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【発明の名称】 身体保護装置
【発明者】 【氏名】増田 光則

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】座席に取付けられた第1係着手段と、この第1係着手段に係着可能な第2係着手段を背面に設けた保護着衣との組合せからなり、前記第1係着手段に保護着衣の着用者の脚部が通過可能な環体を直接的または間接的に設けたことを特徴とする身体保護装置【請求項2】前記第1係着手段が、座席に固定的あるいは着脱自在に取付けられたバーであり、また、前記第2係着手段が、前記バーに被着可能に設けられた袋体または嵌通可能に設けられた筒体であることを特徴とする請求項1の身体保護装置【請求項3】前記バーが、車体または車体に設けられた取付具に取付けられ、座席の背当部に沿って上方または下方に延びて取付けられていることを特徴とする請求項2の身体保護装置【請求項4】前記筒体または前記袋体の縫着が、所定以上の衝撃力を受けることによって適当にほつれるように縫製されていることを特徴とする請求項2の身体保護装置【請求項5】前記第1係着手段と前記第2係着手段が、着脱自在な一対の係着具からなることを特徴とする請求項1の身体保護装置【請求項6】前記第1係着手段が、座席の背当部に所定の部材またはシートベルトによって取付けられるパネル体または下端部が座面上に延びたL字パネル体に設けられていることを特徴とする請求項1の身体保護装置【請求項7】前記第1係着手段が、座席の座部に所定の部材またはシートベルトによって取付けられるバケットまたは台座に設けられていることを特徴とする請求項1の身体保護装置【請求項8】前記環体が、パネル体またはL字パネル体またはバケットまたは台座に固定または着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項6または請求項7の身体保護装置【請求項9】前記第1係着手段の座席の背当部面に位置する部分が、自由端を外側に位置させたヘアピン状に形成されされていることを特徴とする請求項1の身体保護装置【請求項10】座席に取付けられた第1係着手段と、この第1係着手段に係着可能な第2係着手段を背面に設け、且つシートベルト通過可能に重ね身頃または背ベルトを背面に重設した保護着衣との組合せからなり、前記第1係着手段に保護着衣の着用者の脚部が通過可能な環体を直接的または間接的に設けたことを特徴とする身体保護装置【請求項11】前記第1係着手段が、座席に固定的あるいは着脱自在に取付けられたバーであり、また、前記第2係着手段が、前記バーに被着可能に設けられた袋体または嵌通可能に設けられた筒体であることを特徴とする請求項10の身体保護装置【請求項12】前記バーが、車体または車体に設けられた取付具に取付けられ、座席の背当部に沿って上方または下方に延びて取付けられていることを特徴とする請求項11の身体保護装置【請求項13】前記筒体または前記袋体の縫着が、所定以上の衝撃力を受けることによって適当にほつれるように縫製されていることを特徴とする請求項11の身体保護装置【請求項14】前記第1係着手段と前記第2係着手段が、着脱自在な一対の係着具からなることを特徴とする請求項10の身体保護装置【請求項15】前記第1係着手段が、座席の背当部に所定の部材またはシートベルトによって取付けられるパネル体または下端部が座面上に延びたL字パネル体に設けられていることを特徴とする請求項10の身体保護装置【請求項16】前記第1係着手段が、座席の座部に所定の部材またはシートベルトによって取付けられるバケットまたは台座に設けられていることを特徴とする請求項10の身体保護装置【請求項17】前記環体が、パネル体またはL字パネル体またはバケットまたは台座に固定または着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項15または請求項16の身体保護装置【請求項18】前記第2係着手段が、重ね身頃または背ベルトに設けられていることを特徴とする請求項10身体保護装置【請求項19】前記第1係着手段の座席の背当部面に位置する部分が、自由端を外側に位置させたヘアピン状に形成されされていることを特徴とする請求項10の身体保護装置
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輌乗車の際の衝突による衝撃から身体を保護するための身体保護装置に関するものである。
【0002】
【従来技術と問題点】現在、車輌に乗車する6歳以下の子供は、チャイルドシートや車輌用着衣等によって乗車中の安全が確保されている。それらの中では、安全性に優れ、且つ安価に購入することができる車輌用着衣がより多く使用されており、その車輌用着衣も、着衣の後身頃に背ベルトや重ね身頃を設けて、後身頃と背ベルトまたは重ね身頃の間に車輌に備えるシートベルトを挿通させて着衣と共に着用者をホールドするタイプの車輌用着衣が多く用いられている。
【0003】この車輌用着衣には着用時の装着性を高めると共に、衝撃から着用者の腹部や脚部、特に股部を保護するための股ベルトが設けられているのが普通であり、その股ベルトは車輌用着衣の前身頃と後身頃の腰部に架け渡されている。この車輌用着衣の前身頃および後身頃は、一般的なチョッキまたは前開きするベスト状に作られているので、着用者は車輌から一時下車した時でも違和感なく普通の着衣として着用したままで行動できるのであるが、しかし、着用者の脚部には股ベルトが架け渡されているため、着用者の多くは歩き難さから下車毎に車輌用着衣を脱ぎ、乗車する時に再度着用することが多いのである。
【0004】この解決に際しては、股ベルト自体を着脱自在に構成して車輌用着衣から取り外すことができるようにすればよいのだが、ベルトの機能を考慮すると、車輌用着衣の前後に設ける着脱自在にするためのバックルは耐衝撃性の高い強固なものにする必要がり、従って、乗車時の快適性等を低下させてしまうのである。この快適性の低下は、単に着用者の背部等に違和感を生じさせるだけに留まるのではなく、車輌用着衣の着用者が幼児であることから、乗車中常に体を動かしたりして衝突の際に極めて危険な姿勢となったり、また、ぐずって泣き出したりしてドライバーが運転に専念できなくなる恐れも在るのである。
【0005】
【目的】本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもので、股ベルトを備える車輌用着衣の安全性に劣ることなく、一度の着用で外出の時から帰宅の時まで快適に過ごせることができる身体保護装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明の要旨とするところは、座席に取付けられた第1係着手段と、この第1係着手段に係着可能な第2係着手段を背面に設けた保護着衣との組合せからなり、前記第1係着手段に保護着衣の着用者の脚部が通過可能な環体を直接的または間接的に設けたことを特徴とする身体保護装置である。
【0007】本発明の第1係着手段は、適宜の手段で座席に取付けられており、後述の第2係着手段と係着して、事故等の際に、第2係着手段が設けられている保護着衣を着用した着用者の前方また側方への飛出しを阻止するための用具である。その第1係着手段を取付ける座席は、前席または後席のどちらでもよく、また、後席に取付ける場合は、座席の右側または左側あるいは中央でもよい。第1係着手段は、全体を座席に取付けてもよいが、保護着衣の着用者が着座したとき、第1係着手段の係着部が保護着衣の背面に設けられている第2係着手段と係着でき、また、着用者が脚部を通過できる位置に環体が設置可能であれば、第1係着手段の取付けは座席周辺の車体であってもよい。
【0008】また、保護着衣の背面に設けられる第2係着手段は、適宜の手段で背面に取付けられており、座席に取付けられた第1係着手段と係着して、事故等の際に、保護着衣を着用した着用者の前方また側方への飛出しを阻止するための用具である。そして、第1係着手段と組合される保護着衣は、子供が着用可能な衣服であって、全体を布や柔軟な素材で縫製等により形成すればよい。また、要所に補強のためのベルトを取り付けてもよい。その保護着衣の具体的な形態は、前身頃および後身頃を有するベストや前開きのチョッキ等である。また、上記のチョッキやベストの形態の保護用着衣に、袖身頃を付けたブルゾン等の形態にしてもよく、さらに、子供が着用可能であれば全体または一部を樹脂等のメッシュや補強ベルトだけで形成してもよい。第2係着手段の具体的な設置部位としては、後身頃の左右両側または後身頃の中央に設けるようにすればよい。
【0009】第1係着手段と保護着衣に設けられた第2係着手段の係着形態やその構造等も特に限定するものではなく、着用者の前方飛出しまたは横振れを阻止できるものであればよい。具体的には、第1係着手段をバーにして、座席の背当部に沿って上方に延びる形態に取付けると共に、保護着衣の第2係着手段を袋体にして、前記バーに被せて係着するようにしてもよい。また、保護着衣の第2係着手段を筒体にして、前記バーを嵌通させて係着するようにしてもよい。
【0010】このバーの取付けは、適宜部材によって座席に固定的にまたは着脱自在に取付けたり、また、車体または車体に設けられた取付具に固定的にまたは着脱自在に取付けてもよい。バーを座席に取付ける場合、バーは座席の骨格で支持されるようにするのが望ましい。その際、バーを直に座席の骨格に取付けたり、また、座席の骨格に取付けた受具にバーを取付けてもよい。
【0011】また、バーを車体または車体に設けられた取付具に取付ける場合、バーの車体への取付部位は座席の座部シートの下方がよい。また、背当部の下端を経由させて背当部の後方に取付けてもよい。その取付けは、ボルト等により直に取付固定したり、また、バーを取付固定できる金具をボルト等や溶接等により車体の適当な位置に取付けて、その金具にバーを固定または着脱自在に取付けてもよい。
【0012】さらには、バーの車体への取付部位を背当部の上部後方としてもよく、この場合、バーは背当部沿って背当部上方から下方に延びる形態となる。その取付けは、同様にボルト等により直に取付固定したり、また、バーを取付固定できる金具をボルト等や溶接等により車体の適当な位置に取付けて、その金具にバーを固定または着脱自在に取付けてもよい。
【0013】バーの背当部への沿設形態も特に限定するものではなく、座席の背当部に接触または数センチメートル程度の適当な隙間を開けて沿設してもよい。また、接触させている部分と隙間を開けている部分の両方を有する形態で沿設させてもよい。また、バーの背当部に延設する長も特に限定するものではないが、車輌衝突時に着用者を支持することができる沿設長さとし、望ましくは着用者の背中の中程までの長さとするのがよい。
【0014】このバーの形状も棒体や板体また三次元的な形状であってもよく、また、表面に梨地処理等の滑り止め加工を行ってもよい。バーの素材も特に限定するものではなく、金属または金属にゴムや樹脂等を被着して形成してもよい。また、着用者の背部に極力違和感を与えない形状にするのがよい。そして、このバーの設置数また設置位置は保護着衣に設けられる袋体の設置数また設置位置と関係しているが、具体的には、着用者の背中の中央に1本または背中の左右にそれぞれ位置した2本とするのがよい。バーを2本またはそれ以上設ける場合、バーは平行に限ることはなく、袋体が被着可能または筒体が嵌通可能であればハの字や逆ハの字状に設けてもよい。
【0015】バーの形状を板体状にして2本設ける場合は、縦方向より横方向が短い短冊状にするのがよく、1本設ける場合は、横方向を極端に短くしない方がよい。また、縦方向と横方向がほぼ同じ長さのパネル状にしてもよい。そして、第1係着手段は、身体の背部の形状にフィットするように背部に当たる面を湾曲させてもよい。
【0016】バーに対応して、保護着衣の背面すなわちに背中の中央または背中の左右にそれぞれ設けられる袋体または筒体は、縫製またはリベット等で取付ければよい。その袋体または筒体は、それらを別体で形成して縫着またはリベット等で取付けたり、さらには、積層状態に縫着された上下の布の間に形成するようにしてもよい。袋体または筒体の素材は、布やナイロン等から形成したり、樹脂等のメッシュを用いてもよい。形状も特に限定するものではなく、一部を絞った形状にしてもよい。また、第1係着手段との遊びは少なくするのが望ましい。
【0017】そして、その取付けを縫製によって取付ける場合、縫着部に所定以上の衝撃力が加わったとき、その縫着が適当にほつれて衝撃力を吸収するように構成してもよい。また、袋体または筒体の一端から順次ほつれるようにしてもよい。縫着をほつれさせる方法また構造も特に限定するものではないが、適当に糸の太さを変えたり、縫製の重複回数を変えることによって縫着部の強度を変化させることでほつれるようにしてもよい。また、糸の材質を変えて縫着部の強度を変化させてもよい。
【0018】そして、前記第1係着手段と前記第2係着手段を一対の着脱自在な係着具で構成し、その係合により係着させてもよい。具体的には、キャッチやバックルのようなワンタッチで着脱できる係着具を用いるのがよいが、着脱自在であればこのワンタッチ着脱の係着具に限定されるものではなく、ネジまたは何らかの部材を用いて取付ける係着具でもよい。
【0019】また、前記第1係着手段には保護着衣の着用者の脚部が通過可能な環体が直接的または間接的に設けられている。その環体は、保護着衣の着用者の脚部を保持して、事故の際に、第1係着手段および第2係着手段により前方また側方への飛出しが阻止されている着用者の身体上方部と同様に、脚部を含めた身体下方部の前方また側方への飛出しを阻止するための用具である。直接的とは、第1係着手段の部材にネジやリベット等の固定具によって直に取り付けられているものであり、また、間接的とは、環体と直接関係しない何らかの補助部材、例えば長調節可能な連結ベルト等を介して第1係着手段の部材に取付けられていることである。そして、第1係着手段がバーからなるものは、そのバーに保護着衣の着用者の脚部が通過可能な環体が直接的または間接的に設けられる。
【0020】環体は、第1係着手段の背当部の沿設方向また形状、さらには第2係着手段の形態によって、適宜固定的あるいは着脱自在に設ければよい。その環体は、着用者の足が通過でき、且つ衝突時に腹部や脚部を保持することができれば、座面から離れた部位に取付けてもよいが、望ましくは座面に近接する部位に取付けるのがよい。その取付け方法も衝撃で外れることがなければ如何なる方法また構造で取付けてもよい。
【0021】環体の素材も特に限定するものではなく、着用者の腹部や脚部等を保持することができればよい。具体的には、金属・布・皮・ナイロン等あるいは可塑性を有する素材から形成すればよく、また、複数の素材(上記の各素材や弾性を有する素材等)を積層状態にまた連結状態に組み合わせたり、適宜部位にパッド等を設けるようにしてもよい。さらに、その環体の一部が開閉できるように、また、環体の径を調節できるようにしてもよい。
【0022】環体は左右の足に1個づつ設けるのがよく、その環体の形状また形態も特に限定するものではなく、例えば、ペットの首輪やサポーターのようなものでもよい。勿論、1本の足に複数個を連結して設けてもよい。また、並設された環体の中央を連結して横8字状にしたり、環体に他の素材、例えば布等を取付けてズボン状にしてもよい。そして、両足が通過可能な径を有する1つの環体の中に仕切りを設けて、環体内を2つに分割した形状等も横8字状に含む。環体は保護着衣と連結可能に構成してもよく、その連結部は前側の腰部付近がよい。
【0023】そして、環体が設けられた第1係着手段を座席の背当部に所定の部材、具体的には車体または車体に設けられた金具に取付け可能な固定ベルト等の取付具や車輌のシートベルトによって取付けられるパネル体または下端部を座面上に延ばしたL字パネル体に設けたり、座席の座部に固定ベルト等の取付具や車輌のシートベルトによって取付けられるバケットまたは台座に設けてもよい。そして、第1係着手段がバーからなるものは、そのバーをパネル体または下端部を座面上に延ばしたL字パネル体やバケットまたは台座に設けてもよい。
【0024】パネル体またはL字パネル体、バケットまたは台座の形状等も特に限定するものではない。そして、環体はパネル体・L字パネル体・バケット・台座の本体に固定または着脱自在に取付けてもよい。その環体のパネル体・L字パネル体・バケット・台座の本体への取付けも、前記第1係着手段やバーへの取付けと同様に、直接的にまたは間接的に取り付けでもよい。
【0025】さらには、前記第1係着手段の座席の背当部上に位置する部分を、自由端を外側に位置させたヘアピン状に形成し、そのヘアピン部から自由端に至る部分に係着部を設けてもよい。すなわち、座席の背当部に沿って適当な長さ上方向に延びている第1係着手段が、所定の位置で背当部と反対方向にUターンして適当な長さ下方向に延びた形態となる(第1係着手段が下方向に延びているものは逆となる)。この場合、保護着衣の第2係着手段の係着部は、第1係着手段のUターン部から自由端に至る部分に係着される。このとき、環体はヘアピン部分またはその付近に設けるのがよい。また、第1係着手段をバーとしたもの、第1係着手段と第2係着手段を一対の着脱自在な係着具で構成してるものも、ヘアピン状の形成部を設けてもよい。
【0026】そして、前記保護着衣の後身頃に第2係着手段と共に、車輌のシートベルト通過可能に重ね身頃または背ベルトを設けてもよい。この保護着衣を用いた場合、第2係着手段は重ね身頃または背ベルトを避けて後身頃の左右両側に設けられるのが普通であるが、第1係着手段と第2係着手段の関係により、例えば第1係着手段がバーで第2係着手段が袋体または筒体であれば、第2係着手段を重ね身頃または背ベルトの下層の後身頃に設けることも可能となる。また、袋体または筒体を含み第2係着手段は重ね身頃または背ベルト上に設けてもよい。
【0027】
【作用】本発明の身体保護装置は以上のように、子供の身体上部を保護する着衣部分と、腹部や脚部を保護する股ベルト部分すなわち環体が分離して構成されているので、6歳以下の子供を車輌に乗車させる場合、子供に保護着衣を着用させ、環体に子供の脚部を通すと共に、座席に取付けた第1係着手段の係着部に保護着衣の第2係着手段の係着部を係着させればよい。そして、目的地で車輌から一時下車する場合は、第1係着手段の係着部と保護着衣の第2係着手段の係着部の係合を解除し、環体に通した脚部をその環体から抜くことで子供は保護着衣を着用したままで行動することができる。
【0028】そして、車輌に前方衝突または側方衝突が発生した場合、子供は保護着衣により保持され、保護着衣すなわち保護着衣の第2係着手段が座席に保持される第1係着手段により保持されて、子供は前方に飛ばされることなくまた左右に振られることなく座席に留まることができる。そして、環体によって腰部から下の腹部や股部が前方飛出しまたは横振れの衝撃から保護される。また、保護着衣の後身頃に車輌のシートベルトを通すための重ね身頃または背ベルトが設けられているものは、車輌に固定されているシートベルトでも保持される。また、第1係着手段はシートベルトの併用により小型化できる。
【0029】
【実施例】本発明の身体保護装置を以下図面に従って説明すると、図1は、本発明に係わる身体保護装置の使用状態を示す側面図であり、1は車輌の車体、2は座席の背当部、3は座席の座部である。4は板体で、座席の下方の車体1に取付ボルト41で固定され、係着部分が座席の背当部2に沿って上方に延びている。また、42は板体4に取付けられている環体で、この環体42に着用者9の足91が通される。5は保護着衣で、後身頃51に袋体52が設けられており、この袋体52が板体4に被せられている。
【0030】図2は、環体を有する第1係着手段の設置形態を示す斜視図であり、(a)図は、座席の背当部2に沿って、環体42を有する板体4を2つ上方に向けて並設したもので、この場合、保護着衣5の後身頃51に設けられる袋体52は後身頃51の両側にそれぞれ1箇所づつ設けられる。(b)図は、座席の背当部2に沿って、環体42を有する板体4を1つ上方に向けて設けたもので、この場合、保護着衣5の後身頃51に設けられる袋体52は後身頃51の中央に1箇所設けられる。
【0031】図3は、他の形態の本身体保護装置の使用状態を示す側面図であり、1は車輌の車体、2は座席の背当部、3は座席の座部である。4は板体で、座席の後上方の車体1に取付ボルト41で固定され、係合部分が座席の背当部2に沿って下方に延びている。また、42は板体4に取付けられている環体で、この環体42に着用者9の足91が通される。45は環体42を着脱するための着脱具である。5は保護着衣で、後身頃51に筒体52aが設けられており、この筒体52aに板体4が嵌通状態に係着している。
【0032】図4は、他の形態の環体を有する第1係着手段の設置形態を示す斜視図であり、(a)図は、座席の背当部2に沿って、環体42を有する板体4を2つ下方に向けて並設したもので、この場合、保護着衣5の後身頃51に設けられる筒体52aは後身頃51の両側にそれぞれ1箇所づつ設けられる。45は環体42の着脱具で、この着脱具42により保護着衣5の着脱時に環体42を取外すことができる。(b)図は、座席の背当部2に沿って、環体42を有する板体4を1つ下方に向けて設けたもので、この場合、保護着衣5の後身頃51に設けられる筒体52aは後身頃51の中央に1箇所設けられる。45は環体42の着脱具で、この着脱具42により保護着衣の着脱時に環体42を取外すことができる。
【0033】図5は、環体を有する第1係着手段を設けたバケットを示す斜視図であり、バケット8の座席の背当部2側に位置する側に、保護着衣5に設けられる第2係着手段となる袋体52に係着する第1係着手段となる板体4を設けているものである。42は環体で、着用者9の足91が通される。81は車輌に設けられているシートベルト7または固定ベルト71を通すための固定用通孔である。
【0034】図6は、図5のバケットによる本身体保護装置の使用状態を示す側面図であり、1は車輌の車体、2は座席の背当部、3は座席の座部である。4は板体で、バケット8に取付けられ、係着部分が座席の背当部2に沿って上方に延びている。また、42は板体4に取付けられている環体で、この環体42に着用者9の足91が通される。5は保護着衣で、後身頃51に袋体52が設けられており、この袋体52がバケット8の板体4に被せられている。そのバケット8は車輌に設けられているシートベルト7で座席に設置される。また、バケット8を座席に設置するための部材としては、図で示すシートベルト7でなく専用の固定用部材(図示なし)を使用してもよい。
【0035】図7は、第1係着手段と保護着衣の第2係着手段との係着状態を示す図である。(a)図は、2箇所で係着するものを示し、本形態は座席の背当部2に沿って板体4が2つ上方に向けて並設されているもので、袋体52は後身頃51の両側にそれぞれ1箇所づつ設けられる。板体4は下方の開口53から入る。(b)図は、1箇所で係着するものを示し、本形態は座席の背当部2に沿って板体4が1つ上方に向けて設けられているもので、袋体52は後身頃51の中央に1箇所設けられる。板体4は下方の開口53から入る【0036】図8は、第1係着手段と保護着衣の第2係着手段との係着状態を示す図である。(a)図は、2箇所で係着するものを示し、本形態は座席の背当部2に沿って板体4が2つ下方に向けて並設されているもので、筒体52aは後身頃51の両側にそれぞれ1箇所づつ設けられる。板体4は上方の開口53から入り、筒体52aを通過して設けられる。45は環体42の着脱具で、この着脱具42により保護着衣5の着脱時に環体42を取外すことができる。(b)図は、1箇所で係着するものを示し、本形態は座席の背当部2に沿って板体4が1つ下方に向けて設けられているもので、筒体52aは後身頃51の中央に1箇所設けられる。板体4は上方の開口53から入り、筒体52aを通過して設けられる。45は環体42の着脱具で、この着脱具42により保護着衣5の着脱時に環体42を取外すことができる。
【0037】図9は、シートベルトを併用する本身体保護装置の使用状態を示す側面図であり、1は車輌の車体、2は座席の背当部、3は座席の座部である。4は板体で、座席の下方の車体1に取付ボルト41で固定され、係着部分が座席の背当部2に沿って上方に延びている。また、42は板体4に取付けられている環体で、この環体42に着用者9の足91が通される。5は保護着衣で、後身頃51に袋体52が設けられており、この袋体52が板体4に被せられている。この保護着衣5の後身頃51には重ね身頃55が重設されており、後身頃51と重ね身頃55との間にシーベルト7が通過でき、保護着衣5はシーベルト7によっても保持される。
【0038】図10は、シートベルト併用の保護着衣を示す図であり、(a)図は、第2係着手段を2箇所設けたものを示し、(b)図は、保護着衣5の側面を示すものである。本形態は座席の背当部2に沿って板体4が2つ上方に向けて並設された場合のものに対応しており、袋体52は後身頃51の両側にそれぞれ1箇所づつ設けられる。板体4は下方の開口53から入る。さらに、後身頃51と重ね身頃55との間に車輌に有するシーベルト7が通されて、そのシートベルト7によっても保護着衣5が保持される。
【0039】図11は、シートベルト併用の保護着衣を示す図であり、(a)図は、第2係着手段を1箇所設けたものを示し、(b)図は、保護着衣5の側面を示すものである。本形態は座席の背当部2に沿って板体4が1つ上方に向けて設けられた場合のものに対応しており、袋体52は後身頃51の中央に1箇所設けられる。板体4は下方の開口53から入る。さらに、後身頃51と重ね身頃55との間に車輌に有するシーベルト7が通されて、そのシートベルト7によっても保護着衣5が保持される。
【0040】図12は、図5のバケットとシートベルト併用の保護着衣による本身体保護装置の使用状態を示す側面図であり、1は車輌の車体、2は座席の背当部、3は座席の座部である。4は板体で、バケット8に取付けられ、係着部分が座席の背当部2に沿って上方に延びている。また、42は板体4に取付けられている環体で、この環体42に着用者9の足91が通される。5は保護着衣で、後身頃51に袋体52が設けられており、この袋体52がバケット8の板体4に被せられている。この保護着衣5の後身頃51には重ね身頃55が重設されており、後身頃51と重ね身頃55との間にシーベルト7が通過でき、保護着衣5はシーベルト7によっても保持される。バケット8は固定ベルト71で座席に設置される。
【0041】図13は、第1係着手段と第2係着手段との係着例を示す側面図であり、図は板体4の座席の背当部上に位置する部分がヘアピン状に形成されているものである。(a)図は、保護着衣5の後身頃51に設けられた筒体52aに、板材4を上方の開口53から嵌通状態に入れて係合するものである。Uターン部43の弾性によって着用者9にかかる衝撃力を緩和することができる。45は環体42の着脱具で、この着脱具42により保護着衣5の着脱時に環体42を取外すことができる。(b)図は、保護着衣5の背部51に設けた袋体52に、板材4を下方の開口53から入れて係合するものである。Uターン部43の弾性によって着用者9にかかる衝撃力を緩和することができる。
【0042】図14は、第1係着手段と第2係着手段を一対の着脱自在な係着具で構成した係着部分の一例を示す拡大側面図であり、44は第1係着手段の係着具で、54は保護着衣5の後身頃51に設けられる第2係着手段の係着具である。
【0043】図15は、第1係着手段と第2係着手段に一対の着脱自在な係着具を用いた本身体保護装置の使用状態を示す側面図であり、1は車輌の車体、2は座席の背当部、3は座席の座部である。44は第1係着手段の係着具で、座席の下方の車体1に取付ボルト41で固定され、座席の背当部2に沿って設けられている。また、42は係着具44に取付けられている環体で、この環体42に着用者9の足91が通される。5は保護着衣で、後身頃51に第2係着手段の係着具54が設けられており、この保護着衣5の係着具54と車体に固定されている係着具44とが係合する。
【0044】図16は、第1係着手段と第2係着手段に一対の着脱自在な係着具を用い且つ第1係着手段をバケットに設け保護着衣をシートベルト併用タイプとした本身体保護装置の使用状態を示す側面図であり、1は車輌の車体、2は座席の背当部、3は座席の座部である。44は係着具で、バケット8に取付けられ、係着部分が座席の背当部2に沿って上方に延びている。また、42は係着具44に取付けられている環体で、この環体42に着用者9の足91が通される。5は保護着衣で、後身頃51に係着具54が設けられており、この保護着衣5の係着具54とバケット8に取付けられている係着具44とが係合する。この保護着衣5の後身頃51には重ね身頃55が重設されており、後身頃51と重ね身頃55との間にシーベルト7が通過でき、保護着衣5はシーベルト7によっても保持される。バケット8は固定ベルト71で座席に設置される。
【0045】図17は、従来の股ベルトを有する車輌用着衣を示す図であり、(a)図は、車輌用着衣の背部を示し、(b)図は、車輌用着衣の側面を示すものである。6は車輌用着衣、61は後身頃で、その後身頃61には重ね身頃62が重設されており、後身頃61と重ね身頃62との間に車輌に設けられているシートベルトが通される。そして、63が股ベルトであり、後身頃61と前身頃64の間にに架け渡されている。
【0046】
【効果】本発明の身体保護装置は以上のように構成されているので、目的地で車輌から一時下車したとき、股ベルトの部分がないため保護着衣を着用したままでも快適に行動することができる。そして、車輌乗車時に衝突が発生したとき、第1系着手段に設けられている環体が股ベルトの役目を果たすため、股ベルトを有している車輌用着衣と同等レベルの安全性を確保することができる。また、車輌外において股ベルト部のない保護着衣はファッション性をさらに向上させることができるため、保護着衣の普及向上にも貢献するものである。
【0047】そして、車輌に前方衝突または側方衝突が発生した場合においては、着用者の身体は第1係着手段に係着する保護着衣の第2係着手段により前方または側方に飛ばされることなく、また左右に振られることなく座席に留まることができ、そして、環体によって脚部が固定されているので、腹部や脚部の飛出しまた横振れが確実に阻止され、特に側方衝突時に多く発生する着用者の打撲傷等の怪我を防止することができる。
【0048】さらに、保護着衣の後身頃に重ね身頃が設けられているものは、車輌に有するシートベルトと併用することができるため、車体または車体に設けた金具に取付けられる第1係着手段および第2係着手段を小型にすることができると共に、環体・保護着衣・シートベルトの相乗効果により前方衝突また側方衝突時さらには横転や転覆時の安全性をさらに向上させることができる。そして、小型化により着用者の背部に与える係着の違和感が軽減され、長時間乗車時の快適性をも向上することができる。
【0049】そして、第1係着手段および環体をバケット等に設けているものは本身体保護装置のセッティングやリセットに要する手間、またそれらに掛かる時間を大幅に低減することができるものであり、その取り扱い性は極めて優れるもので特に女性ドライバーが装着する場合に適するものである。
【出願人】 【識別番号】500175381
【氏名又は名称】エムズジンティック株式会社
【識別番号】399014864
【氏名又は名称】全国防災事業協業組合
【出願日】 平成13年2月9日(2001.2.9)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−235217(P2002−235217A)
【公開日】 平成14年8月23日(2002.8.23)
【出願番号】 特願2001−34077(P2001−34077)