| 【発明の名称】 |
かつらの取付部の形成方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 豊
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| 【要約】 |
【課題】本発明は強固で確実にかつらを被着し固定させることが出来ると共に作業が手際良く且つ簡単に取付部が形成でき、毛体6に加わる負担を軽減させて毛体6を痛めず、毛根も傷付けることがないかつらの取付部の形成方法を提供することを目的とする。
【解決手段】頭部の無毛箇所等の周辺に残った毛体6を2本の糸A1と糸B1で撚り合せて編込む1サイクル毎の結目3,4間に於いて、毛体6の束を2本の糸1,2で捲回して編込む工程と、その糸1,2で玉結びの中間の結目5を形成する工程と、毛体5の束を引締め且つ2本の糸1,2で固定する工程と、結目4を2本の糸1,2で形成する工程とから成るかつらの取付部の形成方法とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 頭部の無毛箇所及び薄毛箇所の周辺に残った毛体を複数の糸で1サイクル毎の結目間に編込んでかつらの取付部が形成される方法であって、前記糸によって形成される1サイクル毎の結目(3),(4)間に於いて、前記糸が、糸A(1)と糸B(2)の2本から成り、該糸A(1)と糸B(2)を撚り合せると共に前記毛体(6)の束を捲回して編込む工程と、前記糸A(1)と糸B(2)で中間の結目(5)を形成する工程と、前記糸A(1)と糸B(2)で前記毛体(6)の束を引締めると共に固定する工程と、前記糸A(1)と糸B(2)で結目(4)を形成する工程とから成ることを特徴とするかつらの取付部の形成方法。 【請求項2】 前記中間の結目(5)が玉結びである請求項1記載のかつらの取付部の形成方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はヘアピースなどの部分かつらを被着させ固定する際に、強固で確実に仕上げられるためのかつらの取付部の形成方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のかつらの取付部の形成方法としては特開平2−41404号がある。これは、複数本の糸を撚り糸と該撚り糸のくくり糸との3本以上の糸により形成し、該糸によって形成される1サイクル毎の結目において3本以上の糸を撚り合せると共に前記毛体束を捲回して編込む工程と、前記くくり糸を撚り糸に捲回して締め付ける工程と、くくり糸により形成されるループ内に毛体束を挿通させて引締、固定する工程と、くくり手段として結目を形成する結着工程とから成る方法であった。更に前記編込む工程と前記結着工程の間に、3本以上の糸の交叉部を最終手段にて毛体の繊維方向に沿って下向きに引締、固定する工程を行う請求項2が記載されており、また前記引締、固定する工程と前記結着工程の間に、3本以上の糸の交叉部を1サイクル毎の最終手段にて毛体の繊維方向に沿って下向きに引締、固定する工程を行う請求項3が記載されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平2−41404号は、糸の本数が3本以上用いて作業が行われると、糸の本数が多くなる程、各糸の区別が付きにくくなり、且つ編込んだり、くくったりする際にも各糸の役目に応じた使用が難しくなると共に入り組んでくるので、手先が器用な人でないと、手際良く作業が行えず、時間が多く掛っていた。又、糸が絡んだり弛んだりし易く、均等に毛体の束を固定することが難しいので、顧客に突張り感を与えたり痛みを与える恐れがあり、且つ、かつらは定期的に着脱を行うため、取付部に負担が多く掛った状態でその形成を繰返すと共に糸の摩擦や毛体に過度の負担が掛る状態を繰返すことにより、脱毛現象や頭皮の炎症を起こし易かった。更に糸が絡んだ時は、その箇所を切って結び直すため、途中が無駄になると共に高価な糸を3本以上使用していた。しかも、1サイクルの途中で手を止めて他の場所へ移動しなければならない時、例えば電話に出なければならない時などは、一旦毛体の束から手を離すと1サイクルの先端からやり直さなければならなかった。この時、1サイクルの間を短くすればやり直しが少なくて済むが、作業が細かくなって全体の時間が掛り、1サイクルの間を長くすると、毛体の表面は滑り易いため途中で毛体の束が弛んだり、くくり糸により形成されるループ内から外れ易くなる恐れが生じていた。 【0004】本発明はかつらの浮き上がりを防止して確実に被着し固定出来ると共に作業が手際良く且つ簡単に取付部を形成出来るかつらの取付部の形成方法を提供することを目的とする。 【0005】本発明の他の目的としては、毛体に加わる負担を軽減させて毛体を痛めず、毛根も傷付けることなく且つ強固で確実にかつらを被着し固定させることが出来るかつらの取付部の形成方法を提供するにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するために本発明は成されたものであり、つまり、頭部の無毛箇所及び薄毛箇所の周辺に残った毛体を複数の糸で1サイクル毎の結目間に於いて、毛体の束を2本の糸で捲回して編込む工程と、2本の糸で中間の結目を形成する工程と、毛体の束を引締めると共に2本の糸で固定する工程と、2本の糸で結目を形成する工程とから成るかつらの取付部の形成方法とする。又、中間の結目を玉結びにすると良い。 【0007】 【発明の実施の形態】図1は本発明方法の実施形態を示す図であり、先ず始めに図番について説明する。(1),(2)は撚り合せると共に毛体(6)の束を捲回して編込むための2本の糸であり、それは糸A(1)と糸B(2)から成している。(3),(4)は糸A(1)と糸B(2)によって形成される1サイクル毎の結目であり、(5)は1サイクル毎の結目(3),(4)の中間に形成させた中間の結目であり、該中間の結目(5)と前記結目(4)は玉結びにすることが好ましい。 【0008】次に本発明の工程を図1に基づいて説明する。先ず糸A(1)と糸B(2)の一端に結目(3)を形成する[図1(a)参照]。次に15本前後の毛体(6)を束にし、その先端を糸A(1)と糸B(2)の間に入れた後、糸B(2)に引掛けて手前に出す[図1(b)参照]。そして糸A(1)と糸B(2)を交差させて2本の糸(1),(2)の交差部に挿通するのである。又、図中の矢印のように毛体(6)の束先端を糸(1),(2)の間に入れて手前へ出す[図1(c)参照]。そして糸A(1)と糸B(2)を撚り合せると共に毛体(6)を捲回して編込まれた状態となる[図1(d)参照]。次に糸A(1)と糸B(2)を撚り合せて3つの交差部を形成させると共に図1(e)に示すように中間の交差部を広く作り、その交差部に前記束先端を図中の矢印のように後方から手前に挿通して引抜く。そして糸A(1)と糸B(2)を引締めると、糸(1),(2)の間に毛体(6)の束が編込まれて行くのである。その後、図1(f)に示す矢印のように糸(1),(2)の間に束先端を前方から挿通すると共に、糸B(2)を糸A(1)へ2回捲回させて図1(g)のように手前側へその先端を持ってくると同時に前記糸B(2)を糸A(1)へ更に2回捲回させて手前側へその先端を持ってくる動作を繰返して玉結びの中間の結目(5)を作る。この時、毛体(6)に負担が掛らず且つ弛みのないように糸(1),(2)と毛体(6)の束を引締めながら行う。その後、糸A(1)の後方に垂れ下がるように糸B(2)でループを作り、そのループに毛体(6)の束先端を図1(h)に示す矢印のように後方から入れて手前へ出す[図1(i)参照]。そして束先端を図示する矢印のように前方から糸(1),(2)の間に挿通し、更にその束先端を糸A(1)の後方から再度糸(1),(2)の間に挿通させる。次に糸B(2)を糸A(1)へ2回捲回させて更にその動作を繰返して図1(g)と同様にして玉結びを行いながら毛体(6)の束及び糸A(1)と糸B(2)を引締め、毛体(6)の束を結目(4)によって固定させるのである。すると、図1(k)に示すようなかつらの取付部の1サイクル分が仕上げられ、毛体(6)が糸A(1)と糸B(2)の2本によって編込まれるのである。 【0009】このように本発明は頭部の無毛箇所及び薄毛箇所の周辺に残った毛体(6)が、糸A(1)と糸B(2)の2本で毛体(6)の束と一緒に撚り合せて編込まれることにより、1サイクル分が図2に示すように完了するのである。そして、かつらの取付部は前記1サイクルの工程を順次繰返して行うことにより、全体的に通常形成される側面略帯状で平面環状に編成して強固な取付部が形成できるのである。 【0010】 【発明の効果】本発明はこのように構成させたことにより、下記に記載する効果を有する。 【0011】請求項1のように頭部の無毛箇所などの周辺に残った毛体(6)を、糸A(1)と糸B(2)の2本によって撚り合せて編込み形成する1サイクル毎の結目(3),(4)間において、糸A(1)と糸B(2)の2本によって毛体(6)の束を編込む工程を行うと、従来と異なり、糸の役目が混乱することがなく且つ絡みが防止され、手際良く作業が進められるため、時間短縮が可能となり、効率良くかつらの取付部が形成出来るものとなる。また糸A(1)に糸B(2)を捲回するようにして毛体(6)の束を糸(1),(2)に対して滑りを生ずることなく結束させて相互の糸A(1)と糸B(2)の引締めと結束を強めることにより、編込んだ毛体(6)の束が弛んだり抜け出したりすることが防止され、スポーツ等の激しい運動を行ってもずれ動いたりせず、風圧でめくり上がることがないものとなる。又、1サイクル毎の結目(3),(4)間には中間の結目(5)を形成する工程を行うことにより、相互の糸A(1)と糸B(2)の引締め間隔が短くでき、毛体(6)に過度な引張りなどの負担が加わらないように行われるため、毛体(6)や毛根が傷付くことなく、且つその束の弛みも防止でき、毛体(6)を編込み、引締め、結束固定する工程及び結目(4)を形成する工程が誰にでも簡単で確実に行えるものとなる。しかも、かつらの着脱が定期的に行われる際、取付部に余分な負担が掛らず、且つ糸による毛体(6)の摩擦が少なくなるため、毛体(6)に掛る負担も減少し、従来の如き脱毛現象や頭皮の炎症を起こしにくいものとなる。更に編込み工程中に一旦休んでも、1サイクルの始めの結目(3)から編み直す必要もないものとなる。また糸A(1)と糸B(2)で毛体(6)の束を引締めると共に固定する工程及び糸A(1)と糸B(2)で結目(4)を形成する工程が、従来のものよりも簡単で各糸の役目を混乱することなく作業が簡単に行えるため、手先が器用でない普通の人でも確実に且つ編込まれた毛体(6)の滑りや弛みがなく強固に編み上げて固定出来るものとなる。 【0012】請求項2のように中間の結目(5)を玉結びにすることにより、編込み工程に於いて毛体(6)に過度な引張りなどの負担が加わらないように固定でき且つ外れにくくなり、糸A(1)と糸B(2)の2本が解れにくくなると共に2本が弛まなくなるので、取付けが強化出来るものとなる。また1サイクルの途中で作業を中断し、手を離しても玉結びによって弛みにくくなっているので、途中で止めた箇所から作業を続行することができ、1サイクルの始めに戻る必要がなくなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】300091061 【氏名又は名称】株式会社サンライズ
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| 【出願日】 |
平成13年1月26日(2001.1.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083633 【弁理士】 【氏名又は名称】松岡 宏
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| 【公開番号】 |
特開2002−220721(P2002−220721A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月9日(2002.8.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−17989(P2001−17989) |
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