| 【発明の名称】 |
サイズアップ機能付き上着 |
| 【発明者】 |
【氏名】尾崎 眞一郎
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| 【要約】 |
【課題】着用者の身体の成長に合わせて肩幅を拡張でき、身体が成長する期間を通して窮屈感を伴うことなく、軽快かつ快適に着用することができるサイズアップ機能付き上着を提供する。
【解決手段】袖4の付け根側の開口における周縁部の生地をその内側に折り返して折り返し部8a,9aとし、この折り返し部8a,9aに身頃2の袖ぐり3の周縁部を重ね合わせ、この重ね合わせ部分を、前記折り返しの起点部C寄りの位置で第1の縫い糸11により縫着するとともに、この第1の縫い糸11から前記起点部Cの反対側に離れる位置で第2の縫い糸12により縫着し、前記第1の縫い糸11の解き外しにより肩幅の拡張を可能する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】袖の付け根側の開口における周縁部の生地をその内側に折り返して折り返し部とし、この折り返し部に身頃の袖ぐりの周縁部を重ね合わせ、この重ね合わせ部分を、前記折り返しの起点部寄りの位置で第1の縫い糸により縫着するとともに、この第1の縫い糸から前記起点部の反対側に離れる位置で第2の縫い糸により縫着し、前記第1の縫い糸の解き外しにより肩幅の拡張を可能にしてあることを特徴とするサイズアップ機能付き上着。 【請求項2】第1の縫い糸と第2の縫い糸との間の間隔は、袖山の部分で最も大きく、袖脇の部分に向うに従って漸次小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載のサイズアップ機能付き上着。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、例えば学生服として着用されるサイズアップ機能付き上着に関する。 【0002】 【従来の技術】中学生や高校生が着用する学生服は、成長の止まっている大人が着用する紳士服等と異なり、その着用者である中学生や高校生の身体の成長に対応し得ることが望まれる。 【0003】しかしながら、一般には、学校入学時にサイズの大きい学生服を購入して身体の成長に合わせるようにしているのが実情である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】したがって、入学の初期には学生服がだぶついて特に肩が落ち込み、外観が悪く、また機能性も損なわれてしまう。 【0005】そして高学年となり、身体が成長したときには、逆に窮屈感が生じ、特に肩部分の窮屈感が顕著となり、外観が悪くなるばかりでなく、機能性が損なわれてしまう。 【0006】統計によれば、中学生の場合、入学から卒業までの間に肩幅が約4.8cm広がり、このような肩幅の広がりにより窮屈感が生じ、機能性が低下してしまう。 【0007】この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、着用者の身体の成長に合わせて肩幅を拡張でき、長い期間の間、適正にフイットさせて軽快かつ快適に着用することができるサイズアップ機能付き上着を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明はこのような目的を達成するために、袖の付け根側の開口における周縁部の生地をその内側に折り返して折り返し部とし、この折り返し部に身頃の袖ぐりの周縁部を重ね合わせ、この重ね合わせ部分を、前記折り返しの起点部寄りの位置で第1の縫い糸により縫着するとともに、この第1の縫い糸から前記起点部の反対側に離れる位置で第2の縫い糸により縫着し、着用者の身体が成長したときに前記第1の縫い糸を解き外すことにより肩幅を拡張することができるようにしたものである。 【0009】第1の縫い糸と第2の縫い糸との間の間隔は、袖山の部分で最も大きく、袖脇の部分に向うに従って漸次小さくなるようにすることが好ましい。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1には学生服としての詰衿服1を示してあり、この詰衿服1の身頃2の袖ぐり3に袖4が縫着されている。 【0011】図2には詰衿服1の肩部分の断面構造を示してあり、この図に示すように、詰衿服1の身頃2は、互いに重なり合う表身頃5と裏身頃6とからなり、袖ぐり3の肩部分における表身頃5と裏身頃6との間には肩パット7が縫い込まれている。 【0012】また、袖4は互いに重なり合う表袖8と裏袖9とからなり、この袖4の付け根側の開口部分において、その周縁の表袖8の生地および裏袖9の生地がそれぞれその内側に折り返されて折り返し部8a,9aとなっている。 【0013】そしてこの袖4における表袖8の折り返し部8aと裏袖9の折り返し部9aとの間に身頃2における袖ぐり3の周縁部が差し込まれ、その折り返し部8a,9aに袖ぐり3の周縁部が重ね合わされている。 【0014】折り返し部8a,9aに対する袖ぐり3の差し込みの深さ、すなわち折り返し部8a,9aと袖ぐり3の周縁部との重なりの幅Lは、袖山Aの部分で最も大きく、袖脇Bに向って漸次小さくなるように設定されている。 【0015】表袖8の折り返し部8aと裏袖9の折り返し部9aとの間に差し込まれた袖ぐり3の周縁部は、その折り返し部8a,9a間に亘って縫い通された第1の縫い糸11と第2の縫い糸12とで表袖8および裏袖9つまり袖4に縫着されている。 【0016】第1の縫い糸11は、折り返し部8a,9aの折り返し起点部Cに隣接する位置において袖ぐり3の周方向に沿って縫い通され、第2の縫い糸12は、第1の縫い糸11から折り返し部8a,9aの折り返し起点部Cの反対側に離れる位置において袖ぐり3の周方向に沿って縫い通されている。 【0017】そして第1の縫い糸11と第2の縫い糸12との間の間隔の幅Hは、袖山Aの部分で最も大きく、袖脇Bの部分に向うに従って漸次小さくなっている。すなわち、袖山Aの部分では第2の縫い糸12が第1の縫い糸11から最も大きく離れ、袖脇Bの部分に向うに従って第2の縫い糸12が第1の縫い糸11に漸次接近し、袖脇Bの部分で第1の縫い糸11と第2の縫い糸12とがほぼ同じ位置に配置するように縫い通されている。 【0018】そして袖山Aの部分において、折り返し部8a,9aと袖ぐり3との重なりの幅Lは例えば1.5cm程度で、第1の縫い糸11と第2の縫い糸12との間隔の幅Hは0.5cm程度に設定されている。 【0019】なお、図2に示す13は、袖3の付け根部分の外周部に立体感のある丸みを付けるために、表袖8の内面に取り付けたタレ綿である。また、図1および図2には詰衿服1の一方の肩部の構造のみを示してあるが、他方の肩部においても同様の構造の処理が施されている。 【0020】このような仕立ての詰衿服1においては、袖ぐり3に第1および第2の縫い糸11,12を介して袖4が縫着されている状態では肩幅が比較的小さく、したがってその肩幅に合う体形の生徒が着用する。 【0021】そして、その生徒の身体が成長し、窮屈感が生じる時期となったときには、第1の縫い糸11を抜き取って解き外し、袖4と身頃2とを互いに逆方向に引張る。これにより、袖4の折り返し部8a,9aの起点部が第2の縫い糸12の位置まで移動して詰衿服1の肩幅が拡張する。 【0022】この実施形態の場合では、袖山Aの部分での第1の縫い糸11と第2の縫い糸12との間隔が0.5cmであるから、片方の肩で0.5cm、両肩で1.0cm拡張してサイズアップが図られる。また、同時に袖丈も0.5cm(裄丈で1.0cm)伸長する。 【0023】このような詰衿服1のサイズアップにより、生徒の成長後においても、その生徒がそのまま窮屈感なく、また機能性を損なうことなく、その詰衿服1を軽快かつ快適に着用することができ、また外観も良好に保たれる。 【0024】なお、前記実施形態においては、詰衿服を例に挙げて説明したが、学生用ブレザー等の上着であってもこの発明を同様に適用することが可能である。 【0025】 【発明の効果】以上説明したようにこの発明の上着によれば、着用者の身体の成長に合わせて肩幅を拡張でき、したがって身体が成長する期間を通して窮屈感を伴うことなく、軽快かつ快適に着用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595003381 【氏名又は名称】尾崎商事株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月28日(2001.2.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外5名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−266138(P2002−266138A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月18日(2002.9.18) |
| 【出願番号】 |
特願2001−55394(P2001−55394) |
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