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【発明の名称】 作業用手袋
【発明者】 【氏名】下田 努

【氏名】安井 啓之

【要約】 【課題】水に触るような作業を行なうときに作業用手袋の中に水が入りにくくするために作業用手袋を肘の上まで引き上げないようにして肘を曲げた際に肘の内側で作業用手袋に皺が寄って邪魔になるようなこともなく、作業用手袋を作業者が手に装着したときの作業性を向上させるようにする。

【解決手段】厚みの薄い合成樹脂シートを材料として作られた作業用手袋11において、指挿入部12と腕挿入部13を一体に備え、腕挿入部13の長さは手首と肘との間の長さに設定され、前記腕挿入部13の挿入開口部14には絞り用込みの紐状体15を一体に設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 厚みの薄い合成樹脂シートを材料として作られた作業用手袋において、指挿入部と腕挿入部を一体に備え、腕挿入部の長さは手首と肘との間の長さに設定され、前記腕挿入部の挿入開口部には絞り用込みの紐状体を一体に設けたことを特徴とする作業用手袋。
【請求項2】 絞り用込みの紐状体は腕挿入部の挿入開口部に連続して作業用手袋の合成樹脂シートを用いて挿入開口部に対して切り離し可能に設け、作業用手袋を偏平にした状態で親指側の腕挿入部の側縁部における挿入開口部の一側部もしくは小指側の腕挿入部の側縁部における挿入開口部の他側部に前記紐状体の一端側を一体に繋ぎ、前記小指側の腕挿入部の側縁部における挿入開口部の他側部もしくは親指側の腕挿入部の側縁部における挿入開口部の一側部に連設した前記合成樹脂シートとは別の合成樹脂フィルムに前記紐状体の他端側を挿通させる切り込み孔部を形成してなることを特徴とする請求項1記載の作業用手袋。
【請求項3】 絞り用込みの紐状体は腕挿入部の挿入開口部に連続して作業用手袋の合成樹脂シートを用いて挿入開口部に対してミシン目状カット線を介して切り離し可能に設け、作業用手袋を偏平にした状態で親指側の腕挿入部の側縁部における挿入開口部の一側部もしくは小指側の腕挿入部の側縁部における挿入開口部の他側部に前記紐状体の一端側を一体に繋ぎ、挿入開口部に前記ミシン目状カット線と平行な切り目を設けて紐状体の他端側を挿通させるように構成したことを特徴とする請求項1記載の作業用手袋。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は厚みの薄い合成樹脂シートを材料として作られた作業用手袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、厚みの薄い合成樹脂シートを材料として作られ、例えば家庭の炊事や洗濯の際に用いたり、食品会社などでの作業に用いたりする作業用手袋として図8に示すものが知られている。この図8に示す作業用手袋は指挿入部1と腕挿入部2を一体に備え、腕挿入部2の挿入開口部3は腕挿入部2の外面に対してほぼ直角にカットされている。そして、このような作業用手袋を作業者が手に装着するときは水に触るような作業を行なうときに作業用手袋の中に水が入りにくくするために作業用手袋が肘4の上までくるように長く作られ、作業用手袋を肘4の上まで引き上げているのが現状で、そのようにした場合、図9に示すように肘4を曲げると肘4の内側で作業用手袋に皺が寄って邪魔になり、作業性が悪いという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課題を解決するもので、水に触るような作業を行なうときに作業用手袋の中に水が入りにくくするために作業用手袋を肘の上まで引き上げないようにして肘を曲げた際に肘の内側で作業用手袋に皺が寄って邪魔になるようなこともなく、作業用手袋を作業者が手に装着したときの作業性を向上させるようにすることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するために本発明は、厚みの薄い合成樹脂シートを材料として作られた作業用手袋において、指挿入部と腕挿入部を一体に備え、腕挿入部の長さは手首と肘との間の長さに設定され、前記腕挿入部の挿入開口部には絞り用込みの紐状体を一体に設けたことを要旨とするものである。また本発明は、絞り用込みの紐状体は腕挿入部の挿入開口部に連続して作業用手袋の合成樹脂シートを用いて挿入開口部に対して切り離し可能に設け、作業用手袋を偏平にした状態で親指側の腕挿入部の側縁部における挿入開口部の一側部もしくは小指側の腕挿入部の側縁部における挿入開口部の他側部に前記紐状体の一端側を一体に繋ぎ、前記小指側の腕挿入部の側縁部における挿入開口部の他側部もしくは親指側の腕挿入部の側縁部における挿入開口部の一側部に連設した前記合成樹脂シートとは別の合成樹脂フィルムに前記紐状体の他端側を挿通させる切り込み孔部を形成してなることを要旨とするものである。さらに本発明は、絞り用込みの紐状体は腕挿入部の挿入開口部に連続して作業用手袋の合成樹脂シートを用いて挿入開口部に対してミシン目状カット線を介して切り離し可能に設け、作業用手袋を偏平にした状態で親指側の腕挿入部の側縁部における挿入開口部の一側部もしくは小指側の腕挿入部の側縁部における挿入開口部の他側部に前記紐状体の一端側を一体に繋ぎ、挿入開口部に前記ミシン目状カット線と平行な切り目を設けて紐状体の他端側を挿通させるように構成したことを要旨とするものである。
【0005】この構成により、作業用手袋を手に装着した状態において、紐状体で挿入開口部が絞られているので、水に触るような作業時に作業用手袋の中に水が入りにくくなる。また、作業用手袋の装着状態において挿入開口部は肘の上まで届かないため、前記従来例のように肘を曲げた際に肘の内側で作業用手袋に皺が寄って邪魔になるようなこともなく、作業用手袋を作業者が手に装着したときの作業性を向上させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。先ず、図1〜図3に示す第1の実施の形態について説明すると、11は本実施の形態の作業用手袋で、厚みの薄いポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニールなどの合成樹脂シートを材料として作られている。この作業用手袋11は指挿入部12と腕挿入部13を一体に備えている。さらに詳しくは、前記腕挿入部13の長さは手首と肘との間の中間程度までである。そして、腕挿入部13の挿入開口部14には絞り用込みの紐状体15を一体に設けてある。この絞り用込みの紐状体15は腕挿入部13の挿入開口部14に連続して作業用手袋11の合成樹脂シートを用いて挿入開口部14に対して切り離し可能に設け、作業用手袋11を偏平にした状態で親指側の腕挿入部13の側縁部における挿入開口部14の一側部に連設した前記合成樹脂シートとは別の合成樹脂フィルム16に前記紐状体15の一端側を一体に繋ぎ、前記小指側の腕挿入部13の側縁部における挿入開口部14の他側部に連設した前記合成樹脂シートとは別の合成樹脂フィルム17に前記紐状体15の他端側を挿通させるスリット状の切り込み孔部18を形成してある。
【0007】図1に紐状体15を腕挿入部13の挿入開口部14に対して切り離していない状態を示し、紐状体15は作業用手袋11の製造時に挿入開口部14に対しミシン目状カット線19で繋がるように作られ、作業用手袋11の手のひら側のシートと手の甲側のシートを延長させて2重構造の紐状体15を構成している。そして、紐状体15を挿入開口部14に対して切り離すときはミシン目状カット線19での繋がり部を指で切ることにより挿入開口部14から紐状体15を容易に切り離すことができる。なお、前記紐状体15の他端側には前記別の合成樹脂フィルム17から切り離されて設けられた差し込み片20を一体に備えている。図2は挿入開口部14から紐状体15を切り離した状態を示し、この状態で挿入開口部14から手を挿入し、その後、前記紐状体15の他端側の差し込み片20を前記切り込み孔部18に差し込み、挿入開口部14を絞った状態で紐状体15の他端側を挿入開口部14と紐状体15との間の隙間に差し込んで止めることにより図3に示すように作業用手袋11の装着が完了する。以上のようにして作業用手袋11を手に装着した状態において、前記紐状体15で挿入開口部14が絞られているので、水に触るような作業時に作業用手袋11の中に水が入りにくくなる。また、作業用手袋11の装着状態において挿入開口部14は肘の上まで届かないため、前記従来例のように肘を曲げた際に肘の内側で作業用手袋に皺が寄って邪魔になるようなこともない。
【0008】次に、図4および図5に示す第2の実施の形態について説明すると、前記第1の実施の形態では前記紐状体15の他端側を挿通させるために形成された切り込み孔部18はスリット状であるが、この実施の形態の作業用手袋11には紐状体15の他端側を挿通させるための切り込み孔部18を長円形に形成してある。このように切り込み孔部18を長円形にすることにより、切り込み孔部18に対する紐状体15の他端側の挿通が行ない易くなる。
【0009】ところで、この第1および第2の実施の形態の変形例として、作業用手袋11を偏平にした状態で親指側の腕挿入部13の側縁部における挿入開口部14の一側部に連設した前記合成樹脂シートとは別の合成樹脂フィルム16をなくし、且つ紐状体15の一端を前記合成樹脂フィルム16に繋がずに、前記ミシン目状カット線19で切り離した状態において紐状体15の一端が親指側の腕挿入部13の側縁部における挿入開口部14の一側部に繋がれるようにすることも可能である。
【0010】さらに、図6および図7に示す第3の実施の形態について説明すると、前記紐状体15の他端側を挿通させるために前記小指側の腕挿入部13の側縁部における挿入開口部14の他側部に連設した合成樹脂フィルム17に切り込み孔部18を形成せずに、作業用手袋11の挿入開口部14に前記ミシン目状カット線19と平行な切り目21を複数箇所に設け、作業用手袋11の挿入開口部14より手を挿入して紐状体15の他端側の差し込み片20を適当な位置の切り目21に差し込み、挿入開口部14を絞った状態とすることにより図7に示すように作業用手袋11の装着が完了する。
【0011】なお、前記第1および第2の実施の形態ならびにそれらの変形例、さらには第3の実施の形態において、小指側の腕挿入部13の側縁部における挿入開口部14の他側部に前記切り込み孔部18が形成された別の合成樹脂フィルム17が設けられているが、この別の合成樹脂フィルム17を親指側の腕挿入部13の側縁部における挿入開口部14の一側部に設けるようにしても良い。
【0012】また、第3の実施の形態の変形例として、作業用手袋11を偏平にした状態で親指側の腕挿入部13の側縁部における挿入開口部14の一側部に連設した前記合成樹脂シートとは別の合成樹脂フィルム16および前記小指側の腕挿入部13の側縁部における挿入開口部14の他側部に連設した前記合成樹脂シートとは別の合成樹脂フィルム17をなくし、且つ紐状体15の一端を前記合成樹脂フィルム16に繋がずに、前記ミシン目状カット線19で切り離した状態において紐状体15の一端が親指側の腕挿入部13の側縁部における挿入開口部14の一側部もしくは小指側の腕挿入部13の側縁部における挿入開口部14の他側部に繋がれるようにし、さらに紐状体15の他端側に設けられていた前記差し込み片20をなくすようにすることも可能である。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、作業用手袋を手に装着した状態において、紐状体で挿入開口部が絞られているので、水に触るような作業時に作業用手袋の中に水が入りにくくなる。また、作業用手袋の装着状態において挿入開口部は肘の上まで届かないため、前記従来例のように肘を曲げた際に肘の内側で作業用手袋に皺が寄って邪魔になるようなこともなく、作業用手袋を作業者が手に装着したときの作業性を向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】591161900
【氏名又は名称】ショーワ株式会社
【出願日】 平成13年3月6日(2001.3.6)
【代理人】 【識別番号】100068087
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 義弘
【公開番号】 特開2002−266127(P2002−266127A)
【公開日】 平成14年9月18日(2002.9.18)
【出願番号】 特願2001−61021(P2001−61021)