| 【発明の名称】 |
衣服用締付調節具 |
| 【発明者】 |
【氏名】的場 博嗣
【氏名】杵淵 真一郎
【氏名】宮地 貴紀
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| 【要約】 |
【課題】スライダーの操作レバーが他物に引っ掛って引き起こされるのを防ぎ、安定した状態で停止機能が発揮できる衣服用締付調節具を提供する。
【解決手段】本体4の一端に被着物取付用の取付部7、他端側に操作レバー5を起倒自在に枢支し、本体4の表面に凹欠状の操作レバー5を収容する収容溝8、裏面に調節ベルトの案内溝9を設け、収容溝8の中央両側に凹部10を設け、凹部10内に弾発性を備えた係合脚片11を並行状に設け、係合脚片11の先端に突部12を設け、操作レバー5は一端に摘み部24、他端に調節ベルトの係止歯間に嵌脱できる係止爪を屈設し、屈曲部分に枢軸を設けて収容溝8に枢支し、操作レバー5の中間両側に係止突起27を設け、操作レバー5を倒したとき、係合脚片11の突部12と係合し、操作レバー5をみだりに引き起こされることがない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表面の長手方向に凹凸状の係止歯35を連設した調節ベルト2と、被着体を取り付ける取付部7を一端に設け、裏面に調節ベルト2を嵌装し摺動可能な案内溝9を設けた本体4に、係止歯35と嵌脱可能な係止爪25を突設した操作レバー5を回動自在に枢支したスライダー1とから形成した熱可塑性樹脂製の締付調節具において、スライダー1の操作レバー5は本体4に倒伏したとき、本体4に形成した収容溝8内に収容され、本体4の被係合部6と係脱可能な係合部23を設けたことを特徴とする衣服用締付調節具。 【請求項2】 係合部23は操作レバー5の少なくとも一側面に突設した係合突起27からなり、収容溝8を形成する側壁19に、係合突起27と当接したときに弾性変形可能な被係合部6を設けてなる請求項1記載の衣服用締付調節具。 【請求項3】 収容溝8は少なくとも一側に凹部10を形成し、該凹部10の内部に被係合部6用の係合脚片11を突設してなる請求項2記載の衣服用締付調節具。 【請求項4】 係合脚片11は先端側に操作レバー5と対面する突部12を設け、突部12と係合突起27とが当接可能に形成してなる請求項3記載の衣服用締付調節具。 【請求項5】 係合部23は操作レバー5の裏面に形成したフック状の係合片30からなり、操作レバー5の裏面と対面する本体4に係合片30を掛止できる被係合部6を設けてなる請求項1記載の衣服用締付調節具。 【請求項6】 操作レバー5を倒伏して収容溝8内へ収容したとき、操作レバー5の先端は本体4の一端に連設した取付部7内へ突出する形に形成してなる請求項1記載の衣服用締付調節具。 【請求項7】 操作レバー5の先端は、本体4に連設する内側枠杆13と、内側枠杆13との間に被着体の挿通空隙を配して対向する外側枠杆14と、内側枠杆13と外側枠杆14との両端を連結する両側枠杆16から形成した取付部7における外側枠杆14へ向けて突出し、外側枠杆14は操作レバー5の先端よりも低い位置に配してなる請求項6記載の衣服用締付調節具。 【請求項8】 操作レバー5の先端は、本体4に連設する取付部7に設けた凹陥部31に配する形に形成してなる請求項6記載の衣服用締付調節具。 【請求項9】 収容溝8の側壁19の内方に長形の透孔20を穿設して弾性変形可能な被係合部6を形成し、透孔20の側壁19とスナップ係合可能な係合部23を操作レバーの側面に形成してなる請求項1記載の衣服用締付調節具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、被服、特にズボン、スカート、ジャンパーなどのウエストの調節ができる調節具、また帽子のサイズを調節できる調節具であって、一端にバンド体を取り付ける取付環または取付板を備えた締付調節具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、被服のズボン、スカート、ジャンパーなどのウエスト回りの長さを調節するのに、ウエストバンドに調節具としてベルトアジャスターを取り付けて調節することが知られている。 【0003】従来のベルトアジャスターは、表面に凹凸状の係止歯を長手方向に連設した調節ベルトと、調節ベルトに嵌装し摺動できる本体に調節ベルトの係止歯間に嵌脱できる係止爪を設けた操作レバーを装備したスライダーとから形成されている。たとえば図15に示すように調節ベルトが樹脂製でスライダーが金属製のベルトアジャヤスターが実公昭39−15804号公報に開示されている。 【0004】近年、ズボン、スカート、ジャンパーなどの製品を扱う衣料品メーカーでは、製品を出荷する以前に、縫製工程で破損した折れ針の混入を検知して取り除く作業を行っている。その検知方法は、製品に磁界を印加して、製品に混入する折れ針の残留磁化を検出することにより折れ針の有無を判断している。この検知作業はPL法の施行以来、製品に対するメーカー側の責任が増大し、顧客の安全を保障するために行われている。 【0005】図15に示すベルトアジャスターは金属製であるため、検知作業上不都合であり、そのうえスライダーの本体に枢支した操作レバーが表面へ大きく突出しているため、他の物品に操作レバーが引っ掛り、操作レバーを引き起こして、係止歯間から係止爪を抜脱し係止状態が解除されスライダーが移動するなど問題がある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述の問題点を考慮してベルトアジャスターに改良を加えたものであり、請求項1記載の発明は、被服製品の縫製時にたとえ縫針が破損したとしても、締付調節具が検知作業に支障を来たすことがなく、折れ針を的確かつ容易に検知することができ、そのうえ締付調節具の形態において、みだりにスライダーの操作レバーが他の物品に引掛って引き起されるのを未然に防ぎ、スライダーが的確かつ安定した状態で停止機能が発揮できる体裁のよい衣服用締付調節具を提供することが主たる目的である。 【0007】請求項2、3および4記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、締付調節具のスライダーにおける本体の収容溝に操作レバーを収容し係合させるのに、本体側に弾性変形ができる機構を設けて係合させ、弾性機構は収容溝の側方に弾性脚片を設けて行い、しかも弾性脚片の先端に突部を設けて操作レバーの係合突起と容易に係合できるように形成した衣服用締付調節具を提供することが目的である。 【0008】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、締付調節具のスライダーにおける本体の収容溝に操作レバーを収容するとき、本体と操作レバーとが係合する機構を操作レバーの裏面に設け、係脱操作が容易に行え、かつ体裁のよい衣服用締付調節具を提供することが目的である。 【0009】請求項6、7および8記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、締付調節具のスライダーに設ける操作レバーの起倒操作が簡易に行え、かつ体裁のよい衣服用締付調節具を提供することが目的である。 【0010】請求項9記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、締付調節具のスライダーにおける本体の収容溝に操作レバーを収容するとき、収容溝の側壁が弾性変形できる形に形成し、操作レバーの嵌脱操作が容易に行える衣服用締付調節具を提供することが目的である。 【0011】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するため、この発明のうち請求項1記載の発明は、表面の長手方向に凹凸状の係止歯35を連設した調節ベルトと、被着体を取り付けるための取付部7を一端に設け、裏面に調節ベルト2を嵌装し摺動できる案内溝9を設けた本体4に、調節ベルト2の係止歯35と係脱できる係止爪25を突出状に設けた操作レバー5を回動自在に枢支したスライダー1とから形成した熱可塑性樹脂製の締付調節具において、スライダー1の本体4に枢支した操作レバー5は本体4に対し倒伏したとき、本体4上に形成した収容溝8内に収容し、本体4に設けた被係合部6と係脱できる係合部23を操作レバー5に設けた衣服用締付調節具を主な構成とするものである。 【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、操作レバー5に設ける係合部23は、操作レバー5の少なくとも一側面に突出状に設けた係合突起27から形成し、この係合突起27と当接したときに弾性変形できる被係合部6を収容溝8を形成する側壁19に設けた衣服用締付調節具である。 【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成に加え、本体4に設ける収容溝8は少なくとも一側に凹部10を形成し、この凹部10の内部に被係合部6として弾性変形ができる係合脚片11を突出状に設けた衣服用締付調節具である。 【0014】請求項4記載の発明は、請求項3の発明の構成に加え、弾性変形ができる係合脚片11は先端側に操作レバー5と対面する方向に突出する突部12を設け、この突部12と操作レバー5に設けた係合突起27とが当接できるように形成した衣服用締付調節具である。 【0015】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、操作レバー5に設ける係合部23は、操作レバー5の裏面に設けたフック状の係合片30から形成し、操作レバー5の裏面と対面する本体4上に係合片30を掛止できる被係合部6を設けた衣服用締付調節具である。 【0016】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、操作レバー5を本体4に倒伏して収容溝8内へ収容したとき、操作レバー5の先端は本体4の一端に連設した被着物を取り付ける取付部7内へ突出する形に形成した衣服用締付調節具である。 【0017】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の構成に加え、本体4の収容溝8に収容した操作レバー5の先端は、本体4に連設する内側枠杆13と、内側枠杆13との間に被着体を挿通することができる空隙を配して対向する外側枠杆14と、内側枠杆13と外側枠杆14とを両端で連結する両側枠杆16とから形成する取付部7における外側枠杆14へ向けて突出し、外側枠杆14は操作レバー5の先端よりも低い位置に配されるように形成した衣服用締付調節具である。 【0018】請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明の構成に加え、本体4の収容溝8に収容した操作レバー5の先端は、本体4に連設する被着物に取り付ける板状の取付部7に凹設した凹陥部31に配置できる形に形成した衣服用締付調節具である。 【0019】請求項9記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、本体4に設ける収容溝8は、収容溝8の側壁19の内方に長形の透孔20を穿設して、側壁19が弾性変形できるように形成して被係合部6を形成し、この側壁19の被係合部6とスナップ係合ができる係合部23を操作レバー5の側面に設けた衣服用締付調節具である。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、この発明の衣服用締付調節具の実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。 【0021】この発明の衣服用締付調節具は、図1に示すように、スライダー1と調節ベルト2とから形成され、スライダー1の本体4と操作レバー5および調節ベルト2はともにポリアセタール、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリプチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂を用いて、射出成形手段によって一体成形する。 【0022】調節ベルト2は、表面の中央に被着物へ取り付けるための凹溝34を設け、この凹溝34の両側に凹凸状の係止歯35を連設してスライダー1の操作レバー5に設けた係止爪25を係止する。また裏面には長手方向に断続的な脚片36を2条にわたって突設し、スライダー1の嵌装を容易にし、かつ円滑な摺動ができるように形成する。 【0023】図2〜10に示す第1実施例のスライダーは、本体4の一端に被着物、たとえばウエストバンドに固定したベルトなどを取り付けるための長方形の取付部7を設け、他端側で操作レバー5を回動自在に枢支する。本体4の表面は他端側から取付部7にかけて凹欠状の操作レバー5を収容できる収容溝8を形成するとともに、本体4の裏側には、図6、10に示すように調節ベルト2を嵌装し摺動できる断面T字状の案内溝9を設け、案内溝9に対し調節ベルト2の係止歯35が係止爪25と対面するように嵌装する。 【0024】本体4の中央における収容溝8の両側壁19に表裏へ貫通する凹欠状の凹部10を設け、この凹部10内における操作レバー5の枢支側の側壁から取付部7側へ向けて突出する係合脚片11を設け、この係合脚片11は凹部10内で十分に撓んで弾性変形することができ、係合脚片11の先端内側に、操作レバー5の両側の外壁面に突出する係合突起27と当接できる突部12を設けて被係合部6を形成する。 【0025】本体4の一端に設けた長方形の取付部7は、本体4に連設する内側枠杆13と、内側枠杆13との間に被着物を挿通することができる空隙を挟んで対向する外側枠杆14と、内側枠杆13と外側枠杆14の両端を連結する両側枠杆16とから形成され、内側枠杆13の表面中央に操作レバー5を収容できる凹陥部15を形成し、外側枠杆14は全体に内側枠杆13および両側枠杆16よりも薄型に形成し、被着物を捲回して取り付ける。本体4に設けた収容溝8の他端側の両側壁19に嵌合凹部17を設けて操作レバー5の枢軸26を回動自在に嵌入できる形に形成する。 【0026】操作レバー5は全体の断面がL形を呈し、一端に摘み部24を設け、他端に調節ベルト2の係止歯35間に嵌脱できる係止爪25を設け、操作レバー5の屈曲部分の両側に円柱状の枢軸26を突設し、この枢軸26は摘み部24とは反対側の前面が斜めに切欠いた切欠部28を設け、本体4の収容溝8の両側壁19に形成したガイド凹部21に沿って嵌合凹部17へ挿入できる形に形成する。操作レバー5の中間部分の両側壁面に係合突起27を突設して係合部23を形成し、この係合部23は被係合部6における係合脚片11の先端内側に設けた突部12と係合する。 【0027】操作レバー5の枢軸26を本体4の収容溝8の嵌合凹部17に嵌入し枢支したとき、操作レバー5の摘み部24の先端は、本体4に連設した取付部7内へ略水平に突出する形に形成する。この際取付部7の外側枠杆14は摘み部24の先端よりも低位置で、かつ薄く形成されているので、操作レバー5を引き起すとき、指先が容易に操作レバー5の先端に引掛けることができる。 【0028】被係合部6と係合部23との係合形態は、図10に示すように突部12の下面を斜めに切欠いて斜面18を形成し、また係合突起27の下面を斜めに切欠いて斜面29を形成する。従って操作レバー5を本体4の収容溝8に倒伏させると、操作レバー5における係合突起27の斜面29によって突部12が外方へ押圧され係合脚片11が凹部10内で撓み後退し、係合突起27の円滑な通過を助勢する。通過後は係合脚片11の弾性によって元の位置に復帰して操作レバー5の浮上するのを阻止する。 【0029】操作レバー5を引き起こすときは、摘み部24の先端に指先を引掛けて上方へ引き上げると、係止突起27の隅部で突部12の斜面18を押圧して係合脚片11を撓ませ後退させて係合突起27を通過させ、その後において操作レバー5を回動させ、係止爪25を調節ベルト2の係止歯35間から脱却させてスライダー1を調節ベルト2上を摺動させ調節することができる。なお本体4の収容溝8の側壁19に形成する被係合部6と、操作レバー5の側面に形成する係合部23を両側面に形成せずに一側面のみに形成してもよい。 【0030】図11、12に示す第2実施例のスライダーは、被係合部6と係合部23との係合形態における被係合部6の変形例を示すものである。本体4に形成する被係合部6は、収容溝8の両側に設ける凹部10は下側半部に凹欠状に形成し、凹部10の上側には長方形の透孔20を収容溝8に並行する形で設け、薄型の側壁19に形成することによって、側壁19が容易に弾性変形させることができ、側壁19を被係合部6として形成する。これ以外の構成は第1実施例と同一の構成である。 【0031】側壁19に設けた被係合部6と操作レバー5に設けた係合部23との係合形態は、図12に示すように操作レバー5に設けた係合部23としての係合突起27は、下面が斜めに切欠いて斜面29を形成する。一方側壁19に設ける被係合部6は、係合突起27と当接する対応する部分の下面が斜めに切欠いて斜面18を形成する。従って第1実施例と同様に操作レバー5を本体4の収容溝8に倒伏させると、操作レバー5における係合突起27の斜面29によって、側壁19が弾性変形して係合突起27の通過を助勢し、通過後は側壁19が弾性変形して元の位置に復帰して操作レバー5の浮上するのを阻止する。 【0032】操作レバー5を起立させるときは、摘み部24の先端に指先を引掛けて上方へ引き上げると、係合突起27の隅部で側壁19の斜面18を押圧して側壁19を後退させ、係合突起27を通過させた後に操作レバー5を回動させ、係止爪25を調節ベルト2の係止歯35間から脱却させてスライダー1を調節ベルト2上を摺動させ長さ調節をすることができる。 【0033】図13、14に示す第3実施例のスライダーは、本体4に設ける被係合部6と操作レバー5に設ける係合部23の変形例を示すものである。操作レバー5に設ける係合部23は図14に示すように摘み部24の先端裏側に取付部7へ向けて突出するフック状の係合片30を設け、係合片30は本体4の収容溝8の端部に設けた取付部7の内側枠杆13に弾性変形して係止できる形に形成する。従って本体4の収容溝8の両側に配設する被係合部は設けない他は第1実施例の構成と同一である。 【0034】操作レバー5を本体4の収容溝8に倒伏させると、操作レバー5の摘み部24の先端に設けたフック状の係合片30が弾性変形して取付部7における内側枠杆13の薄型の凹陥部15に係止する。また操作レバー5の係止を解除させるには、取付部7の内側枠杆13から突出する摘み部24の先端に指先を引掛けて引き上げれば係合片30を容易に解除でき、その後操作レバー5を回動させ、係止爪25を調節ベルト2の係止歯35間から脱却させてスライダー1を調節ベルト2上を摺動させ長さ調節をすることができる。 【0035】最後に図15、16に示す第4実施例のスライダーは、本体4に設置する被係合部6と操作レバー5に設置する係合部23との係合構成は、第1実施例の構成と同一形態であるが、本体4に連設する取付部7は板状で一体に設け、操作レバー5を収容溝8に倒伏したとき、操作レバー5の摘み部24の先端が略隠蔽される形に嵌入できる凹状の凹陥部31を取付部7に設け、操作レバー5の先端が他物に引っ掛るのを防ぐ形に形成する。また板状の取付部7には、雌雄ボタンの一方を取り付けて用いてもよく、さらにウエストバンドに固定したベルトなどを取付部7の裏面に縫着あるいは鋲着して用いることもでき、多用途に適した衣服用締付調節具に仕上げることができる。 【0036】 【発明の効果】この発明の衣服用締付調節具は、以上説明したとおりの構成であり、この構成によって下記の効果を奏する。 【0037】この発明のうち請求項1記載の発明は、表面の長手方向に凹凸状の係止歯を連設した調節ベルトと、被着体を取り付ける取付部を一端に設け、裏面に調節ベルトを嵌装し摺動可能な案内溝を設けた本体に、係止歯と嵌脱可能な係止爪を突設した操作レバーを回動自在に枢支したスライダーとから形成した熱可塑性樹脂製の衣服用締付調節具において、スライダーの操作レバーは本体に倒伏したとき、本体に形成した収容溝内に収容され、本体の被係合部と係脱可能な係合部を設けた構成である。 【0038】上記の構成によって、特に衣服用締付調節具は熱可塑性樹脂製であるから、被服などに用いられたとき、製品の検知作業に支障を来たすことなく迅速かつ的確に検知することができる、またスライダーに装備した操作レバーが収容溝内へ収容されるので、倒伏状態の操作レバーが他の物品に引掛って引き起こすことがなく、スライダーがみだりに移動しないから、被係合部と係合部が安定した係合状態を維持できる効果がある。 【0039】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、係合部は操作レバーの少なくとも一側面に突設した係合突起からなり、収容溝を形成する側壁に、係合突起と当接したときに弾性変形可能な被係合部を設けたことによって、係合部と被係合部の係合は、係合突起が被係合部に当接して弾性変形させることにより行われるので、度重なる係合の繰り返しによる係合部と被係合部の摩耗を抑え、長期にわたって安定した係合力を保持できる効果がある。 【0040】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加え、収容溝は少なくとも一側に凹部を形成し、凹部の内部に被係合部用の係合脚片を突設したことによって、凹部が係合脚片の変形に必要な空間を形成し、円滑な係合を行うことができる。また係合脚片は凹部内に存在するため、他物に引掛かることがなく破損するおそれがないなどの効果がある。 【0041】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の効果に加え、係合脚片は先端側に操作レバーと対面する突部を設け、突部と係合突起とが当接可能に形成したことによって、突部と係合突起とが当接し、係合脚片は係合突起および操作レバーから離間して配し直に接触しないので、接触による破損を防ぎ、長期にわたって係合脚片に良好な弾発性を維持できる効果がある。 【0042】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、係合部は操作レバーの裏面に形成したフック状の係合片からなり、操作レバーの裏面と対面する本体に係合片を掛止できる被係合部を設けたことによって、係合部と被係合部の係合は、係合片が被係合部に引掛けることにより行うので、強固な係合力が得られ、確実に係合状態を維持できる効果がある。 【0043】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、操作レバーを倒伏して収容溝内へ収容したとき、操作レバーの先端は本体の一端に連設した取付部内へ突出する形に形成したことによって、取付部内へ操作レバーの先端が突出しているので、指先で引掛け易く、引起し操作が容易にできる効果がある。 【0044】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の効果に加え、操作レバーの先端は、本体に連設する内側枠杆と、内側枠杆との間に被着体の挿通空隙を配して対向する外側枠杆と、内側枠杆と外側枠杆との両端を連結する両側枠杆16から形成した取付部における外側枠杆へ向けて突出し、外側枠杆は操作レバーの先端よりも低い位置に配したことによって、取付部が操作レバーの先端の周囲に配されるので、先端が他物と引っ掛かり難くなり、しかも指先で容易かつ確実に操作レバーを操作できる効果がある。 【0045】請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明の効果に加え、操作レバーの先端は、本体に連設する取付部に設けた凹陥部に配したことによって、操作レバーは凹陥部に配され他物に引っ掛かることがなく、しかも取付部に雌雄ボタンを取り付けて用いることもでき、またベルトを縫着または鋲着して用いることができ多用途に利用できる効果がある。 【0046】請求項9記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、収容溝の側壁の内方に長形の透孔を穿設して弾性変形可能な被係合部を形成し、透孔の側壁と係合可能な係合部を操作レバーの側面に形成したことによって、収容溝の側壁に被係合部を簡単な構造で形成することができ、従ってスライダーの成形加工が簡易に行うことができる効果があるなど、この発明が奏する効果はきわめて顕著である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006828 【氏名又は名称】ワイケイケイ株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月25日(2001.5.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100070529 【弁理士】 【氏名又は名称】縣 一郎 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−348715(P2002−348715A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月4日(2002.12.4) |
| 【出願番号】 |
特願2001−157517(P2001−157517) |
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