| 【発明の名称】 |
多機能コート |
| 【発明者】 |
【氏名】眞田 岳彦
|
| 【要約】 |
【課題】通常時においてはコートして着用可能である一方、緊急避難時やアウトドアの際には、適宜、保護カバーや種々の形態のテントに転用可能な多機能コートの実現。
【解決手段】略長方形状のシート部材12の略中央部に、頭部用開口部14を形成すると共に、該頭部用開口部14にフード42を連接し、また、上記頭部用開口部14の左右に、一対の腕用開口部16,16を形成すると共に、各腕用開口部16に袖部18を連接し、上記頭部用開口部14及び腕用開口部16の下方側を前身頃20と成すと共に、上方側を後身頃22と成した多機能コート10であって、上記前身頃20の右側縁と後身頃22の右側縁同士、上記前身頃20の左側縁と後身頃22の左側縁同士が、ホック釦を介して結合自在と成されており、また、上記シート部材12の右側縁と左側縁同士が、ホック釦及びスライドファスナー24を介して結合自在と成されており、さらに、上記前身頃20の裾部30及び後身頃22の裾部32に、略筒状のスリーブ34が接続されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シート部材の略中央部に、頭部用開口部を形成すると共に、該頭部用開口部にフードを連接し、また、上記頭部用開口部の左右に、一対の腕用開口部を形成すると共に、各腕用開口部に袖部を連接し、上記頭部用開口部及び腕用開口部の下方側を前身頃と成すと共に、上方側を後身頃と成した多機能コートであって、上記前身頃の右側縁と後身頃の右側縁同士、上記前身頃の左側縁と後身頃の左側縁同士が、結合手段を介して結合自在と成されており、さらに、上記シート部材の右側縁と左側縁同士が、結合手段を介して結合自在と成されていることを特徴とする多機能コート。 【請求項2】 上記前身頃の裾部と、後身頃の裾部に、略筒状のスリーブを設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の多機能コート。 【請求項3】 上記前身頃及び後身頃の裾部の左右両端近傍及び略中央位置に、リング状のタブを取り付けて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の多機能コート。 【請求項4】 上記前身頃及び/又は後身頃の裾部に、他の多機能コートの前身頃又は後身頃の裾部との連結を行うための連結手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の多機能コート。 【請求項5】 上記シート部材の右側縁及び/又は左側縁に、他の多機能コートのシート部材の右側縁又は左側縁との連結を行うための連結手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の多機能コート。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、多機能コートに係り、特に、保護カバーや種々の形態のテントに転用可能であり、災害の発生等による緊急避難時や、登山等のアウトドアに適した多機能コートに関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】地震等の災害が発生して緊急避難する際には、十分な装備を用意している余裕がなく、いわゆる着の身着のままで避難所へ避難することが多い。このため、避難所へ無事に辿り着いたとしても、夜間の寒さや風雨から身体を十分に守ることが困難であった。また、近年、登山やキャンプ等、自然に親しむアウトドアがブームとなっているが、このアウトドアの際に、持参荷物中にテントを含めるのは非常に嵩張ることであるため、できるだけ嵩張らない工夫の成されたテントの出現が望まれている。 【0003】この発明は、従来の上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、通常時においてはコートとして着用可能である一方、緊急避難時やアウトドアの際には、適宜、保護カバーや種々の形態のテントに転用可能な多機能コートの実現にある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1に記載の多機能コートは、シート部材の略中央部に、頭部用開口部を形成すると共に、該頭部用開口部にフードを連接し、また、上記頭部用開口部の左右に、一対の腕用開口部を形成すると共に、各腕用開口部に袖部を連接し、上記頭部用開口部及び腕用開口部の下方側を前身頃と成すと共に、上方側を後身頃と成した多機能コートであって、上記前身頃の右側縁と後身頃の右側縁同士、上記前身頃の左側縁と後身頃の左側縁同士が、結合手段を介して結合自在と成されており、さらに、上記シート部材の右側縁と左側縁同士が、結合手段を介して結合自在と成されていることを特徴とする多機能コート。 【0005】請求項1に記載の多機能コートにあっては、頭部用開口部及び一対の袖部に、使用者の頭部及び両腕を挿通すると共に、結合手段を介して、前身頃の右側縁と後身頃の右側縁同士、上記前身頃の左側縁と後身頃の左側縁同士を結合することにより、コートとしての使用が可能である。この際、結合手段を介して、前身頃の右側縁と後身頃の右側縁同士、前身頃の左側縁と後身頃の左側縁同士を結合することができるので、コートとしての使用時に、使用者の身体の前後のみならず、左右両側も確実にシート部材で覆うことができ、風雨等から使用者を十分に守ることが可能である。また、この多機能コートのシート部材の右側縁と左側縁同士を、結合手段を介して結合することにより、略筒状の保護カバーとしての使用が可能になる。従って、災害の発生等の緊急避難時において、使用者はこの保護カバー内に身体を収納して、くるまることにより風雨や寒さを凌ぐことができる。 【0006】請求項2に記載の多機能コートは、請求項1に記載の多機能コートにおいて、上記前身頃の裾部と、後身頃の裾部に、略筒状のスリーブを設けて成ることを特徴とする。 【0007】請求項2に記載の多機能コートにあっては、前身頃の裾部と、後身頃の裾部に、略筒状のスリーブを設けていることから、斯かるスリーブ内に、例えば可撓性を備えたポールを挿通すると共に、該ポールを円弧状に折り曲げることにより、シート部材を略ドーム状に構成すれば、テントとしての使用が可能になる。 【0008】請求項3に記載の多機能コートは、請求項1又は2に記載の多機能コートにおいて、上記前身頃及び後身頃の裾部の左右両端近傍及び略中央位置に、リング状のタブを取り付けて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の多機能コート。 【0009】請求項3に記載の多機能コートにあっては、前身頃及び後身頃の裾部の左右両端近傍及び略中央位置に、リング状のタブが取り付けられていることから、例えば、前身頃の裾部の略中央位置のタブと後身頃の裾部の略中央位置のタブに、紐を通すと共に、当該紐の両端を樹木等に接続して、シート部材を所定の高さで吊り、さらに、シート部材を広げた状態で、前身頃及び後身頃の裾部の左右両端近傍位置のタブに、紐の一端を接続すると共に、該紐の他端を地面と接続すれば、テントとしての使用が可能になる。 【0010】請求項4に記載の多機能コートは、請求項1乃至3の何れかに記載の多機能コートにおいて、上記前身頃及び/又は後身頃の裾部に、他の多機能コートの前身頃又は後身頃の裾部との連結を行うための連結手段を設けたことを特徴とする。 【0011】請求項4に記載の多機能コートにあっては、前身頃及び/又は後身頃の裾部に設けた連結手段を介して、他の多機能コートの前身頃又は後身頃の裾部と連結可能であることから、複数の多機能コートを連結することにより、大規模なテントや保護カバーとしての使用が可能である。 【0012】請求項5に記載の多機能コートは、請求項1乃至4の何れかに記載の多機能コートにおいて、上記シート部材の右側縁及び/又は左側縁に、他の多機能コートのシート部材の右側縁又は左側縁との連結を行うための連結手段を設けたことを特徴とする。 【0013】請求項5に記載の多機能コートにあっては、シート部材の右側縁及び/又は左側縁に設けた連結手段を介して、他の多機能コートの右側縁又は左側縁と連結可能であることから、複数の多機能コートを連結することにより、大規模なテントや保護カバーとしての使用が可能である。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る多機能コート10を添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る多機能コート10を展開した状態の外面図、図2は、内面図である。図1及び図2に示すように、本発明の多機能コート10は、ポリエステル繊維等の適宜な素材より成る略長方形状のシート部材12の略中央部に、使用者の頭部を挿通するための略円形の頭部用開口部14を形成し、また、上記頭部用開口部14の左右に、使用者の腕を挿通するための略円形の一対の腕用開口部16,16を形成すると共に、これら腕用開口部16,16に、筒状の袖部18,18を縫着等の手段によって連接して成る。上記シート部材12の寸法は、例えば、縦が約200cm、横が約130cmと成される。尚、上記シート部材12の形状は、図示の略長方形状に限定されるものではなく、略台形状等、適宜な多角形状とすることができる。図1において、上記シート部材12における、頭部用開口部14及び腕用開口部16,16の下方側が前身頃20と成され、上方側が後身頃22と成されている。上記前身頃20は、左右に分離された一対の前身頃片20a,20bを有しており、これら前身頃片20a,20bは、各前身頃片20a,20bの内方側縁に設けられた相互に噛合するスライドファスナー24によって分離・結合自在となっている。 【0015】図1において、上記前身頃20の右側縁の全長に亘って、ホック釦の雄部材26が、所定間隔で複数設けられていると共に、左側縁の全長に亘って、ホック釦の雌部材28が、所定間隔で複数設けられている。また、上記後身頃22の右側縁の全長に亘って、ホック釦の雌部材28が、所定間隔で複数設けられていると共に、左側縁の全長に亘って、ホック釦の雄部材26が、所定間隔で複数設けられている。この結果、前身頃20の右側縁のホック釦の雄部材26と、後身頃22の右側縁のホック釦の雌部材28とを嵌合させることにより、前身頃20の右側縁と、後身頃22の右側縁とが結合可能となっている。同様に、前身頃20の左側縁のホック釦の雌部材28と、後身頃22の左側縁のホック釦の雄部材26とを嵌合させることにより、前身頃20の左側縁と、後身頃22の左側縁とが結合可能である。また、前身頃20の右側縁の雄部材26と左側縁の雌部材28同士を嵌合すると共に、後身頃22の右側縁の雌部材28と左側縁の雄部材26同士を嵌合することにより、シート部材12の右側縁と左側縁とが結合可能となっている。尚、上記ホック釦の雄部材26及び雌部材28の嵌合部は、シート部材12の内面側に配置されている。前身頃20の左右両側縁、及び後身頃22の左右両側縁に設けた上記ホック釦は、後述する通り、他の多機能コート10のシート部材12の右側縁又は左側縁との連結を行うためにも利用されるものである。 【0016】上記前身頃20における各前身頃片20a,20bの裾部30a,30bと、上記後身頃22の裾部32には、略筒状のスリーブ34(図3参照)が接続されており、該スリーブ34内には、裾部30a,30b,32の引き締め用の紐36が挿通されている。上記紐36の両端は、スリーブ34外に導出されており、この導出された紐36の両端には、上記紐36を挿通する孔38を備えたストッパ部材40が取り付けられている。 【0017】図1において、42は、頭部用開口部14に連接された頭部覆い用のフードであり、当該図1においては、上記フード42を折り畳んで収納した状態を示している。上記フード42は、前面が開口した略筒状と成されており、図4及び図5に示すように、フード42の下端周縁に沿って、ホック釦の雌部材28が複数取り付けられている。尚、該雌部材28の嵌合部は、フード42の外面側に配置されている。また、フード42の前面の開口縁に沿って、略筒状のスリーブ34が接続されており、該スリーブ34内には、フード42の引き締め用の紐36が挿通されている。上記紐36の両端は、スリーブ34外に導出されており、この導出された紐36の両端には、上記紐36を挿通する孔38を備えたストッパ部材40が取り付けられている。図5に示すように、フード42内面の周縁に沿って、帯状のフード収納片44の上端が接続されており、該フード収納片44の下端近傍には、上記フード42のホック釦の雌部材28と嵌合するための雄部材26が複数取り付けられている。尚、該雄部材26の嵌合部は、フード収納片44の内面側に配置されている。而して、上記フード42を折り畳んだ状態で、フード収納片44を図5の矢印方向へ回転させて、フード42のホック釦の雌部材28と、フード収納片44の雄部材26とを嵌合させることにより、フード42をコンパクトに収納することができるのである。 【0018】また、上記各前身頃片20a,20bのスリーブ34の左右両端近傍及び略中央位置には、リング状のタブ46(図3参照)が取り付けられている。この結果、前身頃20の裾部30の左端近傍には、一方の前身頃片20aの左端のタブ46が配置され、前身頃20の裾部30の右端近傍には、他方の前身頃片20bの右端のタブ46が配置され、さらに、前身頃20の裾部30の略中央位置には、前身頃片20aの右端のタブ46及び前身頃片20bの左端のタブ46が配置されることとなる。また、後身頃22のスリーブ34の左右両端近傍と略中央位置に、リング状のタブ46が取り付けられている。この結果、後身頃22の裾部32の左右両端近傍及び略中央位置にも、タブ46が配置されることとなる。また、後身頃22のスリーブ34の左端のタブ46と略中央のタブ46との中間位置及び右端のタブ46と略中央のタブ46との中間位置にも、タブ46が取り付けられている。さらに、シート部材12の略中央部にある上記フード42の上端近傍位置と、上記一対の袖部18,18の上端近傍位置にも、リング状のタブ46が取り付けられている。 【0019】図2に示すように、シート部材12の内面における、左右両側縁の略全長に亘って相互に噛合するスライドファスナー24が取り付けられており、該スライドファスナー24を介して、シート部材12の右側縁と左側縁とが結合可能となっている。また、シート部材12の左右両側縁に取り付けた上記スライドファスナー24は、後述する通り、他の多機能コート10のシート部材12の右側縁又は左側縁との連結を行うためにも利用されるものである。 【0020】各前身頃片20a,20bの裾部30a,30b内面には、面ファスナー48のフック部材48aが取付られており、また、後身頃22の裾部32内面には、面ファスナー48のループ部材48bが取付られている。この面ファスナー48は、後述する通り、他の多機能コート10の前身頃20の裾部30、又は後身頃22の裾部32との接続を行うために利用されるものである。 【0021】以下において、本発明に係る多機能コート10の使用方法について説明する。コートとして使用する場合には、先ず、スライドファスナー24を開放して一対の前身頃片20a,20bを分離させた状態で、使用者の両腕を袖部18,18に挿通する。そして、スライドファスナー24を閉じて一対の前身頃片20a,20b同士を結合すると共に、図1における前身頃20の右側縁のホック釦の雄部材26と、後身頃22の右側縁のホック釦の雌部材28同士、前身頃20の左側縁のホック釦の雌部材28と、後身頃22の左側縁のホック釦の雄部材26同士を嵌合させることにより、図6に示す如きコートとしての使用が可能になる。本発明の多機能コート10にあっては、上記の通り、ホック釦の雄部材26と雌部材28とを嵌合させることにより、前身頃20の右側縁と後身頃22の右側縁同士、前身頃20の左側縁と後身頃22の左側縁同士を結合することができるので、コートとしての使用時に、使用者の身体の前後のみならず、左右両側も確実にシート部材12で覆うことができ、風雨から使用者を十分に守ることが可能となっている。 【0022】本発明の多機能コート10を、保護カバーとして使用する場合には、スライドファスナー24を閉じて一対の前身頃片20a,20b同士を結合した状態で、シート部材12内面の左右両側縁に取り付けられているスライドファスナー24を閉じると共に、前身頃20の左右両側縁のホック釦の雄部材26と雌部材28同士、後身頃22の左右両側縁のホック釦の雄部材26と雌部材28同士を嵌合することにより、シート部材12の左側縁と右側縁とを結合する。この結果、図7に示すように、略筒状の保護カバーとなるため、緊急避難時において、使用者はこの保護カバー内に身体を収納して、くるまることにより風雨や寒さを凌ぐことができる。尚、頭部用開口部14はフード42によって、腕用開口部16は袖部18によって閉塞することができるので、上記頭部用開口部14や腕用開口部16から風雨が侵入することはない。上記の通り、シート部材12の左側縁と右側縁との結合は、スライドファスナー24とホック釦という2つの結合手段を介して行われていることから、非常に強固に結合可能である。 【0023】本発明の多機能コート10を、テントとして使用する場合には、先ずスライドファスナー24を閉じて一対の前身頃片20a,20b同士を結合した状態で、前身頃片20a,20b裾部30a,30bのスリーブ34と、後身頃22裾部32のスリーブ34から紐36を引き抜く。そして、前身頃片20a,20b裾部30a,30bのスリーブ34内と後身頃22裾部32のスリーブ34内に、可撓性を備えたポール50を挿通し、該ポール50を円弧状に折り曲げる。この状態で、図8に示すように、前身頃20及び後身頃22の裾部30,30の略中央位置のリング状タブ46に、スリーブ34から引き抜いた紐36の一端を接続すると共に、該紐36の他端を固定具52を介して地面と接続し、さらに、前身頃20及び後身頃22の左右両端近傍位置にあるタブ42を固定具52を介して地面と接続すれば、図8に示す如き、略ドーム状のテントとなる。 【0024】上記ポール50は、予め本発明の多機能コート10の附属品として用意しておくものであるが、持ち運びの便宜上、短尺なポール50を複数本用意しておき、上記前身頃片20a,20b裾部30a,30bのスリーブ34内と後身頃22裾部32のスリーブ34内に、複数本のポール50を挿入して、図8の如きテントを構成するのが適当である。この場合、図9及び図10に示すように、挿入されるポール50の位置決めを行うためのストッパ部材54を、上記スリーブ34内に配設しておくのが好ましい。すなわち、図9及び図10は、後身頃22裾部32のスリーブ34内に、2本のポール50を挿入すると共に、前身頃片20a裾部30aのスリーブ34内と、前身頃片20b裾部30bのスリーブ34内に、各1本のポール50を挿入する場合における、ストッパ部材54の配設方法を示すものであり、後身頃22裾部32のスリーブ34内に2つのストッパ部材54a,54b、前身頃片20a裾部30aのスリーブ34内と、前身頃片20b裾部30bのスリーブ34内に、各1つのストッパ部材54c,54dが配設されている。尚、図9に示すように、後身頃22裾部32のスリーブ34の略中央位置には、切れ目56が形成されており、該切れ目56からもポール50をスリーブ34内に挿入することができるようになっている。上記ストッパ部材54は、ポリエステル繊維等の変形自在な素材より成り、その両端に、ポール50の挿入方向に向かって開口する袋状部58を備えており、図10に示すように、スリーブ34内に挿入されてきたポール50の端部を、上記袋状部58で包むことにより、ポール50の位置決めを行うのである。例えば、図9において、後身頃22裾部32のスリーブ34の左端側から挿入されたポール50は、ストッパ部材54aの右端の袋状部58によって包まれて位置決めされる。この場合、ストッパ部材54aの左端の袋状部58は、容易に変形して潰れるため、上記ポール50の挿入に支障を生じることはない。各スリーブ34内に配設するストッパ部材54の数は、各スリーブ34内に挿入されるポール50の数に応じて、適宜決定されるものである。 【0025】図11は、本発明の多機能コート10を、他の形態のテントとして使用する場合を示すものである。この場合には、先ずスライドファスナー24を閉じて一対の前身頃片20a,20b同士を結合した状態で、前身頃20の裾部30の略中央位置のタブ46、フード42の上端近傍位置のタブ46及び後身頃22の裾部32の略中央位置のタブ46に紐60を通すと共に、上記紐60の両端を図示しない木等に接続することにより、シート部材12を地面から所定の高さで吊る。そして、シート部材12を略山状に広げた状態で、前身頃20及び後身頃22の裾部30,32の左右両端位置のタブ46に、紐60の一端を接続すると共に、該紐60の他端を固定具52を介して地面と接続すれば、図11に示す形態のテントとして使用することができる。 【0026】本発明の多機能コート10は、図12に示すように、他の同一の多機能コート10と連結可能であり、複数の多機能コート10同士を連結することにより、大規模なテントや保護カバーとして使用することができる。すなわち、図12に示す通り、多機能コート10の前身頃片20a,20bの裾部30a,30b内面に取付た面ファスナー48のフック部材48aと、他の多機能コート10の後身頃22の裾部32内面に取付た面ファスナー48のループ部材48bとを係合することにより、両多機能コート10,10の裾部30,32同士が接続されるので、複数の多機能コート10を縦方向に連結することができる。また、多機能コート10のシート部材12の右側縁に取り付けられているスライドファスナー24及びホック釦と、他の多機能コート10のシート部材12の左側縁に取り付けられているスライドファスナー24及びホック釦とを噛合・嵌合することにより、両多機能コート10,10のシート部材12の側縁同士が接続されるので、複数の多機能コート10を横方向に連結することができる。而して、上記方法で連結された複数の多機能コート10を、図7、図8、図11で説明した手法に準じて使用することにより、大規模なテントや保護カバーとして使用できるため、大人数でアウトドアに行った場合等においては非常に利便性が高いものである。例えば、図12において、左側に配置されている2つの多機能コート10,10の左側縁に取り付けられているスライドファスナー24及びホック釦と、右側に配置されている2つの多機能コート10,10の右側縁に取り付けられているスライドファスナー24及びホック釦とを噛合・嵌合すれば、図7で説明した保護カバーより大規模な保護カバーを形成することができる。 【0027】上記においては、スライドファスナー24、ホック釦、面ファスナー48を、シート部材12の各部間や、他のシート部材12との結合手段や連結手段として用いる場合を例に挙げて説明したが、これらは結合手段や連結手段の一例にすぎず、他の接続手段や結合手段を用いることができるのは云うまでもない。 【0028】 【発明の効果】請求項1に記載の多機能コートにあっては、頭部用開口部及び一対の袖部に、使用者の頭部及び両腕を挿通すると共に、結合手段を介して、前身頃の右側縁と後身頃の右側縁同士、上記前身頃の左側縁と後身頃の左側縁同士を結合することにより、コートとしての使用が可能である。この際、結合手段を介して、前身頃の右側縁と後身頃の右側縁同士、前身頃の左側縁と後身頃の左側縁同士を結合することができるので、コートとしての使用時に、使用者の身体の前後のみならず、左右両側も確実にシート部材で覆うことができ、風雨等から使用者を十分に守ることが可能である。また、この多機能コートのシート部材の右側縁と左側縁同士を、結合手段を介して結合することにより、略筒状の保護カバーとしての使用が可能になる。従って、災害の発生等の緊急避難時において、使用者はこの保護カバー内に身体を収納して、くるまることにより風雨や寒さを凌ぐことができる。が可能となる。 【0029】請求項2に記載の多機能コートにあっては、前身頃の裾部と、後身頃の裾部に、略筒状のスリーブを設けていることから、斯かるスリーブ内に、例えば可撓性を備えたポールを挿通すると共に、該ポールを円弧状に折り曲げることにより、シート部材を略ドーム状に構成すれば、テントとしての使用が可能になる。 【0030】請求項3に記載の多機能コートにあっては、前身頃及び後身頃の裾部の左右両端近傍及び略中央位置に、リング状のタブが取り付けられていることから、例えば、前身頃の裾部の略中央位置のタブと後身頃の裾部の略中央位置のタブに、紐を通すと共に、当該紐の両端を木等に接続して、シート部材を所定の高さで吊り、さらに、シート部材を広げた状態で、前身頃及び後身頃の裾部の左右両端近傍位置のタブに、紐の一端を接続すると共に、該紐の他端を地面と接続すれば、テントとしての使用が可能になる。 【0031】請求項4に記載の多機能コートにあっては、前身頃及び/又は後身頃の裾部に設けた連結手段を介して、他の多機能コートの前身頃又は後身頃の裾部と連結可能であることから、複数の多機能コートを連結することにより、大規模なテントや保護カバーとしての使用が可能である。 【0032】請求項5に記載の多機能コートにあっては、シート部材の右側縁及び/又は左側縁に設けた連結手段を介して、他の多機能コートの右側縁又は左側縁と連結可能であることから、複数の多機能コートを連結することにより、大規模なテントや保護カバーとしての使用が可能である。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】501155984 【氏名又は名称】眞田 岳彦
|
| 【出願日】 |
平成13年4月17日(2001.4.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096002 【弁理士】 【氏名又は名称】奥田 弘之 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2002−309410(P2002−309410A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月23日(2002.10.23) |
| 【出願番号】 |
特願2001−117786(P2001−117786) |
|