| 【発明の名称】 |
衣類や装身具などの着用具 |
| 【発明者】 |
【氏名】舩木 元旦
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| 【要約】 |
【課題】マイナスイオン、遠赤外線、消臭等の機能を効果的に作用させることができる衣類や装身具などの着用具を提案する。
【解決手段】本発明の衣類や装身具などの着用具2は、繊維製品に通気性を有する挿着部3を設けると共に、該挿着部3に機能性シート1を着脱可能に内在させた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 繊維製品に通気性を有する挿着部を設けると共に、該挿着部に機能性シートを着脱可能に内在させた衣類や装身具などの着用具。 【請求項2】 機能性シートは、マイナスイオン発生塗料を付着或いは含浸させたものである請求項1に記載の衣類や装身具などの着用具。 【請求項3】 挿着部は袋状に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の衣類や装身具などの着用具。 【請求項4】 挿着部は伸縮性を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の衣類や装身具などの着用具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、マイナスイオン、遠赤外線、消臭等の機能を効果的に作用させることができる衣類や装身具などの着用具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より衣類等に消臭、遠赤外線等の機能を付与するためには、繊維自体に機能性物質を付着或いは含浸させる方法や、繊維を編み込んで作成した生地(製品)に機能性物質を付着させる方法がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、繊維自体に機能性物質を付着、含浸させる方法にあっては、繊維に対する高い付着強度が見込まれるものの、製造設備等のコストの問題、繊維の柔軟性や肌触り等を損なう恐れもあり、そのため付着或いは含浸させる量に制限が生じ、十分な機能を発揮できないこともあった。また、繊維を編み込んで作成した生地(製品)に機能性物質を付着させる方法にあっては、例えばプリント等の簡易な手法により付着させることができるものの、十分な付着強度が得られないため、通常の利用や洗濯等により容易に剥離してしまったり、造膜させるためのバインダが機能性物質の表面を覆って十分な機能が発揮できないこともあった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑み提案されたもので、繊維製品に通気性を有する挿着部を設けると共に、該挿着部に機能性シートを着脱可能に内在させた衣類や装身具などの着用具に関するものである。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明における着用具とは、繊維製品であって、人間が日常的に着用する衣類や、特殊な目的で着用する装身具を指す。説明するまでもなく、衣類とは具体的には肌着、靴下等であり、装身具とは運動機能の向上、特定部位の保護等の目的で着用する、サポーター、腹巻き、リストバンド、ヘアバンド等の衣類以外を指す。尚、サポーターは、簡易な筒状の構成で、膝、肘、腰等に用いられるものであっても良いし、マジックテープ(登録商標)で固定する構成で、医療・リハビリ用等の患部を保護するものであっても良い。 【0006】上記着用具には、通気性を有する挿着部を設ける。この挿着部は、後述する機能性シートを着脱可能に取り付けることができる構成であり、具体的には着用具に、例えばポケット状などの部分的に二重部分が形成されるか、或いは全体的に二重部分が形成される構成の内側に機能性シートが取り付けられる。尚、全体的に二重部分が形成される構成とは、サポーターや腹巻き等の簡易形状の着用具の場合に想定される。 【0007】この挿着部は、着用具の内側(人体との接触、近接側)に形成する(着用具本体の内側に二重部分の被覆部を形成する)場合と、外側に形成する場合があるが、前者の場合には挿着部に内在させた機能性シートと人体との間に被覆部が介在することになるので、機能性シートから放出されるマイナスイオン、遠赤外線、消臭等の機能を被覆部で遮断しないような通気性材料で被覆部を構成する。また、後者の場合には挿着部に内在させた機能性シートと人体との間に着用具本体が介在することになるので、機能性シートから放出される機能を着用具本体で遮断しないような通気性材料で着用具本体を構成する。尚、そもそも繊維製品はその殆どが通気性材料であるため、上述の何れの態様においても機能性シートの機能は人体に有効に作用されるが、通気性の度合いの大きな通気性材料を用い、より有効に機能を作用させるようにすることが望ましい。例えば着用具の内側に被覆部を形成する場合では、被覆部をメッシュ状の材料(=通気性の大きな材料)で形成することが望ましい。さらに、伸縮性を有する材料で被覆部を形成することにより、機能性シートの着脱操作が容易となり、しかもこのような挿着部へ機能性シートを内在させた後には、機能性シートがしっかりと被覆部で抑えられるので、着用具との一体感が増して機能性シートが落ちることがない。 【0008】また、挿着部の形成方法、即ち着用具本体への二重部分の被覆部の取付方法は特に限定するものではないが、縫い付け、熱溶着(アイロン等による)等によって取り付けられる。さらに、挿着部は、ポケット状(一辺のみが開く)の態様でも、トンネル状(対向する二辺が開く)の態様でも、或いは機能性シートの大きさや形状によっては隅のみが閉じられている(隅がスポット状に止められ、四辺が開く)態様等でも良い。このうちポケット状の挿着部では機能性シートが抜け落ちすることなく安定に保持されるものとなる。 【0009】本発明における機能性シートは、マイナスイオン、遠赤外線、消臭等の機能を綿布等のシート部材に付与させたものである。シート部材の素材は特に限定するものではないが、綿布等の繊維製品が望ましい。具体的には、前述のようにシート部材を構成する繊維自体に機能性物質を付着或いは含浸させる方法や、シート部材(生地)に機能性物質を付着させる方法がある。繊維自体に機能性物質を付着、含浸させる方法にあっては、表面積が大きな繊維に付着させるので機能性物質が放出する面積が大きくなるという利点、繊維に対する高い付着強度が見込まれるという利点があり、シート部材(生地)に機能性物質を付着させる方法にあっては、例えばプリント等の簡易な手法により付着させることができるという利点がある。この機能性シートには着用具としての柔軟性や肌触り等が必要でない。また、使用時には挿着部に内在させることにより、摩擦等の外力を受け難く、さらに洗濯時には挿着部から取り出しておけば良いので、高い付着強度をも必要としない。 【0010】マイナスイオンを発生する塗料としては、マイナスイオンを発生する鉱物を微粉末化させた微粉末化鉱物の周辺物質の表面固有抵抗を一定範囲に保つことにより、前記微粉末化鉱物から多量のマイナスイオンを刺激等がなくても定常的に放出できるようにした塗料、即ち導電性を有するバインダー液及び/又は導電性物質を分散したバインダー液に、マイナスイオンを発生する鉱物を微細粉末化して混合させてなるものを用いることができる。以下に、このマイナスイオンを発生する塗料について詳述する。 【0011】導電性を有するバインダー液、導電性物質を分散したバインダー液に使用するバインダー液は、例えば導電性物質を添加して一定範囲の導電性を付与することがその塗料の本来の目的を著しく逸脱する絶縁塗料、電着塗料を除いたあらゆる種類の塗料を使用することができ、例えば油性塗料、水性塗料、酒精塗料、セルロース塗料、合成樹脂塗料など広範に例示することができる。その内で、特に水性塗料の乳化重合塗料の1種であるアクリル酸エステル共重合エマルジョン塗料が最も有効に使用することができる。 【0012】また、バインダー液に一定範囲の導電性をもたらせるために使用する導電性物質としては、銀微粉末、銅微粉末、その他の導電性金属微粉末、炭素微粉末、炭素繊維微粉末、チタン酸カリウムのウィスカーなどを例示することができ、これらの組成物の1種又は2種以上を選択して利用することができる。 【0013】前記導電性物質をバインダー液に添加する量は、導電性物質の種類によって相違するが、バインダー液100重量部に対し導電性物質5〜20重量部が効果的である。そして、前記導電性物質をバインダー液に添加することにより、コーティング層又は塗膜とした場合の表面固有抵抗を、105〜108Ωcmの範囲にして適度の導電性をもたらせると、バインダー液中に添加されているマイナスイオン発生鉱物から多量のマイナスイオンを発生することができる。 【0014】また、マイナスイオンを発生する鉱物としては、ガーネット、電気石(トルマリン)等を例示することができ、その他にもジルコニウム、バリウム、ランタン、セリウム、ネオジウム等の鉱物焼成による酸化物からなる鉱物などを使用することができ、これらの1種又は2種以上を組み合わせて使用しても良い。特にガーネット99〜1重量%と、ジルコニウム、バリウム、ランタン、セリウム、ネオジウム等の鉱物焼成による酸化物からなる鉱物1〜99重量%とを組み合わせて使用する場合には、著しいマイナスイオン放出効果が得られ、後者の鉱物が前者のガーネットのマイナスイオン発生作用を励起する励起材として作用していると考えられる。 【0015】前記マイナスイオンを発生する鉱物の添加量は、バインダー液(固形分33%)100重量部に対し、鉱物を1〜30重量部添加するのが最適である。また、前記鉱物を微粉末化する粒度としては、平均粒度として300μm以下が望ましいが、平均粒度が5mm以下程度でも使用可能である。 【0016】前記した構成の塗料を綿布等のシート部材に塗布すると、マイナスイオン発生鉱物は自発分極している極性結晶体であり、結晶の両端にプラス極、マイナス極が自発的に生じて電位が永久に保存されるので、プラス極からマイナス極へ常時微弱な電流が流れている。そして、微粉末化鉱物の周囲物質の表面固有抵抗が大きくて導電性が低いと、帯電性が大きくなって微弱電流の電流値が低くなるために、マイナスイオンの放出が抑えられる。また、微粉末化鉱物の周囲物質の表面固有抵抗が小さくて導電性が高いと、隣接する微粉末化鉱物間での電位が中和されてマイナスイオンの放出が抑えられる。この塗料を塗布してなる機能性シートでは、微粉末化鉱物の周囲物質の表面固有抵抗が105〜108Ωcmの範囲で、適度の導電性を有するので、刺激等が無くても機能性シート表面におけるマイナスイオンの定常的放出を高いレベルで維持することが可能となる。 【0017】そして、主に首、肩、腰等の「こり」の患部付近或いは肘、膝等の関節に設けた挿着部にこのような機能性シートを内在させることにより、機能性シートから放出されるマイナスイオン、遠赤外線、消臭等の作用環境に患部等が曝されるものとなり、発汗作用の抑制、発汗による不快な臭気の消臭、血行促進等の種々の機能を効果的に発揮させることができる。特にマイナスイオンの定常的放出は、清涼な爽快感が得られたり、血行促進が図られたり、或いは空気清浄効果、味覚改善効果、抗菌作用など、極めて優れた環境改善効果が見込まれる。さらに、マイナスイオン発生物質又はマイナスイオン発生塗料を付着或いは含浸させた機能性シートは、マイナスイオン放出効果に加え、遠赤外線放射効果(保温効果)、アンモニア(NH3)臭、ホルムアルデヒド(HCHO)等の消臭効果があることも確認されている。その他の遠赤外線、消臭等の効果を発揮する塗料を塗布した機能性シートについては特記しないが、公知の組成のこれら塗料を、単独或いは複数種類組み合わせて綿布等のシート部材に塗布して(多)機能性シートとして用いることができる。 【0018】また、機能が高い(強い)ものから比較的機能が低い(弱い)ものまで複数種類の機能性シートを準備しておき、その日の天候や体調等に応じて適宜に選択して機能性シートを入れ替えて使用するようにしても良い。 【0019】 【実施例】[機能性シートの作成]アクリル酸の共重合エマルジョンを主成分とする水性塗料(元旦フューテック株式会社製フュアコートFX)に、導電材として粉末状炭素繊維(東レ株式会社製トスカ)を、水性塗料100重量部に対して10重量部添加すると共に、ガーネット5wt%とジルコニウム、バリウム、ランタン、セリウム、ネオジウム等の鉱物焼成による酸化物からなる励起材95wt%からなる混合微粉末(平均粒径5μm)を10重量部添加して充分に撹拌混合して作製した塗料を、綿布に塗布し、常温乾燥して機能性シートとした。 【0020】前記のように作成した機能性シート1を、図1に示す肌着である着用具2の胸部及び腹部に形成した挿着部3に着脱可能に内在させる。この挿着部3は、図2に示すように独立した袋状の材料31を着用具2の内面に縫い付けて形成した。また、図3に示すように、左右下辺に縫い代321を形成した被覆部32を着用具2の内面に縫い付けて挿着部3を形成しても良い。さらに、図4(a)に示すように、上下辺に接合代331を形成した被覆部33を着用具2の内面にアイロン等を用いて熱溶着させて挿着部3を形成しても良い。或いは図4(b)に示すように、隅部のみに接合代341を形成した被覆部34を熱溶着して挿着部3を形成しても良い。 【0021】図2及び図3に示すようなポケット状、或いは袋状に形成した挿着部3では、左右下辺が閉塞され、上辺のみが開放されているので、上方から機能性シート1を出し入れすることが容易であり、機能性シートが抜け落ちすることなく安定に保持された。また、図4(a),(b)に示すような挿着部3では、左右方向から機能性シート1を出し入れすれば良く、或いは図示した機能性シート1は長方形状であるが、適宜に係止部を設けるなどして保持性を高めるようにしても良い。特にこれら図4(a),(b)に示す被覆部33,34を、例えば複数のゴムを編み込んで伸縮性を付与した材料で形成した場合、機能性シート1の着脱操作が容易となった。また、被覆部33,34へ機能性シート1を挿着した後には、機能性シート1がしっかりと被覆部33,34で抑えられ、着用具2との一体感が増して機能性シート1が落ちることがなかった。 【0022】 【発明の効果】以上要するに、本発明の衣類や装身具等の着用具は、挿着部に機能性シートが着脱可能なため、マイナスイオン、遠赤外線、消臭等の機能を適宜に選択して作用させることができる。また、挿着部に機能性シートが着脱可能なため、機能の強弱の異なるシートを用意することで適宜に選択して装着することができる。さらに、挿着部に機能性シートが着脱可能なため、機能低下による交換が極めて容易に行える。また、挿着部に機能性シートが着脱可能なため、機能性シートを取り外して洗濯でき、シートの劣化、剥離等を防ぐことができる。 【0023】また、特に機能性シートとして、マイナスイオン発生塗料を付着或いは含浸させたものを用いた場合、清涼な爽快感が得られ、血行促進が図られ、或いは空気清浄効果、味覚改善効果、抗菌作用など、極めて優れた環境改善効果が得られるものとなる。加えて遠赤外線放射効果(保温効果)、アンモニア(NH3)臭、ホルムアルデヒド(HCHO)等の消臭効果も得られる。したがって、本発明の着用具を着用することにより上述の種々の効果が発揮されるが、例えば肌着や腹巻き、靴下等に適用することにより、夏期には発汗による不快な臭気の消臭が効果的に発揮され、冬期には血行促進に加えて遠赤外線による保温効果が効果的に発揮される。また例えば病院(泌尿器科)や高齢者福祉施設等においては、入院用衣類に適用することにより、尿等に起因する臭気の消臭効果が効果的に発揮され、看護婦や介助人の作業環境向上に寄与する。 【0024】さらに、挿着部を袋状に形成した場合や挿着部を伸縮性を有する材料にて形成した場合には、機能性シートの着脱操作が容易であり、機能性シートが使用中に抜け落ちたりすることがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000165505 【氏名又は名称】元旦ビューティ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月13日(2001.2.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082669 【弁理士】 【氏名又は名称】福田 賢三 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−235229(P2002−235229A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月23日(2002.8.23) |
| 【出願番号】 |
特願2001−35132(P2001−35132) |
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