| 【発明の名称】 |
帯用前板 |
| 【発明者】 |
【氏名】尾崎 浩道
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| 【要約】 |
【課題】左右横長の帯用前板が、嵩張らないように左右方向中央部位で二つ折りできるようにする。
【解決手段】所定の上下幅を有して左右方向に長い帯用前板において、弾性を有する合成樹脂の芯板1と、芯板1の前面外側に重なる表地2とからなる。表地2は合成樹脂製のメッシュ地からなる。芯板1は、左右方向の中央部において左右に二分割されて、突き合わせ状に配置された分割片1a・1bで構成されている。両分割片1a・1bの外周縁に、表地2の外周縁がバイアステープ9を介して接合されている。両分割片1a・1bの突き合わせ目には、一方の分割片1aの対向縁に、凹み5が切り欠き形成されており、他方の分割片1bの対向縁に、該凹み5に嵌合するバックアップ片7が一体に連出されたものとなっている。そして全体が、両分割片1a・1b間で表地2側に二つ折りできる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定の上下幅を有して左右方向に長い帯用前板において、弾性を有する合成樹脂製の芯板1と、芯板1の前面外側に重なる表地2とからなり、芯板1が、左右に突き合わせ状態で配置された分割片1a・1bで構成されており、一方の分割片1bからは、両分割片1a・1a間を越えて他方の分割片1a側に延びるバックアップ片7が設けられており、隣接する分割片1a・1b間で表地2側に折り重ね可能となっていることを特徴とする帯用前板。 【請求項2】 所定の上下幅を有して左右方向に長い帯用前板において、弾性を有する合成樹脂の芯板1と、芯板1の前面外側に重なる表地2とからなり、表地2が、合成樹脂製のメッシュ地からなり、芯板1が、左右方向の中央部において左右に二分割されて、突き合わせ状に配置された分割片1a・1bで構成されており、両分割片1a・1bの外周縁に、表地2の外周縁がバイアステープ9を介して接合されており、切離された両分割片1a・1bの突き合わせ目において、一方の分割片1aの対向縁3には、凹み5が切り欠き形成されており、他方の分割片1bの対向縁6には、該凹み5に嵌合するバックアップ片7が一体に連出されており、両分割片1a・1bの突き合わせ目において表地2側に二つ折りできるようになっていることを特徴とする帯用前板。 【請求項3】 表地2が、自己潤滑性を有する合成樹脂製のメッシュ地からなる請求項2記載の帯用前板。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、着物の着付時に用いる帯用前板に関する。 【0002】 【従来の技術】着物の着付時に用いる和装小物には、帯用前板、帯枕、腰紐、着付ベルト、各種止め金具、衿芯などがある。多くの場合、これら和装小物は、ひとつの包装箱に入れてセット販売されている。その際、帯用前板のみが左右方向に長いので、これに応じて包装箱も長尺化し、これが輸送や保管時に嵩張る要因になっていた。帯用前板をこれ単品で販売する場合にも同様の問題を生じ、ユーザーも着物携行時の和装バッグに帯用前板を収納するのが不便であった。 【0003】かかる不具合を解消するために、左右横長の帯用前板を折り畳めるようにして、収納保管時などの左右長を短くすることが、実開昭54−16617号公報、実公昭45−1378号公報、実開平2−90615号公報などに公知である。 【0004】例えば、実開昭54−16617号公報では、図10に示すごとく前板本体10の裏面側の左右に翼片11・11を折り曲げ自在に設け、両翼片11・11を横外側に拡げた仮想線の使用状態と、両翼片11・11を内側に折り畳んだ収納保管状態とに切り換えられるようになっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技術では、前板本体10の他に二つの翼片11・11を必要とし、かつこれらを前板本体10にそれぞれ縫着するなどの加工手間を要し、全体の製造コストが高価につく。使用時に、前板本体10の左右端部では各翼片11が二つ重ね状態になって前後厚みが大きく、それも段付き状になるので、帯の間に挿し込み難く、使い勝手が悪い。なお、例えば前板本体を単に二分割また三分割して外側を表地で包み込み、分割線で折り曲げ自在とすることが考えられるが、これでは使用時に帯用前板の全体が分割線でく字状の屈曲状態となるので、本来の機能を有効に発揮できない。 【0006】そこで本発明の目的は、収納保管時には嵩ばらないように折り畳んでおけるようにした帯用前板において、これが安価に得られるようにすることにある。そのうえで、本発明の他の目的は、締めた帯の間に挿入しやすく、元来の機能を有効に発揮させることができる帯用前板を提供するにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明に係る帯用前板は、図1ないし図5に示すごとく所定の上下幅を有して左右方向に長い帯用前板において、弾性を有する合成樹脂製の芯板1と、芯板1の前面外側に重なる表地2とからなる。芯板1は、左右に突き合わせ状態で配置された分割片1a・1bで構成されており、一方の分割片1bからは、両分割片1a・1b間を越えて他方の分割片1a側に延びるバックアップ片7が設けられている。そして全体が、隣接する分割片1a・1b間で表地2側に折り重ね可能となっていることを特徴とする。 【0008】また、本発明の帯用前板は、所定の上下幅を有して左右方向に長い帯用前板において、弾性を有する合成樹脂の芯板1と、芯板1の前面外側に重なる表地2とからなり、表地2が合成樹脂製のメッシュ地からなり、芯板1が、左右方向の中央部において左右に二分割されて、突き合わせ状に配置された分割片1a・1bで構成されており、両分割片1a・1bの外周縁に、表地2の外周縁がバイアステープ9を介して接合されている。切離された両分割片1a・1bの突き合わせ目において、一方の分割片1aの対向縁3には、凹み5が切り欠き形成されており、他方の分割片1bの対向縁6には、該凹み5に嵌合するバックアップ片7が一体に連出されている。そして全体が、両分割片1a・1bの突き合わせ目において表地2側に二つ折りできるようになっている。 【0009】 【発明の作用効果】請求項1に係る本発明の帯用前板Aによれば、芯板1を構成する分割片1a・1b間で表地2側に屈曲させて折り畳むことができ、これで全体の左右長を短くできるので、輸送や収納保管に際して嵩張ることがなく、とくに和装小物類を一式セットにして販売する際にコンパクト化できる利点を有する。また、これら分割片1a・1bは、弾性を有する合成樹脂材で成形されている。このことは、バックアップ片7も弾性変形できることを意味する。従って分割片1a・1bを左右に展開した図1の使用状態において、バックアップ片7が両分割片1a・1bの突き合わせ目を裏側からバックアップしているので、使用時に帯用前板Aの全体を図5に示すごとく湾曲させたとき、分割片1a・1b間がく字状に屈曲することがなく、全体に丸く湾曲した状態を維持する。 【0010】請求項2に係る本発明の帯用前板Aによれば、芯板1が左右方向中央部において左右に二分割され、両分割片1a・1bが突き合わせ状態で配置されている。従って、帯用前板Aの全体は、両分割片1a・1b間で二つ折り状態にして折り畳むことができる。とくに両分割片1a・1bを左右に展開した図1の使用状態において、一方の分割片1aの凹み5に他方の分割片1bから連出したバックアップ片7が嵌合する。従って、芯板1の裏面側は凹凸のない面一状となり、帯用前板Aを帯の間に引っ掛かることなく挿し込める。更に、凹み5に嵌合したバックアップ片7は表地2を背面側から弾性的に受け止める。その表地2は合成樹脂製のメッシュ地からなり、強靱であるから、帯用前板Aの全体を図5に示すごとく湾曲させたときにも、両分割片1a・1b間がく字状に屈曲せず、バックアップ片7の弾性変形と相まって芯板1が1枚物の場合と同様に丸く湾曲した状態を維持し、本来の機能を以て帯を端正に補正することができる。分割片1bにバックアップ片7が一体に連出形成されているので、バックアップ片7を別部材にする場合と比べて部材点数が少なくて済み、製作コストを低減できる。 【0011】請求項3に係る本発明の帯用前板Aによれば、先の請求項2の作用効果に加えて、表地2が自己潤滑性を有する合成樹脂製のメッシュ地からなるので、強く締めた帯の間にも容易に滑り込み挿入できる利点を有する。 【0012】 【発明の実施の形態】(第1実施例)図1ないし図5は本発明に係る帯用前板の第1実施例を示す。図1において、帯用前板Aは、上下幅が約13cm、左右長さが44cmの左右横長に形成されていて、裏側の芯板1と、これの前面外側を覆う表地2とからなる。 【0013】芯板1は、弾性を有する合成樹脂板、具体的にはポリプロピレンからなり、左右方向の中央において切離された左右の分割片1a・1bからなる。両分割片1a・1bの突き合わせ目において、一方の分割片1aの対向縁3には、上下の中央部に略半円形の凹み5が切り欠き形成されており、他方の分割片1bの対向縁6には、上下の中央部に前記凹み5に嵌合する略半円形のバックアップ片7が突出形成されている。すなわち、1枚の芯板1は、合成樹脂原板から左右の分割片1a・1bが一組ずつ前記の形状に同時に打ち抜き形成されたものである。 【0014】表地2は、自己潤滑性を有する比較的厚手の強靱な、しかし屈曲性を有する合成樹脂(具体的にはナイロン樹脂)製のメッシュ地からなる。 【0015】かくして芯板1を構成する左右の分割片1a・1bをどうし突き合わせ状態に置き、この分離片1a・1bの外周縁に、表地2の外周縁がバイアステープ9を介して縫着されたものである。 【0016】帯用前板Aの収納保管時には、図4に示すごとく両分割片1a・1bの突き合わせ目において全体を表地2側に二つ折りにして重ね、左右長さを半分にする。このとき、分割片1bから延出のバックアップ片7は二つ折りした突き合わせ目より突出した状態下にある。 【0017】使用に際しては、図1に示すごとく芯板1の両分割片1a・1bを展開状態にすると、バックアップ片7が凹み5に嵌合し、両分割片1a・1bの裏面が図5に示すごとく段差なく一直線状になる。そしてバックアップ片7が表地2の中央部分を裏面側から弾性的にバックアップする。従って、帯の間に帯用前板Aを挿し込み、図5に示すごとく、帯用前板Aの全体をこれの左右中央部が前面側に突出するよう丸く曲げても、バックアップ片7の弾性接当作用により、両分割片1a・1bの突き合わせ目が屈曲することがなく、全体に丸く湾曲した状態となり、本来の機能を有効に発揮する。 【0018】(第2実施例)図6は本発明の第2実施例を示しており、この場合は一方の分割片1aの上下に凹み5を設け、他方の分割片1bの上下にバックアップ片7を設けることにより、各バックアップ片7が各凹み5に嵌合できるようになっている。他は第1実施例と同様である。この第2実施例からも判るように、本発明の凹み5やバックアップ片7の形状および配設位置は任意に選択でき、両者5・7も同時に打ち抜き形成した同一形状であることに限定されない。 【0019】(第3実施例)図7は本発明の第3実施例を示しており、この場合は一方の分割片1aに前記凹み5を設けず、他方の分割片1bから一体に延出したバックアップ片7が両分割片1a・1bの突き合わせ目を跨いで一方の分割片1aの裏面に重なるようになっている。すなわち、バックアップ片7の延出端部が一方の分割片1aの裏面に対して直接に弾性接当することになる。この場合の表地2は、通常の布地であってもよい。 【0020】(第4実施例)図8および図9は本発明の第4実施例を示しており、この場合は第3実施例のバックアップ片7を他方の分割片1bとは別部材で形成し、該分割片1bにバックアップ片7の基端部を縫着ないし熱溶着等で固着したものとなっている。この場合、両分割片1a・1bは、薄肉ヒンジを介して連設されていてもよい。 【0021】その他、芯板1の分割片1a・1bと表地2とは、バイアステープ9を介して熱溶着してもよい。表地2を合成樹脂製のメッシュ地として自己潤滑性を付与する場合は、ポリアセタールなどを用いることができる。帯用前板Aは全体を三つ折りする形態でもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390025003 【氏名又は名称】あづま姿株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月28日(2000.8.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077920 【弁理士】 【氏名又は名称】折寄 武士
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| 【公開番号】 |
特開2002−69732(P2002−69732A) |
| 【公開日】 |
平成14年3月8日(2002.3.8) |
| 【出願番号】 |
特願2000−257692(P2000−257692) |
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