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【発明の名称】 人体用保護衣
【発明者】 【氏名】内田 光也

【氏名】田中 理

【要約】 【課題】転倒時の衝撃から人体の頭部及び他の所定部位をそれぞれ保護することのできる人体用保護衣を提供する。

【解決手段】空気袋2を膨張させた状態で人体Aに着用して使用することにより、着用者が転倒した場合には、人体Aの頭部に対する転倒衝撃が空気袋2によって吸収され、人体Aの肩、腕、膝及び臀部への転倒衝撃が各緩衝部材3によってそれぞれ吸収される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 人体に着用される保護衣本体と、人体の頭部を覆う空気袋と、保護衣本体の所定部位に設けられた緩衝部材とを備えたことを特徴とする人体用保護衣。
【請求項2】 前記緩衝部材を人体の肩、腕、膝及び臀部に対応する部位にそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1記載の人体用保護衣。
【請求項3】 前記空気袋を任意に膨張及び収縮可能に設けたことを特徴とする請求項1または2記載の人体用保護衣。
【請求項4】 前記保護衣本体を上下続きに形成するとともに、その前面を上下方向に連続して開放可能に形成したことを特徴とする請求項1、2または3記載の人体用保護衣。
【請求項5】 前記保護衣本体の所定部位に把持部を設けたことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の人体用保護衣。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、障害者、病人または老人等に着用し、歩行時の転倒衝撃等から人体を保護するための人体用保護衣に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、障害者や病人等のリハビリテーションにおいては、運動機能等の回復を図るため、歩行訓練を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、訓練者は健常者に比べると俊敏に動作することができないため、歩行訓練中に転倒する場合が多く、転倒時の衝撃から保護する必要がある。この場合、頭部の保護は勿論のこと、肩、腕、膝及び臀部等も衝撃を受け易く、これらの部位も保護する必要がある。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、転倒時の衝撃から人体の頭部及び他の所定部位をそれぞれ保護することのできる人体用保護衣を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成するために、請求項1の人体用保護衣では、人体に着用される保護衣本体と、人体の頭部を覆う空気袋と、保護衣本体の所定部位に設けられた緩衝部材とを備えている。
【0006】これにより、保護衣の着用者が転倒した場合には、人体の頭部に対する転倒衝撃が空気袋によって吸収され、人体の他の所定部位への転倒衝撃が緩衝部材によって吸収される。
【0007】また、請求項2では、請求項1記載の人体用保護衣において、前記緩衝部材を人体の肩、腕、膝及び臀部に対応する部位にそれぞれ設けている。
【0008】これにより、請求項1の作用に加え、転倒時に衝撃を受け易い肩、腕、膝及び臀部が緩衝部材によって保護される。
【0009】また、請求項3では、請求項1または2記載の人体用保護衣において、前記空気袋を任意に膨張及び収縮可能に設けている。
【0010】これにより、請求項1または2の作用に加え、使用していないときは空気袋を収縮させることが可能でなる。
【0011】また、請求項4では、請求項1、2または3記載の人体用保護衣において、前記保護衣本体を上下続きに形成するとともに、その前面を上下方向に連続して開放可能に形成している。
【0012】これにより、請求項1、2または3の作用に加え、上下続きに形成された保護衣本体の前面が上下方向に連続して開放されることから、人体への着脱が容易となる。
【0013】また、請求項5では、請求項1、2、3または4記載の人体用保護衣において、前記保護衣本体の所定部位に把持部を設けている。
【0014】これにより、請求項1、2、3または4の作用に加え、保護衣本体の把持部を把持して保護衣本体の着用者を支えることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は本発明の一実施形態を示すもので、図1は人体用保護衣の正面図、図2はその背面図、図3はその使用状態を示す図である。
【0016】この人体用保護衣は、人体に着用される保護衣本体1と、人体の頭部の周囲を覆う空気袋2と、保護衣本体1の所定部位に設けられた緩衝部材3とからなり、障害者や病人等のリハビリテーションにおける歩行訓練用に使用されるものである。
【0017】保護衣本体1は、長袖、長ズボンの上下続きの衣服状に形成され、その前面は上下方向に連続して開放可能に形成されている。即ち、保護衣本体1の前面は互いに上下方向に平行して延びる計2本のファスナ1aによって結合され、ファスナ1aを外すと、胴体部分のみならず両脚部分も開放されるようになっている。また、保護衣本体1の両肩部分及び両脇部分にはそれぞれ把持部1bが設けられ、各把持部1bは両端を保護衣本体1に結合されたベルト状の部材からなる。
【0018】空気袋2は気密性及び耐久性の高い生地からなり、図1及び図2の一点鎖線で示すように保護衣本体1の首の両側から後頭部を囲むように形成されている。空気袋2には開閉弁を有する可撓性のチューブ2aが設けられ、チューブ2aから空気を吹き込むことによって空気袋2を任意に膨張させることができる。この場合、チューブ2aは人体の首の一側方に配置されており、保護衣本体1を着用したまま空気を吹き込むことが可能である。また、空気袋2はチューブ2aから空気を排出することによって任意に収縮させることができ、収縮状態では保護衣本体1の襟部1c内に折り畳まれて収納されるようになっている。
【0019】緩衝部材3は、周知のクッション材からなり、人体の肩、腕、膝及び臀部に対応する部位にそれぞれ設けられている。即ち、各緩衝部材3は、図1及び図2に示すように保護衣本体1の所定位置3′にそれぞれ取付けられるようになっている。
【0020】以上のように構成された人体用保護衣は、図3に示すように空気袋2を膨張させた状態で人体Aに着用して使用される。ここで、着用者が転倒した場合には、人体Aの頭部に対する転倒衝撃が空気袋2によって吸収され、人体Aの肩、腕、膝及び臀部への転倒衝撃が各緩衝部材3によってそれぞれ吸収される。
【0021】このように、本実施形態の人体用保護衣によれば、人体Aの頭部への衝撃を空気袋2によって確実に吸収することができ、しかも人体Aの肩、腕、膝及び臀部への転倒衝撃もそれぞれ吸収することができるので、転倒時の衝撃から人体Aの頭部のみならず他の衝撃を受け易い部位も十分に保護することができ、障害者や病人等のリハビリテーションにおける歩行訓練用として極めて有利である。
【0022】また、保護衣本体1はファスナ1aを外すことにより前面を上下方向に連続して開放することができるので、例えば障害者や病人等を寝かせたままでも保護衣本体1の着脱を容易に行うことができ、実用に際して極めて有利である。
【0023】更に、保護衣本体1の所定部分に把持部1bを設けたので、例えば介護者や補助者が把持部1bを把持することにより、保護衣本体1を着用した障害者や病人等を容易且つ確実に支えることができ、介護者等の労力の軽減等を図ることができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の人体用保護衣によれば、転倒時の衝撃から人体の頭部及び他の所定部位をそれぞれ保護することができるので、障害者や病人等のリハビリテーションにおける歩行訓練用として極めて有利である。
【0025】また、請求項2の人体用保護衣によれば、請求項1の効果に加え、転倒時の衝撃から人体の頭部のみならず、他にも衝撃を受け易い肩、腕、膝及び臀部も十分に保護することができる。
【0026】また、請求項3の人体用保護衣によれば、請求項1、2または3の効果に加え、使用していないときは空気袋を収縮させることができるので、取り扱いを容易に行うことができる。
【0027】また、請求項4の人体用保護衣によれば、請求項1、2、3または4の効果に加え、例えば障害者や病人等を寝かせたままでも保護衣本体の着脱を容易に行うことができるので、実用に際して極めて有利である。
【0028】また、請求項5の人体用保護衣によれば、請求項1、2、3、4または5の効果に加え、保護衣本体の着用者を容易且つ確実に支えることができるので、介護者等の労力の軽減等を図ることができる。
【出願人】 【識別番号】591199741
【氏名又は名称】株式会社プロップ
【識別番号】598071493
【氏名又は名称】株式会社新晃
【識別番号】500336937
【氏名又は名称】田中 理
【出願日】 平成13年4月18日(2001.4.18)
【代理人】 【識別番号】100069981
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 精孝 (外1名)
【公開番号】 特開2002−317315(P2002−317315A)
【公開日】 平成14年10月31日(2002.10.31)
【出願番号】 特願2001−119961(P2001−119961)