| 【発明の名称】 |
ストレスを軽減する衣服 |
| 【発明者】 |
【氏名】石丸 園子
【氏名】浜口 雄二
【氏名】黒田 修広
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、適切な皮膚への物理刺激を付与することにより、精神的なストレスを軽減する効果を有する衣服を提供することを目的とする。
【解決手段】衣服着用者の唾液中の分泌型免疫グロブリンAが、一時的に統計上、有意に増加量が少ない特徴を有する衣服であり、具体的には、繊維長が1.35〜1.55inch、繊度が3.0〜4.0μ、強力が35〜45g/texであることを特徴とする綿を少なくとも一部に含有し、かつ、該綿を含む紡績糸の撚り係数が2.0〜3.5の紡績糸を少なくとも一部に使用した編織物からなる衣服である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 衣服着用者の唾液中の分泌型免疫グロブリンAが、着用後一時的に、統計上有意に増加量が少ないことを特徴とするストレスを軽減する衣服。 【請求項2】 繊維長が1.35〜1.55inch、繊度が3.0〜4.0μ、強力が35〜45g/texである綿を少なくとも一部に有する撚り係数が2.0〜3.5の紡績糸を少なくとも一部に使用した編織物からなることを特徴とする請求項1記載のストレスを軽減する衣服。 【請求項3】 繊維長が1.40〜1.50inch、繊度が3.5〜4.0μ、強力が35〜40g/texである綿を少なくとも一部に有する撚り係数が2.0〜3.0の紡績糸を少なくとも一部に使用した編織物からなることを特徴とする請求項1記載のストレスを軽減する衣服。 【請求項4】 インナー、スポーツウェア、制服、作業服、カジュアルウェア寝衣、等、肌に接触する部分を有する衣服であることを特徴とする請求項1記載のストレスを軽減する衣服。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、肌に適切な物理刺激を付与することにより、精神的なストレスを軽減することを目的とする、インナー、スポーツウェア、制服、作業服、カジュアルウェア、寝衣、肌に接触する部分を有する衣服に関する。 【従来の技術】 【0002】肌に接触する可能性のある衣服において、これまで、やわらかい、かたい、なめらか、ざらざら、しっとり、ふんわり、はりがある、こしがあるシャリ感がある、ピーチスキン調等、触感を表現してきた。その肌触り、風合いを好みによって選定してきており、その触感が生体に対してどのような影響があるかまで、把握することは検討してこなかった。 【0003】衣服の着用時の快適性の評価については、熱・水分特性に関する不快感をアンケートで調査すると同時に、皮膚温や、直腸温・食道温等の体温、血流量、発汗量等の生体特性のデータも採取し、両者の関係を把握しながら評価する方法がとられてきた。また、衣服から皮膚に対する圧力がおよぼす圧迫感等の不快感についても、アンケートで着用感を調査すると同時に、身体にかかる圧力を体の各部位で測定し、両者の関係を把握しながら評価する方法がとられてきた。一方で、肌触り、風合いについては、人の感覚を非常に重要視しており、生体への影響まで把握した評価はあまりされていない。 【0004】最近、精神的なストレスと生体反応との関係の研究において、精神的な一過性ストレスがかかると唾液中の分泌型免疫グロブリンAが増加することが明らかになっている。しかし、皮膚への物理刺激と分泌型免疫グロブリンAとの関係については、明らかな知見は得られていない。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、適切な皮膚への物理刺激を付与することにより、精神的なストレスを軽減する効果を有する衣服を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を達成するために、次の構成を有する。即ち、衣服着用者の唾液中の分泌型免疫グロブリンAが、着用後一時的に、統計上有意に増加量が少ない特徴を有する衣服であり、具体的には、繊維長が1.35〜1.55inch、繊度が3.0〜4.0μ、強力が35〜45g/texの綿を少なくとも一部に有する撚り係数が2.0〜3.5の紡績糸を少なくとも一部に使用した編織物からなる衣服である。より望ましくは、繊維長が1.40〜1.50inch、繊度が3.5〜4.0μ、強力が35〜40g/texの綿を少なくとも一部に有する撚り係数が2.0〜3.0の紡績糸を少なくとも一部に使用した編織物からなる衣服である。また、本発明の衣服とは、インナー、スポーツウェア、制服、作業服、カジュアルウェア、寝衣、等、肌に接触する部分を有する衣服である。 【0007】以下、本発明について詳細に説明する。肌に接触する部分を有する衣服とは、胸、背中、腕、脚、臀部、腰、腹部、手、足、等、身体の部分に限定することなく、直接肌に接触する部分があればよい。望ましくは、接触面積が大きい状態にする、あるいは、皮膚と繊維製品を構成する編織物とがズレ動きやすく積極的に刺激を感じる状態が生じるようにして、本発明の衣服を用いることを推奨する。 【0008】衣服とは、インナー、スポーツウェア、制服、作業服、カジュアルウェア寝衣、等、肌に接触する部分を有する衣服を意味する。常に肌に接触している衣服でなくても問題ない。 【0009】本発明の、唾液中の分泌型免疫グロブリンAとは、一過性の精神性ストレスを評価する指標として用いる。唾液の採取方法はブルマン社の唾液コレクションチューブで1ml以上の唾液を採取する方法が採用される。チューブに吸収された唾液は、遠心分離機で3000rpmの回転速度で10分間分離し、−20℃で冷凍保管する。そして、解凍した唾液の上澄みを希釈して検体とする。 【0010】分泌型免疫グロブリンAの測定は、SRL社のEIA s-IgAテストキットを用いて行う。抗ヒトセクレタリーコンポーネントを均一に結合させたポリスチレンボール(ビーズ)に、解凍、希釈した唾液検体を入れ、37℃、1時間反応させ、洗浄後、ペルオキシターゼ標識抗ヒトIgAを反応させる。そして、再び洗浄した後、オルトフェニレンジアミンと過酸化水素の溶解液を基質液として酵素反応させ、硫酸にて反応を停止する。最後に、2,2‘−ジアミノアゾベンゾールの生成量を分光計を用いて波長492nmで測定し、分泌型免疫グロブリンA(s-IgA)量を算出する。尚、本EIA s-IgAテストキットは、対外診断用医薬品 承認番号 63E第1930号に認可されている。 【0011】本発明の、「一時的に、統計上有意に増加量が少ない」とは、以下の着用テストに準ずる方法で実験を実施することが必要である。 【0012】26℃、50%RHの暑くも寒くもない中立環境下で、10名以上の被験者により着用テストを実施する。標準の衣服として、カトーテック(株)製のKES(kawabata evaluation system)で測定する布帛力学特性が、圧縮率EMCが10%〜30%、曲げ剛性Bがタテ方向で0.06〜0.10gf・cm2/cm、ヨコ方向で0.04〜0.07gf・cm2/cm、KES−SEによる表面摩擦係数の平均偏差MMDがタテ方向で0.03〜0.05、ヨコ方向で0.01〜0.03の編物からなる衣服を用いる。標準の衣服を身につけし、20分間以上安静にし、唾液(A1)を採取する。その後、本発明の衣服を身につけて、15分間安静にしたのち、クレペリン検査等の計算問題等の精神的にストレスのかかる負荷を20分から120分実施した後、唾液(A2)を採取する。さらに、別の日の同じ時間帯に、標準の衣服を身につけ、その後本発明の衣服を身につける代わりに、もう1枚の標準の衣服を身につけ、同様の実験スケジュールに取り組む。同じ標準の衣服を2つ用意し用いるわけである。被験者によって、身につける繊維製品の順序は変更する。身につける衣服を途中で変更する前に唾液(B1)を採取し、変更した後、安静にし、負荷をかけた後の唾液(B2)を同様にして採取する。そして、各自の唾液中の分泌型免疫グロブリンA(s-IgA)を測定し、変化量を(A3)=((A2)の s-IgA )−((A1)の s-IgA) および(B3)=((B2)の s-IgA )−((B1)の s-IgA) (A3):標準の繊維製品から本発明の繊維構造物からなる繊維製品に変更した場合のs-IgA変化量(B3):標準の繊維製品から、同様の標準の繊維製品に変更した場合のs-IgA変化量式で、算出する。そして、被験者全員の(A3)、(B3)を平均し、両値の平均値の差の検定を行い、危険率10%以下で、有意に本発明のウェアに着替えた場合の方が、s-IgAの増加量が少ないことを確認する。増加量が少ないとは、減少量が多いことも含まれる。 【0013】本発明の「一時的に」とは、本発明の衣服を着用して20分〜135分経過した後の以下経過するまでのことを意味する。唾液中の分泌型免疫グロブリンAは、一過性のストレスの指標であり、任意の刺激に対する影響が、3日程度持続することもあるが、ここでの「一時的」とは、衣服を着替えた後、20分から135分間経過時を意味する。尚、分泌型免疫グロブリンAは、1週間以上の長期間のストレスに対しては逆に減少する傾向を有するので、そのようなケースとは区別して扱われるべきである。 【0014】また、着用テスト中、精神的にストレスのかかる負荷を付与することにより、より効果がわかりやすくなるが、皮膚刺激が十分負荷になる場合もあるので、皮膚への刺激のみにとどめ、精神的なストレスのかかる負荷をかけない着用テストでもよい。尚、精神的なストレスとは、クレペリン検査等の単純な計算問題のほかに、ホラー映画のような怖いと感じる映画を観る等、特に限定はしない。 【0015】本発明の「統計上、有意に増加量が(有意に増加量が)少ない」という内容について以下に説明する。唾液中の分泌型免疫グロブリンAは生体物質であり、正常値は、52から931μg/mlの範囲にあると言われており、個人差が非常に大きい。従って、絶対値での評価は困難である。そこで、10人以上の被験者の結果を用い、統計処理を行い、平均値の差の検定より、判断をする方法をとる。被験者数は、多いほど精度が高まるので、20人以上が望ましい。本発明の、「有意」とは、危険率10%以下で有意であることを意味しているが、望ましくは危険率5%以下で有意であることが適当である。また、負荷のかけ方によって、s−IgAが増加する場合もあれば減少する場合もある、また、被験者によっても、s-IgAが増加する場合もあれば、減少する場合もある。そこで、1つの実験で、負荷を統一し、被験者を固定することで、挙動がほぼ一定になるようにする。このように、実験により、増加する場合、減少する場合の両方があるが、本発明の衣服を着用することで、増加量が少ない、あるいは、減少量が多い効果を有する。 【0016】着用テストの方法は、上記内容に限定されるものではなく、各衣服の使用状況に合わせた方法で良いが、肌への接触時間、基準編物は統一して実験を行う。 【0017】本発明の分泌型免疫グロブリンAが増加しにくい、あるいは、減少しやすい衣服を構成する編織物は、特に限定はされないが、望ましくは、繊維長が1.35〜1.55インチ、繊度が3.0〜4.0μ、強力が35〜45g/texである綿繊維を使用すると本発明の効果を発揮されやすい。より望ましくは、繊維長が1.40〜1.50インチ、繊度3.5〜4.0μ、強力が35〜40g/texである綿繊維を使用するとより本発明の効果を発揮しやすい。繊維長、繊度、強力は大量高速検品機HVI(High Volume Instrument)を使用して測定する。繊維長は、Spimlab 製900システムにより、Fibrogramにより繊維束の片側を把持し、繊維長分布図のamount量2.5%に対応する繊維長である。繊度とはMicronaire繊度のことであり、単位μg/inchで表す。強度は、クランプの把持間隔が1/8inchで、サンプルコーム上の繊維束が引張られて切断されるときの強度を示す。繊維長は、本発明の範囲にあることで、しなやかで適度な毛羽が生じやすい特徴を示す。また、繊度は、本発明の範囲にあることで、しなやかで柔らかく特徴を示す。さらに、強度は本発明の範囲にあることで、適度な毛羽感とふくらみ感を実現することが可能になる。 【0018】さらに、本発明の繊維長、繊度、強力を持った綿繊維の特徴を十分に発揮させるため、紡績糸の撚り係数を2.0〜3.5にすることが望ましく、さらに望ましくは2.0〜3.0にすると本発明の効果を発揮されやすい。撚り係数は、1インチ間の撚り数のことである。撚り係数が本発明の範囲を超えると紡績糸が締まり、かたくなり適切でない。また、撚り係数が本発明の範囲未満であると、繊維抜けが多く、着用を繰り返すことにより毛羽が多くなり品位が悪い。 【0019】さらに、望ましくは、本発明の紡績糸を製造する工程において、粗糸を2本準備し、精紡工程で、フロントローラーを出た部分で2本の粗糸を撚り合わす方式であると、毛羽と柔らかさのバランスのとれた適当な糸ができる。 【0020】さらに、より望ましくは、肌に接する側を起毛することにより、肌への刺激を小さくし、本発明の効果をより発揮しやすくなる。 【0021】本発明の編織物は、本発明の綿繊維を100%を使用することが最も効果が大きいが、ほかの繊維と混用することもできる。その場合、肌に接触する部分に、本発明の綿繊維を使用することが好ましい。その方法として、2層構造編織物にする、あるいは、収縮繊維、スパンデックス繊維を用いて、収縮糸、スパンデックス繊維が編織物あるいは糸の内層に配置する方法が挙げられる。また、他の繊維に1.2dtex以下の繊維を用いることで肌への刺激を小さくする方法も効果的である。 【0022】次に実施例および比較例を示すが、本発明の衣服は、以下の実施例のみに限定されるものではない。尚、実施例、および比較例に用いるTシャツのサイズは全て同一である。 【0023】(実施例1)繊維長が1.45inch、繊度が3.8μ、強力が36g/texである綿100%からなる、撚り係数が2.5の40番手の紡績糸を作成し、フライス編地を作成した。その後、肌側面を起毛し、該編物で長袖のTシャツを縫製した。紡績は、2本の粗糸を精紡段階でフロントローラーから出た部分で撚り合わす方式を用いた。 【0024】(実施例2)繊維長が1.45inch、繊度が3.8μ、強力が36g/texである綿100%からなる、撚り係数が2.5の40番手の紡績糸を作成し、フライス編地を作成し、該編物で長袖のTシャツを縫製した。紡績は、2本の粗糸を精紡段階でフロントローラーから出た部分で撚り合わす方式を用いた。 【0025】(実施例3)繊維長が1.38inch、繊度が3.9μ、強力が35.3g/texである綿100%からなる、撚り係数が2.7の40番手の紡績糸を作成し、フライス編地を作成し、該編物で長袖のTシャツを縫製した。 【0026】(実施例4)繊維長が1.45inch、繊度が3.8μ、強力が36g/texである綿100%からなる、撚り係数が2.5の40番手の紡績糸を作成した。この紡績糸と、83dtexのポリステルフィラメントとの仮撚り加工糸との交編により、肌側面に綿からなる紡績糸が集中した鹿の子組織の編物を作成した。該編物で長袖のTシャツを縫製した。 【0027】(実施例5)繊維長が1.45inch、繊度が3.8μ、強力が36g/texである綿100%からなる、撚り係数が2.7の50番手の紡績糸を作成した。この紡績糸と、ナイロン44dtex(34フィラメント)、およびスパンデックス44dtexとの2wayトリコットを作成した。そして、該編物で長袖のTシャツを縫製した。該編地は、編地の内層にスパンデックスが配置する構造になっている。また、綿の紡績糸は、2本の粗糸を精紡段階でフロントローラーから出た部分で撚り合わす方式を用いた。 【0028】(実施例6)繊維長が1.45inch、繊度が3.8μ、強力が36g/texである綿を65%、1.3dtexのポリエステルステープルを35%もちいた、撚り係数が3.0の40番手の紡績糸を作成した。この紡績糸と、スパンデックス44dtexとで鹿の子組織編物を作成し、さらに、長袖Tシャツを縫製した。 【0029】(実施例7)繊維長が1.45inch、繊度が3.8μ、強力が36g/texである綿の粗糸に、56dtex(24フィラメント)のポリエステルフィラメントを精紡段階で電気開繊して混合させ、撚り係数が3.3の40番手の紡績糸を作成し、該糸を経糸にもちい、1.1、2.2、5.6dtexの3種類の単糸繊度を有する繊維からなる110dtexの異収縮混繊糸のポリエステルフィラメントを緯糸に用いた、織物を作成した。そして、該織物で長袖のTシャツを縫製した。 【0030】(比較例1)繊維長が1.20inch、繊度が4.0μ、強力が30g/texである綿100%からなる、撚り係数が3.7の40番手の紡績糸を作成し、フライス編地を作成した。該編物で長袖のTシャツを縫製した。 【0031】(比較例2)繊維長が1.20inch、繊度が4.0μ、強力が30g/texである綿100%からなる、撚り係数が3.3の40番手の紡績糸を作成し、フライス編地を作成した。該編物で長袖のTシャツを縫製した。 【0032】(比較例3)繊維長が1.45inch、繊度が3.8μ、強力が36g/texである綿100%からなる、撚り係数3.7の40番手の紡績糸を作成し、フライス編地を作成した。該編物で長袖のTシャツを縫製した。 【0033】(比較例4)繊維長が1.39inch、繊度が2.7μ、強力が30.3g/texである綿100%からなる、撚り係数が3.0の40番手の紡績糸を作成し、フライス編地を作成し、該編物で長袖のTシャツを縫製した。 【0034】着用テストは、26℃、50%RHの暑くも寒くもない中立環境下で、女性10名により実施した。標準ウェアとして、カトーテック(株)製のKES(kawabata evaluation system)で測定する布帛力学特性が、圧縮率EMCが27.4、曲げ剛性Bがタテ方向で0.089gf・cm2/cm、ヨコ方向で0.057gf・cm2/cm、KES−SEによる表面摩擦係数の平均偏差MMDがタテ方向で0.036、ヨコ方向で0.018の編物からなる長袖Tシャツを用いた。まず、標準ウェアを着用し、20分間安静にし、唾液(A1)を採取する。その後、実施例または比較例の編物からなるウェアに着替えて、15分間安静にしたのち、1桁の足し算を15分間実施し、5分間休憩し、さらに1桁の足し算を15分間実施し、唾液(A2)を採取した。別の日の同じ時間帯に、標準ウェアを着用し、実施例または比較例のウェアに着替える代わりに、もう1枚の標準ウェアに着替え、同様の実験を実施した。着替える前に唾液(B1)を採取し、着替えて安静、負荷後の唾液(B2)を同様にして採取した。被験者によって、標準ウェアで通す実験と、実施例または比較例のウェアに着替える実験の順序は変更した。そして、各自の唾液中の分泌型免疫グロブリンA(s-IgA)を測定し、変化量を(A3)=((A2)の s-IgA )−((A1)の s-IgA) および(B3)=((B2)の s-IgA )−((B1)の s-IgA) (A3):標準ウェアから実施例または比較例のウェアに着替えた場合のs-IgA変化量(B3):標準ウェアから標準ウェアに着替えた場合のs-IgA変化量の式で、算出した。そして、被験者全員の(A3)、(B3)を平均し、両値の平均値の差の検定を実施した。また、実験最後に着用感として、リラックス感があるかどうかをヒアリングした。 【0035】評価結果を表1に示す。唾液中分泌型免疫グロブリンAの変化量は、標準ウェアに対し、実施例のウェアが統計上危険率10%以下で有意であった。尚、本発明の衣服は、着用テストで統計上有意な効果が得られた衣服であれば、着用テストとは異なる用途、形状の衣服に用いても良い。すなわち、シーツのような寝装品、あるいは、スリッパ、タオル、等の肌に接触する部分を有する用途に展開しても良い。また、本実施例、比較例に用いた試料のように、主として、糸の違いを評価するテストで、統計上有意な効果が得られた場合は、組織を変えたり、他の糸との組み合わせをした編織物からなる衣服であっても良い。 【0036】 【表1】
【0037】 【発明の効果】本発明により得られた衣服は、皮膚に対し適切な物理刺激を付与することにより、唾液中の分泌型免疫グロブリンAの増加量が少ない(減少量が多い)特徴を有し、かつ、リラックス感覚も大きく、精神的なストレスを軽減する効果を有する衣服である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003160 【氏名又は名称】東洋紡績株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月9日(2001.5.9) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−339119(P2002−339119A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月27日(2002.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−138792(P2001−138792) |
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