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【発明の名称】 毛髪用繊維の取付け方法
【発明者】 【氏名】竹村 仁志

【要約】 【課題】ヘアーエクステンションの取付け時間を短縮する。

【解決手段】自毛束2にEX束4を交差させ(A)、自毛束2をEX束4の一端側4aに巻き付け(B)、さらにEX束4の他端側4bに巻き付け(C)、自毛束2の先端側2aを引っ張りつつ、EX束4を地肌側1へ移動させる(D)。EX束4の一端側4a、他端側4b及び自毛束2の先端側を三つ編みにより編み合せて、EX束4のループ14を含む編み合せ部分12を形成する(E,F,G,H)。EX束4の他端側4bを2つに分け、一方の分岐EX束8と編み合せ部分12を束ね(I)、他方の分岐EX束10をループ14より先端側の編み合せ部分12に巻き付けた後、その巻き付け部分を融着させる(J)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 地肌から複数本の自毛を取り分けて束ねた自毛束と、複数本の人工毛髪用繊維を束ねた人工毛髪用繊維束とを交差させ、前記自毛束と前記人工毛髪用繊維束との交差部の左右の位置で前記自毛を前記人工毛髪用繊維に少なくとも1回転ずつ巻き付ける巻付け工程と、前記自毛束の先端側及び前記人工毛髪用繊維束の両端側を前記交差部付近で編み合せる編み合せ工程と、前記人工毛髪用繊維束の一部を取り分けて編み合せ部分に巻き付けた後、熱融着させる融着工程と、を含む毛髪用繊維の取付け方法。
【請求項2】 地肌から複数本の自毛を取り分けて束ねた自毛束と、複数本の毛髪用繊維を束ねた毛髪用繊維束とを交差させ、前記自毛束と前記毛髪用繊維束との交差部の左右の位置で前記自毛を前記毛髪用繊維に少なくとも1回転ずつ巻き付ける巻付け工程と、前記自毛束の先端側及び前記毛髪用繊維束の両端側を前記交差部付近で編み合せる編み合せ工程と、前記自毛束と前記毛髪用繊維束の編み合せ部分を、弾性糸を結び付けて固定する固定工程と、を含む毛髪用繊維の取付け方法。
【請求項3】 前記毛髪用繊維束は、複数本の人毛を束ねた人毛束、もしくは複数本の人工毛髪用繊維を束ねた人工毛髪用繊維束、又はそれらの混合束である請求項2に記載の取付け方法。
【請求項4】 前記巻付け工程と前記編み合せ工程との間に、前記自毛束の先端側を引っ張りつつ、前記人工毛髪用繊維束又は前記毛髪用繊維束を地肌側へ移動させて前記交差部を地肌側へ移動させることにより、前記交差部において前記自毛束の先端側につながる部分が下側になって巻き付けられた状態にする移動工程を含む請求項1、2又は3のいずれかに記載の取付け方法。
【請求項5】 前記移動工程は、前記交差部を地肌付近まで移動させる請求項4に記載の取付け方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工毛髪用繊維及び人毛を包含する毛髪用繊維の取付け方法に関するものである。人工毛髪繊維としては、例えばポリエチレンからなるヘアーエクステンションと称される合成繊維が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】髪の毛の長さを見た目上伸張する方法として、自毛にヘアーエクステンションを取り付ける方法がある。ヘアーエクステンションの色としては黒や茶色など種々あり、色の異なるヘアーエクステンションを何種類も混ぜ合わせて束ねることにより、自毛に近い色のヘアーエクステンション束にして自毛に取り付ける。
【0003】従来のヘアーエクステンション(以下、EXと称す)の取付け方法について説明する。まず、地肌から複数本の自毛を取り分け、さらにそれらの自毛を2つに分けてその間の地肌上に、複数本のEXを束ねたEX束を置く。EX束上で2つの自毛束を交差させ、さらにその上でEX束の両端側を交差させる。2つの自毛束とEX束の両端側を交互に交差させる工程を3回から5回繰り返して、2つの自毛束とEX束を編み合せ、2つの自毛束を交差させた状態で停止する。
【0004】EX束の一端側を2つに分け、2つの分岐EX束とし、その分岐部上で2つの自毛束を交差させ、さらにその上で、2つの分岐EX束を交差させる。EX束の他端側は編み合せずに、取り置いておく。2つの自毛束と2つの分岐EX束を交互に交差させる工程を3回から5回繰り返すことにより2つの自毛束と2つの分岐EX束を編み合せて編み合せ部分を形成する。
【0005】取り置いておいたEX束の他端側を2つに分け、その一方の分岐EX束と、2つの自毛束及び2つの分岐EX束からなる編み合せ部分を束ねる。取り置いておいたEX束の他端側の他方の分岐EX束を編み合せ部分に5回から6回巻き付ける。その巻き付けた部分を、先端部分が加熱されているEXアイロンを用いて融着させる。
【0006】また、EXに替えて人毛を用いて、髪の毛の長さを見た目上伸張する方法もある。人毛を束ねた人毛束を自毛に取り付ける場合、上記のEXの取付け方法と同様にして、人毛束と自毛束を編み合わせて編み合せ部分を形成する。但し、編み合せ部分に巻き付けるための自毛束を取り置く必要はない。その後、編み合せ部分にゴム糸を複数回巻き付け、ゴム糸の両端を結んで編み合せ部分を固定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】EXを用いた従来技術では、2つの自毛束とEX束の両端側、すなわち合計4束の自毛束及びEX束を編み合せるので、一人でEXの取付けを行なうことは困難であった。また、編み合せ工程が多く、時間がかかるという問題もあった。これらの問題は人毛を用いた従来技術でも同様である。そこで本発明は、取付け時間を短縮することができ、一人で行なうこともできる毛髪用繊維の取付け方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる毛髪用繊維の取付け方法の第1の局面は、地肌から複数本の自毛を取り分けて束ねた自毛束と、複数本の人工毛髪用繊維を束ねた人工毛髪用繊維束とを交差させ、自毛束と人工毛髪用繊維束との交差部の左右の位置で自毛を人工毛髪用繊維に少なくとも1回転ずつ巻き付ける巻付け工程と、自毛束の先端側及び人工毛髪用繊維束の両端側を交差部付近で編み合せる編み合せ工程と、人工毛髪用繊維束の一部を取り分けて編み合せ部分に巻き付けた後、熱融着させる融着工程とを含む。
【0009】本発明にかかる毛髪用繊維の取付け方法の第2の局面は、地肌から複数本の自毛を取り分けて束ねた自毛束と、複数本の毛髪用繊維を束ねた毛髪用繊維束とを交差させ、自毛束と前記毛髪用繊維束との交差部の左右の位置で自毛を毛髪用繊維に少なくとも1回転ずつ巻き付ける巻付け工程と、自毛束の先端側及び毛髪用繊維束の両端側を前記交差部付近で編み合せる編み合せ工程と、前記自毛束と前記毛髪用繊維束の編み合せ部分を、弾性糸を結び付けて固定する固定工程とを含む。本明細書において、毛髪用繊維の語は人工毛髪用繊維を含むものとする。本発明の第1の局面及び第2の局面において、「左右」とは、自毛束が上から下に垂れ下がり、人工毛髪用繊維束又は毛髪用繊維束を水平方向に交差させたとき、作業者から見て交差部の左右という意味である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の第2の局面において、毛髪用繊維束の一例は、複数本の人毛を束ねた人毛束、もしくは複数本の人工毛髪用繊維を束ねた人工毛髪用繊維束、又はそれらの混合束である。
【0011】本発明の第1の局面及び第2の局面において、巻付け工程と編み合せ工程との間に、自毛束の先端側を引っ張りつつ、人工毛髪用繊維束又は毛髪用繊維束を地肌側へ移動させて交差部を地肌側へ移動させることにより、交差部において自毛束の先端側につながる部分が下側になって巻き付けられた状態にする移動工程を含むことが好ましい。移動工程において、交差部を地肌付近まで移動させることが好ましい。
【0012】
【実施例】図1は一実施例を示す工程図である。この実施例は本発明の第1の局面を適用したものである。図1を用いてこの実施例を説明する。だだし、本発明の第1の局面はこの実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内で種々の変更が可能である。
【0013】(A)50本から100本の自毛を地肌1から取り分けて自毛束2とし、その自毛束2に、50本から100本のEXを束ねたEX束4を、EX束4が向こう側になるようにして交差させる。ここで、自毛束2とEX束4の位置関係は手前側にいる作業者から見た位置として表す。また、自毛束2の先端側を2a、地肌側を2b、EX束4の両端側を4a,4b、自毛束2とEX束4の交差位置を交差部6とする。
【0014】(B)自毛束2を交差部6の右側、すなわちEX束4の一端側4aに1回巻き付ける。この工程は、EX束4の他端側4bを左手の中指及び薬指でもち、交差部6を左手の親指と人差し指で押さえ、EX束4の一端側4aを右手の親指と人差し指でもち、自毛束2の先端側2aを右手の中指を折ってその間にもって、右手首を左側に回転させることにより、自毛束2の先端側2aにEX束4の一端側4aをかぶせ、続けて、自毛束2の先端側2aとEX束4の一端側4aをもち替えて、自毛束2の先端側2aを右手の親指と人差し指でもち、EX束4の一端側4aを右手の中指を折ってその間にもって、右手首を左側に回転させることにより、自毛束2をEX束4の一端側4aに1回巻き付けることができる。
【0015】(C)自毛束2を交差部6の左側、すなわちEX束4の他端側4bに1回巻き付ける。この工程は、EX束4の一端側4aを右手の中指及び薬指でもち、交差部6を右手の親指と人差し指で押さえ、EX束4の他端側4bを左手の親指と人差し指でもち、自毛束2の先端側2aを右手の中指で交差部6の左側へ移動させつつ、EX束4の他端側4bを自毛束2の先端側2aとEX束4の一端側4aの間に移動させることにより、自毛束2の先端側2aにEX束4の他端側4bをかぶせ、続けて、自毛束2の先端側2aを左手の親指と人差し指でもち、EX束4の他端側4bを左手の中指を折ってその間にもって、左手首を右側に回転させることにより、自毛束2の先端側2aをEX束4の他端側4bに1回巻き付けることができる。これにより、交差部6の左右の位置でEX束4に自毛束2が巻き付けられた状態になる。このとき、図2(A)に示すように、交差部6において、自毛束2の地肌側2bが下側の状態になっている。
【0016】(D)自毛束2の先端側2aを引っ張りつつ、EX束4を地肌側1へ移動させて交差部6を地肌1付近へ移動させる。これにより、図2(B)に示すように、交差部6において、自毛束2の先端側2aが下側の状態になり、自毛束2の先端側2aが交差部6で固定される。この工程は、EX束4の両端側2a,2bを、両端側2a,2bが混じらないように左手にもち、自毛束2の先端側2aを右手の親指と人差し指でもって、左手を地肌側1へ移動させることにより、交差部6を地肌1付近へ移動させることができる。
【0017】次に、EX束4の両端側4a,4b及び自毛束の先端側2aを三つ編みにより編み合せる。(E)まず、EX束4の一端側4aをEX束4の他端側4bと自毛束2の先端側2aの間へ移動させる。この工程は、EX束4の一端側4a及び他端側4bの交差部6付近を左手の親指と人差し指で、一端側4aを人差し指の先端側に、他端側4bを人差し指の根元側に押さえ、自毛束2の先端側2aを右手の親指と人差し指でもった状態から、左手首を右側に回転することにより行なう。
【0018】(F)自毛束2の先端側2aを、EX束4の一端側4aの上を通って、EX束4の一端側4aと他端側4bの間へ移動させる。この工程は、EX束4の一端側4a及び他端側4bの交差部6付近を左手の親指と人差し指で、一端側4aを人差し指の先端側に、他端側4bを人差し指の根元側に押さえ、自毛束2の先端側2aを右手の親指と人差し指でもった状態から、右手の中指によりEX束4の一端側4aをEX束4の他端側4bと自毛束2の先端側2aの間から取り、左手の親指と人差し指からEX束4の一端側4aを離し、右手首を左側に回転させることにより行なう。
【0019】(G)EX束4の他端側4bを、自毛束2の先端側2aの上を通って、自毛束2の先端側2aとEX束4の一端側4aの間へ移動させる。この工程は、EX束4の一端側4aを右手の中指を折ってもち、右手の親指と人差し指で交差部6を押さえ、左手の親指と人差し指でEX束4の他端側4bをもった状態から、左手を右側へ移動させ、右手の親指と中指でEX束4の他端側4bを取り、左手の親指と人差し指を離すことにより行なう。
【0020】(H)EX束4の一端側4aを、EX束4の他端側4bの上を通って、EX束4の他端側4bと自毛束2の先端側2aの間へ移動させる。この工程は、左手の中指を折ってその間に自毛束2の先端側2aをもち、右手の親指と人差し指でEX束4の一端側4aをもち、右手の中指を折ってその間にEX束4の他端側4bをもった状態から、右手首を左側へ回転させることにより行なう。これにより、EX束4の両端側4a,4b及び自毛束の先端側2aの編み合せを完了し、三つ編みからなる編み合せ部分12が形成される。編み合せ部分12の地肌側1に、EX束4のループ14が形成されている。編み合せ完了後、左手の親指と人差し指で自毛束2の先端側2aとEX束4の一端側4aをもち、右手の親指と人差し指でEX束4の他端側4bをもった状態で、EX束4の他端側4bを引っ張って編み合せ部分12を引き締める。
【0021】(I)EX束4の他端側4bを2つに分けて、分岐EX束8,10とし、自毛束の先端側2a、EX束4の一端側4a及び分岐EX束8を束ねる。この工程は、自毛束の先端側2a、EX束4の一端側4a及び他端側4bを編み合せ部分12を左手の親指と人差し指で押さえ、右手の親指、人差し指及び中指並びに左手の中指を使って、EX束4の他端側4bの一部を取り分けて分岐EX束10を右手の親指と人差し指の間に取ることにより行なう。
【0022】(J)ループ14より先端側の編み合せ部分12に取り分けた分岐EX束10を5回巻き付ける。この工程は、自毛束の先端側2a、EX束4の一端側4a及び分岐EX束8を左手の親指と人差し指で一括してもった状態で、右手で分岐EX束10を編み合せ部分12の上側を通って左側へ移動させ、左手の開いている指、例えば中指でその分岐EX束10を取り、さらに右手で分岐EX束10を編み合せ部分12の向こう側から取って右側へ移動させる工程を5回繰り返すことにより行なう。その後、EXアイロンを用いてEX束10の巻き付けた部分を融着させる。この融着はヒートシールと呼ばれる。
【0023】このように、本発明の第1の局面によれば、工程数が減るので取付け時間を短縮することができ、さらに一人でもヘアーエクステンションを取り付けることができる。また、ループ14においてEX束4に自毛束2が巻き付けられているので、取り付けたEX束4が外れにくいという効果もある。EX束4を外す際には、ヒートシール部分をラジオペンチにより割り、分岐EX束10を巻き付けた方向とは逆の方向にひねった後、ループ14を広げることにより容易に外すことができる。
【0024】この実施例では、人工毛髪用繊維としてヘアーエクステンションと呼ばれるポリエチレン系の合成繊維を用いているが、本発明の第1の局面はこれに限定されるものではなく、熱融着性であれば他の合成繊維を用いてもよい。また、この実施例の各工程で用いる指とその動きはこの実施例に限定されるものではなく、どの指を用いてもよい。
【0025】また、この実施例では、一人でEXの取付けを行なっており、一人でも行なうことができる利点を備えたものであるが、作業者の習熟の程度によっては、二人以上で行ってもよい。また、この実施例では、自毛束の先端側とEX束の両端側を三つ編みにより編み合せているが、本発明の第1の局面はこれに限定されるものではなく、例えば自毛束又はEX束を取り分けて分岐させ、分岐させた束を含む自毛束及びEX束を編み合せるなど、他の編み合せ方法であってもよい。さらに、自毛束の先端側とEX束の両端側を編み合せる回数は何回でもよい。
【0026】図3は本発明の第2の局面を適用した実施例を示す工程図である。この実施例では、毛髪用繊維として自毛を用いた。図1と同じ機能をもつ部分には同じ符号を付す。図3を用いてこの実施例を説明する。だだし、本発明の第2の局面はこの実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内で種々の変更が可能である。
【0027】(A)図1(A)と同様にして、50本から100本の自毛を地肌1から取り分けて自毛束2とし、その自毛束2に、50本から100本の自毛を束ねた人毛束5を、人毛束5が向こう側になるようにして交差させる。ここで、自毛束2と人毛束5の位置関係は手前側にいる作業者から見た位置として表す。自毛束2の先端側を2a、地肌側を2b、人毛束5の両端側を5a,5b、自毛束2と人毛束5の交差位置を交差部6とする。
【0028】(B)図1(B)と同様にして、自毛束2を交差部6の右側、すなわち人毛束5の一端側5aに1回巻き付ける。
(C)図1(C)と同様にして、自毛束2を交差部6の左側、すなわち人毛束5の他端側5bに1回巻き付ける。これにより、交差部6の左右の位置で人毛束5に自毛束2が巻き付けられた状態になる。このとき、図2(A)と同様に、交差部6において、自毛束2の地肌側2bが下側の状態になっている。
(D)図1(D)と同様にして、自毛束2の先端側2aを引っ張りつつ、人毛束5を地肌側1へ移動させて交差部6を地肌1付近へ移動させる。これにより、図2(B)と同様に、交差部6において、自毛束2の先端側2aが下側の状態になり、自毛束2の先端側2aが交差部6で固定される。
【0029】次に、人毛束5の両端側5a,5b及び自毛束の先端側2aを三つ編みにより編み合せる。
(E)図1(E)と同様にして、人毛束5の一端側5aを人毛束5の他端側5bと自毛束2の先端側2aの間へ移動させる。
(F)図1(F)と同様にして、自毛束2の先端側2aを、人毛束5の一端側5aの上を通って、人毛束5の一端側5aと他端側5bの間へ移動させる。
(G)図1(G)と同様にして、人毛束5の他端側5bを、自毛束2の先端側2aの上を通って、自毛束2の先端側2aと人毛束5の一端側5aの間へ移動させる。
【0030】(H)図1(H)と同様にして、人毛束5の一端側5aを、人毛束5の他端側5bの上を通って、人毛束5の他端側5bと自毛束2の先端側2aの間へ移動させる。これにより、人毛束5の両端側5a,5b及び自毛束の先端側2aの編み合せを完了し、三つ編みからなる編み合せ部分12が形成される。編み合せ部分12の地肌側1に、人毛束5のループ14が形成されている。編み合せ完了後、自毛束2の先端側2a及び人毛束5の一端側5aを固定した状態で、人毛束5の他端側5bを引っ張って編み合せ部分12を引き締める。
【0031】(I)例えば外径が0.3〜0.5mm、長さが15cmのゴム糸16を用い、ゴム糸16を編み合せ部分12に複数回巻き付け、さらにゴム糸16の両端を結ぶ。結び付けられたゴム糸16によって編み合せ部12は固定される。その後、余分なゴム糸16の両端部を切断する。
【0032】このように、本発明の第2の局面によれば、工程数が減るので取付け時間を短縮することができ、さらに一人でも取り付けることができる。また、ループ14において人毛束5に自毛束2が巻き付けられているので、取り付けた人毛束5が外れにくいという効果もある。人毛束5を外す際には、編み合せ部12に結び付けられたゴム糸16を切断することによって容易に外すことができる。
【0033】図3の実施例によれば、図1の実施例の説明と同様にして一人で人毛束の取付けを行なうことができるが、作業者の習熟の程度によっては、二人以上で行ってもよい。図3の実施例では、編み合せ部分12を固定するための弾性糸としてゴム糸16を用いているが、ゴム糸16の材料は弾性材であれば何でもよい。さらに、ゴム糸16の寸法は実施例に示したものに限定されない。
【0034】また、図3の実施例では、自毛束の先端側と人毛束の両端側を三つ編みにより編み合せているが、本発明の第2の局面はこれに限定されるものではなく、例えば自毛束又は人毛束を取り分けて分岐させ、分岐させた束を含む自毛束及び人毛束を編み合せるなど、他の編み合せ方法であってもよい。さらに、自毛束の先端側と人毛束の両端側を編み合せる回数は何回でもよい。
【0035】また、図3の実施例では、本発明の第2の局面で用いる毛髪用繊維束として人毛束を用いているが、本発明の第2の局面はこれに限定されるものではなく、毛髪用繊維束として人工毛髪用繊維束、例えばEX束を用いてもよいし、人毛と人工毛髪用繊維を混合した混合束を用いてもよい。
【0036】以上、実施例を説明したが、自毛束2の自毛本数、EX束4のEX本数及び人毛束5の人毛の本数は50本から100本に限定されるものではなく、用途に応じて50本より少なくてもよいし、100本より多くてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明の第1の局面にかかる毛髪用繊維の取付け方法では、地肌から複数本の自毛を取り分けて束ねた自毛束と、複数本の人工毛髪用繊維を束ねた人工毛髪用繊維束とを交差させ、自毛束と人工毛髪用繊維束との交差部の左右の位置で自毛を人工毛髪用繊維に少なくとも1回転ずつ巻き付ける巻付け工程と、自毛束の先端側及び人工毛髪用繊維束の両端側を交差部付近で編み合せる編み合せ工程と、人工毛髪用繊維束の一部を取り分けて編み合せ部分に巻き付けた後、熱融着させる融着工程とを含むようにした。本発明の第2の局面にかかる毛髪用繊維の取付け方法では、地肌から複数本の自毛を取り分けて束ねた自毛束と、複数本の毛髪用繊維を束ねた毛髪用繊維束とを交差させ、自毛束と前記毛髪用繊維束との交差部の左右の位置で自毛を毛髪用繊維に少なくとも1回転ずつ巻き付ける巻付け工程と、自毛束の先端側及び毛髪用繊維束の両端側を前記交差部付近で編み合せる編み合せ工程と、前記自毛束と前記毛髪用繊維束の編み合せ部分を、弾性糸を結び付けて固定する固定工程とを含むようにした。本発明の第1の局面及び第2の局面によれば、毛髪用繊維の取付け時間を短縮することができ、さらに一人でも毛髪用繊維を自毛に取り付けることができる。さらに、人工毛髪用繊維束又は毛髪用繊維束と自毛束との交差部の左右の位置で自毛を人工毛髪用繊維又は毛髪用繊維束に少なくとも1回転ずつ巻き付けるようにしているので、取り付けた人工毛髪用繊維及び毛髪用繊維束が外れにくいという効果もある。
【0038】巻付け工程と編み合せ工程との間に、自毛束の先端側を引っ張りつつ、人工毛髪用繊維束又は毛髪用繊維束を地肌側へ移動させて交差部を地肌側へ移動させることにより、交差部において自毛束の先端側につながる部分が下側になって巻き付けられた状態にする移動工程を含むようにすれば、自毛束の先端側を交差部で固定することができる。移動工程において、交差部を地肌付近まで移動させるようにすれば、地肌付近で人工毛髪用繊維又は毛髪用繊維束を自毛に取り付けることができる。
【出願人】 【識別番号】500203927
【氏名又は名称】株式会社アイディエフ
【出願日】 平成13年3月5日(2001.3.5)
【代理人】 【識別番号】100085464
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 繁雄
【公開番号】 特開2002−20922(P2002−20922A)
【公開日】 平成14年1月23日(2002.1.23)
【出願番号】 特願2001−59718(P2001−59718)