| 【発明の名称】 |
減量用衣 |
| 【発明者】 |
【氏名】辻中 克弥
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| 【要約】 |
【課題】発汗促進機能はもとより、吸汗速乾機能が付加し、衣服内での汗による不快感を取り除く減量用衣を提供する。
【解決手段】表側は通気性に乏しい素材からなる生地、裏側は吸汗速乾素材からなる生地から構成したことを特徴とする減量用衣である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表側は通気性に乏しい素材からなる生地、裏側は吸汗速乾素材からなる生地から構成したことを特徴とする減量用衣。 【請求項2】 前記吸汗速乾素材からなる生地は、任意の部位に部分的に使用したことを特徴とする請求項1記載の減量用衣。 【請求項3】 前記吸汗速乾素材からなる生地は、任意の部位において、前記通気性に乏しい素材からなる生地を欠除させて、前記吸汗速乾素材からなる生地を表側に露出させたことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載の減量用衣。 【請求項4】 前記減量用衣は、上衣と下衣とからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の減量用衣。 【請求項5】 減量用上衣において、前記吸汗速乾素材からなる生地は、少なくとも、前身頃側は胸部下周辺から肩部にかけて、後身頃側は肩甲骨下周辺から肩部にかけて、袖部は、後身頃側において、身頃部と袖部の縫合部から肘部周辺にかけて、脇下部は、裾部から脇部を経て手口部に至る範囲に使用したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の減量用衣。 【請求項6】 減量用上衣において、前記吸汗速乾素材からなる生地は、少なくとも、前身頃側の胸部周り、袖部は、身頃部と袖部の縫合部周辺、脇下部は、裾部から脇部を経て手口部に至る範囲の部位において、前記通気性に乏しい素材からなる生地を欠除させて、前記吸汗速乾素材からなる生地を表側に露出させたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の減量用衣。 【請求項7】 減量用下衣において、前記吸汗速乾素材からなる生地は、少なくとも、前身頃側はウエスト部周辺から裾部にかけて、後身頃側は膝部周辺から裾部にかけて、内股部は、クロッチ部から両裾部に至る範囲に使用したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の減量用衣。 【請求項8】 減量用下衣において、前記吸汗速乾素材からなる生地は、少なくとも内股部は、クロッチ部から両裾部に至る範囲の部位において、前記通気性に乏しい素材からなる生地を欠除させて、前記吸汗速乾素材からなる生地を表側に露出させたことを特徴とする請求項1乃至4及び7のいずれか1項に記載の減量用衣。 【請求項9】 前記吸汗速乾素材からなる生地は、伸縮性を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の減量用衣。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、減量用衣に関するものであり、発汗を促進し、また衣服内の汗の溜りによる不快感を解消するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、減量用衣は、発汗を促進するように、通気性に乏しい素材からなる生地のみで構成されるものが一般的であった。 【0003】例えば、特開平6−200403号公報には、内側にアルミコーティング層、外側にポリエチレンビニール層の二層の間にナイロン繊維を配設したことによって、衣服の生地自体を補強し、加温効果を高めるという技術が開示されている。 【0004】また、保温性と吸水性に優れた生地の組み合わせからなる部分的サウナスーツとして、実開平4−84308号公報には、保温性のある繊維でできたカバーの内側に水分を吸収しても表面がサラっとしている構造のシートを装着した構成の技術が開示されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前記のような減量用衣を使用してスポーツ選手が減量しようとすると、次のような問題点があった。例えば柔道を例にとって説明すると、柔道衣の下に通気性に乏しい素材からなる生地のみで構成される減量用衣を着用して運動を行なうことになるが、この場合、減量用衣は発汗作用には優れているため、減量用衣内に多量の汗をかくことになる。ところが、かいた汗の処理は全くされないため、減量用衣と体とが汗で密着し、着用者に不快感を与えるだけでなく、運動をする機能を妨げることになるといった欠点を有していた。このような不快感をなくするために、実際の使用においては、減量用上衣の下に、吸汗性に優れたTシャツ等を着用することが多かった。 【0006】実開平4−84308号公報は、保温性と吸水性に優れた生地の組み合わせからなるものであるが、体に部分的に巻き付けるテープ状のものであるため、減量用衣と体とが汗で密着し、着用者に不快感を与え、運動機能を妨げるという欠点は解消されないままであった。 【0007】従って、発汗機能を促進することはもちろん、減量用衣と体とが汗で密着して着用者に不快感を与えるようなことがなく、しかも、運動機能を阻害しない減量用衣が必要とされていた。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、表側は通気性に乏しい素材からなる生地、裏側は吸汗速乾素材からなる生地から構成した減量用衣である。 【0009】請求項2の発明は、前記吸汗速乾素材からなる生地は、任意の部位に部分的に使用したものである。 【0010】請求項3の発明は、前記吸汗速乾素材からなる生地は、任意の部位において、前記通気性に乏しい素材からなる生地を欠除させて、前記吸汗速乾素材からなる生地を表側に露出させたものである。 【0011】請求項4の発明は、前記減量用衣は、上衣と下衣とからなるようにしたものである。 【0012】請求項5の発明は、減量用上衣において、前記吸汗速乾素材からなる生地は、少なくとも、前身頃側は胸部下周辺から肩部にかけて、後身頃側は肩甲骨下周辺から肩部にかけて、袖部は、後身頃側において、身頃部と袖部の縫合部から肘部周辺にかけて、脇下部は、裾部から脇部を経て手口部に至る範囲に使用したものである。 【0013】請求項6の発明は、減量用上衣において、前記吸汗速乾素材からなる生地は、少なくとも、前身頃側の胸部周り、袖部は、身頃部と袖部の縫合部周辺、脇下部は、裾部から脇部を経て手口部に至る範囲の部位において、前記通気性に乏しい素材からなる生地を欠除させて、前記吸汗速乾素材からなる生地を表側に露出させたものである。 【0014】請求項7の発明は、減量用下衣において、前記吸汗速乾素材からなる生地は、少なくとも、前身頃側はウエスト部周辺から裾部にかけて、後身頃側は膝部周辺から裾部にかけて、内股部は、クロッチ部から両裾部に至る範囲に使用したものである。 【0015】請求項8の発明は、減量用下衣において、前記吸汗速乾素材からなる生地は、少なくとも、内股部は、クロッチ部から両裾部に至る範囲の部位において、前記通気性に乏しい素材からなる生地を欠除させて、前記吸汗速乾素材からなる生地を表側に露出させたものである。 【0016】請求項9は、前記吸汗速乾素材からなる生地は、伸縮性を有しているのものである。 【0017】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明に係る減量用衣に用いられる吸汗速乾素材からなる生地とは、一般的に、汗を吸って、素早く乾くという機能を有する生地である。この機能は、以下のような試験方法を用いて生地の乾燥率を算出し、その乾燥率を基準として一定条件を満たしたものをいう。 【0018】(試験片の調整) ■温度20±2℃、湿度65±2%RHの恒温恒湿装置内に12時間以上放置しておいたもの。 ■洗濯処理(JIS L 0217 103法)後、湿度65±2%RHの恒温恒湿装置内に12時間以上放置しておいたもの。 【0019】(試験内容) 1. 恒温恒湿装置を温度20℃、湿度65%RHに設定する。 2.試験片■を時計皿の上にのせ、試験片■+時計皿(試験体)の重量を量る。−(Xg) 3.時計皿の中心に蒸留水約1mlを滴下し、その上に試験片■を表を上にして密着させるように置き、すぐにこの試験体の重量を測る。−(Yg) 4.重量(Yg)を量った後、恒温恒湿装置の中に試験体を入れる。 5.10、30、60、90、120分毎に試験体を取り出して重量を量る。−Zg6.時間毎に下記の式により乾燥率を算出する。 乾燥率(%)=(Y−Z(g))/(Y−X(g))×100Y−Zは、蒸発した水の量。Y−Xは、滴下した水の量である。 【0020】(吸汗速乾性の基準値)試験片■が、合成繊維100%の生地の場合、60分時点で、乾燥率が85%以上のものを選択する。試験片■が、天然繊維混の生地の場合、60分時点で、乾燥率が65%以上のものを選択する。また、試験片■においても、試験片■と同様の試験方法で試験を行い、乾燥率を算出する。以上より、試験片■と試験片■の両者の乾燥率の結果が、前記乾燥率の基準値を満たしたものについて、「吸汗速乾性を有する生地」(吸汗速乾素材)とする。 【0021】本発明の減量用衣は、表側は従来から公知の通気性に乏しい素材からなる生地を使用し、衣服と体の接する裏側は前記記載の吸汗速乾素材からなる生地を使用することにより、多量に汗をかいても吸汗速乾素材からなる生地が汗を吸収し、素早く衣服の裏側を乾かすため、減量用衣が体に密着することがない。 【0022】図5、図6は、人体の発汗の部位的関係を表わした図である。図5、図6に示すように、人体の上半身においては、首部から胴体部上側及び肩部付近にかけて、発汗が多く見られる。また、人体の下半身においては、正面側(c)は、膝部周辺から足首部にかけて、背面側(d)は、ウエスト部から臀部にかけて、さらに膝部裏側から足首部にかけて発汗が多く見られる。従って、発汗の多く見られる部位に、吸汗速乾素材からなる生地を使用することが好ましいと考えられる。 【0023】そこで、減量用上衣においては、吸汗速乾素材からなる生地を、少なくとも前身頃側は、胸部下周辺から肩部にかけて、後身頃側は、肩甲骨下周辺から肩部にかけて使用することが好ましい。脇下部は、減量用上衣の裾部から脇部を経て手口部に至る範囲に使用することが好ましい。 【0024】減量用上衣において、人体の発汗位置と吸汗速乾素材からなる生地の配置位置とが一致しない箇所があるが、これは、脇下部においては、胴体部や肩部から腕部にかけて流れ落ちる汗が、柔道の構えなどをした際に、脇下部に溜まるため、裾部から脇部を経て手口部に至る範囲に吸汗速乾素材を使用することによって、衣服内で脇下部に汗が滞留することがないようにしたためである。腕部における発汗も少ないが、袖部の後身頃側において、身頃部と袖部の縫合部から肘部周辺にかけて、伸縮性を有する吸汗速乾素材を使用することによって、肘関節の運動機能を高めることができるものである。 【0025】また、減量用下衣においては、吸汗速乾素材からなる生地は、前身頃側はウエスト部から裾部に至る範囲全て、後身頃側は膝部裏側付近から裾部にかけて、さらに内股部は、クロッチ部から両裾部に至る範囲に使用することが好ましい。さらに、伸縮性を有する吸汗速乾素材を使用することにより、膝関節や内股部の運動機能を高めることができる。 【0026】減量用下衣において、人体の発汗位置と吸汗速乾素材からなる生地の配置位置とが一致しない箇所があるが、これは、前身頃側のウエスト部から膝部周辺にかけて発汗は少ないが、屈伸運動の際に着用者の大腿部と減量用下衣とが密着して不快感を与えるため、吸汗速乾素材を使用することによって、不快感を解消するためである。また、後身頃側のウエスト部から臀部にかけては、発汗は多いが、一般的に吸汗性に優れた綿等の下着を着用している者が多いため、吸汗速乾素材を使用しなくても着用者に不快感を与えないからである。 【0027】さらに、前記吸汗速乾素材からなる生地は、発汗の多い部位の任意の部分において、前記通気性に乏しい素材からなる生地を欠除させて、前記吸汗速乾素材からなる生地を表側に露出させることが好ましい。このようにすれば、吸汗速乾素材が吸い取った汗が外部に放出されることにより、衣服内の湿度が低くなって着用感が高まるとともに、吸汗機能も持続するものである。さらに、伸縮性の少ない表側の通気性のない素材の間に、伸縮機能を有する吸汗速乾素材が介在して、運動機能が高まるものである。 【0028】具体的には、減量用上衣においては、前身頃側の胸部周り、袖部は、身頃部と袖部の縫合部周辺、脇下部は、裾部から脇部を経て手口部に至る範囲の部位において、前記通気性に乏しい素材からなる生地を欠除させて、前記吸汗速乾素材からなる生地を表側に露出させて、吸汗速乾機能及び運動機能を高めるものである。 【0029】また、手口周りについても、吸汗速乾素材からなる生地のみにすれば、手をたらした状態でいる際に、肩部から腕部を通じて流れ落ちる汗が、手口部に設けた吸汗速乾素材によって全て吸収されるので、衣服内で汗が滞留することがない。さらに、首周りについても、吸汗速乾素材からなる生地のみにすれば、首から流れ落ちる汗が全て吸収されるので、衣服内に汗が流れ込むことを防止できる。 【0030】減量用下衣においては、少なくとも内股部は、クロッチ部から両裾部に至る範囲の部位において、前記通気性に乏しい素材からなる生地を欠除させて、前記吸汗速乾素材からなる生地を表側に露出させることにより、吸汗速乾機能及び運動機能を高めるものである。 【0031】また、足首周りについても、吸汗速乾素材からなる生地のみにすれば、減量用上衣から下衣に通じて流れ落ちる汗や、下衣から発汗する汗が全て足首部に溜まることなく、吸汗速乾素材によって全て吸収されるので、衣服内で汗が滞留することがない。 【0032】 【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本発明の減量用衣1の表側の生地は、通気性に乏しい素材からなる生地として、ラミネートコーティングされたトリコット生地2を使用し、裏側には吸汗速乾素材からなる生地として、ポリエステル100%、乾燥率85%の伸縮性に優れたニット生地3を使用した。 【0033】図2(a)(b)に示すように、減量用上衣1Aの裏側に用いたニット生地3は、前身頃側(a)は胸部下周辺4から肩部5にかけて、後身頃側(b)は肩甲骨下周辺6から肩部5にかけて、袖部7は、後身頃側(b)において、身頃部8と袖部7の縫合部20から肘部周辺9にかけて、脇下部10は、裾部11から脇部12を経て手口部13に至る範囲に使用し、そのうち、図1(a)(b)に示すように、前身頃側(a)の胸部周り14、身頃部8と袖部7の縫合部20周辺、脇下部10は、裾部11から脇部12を経て手口部13に至る範囲の部位においては、トリコット生地2を欠除させて、ニット生地3を表側に露出させたものである。 【0034】次に、図4(a)(b)に示すように、減量用下衣1Bの裏側に用いたニット生地3は、前身頃側(a)はウエスト部15から裾部16にかけて、後身頃側(b)は膝部周辺17から裾部16にかけて、内股部18は、クロッチ部19から両裾部16に至る範囲に使用し、そのうち、図3(a)(b)に示すように、内股部18においてはトリコット生地2を欠除させて、ニット生地3を表側に露出させたものである。 【0035】以上のように、発汗の多い部位に、吸汗速乾機能を有するニット生地3を使用し、さらに、その一部分を表側に露出させたので、衣服外へ汗を放出するため乾燥効果が向上し、伸縮効果が向上して運動しやすい減量用衣となる。 【0036】また、減量用上衣1Aの肘部周辺9、肩甲骨下周辺6、減量用下衣1Bの膝部周辺17の人体の伸縮の大きい部位においては、肘、膝関節の運動や、前屈、屈伸運動がしやすい構成が望まれる。 【0037】そこで、減量用上衣1Aの袖部7においては、表側を構成するトリコット生地2を、後身頃側(b)において肘部周辺9で切断して、肩側袖部7Aと手口側袖部7Bとにすると共に、裏側の肩部5から延びるニット生地3を手口側袖部7Bに縫合するものである。このように構成することにより、肘部の運動性、屈曲性が確保される。 【0038】また、後身頃側(b)の身頃部8は、表側を構成するトリコット生地2を、肩甲骨下周辺6で上下に切断し、肩側身頃部8Aと裾側身頃部8Bとにすると共に、裏側の肩部5から延びるニット生地3を裾側身頃部8Bに縫合するものである。このように構成することにより、前屈、後屈の際の運動性が確保される。 【0039】減量用下衣1Bにおいては、前身頃側(a)の身頃部21は、表側を構成するトリコット生地2を、膝部周辺17で上下に切断し、ウエスト側身頃部21Aと裾側身頃部21Bとにすると共に、裏側のウエスト部から延びるニット生地3を裾側身頃部21Bに縫合するものである。このように構成することにより、膝部の運動性、屈曲性が確保される。 【0040】さらに、減量用上衣1Aには、肘部周辺9と肩甲骨下周辺6、減量用下衣1Bには、膝部周辺17に開口部22が形成されので、運動性、屈曲性が向上するだけでなく、通気性も良くなるものである。 【0041】 【発明の効果】本発明に係る減量用衣は、発汗促進機能はもとより、吸汗速乾機能が付加されたことから、衣服内での汗による不快感を取り除き、より一層競技練習に集中できることとなる。また、吸汗速乾素材からなる生地は、伸縮性を有するので、着用して運動のしやすい減量用衣が提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005935 【氏名又は名称】美津濃株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−294507(P2002−294507A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月9日(2002.10.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−100984(P2001−100984) |
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