| 【発明の名称】 |
芯地の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】上野 健生
【氏名】菱沼 澄男
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| 【要約】 |
【課題】モアレ現象の出ない、また、加工バラツキの少ない芯地の製造方法を提供する。
【解決手段】フィラメント糸からなる布帛に5〜150Kg/cm2 の高圧水流を噴射させて、該布帛の構成糸および織組織を乱れさせて仕上げることを特徴とする芯地の製造方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】フィラメント糸からなる布帛に5〜150Kg/cm2 の高圧水流を噴射させて、該布帛の構成糸および織組織を乱れさせて仕上げることを特徴とする芯地の製造方法。 【請求項2】フィラメント糸がポリエステル仮撚糸からなることを特徴とする請求項1記載の芯地の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、芯地の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、芯地を薄い表地に張り合わせた際、表地の繊維組織と芯地の繊維組織が重なり合って、木目状の模様が発生する“モアレ現象”という問題があった。 【0003】このモアレ現象を解消するための技術として、織組織や単糸繊度・繊維密度を変更したり、加工で熱や揉みにより織組織を乱し軽減する検討はなされてきたが、完全に解消することはできなかった。また、生産の安定化についても、風合い・ストレッチ性のバラツキなどの問題が発生し、改善すべき課題があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記課題を解決し、モアレ現象の出ない、また、加工バラツキの少ない芯地の製造方法を提供するものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解決する手段として、フィラメント糸からなる布帛に5〜150Kg/cm2 の高圧水流を噴射させて、該布帛の構成糸および織組織を乱れさせて仕上げることを特徴とする芯地の製造方法を提供するものである。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明は、前記課題、すなわちモアレ現象の解消に優れた加工方法であり、以下に具体的に説明する。 【0007】本発明で使用する芯地の糸単糸繊度、薄地で0.55〜2.2dtexの範囲、厚地で2.2〜3.3dtexであり、フイラメント本数は10フィラメント以上が好ましく、また、仮撚り加工時の一時ヒーターで熱処理したものが良い。その熱処理温度は、190〜210℃が好ましい。 【0008】かかる織物芯地を製造する方法としては、たとえば布帛片面からニードルパンチングし織組織を乱す方法も考えられるが、単糸を切断するため強度低下となる可能性が高い。これに対し、本発明の高圧水流を当てる方法は製造効率や織組織の調整制御性の点で良好である。 【0009】まず、織物芯地を金網状、有孔板状など水抜き機構を有する支持体に拡布状でセットし、高圧水流にかけるか、あるいは移送させながら高圧水流にかける。この場合、支持体としては、特に金網のメッシュが50〜120のものを用いることが、本発明の目的を達成するに好適な糸乱れを形成する上で好ましい。50メッシュ未満では、糸乱れが荒すぎ、120メッシュっを超えると糸乱れが形成されにくくなる。本発明で採用される高圧水流処理は、バッチでも連続でも良い。 【0010】かかる高圧水流とは、噴射ノズル径が約0.1〜0.7mmφ程度の細孔から水を約5〜150kg/cm2 程度の圧力の下で噴出させて得られる水流であり、ノズル径や噴出圧力、ノズル配列を変更することにより、織組織、風合いなどを容易に調整することができる。高圧水流の噴射圧力は、薄地領域では、5〜30kg/cm2 程度、中肉領域では30〜50kg/cm2 程度、厚地領域では50〜150kg/cm2 程度が好ましい。上記条件以外の領域の高圧水流を用いても差し支えないが、あまり外れすぎた領域では、本発明の目的を達成しにくくなる。 【0011】また、高圧水流を噴射する工程は、限定するものではないが、染色後が好ましい。また、リラックス温度は、90〜140℃が好ましい。 【0012】 【実施例】実施例1たて糸に33dtex−12フィラメント、よこ糸に33dtex−12フィラメントのポリエステル仮撚り加工糸を用いてなる平織物(タテ密度:1インチ当たり 90本、よこ糸密度:1インチ当たり64本)の生機を、常法にしたがって連続精練機でリラックス精練した。次いでこの織物を、ノズル径0.13mmφの高圧水流ノズルを0.6mm間隔で、1370本、該織物の幅方向に並べ、該織物を拡布状態にし、該織物を80メッシュの金網ネットのベルトコンベアにのせ、2m/分の速度で運搬走行させながら、ノズルを固定して水を30Kg/cm2 の噴射圧力で40mmの高さから噴射し、次いで常法にて乾燥、仕上げを行なった。 【0013】加工後の布帛は、表面状態には問題なく、風合いならびにストレッチ性バラツキもなく、合格レベルで仕上がった。また、密度計でタテとヨコの密度を測定したが、モアレの発生はなく、密度を読みとることができなかった。 【0014】実施例2実施例1で使用した布帛を使用し、実施例1同様、常法にしたがって連続精練機でリラックス精練した後、ノズル径0.13mmφの高圧水流ノズルを0.6mm間隔で、1370本、該織物の幅方向に並べ、該織物を拡布状態にし、該織物を80メッシュの金網ネットのベルトコンベアにのせ、2m/分の速度で運搬走行させながら、ノズルを固定して水を100Kg/cm2 の噴射圧力で40mmの高さから噴射し、次いで常法にて乾燥、仕上げを行なった。 【0015】加工後の布帛は、実施例1に比べ単糸繊維は乱れている物の表面状態は問題なく、風合いならびにストレッチ性バラツキもなく、合格レベルで仕上がった。 【0016】また、密度はタテとヨコとも測定したが、モアレの発生はなく、密度を読みとることができなかった。 【0017】比較例1実施例1で使用した布帛を使用し、実施例1同様、常法にしたがって連続精練機でリラックス精練した後、ノズル径0.13mmφの高圧水流ノズルを0.6mm間隔で、1370本、該織物の幅方向に並べ、該織物を拡布状態にし、該織物を80メッシュの金網ネットのベルトコンベアにのせ、2m/分の速度で運搬走行させながら、ノズルを固定して水を160Kg/cm2 の噴射圧力で40mmの高さから噴射し、次いで常法にて乾燥、仕上げを行なった。 【0018】加工後の布帛は、単糸繊維が非常に乱れ不均一な状態となり、表面品位がいらついた傾向で、不合格となった。 【0019】 【発明の効果】本発明によれば、どのような表地であれモアレの出ない芯地を安定して提供することができる。すなわち、従来法で問題のあった風合い、ストレッチ性のバラツキが解消されるとともに、加工性についても安定生産が可能になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003159 【氏名又は名称】東レ株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月7日(2001.3.7) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−266135(P2002−266135A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月18日(2002.9.18) |
| 【出願番号】 |
特願2001−63124(P2001−63124) |
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