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【発明の名称】 授乳用スカーフ
【発明者】 【氏名】馬場 由貴

【要約】 【課題】外出時での母乳による授乳の際に、その様子を目立たせず隠しながらも、その姿を優雅に美しく見せることのできる授乳用スカーフを提供する。

【解決手段】熱可塑性のある薄地で透ける布地1を仕上がり外形が木の葉型等になるよう裁断し、プリーツ加工2を施す。中央位置に頭の通る切り込み3をいれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 薄地で透ける布地に、プリーツ加工を施し、中央位置に切り込みを入れたことを特徴とする授乳用スカーフ。
【請求項2】 前記布地を、長手の菱形、楕円、木の葉型としたことを特徴とする請求項1記載の授乳用スカーフ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外出時での母乳による授乳の際に、その様子を目立たせず隠しながらも、その姿を優雅に美しく見せることのできる、授乳用スカーフに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、人前での授乳の時には、スカーフ等で覆って隠したりしていたが、これは子供の顔にもかぶさる為、子供がいやがってひっぱったり、シルクの物等は滑り落ちやすかったり、ほかに商品で具合良く使用できる物がなかった。授乳専用の服はあっても、常に外出の時にそればかりを着るというわけにもいかず、数を揃えられるだけの価格設定をされているとは言いがたく、好みのスタイルのバリエーションにも乏しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】授乳時専用の物が商品として出回っていない理由としては、以下のようなものがある。まず、たとえ授乳するところを隠すという目的で使用している場合でも、その姿が所帯じみて見えたり、格好の悪いものであったり、かえって目立ってしまったのでは今の若いお母さん達には、受け入れられない。また、おむつや着替え等、ただでさえ荷物の多い赤ちゃん連れの外出においては、その為にかさ張る荷物を増やすのは心理的に極力避けたいことである。従来の授乳時専用の物は、それらの問題を解決できていないと思われる。
【0004】さらに、母乳を好む子供は哺乳瓶を受け付けない場合もあり、外出先は必ずしも授乳室のあるところばかりではなく、母親の方は泣き出されると、慌てて人目がなく落ち付いて腰を下ろせるところを探して、やむを得ず公の場で授乳しなければならないこともあり、母乳で育児をしている保護者にとって、悩みは深刻である。そのような煩わしさを思うと、外出が億劫になったり、制限したり、あきらめたりすることも多かった。また、その不便さの為に人口栄養の育児に切り替えてしまう人も少なくない。核家族が増えたことでの育児の負担や、マンション等密室での育児は母親等にストレスをも、もたらしている。
【0005】乳飲み子を抱えた育児中であっても買い物やお散歩等に心配なく自由に出かけられることが可能になり、しかもその姿を目立たせず、おしゃれで、子供にもいやがられず、携帯性に優れる物は、母乳育児をしている母親達に常に切望されているものである。本発明はそれらの要望に応えるために発明されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解決するための本発明は、薄地で透ける素材に、プリーツ加工を施した授乳用スカーフであり、布に細かい凹凸と折り重なりができ、凹凸による立体感の陰影と、折り重なりによる色の濃淡も加わるかたちで、細い無数のラインの流れとなり、表情の変化がもたらされる。
【0007】また、視覚的にその細かい表情は離れる程、漠然と見えるので、授乳中の親と子の距離程では部分的に透けて目を見合せることが出来ても、遠目には全体的にベールがかかったように不透明に見えるという現象を利用して、授乳の様子を隠すことができる。さらに、しっかりと隠したい部分には、しわを寄せるようにして布の重なりを増すことで、透過することを防ぐことができる。しかもその場合、隠す為にその様にしているようには決して気づかれず、偶然にできた布の波としか見えない。
【0008】このようなプリーツ加工を施した布の特性を生かして、授乳の様子を隠すという機能を備えながら、母乳を飲んでいる子供と目を合わすことが出来、子供も布が掛かっていても息苦しいこともなく、親の顔を見て安心して飲むことができる。
【0009】また、肩と平行なラインになるように加工したプリーツは、被ると布自体の重みで広がり、薄地で透ける布の折り重なりによって細かいラインの集まりとして見え、下に子を抱いている立体感が布に伝わることで、またその細かいラインの集まりが微妙なうねりの表情をもった美しい流れとなって優雅な雰囲気をかもし出すことができる。
【0010】また、本発明は、中央位置に切り込みを設けた授乳用スカーフであり、手早く簡単に、子供を抱いたまま片方の手だけで被るようにして着用できる。外形を菱形や楕円、木の葉型等に仕上げると、長手の方を肩に添って着用した時に横に抱いた子供をカバーし、見た目に自然である。
【0011】本発明は、以上の様に薄地の布にプリーツ加工をしたことがもたらす表情の変化の印象を利用して、自然でさりげなく、授乳の様子を単に隠すだけでなく、優雅に美しく見せることをも可能にしたことを特徴とする授乳用スカーフである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の授乳用スカーフを図1を用いて説明する。本発明の実施の形態の授乳用スカーフ(以下、本スカーフ)は、熱可塑性のある薄地で透ける布地1を素材とし、平面に置いて見た時に菱形や楕円、木の葉型等に仕上がる様に裁断し、布の折り重なりによって表面上の変化が出る様にプリーツ加工2を施している。また中央部分にプリーツ加工のライン方向に添って保護者の頭が通る程の切り込み3を入れている。本スカーフは以上のような構造であり、これを使用する時は、図3のように、子供を抱いたまま、もう片方の手でスカーフの中央位置の切り込み3に頭を通すように被り、布の長手の方を肩のラインと合わせて、抱いた子供全体に掛かるようにして授乳する。
【0013】本スカーフにおいて、布地1は薄地で軽く、透過して親の顔が見える為、子供は安心して母乳を飲むことができる。また、遠目にはベールがかかった状態で中の様子は見えにくくなっているが、透過が心配な時には、その部分に布を集めるようにして重ねると不透明とすることができ、その様子は偶然に出来た布の波としか見えず、さりげなく授乳の様子を隠すことが可能である。
【0014】また、本スカーフはその名の通り、普段はスカーフとして使用することができる。中央に開いた切り込みは、同方向にくるくると中程に巻きこんでしまえば、見えることはなく、支障はない。逆に利用してスカーフを首に巻き、長手の方の先端をこの切り込みに通すようにすると、ラフに巻いている様でいてしっかりと固定し、解けることはない。このように一般的なスカーフでは出来ない結び方をすることもできる。
【0015】またファッションとして身につけながら携帯することもでき、母乳育児が終わっても使用可能である。携帯時には素材の特性から、くるくるまるめて小さくでき、皺にならない。さらに重さを感じさせないほど軽量なため携帯に適している。また本スカーフは、普通に洗濯でき、洗濯によってプリーツ加工がとれる心配はなく、清潔に使用できる。
【0016】本スカーフにおけるプリーツ加工の一例を図2に示す。凹凸の幅は狭いほど細いラインの集まりとなり、繊細な印象をかもし出すことができるが、幅だけでなく、凹凸の深さや折り目の繰り返し方等の組み合わせによって、微妙に印象が変わる。スカーフとしてもおしゃれなものとする場合、その基準はその時のファッションの流行等と関係が深く、プリーツ加工の型の設定はその時により柔軟性を要する。一般的には、スカートのひだ等に使われている規則的なものもあれば、このように凹凸が不規則なものや、ラインになるものだけでなく、絞りのようなもの等、型には様々なものがある。
【0017】どの型であっても布表面に立体感と表情の変化をもたらし、薄地であっても隠すことを助ける機能を果たすことができるが、被って使用した場合に両肩を支点に横方向に流れるような布の表情がでるラインのタイプのものが最良である。
【0018】また本スカーフの平面形状においての外形は、丸や正方形、長方形等様々な形になっても授乳させる機能は果たせるが、子供を横に抱いた時に自然にカバーでき、前後部分に余分がなく無駄の無い形として、一方が長手の菱形、楕円、木の葉型が使用状態時に美しく見え、最適である。
【0019】外形を一方が長手の菱形、楕円、木の葉型とする場合、布の織り目に対して斜め方向に長手方向を合わせる裁ち方をすると、限られた布幅でより長く確保でき、横抱きにした子供をカバーするために必要充分の長さが得られる。この裁ち方のもう一つの利点として、自然な伸縮が得られ、頭を通す切り込みは必要最小の設定で布地の伸びを見込むことができる。
【0020】また頭を通す切り込みは、プリーツ加工のラインと同方向が自然だが、直行方向でも被った時にプリーツ加工の特性で、凹凸が洋服の襟のスタンドカラーのようになり、スカーフが服の印象に近づき、バリエーションの一つとすることができる。加工の凹凸により伸縮が大きい方向なので切り込みも短く設定できる。
【0021】
【発明の効果】人前での母乳による授乳はエチケット上好ましいことではないとされているが、本発明の授乳用スカーフは、その姿を単に隠すだけではなく、さりげなく、しかも優雅に美しくみせることができるので、公共の場での母乳による授乳を不快に思われることなく、親もおおらかに構えて授乳することができる効果がある。母親は急にぐずられてもその場で子供を抱きながら片手で被って装着でき、子供は親の顔を見ながら安心して飲むことができる。
【0022】携帯時にはスカーフとして身につけてファッションの一部として利用することもでき、無地のプリーツ加工のスカーフはカジュアルやエレガント等合わせられる服のスタイルが幅広く、服の一部という感覚で使用できる。母乳育児が終わっても、普通のスカーフとして使用できる。重さも感じられない程軽量で丸めても皺にならず、携帯性に優れている。今まで授乳時の煩わしさを思うと諦めていた場所へも、躊躇することなく外出でき、育児中であっても活動的になることができる。授乳時の煩わしさを排除し、授乳の姿をおしゃれに見せられれば、育児中の親に限らず母乳育児を受け入れる人が増え、環境面での整備も理解を得られ、育児を楽しめることにつながる効果がある。
【出願人】 【識別番号】300075522
【氏名又は名称】馬場 由貴
【出願日】 平成13年3月1日(2001.3.1)
【代理人】 【識別番号】100093104
【弁理士】
【氏名又は名称】船津 暢宏 (外1名)
【公開番号】 特開2002−266117(P2002−266117A)
【公開日】 平成14年9月18日(2002.9.18)
【出願番号】 特願2001−57507(P2001−57507)