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【発明の名称】 裾長さ調節機構付き衣服
【発明者】 【氏名】加藤 好司

【要約】 【課題】ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服を提供すること。

【解決手段】紳士用ズボン1の裾に間隔をおいて4本の布テープ6A,…が縫い付けられ、それぞれテープ通し7A,…に通してから折り返して、地縫い8の開口部を通して裏地5と表生地1の間に出し、裾全体を外側に約3cm折り返して、基準となる折り返し部9を形成する。さらに、その上から裏地5を折り返して上端を表生地1にルイス縫い12で環状に縫い付ける。製造されたズボン21の裾長さの調節は、4本の布テープ6A,…を下方に引っ張るとテープ通し7A,…を介して地縫い8で縫い合わされた部分が4本の布テープ6A,…の端によって引き上げられ、裾長さが短くなる。後は余分な布テープの先を切って残りを裏地5に仮止めし、裏地5の折り返し部分の一部を表生地1の折り返し部分11に千鳥がけまたは虫止めする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 衣服の裾の裏側に間隔をおいて縫い付けられた所定の長さの複数本のテープと、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地と、前記裏地の端の前記複数本のテープが縫い付けられた位置に相当する位置にそれぞれ設けられたテープ通しとを具備し、前記衣服の裾と前記裏地とを前記テープ通しを設けた側でない端部で縫い合わせるとともに、前記衣服の裾の前記複数本のテープが縫い付けられた位置のみは前記裏地と縫い合わせないで開口部としておき、前記複数本のテープをそれぞれ前記テープ通しに通してから前記開口部を通して前記衣服の裾の表側へ出して、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して前記テープ通しを設けた側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたことを特徴とする裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項2】 前記複数本のテープは4本であり、うち2本は前記衣服の2箇所の縫合部の裏側に縫い付けられ、他の2本は前記衣服の2箇所の縫合部の中間位置の裏側に縫い付けられていることを特徴とする請求項1に記載の裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項3】 前記複数本のテープは2本であり、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側に縫い付けられていることを特徴とする請求項1に記載の裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項4】 衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地と、前記裏地の端に外周に沿って2箇所に設けられた三角布通しと、前記裏地の反対側の端に底辺が縫い付けられた2枚の三角布とを具備し、前記衣服の裾と前記裏地とを前記三角布通しを設けた側でない端部で縫い合わせるとともに、前記衣服の2箇所の縫合部は前記裏地と縫い合わせないで開口部としておき、前記2箇所の三角布通しに前記2枚の三角布をそれぞれ通して、前記2枚の三角布の先端にはテープを縫い付けて、前記開口部を通して前記テープをそれぞれ前記衣服の裾の表側へ出して、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して前記三角布通しを設けた側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたことを特徴とする裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項5】 衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせるとともに、前記衣服の2箇所の縫合部は前記裏地と縫い合わせないで開口部としておき、前記衣服の2箇所の縫合部の裾にそれぞれ所定長さの第1のテープの端を縫い付け、前記衣服の2箇所の縫合部の両側の中間の裾にそれぞれ所定長さの第2のテープ及び第3のテープの端を縫い付けて、前記衣服の2箇所の縫合部の下方端部の前記裏地にテープ通しをそれぞれ設けて、前記第1、第2、第3のテープをそれぞれ前記テープ通しを通過させてからそれぞれ前記開口部を通して前記衣服の表側に出し、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して前記テープ通しを設けた側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたことを特徴とする裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項6】 衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地と、前記裏地の端に外周に沿って設けられた紐通し部とを具備し、前記衣服の裾と前記裏地とを前記紐通し部を設けた側でない端部で縫い合わせるとともに、前記衣服の2箇所の縫合部のうち1箇所は前記裏地と縫い合わせないで開口部としておき、前記紐通し部に1本の紐を通して前記衣服の2箇所の縫合部のうち他の箇所に相当する位置において前記紐を環状に引き出して前記衣服の縫合部に縫い付けて固定し、前記衣服の2箇所の縫合部のうち前記1箇所に相当する位置から前記紐の両端を引き出して前記開口部を通して前記衣服の裾の表側へ出して、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して前記紐通し部を設けた側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたことを特徴とする裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項7】 前記テープまたは前記紐の代わりに強靭な糸を用いたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項8】 衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地と、前記裏地の上下の端に外周に沿って縫い付けられた2枚の穴明きレース地とを具備し、前記衣服の裾と前記裏地とを一方の端部で縫い合わせるとともに、前記衣服の2箇所の縫合部は前記裏地と縫い合わせないで開口部としておき、前記2枚の穴明きレース地の複数の穴に強靭な2本の糸を上下交互に通していき、前記2本の糸のうち1本の両端は前記開口部の一方から、前記2本の糸のうちもう1本の両端は前記開口部の他方から、それぞれ前記衣服の裾の表側へ出して、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたことを特徴とする裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項9】 衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ2箇所の糸通し穴を設け、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾にそれぞれ1箇所の糸通し穴を設けて、それぞれ強靭な糸を前記2箇所の糸通し穴のうち1箇所を通して、次に前記1箇所の糸通し穴を通して、さらに前記2箇所の糸通し穴のうち他の1箇所を通した後、前記強靭な糸の両端を前記裏地と前記衣服の裾との縫い合わせの隙間を通してそれぞれ前記衣服の表側に出し、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたことを特徴とする裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項10】 衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ2箇所の糸通し穴を設け、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾にもそれぞれ2箇所の糸通し穴を設けて、それぞれ強靭な糸を前記上方の2箇所の糸通し穴のうち一方を通し、次に前記裾の2箇所の糸通し穴のうち一方を通し、次に前記上方の2箇所の糸通し穴のうち他方を通した後もう一度前記一方を通し、さらに前記裾の2箇所の糸通し穴のうち他方を通した後もう一度前記上方の2箇所の糸通し穴のうち他方を通して、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けるとともに前記強靭な糸の両端をそれぞれ縫い付け部の隙間を通して上方に出したことを特徴とする裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項11】 衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ2箇所の糸通し穴を設け、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾から左右に所定間隔離れた位置にそれぞれ1箇所ずつの糸止め穴を設けて、それぞれ強靭な2本の糸の一端を前記左右の糸止め穴に結んで固定し、次に前記2箇所の糸通し穴の1箇所ずつを通した後、前記2本の強靭な糸の他端を前記裏地と前記衣服の裾との縫い合わせの隙間を通してそれぞれ前記衣服の表側に出し、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたことを特徴とする裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項12】 衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ2箇所の糸通し穴を設け、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾から左右に所定間隔離れた位置にそれぞれ1箇所ずつの糸止め穴を設けて、さらに、前記裏地の前記衣服の裾から離れた側の端部の前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾から左右に離れた位置にそれぞれ1箇所ずつの糸通し穴を設けて、それぞれ強靭な2本の糸の一端を前記左右の糸止め穴に結んで固定し、次に前記裏地の端部の左右に設けられた1箇所ずつの糸通し穴の1箇所ずつを通し、さらに前記衣服の裏側に設けられた2箇所の糸通し穴の1箇所ずつを通した後、前記2本の強靭な糸の他端を前記裏地と前記衣服の裾との縫い合わせの隙間を通してそれぞれ前記衣服の表側に出し、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して前記糸通し穴を設けた側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたことを特徴とする裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項13】 衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ2箇所の糸通し穴を設け、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾から左右に所定間隔離れた位置にそれぞれ1箇所ずつの糸止め穴を設けて、それぞれ強靭な1本の糸を前記2箇所の糸通し穴を通して前記1本の糸の両端を前記左右の糸止め穴に結んで固定し、前記2箇所の糸通し穴の間において前記1本の糸にそれぞれ別の強靭な1本の糸を引っ掛けた後、前記別の強靭な1本の糸の両端を前記裏地と前記衣服の裾との縫い合わせの隙間を通してそれぞれ前記衣服の表側に出し、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたことを特徴とする裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項14】 衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾から左右に所定間隔離れた位置にそれぞれ1箇所ずつの糸止め穴を設け、前記裏地の前記衣服の裾から離れた側の端部の前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾から左右に離れた位置にそれぞれ1箇所ずつの糸通し穴を設けて、それぞれ強靭な1本の糸を前記1箇所ずつの糸通し穴を通した後に、前記1本の糸の両端を前記左右の糸止め穴に結んで固定し、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側において、前記1本の糸に別の強靭な1本の糸を引っ掛けて、前記別の強靭な1本の糸の両端を前記裏地と前記衣服の裾との縫い合わせの隙間を通してそれぞれ前記衣服の表側に出し、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して前記糸通し穴を設けた側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたことを特徴とする裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項15】 前記別の強靭な1本の糸の代わりに、テープまたは紐を用いたことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項16】 衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ樹脂紐通し穴を設け、1本の主軸の両側に一定間隔で複数対の枝部が形成された屈曲自在な合成樹脂製の紐の一端を前記衣服の2箇所の縫合部の前記裏地との縫い合わせ部に取り付け、前記合成樹脂製の紐の他端を前記樹脂紐通し穴を通して屈曲させて前記衣服の2箇所の縫合部の前記裏地との縫い合わせ部の隙間を通して下に出し、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたことを特徴とする裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項17】 衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、1本の主軸の両側に一定間隔で複数対の枝部が形成された屈曲自在な合成樹脂製の紐の一端を前記衣服の2箇所の縫合部の前記裏地との縫い合わせ部に取り付け、前記合成樹脂製の紐の他端を上方に伸ばして、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に前記合成樹脂製の紐の上から環状に縫い付けたことを特徴とする裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項18】 前記合成樹脂製の紐の枝部は、後方へ向いて斜めに出ていることを特徴とする請求項16または請求項17に記載の裾長さ調節機構付き衣服。
【請求項19】 前記裏地は銀の膜を合成樹脂フィルムに挟んで細く切った銀の糸をその一部に用いて織られたものであることを特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれか1つに記載の裾長さ調節機構付き衣服。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服に関するものであり、衣服全般に適用できるものである。
【0002】
【従来の技術】衣料品店でスーツやスラックス等を購入しようとする際には、実際にスーツのズボンやスラックスを試着して、はく人の股下長さに合わせて裾を適当な位置で折り返して待ち針等で止め、折り返し部分を縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(ルイス縫い、纏り縫い、かがり縫い等)でミシン縫いもしくは手縫いしてズボンやスラックスの長さを調節しなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通常はこれらの縫い上げ作業は非常に時間がかかるため衣料品店では行なわれず、外注に出されて早くても翌日の夕方に仕上がってやっと受け取れるというケースが殆どである。また、稀に専用のミシンが衣料品店にあって、縫い上げ作業を大急ぎで行っても早くても1時間はかかり、買い求めたズボンやスラックスをその場ですぐに持って帰れないという問題点があった。
【0004】これに対して、股下を66cm,69cm,72cm,75cm,79cm,…と3cm刻みで裾上げしてしまって、客に一番あったものを選択させるという販売方法を採っている小売店もあるが、3cm刻みでは粗すぎて客のニーズに十分に対応することは困難であり、また在庫を多く抱えなければならないという難点がある。
【0005】そこで、本発明は、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服の提供を課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾の裏側に間隔をおいて縫い付けられた所定の長さの複数本のテープと、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地と、前記裏地の端の前記複数本のテープが縫い付けられた位置に相当する位置にそれぞれ設けられたテープ通しとを具備し、前記衣服の裾と前記裏地とを前記テープ通しを設けた側でない端部で縫い合わせるとともに、前記衣服の裾の前記複数本のテープが縫い付けられた位置のみは前記裏地と縫い合わせないで開口部としておき、前記複数本のテープをそれぞれ前記テープ通しに通してから前記開口部を通して前記衣服の裾の表側へ出して、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して前記テープ通しを設けた側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0007】かかる構成を有する裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾の表側へ出ている複数本のテープを同時に下方に引っ張ると、テープ通しを介して、テープの先端が縫い付けられた衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、余分なテープをカットして残りのテープの端を裏地に仮止めし、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0008】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、テープを引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、余分なテープを切って端を仮止めするとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0009】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0010】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0011】請求項2の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、請求項1の構成において、前記複数本のテープは4本であり、うち2本は前記衣服の2箇所の縫合部の裏側に縫い付けられ、他の2本は前記衣服の2箇所の縫合部の中間位置の裏側に縫い付けられているものである。
【0012】衣服の2箇所の縫合部とは、ズボンの場合には、脇線と股下線を意味する。これらの裏側には縫い代があるために、テープを縫い付けるのに便利である。また、脇線と股下線はほぼ対称の位置にあるために、脇線と股下線及びこれらの中間位置の計4箇所に4本のテープをそれぞれ縫い付けることによって、4本のテープが衣服の裾の内周に沿って均等配置されるため、テープを引っ張って裾長さを短くするときに衣服の裾を引き上げる力のバランスがとれて、スムースに引き上げることができる。
【0013】このようにして、裾長さの調節がスムースにできて、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0014】請求項3の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、請求項1の構成において、前記複数本のテープは2本であり、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側に縫い付けられているものである。
【0015】衣服の2箇所の縫合部とは、ズボンの場合には、脇線と股下線を意味する。これらの裏側には縫い代があるために、テープを縫い付けるのに便利である。また、脇線と股下線はほぼ対称の位置にあるために、必要最小限の2本のテープでも、テープを引っ張って裾長さを短くするときに衣服の裾を引き上げる力のバランスがとれて、スムースに引き上げることができる。
【0016】このようにして、必要最小限のテープを用いて裾長さの調節がスムースにでき、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0017】請求項4の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地と、前記裏地の端に外周に沿って2箇所に設けられた三角布通しと、前記裏地の反対側の端に底辺が縫い付けられた2枚の三角布とを具備し、前記衣服の裾と前記裏地とを前記三角布通しを設けた側でない端部で縫い合わせるとともに、前記衣服の2箇所の縫合部は前記裏地と縫い合わせないで開口部としておき、前記2箇所の三角布通しに前記2枚の三角布をそれぞれ通して、前記2枚の三角布の先端にはテープを縫い付けて、前記開口部を通して前記テープをそれぞれ前記衣服の裾の表側へ出して、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して前記三角布通しを設けた側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0018】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の2箇所の縫合部の裾の表側へ出ている2本のテープを同時に下方に引っ張ると、三角布通しを介して、2枚の三角布の底辺が縫い付けられた衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、余分なテープをカットして残りのテープの端を裏地に仮止めし、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0019】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、三角布を引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、余分なテープを切って端を仮止めするとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0020】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0021】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0022】請求項5の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせるとともに、前記衣服の2箇所の縫合部は前記裏地と縫い合わせないで開口部としておき、前記衣服の2箇所の縫合部の裾にそれぞれ所定長さの第1のテープの端を縫い付け、前記衣服の2箇所の縫合部の両側の中間の裾にそれぞれ所定長さの第2のテープ及び第3のテープの端を縫い付けて、前記衣服の2箇所の縫合部の下方端部の前記裏地にテープ通しをそれぞれ設けて、前記第1、第2、第3のテープをそれぞれ前記テープ通しを通過させてからそれぞれ前記開口部を通して前記衣服の表側に出し、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して前記テープ通しを設けた側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0023】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の2箇所の縫合部の裾の表側へ出ている3本ずつが一束になったテープを同時に下方に引っ張ると、テープ通しを介して、6本のテープの端が縫い付けられた衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、余分なテープをカットして残りのテープの端を裏地に仮止めし、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0024】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、6本のテープを引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、余分なテープを切って端を仮止めするとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0025】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0026】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0027】請求項6の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地と、前記裏地の端に外周に沿って設けられた紐通し部とを具備し、前記衣服の裾と前記裏地とを前記紐通し部を設けた側でない端部で縫い合わせるとともに、前記衣服の2箇所の縫合部のうち1箇所は前記裏地と縫い合わせないで開口部としておき、前記紐通し部に1本の紐を通して前記衣服の2箇所の縫合部のうち他の箇所に相当する位置において前記紐を環状に引き出して前記衣服の縫合部に縫い付けて固定し、前記衣服の2箇所の縫合部のうち前記1箇所に相当する位置から前記紐の両端を引き出して前記開口部を通して前記衣服の裾の表側へ出して、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して前記紐通し部を設けた側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0028】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の1箇所の縫合部の裾の表側へ出ている紐の両端を同時に下方に引っ張ると、紐通し部を介して、紐が引き出されて縫い付けられた衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、余分な紐をカットして残りの紐の端を裏地に仮止めし、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0029】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、1本の紐を引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、余分な紐を切って端を仮止めするとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0030】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0031】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0032】請求項7の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つの構成において、前記テープまたは前記紐の代わりに強靭な糸を用いたことを特徴とするものである。
【0033】ここで、「強靭な糸」としては、釣り糸、テグス糸等を用いることができる。
【0034】請求項1乃至請求項6におけるテープ、及び請求項7における紐の代わりに釣り糸のような強靭な糸を用いた場合、強度的にも問題なくまた滑りも良く、十分にテープまたは紐の役割を果たすことができる。さらに、糸は細いために、テープや紐を通すために衣服の裾と裏地との縫い合わせに設けられた開口部を設けなくとも、縫い合わせの隙間を通すことができるので、縫製工程がより簡単になる。
【0035】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができるとともに、製造がより簡単になる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0036】請求項8の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地と、前記裏地の上下の端に外周に沿って縫い付けられた2枚の穴明きレース地とを具備し、前記衣服の裾と前記裏地とを一方の端部で縫い合わせるとともに、前記衣服の2箇所の縫合部は前記裏地と縫い合わせないで開口部としておき、前記2枚の穴明きレース地の複数の穴に強靭な2本の糸を上下交互に通していき、前記2本の糸のうち1本の両端は前記開口部の一方から、前記2本の糸のうちもう1本の両端は前記開口部の他方から、それぞれ前記衣服の裾の表側へ出して、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0037】ここで、「強靭な糸」としては、釣り糸、テグス糸等を用いることができる。
【0038】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の2箇所の縫合部から表側へ出ている2本の強靭な糸の両端を同時に下方に引っ張ると、2枚の穴明きレース地を介して、衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、2本の強靭な糸の両端はそれぞれしっかり結んで、余分な糸をカットして糸の結び目は縫い代の中に入れ込んでしまう。そして、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0039】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、2本の強靭な糸を引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、糸の両端を結んで余分な糸を切って結び目を縫い代に入れ込むとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0040】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0041】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0042】請求項9の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ2箇所の糸通し穴を設け、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾にそれぞれ1箇所の糸通し穴を設けて、それぞれ強靭な糸を前記2箇所の糸通し穴のうち1箇所を通して、次に前記1箇所の糸通し穴を通して、さらに前記2箇所の糸通し穴のうち他の1箇所を通した後、前記強靭な糸の両端を前記裏地と前記衣服の裾との縫い合わせの隙間を通してそれぞれ前記衣服の表側に出し、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0043】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の2箇所の縫合部の表側へ出ている各1本の強靭な糸の両端を同時に下方に引っ張ると、衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ設けられた2箇所の糸通し穴を介して、衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾にそれぞれ設けられた1箇所の糸通し穴が上方に引き上げられる結果、衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、2本の強靭な糸の両端はそれぞれしっかり結んで、余分な糸をカットして糸の結び目は縫い代の中に入れ込んでしまう。そして、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0044】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、2本の強靭な糸を引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、糸の両端を結んで余分な糸を切って結び目を縫い代に入れ込むとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0045】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0046】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0047】請求項10の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ2箇所の糸通し穴を設け、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾にもそれぞれ2箇所の糸通し穴を設けて、それぞれ強靭な糸を前記上方の2箇所の糸通し穴のうち一方を通し、次に前記裾の2箇所の糸通し穴のうち一方を通し、次に前記上方の2箇所の糸通し穴のうち他方を通した後もう一度前記一方を通し、さらに前記裾の2箇所の糸通し穴のうち他方を通した後もう一度前記上方の2箇所の糸通し穴のうち他方を通して、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けるとともに前記強靭な糸の両端をそれぞれ縫い付け部の隙間を通して上方に出したものである。
【0048】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の2箇所の縫合部の表側へ出ている各1本の強靭な糸の両端を同時に上方に引っ張ると、衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ設けられた2箇所の糸通し穴を介して、衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾にそれぞれ設けられた2箇所の糸通し穴が上方に引き上げられる結果、衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、2本の強靭な糸の両端はそれぞれしっかり結んで、余分な糸をカットして糸の結び目は縫い代の中に入れ込んでしまう。そして、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0049】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、2本の強靭な糸を引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、糸の両端を結んで余分な糸を切って結び目を縫い代に入れ込むとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0050】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0051】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0052】請求項11の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ2箇所の糸通し穴を設け、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾から左右に所定間隔離れた位置にそれぞれ1箇所ずつの糸止め穴を設けて、それぞれ強靭な2本の糸の一端を前記左右の糸止め穴に結んで固定し、次に前記2箇所の糸通し穴の1箇所ずつを通した後、前記2本の強靭な糸の他端を前記裏地と前記衣服の裾との縫い合わせの隙間を通してそれぞれ前記衣服の表側に出し、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0053】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の2箇所の縫合部の表側へ出ている各2本の強靭な糸の一端を同時に上方に引っ張ると、衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ設けられた2箇所の糸通し穴を介して、衣服の2箇所の縫合部から左右に離れた位置の裏側の裾にそれぞれ設けられた2箇所の糸止め穴が上方に引き上げられる結果、衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、2本の強靭な糸の一端はそれぞれ互いにしっかり結んで、余分な糸をカットして糸の結び目は縫い代の中に入れ込んでしまう。そして、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0054】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、計4本の強靭な糸を引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、糸の両端を結んで余分な糸を切って結び目を縫い代に入れ込むとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0055】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0056】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0057】請求項12の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ2箇所の糸通し穴を設け、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾から左右に所定間隔離れた位置にそれぞれ1箇所ずつの糸止め穴を設けて、さらに、前記裏地の前記衣服の裾から離れた側の端部の前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾から左右に離れた位置にそれぞれ1箇所ずつの糸通し穴を設けて、それぞれ強靭な2本の糸の一端を前記左右の糸止め穴に結んで固定し、次に前記裏地の端部の左右に設けられた1箇所ずつの糸通し穴の1箇所ずつを通し、さらに前記衣服の裏側に設けられた2箇所の糸通し穴の1箇所ずつを通した後、前記2本の強靭な糸の他端を前記裏地と前記衣服の裾との縫い合わせの隙間を通してそれぞれ前記衣服の表側に出し、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して前記糸通し穴を設けた側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0058】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の2箇所の縫合部の表側へ出ている各2本の強靭な糸の一端を同時に下方に引っ張ると、衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ設けられた2箇所の糸通し穴と、裏地の衣服の裾から離れた側の端部の衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾から左右に離れた位置にそれぞれ設けられた1箇所ずつの糸通し穴とを介して、衣服の2箇所の縫合部から左右に離れた位置の裏側の裾にそれぞれ設けられた2箇所の糸止め穴が上方に引き上げられる結果、衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、2本の強靭な糸の一端はそれぞれ互いにしっかり結んで、余分な糸をカットして糸の結び目は縫い代の中に入れ込んでしまう。そして、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0059】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、計4本の強靭な糸を引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、糸の両端を結んで余分な糸を切って結び目を縫い代に入れ込むとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0060】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0061】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0062】請求項13の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ2箇所の糸通し穴を設け、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾から左右に所定間隔離れた位置にそれぞれ1箇所ずつの糸止め穴を設けて、それぞれ強靭な1本の糸を前記2箇所の糸通し穴を通して前記1本の糸の両端を前記左右の糸止め穴に結んで固定し、前記2箇所の糸通し穴の間において前記1本の糸にそれぞれ別の強靭な1本の糸を引っ掛けた後、前記別の強靭な1本の糸の両端を前記裏地と前記衣服の裾との縫い合わせの隙間を通してそれぞれ前記衣服の表側に出し、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0063】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の2箇所の縫合部の表側へ出ている各1本の別の強靭な糸の両端を同時に下方に引っ張ると、2箇所の糸通し穴を通して左右の糸止め穴に両端を結んで固定された1本の強靭な糸が中央部において下方に引っ張られる結果、左右の糸止め穴が上方に引き上げられ、衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、2本の別の強靭な糸の両端はそれぞれしっかり結んで、余分な糸をカットして糸の結び目は縫い代の中に入れ込んでしまう。そして、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0064】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、計2本の強靭な糸を引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、糸の両端を結んで余分な糸を切って結び目を縫い代に入れ込むとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0065】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0066】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0067】請求項14の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾から左右に所定間隔離れた位置にそれぞれ1箇所ずつの糸止め穴を設け、前記裏地の前記衣服の裾から離れた側の端部の前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾から左右に離れた位置にそれぞれ1箇所ずつの糸通し穴を設けて、それぞれ強靭な1本の糸を前記1箇所ずつの糸通し穴を通した後に、前記1本の糸の両端を前記左右の糸止め穴に結んで固定し、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側において、前記1本の糸に別の強靭な1本の糸を引っ掛けて、前記別の強靭な1本の糸の両端を前記裏地と前記衣服の裾との縫い合わせの隙間を通してそれぞれ前記衣服の表側に出し、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して前記糸通し穴を設けた側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0068】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の2箇所の縫合部の表側へ出ている各1本の別の強靭な糸の両端を同時に下方に引っ張ると、左右2箇所の糸通し穴を通して左右の糸止め穴に両端を結んで固定された1本の強靭な糸が中央部において下方に引っ張られる結果、左右の糸止め穴が上方に引き上げられ、衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、2本の別の強靭な糸の両端はそれぞれしっかり結んで、余分な糸をカットして糸の結び目は縫い代の中に入れ込んでしまう。そして、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0069】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、計2本の強靭な糸を引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、糸の両端を結んで余分な糸を切って結び目を縫い代に入れ込むとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0070】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0071】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0072】請求項15の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、請求項13または請求項14の構成において、前記別の強靭な1本の糸の代わりに、テープまたは紐を用いたものである。
【0073】両端が左右の糸止め穴に結ばれて固定された1本の強靭な糸を中央部において下方に引っ張るためには、別の強靭な糸を用いなくても、テープまたは紐でも十分強度的に耐えることができる。これによって、材料選択の幅が広がる。但し、テープまたは紐を用いる場合には、衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分に開口部を設けて、この開口部を通して表側に出す必要がある。
【0074】このように、別の材料を用いても、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0075】請求項16の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ樹脂紐通し穴を設け、1本の主軸の両側に一定間隔で複数対の枝部が形成された屈曲自在な合成樹脂製の紐の一端を前記衣服の2箇所の縫合部の前記裏地との縫い合わせ部に取り付け、前記合成樹脂製の紐の他端を前記樹脂紐通し穴を通して屈曲させて前記衣服の2箇所の縫合部の前記裏地との縫い合わせ部の隙間を通して下に出し、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0076】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の2箇所の縫合部の表側へ出ている各1本の合成樹脂製の紐の先端を同時に下方に引っ張ると、樹脂紐通し穴を介して、合成樹脂製の紐の一端が固定された衣服の2箇所の縫合部の裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。このとき、合成樹脂製の紐の複数対の枝部は屈曲自在であるため、主軸に密着するまで曲がることによって縫い合わせ部分の隙間を容易に通過することができる。
【0077】着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、合成樹脂製の紐は縫い合わせ部分に密着している枝部を残してそこから先の部分は切り落とす。これによって、残された枝部がストッパーとしての役割を果たす。そして、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0078】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、1本の主軸の両側に一定間隔で複数対の枝部が形成された屈曲自在な合成樹脂製の紐を用いたことによって、裾長さ調節後の処理が極めて簡単になる。そして、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、計2本の合成樹脂製の紐を引っ張って衣服の裾長さを調節した後は糸の先端を1対の枝部を残して切り取るとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は5分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0079】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0080】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて、さらに短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0081】請求項17の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、1本の主軸の両側に一定間隔で複数対の枝部が形成された屈曲自在な合成樹脂製の紐の一端を前記衣服の2箇所の縫合部の前記裏地との縫い合わせ部に取り付け、前記合成樹脂製の紐の他端を上方に伸ばして、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に前記合成樹脂製の紐の上から環状に縫い付けたものである。
【0082】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の2箇所の縫合部の裏地の環状縫い付け部分から上へ出ている各1本の合成樹脂製の紐の先端を同時に上方に引っ張ると、合成樹脂製の紐の一端が固定された衣服の2箇所の縫合部の裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。このとき、合成樹脂製の紐の複数対の枝部は屈曲自在であるため、主軸に密着するまで曲がることによって環状縫い付け部分の隙間を容易に通過することができる。
【0083】着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、合成樹脂製の紐は環状縫い付け部分に密着している枝部を残してそこから上の部分は切り落とす。これによって、残された枝部がストッパーとしての役割を果たす。そして、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0084】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、1本の主軸の両側に一定間隔で複数対の枝部が形成された屈曲自在な合成樹脂製の紐を用いたことによって、裾長さ調節後の処理が極めて簡単になる。そして、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、計2本の合成樹脂製の紐を引っ張って衣服の裾長さを調節した後は糸の先端を1対の枝部を残して切り取るとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は5分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0085】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0086】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて、さらに短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0087】請求項18の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、請求項16または請求項17の構成において、前記合成樹脂製の紐の枝部は、後方へ向いて斜めに出ているものである。
【0088】これによって、枝部が後方に曲がりやすくなるため、縫い合わせ部分や環状縫い付け部分の隙間をより容易に通過することができ、合成樹脂製の紐を引っ張るときの抵抗が少なくなってスムースに引っ張ることができる。また、かかる枝部は一旦隙間を通過したらもとへ戻すことは困難であることから、ストッパーとしての役割をより確実に果たすことができる。このように、裾長さ調節用の合成樹脂製の紐としてより使い勝手が良くなり、作業の効率化が図られる。
【0089】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて、さらに短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0090】請求項19の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、請求項1乃至請求項18のいずれか1つの構成において、前記裏地は銀の膜を合成樹脂フィルムに挟んで細く切った銀の糸をその一部に用いて織られたものである。
【0091】このような銀の糸を含む裏地は、銀の糸が電気を極めて良く通すため静電気が溜まることがなく、裾長さ調節機構付き衣服の裾のまとわり付き等の静電気による弊害が完全に防止される。また、銀は抗菌性・防臭効果を有する金属であり、銀の糸の細く切った断面に露出している銀から流れ出る銀イオンによって、半永久的に抗菌性・防臭効果が発揮される。さらに、銀は熱伝導性に優れるとともに赤外線を反射する機能を有している。このため、銀の糸を含む裏地によって、外気が熱い場合には裾長さ調節機構付き衣服内は涼しく、外気が寒い場合には裾長さ調節機構付き衣服内は暖かいという熱遮断機能をも発揮する。
【0092】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができるとともに、静電気を防止でき、抗菌性・防臭効果をも有し、熱遮断機能をも発揮する裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0093】
【発明の実施の形態】以下、本発明の裾長さ調節機構付き衣服を主に紳士用ズボンに適用した場合の実施の形態について説明する。
【0094】実施の形態1まず、本発明の実施の形態1について、図1乃至図6を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態1にかかる裾長さ調節機構付き衣服に加工される前の衣服としての紳士用ズボンを示す全体正面図である。図2は、図1の紳士用ズボンの裾部に取り付けられる裏地を示す斜視図であり、本発明の実施の形態1にかかる裾長さ調節機構付き衣服の一部品を示す図である。図3は、図1の紳士用ズボンの裾部にテープが取り付けられた状態を示す図であり、本発明の実施の形態1にかかる裾長さ調節機構付き衣服の製造工程を表から見て示す要部拡大図である。図4は、図2の裏地にテープ通しを縫い付けた状態を示す図であり、本発明の実施の形態1にかかる裾長さ調節機構付き衣服の製造工程を表から見て示す要部拡大図である。図5は図1の紳士用ズボンの裾に図2の裏地が縫い付けられた状態を示す図であり、本発明の実施の形態1にかかる裾長さ調節機構付き衣服の製造工程を表から見て示す要部拡大図である。図6(a)は本発明の実施の形態1にかかる裾長さ調節機構付き衣服の完成状態を衣服の裾を裏返した状態で示す要部拡大図、(b)は裾長さ調節の手順を示す説明図である。図7(a)は本発明の実施の形態1にかかる裾長さ調節機構付き衣服の裾長さ調節に用いられるスケールを示す図、(b)はスケールの使用方法を説明する図、(c)はスケールの取り外し方法を示す図である。
【0095】図1に示されるように、本実施の形態1にかかる裾長さ調節機構付き衣服に加工される前の衣服としての紳士用ズボン(以下、「表生地」ともいう。)1は、胴回りWの寸法に対して一般的な成人男子の体形から割り出した股下寸法よりも股下寸法hを長くしておいて、着用する人の股下寸法に合わせて裾2を折り返して短くして、折り返し部分を縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(ルイス縫い、纏り縫い、かがり縫い等)で縫い上げて仕上げるのが通常の方法である。なお、紳士用ズボン1は、通常、股下線3及び脇線4に沿って縫い合わされている。
【0096】これに対して、本実施の形態1にかかる裾長さ調節機構付き衣服としての裾長さ調節機構付きズボン(以下、単に「ズボン」ともいう。)は、裾に裏地を縫付けて折り返し、予め裏地を縫い糸が表側に殆ど出ないようにルイス縫いで縫い付けておいて、着用する人の股下寸法に合わせてテープで表生地1の裾2を引き上げることによって股下寸法を短くして仕上げるものである。
【0097】図2に示されるように、本実施の形態1のズボンに用いられる裏地5は、2枚の裏地生地5A,5Bが縫い合わされて、紳士用ズボン1の裾2と略同じ外周を有する筒状とされている。
【0098】次に、図3に示されるように、紳士用ズボン1が裏返しにされて、裾2の裏側の4箇所に所定の長さのテープとしての布テープ6A,6B,6C,6Dがそれぞれ縫い付けられる。布テープ6A,6B,6C,6Dが縫い付けられる位置は股下線3の縫い代、脇線4の縫い代、及びこれらの中間位置である。
【0099】続いて、図4に示されるように、裏地5の後でルイス縫いがされる端5aの側に、布テープ6A,…,6Dが縫い付けられた位置に合うように、4つのテープ通し7A,7B,7C,7Dが返し縫いによって縫い付けられる。
【0100】次に、図5に示されるように、裏地5が裏返された状態で、裏返された紳士用ズボン1の内側に合わされて、裾部分即ちテープ通し7A,…,7Dが設けられていない側の裏地の端部5bが、地縫い8によって紳士用ズボン1の裾2に縫い合わされる。このとき、4本の布テープ6A,…,6Dが縫い付けられた位置に、4つのテープ通し7A,…,7Dが縫い付けられた位置が一致するように、裏地5が表生地1に合わされる。それとともに、4本の布テープ6A,…,6Dが縫い付けられた4箇所のみは縫い合わせないで開口部8aとしておく。
【0101】そして、4本の布テープ6A,…,6Dをそれぞれテープ通し7A,…,7Dに通してから折り返して、開口部8aを通して裏地5と表生地1の間に出す。それから、裾2全体を外側に約3cm折り返して、図6(a)に示されるように、表生地1の基準となる折り返し部9を形成する。さらに、その上から裏地5を折り返して上端5bを表生地1にルイス縫い12で環状に縫い付ける。なお、図6においては、表生地1の折り返し部分11が引き上げられる様子を説明するために、環状の裾部を右端を破断して示している。
【0102】このようにして製造されたズボン21の裾長さの調節の仕方について、図6を参照して説明する。図6(a)に示されるように、表に出された布テープ6Aの、表生地1の基準となる折り返し部9に当たるところに、マーク13を付けておく。そして、布テープ6Aを下方に引っ張ると、図6(b)に示されるように、テープ通し7Aを介して地縫い8で縫い合わされた部分が布テープ6Aの端によって引き上げられる。ここで、マーク13の移動によって布テープ6Aが何cm引き下げられたかがわかるが、布テープ6Aが1cm引き下げられると裾11の長さは0.5cm短くなり、布テープ6Aが2cm引き下げられると裾11の長さは1cm短くなる。即ち、ズボン21の裾長さを何cm短くしたら良いかが分かったら、その倍の長さだけ4本の布テープ6A,…,6Dを引き下げれば良いことが分かる。
【0103】さらに実用的には、図7(a)に示されるような厚紙製のスケール15を用いる。即ち、スケール15はT字型をしており、上端の係止部15aとその下に伸びるスケール部15bからなる。このスケール15を、図7(b)に示されるように、布テープ6A,…,6Dが引き出される開口部8aに係止部15aを差し込むことによって止める。基準となる折り返し部9とその股下長さ(ここでは70cm)を書いた部分とは、予め一致するようにしておく。以下、69,68,…の各数字は、図6(a)に示されるように基準となる折り返し部9と布テープ6A,…,6Dのマーク13とが一致した状態から、マーク13がその数字までくるように布テープ6A,…,6Dを引き下げると、その数字の示す股下長さ(cm)になることを示している。
【0104】したがって、ズボン21を着用した状態で布テープ6A,…,6Dを引き下げて股下長さを短くしていって合わせることもできるし、股下長さが分かっていれば、スケール15を利用してその股下長さに合わせることもできる。なお、必要とする股下長さに合わせられたら、図7(c)に示されるように、係止部15aの一方を折り曲げて「く」の字型にしてスケール15を取り外す。
【0105】このようにして股下長さの調節ができたら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、余分な布テープ6A,…,6Dをカットして残りの布テープ6A,…,6Dの端を裏地5に仮止めし、裏地5を折り返し部分に沿って5cm程度を表生地1の裾の折り返し部分11に千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0106】このように、本実施の形態1の裾長さ調節機構付きズボン21においては、表生地1の裾2に筒状の裏地5を縫付けて、その裏地5を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないようにルイス縫い12で表生地1の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、布テープ6A,…,6Dを引っ張ってズボン21の股下長さを調節した後は、余分な布テープ6A,…,6Dを切って端を仮止めするとともに、裏地5の折り返し部分が動かないように、その一部を表生地1の裾の折り返し部分11に千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入したズボンを持って帰ってもらうことができる。
【0107】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付きズボン21をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0108】このようにして、本実施の形態1の裾長さ調節機構付きズボン21においては、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる。
【0109】本実施の形態1においては、4本の布テープ6A,…,6Dを用いた場合について説明したが、布テープは5本以上用いても良く、また3本以下にすることもできる。特に、股下線3の布テープ6Aと脇線4の布テープ6Cの2本のみとした場合でも、股下線3と脇線4はほぼ対称の位置にあるために、必要最小限の2本の布テープでも、布テープを引っ張って裾長さを短くするときに裾を引き上げる力のバランスがとれて、スムースに引き上げることができる。
【0110】実施の形態2次に、本発明の実施の形態2について、図8を参照して説明する。図8(a)は本発明の実施の形態2にかかる裾長さ調節機構付き衣服としてのズボンの裾部分を裏返して見た製造過程を示す斜視図、(b)は(a)の反対側を示す斜視図、(c)はズボンの完成状態を示す一部破断斜視図である。
【0111】図8(a)に示されるように、本実施の形態2においても、筒状に縫い合わされた裏地5が裏返された紳士用ズボン1の内側に合わされて、裏地の裾部分が地縫い8によって紳士用ズボン1の裾2に縫い合わされる。それから、図8(a)に示されるように、裏地5が引き出されてその端部に、紐通しテープ22が中空になるように上下2本のステッチ22a,22bで縫い付けられ、中に1本の紐20が通される。ステッチ22aは、表生地1の股下線3及び脇線4から下がった位置(裏地5の2箇所の縫い合わせ部でもある)において途切れていて、股下線3側の途切れ目から紐20が通されて紐通しテープ22内を一周して、また股下線3側の途切れ目から紐20の先端が引き出される。
【0112】さらに、図8(b)に示されるように、ステッチ22aの脇線4側の途切れ目からは紐20の中間部分が上方に引き出されて、先端を捻って輪にした状態で脇線4の縫い代に返し縫いで縫い付けられる。一方、紐20の両端は股下線3部分で地縫い8が途切れて設けられた開口部8aを通されて、表生地1の表側に出される。そして、図8(c)に示されるように、表生地1を裾2から約3cm折り返して基準となる裾折り返し部9を設け、裏地5も折り返して上側即ち紐通しテープ22の縫い付けられた側をルイス縫い(またはミシンステッチ)12で表生地1の裏側に環状に縫い付ける。以上の作業を両足裾について行うことによって、本実施の形態2のズボン31が完成する。なお、図8(c)においては、表生地1の折り返し部分11と裏地5との縫い付け状態を説明するために、環状の裾部を右端を破断して示している。
【0113】ここで、表に出された紐20の両端を引っ張ると、図8(b)に示される脇線4の縫い代に縫い付けられた紐20が短くなろうとする結果、この脇線4の縫い代がルイス縫い12で表生地1に縫い付けられた紐通しテープ22側へ引っ張られて上昇し、表生地1の折り返し部分11及び裏地5が吊り上げられてズボン31の裾長さが短くなる。
【0114】このようにして股下長さの調節ができたら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、余分な紐20をカットして残りの紐20の両端を裏地5に仮止めし、裏地5を折り返し部分に沿って5cm程度を表生地1の裾の折り返し部分11に千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、ズボン31の裾長さの調節が完了する。
【0115】このように、本実施の形態2の裾長さ調節機構付きズボン31においては、表生地1の裾2に筒状の裏地5を縫付けて、その裏地5を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないようにルイス縫い12で表生地1の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、紐20を引っ張ってズボン31の股下長さを調節した後は、紐20を切って端を仮止めするとともに、裏地5の折り返し部分が動かないように、その一部を表生地1の裾の折り返し部分11に千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入したズボンを持って帰ってもらうことができる。
【0116】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付きズボン31をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0117】このようにして、本実施の形態2の裾長さ調節機構付きズボン31においては、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる。
【0118】実施の形態3次に、本発明の実施の形態3について、図9を参照して説明する。図9(a)は本発明の実施の形態3にかかる裾長さ調節機構付き衣服としてのズボンの裾部分を裏返して見た製造過程を示す斜視図、(b)はズボンの完成状態を示す一部破断斜視図である。
【0119】図9(a)に示されるように、本実施の形態3においても、筒状に縫い合わされた裏地5が裏返された紳士用ズボン1の内側に合わされて、裏地の裾部分が地縫い8によって紳士用ズボン1の裾2に縫い合わされる。さらに、裏地5の裾部分には、紳士用ズボン1の股下線3側と脇線4側の2箇所において、略二等辺三角形の三角布24(生地は裏地5と同じ)の底辺が縫い付けられる。続いて、図9(a)に示されるように、裏地5と三角布24が引き出されて、裏地5の下端部に三角布24の底辺の8割程度の長さを有する三角布通し25が股下線3側と脇線4側の2箇所に縫い付けられる。
【0120】次に、2枚の三角布24の先端が2つの三角布通し25にそれぞれ通されて、2枚の三角布24の先端には布テープ26がそれぞれ縫い付けられ、布テープ26は股下線3と脇線4の2箇所において地縫い8が途切れて設けられた開口部8aから表生地1と裏地5の間を通って表側に出される。そして、図9(b)に示されるように、表生地1を裾2から約1cm折り返して基準となる裾折り返し部9を設け、裏地5も折り返して上側即ち三角布通し25の縫い付けられた側をルイス縫い12で表生地1の裏側に環状に縫い付ける。以上の作業を両足裾について行うことによって、本実施の形態3のズボン41が完成する。なお、図9(b)においては、表生地1の折り返し部分11と裏地5との縫い付け状態を説明するために、環状の裾部を右端を破断して示している。
【0121】そして、股下線3側と脇線4側において表に出された2本の布テープ26を同時に引っ張ると、三角布通し25を介して三角布24が引っ張られて上昇し、表生地1の折り返し部分11及び裏地5が2枚の三角布24で吊り上げられてズボン41の裾長さが短くなる。ここで、2枚の三角布24の底辺が裏地5の端部に幅広く縫い付けられているため、表生地1の折り返し部分11及び裏地5が全周に亘ってバランス良く吊り上げられ、股下長さをよりスムースに短くすることができる。
【0122】このようにして股下長さの調節ができたら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、余分な布テープ26をカットして残りの布テープ26の端部を裏地5に仮止めし、裏地5を折り返し部分に沿って5cm程度を表生地1の裾の折り返し部分11に千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、ズボン41の裾長さの調節が完了する。
【0123】このように、本実施の形態3の裾長さ調節機構付きズボン41においては、表生地1の裾2に筒状の裏地5を縫付けて、その裏地5を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないようにルイス縫い12で表生地1の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、2本の布テープ26を引っ張ってズボン41の股下長さを調節した後は、布テープ26を切って端を仮止めするとともに、裏地5の折り返し部分が動かないように、その一部を表生地1の裾の折り返し部分11に千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入したズボンを持って帰ってもらうことができる。
【0124】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付きズボン41をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0125】このようにして、本実施の形態3の裾長さ調節機構付きズボン41においては、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる。
【0126】なお、上記実施の形態1〜3における布テープ6A,6B,6C,6D,26あるいは紐20の代わりに強靭な糸、例えば、釣り糸を用いることもできる。布テープ及び紐の代わりに釣り糸のような強靭な糸を用いた場合、強度的にも問題なくまた滑りも良く、十分に布テープまたは紐の役割を果たすことができる。さらに、糸は細いために、布テープや紐を通すために衣服の裾と裏地との地縫い8に設けられた開口部を設けなくとも、地縫い8の隙間を通すことができるので、縫製工程がより簡単になる。
【0127】実施の形態4次に、本発明の実施の形態4について、図10を参照して説明する。
【0128】図10(a)は本発明の実施の形態4にかかる裾長さ調節機構付き衣服としてのズボンの裾部分を裏返して見た製造過程を示す斜視図、(b)はズボンの完成状態を示す一部破断斜視図である。
【0129】図10(a)に示されるように、本実施の形態4においても、筒状に縫い合わされた裏地5が裏返された紳士用ズボン1の内側に合わされて、裏地の裾部分が地縫い8によって紳士用ズボン1の裾2に縫い合わされる。続いて、図10(a)に示されるように、裏地5が引き出されて、裏地5の上端部と下端部に2枚の穴明きレース地32,33が穴明き側が向かい合うようにして縫い付けられる。そして、これらの穴明きレース地32,33の複数の穴に、強靭な2本の糸としての釣り糸30A,30Bが、上下に交互に通される。ここで、釣り糸30Aは、股下線3の地縫い8が途切れた開口部8aから入って、上下の穴明きレース地32,33の複数の穴に交互に通されながら一周して、また股下線3の地縫い8が途切れた開口部8aから表に出される。一方、釣り糸30Bは、脇線4の地縫い8が途切れた開口部から入って、上下の穴明きレース地32,33の複数の穴に交互に通されながら一周して、また脇線4の地縫い8が途切れた開口部から表に出される。
【0130】そして、図10(b)に示されるように、表生地1を裾2から約3cm折り返して基準となる裾折り返し部9を設け、裏地5も折り返して上側即ち穴明きレース地33の縫い付けられた側をルイス縫い12で表生地1の裏側に環状に縫い付ける。以上の作業を両足裾について行うことによって、本実施の形態4のズボン51が完成する。なお、図10(b)においては、表生地1の折り返し部分11と裏地5との縫い付け状態を説明するために、環状の裾部を右端を破断して示している。
【0131】完成したズボン51の股下長さの調節を行うには、表に出された2本の釣り糸30A,30Bの両端をそれぞれ持って同時に引っ張る。すると、穴明きレース地32,33の間隔が短くなろうとする結果、表生地1の折り返し部分11と裏地5とが2本の釣り糸30A,30Bによって吊り上げられて、ズボン51の股下長さが短くなる。このようにして股下長さの調節ができたら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、2本の釣り糸30A,30Bの両端をそれぞれしっかりと結び、余分な釣り糸をカットして2本の釣り糸30A,30Bの結び目を裏地5に仮止めし、裏地5を折り返し部分に沿って5cm程度を表生地1の裾の折り返し部分11に千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、ズボン51の裾長さの調節が完了する。
【0132】このように、本実施の形態4の裾長さ調節機構付きズボン51においては、表生地1の裾2に筒状の裏地5を縫付けて、その裏地5を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないようにルイス縫い12で表生地1の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、2本の釣り糸30A,30Bを引っ張ってズボン51の股下長さを調節した後は、2本の釣り糸30A,30Bを結んで仮止めするとともに、裏地5の折り返し部分が動かないように、その一部を表生地1の裾の折り返し部分11に千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入したズボンを持って帰ってもらうことができる。
【0133】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付きズボン51をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0134】このようにして、本実施の形態4の裾長さ調節機構付きズボン51においては、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる。
【0135】実施の形態5次に、本発明の実施の形態5について、図11を参照して説明する。図11(a)は本発明の実施の形態5にかかる裾長さ調節機構付き衣服としてのズボンの裾部分を裏返して見た製造過程を示す斜視図、(b)はズボンの完成状態を示す一部破断斜視図である。
【0136】図11(a)に示されるように、本実施の形態5においても、筒状に縫い合わされた裏地5が裏返された紳士用ズボン1の内側に合わされて、裏地の裾部分が地縫い8によって紳士用ズボン1の裾2に縫い合わされる。続いて、図11(a)に示されるように、裏地5が引き出されて、さらに裏地5の全体が表に出るように表生地1の裾2が折り返される。次に、股下線3と脇線4の2箇所を中心として各3本の布テープが縫い付けられる。即ち、股下線3の部分の裏地5の上端部には布テープ35Aの端が縫い付けられ、股下線3から左へ寄った部分の裏地5の上端部には布テープ35Bの端が縫い付けられ、股下線3から右へ寄った部分の裏地5の上端部には布テープ35Cの端が縫い付けられる。同様にして、脇線4の部分の裏地5の上端部には布テープ37Aの端が縫い付けられ、脇線4から左へ寄った部分の裏地5の上端部には布テープ37Bの端が縫い付けられ、脇線4から右へ寄った部分の裏地5の上端部には布テープ37Cの端が縫い付けられる。
【0137】さらに、股下線3の部分の裏地5の下端部にはテープ通し36が縫い付けられ、脇線4の部分の裏地5の下端部にはテープ通し38が縫い付けられる。そして、股下線3側の3本の布テープ35A,35B,35Cは、いずれもテープ通し36に通されて一纏めにされ、地縫い8が途切れた開口部8aを通って表に出される。このとき、3本の布テープ35A,35B,35Cが重なったところで返し縫い35で3本の布テープが纏められる。同様に、脇線4側の3本の布テープ37A,37B,37Cは、いずれもテープ通し38に通されて一纏めにされ、地縫い8が途切れた開口部を通って表に出される。このとき、3本の布テープ37A,37B,37Cが重なったところで返し縫いで3本の布テープが纏められる。
【0138】そして、図11(b)に示されるように、表生地1を裾2から約3cm折り返して基準となる裾折り返し部9を設け、裏地5も折り返して上側即ちテープ通し36,38の縫い付けられた側をルイス縫い12で表生地1の裏側に環状に縫い付ける。さらに、裏地5の折り返し部10から表に出された3本の布テープは、基準となる裾折り返し部9の位置のところで返し縫い39によって再び一纏めに縫い付けられる。以上の作業を両足裾について行うことによって、本実施の形態5のズボン61が完成する。なお、図11(b)においては、表生地1の折り返し部分11と裏地5との縫い付け状態を説明するために、環状の裾部を右端を破断して示している。
【0139】完成したズボン61の股下長さの調節を行うには、表に出された3本ずつ2束の布テープをそれぞれ持って同時に引っ張る。これによって、表生地1の折り返し部分11と裏地5とが合計6本の布テープによって吊り上げられて、ズボン61の股下長さが短くなる。このようにして股下長さの調節ができたら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、余分な布テープをカットして残りの布テープの端部を裏地5に仮止めし、裏地5を折り返し部分に沿って5cm程度を表生地1の裾の折り返し部分11に千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、ズボン61の裾長さの調節が完了する。
【0140】なお、本実施の形態5のズボン61においては、各3本の布テープが基準となる裾折り返し部9の位置のところで返し縫い39によって縫い付けられているので、この返し縫い39を目印にして、短くしたい股下長さが分かっていれば、その倍の長さだけ各3本の布テープを引っ張ることによって、ズボン61を実際にはいて合わせなくても股下長さの調節をすることができる。
【0141】このように、本実施の形態5の裾長さ調節機構付きズボン61においては、表生地1の裾2に筒状の裏地5を縫付けて、その裏地5を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないようにルイス縫い12で表生地1の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、6本の布テープを引っ張ってズボン61の股下長さを調節した後は、6本の布テープの端部を仮止めするとともに、裏地5の折り返し部分が動かないように、その一部を表生地1の裾の折り返し部分11に千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0142】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付きズボン61をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0143】このようにして、本実施の形態5の裾長さ調節機構付きズボン61においては、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる。
【0144】なお、本実施の形態5における布テープ35A,35B,35C,37A,37B,37Cの代わりに強靭な糸、例えば釣り糸を用いることもできる。布テープの代わりに釣り糸のような強靭な糸を用いた場合、強度的にも問題なくまた滑りも良く、十分に布テープの役割を果たすことができる。さらに、糸は細いために、布テープを通すために衣服の裾と裏地との地縫い8に設けられた開口部を設けなくとも、地縫い8の隙間を通すことができるので、縫製工程がより簡単になる。
【0145】実施の形態6次に、本発明の実施の形態6について、図12を参照して説明する。図12(a)は本発明の実施の形態6にかかる裾長さ調節機構付き衣服としてのズボンの裾長さ調節機構を示す図、(b)は本発明の実施の形態6の変形例にかかるズボンの裾長さ調節機構を示す図、(c)は本発明の実施の形態6の他の変形例にかかるズボンの裾長さ調節機構を示す図である。これらの図は、いずれも表生地1と裏地5を折り返して裏地5を表生地1の裏側にルイス縫いで環状に縫い付ける前の状態を示している。
【0146】図12(a)に示されるように、本実施の形態6においても、筒状に縫い合わされた裏地5が裏返された紳士用ズボン(表生地)1の内側に合わされて、裏地の裾部分が地縫い8によって表生地1の裾2に縫い合わされる。続いて、裏地5が引き出されて、さらに裏地5の全体が表に出るように表生地1の裾2が折り返される。次に、股下線3の縫い代に、2つの糸通し穴40a,40bを有する穴明き布40が縫い付けられ、股下線3の縫い代の下端には1つの糸通し穴を有する穴明き布42が縫い付けられる。そして、強靭な糸としての1本の釣り糸43が裏地5の裏側から地縫い8の隙間を通されて、穴明き布40の糸通し穴40aに通され、下方に折り返されて穴明き布42の糸通し穴に通され、さらにもう一度上方に折り返されて穴明き布40の糸通し穴40bに通される。そして、地縫い8の隙間を通されて再び裏地5の裏側に出され、外に出た釣り糸43の両端は中に入らないようにほどけない程度に軽く結ばれる。
【0147】このような図12(a)に示されるのと同様の構成が、脇線4側にも設けられる。その後、表生地1を裾2から折り返して基準となる裾折り返し部を設け、裏地5も折り返して上側をルイス縫いで表生地1の裏側に環状に縫い付ける。以上の作業を両足裾について行うことによって、本実施の形態6のズボンが完成する。
【0148】かかるズボンにおいて、股下長さを調節するには、股下線3側に出ている釣り糸43と脇線4側に出ている釣り糸とを同時に引き下げることによって、穴明き布40の糸通し穴40a,40bを介して、穴明き布42とともに表生地の折り返し部分及び裏地5が吊り上げられる。これによって、ズボンの股下長さを短くすることができる。このようにして股下長さの調節ができたら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、釣り糸の両端はしっかり結んで余分な釣り糸をカットして釣り糸の結び目は縫い代の中に押し込んで隠す。そして、裏地5を折り返し部分に沿って5cm程度を表生地1の裾の折り返し部分に千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、ズボンの裾長さの調節が完了する。
【0149】このように、本実施の形態6の裾長さ調節機構付きズボンにおいては、表生地1の裾2に筒状の裏地5を縫付けて、その裏地5を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないようにルイス縫いで表生地1の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、股下線3と脇線4の2本の釣り糸を引っ張ってズボンの股下長さを調節した後は、2本の釣り糸をそれぞれ結んで縫い代の中に隠すとともに、裏地5の折り返し部分が動かないように、その一部を表生地1の裾の折り返し部分に千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入したズボンを持って帰ってもらうことができる。
【0150】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付きズボンをそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0151】このようにして、本実施の形態6の裾長さ調節機構付きズボンにおいては、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる。
【0152】次に、本実施の形態6の変形例について、図12(b)を参照して説明する。なお、図12(a)と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0153】図12(b)に示されるように、実施の形態6とその変形例が異なるのは、釣り糸を2本使っている点のみである。すなわち、上記実施の形態6の釣り糸43と同様に、強靭な糸としての2本の釣り糸44A,44Bを糸通し穴40a、穴明き布42の糸通し穴、糸通し穴40bを通して、地縫い8の隙間から表に出している。このように釣り糸を2本使用することによって、より強度が増して信頼性のある裾長さ調節機構となる。
【0154】次に、本実施の形態6の他の変形例について、図12(c)を参照して説明する。なお、図12(a)と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0155】図12(c)に示されるように、実施の形態6と他の変形例が異なるのは、釣り糸を3本使っている点のみである。すなわち、上記実施の形態6の釣り糸43を用いた構成に加えて、さらに強靭な糸としての2本の釣り糸44A,44Bを糸通し穴40a、穴明き布42の糸通し穴、糸通し穴40bを通して、釣り糸43より外側の部分において地縫い8の隙間から表に出している。このように釣り糸を3本使用することによって、さらに強度が増して信頼性のある裾長さ調節機構となる。
【0156】実施の形態7次に、本発明の実施の形態7について、図13を参照して説明する。図13は本発明の実施の形態7にかかる裾長さ調節機構付き衣服としてのズボンの裾長さ調節機構を示す図である。この図は、表生地1と裏地5を折り返して裏地5を表生地1の裏側にルイス縫いで環状に縫い付ける前の状態を示している。なお、実施の形態6と同一の部分に付いては同一の符号を付して説明を省略する。
【0157】本実施の形態7が実施の形態6と異なる点は、股下線3の縫い代の下端にも2つの糸通し穴45a,45bを有する穴明き布45を縫い付けた点である。そして、強靭な糸としての1本の釣り糸46を上方からまず糸通し穴40aに通し、そのまま下降して糸通し穴45aに通し、折り返して糸通し穴40bに通し、さらに再び糸通し穴40aに通し、折り返して糸通し穴45bに通し、さらに折り返して再び糸通し穴40bに通して、上方へ両端を伸ばしている。釣り糸46の両端は、中に入らないようにほどけない程度に軽く結んでおく。
【0158】そして、実施の形態6と同じく、このような図13に示されるのと同様の構成が、脇線4側にも設けられる。その後、表生地1を裾2から折り返して基準となる裾折り返し部を設け、裏地5も折り返して上側をルイス縫いで表生地1の裏側に環状に縫い付ける。以上の作業を両足裾について行うことによって、本実施の形態7のズボンが完成する。
【0159】かかるズボンにおいて、股下長さを調節するには、股下線3側に出ている釣り糸46と脇線4側に出ている釣り糸とを同時に引き上げることによって、穴明き布40の糸通し穴40a,40bを介して、穴明き布45とともに表生地1の折り返し部分及び裏地5が吊り上げられる。これによって、ズボンの股下長さを短くすることができる。このようにして股下長さの調節ができたら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、釣り糸の両端はしっかり結んで余分な釣り糸をカットして釣り糸の結び目は縫い代の中に押し込んで隠す。そして、裏地5を折り返し部分に沿って5cm程度を表生地1の裾の折り返し部分に千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、ズボンの裾長さの調節が完了する。
【0160】このように、本実施の形態7の裾長さ調節機構付きズボンにおいては、表生地1の裾2に筒状の裏地5を縫付けて、その裏地5を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないようにルイス縫いで表生地1の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、股下線3と脇線4の2本の釣り糸を引っ張ってズボンの股下長さを調節した後は、2本の釣り糸をそれぞれ結んで縫い代の中に隠すとともに、裏地5の折り返し部分が動かないように、その一部を表生地1の裾の折り返し部分に千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入したズボンを持って帰ってもらうことができる。
【0161】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付きズボンをそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0162】このようにして、本実施の形態7の裾長さ調節機構付きズボンにおいては、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる。
【0163】実施の形態8次に、本発明の実施の形態8について、図14を参照して説明する。
【0164】図14は本発明の実施の形態8にかかる裾長さ調節機構付き衣服としてのズボンの裾長さ調節機構を示す図である。この図は、表生地1と裏地5を折り返して裏地5を表生地1の裏側にルイス縫いで環状に縫い付ける前の状態を示している。なお、実施の形態6と同一の部分に付いては同一の符号を付して説明を省略する。
【0165】本実施の形態8が実施の形態6と異なる点は、股下線3の下端から左右に離れた位置に、それぞれ1つの糸止め穴を有する穴明き布47A,47Bを縫い付けた点である。そして、強靭な糸としての1本の釣り糸48Aの一端を右側の穴明き布47Aの糸止め穴に結びつけて固定し、他端を穴明き布40の右側の糸通し穴40aに通してから、下方に折り返して地縫い8の隙間を通して表側に出す。同様に、強靭な糸としてのもう1本の釣り糸48Bの一端を左側の穴明き布47Bの糸止め穴に結びつけて固定し、他端を穴明き布40の左側の糸通し穴40bに通してから、下方に折り返して地縫い8の隙間を通して表側に出す。そして、2本の釣り糸48A,48Bの先端は中に入らないようにほどけない程度に軽く結んでおく。
【0166】そして、実施の形態6,7と同じく、このような図14に示されるのと同様の構成が、脇線4側にも設けられる。その後、表生地1を裾2から折り返して基準となる裾折り返し部を設け、裏地5も折り返して上側をルイス縫いで表生地1の裏側に環状に縫い付ける。以上の作業を両足裾について行うことによって、本実施の形態8のズボンが完成する。
【0167】かかるズボンにおいて、股下長さを調節するには、股下線3側に出ている2本の釣り糸48A,48Bと脇線4側に出ている2本の釣り糸とを同時に引き上げることによって、穴明き布40の糸通し穴40a,40bを介して、左右の穴明き布47A,47Bとともに表生地1の折り返し部分及び裏地5が吊り上げられる。これによって、ズボンの股下長さを短くすることができる。このようにして股下長さの調節ができたら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、各2本の釣り糸の先端は互いにしっかり結んで余分な釣り糸をカットして釣り糸の結び目は縫い代の中に押し込んで隠す。そして、裏地5を折り返し部分に沿って5cm程度を表生地1の裾の折り返し部分に千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、ズボンの裾長さの調節が完了する。
【0168】このように、本実施の形態8の裾長さ調節機構付きズボンにおいては、表生地1の裾2に筒状の裏地5を縫付けて、その裏地5を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないようにルイス縫いで表生地1の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、股下線3と脇線4の各2本の釣り糸を引っ張ってズボンの股下長さを調節した後は、各2本の釣り糸をそれぞれ結んで縫い代の中に隠すとともに、裏地5の折り返し部分が動かないように、その一部を表生地1の裾の折り返し部分に千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入したズボンを持って帰ってもらうことができる。
【0169】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付きズボンをそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0170】このようにして、本実施の形態8の裾長さ調節機構付きズボンにおいては、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる。
【0171】実施の形態9次に、本発明の実施の形態9について、図15を参照して説明する。
【0172】図15(a)は本発明の実施の形態9にかかる裾長さ調節機構付き衣服としてのズボンの裾長さ調節機構を示す図、(b)は本発明の実施の形態9の変形例にかかる裾長さ調節機構付き衣服としてのズボンの裾長さ調節機構を示す図である。これらの図は、表生地1と裏地5を折り返して裏地5を表生地1の裏側にルイス縫いで環状に縫い付ける前の状態を示している。
【0173】図15(a)に示されるように、本実施の形態9においても、実施の形態6〜8と同様に、股下線3の縫い代に、2つの糸通し穴40a,40bを有する穴明き布40が縫い付けられている。また、股下線3の下端の左右に離れた位置には、それぞれ1つの糸止め穴を有する穴明き布50A,50Bが縫い付けられている。さらに、裏地5の下端部(最終的には折り返されて表生地1の裏側にルイス縫いで縫い付けられる部分)には、穴明き布50A,50Bのほぼ真下にそれぞれ1つの糸通し穴を有する穴明き布51A,51Bが縫い付けられている。
【0174】そして、強靭な糸としての1本の釣り糸52Aの一端が穴明き布50Aの糸止め穴に結び付けられて固定され、他端はまず下降して穴明き布51Aの糸通し穴に通され、次に上に折り返されて穴明き布40の右側の糸通し穴40aに通される。さらに、真下に折り返されて地縫い8の隙間を通されて表側に出される。同様に、強靭な糸としてのもう1本の釣り糸52Bの一端が穴明き布50Bの糸止め穴に結び付けられて固定され、他端はまず下降して穴明き布51Bの糸通し穴に通され、次に上に折り返されて穴明き布40の左側の糸通し穴40bに通される。さらに、真下に折り返されて地縫い8の隙間を通されて表側に出される。これら2本の釣り糸52A,52Bの先端は、中に入らないようにほどけない程度に軽く結んでおく。
【0175】実施の形態6〜8と同じく、このような図15(a)に示されるのと同様の構成が、脇線4側にも設けられる。その後、表生地1を裾2から折り返して基準となる裾折り返し部を設け、裏地5も折り返して上側をルイス縫いで表生地1の裏側に環状に縫い付ける。以上の作業を両足裾について行うことによって、本実施の形態9のズボンが完成する。
【0176】かかるズボンにおいて、股下長さを調節するには、股下線3側に出ている2本の釣り糸52A,52Bと脇線4側に出ている2本の釣り糸とを同時に引き上げることによって、穴明き布40の糸通し穴40a,40b及び穴明き布51A,51Bの糸通し穴を介して、左右の穴明き布50A,50Bとともに表生地1の折り返し部分及び裏地5が吊り上げられる。これによって、ズボンの股下長さを短くすることができる。このようにして股下長さの調節ができたら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、各2本の釣り糸の先端は互いにしっかり結んで余分な釣り糸をカットして釣り糸の結び目は縫い代の中に押し込んで隠す。そして、裏地5を折り返し部分に沿って5cm程度を表生地1の裾の折り返し部分に千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、ズボンの裾長さの調節が完了する。
【0177】このように、本実施の形態9の裾長さ調節機構付きズボンにおいては、表生地1の裾2に筒状の裏地5を縫付けて、その裏地5を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないようにルイス縫いで表生地1の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、股下線3と脇線4の各2本の釣り糸を引っ張ってズボンの股下長さを調節した後は、各2本の釣り糸をそれぞれ結んで縫い代の中に隠すとともに、裏地5の折り返し部分が動かないように、その一部を表生地1の裾の折り返し部分に千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入したズボンを持って帰ってもらうことができる。
【0178】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付きズボンをそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0179】このようにして、本実施の形態9の裾長さ調節機構付きズボンにおいては、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる。
【0180】次に、本実施の形態9の裾長さ調節機構付きズボンの変形例について説明する。図15(b)に示されるように、変形例が実施の形態8と異なるのは、2枚の穴明き布51A,51Bの位置が、それぞれ穴明き布50A,50Bと股下線3とのほぼ中間の位置に変わった点のみである。これによって、裏地5が折り返されて表生地1の裏側にルイス縫いで縫い付けられたときに、強靭な糸としての2本の釣り糸52A,52Bが穴明き布51A,51Bの糸通し穴で略直角に曲がることがなくなり、鈍角に曲がって糸通し穴40a,40bに至ることになるので、2本の釣り糸52A,52Bによる表生地1の折り返し部分及び裏地5の吊り上げがよりスムースに行なわれる。
【0181】実施の形態10次に、本発明の実施の形態10について、図16を参照して説明する。図16は本発明の実施の形態10にかかる裾長さ調節機構付き衣服としてのズボンの裾長さ調節機構を示す図である。この図は、表生地1と裏地5を折り返して裏地5を表生地1の裏側にルイス縫いで環状に縫い付ける前の状態を示している。
【0182】図16に示されるように、本実施の形態10においても、実施の形態6〜9と同様に、股下線3の縫い代に、2つの糸通し穴40a,40bを有する穴明き布40が縫い付けられている。また、股下線3の下端の左右に離れた位置には、それぞれ1つの糸止め穴を有する穴明き布50A,50Bが縫い付けられている。ここで、強靭な糸としての1本の釣り糸53が糸通し穴40a,40bの中間において表に出るように糸通し穴40a,40bに通されて、釣り糸53の両端は釣り糸53がぴんと張った状態でそれぞれ穴明き布50A,50Bの糸止め穴に結び付けられて固定される。そして、別の強靭な糸としてのもう1本の釣り糸54が、糸通し穴40a,40bの中間において表に出ている釣り糸53に引っ掛けられて、釣り糸54の両端は地縫い8の隙間を通されて表側に出される。釣り糸54の両端は、中に入らないようにほどけない程度に軽く結んでおく。
【0183】実施の形態6〜9と同じく、このような図16に示されるのと同様の構成が、脇線4側にも設けられる。その後、表生地1を裾2から折り返して基準となる裾折り返し部を設け、裏地5も折り返して上側をルイス縫いで表生地1の裏側に環状に縫い付ける。以上の作業を両足裾について行うことによって、本実施の形態10のズボンが完成する。
【0184】かかるズボンにおいて、股下長さを調節するには、股下線3の表側に出ている釣り糸54の両端と脇線4の表側に出ている釣り糸の両端とを同時に引き下げることによって、穴明き布40の糸通し穴40a,40bの中間においてぴんと張った釣り糸53が引き下げられる結果、糸通し穴40a,40bと穴明き布50A,50Bの間の釣り糸53が引き上げられ、左右の穴明き布50A,50Bとともに表生地1の折り返し部分及び裏地5が吊り上げられる。これによって、ズボンの股下長さを短くすることができる。このようにして股下長さの調節ができたら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、各1本の釣り糸の両端はしっかり結んで余分な釣り糸をカットして釣り糸の結び目は縫い代の中に押し込んで隠す。そして、裏地5を折り返し部分に沿って5cm程度を表生地1の裾の折り返し部分に千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、ズボンの裾長さの調節が完了する。
【0185】このように、本実施の形態10の裾長さ調節機構付きズボンにおいては、表生地1の裾2に筒状の裏地5を縫付けて、その裏地5を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないようにルイス縫いで表生地1の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、股下線3と脇線4の各1本の釣り糸を引っ張ってズボンの股下長さを調節した後は、各1本の釣り糸の両端をそれぞれ結んで縫い代の中に隠すとともに、裏地5の折り返し部分が動かないように、その一部を表生地1の裾の折り返し部分に千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入したズボンを持って帰ってもらうことができる。
【0186】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付きズボンをそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0187】このようにして、本実施の形態10の裾長さ調節機構付きズボンにおいては、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる。
【0188】実施の形態11次に、本発明の実施の形態11について、図17を参照して説明する。図17は本発明の実施の形態11にかかる裾長さ調節機構付き衣服としてのズボンの裾長さ調節機構を示す図である。この図は、表生地1と裏地5を折り返して裏地5を表生地1の裏側にルイス縫いで環状に縫い付ける前の状態を示している。
【0189】図16に示されるように、本実施の形態11においては、股下線3の下端の左右に離れた位置には、それぞれ1つの糸止め穴を有する穴明き布50A,50Bが縫い付けられている。また、裏地5の下端部(最終的には折り返されて表生地1の裏側にルイス縫いで縫い付けられる部分)には、穴明き布50A,50Bのほぼ真下にそれぞれ1つの糸通し穴を有する穴明き布51A,51Bが縫い付けられている。ここで、強靭な糸としての1本の釣り糸55の一端が穴明き布50Aの糸止め穴に結び付けられて固定され、他端はまず下降して穴明き布51Aの糸通し穴に通され、次に左方に折り返されて穴明き布51Bの糸通し穴に通され、さらに上方に折り返されて穴明き布50Bの糸止め穴にぴんと張った状態で結び付けられて固定される。
【0190】そして、別の強靭な糸としてのもう1本の釣り糸56が、股下線3の直下の穴明き布51A,51Bの中間位置において、ぴんと張った釣り糸55に引っ掛けられて、この釣り糸56の両端は上方へ折り返されて地縫い8の隙間を通されて表側に出される。釣り糸56の両端は、中に入らないようにほどけない程度に軽く結んでおく。実施の形態6〜10と同じく、このような図17に示されるのと同様の構成が、脇線4側にも設けられる。その後、表生地1を裾2から折り返して基準となる裾折り返し部を設け、裏地5も折り返して上側をルイス縫いで表生地1の裏側に環状に縫い付ける。以上の作業を両足裾について行うことによって、本実施の形態11のズボンが完成する。
【0191】かかるズボンにおいて、股下長さを調節するには、股下線3の表側に出ている釣り糸56の両端と脇線4の表側に出ている釣り糸の両端とを同時に引き下げることによって、穴明き布51A,51Bの中間位置においてぴんと張った釣り糸55が引き下げられる(ズボンの完成状態においては、釣り糸55と穴明き布51A,51Bは裏地5と一体に表生地1側に折り返されている。)結果、穴明き布51A,51Bを介して左右の穴明き布50A,50Bとともに表生地1の折り返し部分及び裏地5が吊り上げられる。これによって、ズボンの股下長さを短くすることができる。このようにして股下長さの調節ができたら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、各1本の釣り糸の両端はしっかり結んで余分な釣り糸をカットして釣り糸の結び目は縫い代の中に押し込んで隠す。そして、裏地5を折り返し部分に沿って5cm程度を表生地1の裾の折り返し部分に千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、ズボンの裾長さの調節が完了する。
【0192】このように、本実施の形態11の裾長さ調節機構付きズボンにおいては、表生地1の裾2に筒状の裏地5を縫付けて、その裏地5を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないようにルイス縫いで表生地1の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、股下線3と脇線4の各1本の釣り糸を引っ張ってズボンの股下長さを調節した後は、各1本の釣り糸の両端をそれぞれ結んで縫い代の中に隠すとともに、裏地5の折り返し部分が動かないように、その一部を表生地1の裾の折り返し部分に千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入したズボンを持って帰ってもらうことができる。
【0193】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付きズボンをそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0194】このようにして、本実施の形態11の裾長さ調節機構付きズボンにおいては、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる。
【0195】上記実施の形態10,11においては、ぴんと張られた強靭な糸としての釣り糸53,55を別の釣り糸54,56で引っ張る構成としているが、別の釣り糸の代わりに布テープ等のテープ類または紐で引っ張る構成とすることもできる。両端が左右の糸止め穴に結ばれて固定された1本の釣り糸を中央部において下方に引っ張るためには、別の釣り糸を用いなくても、テープまたは紐でも十分強度的に耐えることができる。これによって、材料選択の幅が広がる。但し、テープまたは紐を用いる場合には、地縫い8部分に開口部を設けて、この開口部を通して表側に出す必要がある。
【0196】実施の形態12次に、本発明の実施の形態12について、図18を参照して説明する。図18(a)は本発明の実施の形態12にかかる裾長さ調節機構付き衣服としてのズボンの裾長さ調節機構を示す図、(b)は合成樹脂製の紐の構造を示す部分拡大図、(c)は裾長さ調節の方法を示す一部破断斜視図である。
【0197】図18(a)に示されるように、本実施の形態12においても、筒状に縫い合わされた裏地5が裏返された紳士用ズボン1の内側に合わされて、裏地5の裾部分が地縫い8によって紳士用ズボン1の裾2に縫い合わされる。続いて、図18(a)に示されるように、裏地5が引き出されて、さらに裏地5の全体が表に出るように表生地1の裾2が折り返される。そして、股下線3の縫い代には樹脂紐通し穴58aを有する樹脂紐通し58が縫い付けられ、この樹脂紐通し穴58aに合成樹脂製の紐60が通される。
【0198】図18(b)に示されるように、この合成樹脂製の紐60は、T字型の末端60cから主軸60aが伸びて、主軸60aの両側に一定間隔(本実施の形態12では1cm間隔)で複数対の枝部60bが約40度〜45度の角度で後方に向いて設けられているもので、主軸60a、枝部60bともに屈曲自在になっている。なお、図18(a)に示されるように、本実施の形態12においては、末端60cから一定長さの区間は枝部60bが不要であるため、この区間は枝部60bが設けられていない合成樹脂製の紐60を用いても良いし、末端60cから連続的に枝部60bを設けておいて、使用するときにこの区間の枝部60bを切り落としても良い。
【0199】図18(a)に示されるように、この合成樹脂製の紐60は、T字型の末端60cを地縫い8の隙間から中へ入れ込むことによって地縫い8から抜けることのないように取り付けられる。さらに万全を期すためには、T字型の末端60cを裏地5に縫い付けても良い。そして、合成樹脂製の紐60の先端は樹脂紐通し穴58aに通されて下方へ折り返され、地縫い8の隙間を通って表側に出される。このとき、合成樹脂製の紐60の枝部60bは屈曲自在であるため、主軸60aに密着するまで曲がることによって地縫い8の隙間を容易に通過することができる。実施の形態6〜11と同じく、このような図18(a)に示されるのと同様の構成が、脇線4側にも設けられる。その後、図18(c)に示されるように、表生地1を裾2から折り返して基準となる裾折り返し部を設け、裏地5も折り返して上側をルイス縫い12で表生地1の裏側に環状に縫い付ける。以上の作業を両足裾について行うことによって、本実施の形態12のズボン71が完成する。なお、図18(c)においては、表生地1の折り返し部分11が引き上げられる様子を説明するために、環状の裾部を右端を破断して示している。
【0200】かかるズボン71において股下長さを調節するには、図18(c)に示されるように、股下線3の表側に出ている合成樹脂製の紐60の先端と脇線4の表側に出ている合成樹脂製の紐の先端とを同時に引き下げることによって、樹脂紐通し58の樹脂紐通し穴58aを介して、合成樹脂製の紐60の末端60cが取り付けられた表生地1の折り返し部分及び裏地5が吊り上げられる。このとき、地縫い8の隙間を次々に通過する合成樹脂製の紐60の枝部60bは、裏地5の折り返し部分においてストッパーとしての役割を果たし、枝部60b間の間隔1cmの半分の0.5cm単位で、ズボンの股下長さを短くすることができる。このようにして股下長さの調節ができたら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、合成樹脂製の紐60の先端はストッパーとなっている枝部60bを残して、その付け根の先60dで切り落とす。そして、裏地5を折り返し部分に沿って5cm程度を表生地1の裾の折り返し部分に千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、ズボンの裾長さの調節が完了する。
【0201】このように、本実施の形態12の裾長さ調節機構付きズボン71においては、1本の主軸60aの両側に一定間隔で複数対の枝部60bが形成された屈曲自在な合成樹脂製の紐60を用いたことによって、裾長さ調節後の処理が極めて簡単になる。そして、表生地1の裾2に筒状の裏地5を縫付けて、その裏地5を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないようにルイス縫い12で表生地1の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、股下線3と脇線4の各1本の合成樹脂製の紐を引っ張ってズボンの股下長さを調節した後は、各1本の合成樹脂製の紐の先端を切り落とすとともに、裏地5の折り返し部分が動かないように、その一部を表生地1の裾の折り返し部分に千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は5分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入したズボンを持って帰ってもらうことができる。
【0202】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付きズボン71をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0203】このようにして、本実施の形態12の裾長さ調節機構付きズボン71においては、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて、さらに短時間で調節することができる。
【0204】実施の形態13次に、本発明の実施の形態13について、図19及び図20を参照して説明する。図19(a)は本発明の実施の形態13にかかる裾長さ調節機構付き衣服としてのズボンの裾長さ調節機構を示す図、(b)は裾長さ調節の方法を示す一部破断斜視図である。図20は種々の合成樹脂製の紐を示す図である。なお、実施の形態12と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0205】本実施の形態13が実施の形態12と異なるのは、図19(a)に示されるように、T字型の末端60cのすぐ上から枝部60bが設けられた合成樹脂製の紐60を用いて、T字型の末端60cを地縫い8の隙間から中へ入れ込んで取り付けた後は、裏地5の折り返された端がくる位置5cよりも上まで、合成樹脂製の紐60の先端を上方へ伸ばした点である。実施の形態6〜12と同じく、このような図19(a)に示されるのと同様の構成が、脇線4側にも設けられる。その後、図19(b)に示されるように、表生地1を裾2から折り返して基準となる裾折り返し部を設け、裏地5も折り返して上側をルイス縫い12で表生地1の裏側に環状に縫い付ける。以上の作業を両足裾について行うことによって、本実施の形態13のズボン81が完成する。なお、図19(b)においては、表生地1の折り返し部分11が引き上げられる様子を説明するために、環状の裾部を右端を破断して示している。
【0206】かかるズボン81において股下長さを調節するには、図19(b)に示されるように、股下線3の表側に出ている合成樹脂製の紐60の先端と脇線4の表側に出ている合成樹脂製の紐の先端とを同時に引き上げることによって、合成樹脂製の紐60の末端60cが取り付けられた表生地1の折り返し部分及び裏地5が吊り上げられる。このとき、ルイス縫い12の隙間を次々に通過する合成樹脂製の紐60の枝部60bは、裏地5の上端部分においてストッパーとしての役割を果たし、枝部60b間の間隔1cmの半分の0.5cm単位で、ズボンの股下長さを短くすることができる。このようにして股下長さの調節ができたら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、合成樹脂製の紐60の先端はストッパーとなっている枝部60bを残して、その付け根の先60dで切り落とす。そして、裏地5を折り返し部分に沿って5cm程度を表生地1の裾の折り返し部分に千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、ズボンの裾長さの調節が完了する。
【0207】このように、本実施の形態13の裾長さ調節機構付きズボン81においては、1本の主軸60aの両側に一定間隔で複数対の枝部60bが形成された屈曲自在な合成樹脂製の紐60を用いたことによって、裾長さ調節後の処理が極めて簡単になる。そして、表生地1の裾2に筒状の裏地5を縫付けて、その裏地5を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないようにルイス縫い12で表生地1の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、股下線3と脇線4の各1本の合成樹脂製の紐を引っ張ってズボンの股下長さを調節した後は、各1本の合成樹脂製の紐の先端を切り落とすとともに、裏地5の折り返し部分が動かないように、その一部を表生地1の裾の折り返し部分に千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は5分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入したズボンを持って帰ってもらうことができる。
【0208】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付きズボン81をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0209】このようにして、本実施の形態13の裾長さ調節機構付きズボン81においては、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて、さらに短時間で調節することができる。
【0210】上記実施の形態12,13においては、主軸60aも枝部60bも断面が平板で枝部60bが斜め後方へ伸びた合成樹脂製の紐60を用いたが、本発明の裾長さ調節機構付き衣服に用いることができる合成樹脂製の紐としては、図20に示されるように、他にも種々の形状のものを用いることができる。例えば、主軸も枝部も断面が円形の合成樹脂製の紐60A、枝部が主軸に直角に伸びた合成樹脂製の紐60B、枝部の形状が異なる合成樹脂製の紐60C,60D,60E等がある。
【0211】また、上記実施の形態12,13においては、合成樹脂製の紐60の末端60cをT字型として地縫い8の隙間から中へ入れ込むことによって、ズボンの2箇所の縫合部(股下線3及び脇線4)の裏地5との縫い合わせ部に取り付ける方法を採っているが、縫い合わせ部への取り付け方法はこれに限られるものではなく、例えば合成樹脂製の紐60の末端を円形にして、この円形部分を縫い合わせ部に縫い付ける等、様々な方法を採ることができる。
【0212】実施の形態14次に、本発明の実施の形態14について、図2,図4〜図19を参照しながら説明する。本実施の形態14にかかる裾長さ調節機構付き衣服としてのズボンは、上記実施の形態1〜13にかかるズボンにおいて、図2,図4〜図19に示される裏地5が、銀の膜を合成樹脂フィルムに挟んで細く切った銀の糸をその一部に用いて織られたものである。
【0213】このような銀の糸、例えば豊島株式会社製の商品名ミューファン(登録商標)を含む裏地5は、銀の糸が電気を極めて良く通すため静電気が溜まることがなく、ズボンの裾のまとわり付き等の静電気による弊害が完全に防止される。また、銀は抗菌性・防臭効果を有する金属であり、銀の糸の細く切った断面に露出している銀から流れ出る銀イオンによって、半永久的に抗菌性・防臭効果が発揮される。さらに、銀は熱伝導性に優れるとともに赤外線を反射する機能を有している。このため、銀の糸を含む裏地5によって、外気が熱い場合にはズボンの裾内は涼しく、外気が寒い場合にはズボンの裾内は暖かいという熱遮断機能をも発揮する。
【0214】このようにして、本実施の形態14にかかるズボンは、ズボンの股下長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができるとともに、静電気を防止でき、抗菌性・防臭効果をも有し、熱遮断機能をも発揮するので、極めてはき心地が良くかつ衛生的なものとなる。
【0215】上記各実施の形態においては、本発明の裾長さ調節機構付き衣服を主に紳士用ズボンに適用した場合について説明したが、本発明の裾長さ調節機構付き衣服は衣服全般について適用できるものであり、Gパン、婦人用スラックス、子供服、さらにはスカート、ワンピース等にも適用することができ、種々の衣服の裾長さ調節に用いることができるものである。
【0216】また、上記各実施の形態においては、ズボンの股下長さを調節した後に、裏地5の折り返し部分が動かないようにその一部を表生地1の裾の折り返し部分に縫い止める方法として、千鳥がけまたは虫止めで縫い止めているが、奥纏りで縫い止めても良い。
【0217】裾長さ調節機構付き衣服のその他の部分の構造、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等についても、上記各実施の形態に限定されるものではない。
【0218】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾の裏側に間隔をおいて縫い付けられた所定の長さの複数本のテープと、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地と、前記裏地の端の前記複数本のテープが縫い付けられた位置に相当する位置にそれぞれ設けられたテープ通しとを具備し、前記衣服の裾と前記裏地とを前記テープ通しを設けた側でない端部で縫い合わせるとともに、前記衣服の裾の前記複数本のテープが縫い付けられた位置のみは前記裏地と縫い合わせないで開口部としておき、前記複数本のテープをそれぞれ前記テープ通しに通してから前記開口部を通して前記衣服の裾の表側へ出して、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して前記テープ通しを設けた側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0219】かかる構成を有する裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾の表側へ出ている複数本のテープを同時に下方に引っ張ると、テープ通しを介して、テープの先端が縫い付けられた衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、余分なテープをカットして残りのテープの端を裏地に仮止めし、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0220】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、テープを引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、余分なテープを切って端を仮止めするとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0221】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0222】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0223】請求項2の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、請求項1の構成において、前記複数本のテープは4本であり、うち2本は前記衣服の2箇所の縫合部の裏側に縫い付けられ、他の2本は前記衣服の2箇所の縫合部の中間位置の裏側に縫い付けられているものである。
【0224】衣服の2箇所の縫合部とは、ズボンの場合には、脇線と股下線を意味する。請求項1に記載の効果に加えて、これらの裏側には縫い代があるために、テープを縫い付けるのに便利である。また、脇線と股下線はほぼ対称の位置にあるために、脇線と股下線及びこれらの中間位置の計4箇所に4本のテープをそれぞれ縫い付けることによって、4本のテープが衣服の裾の内周に沿って均等配置されるため、テープを引っ張って裾長さを短くするときに衣服の裾を引き上げる力のバランスがとれて、スムースに引き上げることができる。
【0225】このようにして、裾長さの調節がスムースにできて、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0226】請求項3の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、請求項1の構成において、前記複数本のテープは2本であり、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側に縫い付けられているものである。
【0227】衣服の2箇所の縫合部とは、ズボンの場合には、脇線と股下線を意味する。請求項1に記載の効果に加えて、これらの裏側には縫い代があるために、テープを縫い付けるのに便利である。また、脇線と股下線はほぼ対称の位置にあるために、必要最小限の2本のテープでも、テープを引っ張って裾長さを短くするときに衣服の裾を引き上げる力のバランスがとれて、スムースに引き上げることができる。
【0228】このようにして、必要最小限のテープを用いて裾長さの調節がスムースにでき、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0229】請求項4の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地と、前記裏地の端に外周に沿って2箇所に設けられた三角布通しと、前記裏地の反対側の端に底辺が縫い付けられた2枚の三角布とを具備し、前記衣服の裾と前記裏地とを前記三角布通しを設けた側でない端部で縫い合わせるとともに、前記衣服の2箇所の縫合部は前記裏地と縫い合わせないで開口部としておき、前記2箇所の三角布通しに前記2枚の三角布をそれぞれ通して、前記2枚の三角布の先端にはテープを縫い付けて、前記開口部を通して前記テープをそれぞれ前記衣服の裾の表側へ出して、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して前記三角布通しを設けた側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0230】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の2箇所の縫合部の裾の表側へ出ている2本のテープを同時に下方に引っ張ると、三角布通しを介して、2枚の三角布の底辺が縫い付けられた衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、余分なテープをカットして残りのテープの端を裏地に仮止めし、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0231】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、三角布を引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、余分なテープを切って端を仮止めするとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0232】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0233】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0234】請求項5の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせるとともに、前記衣服の2箇所の縫合部は前記裏地と縫い合わせないで開口部としておき、前記衣服の2箇所の縫合部の裾にそれぞれ所定長さの第1のテープの端を縫い付け、前記衣服の2箇所の縫合部の両側の中間の裾にそれぞれ所定長さの第2のテープ及び第3のテープの端を縫い付けて、前記衣服の2箇所の縫合部の下方端部の前記裏地にテープ通しをそれぞれ設けて、前記第1、第2、第3のテープをそれぞれ前記テープ通しを通過させてからそれぞれ前記開口部を通して前記衣服の表側に出し、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して前記テープ通しを設けた側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0235】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の2箇所の縫合部の裾の表側へ出ている3本ずつが一束になったテープを同時に下方に引っ張ると、テープ通しを介して、6本のテープの端が縫い付けられた衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、余分なテープをカットして残りのテープの端を裏地に仮止めし、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0236】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、6本のテープを引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、余分なテープを切って端を仮止めするとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0237】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0238】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0239】請求項6の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地と、前記裏地の端に外周に沿って設けられた紐通し部とを具備し、前記衣服の裾と前記裏地とを前記紐通し部を設けた側でない端部で縫い合わせるとともに、前記衣服の2箇所の縫合部のうち1箇所は前記裏地と縫い合わせないで開口部としておき、前記紐通し部に1本の紐を通して前記衣服の2箇所の縫合部のうち他の箇所に相当する位置において前記紐を環状に引き出して前記衣服の縫合部に縫い付けて固定し、前記衣服の2箇所の縫合部のうち前記1箇所に相当する位置から前記紐の両端を引き出して前記開口部を通して前記衣服の裾の表側へ出して、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して前記紐通し部を設けた側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0240】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の1箇所の縫合部の裾の表側へ出ている紐の両端を同時に下方に引っ張ると、紐通し部を介して、紐が引き出されて縫い付けられた衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、余分な紐をカットして残りの紐の端を裏地に仮止めし、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0241】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、1本の紐を引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、余分な紐を切って端を仮止めするとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0242】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0243】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0244】請求項7の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つの構成において、前記テープまたは前記紐の代わりに強靭な糸を用いたことを特徴とするものである。
【0245】請求項1乃至請求項6におけるテープ、及び請求項7における紐の代わりに釣り糸のような強靭な糸を用いた場合、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の効果に加えて、強度的にも問題なくまた滑りも良く、十分にテープまたは紐の役割を果たすことができる。さらに、糸は細いために、テープや紐を通すために衣服の裾と裏地との縫い合わせに設けられた開口部を設けなくとも、縫い合わせの隙間を通すことができるので、縫製工程がより簡単になる。
【0246】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができるとともに、製造がより簡単になる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0247】請求項8の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地と、前記裏地の上下の端に外周に沿って縫い付けられた2枚の穴明きレース地とを具備し、前記衣服の裾と前記裏地とを一方の端部で縫い合わせるとともに、前記衣服の2箇所の縫合部は前記裏地と縫い合わせないで開口部としておき、前記2枚の穴明きレース地の複数の穴に強靭な2本の糸を上下交互に通していき、前記2本の糸のうち1本の両端は前記開口部の一方から、前記2本の糸のうちもう1本の両端は前記開口部の他方から、それぞれ前記衣服の裾の表側へ出して、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0248】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の2箇所の縫合部から表側へ出ている2本の強靭な糸の両端を同時に下方に引っ張ると、2枚の穴明きレース地を介して、衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、2本の強靭な糸の両端はそれぞれしっかり結んで、余分な糸をカットして糸の結び目は縫い代の中に入れ込んでしまう。そして、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0249】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、2本の強靭な糸を引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、糸の両端を結んで余分な糸を切って結び目を縫い代に入れ込むとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0250】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0251】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0252】請求項9の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ2箇所の糸通し穴を設け、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾にそれぞれ1箇所の糸通し穴を設けて、それぞれ強靭な糸を前記2箇所の糸通し穴のうち1箇所を通して、次に前記1箇所の糸通し穴を通して、さらに前記2箇所の糸通し穴のうち他方の1箇所を通した後、前記強靭な糸の両端を前記裏地と前記衣服の裾との縫い合わせの隙間を通してそれぞれ前記衣服の表側に出し、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けたものである。
【0253】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の2箇所の縫合部の表側へ出ている各1本の強靭な糸の両端を同時に下方に引っ張ると、衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ設けられた2箇所の糸通し穴を介して、衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾にそれぞれ設けられた1箇所の糸通し穴が上方に引き上げられる結果、衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、2本の強靭な糸の両端はそれぞれしっかり結んで、余分な糸をカットして糸の結び目は縫い代の中に入れ込んでしまう。そして、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止める。以上の工程によって、衣服の裾長さの調節が完了する。
【0254】このように、本発明の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の裾に筒状の裏地を縫付けて、その裏地を折り返して縫い糸が表側に殆ど出ないように特殊な縫い方(主としてルイス縫い)で衣服の裏側に環状に縫い付ける作業を予め済ませてあるため、2本の強靭な糸を引っ張って衣服の裾長さを調節した後は、糸の両端を結んで余分な糸を切って結び目を縫い代に入れ込むとともに、裏地の折り返し部分が動かないように、その一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは虫止めで縫い止めるだけで良い。以上の裾長さ調節の作業は10分程度で完了するため、顧客を長時間待たせることなく、その場で購入した衣服を持って帰ってもらうことができる。
【0255】あるいは、以上の裾長さ調節の作業は簡単であり、家庭で一般の人にも容易に行うことができるため、店頭で裾長さ調節の作業を行わず、裾長さ調節機構付き衣服をそのまま持って帰ってもらって家庭で裾長さ調節の作業を行ってもらうこともできる。
【0256】このようにして、ズボン等の衣服の裾長さを着用する人に合わせて極めて短時間で調節することができる裾長さ調節機構付き衣服となる。
【0257】請求項10の発明にかかる裾長さ調節機構付き衣服は、衣服の裾と、前記衣服の裾と略同じ外周を有する所定幅の筒状に縫い合わされた裏地とを、前記裏地の一方の端部で縫い合わせ、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ2箇所の糸通し穴を設け、前記衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾にもそれぞれ2箇所の糸通し穴を設けて、それぞれ強靭な糸を前記上方の2箇所の糸通し穴のうち一方を通し、次に前記裾の2箇所の糸通し穴のうち一方を通し、次に前記上方の2箇所の糸通し穴のうち他方を通した後もう一度前記一方を通し、さらに前記裾の2箇所の糸通し穴のうち他方を通した後もう一度前記上方の2箇所の糸通し穴のうち他方を通して、前記衣服の裾を内側へ折り返して基準となる裾折り曲げ部を設けるとともに、前記裏地を折り返して上側を前記衣服の裏側に環状に縫い付けるとともに前記強靭な糸の両端をそれぞれ縫い付け部の隙間を通して上方に出したものである。
【0258】かかる構成の裾長さ調節機構付き衣服においては、衣服の2箇所の縫合部の表側へ出ている各1本の強靭な糸の両端を同時に上方に引っ張ると、衣服の2箇所の縫合部の裏側の上方にそれぞれ設けられた2箇所の糸通し穴を介して、衣服の2箇所の縫合部の裏側の裾にそれぞれ設けられた2箇所の糸通し穴が上方に引き上げられる結果、衣服の裾と裏地との縫い合わせ部分が上方に持ち上げられる。これによって、基準となる裾折り曲げ部が裏側に入り込んで、衣服の裾長さがだんだん短くなる。着用する人の裾長さまで短くなったら、新しい裾折り曲げ部にアイロンをかけてしっかり折り目を付け、2本の強靭な糸の両端はそれぞれしっかり結んで、余分な糸をカットして糸の結び目は縫い代の中に入れ込んでしまう。そして、裏地の折り返し部分の一部を衣服の裾の折り返し部分に奥纏りまたは千鳥がけまたは