| 【発明の名称】 |
モータサイクル保護スーツ |
| 【発明者】 |
【氏名】ベルンハルト マッテス
|
| 【要約】 |
【課題】少なくとも1つのエアバッグと、モータサイクルに取り付けられているトリガ装置に接続するための手段とを有するモータサイクル保護スーツ。
【解決手段】トリガ装置1に接続する手段5が、エネルギー受信のための少なくとも1つのコイル5として並びにデータ伝達のための少なくとも1つの無線ステーションとして形成されているモータサイクル保護スーツ。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも1つのエアバッグ(3,4)と、モータサイクルに取り付けられているトリガ装置(1)に接続するための手段(5)とを有するモータサイクル保護スーツにおいて、トリガ装置(1)に接続する手段が、エネルギー受信のための少なくとも1つのコイル(5)として並びにデータ伝達のための少なくとも1つの無線ステーションとして形成されていることを特徴とする、モータサイクル保護スーツ。 【請求項2】 少なくとも1つのコイル(5)がモータサイクル保護スーツの臀部面に配置されている、請求項1記載のモータサイクル保護スーツ。 【請求項3】 少なくとも1つの無線ステーションがマイクロ波領域での伝達のために形成されている、請求項1又は2記載のモータサイクル保護スーツ。 【請求項4】 モータサイクルに取り付けられた衝突検知のためのセンサ(8)に接続可能でありかつ無線ステーションに接続可能であるトリガ装置(1)と、モータサイクルのシート(7)内のエネルギー伝達のためのコイル(6)とを有する、請求項1から3までのいずれか1項記載のモータサイクル用のエアバッグを作動させる装置。 【請求項5】 着座検知のための手段(6)を有する、請求項4記載の装置。 【請求項6】 着座検知のための手段(6)が、シート中のそれぞれのコイル(6)の位相のずれを測定することにより実現されている、請求項5記載の装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1つのエアバッグと、モータサイクルに取り付けられているトリガ装置に接続するための手段とを有するモータサイクル保護スーツに関する。 【0002】 【従来の技術】イタリアの二輪車製造元のAprilia社はモータサイクル用のエアバッグを提供している。このエアバッグはベストと同様に着用し、転落の際に急激に膨らむ。リリースコード(Reissleine)を用いてエアバッグはモータサイクルに取り付けられる。モータサイクルが所定の基準を上回って傾くと同時に、前記のリリースコードが安全弁を作動させる。100分の3秒の間にエアバッグは充填される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、機械的取り付け部を使用しないで、少なくとも1つのエアバッグと、モータサイクルに取り付けられているトリガ装置に接続するための手段とを有するモータサイクル保護スーツを開発することである。 【0004】 【課題を解決するための手段】前記課題は、トリガ装置に接続する手段が、エネルギー受信のための少なくとも1つのコイルとして並びにデータ伝達のための少なくとも1つの無線ステーションとして形成されているモータサイクル保護スーツにより解決される。 【0005】 【発明の効果】本発明によるモータサイクル保護スーツは、エアバッグのためにモータサイクル保護スーツとモータサイクルとの間に機械的取り付け部が存在しないという利点を有する。この利点はワイヤレスの情報伝達及びエネルギー伝達により実現される。従ってモータサイクルドライバー及び場合による同乗者はより動きやすくかつ支援手段によって煩わされない。それにより例えば乗車時に差込接続を行うのを忘れるか又は同様に降車時に接続を解除するのを忘れることが避けられ、かつモータサイクルドライバー及びその同乗者にとってこのような支援手段の許容度を高める。 【0006】引用形式請求項に記載された措置及び態様により、独立形式請求項に記載されたモータサイクル保護スーツの有利な改善が可能である。 【0007】少なくとも1つのコイルがエネルギー伝達のために臀部面に配置されており、その結果、シート内の対峙するコイルにより送信機が実現されているのが特に有利である。 【0008】さらに、情報伝達のために使用される無線ステーションがマイクロ波領域で伝達するのが有利であり、この場合、マイクロ波領域にも相当するギガヘルツ領域内で、いわゆるISM−周波数帯域(ISM=Industrial Scientific and Medical Use)はこのような近接使用のために許可されている。近接使用のために許可されている比較的高い周波数領域は、付近の他の通信接続を妨害しない。 【0009】さらに、モータサイクルに取り付けられているトリガ装置は、衝突検知用のセンサと接続可能でり、その結果、衝突時に前記のトリガ装置は存在する無線ステーションを用いた通信によりモータサイクル保護スーツ内のエアバッグを作動させるのが有利である。さらに、本発明による装置は着座検知手段を有しており、この手段は特にシート内のそれぞれのコイルの位相のずれを測定することにより実現されている。 【0010】 【実施例】本発明の実施例を図面に示しかつ次の記述において詳細に説明する。 【0011】モータサイクルドライバーは事故の際にデフォメーションゾーンが存在しないため特に危険にさらされる、それというのもドライバーはたいていモータサイクルから投げ出されるためである。典型的な事故シナリオはモータサイクルドライバーの頭部がまず相手車両のエンジンフードもしくはトランクルームフードに衝突し、最終的に背中が屋根縁部に対して投げ出される。この場合、特に過伸展により背中を負傷することになる。従って、エアバッグを備えたモータサイクル保護スーツは、事故にあった人員の嘔吐及びそれによる起こり得る窒息を避けるために脳震盪から保護する頸部用エアアックを有し、かつ背中を特に脊髄の負傷から保護するために背部エアバッグを有する。 【0012】本発明の場合に、エアバッグを備えたモータサイクル保護スーツとモータサイクルとの間の通信及びエネルギー伝達はワイヤレス送信により実現されている。この場合、エネルギー伝達のために、コイルを使用し、送信機を実現する。一次側、つまりモータサイクル側では、コイルがシート内に配置されており、二次側、つまりモータサイクル保護スーツ側では、このモータサイクル保護スーツの臀部面にコイルが配置されている。トリガ装置とモータサイクル保護スーツのエアバッグとの間の無線送信は特にマイクロ波領域で行われる、それというのもこのマイクロ波領域にはこのような近接使用のための自由な周波数帯域が存在するためである。 【0013】図1には人員を乗せているモータサイクルを横から見た図が示されている。このモータサイクルにはドライバーと同乗者が座っている。ドライバーは頸部エアバッグ3及び背部エアバッグ4を備えたモータサイクル保護スーツを着用している。頸部エアバッグ3及び背部エアバッグ4はモータサイクルに取り付けられたエアバッグトリガ装置1と通信するためにそれぞれ1つの無線ステーションを有している。また、モータサイクル保護スーツのエアバッグが共通の1つの無線ステーションを介してエアバッグトリガ装置1と情報交換することも可能である。さらに、モータサイクル保護スーツは、エネルギー受信のために、モータサイクル保護スーツの臀部面にコイル5を有する。同乗者用のモータサイクル保護スーツもエネルギー受信コイルを臀部面に有している。 【0014】シート7内にはモータサイクル保護スーツ中の前記のコイルに対応して、一次側で同様のコイルが取り付けられている。従って、このエネルギー供給は長波長領域の下方領域の、例えば約120kHzの周波数で誘導的に行われる。モータサイクルシート7内に取り付けられたコイル6はワイヤコイル又は条導体コイルであり、前記のコイルはシート7中へ発泡工程で組み込まれている。この共振は約120kHzの搬送周波数にある。臀部面に取り付けられたコイル5は、スーツあたり2つのエアバッグに対して数ミリワットの比較的わずかな出力、例えば50mWを受信する。 【0015】このコイルによってさらに着座検知が可能である。それというのも対応コイルが存在する場合に、一次側、つまりコイル6側で位相のずれが生じるためである。この位相のずれが検知される場合、該当するシートは占有されており、モータサイクルフレームに取り付けられたトリガ装置1は、数秒、例えば<10秒の遅延時間後に該当するエアバッグ3及び4と連絡できなければならず、そうではないとエラーが生じ、このエラーは計器表示される。トリガ装置1はコイル6に対するインタフェースの他にプロセッサ及び無線ステーションを有する。このプロセッサは信号の評価のために用いられ、無線ステーションはモータサイクル保護スーツ内に存在するエアバッグとの通信のために用いられる。さらに、トリガ装置1は、衝突をできる限り早期にかつ迅速に検知するためにセンサと接続されている。例えば前輪全浮動軸に加速度センサ8が取り付けられており、前記加速度センサはデジタルインターフェースを介してエアバッグトリガ装置1と導線により接続して通信し、衝突時に相応して大きな遅延信号をエアバックトリガ装置1へ供給する。 【0016】保護スーツ中のエアバッグ3及び4の他に、モータサイクルのタンク上にももう一つのエアバッグ2が存在してもよい。前記のエアバッグ2は導線を介してエアバッグトリガ装置1と接続している。それに対してエアバッグ3及び4は無線ステーションを有し、前記の無線ステーションを用いてギガヘルツ領域の周波数で、同様に無線ステーションを有するトリガ装置1との通信を行うことができる。この場合、いわゆるISM−周波数帯域の、つまり2.45GHz、5.8GHz又は24GHzでの周波数が使用される。これは、一方で点火命令及び診断要求をトリガ装置1から受信し、他方で診断データをトリガ装置へ送信するために、双方向通信である。 【0017】エアバッグの作動は、トリガ装置1が作動のために妥当なモータサイクルの衝突を検知した場合に行われる。この作動は例えば前輪全浮動軸に取り付けられたセンサ8を備えたトリガ装置1が実現する。しかしながら、位相のずれによる着座検知がシート7上に乗員を検知した場合には、モータサイクル保護スーツ中のエアバッグだけが作動する。エアバッグ3及び4に取り付けられている点火ユニットは導線によってエネルギー受信コイル5と接続されており、かつエネルギー貯蔵部を有しているため、所定の生存時間の間、例えば2秒の間、モータサイクルからモータサイクル保護スーツへエネルギー伝達がなくても点火する。このために、電気的に低エネルギー点火ブリッジ、例えば100μJ以下のエネルギーにより点火可能なブリッジが使用される。 【0018】着座検知のための他の手段、より多くの又はより少ないエアバックを使用するための他の手段、及びデータ伝達のための他の周波数領域を使用することもこの場合可能である。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】390023711 【氏名又は名称】ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
|
| 【出願日】 |
平成14年1月28日(2002.1.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061815 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外4名)
|
| 【公開番号】 |
特開2002−285408(P2002−285408A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月3日(2002.10.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−18356(P2002−18356) |
|