| 【発明の名称】 |
ウエスト調節パンツ |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 芳重
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| 【要約】 |
【課題】ファッション性がよく、かつ腰裏のフィット感も満足できるウエスト調節パンツを提供する。
【解決手段】脇ポケット口を利用して、ウエストベルトを前身頃の上縁に止着される前ベルト15と、後身頃3及び脇ポケット向当布10の上縁に止着される後ベルト16とに分離し、前ベルト15を後ベルト16の表側に重なるように持ち出し部を脇ポケット口から後方へ延設し、前ベルト15の持ち出し部17と後ベルト16との重なり代の対向面に設けられた面状ファスナー20により、前ベルト15と後ベルト16とをウエスト長さ調節自在でかつ着脱自在に接合し、後ベルト16の前端部と前ベルト15の前端部との間に伸縮帯7を伸縮自在に張設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】脇ポケット口を利用して、ウエストベルトが前身頃の上縁に止着される前ベルトと、後身頃及び脇ポケット向当布の上縁に止着される後ベルトとに分離され、かつ前ベルトが後ベルトの表側に重なるように持ち出し部が脇ポケット口から後方へ延設され、前ベルトの持ち出し部と後ベルトとの重なり代における対向面に設けられた面状ファスナーにより、前ベルトと後ベルトとがウエスト長さ調節自在でかつ着脱自在に接合され、後ベルトの前端部と前ベルトの前端部との間に伸縮帯が伸縮自在に張設されたことを特徴とするウエスト調節パンツ。 【請求項2】前ベルトの腰裏に伸縮帯のたるみ防止ループが止着され、前記伸縮帯の長さ方向でほぼ中間位置が前記たるみ防止ループに貫通された請求項1記載のウエスト調節パンツ。 【請求項3】前記伸縮帯は、テープ状弾性体に布帛が被覆され、該布帛にシャーリング加工が施されてなる請求項1又は2記載のウエスト調節パンツ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として作業用ズボンに使用すれば好適なウエスト調節パンツに関するものである。 【0002】 【従来技術】従来のパンツには、ゴム製のウエスト弾着用伸縮帯に、さらにウエスト調節機構として、凸部が断続的に連なる摺動部と、その一部の凸部に係着するスライダー部材とを備えたもの(実用新案登録第3025062号公報参照)や、脇ポケット口を利用して、その身返し部分と向当布地部分との間を面状ファスナーにより止着し、面状ファスナーの止着位置の調節によりウエスト長さを調節するようにしたもの(特開平2000−355806号参照)が知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、作業用ズボン等のパンツにおいては、その機能性と共にファッション性も要求されるようになってきているが、前者(実用新案登録第3025062号公報)のパンツでは、伸縮帯や摺動部がウエスト表地に表れ、見栄えが良いとはいえない。 【0004】また、後者(特開平2000−355806号)のウエスト調節機構では、ポケット口を利用し、かつ面状ファスナーのみによってウエストサイズを調節する方式であるため、脇ポケット口への物の出し入れの際にファスナー部分に負荷がかかり、ファスナーが外れてポケット口が開放してしまうばかりか、腰裏のフィット感も必ずしも良好なものではなかった。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者は、見栄え(ファッション性)がよく、かつ腰裏のフィット感も満足できるウエスト調節パンツについて鋭意検討した結果、脇ポケット口を利用して面状ファスナーを使用することを基本としつつ、ウエストの腰裏側に伸縮帯を伸縮自在に張設することで、ポケット口に負荷が掛かった場合でも伸縮帯で補強して前ベルトと後ベルトとが外れないようにし、かつ伸縮帯の弾力により腰裏と身体とのフィット感を満足させることができるウエスト調節パンツを開発した。 【0006】すなわち、本発明は、脇ポケット口を利用して、ウエストベルトが前身頃の上縁に止着される前ベルトと、後身頃及び脇ポケット向当布地の上縁に止着される後ベルトとに分離し、かつ前ベルトが後ベルトの表側に重なるように持ち出し部を脇ポケット口から後方へ延設し、前ベルトの持ち出し部と後ベルトとの重なり代の対向面に設けられた面ファスナーにより、前ベルトと後ベルトとをウエスト長さ調節自在でかつ着脱自在に接合し、後ベルトの前端部と前ベルトの前端部との間に伸縮帯を伸縮自在に張設したものである。 【0007】この場合、前ベルトの腰裏に伸縮帯のたるみ防止ループを止着し、伸縮帯の長さ方向でほぼ中間位置でたるみ防止ループに貫通するようにすれば、ウエストサイズを短く調節する場合でも伸縮帯が弛んでマチのようになって身体に当たることもなく、フィット感を持続させることができる。 【0008】この伸縮帯として、テープ状弾性体に布帛を被覆すると共にその布帛にシャーリング加工を施した態様とすれば、布帛がダブつくのを抑えることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明は実施形態を示すウエスト調節パンツであって、(a)はその正面図、(b)はその側面図、図2は、右前身頃の天狗側の裏面図、図3は左前身頃の前立側の裏面図、図4はポケット口の表地側の側面図、図5はポケット口の面状ファスナーの取り外し状態を示す表地側の側面図、図6は伸縮帯の概略図、図7は伸縮帯の伸張状態を示す裏面図である。 【0010】図示のごとく、本実施形態のウエスト調節パンツ1は作業用ズボンであって、主として、前身頃2、後身頃3、ウエストベルト4、ポケット袋5、面状ファスナー6、及び伸縮帯7とを備えている。 【0011】前身頃2と後身頃3とは、脇ポケット口8を除いて脇縫いAされている。ポケット口8は、身頃2,3の上部縫合部からウエストベルト4の前側方向に斜めに開口しており、その開口部には、前身頃2の口布9とこれに対向する向当布10にポケット袋5が縫着されている。向当布10の後端縁は後身頃3と縫着Bされている。 【0012】前身頃2、後身頃3、ポケット袋5及び向当布10の上端部はウエストベルト4に縫着Cされる。但し、ポケット袋5の上端部の一部は、面状ファスナー6及び伸縮帯7の伸張に合わせて伸張できるようにマチ部32が形成されると共に、そのマチ部32の上端補強部33がウエストベルト4に縫合されることなく、ウエストベルト4と遊離した状態となっている。 【0013】ウエストベルト4は、ベルト表布12の上部を輪取りして折り返した部分を腰裏13としたもので、表布12の表側部分と腰裏13部分との間に補強芯(不図示)を挟むと共に、身頃2,3、ポケット袋5及び向当布10並びに口布9を挟み縫着されている。 【0014】このウエストベルト4は、ベルト高さがほぼ40mmに設定されたもので、前身頃2の上縁に止着(縫着)される前ベルト15と、後身頃3及び脇ポケット向当布10の上縁に止着(縫着)される後ベルト16とに分離されている。 【0015】前ベルト15は、持ち出し部17が脇ポケット口8から後方へ延設され、その持ち出し長さが脇縫付近まで到達するようになっている。後ベルト16は、前ベルト15とは逆に、後身頃3から向当布10の前端部分まで延長され、前ベルト15の持ち出し部17が後ベルト16の表側に重なるようになっている。 【0016】この重なり代における対向面に面状ファスナー6が設けられ、前ベルト15と後ベルト16とがウエスト長さ調節自在でかつ着脱自在に接合される。面状ファスナー6は、前ベルト15の腰裏部分に接着(又は縫着)されたフック状の雄片6aと、後ベルト16のウエスト表布に接着(又は縫着)されたループ状の雌片6bとから構成されている。 【0017】雄片6aは、ベルト高さよりわずかに狭い幅(約30mm)で、かつ持ち出し部17長さとほぼ等しい長さ(約70mm)に設定されている。雌片6bは、雄片6aと同様にベルト高さよりもわずかに狭い幅(約30mm)に設定されているが、その長さは、向当布10の幅よりも長く設定され、後身頃3側まで延長された長さ(約130mm)に設定され、ウエスト調節幅を大きく取れるようになっている。 【0018】この前ベルト15及び後ベルト16の表布側には、身頃2,3との間で太幅のベルト通し23が縫着されている。また、前ベルト15の腰裏13には、伸縮帯7のたるみを防止する太幅(約40mm)のたるみ防止ループ24が縫着されている。 【0019】伸縮帯7は、平ゴムからなるテープ状弾性体25に、例えばスレーキ製の布帛26が被覆され、この布帛26にシャーリング加工が施されたもので、ウエストベルト4の腰裏13側に配置されて、表側から隠れた状態となっている。伸縮帯7の両端は、後ベルト16の前端部27と前ベルト15の前端の折り返し部28とに縫着され、両者間に伸縮自在に張設された状態となっている。この伸縮帯7は、伸縮帯の長さ方向でほぼ中間位置でたるみ防止ループ24に貫通された状態となっている。 【0020】この伸縮帯7は、右前身頃側の方が左前身頃のものよりも長く設定されている。例えば、伸張状態で左前身頃側の伸縮帯が約90mmに対し、右前身頃側の伸縮帯が約145mmに設定されている。これは、右前身頃の前端が天狗30となり、左前身頃の前端が前立31になり、天狗側の方が伸縮量を大きく取れるからである。 【0021】また、上述のように、左右いずれのポケット袋5も伸縮帯7の伸縮に合わせて拡がることができるように、上端縁の一部がウエスト4に縫い合わされておらず、その不縫部分にマチ部32が形成されている。このマチ部32は、後ベルト16の前端部とたるみ防止ループ24との間に形成され、その上縁は三巻き状の補強部33とされている。 【0022】なお、図3において、前ベルト15の前端折り返し部28にはホック35が設けられ、また、前立31の身返し部分にファスナー36が縫合されている。 【0023】上記構成においては、脇ポケット口8を利用して、そのウエストベルト4側が前ベルト15と後ベルト16とに分離するようにようになっており、しかも前ベルト15の持ち出し部17と後ベルト16との重なり代の対向面に面ファスナー6があるため、前ベルト15と後ベルト16とでウエスト長さを自由に調節できる。この場合、脇ポケット口8がその上端部が前側に位置するように斜めにカットされているので、前ベルト15と後ベルト16との開放口を大きくとれるので、これに合わせてウエスト調節幅も大きく設定できる。 【0024】しかも、後ベルト16の前端部と前ベルト15の前端部との間に伸縮帯7を伸縮自在に張設しているので、ウエスト長さが変化しても腰裏13の伸縮帯7により身体とのフィット感を維持することができる上、伸縮帯7は、前ベルト15及び後ベルト16に隠れ、表側から見えない状態であり、見栄えも良好にできる。 【0025】さらに、面状ファスナー6を短縮させた場合でも、前ベルト15の腰裏13に伸縮帯7のたるみ防止ループ24があるので、伸縮帯7が弛んで内方に飛び出ることもない。そのため、身体とのフィット感を持続させることができる。 【0026】また、この伸縮帯7は、テープ状弾性体25に布帛26を被覆してシャーリング加工を施したものであるので、布帛26のダブつきを抑え、フィット感及び見栄えも良好なものとなる。 【0027】なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記前ベルト15の持ち出し部17の長さや面状ファスナー6あるいは伸縮帯の大きさはあくまでも例示であって、これに限定されるものではない。また、ポケット袋5も上記実施形態では、ウエストベルト4と縫い合わせないマチ部32付きのものを例示したが、これに限らず、ポケット袋5の一部又は全部を伸縮性のある素材を使用してウエスト幅の調節に追随できるように構成してもよい。 【0028】 【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明によると、脇ポケット口を利用して面状ファスナーを使用しつつ、ウエストベルトの腰裏側に伸縮帯を伸縮自在に張設したので、脇ポケット口に負荷が掛かった場合でも伸縮帯で補強でき、前ベルトと後ベルトとが外れることなく、また、伸縮帯の弾力により腰裏と身体とのフィット感を満足させることができ、ファッション性に優れたウエスト調節パンツを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501105107 【氏名又は名称】加藤文株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月15日(2001.3.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077780 【弁理士】 【氏名又は名称】大島 泰甫 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−275709(P2002−275709A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月25日(2002.9.25) |
| 【出願番号】 |
特願2001−74818(P2001−74818) |
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