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作業用つなぎ服 - 特開2002−235219 | j-tokkyo
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【発明の名称】 作業用つなぎ服
【発明者】 【氏名】澤田 晋一

【要約】 【課題】着衣及び脱衣し易く且つ身体にフィットするようにした作業用つなぎ服を提供する。

【解決手段】上着部1とズボン部2とを備え、上着部1の下部は胴回りに沿ってほぼ後半部がズボン部に縫着されることで上着部1とズボン部2とが上下に一体化され、前半部が非縫着でフリー状態の裾とされる。上着部1はファスナー5により開閉可能に形成される。ズボン部2の上部はファスナー6により開閉可能に形成される。上着部1及びズボン部2を前開けすると、従来よりも大きく開くため着衣及び脱衣がし易くなる。ズボン部2の上端部に設けられた留め具7及び締付具8により締め付けることで、身体にフィットさせることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】上着部とズボン部とを備え、上着部は前開きが開閉自在に形成され、この上着部の下部は胴回りに沿ってほぼ後半部が前記ズボン部に縫着されて上着部とズボン部とが上下に一体化されると共に、ほぼ前半部がズボン部に非縫着でフリー状態の裾部となっており、前記ズボン部は前開きが開閉自在に形成され、このズボン部の上部はほぼ前半部がフリー状態となっていることを特徴とする作業用つなぎ服。
【請求項2】前記ズボン部の上端部に締付手段が設けられている請求項1記載の作業用つなぎ服。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着衣及び脱衣が容易にできるようにした作業用つなぎ服に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、作業用つなぎ服は上着部とズボン部とが一体に形成されたもので、例えば車の整備・修理工場等で広く使用され、その他オートバイのライダーやレーシングドライバー、ピットクルー等にも使用されている。この種の作業用つなぎ服は、通常上着部の中央上端からズボン部の股下に掛けてファスナーにより開閉できるようにしてあり、着衣時にはその開口部からズボン部に足を入れ、上着部の袖に腕を通して着込み、ファスナーを閉じて着衣終了となる。一方、脱衣時にはファスナーを開いて上着部の袖から腕を抜きながら脱ぎ、次いでズボン部から足を引き抜いて脱衣終了となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の作業用つなぎ服では、上着部の袖に腕を抜き差しするのがし難くて着衣及び脱衣が厄介であるという難点がある。このため、サイズを大きめに形成して余裕を持たせ着衣及び脱衣が比較的楽にできるようになっている。しかしながら、着衣後にぶかぶかした状態になり、特に胴回り部がゆったりし過ぎて身体にフィットせず、作業内容によっては動作に支障を来たすことがある。そこで、本発明は、着衣及び脱衣がし易く且つ身体にフィットする作業用つなぎ服を提供することで、上記従来の難点を解消することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するための手段として、本発明は、上着部とズボン部とを備え、上着部は前開きが開閉自在に形成され、この上着部の下部は胴回りに沿ってほぼ後半部が前記ズボン部に縫着されて上着部とズボン部とが上下に一体化されると共に、ほぼ前半部がズボン部に非縫着でフリー状態の裾部となっており、前記ズボン部は前開きが開閉自在に形成され、このズボン部の上部はほぼ前半部がフリー状態となっている作業用つなぎ服を要旨とする。又、この作業用つなぎ服において、前記ズボン部の上端部に締付手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0005】本発明の作業用つなぎ服は、上着部とズボン部とは胴回りに沿ってほぼ後半部のみが縫着一体化され、ほぼ前半部は上着部及びズボン部共に非縫着でフリー状態となっているため、着衣時及び脱衣時に開口部が従来よりも大きく開き、ズボン部への足の出し入れ及び上着部の袖への腕の抜き差しが容易となる。又、ズボン部の上端部には締付手段が付いているため、着衣後にこれを締め付けることで密着させ身体にフィットさせることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る作業用つなぎ服の実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。図1は、作業用つなぎ服W1の正面側斜視図、図2は背面側斜視図であり、上着部1とズボン部2とが上下に一体化されて構成されている。
【0007】上着部1は袖3と襟4とが取り付けられ、図3(a)のように前側中央部がファスナー5により開閉可能に形成されている。前開きの開閉手段はファスナー5に限らず、図示は省略したがスナップ等の留め金や、ボタンやホック等でも良い。前開きはファスナー5を閉じた時にそれが露出しないように被覆片5aを設け、袖口はゴム等で袖絞り部3a(図1)を形成すると好ましい。更に、図3(b)のように上着部1の前面下部の要所に面ファスナー1a、1bを取り付ける。
【0008】ズボン部2は、図3(b)のように上部がファスナー6により開閉可能に形成されている。この前開きの開閉手段もファスナー6に限らず、前記と同様にスナップ等の留め金や、ボタンやホック等でも良い。前開きはファスナー6が露出しないように被覆片6aを設け、図1のように裾口はゴム等で裾絞り部2aを形成し、膝には膝当て2bを取り付けると好ましい。又、ズボン部2の腰部背面側にはゴム等で腰絞り部2c(図2)が設けられ、上端部には留め具7と締付具8とからなる締付手段(図1)が設けられている。更に、図3(b)のようにズボン部2の上端部の内側には、前記上着部1の面ファスナー1a、1bに対応する面ファスナー2d、2eを左右に振り分けて取り付けてある。
【0009】前記留め具7は、図4のように留め片7aと一対の面ファスナー7b、7cとから構成され、一方の面ファスナー7bが留め片7aの先端部内側に取り付けられ、これに対応する他方の面ファスナー7cがズボン部2側に取り付けられている。この留め具7は、留め片7aの面ファスナー7bをズボン部2側の面ファスナー7cに面接合させることで固定する。
【0010】ズボン部2の締付具8は、図4のように留めベルト8aと引掛金具8bを備え、留めベルト8aは一端部がズボン部2の上端部に固定され、引掛金具8bは留め片8cを介してズボン部2の上端脇部に固定されている。更に、留めベルト8aの固定側には一方の面ファスナー8dが取り付けられ、留めベルト8aの自由端側には他方の面ファスナー8eが取り付けられている。この締付具8は、留めベルト8aの自由端部を引掛金具8bに通して引っ掛け、これを引っ張りながら反転させ、面ファスナー8eを固定側の面ファスナー8dに面接合させることで締め付け固定することができる。
【0011】このような構成を有する作業用つなぎ服W1は、例えば図5に示すような構成部材により縫製される。前記上着部1は、左右に分割された前身頃1A、1Bと後身頃1Cとから構成され、左右の前身頃1A、1Bは後身頃1Cより下部の丈が長くなるようにそれぞれ裁断される。前記ズボン部2は、左右に分割された前身頃2A、2Bと後身頃2Cとから構成される。
【0012】上着部1の後身頃1Cの下端部とズボン部2の後身頃2Cの上端部とは縫着されて作業用つなぎ服W1の後身頃が形成される。この作業用つなぎ服W1の後身頃は、上着部1の後身頃1Cとズボン部2の後身頃2Cとを縫着せずに予め一体に裁断することも可能である。
【0013】上着部1の前身頃1A、1Bは、腕刳り部及び襟刳り部を除いて外側端部及び肩部を後身頃1Cにそれぞれ縫着し、内側端部には前記ファスナー5を取り付けて開閉可能とする。腕刳り部には前記左右の袖3を縫着し、襟刳り部には前記襟4を縫着することで上着部1が縫製される。この時、左右の前身頃1A、1Bの下部(裾部)は非縫着によりフリー状態になっている。
【0014】ズボン部2の左右の前身頃2A、2Bは、上端部及び下端部を除いて外側端部及び内側端部を後身頃2Cにそれぞれ縫着し、且つ股下部を縫着すると共に上部の前側中央部に前記ファスナー6を取り付けて開閉可能とする。更に、上端部には前記留め具7と締付具8とを取り付けることでズボン部2が縫製される。この際、図5に複数の破線で示すように上着部1の前身頃1A、1Bの裾の脇部領域1AS、1BSが、ズボン部2の左右の前身頃2A、2Bと後身頃2Cとの縫着箇所に縫い込まれる。これにより、上着部1の左右の前身頃1A、1Bの下部(裾部)は、ズボン部2の内側に垂れ下がった状態になる。
【0015】このようにして作業用つなぎ服W1が縫製されるが、必ずしもこれに限定されず、例えば上着部1とズボン部2とを別体に縫製した後に、上着部1の後身頃1Cの下端部をズボン部2の後身頃2Cの上端部に縫着すると共に、前記前身頃1A、1Bの裾の脇部領域1AS、1BSをズボン部2の脇部内側に縫着することで上着部1とズボン部2とを一体化するようにしても良い。その他、縫製に都合の良い順序で縫製することが可能である。
【0016】本発明に係る作業用つなぎ服W1を着衣するには、図3(a)のように上着部1のファスナー5を引き下げて前開きにすると共にズボン部2のファスナー6を引き下げて上部を開き、ズボン部2に足を入れ、両腕を袖3に通して上着部1を着込み、図3(b)のようにファスナー5を引き上げて上着部1を前開きを閉じた後、ファスナー6を引き上げてズボン部2の上部を閉じる。ズボン部2の上部を閉じる際、前記面ファスナー2d、2eを上着部1の面ファスナー1a、1bにそれぞれ面接合する。次いで、図4のように留め具7における留め片7aの面ファスナー7bをズボン部2側の面ファスナー7cに面接合して留め具7を固定し、更に締付具8における留めベルト8aを引掛金具8bに通して引っ張りながら反転させ、先端部の面ファスナー8dをズボン部2側の面ファスナー8eにそれぞれ面接合することで締付具8を締め付け固定する。
【0017】この着衣時において、図3(a)のようにズボン部2の上部及び前開きとなった上着部1の下部が従来よりも大きく開口し、しかも上着部1の下部(裾部)はフリー状態であってズボン部2とは独立して開くため、ズボン部2への足の挿入及び上着部1の袖3への腕通しがいずれもし易くなる。従って、着衣動作が従来に比して著しく容易となる。又、上着部1の下部(裾部)はファスナー5を閉じるとズボン部2の内側に位置するため、ズボン部2の内側に押し込む手間が省ける。
【0018】更に、胴回りはズボン部2の腰絞り部2c及び締付具8によって締め付けられているため、通常のズボンを履いてベルトで締め付けたような感触が得られ、充分身体にフィットする(図1、図2)。従来の作業用つなぎ服では、着衣後に胴回りがぶかぶかしているためこのような感触は得られず、身体にフィットしない。又、上着部1の下部(裾部)は前記のように脇部領域1AS、1BSがズボン部2の内側に縫着されており、しかも前記面ファスナー1a、1bを介してズボン部2の上端部に固定されているため、作業中にズボン部2からはみ出すことは無い。
【0019】これにより、身体を動かし易く各種作業を円滑に行うことができる。この作業用つなぎ服W1は作業用のみならず、オートバイのライダー用やレーシングドライバー用又はピットクルー用等として着用することが可能である。作業用つなぎ服W1の素材は、通常では丈夫な布地が用いられるが、用途に応じては布地に防水加工や防炎加工等の二次加工を施したり、或は要部にパッチやプロテクタ等を取り付けて補強したりすることが可能である。
【0020】一方、脱衣時においては、前記留め具7を外すと共に締付具8の締め付けを解除し、ズボン部2の面ファスナー2d、2eを上着部1の面ファスナー1a、1bから外し、ファスナー6を下げて上部を開き、上着部1のファスナー5を下げて前開き状態にする。この後、袖3から腕を抜いて上着部1を脱ぐと共に、ズボン部2から足を抜いて脱げば良い。
【0021】この脱衣時においても、ズボン部2の上部が大きく開き、前開きとなった上着部1の下部も従来よりも大きく開口し、しかも上着部1の下部(裾部)はフリー状態であってズボン部2とは独立して開くため、ズボン部2からの足抜き及び上着部1の袖3からの腕抜きがいずれもし易くなる。従って、脱衣動作が従来に比して著しく容易となる。
【0022】図6は、本発明の他の実施形態を示すもので、この作業用つなぎ服W2は前記の作業用つなぎ服W1と基本構成は同じであり、上着部1とズボン部2とが上下に一体化されて形成されている。即ち、上着部1は袖3と襟4とが取り付けられ、ファスナー等により前開き可能に形成され、裾部は両脇部以外はフリー状態になっている。又、袖口にはゴム等で袖絞り部3aが形成されている。ズボン部2は、上部がファスナー等により開閉可能に形成され、裾はゴム等で裾絞り部2aが形成され、膝には膝当て2bが取り付けられている。更に、図6では隠れて見えないが、ズボン部2の上端部には前記と同じ留め具7を取り付け、両脇部には締付具8を取り付けてある。
【0023】この作業用つなぎ服W2の場合、腹当て9を設けた構成に特徴を有している。この腹当て9は左右に分割されたシート片9a、9bを有し、それらの下端部はズボン部2の上部外側にそれぞれ縫着されて上下方向に反転可能になっており、内側端部にはファスナー10が取り付けられて開閉可能に形成されている。又、シート片9a、9bの上端部の内面側には面ファスナー9c、9dが取り付けられ、これらに対応する面ファスナー(隠れて見えず)が上着部1側に取り付けられている。
【0024】この腹当て9は、着衣前にはファスナー10を開いて左右のシート片9a、9bがそれぞれズボン部2の下方に向けて反転した状態になっており、着衣後に上方に向けてつまり上着部1側に向けて反転させると共に、ファスナー10を閉じ、且つ前記面ファスナー9c、9dを上着部1側の面ファスナーにそれぞれ面接合することにより固定することができる。
【0025】これにより、上着部1の前面下半部(腹部)及びズボン部2の前面上部が腹当て9により被覆されることとなり、作業中に物を抱え込んで運ぶような時に腹当て9により保護される。従って、上着部1やズボン部2の損傷や汚染を防止することができる。腹当て9による二重構造のため、作業者の腹部への外力影響も緩和することができる。この作業用つなぎ服W2は、各種機器の組立工場や農場又は牧場等の作業者用としても適する。
【0026】脱衣時には、腹当て9上部の面ファスナー9c、9dを上着部1から外し、ファスナー10を開けば左右のシート片9a、9bに分かれてズボン部2側に反転して垂れ下がる。次いで、前記と同様にズボン部2の留め具7と締付具8とを外してからファスナー6を開き、上着部1のファスナー5も開けば容易に脱衣することができる。左右のシート片9a、9bは、下端部がズボン部2に縫着されているため、脱衣後にズボン部2から離れて紛失するようなことはない。
【0027】尚、図6に示すようにシート片9a、9bの外側端部に留め片9eをそれぞれ張り出して設け、これら留め片9eとズボン部2側に設けた受片2fとで、面ファスナーを介してシート片9a、9bの側端部も固定するようにすると好ましい。
【0028】図7は、本発明の更に他の実施形態を示すもので、この作業用つなぎ服W3は、構成の点では前記作業用つなぎ服W2と同じであるが、見掛け上のデザインに特徴を有するものである。即ち、この場合、ズボン部2がサスペンダー11(ズボン吊り)により吊られているように見えるデザインとしたものである。
【0029】この場合、サスペンダー11は実際に存在するのではなく、上着部1にプリント或は模様付けされたものであり、前記のように着衣後に腹当て9を上着部1に固定すると、その腹当て9がサスペンダー11により吊られているように見えるのである。この腹当て9にはサスペンダー11を止めているように見えるボタン9fを取り付けるか又はボタン等の留め具をプリントしておくと、一層現実的に見えて好ましい。
【0030】又、ズボン部2は上着部1とは異なる色彩又は模様を付けることで、デザイン効果を高めることが可能である。更に、上着部1やズボン部2にワッペンやシール、ロゴマーク等を縫い付けて装飾することもできる。この作業用つなぎ服W3は、日曜大工用品等を販売するいわゆるホームセンターや花屋の店員等が着用すると洒落ていて好適である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による作業用つなぎ服は、上着部は開閉自在に形成され、その下部は胴回りに沿ってほぼ後半部がズボン部に縫着されることで上着部とズボン部とが上下に一体化されると共に、ほぼ前半部が非縫着でフリー状態の裾とされ、ズボン部は上部を開閉自在に形成し且つ上端部に締付手段を設けた構成にしたので、着衣及び脱衣が従来のものより著しく容易になり且つ身体に密着して充分なフィット感が得られる等の優れた効果を奏する。この作業用つなぎ服は、各種作業用のみならずオートバイのライダー用としてその他の用途として広く適用することができる。
【出願人】 【識別番号】598117975
【氏名又は名称】株式会社ワイズギア
【出願日】 平成13年2月2日(2001.2.2)
【代理人】 【識別番号】100062225
【弁理士】
【氏名又は名称】秋元 輝雄
【公開番号】 特開2002−235219(P2002−235219A)
【公開日】 平成14年8月23日(2002.8.23)
【出願番号】 特願2001−27410(P2001−27410)