トップ :: A 生活必需品 :: A41 衣類




【発明の名称】 装飾用編織テープ
【発明者】 【氏名】高橋 章

【要約】 【課題】衣服に対する取付け時に縫製を必要とせず、衣服に対して容易に着脱することが可能なパイル付き装飾用編織テープを提供する。

【解決手段】テープ状基布11の表裏の片面または両面にパイル12を有する装飾用編織テープ10において、テープ状基布11にその長さ方向と平行に並ぶ一列以上のボタンホール13を設ける。この装飾用編織テープ10は、衣服の衿、袖口、打合せまたは裾等に取付け済みのボタンを利用して取付けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 テープ状基布の表裏の片面または両面にパイルを有する装飾用編織テープであって、上記のテープ状基布がその長さ方向と平行に並ぶ一列以上のボタンホールを備えていることを特徴とする装飾用編織テープ。
【請求項2】 テープ状基布がメッシュ組織の経編地であり、その編目がボタンホールを形成している請求項1記載の装飾用編織テープ。
【請求項3】 テープ状基布が長さ方向の伸縮弾性を備えている請求項1または2に記載の装飾用編織テープ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パイルを有する装飾用編織テープに関し、衣服に対して着脱自在であり、かつ縫い付けも可能な装飾用編織テープを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】衣服の装飾を目的として衿、袖口、打合せ、裾等にパイル付きの編織テープを取付けることが行われている。しかしながら、従来は、上記の装飾用編織テープを衣服の衿等に縫製により固定していたので、着用時の気分に応じて上記の編織テープを外したり、付けたりすることができず、また衣服の洗濯が困難である等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、衣服に対する取付け時に縫製を必要とせず、衣服に対して容易に着脱することができ、また従来と同様に縫着することも可能なパイル付き装飾用編織テープを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明に係る装飾用編織テープは、テープ状基布の表裏の片面または両面にパイルを有する装飾用編織テープであって、上記のテープ状基布がその長さ方向と平行に並ぶ一列以上のボタンホールを備えていることを特徴とする。
【0005】この発明の装飾用編織テープは、衣服の衿や袖口、打合せ、裾等にあらかじめ多数個のボタンが一列に取付けてある場合、そのボタンを装飾用編織テープのボタンホールに掛けることによって上記の衿その他に容易に取付けることができる。そして、衣服に取付けた後の上記テープは、テープのボタンホールからボタンを外すことによって衣服から容易に分離される。なお、前立て部分を上下に並ぶ多数のボタンで留めるようにしたボタンダウンシャツのようにボタン留めの打合せがある場合や飾りボタンがある場合は、そのボタンを利用することができる。
【0006】上記のパイルは、テープ状基布の全面に設けてもよく、また一部、例えば両側縁部を除く中央部のみ、片側縁部を除く残りの部分等、任意の部分に設けることができる。また、その種類は、カットパイルまたはループパイルのいずれでもよいが、毛足が長さ5mm以上の長いカットパイルは、毛皮調の外観と風合いが得られる点で好ましい。
【0007】テープ状基布に設けるボタンホールは、テープ状基布に切込みを入れて作ったもの、糸や紐で作ったループ状のもの、またメッシュ等の編み組織で作ったもののいずれでもよい。これらのボタンホールは、テープ状基布の片側の縁や中心線に沿って一列に設けてもよく、また両側の縁に沿って合計二列に設けてもよい。一列に設けた場合は、上記のテープをそのまま衣服の所望箇所に取付けることができ、両側の縁に設けた場合は、上記のテープを中心線で二つ折りにして両側の縁を揃え、重なった2個のボタンホールにボタンを嵌めることができる。なお、上記のボタンホールを設ける部分は、テープ状基布がパイルで被覆される部分または被覆されずにテープ状基布が露出する部分のいずれでもよい。
【0008】上記のテープ状基布および衣服は、両者とも可撓性を有しているので、テープ状基布のボタンホールと衣服側のボタンとは、ピッチが厳密に一致しなくても、その着脱が可能である。しかし、上記のボタンホールは、ピッチが小さく個数が多いほどボタンの取付けピッチに対して対応し易くなる。この点で、テープ状基布をメッシュ組織の経編地とし、その編目全数をボタンホールとしたものが特に好ましい。そして、テープ状基布が長さ方向の伸縮弾性を備えている場合は、上記の対応が更に容易になる。なお、上記の伸縮弾性は、テープ状基布として編地を用いたり、テープ状基布の地糸に伸縮弾性糸を用いたりすることで得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】実施形態1図1において、装飾用編織テープ10は、ダブルラッシェル機で編成し、加工して得られたもので、テープ状基布11とその中心線沿いの中央部に植設されたカットパイル12とからなり、両側の縁部にはカットパイル12が無くてテープ状基布11が露出し、この両側縁部にそれぞれ多数のボタンホール13が一列に、かつ互いに等しいピッチで切込みにより設けられている。ただし、上記のテープ状基布11は、地糸に合成繊維のマルチフィラメント糸を用い、所定間隔にスパンデックス糸(伸縮弾性糸)を挿入したものであり、長さ方向の伸縮弾性を備えている。そして、カットパイル12は、捲縮を有する合成繊維で形成され、毛足長さは5〜60mmに設定されている。
【0010】この装飾用編織テープ10の使用状態が図5に示される。図5において、14は衣服の衿であり、この衿14には、その内側の縁に沿って多数個のボタン15が縫い糸16で取付けられている。そして、上記の装飾用編織テープ10は、カットパイル12が表に出て両側縁部のボタンホール13が揃うように中心線で二つ折りされ、この二つ折りで重なった両側のボタンホール13に上記衿14のボタン15を掛けることで、衿14に装飾用編織テープ10が取付けられる。
【0011】実施形態2図2に示す装飾用編織テープ20は、テープ状基布21にメッシュ組織の経編地を用い、その片側縁部を残してカットパイル22を植設し、片側縁部に露出するテープ状基布21の個々の編目23をボタンホールとし、その他は実施形態1と同様にしたものである。この装飾用編織テープ20は、図6および図7に示すように、衣服の打合せ部に取付けることができる。
【0012】図6において、24は左見頃、25は右見頃であり、打合せ部の下となる左見頃24にボタン26が縫い糸27で付けられ、このボタン26が上の右見頃25に切込みを入れて作られたボタンホール25aに掛けられる。そして、この右見頃25の上に上記の装飾用編織テープ20が重ねられ、そのボタンホール23に上記のボタン26が掛けられる。これに対して図7では、左見頃24と右見頃25との間に装飾用編織テープ20が挟まれ、ボタン26が装飾用編織テープ20および右見頃25の順に通され、右見頃25の下からパイル22が覗き出る。
【0013】実施形態3図3に示す装飾用編織テープ30は、テープ状基布31の全面にカットパイル32を植設し、その中心線上に多数のボタンホール33を切込みにより一列に設け、その他は前記実施形態1と同様に構成したものである。この装飾用編織テープ30は、図8に示すように、衣服の打合せ部における左見頃24と右見頃25のうち、上に位置する右見頃25の上に重ねられ、ボタン26が右見頃25および装飾用編織テープ30の順に掛けられる。
【0014】実施形態4図4に示す装飾用テープ40は、テープ状基布41にメッシュ組織の経編地を用い、その全面にカットパイル42を植設し、かつテープ状基布41の個々の編目43をボタンホールとしたものである。この装飾用編織テープ40は、図5に示すように二つ折りして使用することもでき、図8に示すように衣服の打合せ部に取付けることができる。
【0015】実施形態5図1の実施形態1において、テープ状基布11の露出部を片側のみに形成し、その他は実施形態1と同様にして装飾用編織テープとする。この場合は、実施形態2と同様に使用される。
【0016】実施形態6図3の実施形態3において、ボタンホール33を切込みで作る代わりに、テープ状基布31の両側縁部に沿って糸または紐を縫い付けてループの列を形成し、このループをボタンホールとする。そして、カットパイルが表に出るように中心線で二つ折りにし、実施形態1と同様に衿14(図5参照)の内側に取付ける。
【0017】実施形態7実施形態6の糸または紐のループからなるボタンホール列をテープ状基布31の片側縁部のみに作り、その他は前記同様にして図6、7のように衣服の打合せ部に取付ける。
【0018】
【発明の効果】上記のとおり、この発明に係る装飾用編織テープは、衣服の衿や袖口、打合せ、裾等にあらかじめ多数個のボタンが一列に取付けてある場合、そのボタンを利用して衣服に対しパイルの毛足の長短に関係なく容易に着脱できるので、着用者のお洒落心を満たすことができる。また、必要に応じて衣服に縫い付けで固定することもできる。特に請求項2に係る発明は、テープ状基布の編織後にボタンホールを作る必要がなく、しかもテープ状基布の全面にボタンホールが形成されるので、ボタンの取付けピッチの変化に対し容易に対応することができる。また、請求項3に係る発明は、テープ状基布が伸縮弾性を有するので、装飾用編織テープに設けたボタンホールのピッチが衣服側ボタンの取り付けピッチと一致しない場合にも着脱が容易であり、かつ弛みや引きつりが生じない。
【出願人】 【識別番号】595125100
【氏名又は名称】株式会社ニューニット
【出願日】 平成13年3月30日(2001.3.30)
【代理人】 【識別番号】100081662
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 了司
【公開番号】 特開2002−294509(P2002−294509A)
【公開日】 平成14年10月9日(2002.10.9)
【出願番号】 特願2001−98007(P2001−98007)