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【発明の名称】 洋かつら
【発明者】 【氏名】早川 英雄

【要約】 【課題】軽くて通気性がよく装着感もよい洋かつらを提供する。

【解決手段】人体の頭部10に被着するキャップ状の内側ネットキャップ2の外側に毛髪取付キャップ3を一体に固定すると共に、その内側ネットキャップ2と毛髪取付キャップ3との間に空洞部6を形成し、毛髪取付キャップ3の外側に毛髪5を取り付けることにより頂上部分に髪の盛り上げ部15を形成する。それにより、空洞部6の分だけ毛髪5の量が少なくて済むので、かつら全体の重量が軽くなり、装着感がよくなる。また、空洞部6により通気性が格段に向上するので、夏場等の気温が高いときであってもかつら内部が蒸れるのを防止することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 人体の頭部に被着するキャップ状に網状の材料で形成された内側ネットキャップと、その内側ネットキャップの外側に該内側ネットキャップに一体に固定された網状の材料からなる毛髪取付キャップと、少なくともその毛髪取付キャップの表面全体を覆うように多数本固定された毛髪とからなり、前記毛髪取付キャップは前記内側ネットキャップとの間に空洞部を形成してその内側ネットキャップに固定されていることを特徴とする洋かつら。
【請求項2】 前記毛髪取付キャップは、前記内側ネットキャップに比べて硬い材料で形成されていることを特徴とする請求項1記載の洋かつら。
【請求項3】 前記内側ネットキャップには指を挿入可能な大きさの孔が前記毛髪取付キャップが固定されている範囲内に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の洋かつら。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に女性用のかつらに適した洋かつらに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、女性がおしゃれのため頭部に付ける洋かつらには、頭部上部の毛髪を高く盛り上げてボリュームを持たせることによりファッション性を高め、より華やかに見せるようにしたものがある。このような従来の洋かつらは、その髪の盛り上げ部は多くの毛髪を使用することで毛髪自体のボリームで盛り上げ部分を形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の洋かつらは、毛髪の量だけで髪の盛り上げ部を形成していたので、髪を高く盛り上げるためにはかなりの量の毛髪を必要とするため、それだけかつら全体が重くなってしまい、かつらを頭部に取り付けたときの装着感があまりよくないということがあった。また、その毛髪は、1枚の例えば網状の材料をキャップ状に形成した毛髪取付キャップに取り付けられているため通気性が悪く、特に夏場等の気温が高いときには毛髪の量が多い部分ではかつら内部が蒸れやすいという欠点があった。この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、軽くて通気性がよく装着感もよい洋かつらを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を達成するため、人体の頭部に被着するキャップ状に網状の材料で形成された内側ネットキャップと、その内側ネットキャップの外側にその内側ネットキャップに一体に固定された網状の材料からなる毛髪取付キャップと、少なくともその毛髪取付キャップの表面全体を覆うように多数本固定された毛髪とからなり、上記毛髪取付キャップを上記内側ネットキャップとの間に空洞部を形成してその内側ネットキャップに固定して洋かつらを構成したものである。その毛髪取付キャップは、内側ネットキャップに比べて硬い材料で形成するとよい。また、内側ネットキャップには指を挿入可能な大きさの孔を上記毛髪取付キャップが固定されている範囲内に形成するとよい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明による洋かつらを人体の頭部に被着した状態を示す断面図、図2は同じくその洋かつらを構成している内側ネットキャップをキャップ開口側から見た斜視図である。図1に示す女性用の洋かつら1は、人体の頭部10に被着するキャップ状に網状の材料で形成された内側ネットキャップ2と、その内側ネットキャップ2の外側にその内側ネットキャップ2に一体に固定された網状の材料からなる毛髪取付キャップ3と、その毛髪取付キャップ3の表面全体と内側ネットキャップ2の表面の一部を覆うように多数本固定された毛髪5とからなり、毛髪取付キャップ3は内側ネットキャップ2との間に空洞部6を形成してその内側ネットキャップに周囲が固定されている。
【0006】内側ネットキャップ2は、図2に示すような形状をしていて、大半が例えばナイロン又はポリエステルのチュールで形成されている。そして、人体の頭部に被着した際に両側頭部からやや後側に位置する部分に切り込み7,7をそれぞれ形成し、その各切り込み7,7を跨ぐように2本のゴムベルト8,9をそれぞれ設け、その両側の各ゴムベルト8の両端を内側ネットキャップ2の切り込み7を跨ぐようにそれぞれ縫い込んで固定している。また、両側の各ゴムベルト9のそれぞれ一端9aを内側ネットキャップ2の側部にそれぞれ縫い込むと共に、他端側に例えば樹脂製のフック11をそれぞれ取り付けている。
【0007】そのフック11に対応して内側ネットキャップ2の後部内面には、フック掛け12を複数形成し、その各フック掛け12にフック11を選択的に抜き差し可能にしている。したがって、そのフック11を引っ掛けるフック掛け12の位置を変えることで、内側ネットキャップ2の開口の大きさを調節することができる。図1に示した毛髪取付キャップ3は、内側ネットキャップ2と同様に、例えばナイロン又はポリエステルのチュールで形成されている。そして、その毛髪取付キャップ3を、縫い込み位置13(毛髪取付キャップ3の周囲となる)で内側ネットキャップ2に縫い込むことにより、頭部の最頂部付近が盛り上がるようにしている。
【0008】そして、その毛髪取付キャップ3の表面全体と、その毛髪取付キャップ3よりも図1で下側に位置して外部に露出する内側ネットキャップ2の部分に、そこを覆うように多数本の毛髪5をそれぞれ根本側を縫い込みにより固定して、全体の形状が図3に示す洋かつら1になるようにしている。このように、この洋かつら1は、図1で説明したように人体の頭部10に被着するキャップ状の内側ネットキャップ2の外側に毛髪取付キャップ3を一体に固定し、その内側ネットキャップ2と毛髪取付キャップ3との間に空洞部6を形成し、毛髪取付キャップ3の外側に毛髪5を取り付けることにより頂上部分に髪にボリューム感を持たせる盛り上げ部15を形成しているので、空洞部6により髪にボリューム感を持たせるようにした分だけ毛髪5を少なくすることができる。したがって、毛髪5の量が少なくて済む分だけかつら全体の重量が軽くなるので、装着感が非常によい。また、内側ネットキャップ2と毛髪取付キャップ3との間に設けた空洞部6により通気性が格段に向上するので、夏場等の気温が高いときであってもかつら内部が蒸れることがないので、不快な装着感を感じることがない。
【0009】さらに、この洋かつら1は、内側ネットキャップ2の最頂部付近に、指を挿入可能な大きさの孔16を形成している。したがって、図4に示すように万一毛髪取付キャップ3の部分が外部から押されることにより窪んでしまったときでも、その孔16の中に指等を差し込んで毛髪取付キャップ3を押し上げるようにすれば、簡単に同図に仮想線で示すように元の正常な状態に戻すことができる。なお、毛髪取付キャップ3は、内側ネットキャップ2に比べて硬い材料で形成するとよい。そうすれば、外側の毛髪取付キャップ3は剛性が高まるので、外部から変形させようとする外力に対して強くなるのでヘアースタイルが形崩れしにくくなる。また、内側の内側ネットキャップ2は毛髪取付キャップ3に対して柔らかいので、頭部10との接触を柔らかなものにすることができる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による洋かつらによれば、頭部に被着するキャップ状の内側ネットキャップの外側に毛髪取付キャップを一体に固定し、その内側ネットキャップと毛髪取付キャップとの間に空洞部を形成し、その空洞部の外側に毛髪を取り付けることにより髪にボリュームを持たせる部分を形成するようにしたので、その空洞部を設けた分だけ毛髪を少なくすることができる。したがって、毛髪の量が少なくて済む分だけかつら全体の重量が軽くなるので、装着感が非常によい。また、その空洞部により通気性が格段に向上するため、夏場等の気温が高いときであってもかつら内部が蒸れることがないので、不快な装着感を感じることがなくなる。
【0011】また、毛髪取付キャップを内側ネットキャップに比べて硬い材料で形成するようにすれば、外側の毛髪取付キャップは剛性が高まる分だけ外力による変形に対して強くなるので、ヘアースタイルが形崩れしにくくなる。そして、内側の内側ネットキャップは毛髪取付キャップに対して柔らかいため、頭部との接触を柔らかなものにすることができるので、快適な装着感が得られる。さらに、内側ネットキャップに指を挿入可能な大きさの孔を形成するようにすれば、万一毛髪取付キャップの部分が外部から押されることにより窪んでしまったとしても、上記孔に指等を差し込んで毛髪取付キャップを押し上げるようにすれば、毛髪取付キャップを簡単に元の位置に正すことができるので、簡単にヘアースタイルの形崩れを直すことができる。
【出願人】 【識別番号】591089464
【氏名又は名称】株式会社ファニー
【出願日】 平成13年3月19日(2001.3.19)
【代理人】 【識別番号】100080931
【弁理士】
【氏名又は名称】大澤 敬
【公開番号】 特開2002−275720(P2002−275720A)
【公開日】 平成14年9月25日(2002.9.25)
【出願番号】 特願2001−79235(P2001−79235)