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【発明の名称】 名札の安全ピン取付用ループ付き衣服
【発明者】 【氏名】前田 雄二

【氏名】吉良 明子

【要約】 【課題】幼稚園児や小学生が名札を安全ピンで衣服に安全にかつ容易に取り付けることができるとともに、衣服の布地を傷めることのない名札の安全ピン取付用ループ付き衣服の提供。

【解決手段】名札の安全ピンを通すループの端部を、衣服の前身ごろ1に一直線に切り替えて形成した切替部3の境目に縫い込んだ名札の安全ピン取付用ループ付き衣服。切替部は水平あるいは斜め一直線に形成してもよい。また、ループは、複数のループを間隔をおいて設けることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 名札の安全ピンを通すループの端部を、衣服の前身ごろに一直線に切り替えて形成した切替部の境目に縫い込んだことを特徴とする名札の安全ピン取付用ループ付き衣服。
【請求項2】 切替部が斜め一直線であることを特徴とする請求項1記載の名札の安全ピン取付用ループ付き衣服。
【請求項3】 複数のループを間隔をおいて設けたことを特徴とする請求項1または2記載の名札の安全ピン取付用ループ付き衣服。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、名札を安全ピンで安全に簡単に取り付けることができる名札の安全ピン取付用ループ付き衣服に関する。
【0002】
【従来の技術】幼稚園や小学生などの衣服には、名札を取り付けるのが一般的である。通常、衣服への名札の取付は、安全ピンの針を衣服の布地の表面から裏面に向けて刺し通し、再び表面に出して針を留めている。逆に名札を衣服から取り外すには、針を外し、布地から抜いて行っている。この安全ピンの抜き刺しは、幼稚園児や低学年の小学生にとっては結構器用さを要求される作業であるため、針で指を刺したりしてけがをしたりする場合があり、安全性に問題がある。また、名札の着脱は布地の胸部のほぼ同じ箇所に繰り返し針を刺したり抜いたりして行うため、生地が傷むという問題もある。
【0003】そこで、前記問題を解決するため、特開平10−123960号公報には、衣服の一部に名札保持部を設け、名札保持部には名札に設けられた安全ピンのシャフト部をその長手方向に直角の方向から差し込んで脱着可能に係止することが可能な係止部を設けた名札保持部付き衣服が記載されている。
【0004】また、実開昭55−151824号公報には、胸ポケット中からポケット前面にループを垂下させ、ループにネームプレートを取り付けるポケット構造が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平10−123960号公報に記載された名札保持部の係止部は、安全ピンのシャフト部をその長手方向に直角の方向から押し込んで脱着可能に係止するのに弾性素材の弾性を利用した係止部であるため、名札が何かに引っかかると外れる場合がある。また、弾性素材としてプラスチックなどの硬質材料を使用した場合、洗濯の際に名札保持部が部分の布地あるいは他の衣服を擦って損なうおそれもある。
【0006】また、実開昭55−151824号公報に記載されたポケット構造では、胸ポケットの中から上部に出して前面に垂下したループに名札を取り付けるので、名札の重みでポケットの上側の布地がループにより下側に押さえられ、また、名札が運動などで繰り返し揺れるとループがポケットの上部の布地を擦するため、ポケットの形を損ない布地を傷める原因ともなる。
【0007】そこで、本発明は、幼稚園児や小学生が名札を安全ピンで衣服に安全にかつ容易に取り付けることができるとともに、選択の際に衣服の布地を傷めることのない名札の安全ピン取付用ループ付き衣服を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の名札の安全ピン取付用ループ付き衣服は、名札の安全ピンを通すループの端部を、衣服の前身ごろに一直線に切り替えて形成した切替部の境目に縫い込んだことを特徴とする。切替部は水平あるいは斜め一直線に形成してもよい。また、ループは、複数のループを間隔をおいて設けることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の名札の安全ピン取付用ループ付き衣服の一例を示す断面図、及びループの拡大図、図2はループの縫い込み部分を示す断面図である。
【0010】図1において、衣服の前身ごろ1に固定するループ2は、布製のテープや紐など、洗濯しても布地を傷めない材質を使用する。ループは、幅の広い1本のループ、あるいは間隔をおいて複数本のループで、安全ピンの長さに応じて名札が安定して支持されるように、本数、間隔を選択する。布製のテープでループを形成する場合、幅5〜10mmの布製のテープが適している。
【0011】ループを衣服に取り付ける場合、子供服のカットソー、ニット、布帛の前身ごろを2枚の布地で斜め横あるいは横一直線に切り替えし、布製のテープあるいは紐を二つ折りにしてループを形成し、ループの端部を胸部分に当たる切り替えの境目に縫い込んで取り付ける。
【0012】図2は、ループを切り替えに縫いつけるための説明図で、(a)は型紙を示し、(b)は前身ごろ上と前身ごろ下にループを挟んだ状態を示す縦断面図、(c)は裏側から見た斜視図である。
【0013】前身ごろ上1a、前身ごろ下1bとループ2を準備し、前身ごろ上1aと前身ごろ下1bとの合わせ部分をそれぞれ折り曲げて形成した切替え部3に二つ折りしたループ2の端を挟み込み、糸4で縫い合わせる。縫い合わせは、切替え部3の端が解れないようにかがり縫いする。
【0014】切替部3は、曲線や折れ線の切替部にすることも考えられるが、強度が劣るため、本発明では、型崩れを防止する点で一直線の切替部を形成する。また、前身ごろを二つに分け、前身ごろ上1aと前身ごろ下1bを異なる素材、あるいは異なる配色とすることにより、デザインの幅が広がる。
【0015】本発明では、ループ2の端部を切替部3に縫い込むことにより、ループ2に名札を吊り下げても布地が撓むことなく、そのため、布地が痛むこともない。
【0016】また、本発明は、Tシャツ、トレーナーなどのほかにニットのセーター、前あきのブラウスなどの衣服に適用でき、学校用名札などの安全ピンの針部分をループに通して留め名札を取り付けることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、ループを衣服の切替部に縫いつけたので、ループに取り付けた名札の重みで布地が変形することはなく、また名札が運動などで繰り返し揺れても布地を傷めることがない。
【0018】また、子供用衣服の胸部の布地を切り替え、切替部に取り付けられた布製のループに安全ピンの針を通すことにより、幼稚園児や低学年の小学生が皮膚を指すことなく安全に、また衣服に孔を明けることなく名札を着用することができる。
【0019】ループの材質が柔軟性のある布地テープあるいは紐で形成されているために、洗濯してもその部分の布を傷めることがない。
【出願人】 【識別番号】399068742
【氏名又は名称】株式会社岩田屋
【出願日】 平成13年3月14日(2001.3.14)
【代理人】 【識別番号】100082164
【弁理士】
【氏名又は名称】小堀 益 (外1名)
【公開番号】 特開2002−266133(P2002−266133A)
【公開日】 平成14年9月18日(2002.9.18)
【出願番号】 特願2001−72009(P2001−72009)