、図示していない駆動装置により回転する原稿送り回転ロ―ラ22,23が前記各原稿送りローラ19,20と同一間隔を有して2列に亘って軸支されている。なお、図中24は、前記天板21の中央に設けられ、型紙保持シート1、またはコピー済用紙7を含む原稿の先・後端縁を検知するセンサーであり、公知のものを使用する。 【0015】また、前記カバー17の底板18の前記2列に亘って配設された原稿送りローラ19,20の各列の間の長手方向に、細い黒い点線より成るライン25を、狭い間隔を有して多数本前記型紙保持シート1の移動方向と平行に設けた線条シート26が固着されている。更に、前記カバー17の後面側端部下面には、上方側へ傾斜した傾斜片を備えた型紙挿入ガイド板27が長手方向全長に亘って取付けられている。 【0016】前記ケーシング15の天板21下面の原稿送り回転ローラ22,23間には、長手方向全長に亘って露光ランプ5が配設されると共に、該露光ランプ5上のケーシング15の天板21には透明なガイド板28が載置固定されており、また前記露光ランプ5の前方側には板状レンズ29が長手方向全長に亘って配設されている。 【0017】そして、複写機2の前方側の前面パネル30には、後方側より前記複写機2に型紙保持シート1と共に差込まれてコピーされた後の型紙4を落下させて保持する布等より成る断面V字状をした型紙ストッカー31が、前記前面パネル30より前方側に隙間32を有して突設されていると共に、該前面パネル30の下方側には前記隙間32を通って下方へ落下してくる型紙保持シート1を保持するシート受け33が突設されている。また、前記複写機2の後方側の後面パネル34の下方側には、コピーされて落下してくるコピー用紙6を保持するコピー用紙受け35が装着されている。 【0018】なお、図中36はカバー17の前方側側面に装置された複写機の操作パネルであり、また図中37は、カバー17の後方側側面に装置された型紙4を載置した型紙保持シート1を複写機2内に送りこむ動作を起動するシート送り込みボタンスイッチであり、更に、図中38は、前記送り込みボタンスイッチ37で複写機2内に送り込まれて型紙4のコピーが完了した後に、型紙保持シート1を後方側へ戻したり、または停止させる戻し/停止ボタンスイッチである。 【0019】また更に、図中39は前記カバー17の後方側中央に設けられた型紙挟持具である。前記型紙挟持具39は連続して型紙4をコピーする際に使用するもので、型紙4の長手方向の端縁部を一時的に挟持して保持し、該型紙4の長さを目視で確認する際のストッパーの役目をするものである。なお、この型紙挟持具39は本発明には必ずしも備えなくてもよいが、備えてあると便利である。 【0020】前記構成より成る型紙複写装置の作用について説明する。本発明において使用する型紙保持シート1は、一旦複写機2にセットされた該型紙保持シート1を該複写機2から必要時以外は取去ることなく、連続的に使用することができるようにすると共に、前記型紙保持シート1の端末部を隙間32内に挿入することができるように、図5に示すように、後方側中央に方形孔40を設けると共に、該方形孔40より末端側に前記隙間32に挿入できる長さの余白部41を設けたものを使用する。 【0021】従って、最初の型紙保持シート1のセッティング作業において、前記センサー24によって検知する型紙保持シート1の先端縁から前記方形孔40の先端縁40aまでが型紙4を載置できる長さとなると共に、該型紙保持シート1のセット後のコピー可能な長さとなる。 【0022】本発明でコピーする型紙4は、図7に示すように、出来上り線42の外周側に1cm程度の巾のぬい代43を設け、且つその外側にたち切り縁部44をそれぞれ設けた型紙4を使用する。 【0023】前記のように、所定の長さ、好ましくは最大で全長2.0m程度の長さに切断すると共に、末端側中央に方形孔40を形成し、且つ該方形孔40の末端側に0.5m程度の余白部41を形成した型紙保持シート1の先方部を、複写機2の前方側の原稿テーブル16へ差込むと、前記型紙保持シート1の先端縁をセンサー24が検知し、原稿送り回転ローラ22,23が回転して、該型紙保持シート1を該原稿送り回転ローラ22,23および原稿送りローラ19,20間に挟持して後方側へ移送する。 【0024】前記原稿送り回転ローラ22,23を回転させることにより、原稿送りローラ19,20も共に回転させて、型紙保持シート1を後方側の型紙セット台板3へ移送し、該型紙保持シート1の方形孔40の先端縁40aでセンサー24が原稿の終端であることを検知すると、前記原稿送り回転ローラ22,23が停止し、その間複写機2は前記型紙保持シート1の後方側への移送の長さ分だけをコピー可能な長さと認識する。そして、図6に示すように、前記型紙保持シート1の後方移動が停止した段階で、該型紙保持シート1の末端側である余白部41を前記隙間32内に手作業で差込んで下方へ垂らす。 【0025】前記型紙保持シート1が後方移動を停止すると、該型紙保持シート1の後方側が前記原稿送り回転ローラ22,23および原稿送りローラ19,20間に挟持されて、後方側の型紙セット台板3上に載置された状態となる。この状態において、図8に示すように、オペレータは前記型紙保持シート1上において、後方側の型紙挿入ガイド板27の下面に差込むようにして、前記所定の形状に形成された型紙4を、前記出来上り線42が記載された面を下面にして複数枚それぞれ間隔45を有して手差しで載置する。 【0026】前記型紙セット台板3は奥行きが深く、従って型紙4を載置できる面積が広く、且つ傾斜も急ではないので、該型紙セット台板3上に載置された型紙保持シート1上に前記型紙4を複数枚載置しても、前記型紙保持シート1と型紙4の接触面は摩擦係数が大であるため、該型紙4が該型紙保持シート1面上にずれたりすることなく確実に載置される。なお、前記型紙セット台板3の奥行き方向の長さより長い型紙4であっても、該型紙4の先端部を前記型紙挿入ガイド板27に差込めば、前記型紙4が離脱することはない。 【0027】前記型紙4の型紙保持シート1への載置後、シート送り込みボタンスイッチ37を押圧して、図示していない駆動装置により各原稿送り回転ローラ22,23を回転させると、これと相接する原稿送りローラ19,20が連動して、該各ローラ22,23および19,20間に挟持されていた型紙保持シート1および型紙4を複写機3の前方側へ移送する。なお、前記型紙4が型紙保持シート1への載置できなかった場合、オペレータは型紙保持シート1の前方側への移送時に、前記最初に載置した型紙4の後側に手差しで載置することもできる。 【0028】そして、前記型紙保持シート1および型紙4の移送中に、露光ランプ4よりの光がガイド板28を経て型紙保持シート1を透過して型紙4に投射されると、該型紙4からの反射光が板状レンズ29を介してドラム8に入射し、該ドラム8において前記型紙4の出来上り線42以外の帯電がなくなると共に、前記型紙4が載置されていない各型紙4間の間隔45部分の型紙保持シート1を透過した光は前記線条シート26へ投射され、該線条シート26からの反射光が板状レンズ29を介してドラム8に投射されると、該ドラム8において前記線条シート26のライン25以外の帯電がなくなる。 【0029】前記複写機2の後方側から移送されてきた型紙保持シート1および型紙4は、前方側の原稿テーブル16側へ排出されて行くが、前記型紙保持シート1はその末端側である余白部41が、該型紙保持シート1の複写機2へのセット完了後、前面パネル30に沿って隙間32からシート受け33上方へ予め垂らしてあるため、図9に示すように、前記型紙保持シート1は徐々に落下して該シート受け33で保持される一方、型紙保持シート1上の型紙4は軽量であるため、該型紙保持シート1が隙間32内に垂れ下がって行くに従って、原稿テーブル16の前端縁部から次々と型紙ストッカー31内へ滑落して収納される。 【0030】そして、前方側へ移送していた型紙保持シート1は、前記センサー24が型紙保持シート1の先端縁を検知することにより、前記原稿送り回転ローラ22,23は回転を停止し、該型紙保持シート1は前方側の原稿送り回転ローラ22および原稿送りローラ19間に挟持されたまま停止し、そのまま複写機2にセットされたままの状態となる。 【0031】前記複写機2におけるコピー操作により、ドラム8への型紙4および線条シート26からの反射光によって、該ドラム8において出来上り線42およびライン25以外の帯電がなくなり、型紙保持シート1が複写機2の前方側へ移送されて停止すると、ロール紙13から給紙ローラ12を介してコピー用紙6が給紙されて、前記ドラム8に密接して転写/分離ユニット10により、ドラム8において前記出来上り線42およびライン25の帯電部分にトナーが付着する。次に、ヒーターユニット11により前記トナーがコピー用紙6に熱定着し、コピー済用紙7として排紙ローラ14を介して複写機2の後面パネル34の下面に装着されたコピー用紙受け35上に落下する。 【0032】前記型紙4をコピーして得られたコピー済用紙7には、図10に示すような型でコピーされる。すなわち、出来上り線42の部分が黒く、且つぬい代43の部分が白抜きの状態で型紙4がコピーされると共に、該コピーされたぬい代43の外側において、細い所定間隔を有する細いライン25が、それぞれ黒い線条の複数本のライン46としてコピーされる。 【0033】前記ぬい代43と各ライン46が接する部分のコピー状態は、型紙保持シート1の移送方向によって異なる。前記型紙保持シート1の移送方向の先方側に位置する型紙4のぬい代43と各ライン46との境界線であるたち切り部47が黒い線となって現われ、その側部における境界線であるたち切り部48はほとんど黒い線が現われず、更に前記移送方向手前側に位置する型紙4のぬい代43と各ライン46との境界線であるたち切り部49は黒い線は現われない。しかしながら、前記たち切り部49に黒い線が現われなくても、該たち切り部49と各ライン46は明瞭に判別できるので、簡単に前記各たち切り部47〜49に沿ってはさみで切断することができる。 【0034】前記各たち切り部47〜49に黒い線が現われたり、現われなかったりするのは以下の理由による。すなわち、型紙4は多少の厚みがあるため、図11に示すように露光ランプ5からの光が斜めに所定の投射角度で型紙4に投射され、その反射光が板状レンズ29に反射されるが、型紙4の移動方向先端側には、光が当らない三角形状のデッドスペース50ができるので、コピーするとこの先端縁部は黒い線となって現われる。一方、型紙4の移動方向後端部側には、図12に示すように光がすべてに当るため、デッドスペースがなく、コピーするとこの後端部側には黒い線が現われない。また、型紙4の側縁部は、デッドスペースがほとんどないため、ほとんど黒い線は現われない。 【0035】前記多数のライン25を有する線条シート26が存在しない場合は、各型紙4間の間隔45部分はすべて白くコピーされてしまうので、線がまったく現われず、たち切る際の目印となるたち切り線がないため、たち切り作業が迅速に行えないという欠点が生ずる。本発明はこの欠点を解消するため、目印となるたち切り部が視認できるよう間隔45部分を黒い細い線条のライン46としてコピーすると共に、最低限のトナーの使用量でコピーすることができる細いライン25を多数本設けた線条シート26を採用した。これにより、前記間隔45部分はコピー完了後に切り取ってしまうものであるが、トナーの無駄な使用量を抑えることができる。 【0036】そして、前記ライン25は細い連続した黒い線であってもよいが、テストの結果、ライン25は細い黒い点線で形成することがトナーの使用量をより少なくすることが判った。従って、ライン25は、特に限定する必要はないが、好ましくは細い黒い点線で形成することが推奨される。 【0037】なお、前記最初の型紙4をコピーした後、更に他の型紙4をコピーしたいときは、次のような操作をする。すなわち、前記最初の型紙4をコピーした時点で、型紙保持シート1は前方側へ移送されて、図9に示すように、該型紙保持シート1の先端縁部が前方側の原稿送り回転ローラ22および原稿送りローラ19間に挟持されて複写機2にセットされたままの状態となっているので、図13に示すように、カバー17の後方側に設けられた型紙挟持具39に次にコピーしようとする複数枚の型紙4のうち、一番長い型紙4の先端部を挟み(型紙が1枚の場合は、その型紙を挟む)、該型紙4の後方部は型紙セット台板3上に位置せしめておく。次に、戻し/停止ボタンスイッチ38を押圧して、前記型紙保持シート1を後方側へ移送し、前記型紙4の全体が型紙保持シート1に載置される位置まで移送されたことを視認した時点で、前記戻し/停止ボタンスイッチ38を押圧して、前記型紙保持シート1の後方移送を停止させる。 【0038】そして、前記型紙挟持具39に挟み込まれた型紙4を取外して前記型紙保持シート1上に載置すると共に、他の型紙4をも載置し、シート送り込みボタンスイッチ37を押圧することにより、前記型紙保持シート1と型紙4を前方側へ移送してコピーする。 【0039】前記最初の型紙4をコピーした後にする第2回目以降の型紙4のコピーは、目視によってコピーしようとする型紙4の長さ分だけ型紙保持シート1を後方側への移送してコピーするよう形成されている。従って、前記最初の型紙保持シート1の複写機2へのセット後のコピー可能な長さは、前記型紙保持シート1の先端縁から方形孔40の先端縁40aまでであるのに対し、2回目以降のコピーは、型紙保持シート1を後方側へ移送した長さ分がコピーできる長さとなり、コピー用紙6の使用量も最小限に抑えることができる。なお、前記型紙挟持具39が備えられていなくても、型紙4の長さを目視により確認して、型紙保持シート1を後方側へ移送することもできるのである。 【0040】また、前記型紙4をコピーして得られたコピー済用紙7、あるいは予め複数の型紙を表示した紙面を原稿として、これをコピーする場合は、前記図9のように複写機2にセットされたままの型紙保持シート1を手で持って手前に引いて、該型紙保持シート1を複写機2から取外した後、図14に示すように、前記各原稿を複写機2の前方側の原稿テーブル16に載置して差込み、新たなコピー用紙6に汎用の普通紙複写機と同様にコピーすることができる。 【0041】 【発明の効果】本発明は上述のようであるから、大小さまざまな形状の型紙を複数枚同時に、型紙セット台板上にセットされた型紙保持シート上に、オペレーターが単に載置するのみで、該型紙がずれたりすることなく、直ちにコピーすることが可能であるため、従来のように型紙を予め保持シート上に挟持させる作業をするための長く、且つ巾の広い机等の作業台が不要で、狭い場所での作業が可能である。前記型紙をコピーして得られたコピー済用紙には、型紙の出来上り線の外、該型紙のぬい代の外側面はすべて細い黒い線条のラインがコピーされるため、該ぬい代と線条のラインの境界線をたち切り部としてはさみで切断できるので、迅速な切断作業が可能であり、更に細い黒い線条のラインとしてコピーされるためにトナーの使用量が少なく経済的である。前記最初に型紙を型紙保持シートに載置してコピーした後、更に連続して他の型紙をコピーする際には、複写機にセットされたままの状態の型紙保持シートを他の型紙の長さ分だけ後方側へ手動により戻し、再び他の型紙を載置してコピーすることができるので、コピー用紙の使用長さを必要最小限に抑えることができる。前記型紙をコピー用紙にコピーした後のコピー済用紙、あるいは予め複数の型紙を表示した紙面を原稿として、コピー用紙にコピーすることができるので、他の複写機を使用する必要がなく、1台の複写機でその目的を達することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000154602 【氏名又は名称】株式会社文祥堂
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| 【出願日】 |
平成13年2月2日(2001.2.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068308 【弁理士】 【氏名又は名称】後田 春紀
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| 【公開番号】 |
特開2002−235231(P2002−235231A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月23日(2002.8.23) |
| 【出願番号】 |
特願2001−26544(P2001−26544) |
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