| 【発明の名称】 |
衣類用螺鈿加工部材及び衣類用螺鈿加工部材を具備した衣類並びに衣類用螺鈿加工部材を具備した衣類用生地 |
| 【発明者】 |
【氏名】中尾 豊
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、螺鈿部材をいままでに全く存在しない新しいファッション素材として用いることで新しいファッションの分野を構築すると共に螺鈿部材の需要を向上させることを目的とする衣類用螺鈿加工部材及び衣類用螺鈿加工部材を具備した衣類並びに衣類用螺鈿加工部材を具備した衣類用生地を提供することが出来るものである。
【解決手段】衣類用螺鈿加工部材が所定の図柄等の形状に形成された面状の螺鈿部材2の少なくとも表面2aに可撓性を有した螺鈿保護層3を密着重合したことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定の図柄等の形状に形成された面状の螺鈿部材(2)の少なくとも表面(2a)には可撓性を有した螺鈿保護層(3)が密着重合してなることを特徴とする衣類用螺鈿加工部材。 【請求項2】 前記螺鈿保護層(3)が、有色透明又は無色透明の樹脂材で形成されてなることを特徴とする請求項1記載の衣類用螺鈿加工部材。 【請求項3】 前記螺鈿部材(2)の裏面(2b)には、前記表面(2a)と同じ螺鈿保護層(3)又は他の螺鈿保護層(4)が密着重合してなることを特徴とする請求項1又は2記載の衣類用螺鈿加工部材。 【請求項4】 前記螺鈿部材(2)の裏面(2b)側には、該螺鈿部材(2)を衣類又は衣類用生地に固着可能な固着手段が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の衣類用螺鈿加工部材。 【請求項5】 請求項1乃至4何れかに記載の衣類用螺鈿加工部材を具備してなることを特徴とする衣類。 【請求項6】 請求項1乃至4何れかに記載の衣類用螺鈿加工部材を具備してなることを特徴とする衣類用生地。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、衣類用螺鈿加工部材及び衣類用螺鈿加工部材を具備した衣類並びに衣類用螺鈿加工部材を具備した衣類用生地に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、アワビ貝やアコヤ貝等の貝殻を加工して得られる螺鈿部材の利用範囲としては通常、家具、民芸品、日常用品等の分野が一般的で、その大半は漆器に用いられるものであり、日本古来の伝統工芸の一つである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記螺鈿部材はその輝きや模様が神秘的であることから、こぞって家具、民芸品、日常用品等に用いられてはきたが、近年における欧米型式の生活習慣の波及に伴い年々その需要が減少しており、何らかの手段を講じて螺鈿部材需要を向上させる必要性があった。 【0004】一方、欧米型式の生活習慣の波及に伴い多種多様なファッションが流行するようになると、過去に流行したもの等を再利用し全く新しいファッションとして流行に取り込んで行こうとする社会現象が生じ、しいては人の興味を引くファッション素材が求められていた。 【0005】即ち、本発明は、螺鈿部材をいままでに全く存在しない新しいファッション素材として用いることで新しいファッションの分野を構築すると共に螺鈿部材の需要を向上させることを目的とする衣類用螺鈿加工部材及び衣類用螺鈿加工部材を具備した衣類並びに衣類用螺鈿加工部材を具備した衣類用生地を提供するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】即ち、本発明は前記課題を解決すべくなされたものであり、請求項1に係る発明は、衣類用螺鈿加工部材が所定の図柄等の形状に形成された面状の螺鈿部材2の少なくとも表面2aに可撓性を有した螺鈿保護層3を密着重合した構成にある。 【0007】よって、人の興味を引く新しいファッション素材としての衣類用螺鈿加工部材を提供することにより螺鈿部材の需要を向上させることが出来るという利点を有する。 【0008】更に、螺鈿部材2に外圧や衝撃等が生じた場合であっても螺鈿保護層3により螺鈿部材2を保護することが出来るだけでなく、例え外圧や衝撃等により螺鈿部材2に割れや欠けが生じた場合でも螺鈿部材2に密着重合する螺鈿保護層3により割れた螺鈿部材2や欠けた螺鈿部材2の一部が飛散したり移動するのを防止して螺鈿部材2が形成する図柄を維持することが出来るという利点がある。 【0009】更に、かかる衣類用螺鈿加工部材を衣類や衣類用生地に取り付けた場合において、例え、衣類や衣類用生地を折り曲げたり引っ張ったり等して手荒く扱った場合であっても、螺鈿部材2の表面2aに可撓性を有して密着重合する螺鈿保護層3により衣類用螺鈿加工部材自体を撓ませることが可能となり、しいては螺鈿部材2の割れや欠けの発生を最小限にとどめることが出来るという利点がある。 【0010】又、螺鈿部材2の表面2aには螺鈿保護層3が密着重合してなることから、螺鈿部材2の空気接触を阻止することが可能となり、しいては酸化による螺鈿部材2の硬度、色調、輝度等の劣化を防止することが出来るという利点がある。 【0011】更に、請求項2に係る発明は、螺鈿保護層3が、有色透明又は無色透明の樹脂材で形成された構成にある。 【0012】よって、所定の図柄に形成された螺鈿部材2の模様、色調、輝度等を螺鈿保護層3ごしに容易且つ鮮明に透視することが出来るだけでなく、簡単且つ安価に螺鈿部材2に可撓性を有した螺鈿保護層3を形成することが出来るという利点がある。 【0013】更に、請求項3に係る発明は、螺鈿部材2の裏面2bには、前記表面2aと同じ螺鈿保護層3又は他の螺鈿保護層4が密着重合した構成にある。 【0014】よって、螺鈿部材2の表面2aと裏面2bに形成された螺鈿保護層により螺鈿部材2を被包状態で保護することが可能となり、より強い外圧や衝撃等から螺鈿部材2を保護することが出来るという利点がある。 【0015】更に、請求項4に係る発明は、螺鈿部材2の裏面2b側には、該螺鈿部材2を衣類又は衣類用生地に固着可能な固着手段が設けられた構成にある。 【0016】よって、固着手段を介して誰でも簡単に衣類用螺鈿加工部材を衣類又は衣類用生地に取り付けることが可能となり、しいては消費者が個人のファッションの一つとして好きな衣服に簡単に取り付けて楽しめる新しいファッション素材の商品として市場に拡販することが出来るという利点がある。 【0017】従って、前記各構成からなる衣類用螺鈿加工部材を衣類や衣類用生地に具備することで、いままでに全く存在しないファッション素材を提供することが出来るという利点がある。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明における衣類用螺鈿加工部材及び衣類用螺鈿加工部材を具備した衣類並びに衣類用螺鈿加工部材を具備した衣類用生地の一実施形態を図面に従って説明する。 【0019】図1に於いて、1は衣類用螺鈿加工部材を示し、アワビ貝やアコヤ貝等の貝殻を薄くスライス状態に加工した後、例えば、略楕円状(所定の図柄が楕円状の場合))に形成された面状の螺鈿部材2と該螺鈿部材2の表面2aに密着重合した螺鈿保護層3とから形成されている。 【0020】前記螺鈿保護層3は、螺鈿部材2の表面2aに密着重合することで該螺鈿部材2の表面2aが空気に接触するのを阻止してなる。 【0021】更に、前記螺鈿保護層3は、有色透明又は無色透明の軟質性の樹脂材で形成されることで可撓性を有するものである。 【0022】5は衣類用螺鈿加工部材1を衣類や衣類用生地に取り付ける固着手段としての熱貼付部を示し、例えば、アイロン熱を衣類用螺鈿加工部材1に加えることで該衣類用螺鈿加工部材1を、図3(イ)の衣類6や同図(ロ)の衣類用生地7に固着させるべく螺鈿部材2の裏面2b側に設けられている。 【0023】よって、上記構成からなる衣類用螺鈿加工部材1によれば、人の興味を引く新しいファッション素材として螺鈿加工部材1を提供することにより螺鈿部材の需要を向上させることが出来るという利点を有する。 【0024】更に、螺鈿部材2に外圧や衝撃等が生じた場合であっても螺鈿保護層3により螺鈿部材2を保護することが出来るだけでなく、例え外圧や衝撃等により螺鈿部材2に割れや欠けが生じた場合でも螺鈿部材2に密着重合する螺鈿保護層3により割れた螺鈿部材2や欠けた螺鈿部材2の一部が飛散したり移動するのを防止して螺鈿部材2が形成する図柄を維持することが出来るという利点がある。 【0025】更に、かかる衣類用螺鈿加工部材1を衣類6や衣類用生地7に取り付けた場合において、例え、衣類や衣類用生地を折り曲げたり引っ張ったり等して手荒く扱った場合であっても、螺鈿部材2の表面2aに可撓性を有して密着重合する螺鈿保護層3により衣類用螺鈿加工部材自体を撓ませることが可能となる。 【0026】よって、螺鈿部材2の割れや欠けの発生を最小限にとどめることが出来るという利点がある。 【0027】又、螺鈿部材2の表面2aには螺鈿保護層3が密着重合してなることから、螺鈿部材2の空気接触を阻止することが可能となり、しいては酸化による螺鈿部材2の硬度、色調、輝度等の劣化を防止することが出来るという利点がある。 【0028】更に、螺鈿保護層3が、有色透明又は無色透明の樹脂材で形成されてなる場合には、所定の図柄に形成された螺鈿部材2の模様、色調、輝度等を螺鈿保護層3ごしに容易且つ鮮明に透視することが出来るだけでなく、簡単且つ安価に螺鈿部材2に可撓性を有した螺鈿保護層3を形成することが出来るという利点がある。 【0029】上記実施形態において、螺鈿保護層3は螺鈿部材2の表面2aに密着重合してなるが、例えば、図2(イ)のように、螺鈿部材2の裏面2bに表面2aと同じ螺鈿保護層3が密着重合して形成されていてもよく、又同図(ロ)に示すように、螺鈿部材2の裏面2bに表面2aと異なる材質を用いた他の螺鈿保護層4が密着重合して形成されていてもよく、前者及び後者何れの場合であっても、螺鈿部材2の表面2aと裏面2bに形成された螺鈿保護層により螺鈿部材2を被包状態で保護することが可能となり、しいては、より強い外圧や衝撃等から螺鈿部材2を保護することが出来るという利点がある。 【0030】更に、螺鈿部材2の裏面2b側には、該螺鈿部材2を衣類6又は衣類用生地7に固着可能な固着手段として熱貼付部5が設けられてなることから、熱貼付部5を介して誰でも簡単に衣類用螺鈿加工部材を衣類6又は衣類用生地7に取り付けることが可能となり、しいては消費者が個人のファッションの一つとして好きな衣服6に簡単に取り付けて楽しめる新しいファッション素材の商品として市場に拡販することが出来るという利点がある。 【0031】従って、前記各構成からなる衣類用螺鈿加工部材1を衣類6や衣類用生地7に具備することで、いままでに全く存在しないファッションの分野を構築することが出来るという利点がある。 【0032】尚、上記実施形態において、螺鈿保護層は、有色透明又は無色透明の軟質性の樹脂材で形成されているが、必ずしも軟質性の樹脂材を用いる必要はなく、要は可撓性を有すると共に螺鈿部材に密着重合し、且つ螺鈿部材の模様、色調、輝度等を螺鈿保護層ごしに容易且つ鮮明に透視することが出来るものであれば螺鈿保護層の具体的な材質、成分等のみならず螺鈿部材との密着重合の方法も螺鈿保護層形成材を螺鈿部材に塗布、噴霧、印刷、溶着、熱着及び接着剤又は溶着剤を介して密着させる等決して限定されないのは言うまでもない。 【0033】更に、上記実施形態において、螺鈿部材を衣類又は衣類用生地に固着可能な固着手段として熱貼付部が螺鈿部材の裏面側に設けられてなるが、固着手段がアイロン等の熱を一切必要としない接着面であってもよく、例えば、螺鈿部材の裏面に直接固着手段を設けたり、螺鈿部材の裏面に形成された螺鈿保護層に固着手段を設けてもよい。 【0034】よって、固着手段の具体的な構成も一切限定されないが、該固着手段の構成のみならず固着手段の有無も本発明における必須の要件ではなく、要は所定の図柄に形成された面状の螺鈿部材の少なくとも表面に可撓性を有した螺鈿保護層が密着重合していればよい。 【0035】よって、衣類用螺鈿加工部材が固着手段を有していない場合には、螺鈿部材に密着重合する螺鈿保護層の周部を衣類又は衣類用生地に糸を介して縫い付けたり、各種の加締鋲等を用いて加締め衣類用螺鈿加工部材を衣類又は衣類用生地に固着してもよい。 【0036】 【発明の効果】叙上の様に、本発明における衣類用螺鈿加工部材は、所定の図柄に形成された面状の螺鈿部材の少なくとも表面に可撓性を有した螺鈿保護層を密着重合してなることから、人の興味を引く新しいファッション素材として衣類用螺鈿加工部材を提供することにより螺鈿部材の需要を向上させることが出来るという効果を有する。 【0037】更に、螺鈿部材に外圧や衝撃等が生じた場合であっても螺鈿保護層により螺鈿部材を保護することが出来る。 【0038】よって、例え外圧や衝撃等により螺鈿部材に割れや欠けが生じた場合でも螺鈿部材に密着重合する螺鈿保護層により割れた螺鈿部材や欠けた螺鈿部材の一部が飛散したり移動するのを防止して螺鈿部材が形成する図柄等の形状を維持することが出来るという効果を有する。 【0039】更に、かかる衣類用螺鈿加工部材を衣類や衣類用生地に取り付けた場合において、衣類や衣類用生地を折り曲げたり引っ張ったり等して手荒く扱った場合であっても、螺鈿部材の表面に可撓性を有して密着重合する螺鈿保護層により衣類用螺鈿加工部材自体を撓ませることが可能となり、しいては螺鈿部材の割れや欠けの発生を最小限にとどめることが出来るという効果がある。 【0040】又、螺鈿部材の表面には螺鈿保護層が密着重合してなることから、螺鈿部材の空気接触を阻止することが可能となり、しいては酸化による螺鈿部材の硬度、色調、輝度等の劣化を防止することが出来るという効果がある。 【0041】従って、本発明における衣類用螺鈿加工部材を衣類や衣類用生地に具備させることで、いままでに全く存在しないファッションの分野を構築することが出来るという格別な効果を奏するに至った。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500524327 【氏名又は名称】中尾 豊
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| 【出願日】 |
平成13年4月17日(2001.4.17) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−309426(P2002−309426A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月23日(2002.10.23) |
| 【出願番号】 |
特願2001−157907(P2001−157907) |
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