| 【発明の名称】 |
着装シミュレーション方法およびそのシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】岡島 喜和
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| 【要約】 |
【課題】膨大なデータ、組合せの中から顧客が簡単に欲しい物、好みの組合せによる衣服を選ぶことができ、顧客の好みに合った独自のオリジナル商品をコンピュータ上で作-成して電子試着を可能とする。
【解決手段】電子機器において、衣服生地の基本となる色を保存した基本色マスターファイル、基本色と組合せるベース柄を保存したベース柄マスターファイル、基本色及びベース柄と組合せるモチーフ柄を保存したモチーフ柄マスターファイル、着装状態の撮像画像から作成した衣服の影を保存した影画像ファイル、顧客の顔画像データを含み、基本色・ベース柄・モチーフ柄の各マスターファイルにより一覧表示される要素の中からそれぞれ一つを選択する選択手段、選択された各要素と、影画像ファイルから読み出される影画像と、顔画像データから読み出される顔画像とを合成する合成手段、及び合成手段による全体像を出力する出力手段を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子機器の画面上にて衣服を試着する着装シミュレーション方法において、衣服生地の基本となる色を前記画面に表示されるカラーカテゴリの中から選択するステップと、選択した基本色と組み合わせるベース柄を前記画面に表示されるベース柄ジャンルの中から選択するステップと、選択した基本色およびベース柄と組み合わせるモチーフ柄を前記画面に表示されるモチーフ柄ジャンルの中から選択するステップと、この衣服画像に予め作成しておいた影画像および顔画像を付与するステップと、を有することを特徴とする着装シミュレーション方法。 【請求項2】 電子機器の画面上にて衣服を着装するシミュレーション方法において、衣服生地の基本となる色を前記画面に表示されるカラーカテゴリの中から選択するステップと、選択した基本色と組み合わせるベース柄を前記画面に表示されるベース柄ジャンルの中から選択するステップと、選択した基本色およびベース柄と組み合わせるモチーフ柄を前記画面に表示されるモチーフ柄ジャンルの中から選択するステップと、この衣服画像に予め作成しておいた影画像およびモデルの顔画像を付与するステップと、前記モデルの顔画像を顧客の顔画像に取り替えるステップと、を有することを特徴とする着装シミュレーション方法。 【請求項3】 さらに、衣服の付属品を前記画面に表示される付属品ジャンルの中から選択するステップを含むことを特徴とする請求項1または2記載の着装シミュレーション方法。 【請求項4】 前記カラーカテゴリの選択画面は、複数のカラー選択ボタンを有し、各カラー選択ボタンには、その色のイメージをあらわすタイトルを表示してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の着装シミュレーション方法。 【請求項5】 前記カラー選択ボタン毎に、それぞれ明度または色相の異なる基本色を表示してなることを特徴とする請求項4記載の着装シミュレーション方法。 【請求項6】 前記ベース柄ジャンルの選択画面は、複数のベース柄選択ボタンを有し、各ベース柄選択ボタンには、そのベース柄のイメージをあらわすタイトルを表示してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の着装シミュレーション方法。 【請求項7】 前記ベース柄選択ボタン毎に、前記選択された基本色と組み合わされた複数のベース柄を表示してなることを特徴とする請求項6記載の着装シミュレーション方法。 【請求項8】 前記モチーフ柄ジャンルの選択画面は、複数のモチーフ柄選択ボタンを有し、そのモチーフ柄のイメージをあらわすタイトルを表示してなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の着装シミュレーション方法。 【請求項9】 前記モチーフ柄選択ボタン毎に、複数のモチーフ柄を表示してなることを特徴とする請求項8記載の着装シミュレーション方法。 【請求項10】 前記影画像は、モデルが白生地衣服を着装した状態の撮像画像から作成することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の着装シミュレーション方法。 【請求項11】 電子機器において、衣服生地の基本となる色を保存した基本色マスターファイルと、前記衣服生地の色と組み合わされるベース柄を保存したベース柄マスターファイルと、前記衣服生地の色およびベース柄と組み合わされるモチーフ柄を保存したモチーフ柄マスターファイルと、衣服を着装した状態の撮像画像から作成した衣服の影を保存した影画像ファイルと、顧客の顔の撮像画像から作成した顔画像データとを少なくとも含み、前記基本色マスターファイル、ベース柄マスターファイルおよびモチーフ柄マスターファイルによりそれぞれ一覧表示される複数の要素の中からそれぞれ一つを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された各要素と、前記影画像ファイルから読み出される衣服の影画像と、前記顔画像データから読み出される顔画像とを合成する合成手段と、前記合成手段による全体像を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする着装シミュレーションシステム。 【請求項12】 前記基本色マスターファイルは、色の持つムードないし雰囲気により分類された複数のカラーカテゴリを有し、前記ベース柄マスターファイルは、選択された一つのカラーカテゴリ内の色との組み合わせにより区分された複数のベース柄ジャンルを有することを特徴とする請求項11記載の着装シミュレーションシステム。 【請求項13】 前記選択手段の対象に、衣服の付属品に関する情報を保存した付属品マスターファイルを含むことを特徴とする請求項11または12記載の着装シミュレーションシステム。 【請求項14】 前記影画像ファイルは、モデルが白生地衣服を着装した状態の撮像画像から影以外の白生地部分および顔部分を透明化することにより作成した影画像を保存したファイルであることを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の着装シミュレーションシステム。 【請求項15】 コンピュータおよびその他の通信機器を利用した通信ネットワークに適用することを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載の着装シミュレーションシステム。 【請求項16】 和服の着装シミュレーションに適用することを特徴とする請求項11〜15のいずれかに記載の着装シミュレーションシステム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、和装、洋装を問わず電子試着を可能とする着装シミュレーション方法およびそのシステムに関する。 【0002】 【従来の技術】商品の個性化、多様化は、コンピュータの利便性とも相俟ってインターネットによる商品販売にまさしく適合し、インターネットによる商品販売は普及の一途をたどっている。特に、衣服や装飾品等においてインターネットあるいはコンピュータを利用したシステムは自由な組み合わせを可能とし、画面上で試着することによりコーディネートを支援する方法が提案されている(特開平10−183418号、特許第2860690号、特開平10−293529号)。 【0003】これらの着装シミュレーション方法は、衣服等の形状、色、柄、パーツなどの要素を自由に組み合わせて最終的に顧客の顔画像と合成した合成画像を作成することにより、あたかも顧客が実際に試着しているかのごとき印象を与える点で共通するものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技術では、選択すべきデータが多すぎることやコード番号の入力など特殊な操作を必要とすることから、かえって煩わしさを伴うものであり、顧客が真に欲する組み合わせが簡単に見つからないという問題があった。また、着装シミュレーションにおいて、バーチャル・リアリティを実現することについても、例えば、前記特開平10−183418号公報には開示されているが、三次元画像モデルを作成する場合はより高性能のコンピュータや複雑なソフトウエアが必要になり、また視点を変えるなどの変更を行った際には応答時間がかかって顧客が敬遠する場合もあり得る。 【0005】本発明は、前述した現況に鑑み、膨大なデータ、組み合わせの中から顧客が簡単に欲しい物、好みの組み合わせによる商品(衣服)を選ぶことができ、しかも顧客の好みに合った独自のオリジナル商品(衣服)をコンピュータ上で作成して電子試着を可能とした着装シミュレーション方法およびそのシステムを提供することを目的とする。本発明の他の目的は、二次元画像でありながらあたかも三次元画像のごとき立体感、臨場感にあふれた着装シミュレーションを高性能のコンピュータや複雑なソフトウエアを必要とせずに実現することにある。本発明のさらに他の目的は、和服、中でも庶民的価格で提供しやすい浴衣の着装シミュレーションシステムを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】第1の発明に係る着装シミュレーション方法は、電子機器の画面上にて衣服を試着する着装シミュレーション方法において、衣服生地の基本となる色を前記画面に表示されるカラーカテゴリの中から選択するステップと、選択した基本色と組み合わせるベース柄を前記画面に表示されるベース柄ジャンルの中から選択するステップと、選択した基本色およびベース柄と組み合わせるモチーフ柄を前記画面に表示されるモチーフ柄ジャンルの中から選択するステップと、この衣服画像に予め作成しておいた影画像および顔画像を付与するステップと、を有することを特徴とするものである。 【0007】第2の発明に係る着装シミュレーション方法は、電子機器の画面上にて衣服を着装するシミュレーション方法において、衣服生地の基本となる色を前記画面に表示されるカラーカテゴリの中から選択するステップと、選択した基本色と組み合わせるベース柄を前記画面に表示されるベース柄ジャンルの中から選択するステップと、選択した基本色およびベース柄と組み合わせるモチーフ柄を前記画面に表示されるモチーフ柄ジャンルの中から選択するステップと、この衣服画像に予め作成しておいた影画像およびモデルの顔画像を付与するステップと、前記モデルの顔画像を顧客の顔画像に取り替えるステップと、を有することを特徴とするものである。 【0008】さらに、第1、第2の発明の着装シミュレーション方法においては、衣服の付属品を前記画面に表示される付属品ジャンルの中から選択するステップを含むものである。 【0009】また、本発明の着装シミュレーションシステムは、電子機器において、衣服生地の基本となる色を保存した基本色マスターファイルと、前記衣服生地の色と組み合わされるベース柄を保存したベース柄マスターファイルと、前記衣服生地の色およびベース柄と組み合わされるモチーフ柄を保存したモチーフ柄マスターファイルと、衣服を着装した状態の撮像画像から作成した衣服の影を保存した影画像ファイルと、顧客の顔の撮像画像から作成した顔画像データとを少なくとも含み、前記基本色マスターファイル、ベース柄マスターファイルおよびモチーフ柄マスターファイルによりそれぞれ一覧表示される複数の要素(ここでは、衣服生地の色、ベース柄およびモチーフ柄をいう。)の中からそれぞれ一つを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された各要素と、前記影画像ファイルから読み出される衣服の影画像と、前記顔画像データから読み出される顔画像とを合成する合成手段と、前記合成手段による全体像を出力する出力手段と、を備えたものである。 【0010】本明細書において、電子機器とは、例えば、コンピュータ、携帯電話・PHS等の通信機器である。また、第1の発明における顔画像は、モデル(キャラクターを含む。)あるいは顧客の顔画像である。付属品は、浴衣の場合、帯、草履等である。 【0011】衣服の種類、形態によっては、形状よりもむしろ色、柄などの要素が衣服選択の際の重要なポイントとなるものがある。こうしたものに和服、中でも女性用の浴衣があり、本発明はかかる浴衣に好適なものである。もちろん、形状が重要な要素となるような衣服については、選択手段の対象に形状が含まれることはいうまでもない。 【0012】浴衣の場合、選択の対象は、衣服生地の色(例えば、ピンク、グリーン、ブルーなどの無地色で、それぞれ明度または色相の異なった色に分類されている。)、ベース柄(例えば、流れ、格子、ぼかしなどの模様)およびモチーフ柄(例えば、花、動物、風景、文字などのモチーフ柄)が基本となる。従って、本発明の着装シミュレーションシステムは、これらの要素を一覧表示する基本色マスターファイル、ベース柄マスターファイル、モチーフ柄マスターファイルを少なくとも備えている。 【0013】そこでまず、顧客の好み、センスに合った衣服生地の色を明確にするよう複数のカラーカテゴリの中から選択し、次に選択した衣服生地の色と組み合わされるベース柄およびモチーフ柄を順次選択するものである。その際、基本色マスターファイルは、色の持つムードないし雰囲気により分類された複数のカラーカテゴリを有し、ベース柄マスターファイルは、選択された一つのカラーカテゴリ内の色との組み合わせにより区分された複数のベース柄ジャンルを有するものとすることにより、最終仕上がり製品の感じがベース柄選択の段階で容易につかめるようにしてある。すなわち、まず最初に、衣服生地の色(基本色)を選択して、その次にベース柄を選択するようにしてある。その後、付属品マスターファイルの一覧表示から選択した帯カラー(柄模様のあるものを含む。)を組み合わせ、さらに影画像ファイルから読み出した浴衣の影画像と、顔画像データから読み出した顧客の顔画像を貼り付けて合成することにより、全体像がコンピュータ等のディスプレイ上に表示される。このようにして、コンピュータ等の画面上で顧客自身が試着した姿を映し出すことができる。 【0014】従って、本発明では、選択すべき要素が極めて少ないにもかかわらずバラエティーに富んだ組み合わせが選択可能で、顧客が簡単に欲しい物、好みの組み合わせを選ぶことができる。また、ストーリーに従って選択していくだけなので、コンピュータ等の操作上の煩わしさもない。しかも、その試着した姿は、浴衣の影を付けることにより、二次元画像でありながらあたかも三次元画像のごとき立体感、臨場感にあふれたものとなる。よって、顧客の好み、センスに最も適した独自のオリジナル浴衣をつくることができる。 【0015】また、前記影画像ファイルは、モデルが白生地衣服を着装した状態の撮像画像から影以外の白生地部分および顔部分を透明化(顔部分は削除することも含む。)することにより作成した影画像を保存したものであるので、複雑なソフトウエアは必要でなく、かつ、高性能のコンピュータも必要でない。従って、応答時間も前記の各種のファイルに対する応答時間と同等もしくはそれ以下となる。 【0016】本発明は、コンピュータおよびその他の通信機器、例えば携帯電話を利用した通信ネットワークに適用される。イントラネットやインターネットの場合、サーバコンピュータに本システムを組み込んだホームページを開設すればよい。また、デパート、呉服専門店など店舗に限定した適用ももちろん可能である。 【0017】また、本発明は、以下に示すような特徴を有するものである。前記カラーカテゴリの選択画面は、複数のカラー選択ボタンを有し、各カラー選択ボタンには、その色のイメージをあらわすタイトル(例えば、元気なカラー、大人っぽいカラー、やさしいカラー等)を表示してなる。前記カラー選択ボタン毎に、それぞれ明度または色相の異なる基本色を表示してなる。前記ベース柄ジャンルの選択画面は、複数のベース柄選択ボタンを有し、各ベース柄選択ボタンには、そのベース柄のイメージをあらわすタイトルを表示してなる。前記ベース柄選択ボタン毎に、前記選択された基本色と組み合わされた複数のベース柄を表示してなる。前記モチーフ柄ジャンルの選択画面は、複数のモチーフ柄選択ボタンを有し、そのモチーフ柄のイメージをあらわすタイトルを表示してなる。前記モチーフ柄選択ボタン毎に、複数のモチーフ柄を表示してなる。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を「浴衣」の場合を例にとって図面に基づき説明する。浴衣の場合には、まず社会通念上、形状については大体決まっており、形状よりもむしろ色や柄(模様)の方が重視される。従って、ここでは、あえて形状については言及しないが、形状も重要な要素となるような商品、例えば婦人服(ジャケット、パンツ、スカート、ブラウス、コート等)、紳士服(背広上下、ワイシャツ、コート、ブレザー等)、あるいはスポーツウエアなどでは形状も選択の対象となる。 【0019】図1に、本発明の着装シミュレーションシステムのブロック図を示す。図2は処理の流れを示すフローチャート、図3は本システムを搭載したコンピュータでの処理の流れを示すブロック図である。なお、ここでは、デパートや呉服専門店などの店舗に設置されるスタンドアロン型のコンピュータを示している。 【0020】このコンピュータ10は、基本的に6種類のファイル、すなわち基本色マスターファイル201、ベース柄マスターファイル202、モチーフ柄マスターファイル203、帯マスターファイル204、影画像ファイル205を例えばハードディスクに備え、顔画像データ206を例えばメモリに備えている。そのうち基本色マスターファイル201、ベース柄マスターファイル202、モチーフ柄マスターファイル203、帯マスターファイル204の4種類のファイルについては、それぞれ分類されたファイルにより一覧表示される複数の要素(基本色、ベース柄、モチーフ柄、帯)の中から、顧客の好みに応じてそれぞれ一つの要素を選択手段207により選択し入力するようになっている。 【0021】ここで、基本色マスターファイル201とは、浴衣生地の基本となる無地のカラーデータを分類・保存したファイルであり、色の持つムードないし雰囲気(例えば、やさしさ、可愛らしさ、大人っぽさ等)によって複数のカラーカテゴリに分類されている。基本色マスターファイル201は、図3のカラーデータベース21を保有している。また、カラー情報処理手段26は、基本色マスターファイル201を作成・保存・出力するためのものである。 【0022】ベース柄マスターファイル202とは、例えば、流れ、格子、ぼかし等、浴衣生地の基本色と組み合わされる柄(模様)データを分類・保存したファイルである。ベース柄マスターファイル202は、図3のベース柄データベース22を保有している。また、ベース柄情報処理手段27は、ベース柄マスターファイル202を作成・保存・出力するためのものである。 【0023】モチーフ柄マスターファイル203とは、例えば、花、動物、風景等モチーフとなる柄データを分類・保存したファイルである。モチーフ柄マスターファイル203は、図3のモチーフ柄データベース23を保有している。また、モチーフ柄情報処理手段28は、モチーフ柄マスターファイル203を作成・保存・出力するためのものである。 【0024】帯マスターファイル204とは、帯の種類、特に帯カラーデータを保存したファイルである。帯マスターファイル204は、図3の帯データベース24を保有している。また、帯情報処理手段29は、帯マスターファイル204を作成・保存・出力するためのものである。 【0025】影画像ファイル205とは、浴衣の影画像データを保存したファイルである。影画像ファイル205は、図3の陰影動画データベース25を保有している。この作成方法については後述する。 【0026】顔画像データ206とは、顧客の首から上部をデジタルカメラやビデオカメラ40などで撮像したデータである。また、影画像ファイル205および顔画像データ206は、図3の映像入力処理手段30で処理される。なお、図3では顔画像データを作成する場合が示されているが、浴衣の影画像を作成する場合も同様である。 【0027】合成手段208は、上記により選択ないし作成された要素(基本色、ベース柄、モチーフ柄、帯、浴衣影画像、顔画像)のファイルを一つの着装シミュレーションファイルに作成するものである。 【0028】そして最後に、この着装シミュレーションファイルを表示出力手段209によりディスプレイ11に表示し、またカラープリンタ50などでプリントする。 【0029】さらに、この着装シミュレーションシステムの動作を図2のフローチャートにより説明する。 【0030】まず、ステップ101において、顧客は最終的にイメージしているムードあるいは雰囲気を持つカラーを基本色マスターファイル201で一覧表示されるカラーカテゴリの中から一つ選択する。すなわち、ここで顧客の浴衣に対するイメージを色に具体化する。カラーカテゴリは、例えば5つのカラーカテゴリに分類されており、各カラーカテゴリは例えば3つの明度または色相の異なる基本色を持っている。顧客は、この段階ではカラーカテゴリ単位で選択する。ステップ102では、選択された無地色の浴衣がディスプレイ11上に表示される。ステップ103では、表示された基本色(無地色)からなる画像が希望通りのイメージかどうかを決める。浴衣の色を変更したい場合にはステップ101〜103の手順を繰り返す。色柄の選定において、この基本色選択のステップ(101〜103)を、ベース柄やモチーフ柄の選択ステップと組み合わせてどの時点で行うかが重要である。本発明では、この基本色選択ステップをまず最初に行う。浴衣の色柄選定に当たって、基本色をイメージ化して最初の選択項目にすることによって、従来、ベース柄を選択してから基本色を決定するという方法のために、なかなか顧客のイメージ通りの浴衣が得られず時間を浪費していたという問題を解決できる。以上が、浴衣の基本となるカラーを選択する工程である。 【0031】次に、ステップ104では、ベース柄マスターファイル202で一覧表示されるベース柄ジャンルの中から一つ選択する。ベース柄ジャンルには、例えば、格子柄、ぼかし、かすりなどがあり、それらの中から選択する。ステップ105では、無地のカラーの上にベース柄が載せられた浴衣がディスプレイ11上に表示される。この表示の印象によって、最終仕上がり状態の感じを容易につかむことができる。ステップ106では、好み通りの色合いおよびベース柄の組み合わせであるかどうかを確認する。ベース柄を変更したい場合にはステップ104〜106の手順を繰り返す。以上が、浴衣のベース柄を選択する工程である。なお、男物の浴衣の場合は、この工程までで終わることがある。 【0032】次に、ステップ107では、モチーフ柄をモチーフ柄マスターファイル203で一覧表示されるモチーフ柄ジャンルの中から一つ選択する。モチーフ柄ジャンルには、例えば、花、動物、文字などがあり、それらの中から選択する。 【0033】ここで、浴衣に付ける影の作成および合成について図4、図5も参照して説明する。図4に示す影動画の作成では、まず、ステップ116において、モデルが白生地の浴衣を着た状態をビデオカメラで撮影する。次に、ステップ117において、撮影したムービーをコンピュータのハードディスクにキャプチャする。次に、ステップ118において、キャプチャした撮影データの影以外の白生地部分およびモデルの顔部分を透明化(顔部分の削除を含む。)し、これを保存する。以上は、浴衣に付ける影動画の作成であり、この影動画作成工程はメインフローとは別途事前に行い、影画像ファイル205はあらかじめ作成しておく。 【0034】そして、ステップ108において、無地のカラーの上にベース柄が載せられ、さらにモチーフ柄と影画像が載せられた浴衣がディスプレイ11上に表示される。すなわち、影の合成では、作成(選択)したデータを下からベース柄(基本色+ベース柄)、モチーフ柄、影の順に配置して合成する。 【0035】ステップ109では、好み通りの色合い、ベース柄、およびモチーフ柄かどうかを確認する。モチーフ柄を変更したい場合にはステップ107〜109の手順を繰り返す。また、ここでは図5に示すように、ベース柄(基本色+ベース柄)やモチーフ柄を入れ替えることもできる。さらに、衣料データ(撮影データ)を動画にすることにより臨場感を付加することもできる。以上が、モチーフ柄を選択する工程である。 【0036】次に、ステップ110において、帯カラーを帯マスターファイル204で一覧表示される帯カラーカテゴリの中から一つ選択する。ステップ111では、無地のカラーの上にベース柄とモチーフ柄と影画像が載せられ、さらに帯がコーディネートされた浴衣がディスプレイ11上に表示される。ステップ112では、好み通りの色合い、ベース柄、モチーフ柄、および帯からなる浴衣(なお、浴衣には影が付いている。)かどうかを確認する。帯を変更したい場合にはステップ110〜112の手順を繰り返す。以上が、帯を選択する工程である。 【0037】次に、ステップ113において、顧客の顔をビデオカメラなどで撮影し、その顔画像をコンピュータのメモリに一時的に保存する。なお、インターネット等の場合にはあらかじめ作成・保存されている顔画像を利用することになる。ステップ114では、撮影した顔画像を上記によりコーディネートした浴衣画像に貼り付ける。最後に、以上のステップを終えて顧客の満足できる浴衣がディスプレイ11上で得られた場合、ステップ115において、全体像が印刷される。 【0038】次に、図6、図7は本システムを組み込んだ、例えばナビゲータあるいはホームページの画面構成例を示すものである。この例では、主として、オープニング画面300、カラー選択画面301、ベース柄選択画面302、モチーフ選択画面303、バーチャル着付け画面304、および最終画面305の6画面で構成されている。 【0039】オープニング画面300の次に表示されるカラー選択画面301には、5つのカラー選択ボタン311があり、その一つを選択すると、基本色マスターファイル201に保存されているカラーカテゴリ(その基本色に属していて明度または色相が異なる色)が一覧表示され、その一つを選択する。各カラー選択ボタン311には、慣れない顧客が選択しやすいように色そのものだけでなくムードから選べるように図6の選択画面にあるようなタイトルが付けられている。例えば、元気なカラー、大人っぽいカラー、やさしいカラー、粋なカラー、かわいいカラーなどである。タイトルの表示個所については、ボタンの中であっても良いし、周辺に添えても勿論構わない。色とともにこれらのタイトルの表示があることによって顧客はより簡単にそしてより確実にイメージ通りの浴衣を選択することが出来る。 【0040】ベース柄選択画面302には、5つのベース柄選択ボタン312があり、各ベース柄選択ボタン312には、ベース柄(例えば、流れ、格子、ぼかし、かすり・しぼり、CGアート等)のイメージをあらわすタイトルが付けられている。タイトルの表示個所については、上記と同様、ボタンの中であっても良いし、周辺に添えても構わない。そして、ベース柄選択ボタン312の一つを選択すると、ベース柄マスターファイル202に保存されているベース柄見本が一覧表示され、その一つを選択する。この画面には、選択された一つのカラーカテゴリに属する3つの基本色とベース柄とを組み合わせた合計15種類の組み合わせが表示される。顧客はその一つの組み合わせを選択することになる。 【0041】モチーフ選択画面303には、7つのモチーフ柄選択ボタン(モチーフなしのボタンを含む。)313があり、各モチーフ柄選択ボタン313には、モチーフ柄(例えば、花、動物、文字、幾何、ロマン、風景、なし等)のイメージをあらわすタイトルが付けられている。タイトルの表示個所については、上記と同様、ボタンの中であっても良いし、周辺に添えても構わない。そして、モチーフ柄選択ボタン313の一つを選択すると、モチーフ柄マスターファイル203に保存されているモチーフ柄見本が一覧表示され、その一つを選択する。なお、浴衣に付けられる影は、ベース柄選択画面200で一つを選択した際にそれ以降、影画像が常時表示されるようになっている。 【0042】バーチャル着付け画面304には、カメラボタン314と決定ボタン315並びに図示しない帯カラー選択ボタンがあり、カメラボタン314を押すと、リアルタイムにプレビューされる顧客自身の顔画像がキャプチャされ、モデルまたはキャラクターにかわって貼り付けられる。なお、図7では帯の選択画面は省略されているが、帯選択ボタン(別にボタンを設けなくても帯の部分でも良い。)を設け、このボタンを押すことにより、帯マスターファイル204に保存されている帯カラー見本(柄模様が付されているものを含む。ただし、代表的なものを数種類用意すればよい。)が一覧表示され、その一つを選択すると、帯の部分が選択された色や柄のものに変わる。 【0043】ここにおいて、顧客自身が自由に組み合わせて作り上げたオリジナルの浴衣をコンピュータ上で試着した姿(全体像)が最終画面305にリアルに表示される。その姿に顧客が満足すれば、決定ボタン315を押すことによりプリントアウトされる。 【0044】図8、図9は本システムを実行するソフトウエアの階層構造図と柄作成例を示したものである。この例では、カラーカテゴリ:5種類、ベース柄ジャンル:計75種類、モチーフ柄ジャンル:計60種類、帯:5種類となっているため、5×75×60×5=112,500通りの組み合わせとなる。 【0045】インターネットによる商品販売では、アクセス時間の短いことも重要な要素である。本システムでは、浴衣に影を付けることが構成要件となっているが、その影画像は三次元ではなく二次元で表現されるものであるため、そのことによるアクセス時間への影響は極めて少ない。しかも影を付けることで、立体感、臨場感がリアルに表現できるため、商品購買への意欲も高まることになる。 【0046】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、顧客が選択する要素が少ないにもかかわらずバラエティに富んだ組み合わせを実現できる。従って、顧客の欲しい物、好みの組み合わせを簡単に選ぶことができ、操作の煩わしさもない。よって、顧客の好み、センスにマッチした独自のオリジナル衣服をコンピュータ上で作成することができ、かつ、衣服の影画像および顧客の顔画像を貼り付けることにより、二次元画像でありながらあたかも三次元表現であらわされたような立体感、臨場感にあふれた着装シミュレーションを実現できる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000107907 【氏名又は名称】セーレン株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年9月27日(2001.9.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061273 【弁理士】 【氏名又は名称】佐々木 宗治 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−180318(P2002−180318A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月26日(2002.6.26) |
| 【出願番号】 |
特願2001−296012(P2001−296012) |
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